WO1995032955A1 - Acide 7-fluoro-2, 3-didehydrosialique et intermediaire pour la synthese de cet acide - Google Patents

Acide 7-fluoro-2, 3-didehydrosialique et intermediaire pour la synthese de cet acide Download PDF

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Description

明 細 書
7位をフッ素で置換した 2, 3—ジデヒ ドロシアル酸 およびその合成中間体 産業上の利用分野
本発明は、 2, 7-ジデォキシ -7-フルォロ -2, 3-ジデヒ ドロシアル酸 とその合成中間体に関するものである。
従来の技術
シアル酸 (a l) は、 生体内、 特に動物体内において糖蛋白質や糖脂質 の末端に存在し、 細胞間の接着や情報の伝達、 ホルモンの配送などの生命 の維持に重要な役割をしている。 シアル酸の機能を分子レベルで解明する ため、 シアル酸の化学修 による誘導体が種々合成されている。
2, 3—ジデヒドロシアル酸の誘導体では、 天然型 (a 2) (小倉治夫、 Chem. Pharm. Bull. , 36, 1872-1876(1988))、 4—アミノ体 (a 3) と 4 一グァニジノ体 (a 4) (M. von I tzstein他、 Carbohydr. Res. , 259, 3 01-305(1994)) が合成されており、 インフルエンザウイルスに対する抗ゥ ィルス性が知られている。 またシアル酸のフッ素誘導体では 2— F体 (a 5) (M. N. Sharma他、 Carbohydr. Res. , 127, 201- 210(1984))、 3 一 F体 (a 6) (井戸達雄他、 Agric. Biol. Chem., 52, 1209-1215(1988)) および 9— F体 ( a 7 ) (W. K orytnyk他、 J . C arbohydr. C hem. ,1,31 1-315(1982- 1983))が合成されている。 中でも 3— F体はシァリダ一ゼ阻 害作用や 9— F体では抗癌作用がみられる。
Figure imgf000004_0001
Figure imgf000004_0002
Figure imgf000004_0003
以上述べたように、 シアル酸のジデヒ ドロ誘導体やフッ素誘導体は種々 の生理活性をもっている。
ここでジデヒ ドロ誘導体の性質とフッ素を含むシアル酸の性質を組み合 わせることで生理活性を強化したり、 選択性を付与することが期待される シアル酸の合成方法においては、 大量に供給するためには N—ァセチル 一 D—マンノサミンとピルビン酸とから酵素法を用いて行う。 したがって シアル酸の 7位は N—ァセチルー D—マンノサミンでは 4位に相当する。 N—ァセチル— D—マンノサミンの 4位に立体配置を保持したままフッ素 原子を導入するには N—ァセチルー D—夕ロサミンが必要である。 N—ァ セチルタロサミンは天然には羊の気管の軟骨に存するが希少である。 N— ァセチル夕ロザミンはリキソースより合成する方法 (R. Kuhn他、 Ann; 1958, 612, 65) や D—ィ ドサミンの誘導体の 3位のェピメ リゼ一シヨン による方法 (R. W. J eanloz他、 J . Org. Chem. , 1961, 26, 532) が あるが、 合成工程が長くなることなどから適切な合成手順ではない。
発明の要旨
本発明の目的は、 抗ウィルス剤、 抗癌剤、 免疫調整剤などの薬剤として 期待される 2, 7 -ジデォキシ - 7 -フルォロ- 2 , 3 -ジデヒドロシアル酸と その合成中間体を提供することである。
シアル酸の側鎖部分をフッ素で化学修飾した類縁体の合成を目的として 研究を行った結果、 本発明者は当該類縁体の合成に成功して本発明を完成 させた。
本発明においては、 N—ァセチルー D—ガラク トサミンが N—ァセチル 一 D—マンノサミンと同程度の容易さで入手出来るので、 これを出発原料 として、 2, 7—ジデォキシー 7—フルオロー 2 , 3—ジデヒ ドロシアル酸 を容易に合成することが出来る。 すなわち、 N—ァセチルー D—ガラク ト サミンの 4位以外の水酸基を保護し、 4位の水酸基をワルデン反転と同時 にフッ素原子を導入して、 N—ァセチルー 4ーデォキシー 4一フルオロー D—ダルコサミンとした後、 異性化と同時に酵素 (N—ァセチルノイラミ ン酸アルドラーゼ) でピルビン酸とアルドール反応を行い、 目的とする 7 —デォキシ— 7—フルオローシアル酸を合成する新しい合成ルートを構築 し、 この 7—フルォロシアル酸より中間体を経て、 2, 7—ジデォキシー 7—フルオロー 2, 3—ジデヒ ドロシアル酸を合成できる。
本発明は、 式 (I) :
Figure imgf000006_0001
[式中、 Rは脂肪族のァシル基を表わし、 R1は水素原子または低級アル キル基、 R2は水素原子、 または脂肪族もしくは芳香族のァシル基を表わ す。 ただし、 R1が水素原子のとき、 R2は共に水素原子を表し、 R1が低 級アルキル基のときは、 R2は脂肪族または芳香族のァシル基 (それぞれ の R2は互いに同じであっても異なっていてもよい) を表わす。 ] で示される化合物を提供する。
本発明は、 式 (Π)
Figure imgf000006_0002
[式中、 Rは脂肪族のァシル基、 R1は低級アルキル基、 R 2は脂肪族また は芳香族のァシル基 (それぞれの R2は互いに同じであっても異なってい てもよい) を表わし、 R 3はハロゲン原子を表わす。 ]
で示される化合物を提供する。
本発明は、 式 (m) :
Figure imgf000007_0001
[式中、 Rは脂肪族のァシル基、 R 1は低級アルキル基、 R 2は水素原子、 または脂肪族もしくは芳香族のァシル基 (それぞれの R 2は互いに同じで あっても異なっていてもよい) を表わし、 R 4はチオアシル基、 チォアル キル基またはチオアリール基を表わす。 ただし、 R 4がチオアシル基、 千- ォアルキル基またはチオアリール基のときは、 R 2はいずれも脂肪族また は芳香族のァシル基 (それぞれの R 2は互いに同じであっても異なってい てもよい) を表わす。 ] - で示される化合物を提供する。
本発明は、 式 (IV) :
Figure imgf000007_0002
OH
[式中、 A cはァセチル基を表わす。 ]
で示される 2 , 3 -ジデヒ ドロシアル酸誘導体を提供する。 本発明は、 式 (X)
Figure imgf000008_0001
[式中、 Rは水素または炭素数 1〜4のアルキル基、
A cはァセチル基である。 ]
で示される N—ァセチル一 7—デォキシー 7—フルオローノイラミン酸誘 導体を提供する。
本発明は、 式:
Figure imgf000008_0002
[式中、 T rは (C6H5)3C—である。 ]
で示される 1, 3—ジー 0—ァセチルー 2—ァセトアミ ドー 2, 4一ジデォ キシー 4一フルオロー 6— 0—トリチルーひ一 D—ダルコビラノースを提 供する。
本発明は、 式:
Figure imgf000008_0003
で示される 4ーデォキシー 4一フルオロー D—グルコサミン塩酸塩を提供 する。 加えて、 本発明は、 N—ァセチルー 4ーデォキシー 4—フルオロー D— グルコサミンとピルビン酸ナトリウムとを、 N—ァセチルーノイラミン酸 アルドラーゼを用いて縮合反応を行うことを特徴とする N—ァセチルー 7 ーデォキシー 7—フルオローノイラミン酸の製造法を提供する。
さらに、 本発明は、 N—ァセチルー 7—デォキシ一 7—フルオローノィ ラミン酸と炭素数 1〜2 0のアルキル基を有するアルコールとを反応させ エステル化することを特徵とする N—ァセチルー 7—デォキシ一 7—フル オローノイラミン酸アルキルエステルの製造法を提供する。
さらに加えて、 本発明は、 1, 3—ジー 0—ァセチル— N—ァセチルー D—ガラク トサミンをトリチル化、 フッ素化、 脱トリチル化、 塩酸加水分 解後得られた 4ーデォキシー 4一フルオロー D—グルコサミン塩酸塩を N —ァセチル化することを特徴とする N—ァセチルー 4—デォキシー 4ーフ ルオロー D—グルコサミンの製造法を提供する。
発明の詳細な説明 - 化合物 (I ) 、 (Π) 、 (III) および (IV) において、 R、 R 1. R 2、 R 3、 R 4は次の通りのものであってよい。
Rは、 炭素数 2 ~ 9、 好ましくは 2 ~ 4の脂肪族ァシル基であってよい。
R 1は、 低級アルキル基である場合に、 低級アルキル基の炭素数は、 1 〜5、 好ましくは 1〜2であってよい。
R 2が脂肪族ァシル基である場合に、 脂肪族ァシル基の炭素数は 2〜 9、 好ましくは 2〜4であってよく、 R 2が芳香族ァシル基である場合に、 芳 香族ァシル基における芳香族基は、 ァルキル基などで置換されていてもい なくてもよいフヱニル基、 ナフチル基であってよく、 芳香族ァシル基の炭 素数は、 7〜1 2 (フエニル基の場合) 、 1 1〜1 9 (ナフチル基の場合) であってよい。 R 3は塩素原子、 臭素原子、 フッ素原子、 ヨウ素原子であってよい。
R4は、 チオアシル基である場合に、 ァシル基は脂肪族または芳香族の ァシル基であってよく、 脂肪族ァシル基である場合に、 脂肪族ァシル基の 炭素数は 2〜9、 好ましくは 2〜4であってよく、 R 2が芳香族ァシル基 である場合に、 芳香族ァシル基における芳香族基は、 アルキル基などで置 換されていてもいなくてもよいフヱニル基、 ナフチル基であってよく、 芳 香族ァシル基の炭素数は、 7〜12 (フユニル基の場合) 、 11〜19 (ナ フチル基の場合) であってよい。
R4は、 チォアルキル基である場合に、 アルキル基の炭素数は 1〜8、 好ましくは 1〜4であってよい。
R4は、 チオアリール基である場合に、 芳香族基は、 アルキル基などで- 置換されていてもいなくてもよいフエニル基、 ナフチル基などであってよ く、 チオアリール基の炭素数は、 6〜11 (フヱニル基の場合) 、 10〜 18 (ナフチル基の場合) であってよい。
化合物 (I).〜 (IV) は 2, 3-ジデヒ ドロシアル酸の 7位の水酸基をフッ 素化したものに相当する。 そしてこれらの化合物は文献未載の化合物であ o
2, 3-ジデヒドロシアル酸誘導体はシァリダーゼ阻害活性を示す重要な 化合物であり、 その活性発現に化学構造が及ぼす影響を調べるために有機 化学的にフッ素で修飾した誘導体を合成することは有用である。 また、 こ のフッ素置換した 2, 3-ジデヒ ドロシアル酸は実用的な医薬品の開発や臨 床面への応用も考えられるところである。
したがって、 上記した本発明の 2, 3-ジデヒ ドロシアル酸の合成ル一ト の開発と、 実用的な量での提供は極めて意義あるものである。
そこで、 本発明者はこのフッ素置換 2, 3-ジデヒ ドロシアル酸について、 フッ素含有シアル酸のクロローァシル体をはじめに合成し、 これを有機塩 基で処理して 2, 3—ジデヒドロ誘導体とした後に加水分解反応工程によつ て目的化合物を製造した。
さらにクロ口-ァシル体のクロルを SMeで置換した後、 2, 3-ジデヒ ド口誘導体に変換してから加水分解反応工程によっても製造することがで きる。
先ず、 一般式 (Π) で示される、 フッ素を有するシアル酸誘導体のクロ 口-ァセチル体は、 反応スキーム 1に示す反応工程により化合物 (2) と して製造される。 この反応スキーム 1の反応工程では出発物質としてメチ ル [5-ァセタミ ド -3, 5, 7-トリデォキシ- 7-フルォ口- D-グリセロ- ガラク ト -2-ノヌロビラノシド] ネート (化合物 (1) ) を用いて: 塩化ァセチルで処理し減圧濃縮することで化合物 (2) を得る。 塩化ァセ チルの量は、 化合物 (1) 1モルに対して、 10〜500モルであってよ い。 反応は、 例えば、 30〜40°Cで、 1〜50時間行ってよい。
反応スキーム 1
Figure imgf000011_0001
化合物 (1) 化合物 (2)
—般式 (DO で示される、 SMeシアル酸誘導体は、 反応スキーム 2に 示す反応工程により化合物 (4) として製造される。 化合物 (2) の 2位 を S Ac化した化合物 (3) を得る。 SAc化は、 S Ac基形成剤、 例え ば、 チォ酢酸カリウムを用いることによって行える。 SAc基形成剤の量 は、 化合物 (2) 1モルに対して、 2~10モルであってよい。 反応は、 溶媒中で行ってよい。 溶媒は、 例えば、 ジクロロメタン、 クロ口ホルム、 ジェチルエーテル、 ジクロロェタンなどである。 反応は、 例えば、 0〜4 0°Cで、 3〜24時間行ってよい。
次いで、 化合物 (3) をアルコール系溶媒中でアルカリ金属アルコキシ ドと低温下に反応させて溶媒を留去し、 これをジメチルホルムアミ ド等の 非プロ トン性の適当な溶媒中でヨウ化メチルと室温または若干加温下に反 応させ、 常法により処理することで化合物 (4) を得る。 アルカリ金属メ トキシドにおけるアルカリ金属は、 リチウム、 ナトリウム、 カリウムなど であってよい。 アルカリ金属メ トキシドの量は、 化合物 (3) 1モルに対 して、 0.5〜1モルであってよい。 反応は、 例えば、 _60〜一 15°C で、 ] 30分行ってよい。
反応スキーム 2
Figure imgf000012_0001
化合物 (2) 化合物 (3)
Figure imgf000012_0002
化合物 (4) . 化合物 (2) または化合物 (4) は、 反応スキーム 3に示すように、 1, 8 -ジァザビシクロ [5.4.0] ゥンデ力- 7-ェン (DBU) で処理する ことで、 または N—ョードスクシンイミ ドおよび触媒量のトリフルォロメ タンスルホン酸を用いることにより、 一般式 (I) で示される 2, 3-ジデ ヒドロシアル酸誘導体 (化合物 (5)) を得ることができる。
DBUの量は、 化合物 (2) 1モルに対して、 1〜5モルであってよい c DBUとの反応は、 例えば、 一 10〜40°Cで、 0.5〜4時間行ってよ い。 この反応は、 溶媒中で行ってよい。 溶媒は、 例えば、 塩化メチレン、 ジェチルエーテル、 ベンゼンなどであってよい。
N—ョードスクシンイミ ドの量は、 化合物 (4 ) 1モルに対して、 1〜 6モルであってよい。 トリフルォロメタンスルホン酸の量は、 化合物 (4 ) 1モルに対して、 0. 1〜1モルであってよい。 反応は、 例えば、 一 4 0 〜2 0 °Cで、 1〜6時間行ってよい。 反応は、 溶媒中で行ってよい。 溶媒 は、 例えば、 プロピオ二トリル、 ァセトニトリル、 ジメチルホルム、 ァミ ド、 塩化メチレンなどであってよい。
Figure imgf000013_0001
化合物 (4 )
上記のように調製した化合物 (5 ) の保護基を脱保護することにより、 望みのフッ素置換 2 , 3 -ジデヒ ドロシアル酸誘導体である化合物 (IV) を 得る。 脱保護は、 例えば、 メタノール中、 ナトリウムメ トキシドで処理し た後、 水酸化ナトリウムの水溶液を加えることによって行える。 脱保護剤 の量は、 化合物 (5 ) 1モルに対して、 0. 0 2〜1 0 0モルであってよ い。 反応は、 例えば、 一 1 0〜4 0 °Cで、 0. 5〜6時間行ってよい。 こ の反応工程は反応スキーム 4に示される通りである。 反応スキーム 4
Figure imgf000014_0001
なお一般式 (i ) ( π ) (m) (n で示される化合物を合成するため の出発原料である 7 -デォキシ - 7 -フルォ口-シアル酸 (X) :
Figure imgf000014_0002
[式中、 Rは水素または炭素数 1〜2 0のアルキル基、
A cはァセチル基である。 ]
は、 以下のようにして製造できる。
Rが水素である化合物(X)は、 N—ァセチルー 7—デォキシ— 7—フル オローノイラミン酸であり、 N—ァセチルーノイラミン酸の 7位の配置の 水酸基をフッ素原子で置換したものである。 N—ァセチルーノイラミン酸 に立体配置を保持したまま 7位にフッ素を導入するには、 7位以外の水酸 基を適当な保護基で保護して、 この水酸基をワルデン反転を行った後に相 当するフッ素化試薬によりフッ素化する方法がとられる。 ところが N—ァ セチルーノイラミン酸の 7位はビラノース環に隣接しているために、 立体 障害からヮルデン反転やフッ素化に際しては副反応が進行しゃすい。 これらの困難を避けるために、 本発明において、 N—ァセチルー 4ーデ ォキシ一 4一フルオロー D—ダルコサミンとピルビン酸ナトリウムとのァ ルドール縮合を N—ァセチルーノイラミン酸アルドラーゼを用いて合成す る。 この反応は、 次のような反応式で示され、 Rが水素である化合物 (X) [即ち、 化合物 (X— 1)] が製造される。
Figure imgf000015_0001
(16) (X-l) 原料となる N—ァセチルー 4ーデォキシー 4—フルオロー D—グルコサ ミンは、 ェム,シヤーマら(Carbohydr. Res. , 198巻(1990)20 2-221)によって Ν—ァセチル一ダルコサミンより合成されているが、 市販されている Ν—ァセチルー D—ガラク トサミンを出発物質として 4位 を選択的に反転フッ素化する方法をとることができる。 これにより 2工程 の反応を短縮することができる。
化合物 (X) は、 例えば、 以下の反応スキームに従って得ることができ る
-π-
Figure imgf000016_0001
[式中、 Trは (C6H5)3C—である。]
エッチ,ジ一,フレッチャーら(Carbohydr. Res. , 29巻,(1973)
209- 222)の方法で1, 3—ジー 0—ァセチルー N—ァセチルー α— D—ガラク トサミン (11) を合成し、 これを溶媒の存在下でトリチルク 口ライ ドでトリチル化することによって結晶性の 1, 3—ジ一 0—ァセチ ル一Ν—ァセチルー 6— 0—トリチルー 一 D—ガラク トサミ ン (12) とする。
トリチル化において使用する溶媒は、 種々の有機溶媒であってよいが、 例えば、 複素環芳香族化合物 (例えば、 ピリジン) であってよい。 溶媒の 量は、 化合物 (11) 100重量部当たり、 800〜1500重量部であつ てよい。 トリチル化における反応温度は、 通常、 0〜50°C、 好ましくは 15~30°Cであってよい。 トリチル化の反応時間は、 通常、 0.5〜7 2時間、 好ましくは 2〜24時間であってよい。
化合物 (12) をフッ素化剤でフッ素化すると 1, 3—ジー 0—ァセチ ル— 2—ァセトアミ ドー 2, 4—ジデォキシー 4一フルオロー 6— 0—ト リチルーひ一 D—ダルコビラノース (13) が結晶で得られる。
フッ素化剤は、 例えば、 ジェチルァミノサルファートリフルォリ ド(D AST)、 サルファーテトラフルオリ ドなどであってよい。 反応において は、 有機溶媒を使用してよい。 有機溶媒の例は、 ハロゲン化アルキル (例 えば、 塩化メチレン) 、 ジグライム、 トルエン、 ベンゼンなどであってよ い。 溶媒の量は、 化合物 (12) 100重量部当たり、 500〜1500 重量部であってよい。 反応温度は、 通常、 一 40〜35°C、 好ましくは一
30~20°Cであってよい。 反応時間は、 通常、 0.5〜5時間、 好まし くは 1〜2時間であってよい。
1, 3—ジー 0—ァセチルー 2—ァセトアミ ドー 2, 4—ジデォキシー 4 —フルオロー 6— 0-トリチル一ひ一 D—グルコビラノース (13) を脱 トリチル化することによって、 1, 3—ジ一0—ァセチルー 2—ァセトァ ミ ドー 2, 4―ジデォキシー 4一フルオロー D—ダルコビラノース (14) が得られる。
脱トリチル化は、 酸 (例えば、 酢酸、 トリフルォロ酢酸) の水溶液を溶 媒として用いることによって行える。 溶媒として使用する酢酸水溶液にお ける酢酸の好ましい濃度は、 70〜95重量%であってよい。 溶媒の量は、 化合物 (13) 100重量部当たり、 2000~4000重量部であって よい。 反応温度は、 通常、 10~70°C、 好ましくは 20〜55°Cであつ てよい。 反応時間は、 通常、 1~5時間、 好ましくは 2~3時間であって よい。
1, 3—ジ一 0—ァセチルー 2—ァセトアミ ドー 2, 4—ジデォキシ一 4 一フルオロー D—ダルコビラノース (14) を塩酸中で加水分解して 4一 デォキシー 4一フルオロー D—ダルコサミン塩酸塩 (15) が結晶で得ら れる。
使用する塩酸は、 通常、 1〜5Nであってよい。 塩酸の量は、 化合物 (1 4) 100重量部当たり、 1000〜2500重量部であってよい。 反応 温度は、 通常、 50〜100°C、 好ましくは 70〜90°Cであってよい。 反応時間は、 通常、 1〜8時間、 好ましくは 2〜5時間であってよい。
4ーデォキシ— 4—フルオロー D—ダルコサミン塩酸塩 (15) を有機 溶媒中で酢酸ナトリウムの存在下、 無水酢酸を作用させると N—ァセチル —4—デォキシー 4—フルオロー D—ダルコサミン (16) が結晶で得ら れる。
有機溶媒は、 例えば、 アルコール (例えば、 メタノール、 エタノール) であってよい。 酢酸ナトリウムの量は、 化合物 (15) 100重量部当た り、 25〜50重量部であってよい。 無水酢酸の量は、 化合物 (15) 1 00重量部当たり、 150〜300重量部であってよい。 反応温度は、 通 常、 一 10〜50°C、 好ましくは 0〜25°Cであってよい。 反応時間は、 通常、 1~10時間、 好ましくは 2〜6時間であってよい。
N—ァセチルー 4ーデォキシ一 4一フルオロー D—ダルコサミン(16) とピルビン酸ナトリウムとを水中で、 N—ァセチルーノイラミン酸アルド ラ一ゼの存在下で反応させることによって、 Rが水素である化合物 (X) [N—ァセチル一 7—デォキシー 7—フルオローノイラミン酸] が得られ o
ピルビン酸ナトリウムの量は、 化合物 (16) 100重量部当たり、 通 常、 50~200重量部、 好ましくは 80〜: L 20重量部、 特に 100重 量部であってよい。 水の量は、 化合物 (16) 1 g当たり、 1〜5 Om 1、 好ましくは 2〜35ml、 特に 3.5 mlであってよい。 反応系の pHは、 通 常 9.5〜 12、 好ましくは 10〜 11、 特に 10.59にすることが好ま しい。 高い pHは副原料のゼルビン酸がポリマーとなるので好ましくない。 pHの調整には、 アルカリ (例えば、 水酸化ナトリウム,水酸化カリウム, 水酸化カルシウム) などを使うことができる。 なお、 緩衝液は特に必要で はない。 N—ァセチルーノィラミン酸アルドラ一ゼの例は、 微生物由来の 4.1.3.3などであってよい。 N—ァセチルーノイラミン酸アルドラー ゼの量は、 化合物 (16) 1 g当たり、 通常、 1〜500単位、 好ましく は 5〜200単位であってよい。 酵素反応における反応温度は、 通常、 1 5〜45°C、 好ましくは 20〜35°Cであってよい。 反応時間は、 通常、 1~7日、 好ましくは 2〜5日であってよい。 酵素反応によって得られた 反応物をイオン交換樹脂で処理することが好ましい。 H型イオン交換樹脂 で脱塩したのち HCOOH型ィォン交換樹脂でギ酸水溶液で溶出すること が好ましい。
Rが水素である化合物(X)を、 2 Dアルキルアルコール中でエス テル化することによって N—ァセチル一 7—デォキシ一 7—フルオローノ イラミン酸アルキルエステル [即ち、 Rがアルキル基である化合物(X)] が得られる。
C i〜(: アルキルアルコールは、 一価アルコールである。 また、 無水 のアルキルアルコールを使用することが好ましい。 アルキル基の炭素数は、 1〜4であることが好ましい。 アルキルアルコールの量は、 化合物 (X) 1 0 0重量部当たり、 5 0 0〜2 0 0 0 0重量部、 好ましくは 2 0 0 0〜 1 0 0 0 0重量部であってよい。
化合物 (X) において Rがメチル基である化合物が、 前記の化合物 (1 ) である。
4—デォキシー 4一フルオロー D—ダルコサミン塩酸塩は、 N—ァセチ ルーダルコサミン類縁体の中間体として重要である。
化合物 ( I ) 〜 (I V) および化合物 (X) は、 医薬品の中で抗癌剤、 癌転移阻害剤、 抗ウィルス剤、 血小板凝集阻害剤、 免疫調整剤などとして またそれらの原料やァフィ二ティーを調整して検査試薬の中間体さらに生 化学試薬として使うことができる有用な化合物である。
化合物 ( I ) 〜 ( I V) および化合物 (X) は、 医薬品 (例えば、 腫瘍 細胞の膜表面の N—ァセチル一ノイラミン酸量を変化させることによる抗 癌剤や癌転移阻害剤、 インフルエンザやエイズに対する抗ウィルス剤、 リ ン脂質代謝酵素に対する競合作用から血小板凝集阻害剤、 リンパ球の N— ァセチルーノイラミン酸代謝系を利用した免疫調整剤など) や検査試薬の 中間体さらに生化学試薬として使うことができる。
天然のシアル酸の 7位にフッ素を導入することは極めて困難である。 即 ち 7位はシアル酸のビラノース環状構造から伸びた炭素鎖の第一番目に位 置するために、 その環状構造と 8位および 9位の水酸基の保護基のために 立体障害を受けて、 試薬を反応することがむずかしい。 それに加えて、 7 位の立体配置を保持しながらフッ素を導入することはさらに困難を伴う。 本発明者はシアル酸の 7位を立体選択的にフッ素で置き換え、 目的とす る 2 , 7—ジデォキシ一 7 —フルオロー 2, 3—ジデヒ ドロシアル酸を合成 することを完成させた。
実施例
以下に実施例を挙げるが、 本発明はこれらの実施例により何等の制約を 受けるものではない。
合成例 1
1, 3—ジー 0—ァセチルー N—ァセチルー 6— 0_トリチルー 一 D 一ガラク トサミン(12)の合成
1, 3—ジー 0—ァセチル一 N—ァセチルー 一 D—ガラク トサミン (1 1) 7.938gを無水ピリジン(9 Oml)に溶解し、 これにトリチルクロリ ド 11.025 gを加えて室温下で 24時間撹拌しながら反応し、 反応終了 後氷水へ注ぎ、 クロ口ホルムで抽出し、 無水硫酸ナトリゥムで脱水して濃 縮後、 トルエンに溶解して静置すると標記化合物(12)が結晶として 11. 138 gが得られた。 母液を濃縮してエタノールに溶解するとトリフエ二 ルカルビノールの結晶が晶出するので濾別し、 エタノール溶液を再度濃縮 してトルエンに溶解して静置すると標記化合物(12 )の二次晶が 1.44 lg得られた。 収率: 79.6%。
融点: 177.1〜178.0°Co
[ひ] D : +80.3° (c=l.00, CHC13)
NMR(CDC13;200MHz)o (ppm) : 1.95 (s, 3 H, N Ac), 2.15(s, 6H,OAcx2), 2.89(d, 1H, J 4,OH=2.7 Hz, OH), 3.32 (dd, 1H, J 0.0Hz,H-6a), 3. 53(dd, 1H, J5, 6
Figure imgf000022_0001
0Hz,H-6b), 3.8 5(m, 1H.H-5), 4.18 (m, 1H.H-4), 4.85 (ddd, 1H.H-2) , 5.15(dd, 1H, J 3, 4=3.0 Hz, J 2, 3= 11.2 Hz, H- 3), 5.4 8(d, 1H, J 2, NH= 9.2 Hz, N-H), 6.22(d, 1 H, J 1 , 2= 3.7 Hz, H— 1), 7.48~7.25(m, 15H, Phx 3)。 合成例 2
1, 3—ジー〇一ァセチルー 2—ァセトアミ ド一 2, 4—ジデォキシー 4 一フルオロー 6— 0—トリチル一 一 D—ダルコビラノース(13)の合成
1, 3—ジー 0—ァセチルー N—ァセチル一 6— 0—トリチルー 一 D —ガラク トサミン (12) 10.212gを無水塩化メチレン(87 ml)に溶 解し、 この溶液を— 31¾に冷却してから0八3丁(6.1ml)を 5分間で 滴下した。 その後— 28〜一 17°Cで 30分間、 更に室温で 15分間撹拌 した。 反応液を、 氷を浮かせた 5%重曹水溶液に注ぎ塩化メチレンを加え て抽出し、 無水硫酸ナトリウムで脱水後濃縮した。 濃縮物を酢酸ェチルに 溶解して静置すると白色の結晶が得られた。 母液を濃縮してからエーテル に溶解して二次晶を得た。 収量は 6.705g、 収率は 65.4%。
融点: 201〜203.5°C。
[ ]。 : +69.8。 (c=0.25, クロ口ホルム)。
H-NMR(CDC13; 50 ΟΜΗζ) δ (ppm) : 1.95(s, 3H, N Ac), 2.13(s, 3H,〇Ac), 2.16 (s, 3 H, 0 Ac), 3.26 (ddd, 1 H, J 5, 6a= 3.8 Hz, J 6a, 6b= 10.6 Hz, J F, 6a= 1.8 Hz, H-6a), 3.41 (ddd, 1H, J56b=2. OHz, J , 6b=l 0.6 Hz, JF,6b=2. OHz,H— 6b), 3.89(m, 1H.H-5), 4.46 (m, ΙΗ,Η-2), 4. 84 (ddd, 1H, J
Figure imgf000023_0001
Hz, H- 4), 5. 30 (ddd, 1H( J
Figure imgf000023_0002
Hz, J 2, 3=11.5 Hz, J F, Hz, H— 3), 5.6 l(d, 1H, J a, NH=8.9 Hz, N— H), 6.24 (dd, 1 H, J i, 2= J F, I = 3.2HZ, H-1), 7.47〜7.23(m, 15H, Phx 3)。
F-NMR(CDC13;47 OMHz, CFC13基準) 197.7 Oppm(dd, J F, H= 50.3 Hz, J F, 3= 13.6Hz)。
合成例 3 1, 3—ジー 0—ァセチルー 2—ァセトアミ ドー 2, 4一ジデォキシー 4 一フルオロー D—ダルコビラノース(14)の合成
化合物(13)10.864gを 90%酢酸水(330ml)に溶解し 50°Cで 3時間撹拌し、 反応終了後そのまま濃縮した。 濃縮物をエタノールに溶解 するとトリフヱ二ルカルビノールが折出するので濾別し、 再度濃縮して得 られたシロップをヮコ一ゲル C一 200を使ってカラムクロマトグラフ(ク ロロフオルムーメタノール 100:1)により分離すると 5.15 Ogの標記 化合物(14)が得られた。 収率は 91.5%。
[ ] +66.7。 (c= 1.02, CHC13)。
H-NMR(CDC13;50 OMHz) 5 (p pm) : 1.95(s, 3H, NAc) , 2.14(s, 3H, OAc), 2.19 (s, 3 H, 0 Ac), 3.76〜3.80 (m; 1H,H— 5), 3.84〜3.90(m, 2H, H - 6a, H - 6b), 4.37 (dd dd, 1 H, J i, 2= 3.3Hz, J 2, 3= 11.1 Hz, J 2,
Figure imgf000024_0001
Hz, J F, 2 = 1.0 Hz, H-2), 4.67 (ddd, 1 H, J 3, 4= J 4, 5= 9.4 Hz, J F, 4 = 50.5 Hz, H— 4), 5.35 (ddd, 1 H, J 3, 4= 9.0 Hz, J 23= 11. 1 Hz, J F, 3= 14.0Hz, H-3), 5.70 (d, 1 H, J2> N„=8.7 Hz, N-H), 6. 15(dd, 1H, J 1( 2= J F, I = 3.3HZ, H- 1)0
F-NMR(CDC13;470MHz, CFC13基準) 197.96ppm(m, J F, H=50.5 Hz, J F3=l 4.0 Hz:)。
合成例 4
4—デォキシー 4一フルオロー D—ダルコサミン塩酸塩(15)の合成 化合物(14)5.10 Ogを 3N塩酸 85ml中で 90°Cで 3時間反応した。 活性炭で脱色後、 濃縮し、 水を加えて残留塩酸を共沸除去により 2回行つ た。 メタノールに溶解してエーテルを加えて晶出を行うと標記化合物(1 5)の針状結晶が 2.47 lg得られた。 収率は 68.4%。 分解点: 162°C。
[ ] D: +92.6° (c=0.90,メタノール )。
H-NMR(CD30D;500MHz)<5 (p pm) :3.12 (dd, 1 H, J !, 2=3.2 Hz, J 2, 3=10.5 Hz, H- 2), 3.74 (ddd, 1 H, J5l 6 a = 4.1Hz, JF) 6 a=l.7 Hz, J6 a, 6b=l 2.2Hz, H-6a), 3.78 (dd d, 1 H, J 5)
Figure imgf000025_0001
2.2Hz,H-6b), 3. 97 (dddd, 1 H, J5, 6a=2.3 Hz, J5, 6b=4. ΙΗζ,Η— 5), 4.09 (d dd, 1H, J 3,
Figure imgf000025_0002
Hz, J 2, 3=10.5 Hz, J F, Hz, H- 3) , 4.33 (ddd, 1H, J3, 4=8.7 Hz, J4, 5=9.8 Hz, J F, 4=50.7 Hz.H-4), 5.33 (dd, 1 H, J 2= J F, i = 3.3 Hz, H— 1 )。
F-NMR(CD3OD; 47 OMHz, CF3C0〇H基準)123.07PP m(m, J F, H= 50.3 Hz, )。
合成例 5
N -ァセチルー 4ーデォキシー 4—フルオロー D—ダルコサミン(16) の合成
無水メタノール 70 mlに塩酸塩(15)3.476 gを室温下で溶解して更 に無水酢酸ナトリウム 1.31 Ogを加えて 30分間撹拌した。 これを氷冷 して無水酢酸の 6 mlを滴下した。 滴下後は室温へ戻して 3.5時間撹拌し た。 反応後そのまま濃縮をかけて、 酢酸臭がなくなるまでメタノール一べ ンゼンで共沸濃縮した。 ェタノールに溶解すると白色の不溶物が折出する ので濾過し、 濾液を濃縮し再度メタノールに溶解、 エーテルを加えて晶出 すると標記化合物(16)の結晶が 1.887g得られた。 収率は 53.0%。 融点: 180.1〜180.5°C。
[ひ] D: +61.4° (c=0.96,メタノール)。
H-NMR(CD3OD; 50 OMHz) (5 (p pm) : 1.99(s, 3H, N -CO CHs), 4. 26 (ddd, 1 H, J 3, 4= 8. 6 Hz, J 45= 9. 7 Hz, J F, 4= 50. 9Hz, H-4 /S), 4. 3 0 (ddd, 1 H, J 3, 4= 8. 5Hz, J 4, 5 = 9. 8 Hz, J F4= 5 1. 0 Hz, H— 4 a), 4. 65 (d, 1 H, J!, 2= 8. 4 Hz, H- 1 β), 5. 09 (dd, 1 H, J 1> 2= J F, != 3. 3 Ηζ, Η- 1 α)ο
F— NMR(CD3OD; 4 7 OMHz, C F Cl3基準) 1 96. 84(m, J F, H= 5 1. 2Hz, J F, 3= 1 5. 5Hz, F a 1 98. 8 9 (m, J F, H=50.
Figure imgf000026_0001
合成例 6
N—ァセチルー 7—デォキシー 7—フルオローノイラミン酸 [Rが水素 である化合物(1 7)] の合成
蒸留水 4. 3ml中に化合物(1 6) 1. 24 lg、 ピルビン酸ナトリウム l.- SOOgsおよびアジ化ナトリウム 4. 3mgを溶解して、 2規定の水酸化ナ トリウムを用いて pH l 0. 59に調整した。 この溶液に N—ァセチルーノ イラミン酸アルドラーゼ(TOYOBO社製 NAL— 300)4. 3mg(l 1 2U)を加えて 20°Cで 4日間穏やかに撹拌した。 その後イオン交換樹 脂 (Dowex 50 X8— 200、 H型) で脱塩を行い、 イオン交換樹脂
(Dowex 1、 ^1。0011型) で1. 01^—:》( 0011水溶液でクロマト 分離することにより 0. 342gの標記化合物が飴状で得られた。 収率は 1 9. 2%。
[a]D: 一 33. 2。 (c= 0. 64, H20)o
H-NMR(D20; 50 OMHz, TS P)<5 (p pm) : 1. 93 (dd, 1 H, J 3a, 3e= l 3. 1 Hz, J 3a, 4= l 1. 4Hz, H— 3a), 2. 0 7 (S, 3H, N— Ac), 2. 35 (dd, 1 H. J 3a, = 1 3. 1 Hz, J 3e, 4= 5. 0 Hz, H 一 3e), 3. 69 (ddd, 1 H, J 9a, 9b= 1 2. 2 Hz, J 8, 9b= 5. 3 Hz, J F, 9b= 2. 3Hz, H- 9b), 3. 82 (ddd, 1 H, J 9a, 9b= 1 2. 2 Hz, J 89a = JF9a=2.9 Hz, H— 9a), 3.95 (dd, 1 H, J 4. s= J s, 6= 10.5 Hz, H-5), 3.98 (ddd, 1 H, J8, 9a=2.9 Hz, J 8, 9b= 5.3 Hz, J 7, 8〜0Hz,H— 8), 4.08(ddd, ΙΗ,Η— 4), 4.12 (ddd, 1 H, J 56 =10.7 Hz, J 6, ), 4.53 (dd d, 1H, J 6, 7=0.
Figure imgf000027_0001
6 Hz, J7) 8=9.8 Hz, J F, Hz, H-7)o F-NMR(D20;47 OMHz, CFC13基準) 132.58 pm(m, J F, 7 =46. OHz, J F, 6=30. lHz)。
合成例 7
N—ァセチルー 7—デォキシ一 7—フルオローノイラミン酸メチルエス テル [Rがメチル基である化合物(17)、 即ち、 化合物 (1) ] の合成
Rが水素である化合物(17)1.86 Ogを無水メタノール 180mlに溶 解し、 これにイオン交換樹脂 (Dowex 50X8、 H型) (無水メタノー ルで 3回洗浄して、 真空デシケータ内で五酸化ニリンとカセイカリを共存 させて一晚乾燥させたもの)を加えて 25°Cで 2時間攪拌した。 反応後、 濾過をして濾液を濃縮してシリカゲルカラム(ヮコ一ゲル C— 200)でク ロロホルム Zメタノ一ル(4: 1 )で溶出すると 0.94 gの標記化合物が得 られた。 収率は 47.8%。
融点: 1 5 4. 3 - 1 5 5. 3 °Co
[ ]。: 一 25.8° (c=0.99,メタノール)。
H-NMR(CD3OD;500MHz)5 (ppm) :1.90 (dd, 1 H, J 3 a, 3 Hz, H— 3a), 1.99 (s, 3H.N- Ac)
Figure imgf000027_0002
2.6 Hz, J3 e, Hz, H-3e) , 3.63 (ddd, 1 H, J 9 a, 9 b= 11.7 Hz, J 8, 9 b = 5.0 Hz, J F, 9 b = 2. 4 Hz, H - 9b), 3.75 (ddd, 1 H, J 9a9b= 11.7 Hz, J 8, 9a= 5.0 Hz, JFl 9a=2.4 Hz, H- a), 3.78(s, 3H, OMe), 3.85 (dddd, 1H, J8, 9 a=5.9Hz, J 8.9b= 5.3 Hz, J7,8〜0Hz, H— 8), 3.9 2(dd, 1H, J 4, 5= J 56= 10.2 Hz, H— 5), 4.00 (ddd, 1 H, J 3a, 4=11.3 Hz, J 3 e, 4=4.8 Hz, J 4, 5= 10.3 Hz, J4, F=0.8 Hz, H— 4), 4.12 (ddd, 1 H, J 5, 6= 10.5 Hz, J 6, 7= 0.9 Hz, J F, 6 = 29.0Hz, H-6), 4.42 (ddd, 1 H, J 6, 7= 0.9 Hz, J 7, 8= 9. OHz, J F, 7=46.0,H— 7)。
F-NMR(CD3OD;47 OMHz, CFC13基準) 132.58 pm(m,
Figure imgf000028_0001
実施例 1
メチル (5—ァセタミ ドー 4, 8, 9—トリー 0—ァセチル一 2—クロ口 一 3, 5, 7—トリデォキシー 7—フルオロー D—グリセロー /3— D—ガラ ク ト一 2—ノヌロビラノシド) ネート (化合物 (2) と略す) の合成 化合物 (1) 1.12g(3.44mmol)を塩化ァセチル 55mlに加えて、 36°Cで 16時間攪拌した。 TLC (クロ口ホルム: アセトン =7 : 3) で反応終了を確認後、 30°C以下で減圧濃縮し、 得られた残渣を無水ベン ゼンに溶かし減圧濃縮して粗製の化合物 (2) (1.6 Og, 98.9% ) を得た。
C18H25NO10ClF (469.86)
[ ] D: -58.7。 (c 1.0, CHC13) 。
I
Figure imgf000028_0002
: 3700-3150 (NH), 1750 (エステル), 1 650, 1540 (アミ ド)。
^-NMR (CDC13; TMS)5 (p pm) : 2.07-2.09 (12 H, s, 30 Ac, NAc), 2.79 (1H, dd, J3e4=4.6Hz, J 3a, 3 e = 13.9Hz, H-3e), 3.87 (3H, s, C02Me)。
19F-NMR(CDC13; CF Cl3) δ (p pm) : 211 (ddd, J F7H = 45.7Hz, J F,
Figure imgf000029_0001
10.4 Hz, IF, 7-F)0 実施例 2
メチル (5—ァセタミ ドー 4, 8, 9ー トリー 0—ァセチルー 2— S-ァ セチル一3, 5, 7—トリデォキシー 7—フルオロー 2—チォー D—グリセ ローひ一ガラク ト一 2—ノヌロビラノシド) ネート (化合物 (3) と略す) の合成
化合物 (2) 1.60 g (3.41 mmol) を無水ジクロロメタン 15mlに 溶解し、 氷冷下、 チォ酢酸カリウム 1.20g (10.5 mmol) を加え、 室 温で 18時間攪拌した。 TLC (クロ口ホルム:酢酸ェチル = 1 : 1) で 反応終了を確認後、 減圧濃縮した残渣をクロ口ホルム 50mlに溶解し、 5 %炭酸水素ナトリウム水溶液、 次いで水で洗浄後、 硫酸マグネシウムで乾 燥した。 これを濾別し、 クロ口ホルムで洗浄した後、 濾液と洗液を合して 減圧濃縮した。 得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー (溶出液: クロ口ホルム:酢酸ェチル =1 : 1) 、 さらにシリカゲルカラムクロマト グラフィー (溶出液: クロ口ホルム→クロロホルム: メタノール = 200 : 1→クロ口ホルム: メタノール = 100 : 1) に供し、 化合物 (3) (1 .19 g, 68.6%) を得た。
CzoHzeNOnFS (509.52)
!H-NMR (CDC13; TMS) δ (p pm) : 5.46 (d, 1 H, J NH, 5=9.0Hz, NH), 4.95 (ddd, 1 H, J3e,4=4.7Hz, J 4, 5 = 10.2Hz, J3 a,
Figure imgf000029_0002
0.8Hz, H-4), 3.79 (3H, s, C02Me) , 2.60 (1H, d d, J 3e,4=4.6 Hz, J 3a, 3c= 13.0 Hz, H- 3e), 2.28 (s, 3H, S Ac), 2.05, 2.06, 2.15 (3s, 9 H, 3〇Ac), 1.98 (s, 3H, NAc)。
19F-NMR(CDC13; CF.C13) δ (p pm) : 211 (ddd, J F, 7H = 45. 5Hz, J F, 6H= 26. 7Hz, J F, 8H= 1 0. 9 Hz, I F, 7-F)。 実施例 3
メチル (メチル 5—ァセタミ ドー 4, 8, 9—トリー〇一ァセチルー 3, 5, 7—トリデォキシ一 7—フルオロー 2—チォ一 D—グリセロー 一 D —ガラク トー 2—ノヌロビラノシド) ネート (化合物 (4) と略す) の合 成
化合物 (3) 536mg (1. 05 mmol) を無水メタノール 8 mlに溶解し、 一 48。Cにて 0. 2 ONナトリウムメ トキシドーメタノール溶液 5ml (1.
00画 ol) を滴下して、 5分間撹拌した。 その後、 氷水冷却しながら真空 下濃縮し、 よく乾燥した後、 無水ジメチルホルムアミ ド 3mlに溶解し、 ョ ゥ化メチル 0. 050ml (0. 8 Ommol) を加え、 室温にて 1 8時間撹拌し た。 減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (溶 出液: ジクロロメタン: メタノール =200 : 1→1 00 : 1) に供し、 化合物 (4) (385mg, 76. 0%) を得た。 - Ci9H28NOioF S (481.51)
[a]D : + 2. 6° (c 0. 5 1, CHC13) 。
1
Figure imgf000030_0001
: 3700-3 1 50 (NH), 3 1 5 0— 280 0, 1 7 50 (エステル), 1 650, 1 540 (アミ ド).
!H-NMR (CD Cl3 ; TMS)5 (p pm) : 5. 45 (dddd, 1 H, J 8, 7= 9. 1 Hz, J 9, 8= 4. 5Hz, J 8, 9' = 2. 4 Hz, J„, F= 5. 2H z, H-8), 5. 33 (d, 1 H, J NH, 5= 9. 2Hz, NH), 4. 95 (ddd, 1 H, J 3e, 4= 4. 7Hz, J 4, 5= l 0. 2Hz, J 3at 4= l 0. 8Hz, H- 4). 4. 66 (ddd, 1 H, J 6, 7= 1. 0 Hz, J 7, 8= 9. 1 Hz, J„, F = 45. 6 Hz, H-7), 4. 6 0 (ddd, 1 H, J 9', 8= 2. 4 Hz, J 9( 9' = 1 2. 6 Hz, J H, F= 2. 4 Hz, H— 9' ), 4. 20 (ddd, 1 H, J 4, 5 = J 5, 6= J
Figure imgf000031_0001
5 Hz, J 9, 9' = 12.6 Hz, J H, F= 2.1 Hz, H-9), 3.80 (3H, s, C02Me), 3.74 (ddd, 1 H, J 5, 6= 10.7Hz, J 6, 7= 1.0 Hz, JH,
Figure imgf000031_0002
2, J 3a, 3 e= 12.8Hz, H-3 e), 2.06, 2.06, 2.10, 2.1 5 (4s, 12H, 3 OAc, SMe), 1.97 (s, 3H, NAc) 。
19F-NMR (CDCls; CFCls) δ (p pm) : 211 (ddd, J F, 7H = 45.6Hz, J F,
Figure imgf000031_0003
I F, 7-F)。 質量分析: m/z C19H28N01()F Sについての計算値 482.150 (M + H);測定値 482.150。
実施例 4
メチル (5-ァセタミ ド- 4, 8, 9 -トリ -0-ァセチル -2, 6-アンヒ ドロ - 3, 5, 7-トリデォキシ -7-フルォ口- D-グリセ口- D-ガラク ト-ノン -2 -エノネート (化合物 (5) と略す) の合成
化合物 (2) 20 Omg (0.426mmol) を無水ベンゼン 2 mlに溶解し た後、 撹拌下、 1, 8-ジァザビシクロ 〔5.4.0〕 ゥンデ力- 7-ェン (D BU) 0.14ml (0.936mmol) を滴下した。 2時間撹拌した後、 減圧 濃縮し、 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (溶出液: トルエン
:アセトン =10 : 1→8 : 1→5 : 1→3 : 1) に供し、 化合物 (5)
( 131 nig, 71.0%) を得た。
C18H24N〇10F (433.40)
[ ] D : +47.4。 (c 1.0, CHCl3)o
I RKB r maxcm-1 : 3600-3100 (NH), 1730, 1250 (ェ ステル), 1670, 1540 (アミ ド), 1150 (エーテル)。
!H— NMR(CDC13; TMS) δ (p m) : 6.00 (d, 1 H, J 34 = 3.2Hz, H-3), 5.71 (dd, 1 H, J 3.4= 3.2Hz, J 4, 5= 8. 2 Hz, H-4), 5.70 (d, 1 H, J NH, 5=8.2Hz, NH), 5.44 (dddd, 1H, J 8,
Figure imgf000032_0001
3.1Hz, J 3 (ddd, 1 H, J 7,6=3.0Hz, J 8,
Figure imgf000032_0002
H-7), 4.68 (ddd, 1 H, J 8, 9' = 3.1 Hz, J 9, 9' = 12.4 Hz, J H, F= 1.6 Hz, H-9'), 4.5 8 (ddd, 1 H, J 5) 6=8.2Hz, J7,6=3.0Hz, J «,
Figure imgf000032_0003
Hz, H-6), 4.23 (ddd, 1 H, J
Figure imgf000032_0004
Hz, J 9, 9' = 12.4 Hz, JH, F=1.6 Hz, H-9), 4.19 (ddd, 1H, J 5, 4= J 56= J 5, NH =8.2Hz, H-5), 3.80 (s, 3H, C02Me), 2.07, 2.08, 2.09 (3s, 9H, 30 Ac), 2.01 (s, 3H, NAc)。
19F-NMR(CDC13; CFCls) ^ (p pm): 210 (ddd, J P, 6H = 24.7 Hz, J F,
Figure imgf000032_0005
12.0 Hz, IF, 7-F)0 実施例 5
化合物 (5) の合成
化合物 (4) 104mg (0.216mmol) を無水プロピオ二トリノレ 2ml に溶解した後、 活性化 (真空下 180°Cで 6時間乾燥) したモレキュラー シーブ 4 A (40 Onig) を加えアルゴン雰囲気下一晚撹拌した。 その後一 45。Cに冷却し、 N-ョードスクシンイミ ド 290 nig (1.29 ol) 次い で、 トリフルォロメタンスルホン酸 8 /1 (0.091 iDDiol) を加え、 一 4 5〜― 40°Cにて 2時間撹拌した。 反応液をクロ口ホルムで希釈してから セライ ト濾過し、 不溶物をクロ口ホルムで洗浄した。 濾液と洗液を合して、 有機層を 5%炭酸水素ナト リウム水、 水で洗浄した。 無水硫酸マグネシゥ 厶で乾燥後、 これを濾別しクロ口ホルムで洗浄し、 瀘液と洗液を合して得 られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー (溶出液:酢酸ェチル:へキ サン =3 : 1) に供し、 化合物 (5) (7 Omg, 74.8%) を得た。
C18H24N〇10F (433.40)
iH— NMRCCD Cl3; TMS) δ (p pm): 6.00 (d, 1 H, J 3, 4 =3.2Hz, H— 3), 5.71 (dd, 1 H, J 3,4=3.2Hz, J 4,5=8. 2 Hz, H-4), 5.70 (d, 1H, JNH,5=8.2Hz, NH), 5.44 (dddd, 1H, J 8,
Figure imgf000033_0001
Hz, J8, 9=5.8Hz, J 8, 9' = 3.1 Hz, JH) F= 12.0 Hz, H-8), 4.83 (ddd, 1 H, J 7, 6=3.0 Hz, J 8L
Figure imgf000033_0002
H— 7), 4.68 (ddd, 1 H, J 8, 9' = 3.1Hz, J 9l 9' = l 2.4 Hz, J «, F= 1.6 Hz, H-9'), 4.5
Figure imgf000033_0003
H-6), 4.23 (ddd, 1 H, J8,9=5.8Hz, J 99' = 12.4 Hz, · J H, F= 1. 6 HZ, H— 9), 4. 1 9 (ddd, 1 H, J 5, 4= J 5, 6= J 5, NH =8.2Hz, H-5), 3.80 (s, 3H, C02Me), 2.07, 2.08, 2.09 (3s, 9H, 3 OAc), 2.01 (s, 3H, NAc)。
実施例 6
5—ァセタミ ドー 2, 6—アンヒドロー 3, 5, 7—トリデォキシー 7— フルオロー D—グリセロー D—ガラク 卜一ノン一 2—ェノン酸 (化合物 (6 ) と略す) (W) の合成
化合物 (5) 150 mg (0.346固 ol) を無水メタノール 23 mlに溶 解した後、 1Mナトリウムメ トキシド-メタノール溶液 10 1 (0.0 lm mol) を加え、 室温にて 1.5時間撹拌した。 次いで、 1N水酸化ナトリウ ム水溶液 23 ml (23mmol) を加え、 1時間撹拌した。 ダウエックス 50 W-X8 (16g) を加え、 脱塩処理して瀘過した。 濾液を減圧濃縮して化 合物 (6) (99mg, 97.3%)を得た。
CuH16N07F (293.25) mp : 143 - 145.5。C。
: +16.9° (c 1.05, H20)o
I
Figure imgf000034_0001
: 3 6 0 0〜3 1 0 0 (OH, NH), 1 7 2 0 (カルボ 二ル), 1660, 1560 (アミ ド), 1150 (エーテル)。
JH-NMR (D20; DS P) o (p pm) : 6.00 (d, 1 H, J 3, 4 =2.5 Hz, H-3e), 4.59 (ddd, 1 H, J 7, 6= 1.1 Hz, J 7, 8 = 9.3Hz, J H,
Figure imgf000034_0002
5 Hz, J 4, 5=8.8Hz, H-4), 4.31 (ddd, 1 H, J 6, 5=10.9 Hz, J 6,
Figure imgf000034_0003
H-6), 4.16 (m, 1 H, H-8), 4.12 (dd, 1H, J 5( 4=8.8 Hz, J 5, 6=10.9Hz, H - 5), 3. 85 (ddd, 1 H, J 9', 8= J H, F= 3. 0 HZ, J 9', 9= 1 2. 2' Hz, H-9'), 3.70 (ddd, 1H, J 9,8=5.2Hz, JHF=2.3Hz, J 9, 9' = 12.2Hz, H-9), 2.06 (s, 3 H, NAc)。
19F-NMR (D20; ; CF3C02H) δ (p pm) : 133 (dd, 1 F, J F,
Figure imgf000034_0004
4 Hz, 7-F)0
質量分析: m/z CUH NOTFについての計算値 .294. 0 99 (M + H);測定値 294. 099。
発明の効果
本発明の化合物は抗ゥィルス剤またはウイルス性疾患の予防薬など実用 的な医薬品の開発や臨床面への応用に対して有用である。 また、 抗癌剤や 免疫調節剤としても有用である。

Claims

Figure imgf000035_0001
ϋ一青
[式中、 Rは脂肪族のァシル基を表わし、 R1は水素原子または低級アル キル基、 R2は水素原子、 または脂肪族もしくは芳香族のァシル基を表わ す。 ただし、 R1が水素原子のとき、 R 2は共に水素原子を表し、 R1が低 囲
級アルキル基のときは、 R2は脂肪族または芳香族のァシル基 (それぞれ- の R2は互いに同じであっても異なっていてもよい) を表わす。 ] で示される化合物。
2. 式 (Π) : -
Figure imgf000035_0002
[式中、 Rは脂肪族のァシル基、 R1は低級アルキル基、 R2は脂肪族また は芳香族のァシル基 (それぞれの R 2は互いに同じであっても異なってい てもよい) を表わし、 R3はハロゲン原子を表わす。 ]
で示される化合物。
3. 式 (m) :
Figure imgf000036_0001
[式中、 Rは脂肪族のァシル基、 R1は低級アルキル基、 R2は水素原子、 または脂肪族もしくは芳香族のァシル基 (それぞれの R2は互いに同じで あっても異なっていてもよい) を表わし、 R4はチオアシル基、 チォアル キル基またはチオアリール基を表わす。 ただし、 R4がチオアシル基、 チ ォアルキル基またはチオアリール基のときは、 R2はいずれも脂肪族また は芳香族のァシル基 (それぞれの R2は互いに同じであっても異なってい てもよい) を表わす。 ]
で示される化合物。
4. 式 (IV) :
Figure imgf000036_0002
[式中、 A cはァセチル基を表わす。 ]
で示される 2, 3-ジデヒ ドロシアル酸誘導体 (
5. 式 (X) :
Figure imgf000036_0003
[式中、 Rは水素または炭素数 1〜20のアルキル基、 A cはァセチル基である。 ]
で示される N—ァセチルー 7—デォキシー 7—フルオローノイラミン酸誘 導体。
6. 式:
Figure imgf000037_0001
[式中、 T rは (C 6H 5)3 C—である。 ]
で示される 1 , 3—ジー 0—ァセチル一 2—ァセトアミ ド一 2, 4—ジデォ キシー 4—フルオロー 6— 0—トリチル一ひ一 D—ダルコビラノース。 ■
7. 式:
Figure imgf000037_0002
で示される 4—デォキシー 4一フルオロー D—グルコサミン塩酸塩。
8. N—ァセチル— 4ーデォキシー 4一フルオロー D _ダルコサミンと ピルビン酸ナトリウムとを、 N—ァセチルーノイラミン酸アルドラーゼを 用いて縮合反応を行うことを特徴とする N—ァセチルー 7—デォキシ一 7 —フルオローノイラミン酸の製造法。
9. N—ァセチル一 7—デォキシ一 7—フルオローノイラミン酸と炭素 数 1〜2 0のアルキル基を有するアルコールとを反応させエステル化させ ることを特徴とする N—ァセチル一 7—デォキシー 7—フルオローノイラ ミン酸アルキルエステルの製造法。
3D -
1 0 . 1 , 3—ジー〇一ァセチルー N—ァセチル一 D—ガラク トサミン をトリチル化、 フッ素化、 脱トリチル化、 塩酸加水分解後得られた 4ーデ ォキシ一 4一フルオロー D—ダルコサミン塩酸塩を N—ァセチル化するこ とを特徵とする N—ァセチルー 4ーデォキシー 4一フルオロー D—グルコ サミンの製造法。
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