JPH023632A - 新規光学活性グリセリン誘導体およびその製造方法 - Google Patents

新規光学活性グリセリン誘導体およびその製造方法

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JPH023632A
JPH023632A JP15381388A JP15381388A JPH023632A JP H023632 A JPH023632 A JP H023632A JP 15381388 A JP15381388 A JP 15381388A JP 15381388 A JP15381388 A JP 15381388A JP H023632 A JPH023632 A JP H023632A
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JP15381388A
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English (en)
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Kazuo Achinami
阿知波 一雄
Yoshiyasu Terao
寺尾 良保
Masakazu Murata
正和 村田
Toshiyuki Nishio
俊幸 西尾
Minoru Akamatsu
赤松 稔
Minoru Kamimura
稔 上村
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Sapporo Breweries Ltd
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Sapporo Breweries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は酵素反応の立体選択性を利用してグリセリン誘
導体のジオールと脂肪酸エステルからエステル転穆反応
等により得られた高純度の光学活性グリセリンエステル
話導体を原料とした、一般式 (式中、Xはハロゲン原子を表わし、Rは低級アルキル
基を表わす。) で示される新規光学活性[51−(−) −1−アルキ
ルアミノ−2−ベンジルオキシ−3−ハロゲノプロパン
話導体およびその製造方法に関する。
本発明により得られる光学活性グリセリン誘導体は光学
活性医薬品、゛例えば各種(S)−β−ブロッカ−等に
容易に話導できる極めて汎用性の高い化合物である。
[従来の技術] 上記の各種(S)−β−ブロッカ−等の医薬品等の医薬
品は、分子内に不斉炭素原子を有する光学活性グリセリ
ン誘導体化合物である。
これらの光学活性医薬品を合成するために、光学活性な
各種グリセリン誘導体の合成が検討されている。例えば
、D−マニトールを出発原料とする方法[J、J、 B
oldwin et al、、 J、 Org、 Ch
em、。
43、4876(1978); Y、Tsuda et
 al、、 Chem、 Pham。
Bull、、29.  (1981)]や酵素触媒加水
分解による(R)−グリセリン誘導体の合成法[D、 
Breitgoff etal、、J、 Chem、 
Sac、、 1523(1986)]などが知られてい
るが、これらは工業的規模での生産に適しておらず、各
種β−ブロッカ−等はラセミ体で医薬品として使用され
ている。
[発明が解決しようとする課題] 一般に、光学活性β−ブロッカ−の(S)一体はラセミ
体よりも優れた薬理作用を有することが知られており、
これらの高純度の光学活性体の工業的合成による有用な
中間体およびその製造方法の確立が強く望まれていた。
[課題を解決するための手段] 近年、酵素を触媒とした生化学的反応による高純度の(
S)−グリセリン誘導体の製造法に進歩がみられる。例
えば、本発明者らによる不斉合成、不斉分解(日本薬学
会第108年会、講演要旨集P66(19881)や不
斉エステル転穆(特願昭63−77901)等の方法に
より、高純度の上記(S)−グリセリン誘導体が容易に
製造できるようになった。
そこで、本発明者らは上記の方法により得られる誘導体
、特に 一般式 (式中、Acはアシル基を表わす。)で示されるグリセ
リン銹導体を出発原料として利用することに着目し、種
々の合成方法を鋭意検討した結果、本発明を完成した。
すなわち、本発明は 一般式 (式中、Xはハロゲン原子を表わし、Rは低級アルキル
基を表わす。) で示される新規光学活性[S] −(−) −1−アル
キルアミノ−2−ベンジルオキシ−3−ハロゲノプロパ
ン話導体を提供すると共に、 一般式 (式中、Acはアシル基を表わす。) で示される光学活性化合物を出発物質として、反応式 [2]         [3]         [
4]%式%[1] (式中、Phはフェニル基、 Tsはトシル基、 Ac
はアシル基、Xはハロゲン原子およびRは低級アルキル
基をそれぞれ表わす。) に従い、まず3位の水酸基をトシル化し、1位の脱アシ
ルを行った後、アルキルアミンと共に加熱して一般式[
3]〜[5] で表わされる化合物を得、これにハロゲ
ン化剤を反応させてハロゲン化させることを特徴とする
請求項1記載の新規光学活性[S] −(−) −1−
アルキルアミノ−2−ベンジルオキシ−3−ハロゲノプ
ロパン誘導体の製造方法をも提供するものである。
本発明では、前記した特願昭63−77901等に記載
した方法等により得られる前記一般式[2] で示され
る化合物を有する既知物質(S)−(+)−t −o−
アシル−2−2御ベンジルグリセリンを出発原料とする
まず、−a式[2]で示される化合物の3位の水酸基を
トシル化する。その方法は、一般式[2] で示される
化合物をピリジン等の溶媒に溶かし、P−)−ルエンス
ルホン酸クロリドを水冷下に加え、室温付近で5〜20
時間、攪拌下に反応を行う。反応生成物を精製するには
、反応終了液を氷水中に注ぎ、適当な溶媒、望ましくは
ジクロロメタンで抽出し、抽出液を洗浄、乾燥した後、
例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いれば
よい。このようにして、一般式[3] で示される化合
物(R)−(+)−1−0−アシル−2−0−ベンジル
−3−0−トシルグリセリンが得られる。
次に、このようにして得られた一般式[3] で示され
る化合物の1位のアシル基の脱アシルを行う。その方法
は、一般式[3]で示される化合物の1位のアシル基を
通常の方法、例えばカセイソーダを用いたアルカリ分解
により除去し、減圧濃縮すればよい。このようにして、
一般式[4] で表わされる化合物(R)−(+)−2
−0−ベンジル−1−〇−トシルグリセリンが得られる
次いで、このようにして得られた一般式[4]で表わさ
れる化合物の3位のトシル基を、目的とする有用なβ−
ブロッカ−等に対応するアルキルアミノ基に置換する。
その方法は、一般式[4] で表わされる化合物をほぼ
同重量のアルキルアミン、例えばイソプロピルアミンと
共に封管中で加熱し、60℃付近で数時間反応を行えば
よい。その〆後、反応生成物を溶媒抽出し、洗浄、乾燥
した後、例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付すことにより、一般式[5] で表わされる化合物(
S) −(−) −3−アルキルアミノ−2−ベンジル
オキシプロパン−1−オールが得られる。
さらに、このようにして得られた一般式[5]で表わさ
れる化合物の1位の水酸基を適当なハロゲン化剤、例え
ばハロゲン化チオニルを用いて60℃付近で数時間攪拌
することによりハロゲン化する。反応生成物を上記に準
じて精製することにより一般式[1]で表わされる[S
] −(−) −1−アルキルアミノ−2−ベンジルオ
キシ−3−へロゲノブロパンが得られる。
一般式[1]で表わされる化合物は3位のハロゲン原子
を、例えばナフトキシ基等に置換することにより、各種
(S)−β−ブロッカ−等の製造に利用できる汎用性の
高い新規化合物が得られる。
[実施例] 次に、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。
実施例 1)ピリジン10mj!に光学活性な(S)−(+)l
 −o −アセチル−2−0−ベンジルグリセリン4.
5gを溶かした溶液に、水冷下にp−トルエンスルホン
酸クロリド4gを加え、室温にて10時間攪拌した。反
応終了後、氷水中に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、ジ
クロロメタン層をIN硫酸および飽和食塩水で洗浄した
のち、適量の無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥
剤をン戸別し、炉液を減圧濃縮して得た残漬をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、イソプロピルエー
テル/クロロホルム(1/10)で溶出した。溶出液を
減圧濃縮したところ、(R)−(+)−1−0−アセチ
ル−2−〇−ベンジルー3−0− トシルグリセリン7
.2gが得られた。
2)水酸化ナトリウム 1.2gを50mj+のエタノ
ールに溶かした溶液に、水冷下に上記1)で得られた(
R)−(+)−1−0−アセチル−2−0−ベンジル−
3−0−トシルグリセリン7.2gを加え、1時間攪拌
した。反応終了後、IN塩酸で中和し、減圧下でエタノ
ールを留去して得た残渣にジクロロメタンを加え、水お
よび飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ
た。乾燥剤を炉則し、炉液を減圧濃縮したところ、(R
)−(+)−2−o−ベンジル−1−0−トシルグリセ
リン 6,3gが得られた。
3)イソプロピルアミン6gに上記2)で得られた(R
)−(+)−2−0−ベンジル−1−〇−トシルグリセ
リン6.3gを加え、封管中60℃で6時間加熱した。
イソプロピルアミンを減圧下に留去し、残渣にジクロロ
メタンを加え、水および飽和食塩水で洗浄後、無水炭酸
カリウムで乾燥させた。乾燥剤を炉則し、炉液を濃縮し
て得た残漬をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、エタノール/クロロホルム(115)で溶出したと
ころ、(S) −(−) −3−イソプロピルアミノ−
2−ベンジルオキシプロパン−1−オール3.4g (
前記1)の出発原料に対して収率約76%)が得られた
。このものの構造式、旋光度および’ H−NMHの結
果を下記に示す。
構造式 旋光度[α]”−7,6(C= 1.0.クロロホルム
溶液)’H−NMR(90MHz、CDCjs)  :
  δ(ppm)C)13 1.04 ([i)l、  d、  J−6,HIz)
  −CHぐ −CH3 2,60〜2.94(3H,III)  −CH2NH
C)1り3.05(2H,bs)   〉NH,−0H
3,45〜3.85(31(、m))10−CH2(:
H−0−4,81(2)1.  八BQ、  J−12
,0Hz)  C6H3CH20−7,33(51(、
S)C+Hs− 4)前記3)で得られた(S) −(−) −3−イソ
プロピルアミノ−2−ベンジルオキシプロパン−1−才
一ル2.2gに塩化チオニル5.5gを加え、60℃で
3時間攪拌した。減圧下に塩化チオニルを留去し、残漬
にジクロロメタンを加え、IN水酸化ナトリウム溶液で
洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥させた。乾燥剤を枦則
し、炉液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、エタノール/クロロホル
ム(115)で溶出したところ、(S) −(−)−イ
ソプロピルアミノ−2−ベンジルオキシ−3−クロロプ
ロパン2.2gが得られた。このものの構造式、旋光度
および’ )I−NMHの結果を下記に示す。
構造式 %式%) 旋光度[a ]”]=−17.1(c−1,6,クロロ
ホルム溶液)’H−NMR(90MHz、クロロホルム
溶液)δ: ppm2.65〜3 、 Go (3H、
m)  −CHJHC)1り3.13(IH,S)  
)NH 3,80〜3.95(3H,m)−0−OH−CIhC
f4.64(2H,ABq、J−11,6Hz)phc
H2o−7,34(5H,5)CaHs [発明の効果] 本発明によれば、光学純度の高い光学活性なグリセリン
誘導体を効率よく工業的規模で製造することができる。
本発明によって得られる新規な光学活性グリセリン誘導
体は各種β−ブロッカ−等の有用医薬品の光学活性体を
製造する上で、今後大いに利用されることが期待される
特許出願人  サッポロビール株式会社阿知波  −雄

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[1] (式中、Xはハロゲン原子を表わし、Rは低級アルキル
    基を表わす。) で示される新規光学活性[S]−(−)−1−アルキル
    アミノ−2−ベンジルオキシ−3−ハロゲノプロパン誘
    導体。 (2)一般式[1]中のXがクロル、Rがイソプロピル
    基である請求項1記載の誘導体。(3)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[2] (式中、Acはアシル基を表わす。) で示される光学活性化合物を出発物質として、反応式 ▲数式、化学式、表等があります▼→▲数式、化学式、
    表等があります▼→▲数式、化学式、表等があります▼ [2][3][4] →▲数式、化学式、表等があります▼→▲数式、化学式
    、表等があります▼  [5] [1] (式中、Phはフェニル基、Tsはトシル基、Acはア
    シル基、Xはハロゲン原子およびRは低級アルキル基を
    それぞれ表わす。) に従い、まず3位の水酸基をトシル化し、1位の脱アシ
    ルを行った後、アルキルアミンと共に加熱して一般式[
    3]〜[5]で表わされる化合物を得、これにハロゲン
    化剤を反応させてハロゲン化させることを特徴とする請
    求項1記載の新規光学活性[S]−(−)−1−アルキ
    ルアミノ−2−ベンジルオキシ−3−ハロゲノプロパン
    誘導体の製造方法。 (4)ハロゲン化剤が塩化チオニル、アルキルアミンが
    イソプロピルアミンである請求項3記載の製造方法。
JP15381388A 1988-06-22 1988-06-22 新規光学活性グリセリン誘導体およびその製造方法 Pending JPH023632A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006503311A (ja) * 2002-10-18 2006-01-26 フェムボク アウトモティヴ ゲーエムベーハー 自動車用の試験台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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