WO1995020211A1 - Dispositif d'ouverture et de fermeture pourvu d'amortisseurs a huile pour couvercle de clavier - Google Patents

Description

明 細 書 オイルダンパを用 L、た鍵盤蓋開閉装置 技術分野

本発明は、 オイルダンパを用いた鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置に関する。 背景技術

従来の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置として、 鍵盤蓋を倒して誤って指等が鍵盤蓋 と楽器本体との間に挟まれても指等に加わる衝撃を緩和することできるように、 鍵盤蓋が閉じられる方向に回動したとき、 ダンバ作用が生じ、 緩やかに回動する ようにしたもの力、'知られている。 その 1つは、 回動軸にコイルばねを巻きつけた ばね式ダンパを用いたものであり、 他の一つは、 オイルダンパを用いたものであ る。 発明の開示

前記ばね式ダンパを用いたものは、 鍵盤蓋を閉じた状態でも、 ばねの弾性力に より鍵盤蓋が浮きぎみになつてぴったりしまらず、 またばねの定数をコント口一 ルして品質を安定させることが困難であるという不具合があり、 前記オイルダン ハ°を用いたものは、 ダンバが大型であるので、 楽器本体に埋め込んでおり、 その ため、 楽器本体をダンバのない鍵盤蓋を用いた楽器本体と共用できず、 コストが 低廉にならないという不具合を有する。

本発明は、 従来のこのような不具合を解決することをその目的とするものであ る。

上記の目的を達成するために、 本発明は、 鍵盤蓋にオイルダンパを取り付け、 該鍵盤蓋を該オイルダンパにより楽器本体に回動自在に支承して成り、 該オイル ダンノぐは鍵盤蓋が閉じる方向に回動したときダンノ、。作用を生ずるものであること を特徴とする。 また、 本発明は、 鍵盤蓋にオイルダンパを取り付け、 該鍵盤蓋を 該オイルダンバにより楽器本体に回動自在に支承して成り、 該オイルダンパは鍵 盤蓋を閉じる方向に回動したときダンバ作用を生ずる鍵盤蓋開閉装置において、 前記オイルダンパは、 軸方向の一端部で閉じ、 他端部で開いた中空な円筒形の室 の内部に粘性流体が充填されるケーシングと、 該ケ一シングに対して相対的に回 転可能に組合わされ、 ケ一シングの軸の回りに回転可能に前記室の内部に配置さ れる軸部を中心に備える軸支部材と、 前記軸部の周面に軸方向に延設された突部 に回転方向への遊びをもつて係止され且つケーシングの回転方向に応じて一側又 は他側が前記突部に接触する可動弁と、 ケ一シングの回転の方向に応じて粘性流 体が可動弁を異なる抵抗で通過するように前記可動弁の一側及び他側と前記突部 の接触部分に夫々形成された流体通路と、 粘性流体を封じるためにケ一シングと 前記軸支部材との間に設けられたシール手段とから成り、 前記流体通路は、 鍵盤 蓋を閉じる方向に回動するとき通過する粘性流体に対して高抵抗を生じ且つ鍵盤 蓋を開く方向に回動するとき低抵抗を生じるように、 ケ一シングを鍵盤蓋に固着 し、 前記軸支部材を楽器本体に設けた軸受部材に係止したことを特徴とする。 本発明の上記の構成によれば、 前記オイルダンバは、 鍵盤蓋を開くときは、 ダ ンパとして作用せず、 閉じるときはダンバ作用が生ずるため、 鍵盤蓋は、 開くと き、 抵抗なく開けられ、 閉じるときはゆつくりと閉じられる。

本発明は、 上述の構成によれば、 楽器本体を、 オイルダンバを用いない鍵盤蓋 を取り付けた楽器本体と共用できるからコス卜が低廉になり、 鍵盤蓋を閉めた状 態においてぴったり閉まり、 また品質の安定が容易である等の効果を有する。 図面の簡単な説明

図 1 本発明の一実施例の要部の分解斜視図。

図 2 ( A) , ( B ) 及び （C ) は、 上記実施例に用いるオイルダンバの斜視図、 断面図及び分解斜視図。

図 3 (A ) , ( B ) , ( C ) 及び（D ) は、 鍵盤蓋を開閉した際のオイルダン パの作動説明図。 発明を実施するための最良の形態

以下に本発明の実施例を図面を参照して説明する。 図 1において、 1は楽器本体の腕木、 2は鍵盤蓋である。

鍵盤蓋 2の両側部にはオイルダンバ 3が埋設され、 両側の腕木 1の内壁面には U字形の軸受け部材 4が取り付けられ、 オイルダンノ、" 3の軸支部材 5を軸受け部 材 4の溝に係合することにより鍵盤蓋 2は腕木 1に回動自在に取付けられる。 ォ ィルダンバ 3は、 図 2に示すように、 軸方向の一端部で閉じられ、 他端部で開か れた中空な円筒形の室 6を有し、 内部に粘性流体 7の充填可能なケ一シング 8と、 ケーシング 8に対して相対的に问転可能に組合わされ.、 ケージング 8の軸回りに 回転可能に前記室 6内に配置される軸部 9を中心に備えた軸支部材 5と、 前記軸 部 9の周面に軸方向に延設された突部 1 0に回転方向の遊びをもって係止され、 且つケ一シング 8の回転方向に応じて一側又は他側が前記突部 1 0に接触する可 動弁 1 1と、 ケ一シング 8と軸支部材 5の相対回転の方向に応じて粘性流体 7が 可動弁 1 1を異なる抵抗で通過するように前記可動弁 1 1の一側及び他側と突部 1 0の接触部分に夫々形成された流体通路 1 2及び 1 3と 1 4と、 粘性流体 7を 封じるためにケ一シング 8と軸支部材 5との間に設けられた例えば 0リングから 成るシール手段 1 5とから成っており、 前記ケ一シング 8は、 図 1に示すように、 鍵盤蓋 2にねじ 1 6 , 1 6により取り付けられる。 これを更に詳述すると、 前記 可動弁 1 1は、 断面略コ字形に形成され、 回転方向の両側の垂壁 1 7 , 1 8の間 隔は突部 1 0の回転方向の巾よりも広く、 回転方向に遊びを有していて、 突部 1 0に載り、 且つケ一シング 8の内壁面 1 9に指接する。 前記流体通路 1 2及び 1 3は、 可動弁 1 1の両垂壁 1 7 , 1 8に形成され、 流体通路 1 4は突部 1 0に切 欠されて形成され、 高抵抗を生ずる回転方向の流体通路 1 2は小さく、 低抵抗を 生ずる逆方向の流体通路 1 3はそれより大きレ、断面積に形成されている。

尚、 図 2において、 2 0は、 ケーシング 8に螺着されて室 6の一端を閉じ、 中 心に軸部 9を嵌合する凹部 2 1を有する閉じ蓋、 2 2はケーシング 8の他端の開 口に螺着されて回転部材 5の他端を軸承する軸受部材、 2 3は室 6の内 ¾ 1 9に 設けられた軸方向のストツパである。

閉じられた鍵盤蓋 2が開かれ、 上述したオイルダンパ 3のケーシング 8が図 3 ( A ) の状態から矢示の方向に回転すなわち左回転を開始すると、 図 3 ( B ) に 示すように、 可動弁 1 1は、 ストッパ 2 3の回動により粘性流体 7に押されて冋 動してその垂壁 1 8は突部 1 0に接触するから、 粘性流体 7は大面積の液体通路 13—通路 14—垂壁 17と突部 10との遊び空間 22を流れるので、 抵抗は小 さい。 図 3 (C) に示すように、 ストツバ 23が可動弁 1 1を介して突部 10に 衝突して鍵盤蓋 2が完全に開かれた状態から、 逆に、 鍵盤蓋 2が閉じる方向に回 動し、 ケ一シング 8が図 3 (C) の状態から図 3 (D) の矢示の方向に回転、 す なわち右回転を開始すると、 図 3 (D) に示すように、 可動弁 1 1の垂壁 1 7は 突部 10に接し、 粘性流体 7は小面積の液体通路 1 2を流れるので、 非常に大き な抵抗が生ずる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 鍵盤蓋にオイルダンパを取り付け、 該鍵盤蓋を該オイルダンバにより楽器本 体に回動自在に支承して成り、 該オイルダンパは鍵盤蓋が閉じる方向に回動した ときダンバ作用を生ずるものであることを特徴とするオイルダンパを用いた鍵盤

2. 前記オイルダンパは、 軸方向の一端部で閉じ、 他端部で開いた中空な円筒形 の室の内部に粘性流体が充填されるケ一シングと、 該ケーシングに対して相対的 に回転可能に組合わされ、 ケーシングの軸の回りに回転可能に前記室の內部に配 置される軸部を中心に備える軸支部材と、 前記軸部の周面に軸方向に延設された 突部に回転方向への遊びをもつて係止され且つケ一シングの回転方向に応じて- - 側又は他側が前記突部に接触する可動弁と、 ケ一シングの回転の方向に応じて粘 性流体が可動弁を異なる抵抗で通過するように前記可動弁の一側及び他側と前記 突部の接触部分に夫々形成された流体通路と、 粘性流体を封じるためにケーシン グと前記軸支部材との間に設けられたシ一ル手段と力、ら成り、 前記流体通路は、 鍵 I ^を閉じる方向に回動するとき通過する粘性流体に対して高抵抗を生じ且つ 鍵盤蓋を開く方向に回動するとき低抵抗を生じるように、 ケーシングを鍵盤蓋に 固着し、 前記軸支部材を楽器本体に設けた軸受部材に係止したことを特徴とする 請求項第 1項に記載のオイルダ ' を用いた鍵盤蓋開閉装置。