WO1995018275A1

WO1995018275A1 - Structure et procede d'assemblage pour une construction en beton

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Publication number: WO1995018275A1
Application number: PCT/JP1994/002242
Authority: WO
Inventors: Yasuo Goto
Original assignee: Home Co., Ltd.
Priority date: 1993-12-31
Filing date: 1994-12-27
Publication date: 1995-07-06
Also published as: JPH07197541A; AU1282095A; CA2156731A1; EP0687781A4; EP0687781A1; AU695689B2; US5761870A

Description

明細書コンクリート構造体の接合構造及びその接合方法技術分野

本発明はプレキャストコンクリート（以下、 P Cと称す）部材等のコンクリト構造体の接合構造及びその接合方法に関するものである。景技術

近年、住宅やビル、その他建設、土木工事等において、工事の省力化、合理化の目的から P C部材等のコンクリート構造体がさかんに用いられるようになりこれらの接合に関して種々の接合構造及びその接合法が開発されている。

従来の P C部材の接合は実開昭 6 2 - 1 5 9 5 9 8号公報（以下ィ号公報という）や実公平 2— 2 3 6 6 3号公報（以下口号公報という）に開示されているように、（1 ) P C部材相互間をボルトで接合するか、（2 ) P C部材の接合面に定着された金物同士を溶接するか、（3 ) P C部材の接合面より突出された接続鉄筋同士を溶接した後に、接合部にモルタルや接着剤等を充填して構成されていた。

その他、接合用治具を用い P C部材等のコンクリ一ト構造体を接着剤を介して接合する接合構造としては、実公平 2— 7 9 9 5号公報（以下ノヽ号公報という）の「コンクリート構造の主体と、該主体に接合するコンクリート構造の従体とからなり、前記主体の接合面の所定位置に挿入用ピンの外径よりやや内径の大きな円錐台形のピン挿入孔を設けるとともに従体の接合面の前記ピン揷入孔対応位置には該ピン揷入孔と同径でかつ同軸上に伸びる逆円維台形の貫通孔を設け、該貫通孔より主体と従体に亘りピンを挿入するとともにその周囲を結合材を充填したコンクリート構造体の接合構造」や、実開昭 6 2— 1 5 1 3 0 6号公報（以下二号公報という）の「各接合面に夫々接合用溝が開口された一双の P C部材を対設し、同各部材の前記溝に亘つて複数のモルタルまたは接着剤の注入孔を有する中空部を備えた接合用金具を嵌装し、同接合用金具の前記中空部にモルタルまたは接着剤を注入し、同中空部及び前記接合用溝と接合用金具との間隙並びに前記各部材の接合面の間の間隙に前記モルタルまたは接着剤を充塡した P c部材の接合構造」が知られている。 - しかしながら上記ィ号 ·口号公報の構成は、コンクリート構造物の互いに対向する接合面の膨出部にボルトを揷着したり、継手金具に連結ボルトを揷着することによりコンクリート構造物同士を容易に接合することができる力いずれもコンクリート構造物と継手金具やボルトの埋設用の凹部等を設ける必要があり、製造工程が複雑になるという問題点を有していた。更に、ボルト、ナットによる締着のために振動等で弛みガ夕がくる等の問題点があった。また、ナットの締め付けの確認が困難で締め付け不良の事故が発生し易レ、という問題点があつた。また、継手金具やボルト等を更にモルタル等で埋設する場合は施工に時間を要し作業性に欠けるという問題点を有していた。更に、継手金具やボルトが雨水によりサビが発生して膨張しコンクリートやモルタルを破壊するという問題点を有していた。

また、ハ号公報の構成では、ピン挿入口にピンを挿入した後に結合材を充塡するので、ピン力邪魔になり結合材を充塡し難いという問題点があった。また、レジンモルタル等の結合材は粘度が高いので充塡に時間がかかり作業性に欠けるという問題点があった。更にピンが細いものしか使用できないので、ピン挿入孔にピンが傾斜して揷着されるので充塡材の充填が困難で充塡斑が生じ易いという問題点を有していた。

二号公報の構成では、 P C部材の接合面に外部から溝形成用の型材を嵌装する所定形状の溝を前記型材の大きさに合わせて切削形成しなければならないので、作業が煩雑で作業性、施工性に欠けるという問題点を有していた。また、接合作業時にモルタルの洩れ防止用型枠を配置し、接合後は前記型枠を取り除き、次いで、前記型枠を取り除いた跡にコ一ティング材を充塡せねばならず作業工数が多レ、上に熟練を要し多大の作業者と時間を要し省力性、ェ期の短縮化に欠けるとし、う問題点を有していた。更に、モルタルの粘度が高いので内部に空気溜まりが出来易く、機械的強度に著しく欠けるという問題点を有してレ、た。発明の開示

本発明は上記従来の問題点を解決するもので、簡単な接合構造で強固な接合を可能とし、接合用治具の抜けをなくし、施工性を著しく改善し、建造物等の生産性を向上させるとともに著しく防災効果の優れたコンクリート構造体の接合構造の提供、及び熟練を要しない簡単な施工で作業性、施工性に優れ機械的強度に優れた接合構造を短いェ期で施工できるとともに省力性に優れたコンクリート構造体の接合方法を提供することを目的とする。

この目的を達成するために本発明は次の構成からなる。

請求項 1に記載のコンクリ一ト構造体の接合構造は、

コンクリート構造体間の各当接面に各々穿孔された接合用孔部と、

前記接合用孔部に挿着された中空状の棒状部材からなる接合用洽具と、前記接合用治具の中空部の一端部から注入され前記棒状部材の中空部の他端開口部から流出し少なくとも前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充填された接着剤と、

を備えた構成を有している。

請求項 2に記載のコンクリ一ト構造体の接合構造は、

前記接合用孔部に挿着された棒状部材の断面中央部の長手方向に中空部を有し前記中空部の一端部に支管を備えた接合用治具と、

前記接合用治具の前記支管の開口部から注入され前記棒状部材の中空部の他端開口部から流出し少なくとも前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に . 略充塡された接着剤と、

を備えた構成を有している。請求項 3に記載のコンクリート構造体の接合構造は、

コンクリート構造体間の各当接面に各々穿孔された接合用孔部及び当接面に切削形成された支管装着用溝部と、

前記接合用孔部ゃ前記支管装着用溝部に各々揷着された、棒状部材の断面中央部の長手方向に中空部を有し前記棒状部材の外周部から前記中空部に連通する支管係合孔と、前記支管係合孔に固定又は脱着自在に係合された支管と、を有する接合用治具と、

前記接合用治具の支管の開口部から注入され前記棒状部材の中空部の両端の開口部から流出し少なくとも前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充塡された接着剤と、

を備えた構成を有している。

請求項 4に記載のコンクリート構造体の接合構造は、

前記接合用孔部に挿着された、外周面の長手方向に形成された接着剤導入管装着部を有する中実の棒状部材と、前記接着剤導入管装着部に装着される一端に接着剤流入部を有し他端部に接着剤流出部を有する接着剤導入管と、を備えた接合用治具と、

前記接合用治具と前記接着剤導入管の接着剤流入部から注入され前記接着剤流出部から流出して前記接合用治具の前記棒状部材等の前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充塡された接着剤と、

を備えた構成を有している。

請求項 5に記載のコンクリート構造体の接合構造は、

コンクリート構造体間の各当接面に各々穿孔された接合用孑し部及び当接面に切削形成された支管装着用溝部と、

前記接合用孔部ゃ支管装着用溝部に揷着された、外周面の長手方向に形成された接着剤導入管装着部を有する中実の棒状部材と、前記接着剤導入管装着部に装着される両端部に接着剤流出部を有し略中央部に連接された支管と、を備えた接合用治具と、

前記接合用治具と前記接着剤流入部から注入され両端の前記接着剤流出部から流出して前記接合用治具の前記棒状部材等の前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充塡された接着剤と、

を備えた構成を有している。

請求項 6に記載のコンクリ一ト構造体の接合方法は、

各当接面に接合用治具の横断面の径と略同径若しくは大きめの径の一対の接合用孔部が形成されたコンクリ一ト構造体の接合用孔部に接合用治具を挿着し各コンクリート構造体を当接させる工程と、

前記工程で接合用孔部に挿着された前記接合用治具の中空部の一端部から接着剤を注入し他端開口部から流出させ前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に接着剤を充填する工程と、

を備えた構成を有している。

請求項 7に記載のコンクリ一ト構造体の接合方法は、

当接面に接合用治具の棒状部材ゃ支管の横断面の径と略同径若しくは少し大きめの径を有する接合用孔部及び支管装着用溝部が形成された複数のコンクリート構造体の前記接合用孔部及び前記支管装着用溝部に接合用治具の棒状部材及び支管を揷着し各コンクリート構造体を当接させる工程と、

前記工程で接合用孔部及び支管装着用溝部に揷着された前記接合用治具の支管の開口部から接着剤を注入し前記接合用治具の前記棒状部材の前記中空部の両端

、■

の開口部から流出させ前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に接着剤を充塡する工程と、

を備えた構成を有している。

ここで、コンクリート構造体としては、住宅やビル建設に用いられる P Cパネル， P C床梁，コンクリートブロック，門柱，摒，レンガ，石材，鉄道トンネルや地下道のシール工法等で使用される P Cウォールコンクリート， U字溝，側溝 , P Cカルバート， P C擁壁，水路，水槽，埋設型の駐車場等のコンクリー卜 2 次製品である P C部材が用いられる。

接合用孔部ゃ支管装着用溝部の形成は、現場で P C部材等に直接専用ドリルを用いて穿孔してもよいが、 P C部材等を工場等で製造する際に同時に形成してもよレ、。工場等での接合用孔部の形成は P C部材の接合用孔部形成位置に型材を揷着するだけで簡単に行うことができるとともに、接合施工時に穿孔作業が不要になり作業性を高めることができるとともにェ期を短縮することができる。

接着剤としてはエポキシ系，アクリル系，ポリウレタン系，酢酸ビニル系，シリコーン系等の有機系の接着剤の他、モルタル，マグネシアセメント，シリカセメント，高炉セメント，耐硫酸塩ポルトランドセメント，早強 ·超早強ポルトランドセメント等のセメント，レジンコンクリ一ト等の無機系の接着剤が用いられる。

また、接合するコンクリート構造体の接合面には、両面テープやシール等のシ一ル材を貼着してもよい。シール材を貼着することにより接合面からの接着剤の洩れを防止することができる。更に、接合面にシール材により囲繞された接着剤溜まり部や、接合時に接着剤を塗布させる接着剤塗布部等を形成してもよい。接着剤溜まり部や接着剤塗布部等を形成することにより接合面からの接着剤の洩れ防止や種類の異なる接着剤を予め塗布しておくことにより接着強度を高めることができる。

この構成によって、コンクリート構造体の各当接面に形成された接合用孔部ゃ切削部に、接合用治具を揷着埋設し接着剤を接合用治具の中空部から注入するだけなので接合作業の作業工程を極めて簡略化でき作業工数を削減することができる。接合用孔部に該孔部の径と略同径の接合用治具が埋設固定されているので、接合面の機械的強度を著しく向上させることができるとともに簡単な接合構造にもかかわらず著しく防災効果を上げることができる。接合用孔部ゃ支管装着用溝部の開口部で接着剤の返流が確認できるので充塡斑の発生を完全に防止できる。接合用治具の中空部から接合用孔部の底部まで接着剤を直接注入するとともに接合用治具の外表面部の螺旋状の凹凸部のバッファー効果により接合用孔部の空気を追い出しながら接着剤を充塡するので充塡斑ができるのを防止することができる。また、接合面のシール材により接着剤の洩れを防止できるとともに、種類の異なる接着剤を併用することにより極めて強固な接合耐カを得ることができる。接合用治具の抜けをなくし、施工性を著しく改善し、建造物等の生産性を向上させることができる。従来のボルト締めをサボ一ト治具の代わりに併用することによりパイプサポート等のサボ一ト治具なしに強力な接合構造を得ることができるとともにェ期を短縮することができる。

以上のように本発明は構成されているので、以下のような優れた効果を有するコンクリート構造体の接合構造及びその接合方法を実現できるものである。すなわち、接合用治具がコンクリート構造体等の内部に揷着されかつその表面が接着剤でコートされているので、塩害や結露が防止でき、腐食等を生じることがなく接合構造の耐久性を著しく向上させることができ,る。また、接合用治具が外部から見えないので美観に優れた接合構造とすることができ構造物の付加価値を上げることができる。強固な接合で建造物等の倒壊等を防ぎ安全性を著しく向上させることができる。

また、 P C部材等あらかじめ工場等で作成されたコンクリ一ト構造体を現場施ェで容易に接合し長大なコンクリ一ト檎造物を建造することができる。 ― 施工時に少ない接合用治具でこのような効果が得られるので施工時の作業性、省力化及び合理化を著しく改善することができる。図面の簡単な説明 .

第 1図は、本発明の第 1実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図である。

第 2図は第 1実施例における接合用治具の分解斜視図である。

第 3図は、本発明の第 1実施例におけるコンクリート構造体の接合方法を示す要部斜視図である。

第 4図は、本発明の第 1実施例におけるコンクリ一ト構造体の接合方法の接着斉 IJの流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。

第 5図は、本発明の第 1実施例におけるコンクリート構造体の接合構造の他の応用例を示す要部断面図である。

第 6図は、本発明の第 2実施例におけるコンクリート構造体の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。

第 7 ( a ) 図は第 2実施例における接合用治具の側面図である。

第 7 ( b ) 図は第 2実施例における接合用治具の接着剤の流出側端部の要部斜視図である。

第 8図は第 2実施例における接合用治具の各種棒状部材の接着剤の流出側端部の要部正面図である。

第 9図は、本発明の第 3実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図である。

第 1 0図は第 3実施例における接合用治具の一部破断斜視図である。

第 1 1図は、本発明の第 3実施例におけるコンクリート構造体の接合方法を示す要部斜視図である。

第 1 2図は、本発明の第 3実施例におけるコンクリート構造体の接 ^方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。

第 1 3図は、本発明の第 4実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図である。

第 1 4図は、本発明の第 4実施例におけるコンクリート構造体の接合方法における接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。

第 1 5図は、本発明の第 5実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図である。

第 1 6図は、本発明の第 5実施例におけるコンクリート構造体の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。

第 1 7図は、本発明の第 6実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図である。発明を実施するための最良の形態

以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。

(実施例 1 )

第 1図は本発明の第 1実施例におけるコンクリー卜構造体の接合構造を示す要部断面図であり、第 2図は第 1実施例における接合用治具の分解斜視図である。 1 a， l a ' は接合された一対の P C部材、 2は P C部材 1 a , l a ' の接合面の所定の個所に埋設された中空状の棒状部材の先端部に突起部を有する金属製の接合用治具、 3は接合用治具 2の断面中央部の長手方向に形成され両端が開口した接着剤注入用の中空部、 4は接合用治具 2の接着剤流出側先端の対称位置に突設形成された 2本の突起部、 5は P C部材 l a , 1 a ' の接合面に連通して形成された接合用治具 2の棒状部材を揷着するための接合用孔部、 6は接合用治具 2 の中空部 3の一端部から注入され中空部 3の他端部から流出し、接合用治具 2の内外表面と、接合用孔部 5の周壁間に充填された接着剤、 7は接合用孔部 5の開口部に覆設されたコンクリート製，モルタル製，ゴム製等ならなる込栓である。第 2図において、 2は接合用治具、 3は接着剤注入用の中空部、 4は突起部、 2 1は金属製の中空丸棒状の棒状部材、 2 2は棒状部材 2 1の支管係合用端部、 2 3は棒状部材 2 1の外表面に螺旋状に形成された凹凸部、 2 4は棒状部材 2 1 の支管係合用端部 2 2の中空部 3に螺状に形成された棒状部材側係合部、 2 5は棒状部材 2の棒状部材側係合部 2 4に螺着で係合される合成樹脂製の支管、 2 5 ' は支管 2 5の端部に形成された支管 2 5を支管係合用端部 2 2の棒状部材側係合部 2 4と係合を解くときにドリル等を装着する係合溝、 2 6は棒状部材 2 1の中空部 3と連通する支管中空部、 2 7は支管 2 5の端部に螺状に形成され棒状部材側係合部 2 4と螺着で係合する係合部である。

以上のように構成されたコンクリート構造体の接合構造について、以下その接合方法を説明する。

第 3図は本発明の第 1実施例におけるコンクリー卜構造体の接合方法を示す要部斜視図であり、第 4図は本発明の第 1実施例におけるコンクリート構造体の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。図中、

8は接合用孔部 5の開口部である。

まず、接合される P C部材 1 a， 1 a ' の当接面に接合用治具 2の各棒状部材

2 1より少し太めの径とそれより少し深めの長さを有した接合用孔部 5をドリル等で各々穿孔する。次いで、 P C部材 1 a , 1 a ' の当接面に必要に応じて接着剤 6を塗布した後、接合用治具 2を接合用孔部 5に挿着し P C部材 1 a， l a ' を水平にして各当接面を衝合させる。次いで、必要に応じてワイヤーやターンバックル，パイプサポート等の保持具で接合部が離れないように保持した後、支管

2 5の開口部からモルタルや耐アルカリ性のエポキシ系の接着剤 6を、接合用孔部 5の開口部 8から接着剤 6の返流が視認できるまで注入する。

第 4図に示すように、接着剤 6の充塡は支管 2 5の支管中空部 2 6から注入され、矢印に示すように接合用治具 2の中空部 3を通り接合用孔部 5の底部から流出し接合用治具 2の外表面と接合用孔部 5の周壁の隙間を空気を追い出しながら充填していく。この際、接合用治具 2の外表面に形成された突部や凹凸部 2 3のバッファ効果により接着剤 6のチヤネリングゃショ一トパスを防止し、該隙間をほとんど洩れなく接着剤 6が充塡される。

更に、接着剤 6の注入を続けると接着剤 6が支管 2 5の外表面と接合用孔部 5— の周壁の隙間を充たしながら上昇してくるのが接合用孔部 5の開口部 8から視認できるので充塡斑を防止できる。次いで支管 2 5を外した後、必要に応じて接合用孔部 5の開口部 8にコンクリート製又はゴム製等の込栓 7又はモルタル等でシーリング処理を行う。接着剤 6が硬化した後に必要に応じてパイプサポート等の保持具を除去する。

以上のように本実施例によれば、 P C部材の接合加工が接合面に接合用孔部 5 を形成するだけの極めて簡単な加工であり、接合方法も接合用孔部 5に接合用治具 2を挿着し、接着剤 6を注入するだけの極めて簡単な作業で機械的強度の優れた接合構造を得ることができる。

更に、接着剤 6が充分に行き渡っているか視認できるので接着斑のない強固な接合構造を得ることができる。また、接合用治具の表面が接着剤 6で被覆されてレ、るので塩害や結露等により腐食等を生じることがない。

第 5図は本発明の第 1実施例におけるコンクリート構造体の接合構造の他の応用例を示す要部断面図である。接合する P C部材 1 b , l b ' に U型排水ブロックを用い接着剤 6としてモルタルを使用し込栓を省略した以外は実施例 1と同様なものなので、説明を省略する。

尚、本実施例ではサポート治具を使用した例について説明したが、 P C部材の位置決め用として従来のボルト締め工法を併用した場合はサボ一ト治具を用いなくてもよい。また、本実施例では接合用孔部は現場施工で説明したが、工場で P C部材を製造する際に同時に接合用孔部を形成した場合は現場での穿孔作業は不要である。

(実施例 2 ) - 第 6図は本発明の第 2実施例におけるコンクリート構造体の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図であり、第 7 ( a ) 図は第 2実施例における接合用治具の側面図であり、第 7 (b ) 図はその接着剤の流出側端部の要部斜視図であり、第 8図は第 2実施例における接合用治具の各種棒状部材の接着剤流出側端部の要部正面図である。

2 aは第 2実施例における支管が脱着自在に係合される金属製の接合用治具、 •2 1 aは金属製の中空丸棒状の棒状部材、 2 8は膨出状に形成された接着剤流出端部の表面に凹部状に形成された接着剤案内溝、 2 9は膨出状に形成された棒状部材 2の接着剤流出側端部である。

第 8 ( a ) 図は棒状部材 2 1 aの断面形状が略円形状に形成されたものであり、削りの荒レ、接合用孔部への挿入の容易化を図つている。

第 8 ( b ) 図は棒状部材 2 1 aの断面形状力各楕円形状に形成されたものであり、直交状や斜交状に接合される P C部材の外力の分散化及び補強並びに P C部材の回転防止を目的としたものである。特に長径方向からの曲げ応力が強化され 1 .2 ている。第 8 ( c ) 図〜第 8 ( e ) 図は略四角形又は略六角形，略三角形に形成されたものであり P C部材間の回転を防止して接合するのに適している。尚、応用例第 8 ( b ) 図〜第 8 ( e ) 図は棒状部材が回転しないので接着剤流出側端部 2 9への突起部 4は形成しなくてもよレ、。

実施例 2が実施例 1と異なるのは接合用具として棒状部材の接着剤流出側の先端開口部に接着剤案内溝 2 8が形成された接合用治具 2 aを用いた点である。本実施例における接合構造及び接合方法は、実施例 1と同様であり説明を省略する。

以上のように本実施例によれば接合用洽具の接着剤流出部に接着剤案内溝 2 8 力、'形成されているので、モル夕ル等の比較的粘度の高レ、接着剤を用いても容易にかつ、斑なく充塡を行うことができる。また、接着剤注入後、，接合用治具の埋設に支管 2 5 a力、 '邪魔にならない場合は、支管 2 5 aも一緒に埋設することにより作業性を向上させることができる。

(実施例 3 )

第 9図は本発明の第 3実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図であり、第 1 0図は第 3実施例における接合用治具の一部破断斜視図である。

1 c , 1 c ' は接合された一対の P C部材、 2 bは P C部材 1 c , 1 c ' の接合面に埋設された中空状の棒状部材 2 1 bの長手方向略中央部に接着剤注入用の支管 2 5 bが固定された金属製の接合用治具、 3 bは接合用洽具 2 bの中央長手方向に形成された両側に接着剤流出用溝部 2 8を備えた接着剤注入用の中空部、 5 aは P C部材 1 c 1 c ' の各当接面に連通して穿設された接合用治具 2 bの棒状部材 2〗 bを揷着するための接合用孔部、 6は接合用治具 2 bの支管 2 5 b の開口部から注入された接合用治具 2 bの中空部 3 bの両端の接着剤流出用溝部 2 8から各接合用孔部 5 a , 5 aの底部へ流出し接合用治具 2 bの表面と接合用孔部 5 aの周壁間に充塡された接着剤、 7 aは支管装着用溝部 1 2の開口部に覆設された込拴、 1 2は P C部材 1 cの接合用孔部 5 aの開口部から当接面に沿つて切削形成された支管装着用溝部、 2 3は棒状部材の表面に形成された凹凸部、 2 4は棒状部材 2 1 bの中央部の周面から中空部 3 bまで穿設され支管 2 5わの係合部 2 7と係合する棒状部材側係合部、 2 5 ' は支管 2 5 bの係合溝、 2 6は支管中空部である。 ·

第 1 1図は本発明の第 3実施例におけるコンクリート構造体の接合方法を示す要部斜視図であり、第 1 2図は本発明の第 3実施例におけるコンクリート構造体の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。図中 1 3は支管装着用溝部 1 2の開口部である。

まず、接合すべき各々の P C部材 1 c , 1 c ' の当接面に接合用治具 2 bの径より少し太めの径で接合用治具 2 bの中央部が各 P C部材 1 c , 1 c ' の接合面に位置するような深さの接合用孔部 5 aをドリル等で穿設する。次に、連通する一方の接合用孔部 5 aの当接面に支管 2 5 b装着用の支管装着用溝部 1 2を形成する。次いで、当接面に連通した接合用孔部 5 aに支管 2 5 bが固定された接合用治具 2 bを挿着し、 P C部材 1 c , 1 c ' の接合面を平行にして各当接面を衝合させる。次に、必要に応じてワイヤーやターンバックル，パイプサポート等の保持具で接合面が離れないように保持した後、支管中空部 2 6に接着剤注入用ガン（図示せず）を装着し、エポキシ系の接着剤 6を接合用治具 2 bの中空部 3 b を経て、接合用治具 2 bの両端開口部から接合用孔部 5 aを充たしながら支管装着用溝部 1 2の開口部 1 3に接着剤 6が視認されるまで接合用孔部 5 aに充塡する。

第 1 2図に示すように、接着剤 6の充填は支管中空部 2 6から注入され、接合用治具 2 bの中空部 3 bを通り、接着剤案内溝 2 8から流出し接合用孔部 5 aの底部から接合用治具 2 bの外表面と接合用孔部 5 aの周壁の隙間の空気を追い出しながら充塡していく。この際、実施例 1と同様に接合用治具 2 bの外表面にはバッファ効果により接着剤のチャネリングゃショ一トパスを防止するための突部 2 3が形成されているので、隙間をほとんど洩れなく接着剤 6が充壙される。更に、接着剤 6の注入を続けると、接着剤 6が支管 2 5 bと支管装着用溝部 1 2の周壁の隙間を充たしながら返流してくるのが開口部 1 3で視認できるので充塡斑を防止できる。

次いで、支管装着用溝部 1 2の開口部 1 3に込栓等でシーリング処理を行う。接着剤 6が硬化した後にパイプサボ一ト等の保持具を配置した場合はサボ一ト治具を除去する。

以上のように本実施例によれば、接合すべき P C部材間の接合面に連通した接合用孔部を穿設し、一方の接合用孔部の当接面に支管装着用溝部を形成する極めて簡単な加工であり、接合方法も接合用治具に接着剤を注入するだけの極めて簡単な作業で、機械的強度の優れた接合構造を得ることができる。 .

更に、実施例 1と同様に接着剤が充分に充塡さ 1たか支管装着用溝部の開口部で視認できるので接着斑のない強固な接合構造を得ることができる。

尚、本実施例において接合用孔部ゃ支管装着用溝部は P C部材の接合面から穿設したが、予め P C部材製造時に形成してもよい。

(実施例 4 )

第 1 3図は本発明の第 4実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図である。

I d , 1 d ' は平面部同士が直交状に接合された P C部材、 2 cは P C部材 1 d， I d ' 間の接合面に埋設された中実の棒状部材の外周面の長手方向にパイプ状の接着剤導入管 1 4が装着固定され先端部に突起部 4 cを有する金属製の接合用治具、 5 bは接合する P C部材 1 d， 1 d ' の当接面に連通して形成された接合用孔部、 6は接着剤導入管 1 4の接着剤流入部から注入され、'接着剤流出部から接合用孔部 5 bの底部に流出して空気を追い出しながら接合用治具 2 cの外表面と接合用孔部 5 bの周壁間に充塡された接着剤、 7 bは接合用孔部 5 bの開口部を覆設した込栓である。

以上のように構成されたコンクリート構造体の接合方法について、以下その接合方法を説明する。

第 1 4図は本発明の第 4実施例におけるコンクリート構造体の接合方法における接着剤の流れを模式的に示した接合用孑し部の要部断面図である。図中、 6 aは接着剤注入用ガンである。

まず、接合すべき P C部材 1 d， I d ' の当接面に連通して接合用治具 2 cの径より少し太めの径で接合用治具 2 cの中央部が接合面に位置するような深さの接合用孔部 5 bをドリル等で穿設しておく。次いで、 P C部材 1 d , 1 d ' を接合用孔部 5 b力、通するように当接させ、サポート治具で仮固定を行う。接合用孔部 5 bに接合用治具 2 cを挿入し突起部 4を接合用孔部 5 bの底部に衝止させる。次にパイプ状の接着剤導入管 1 4の開口部に接着剤注入用ガン 6 aを装着し接着剤 6をパイプ状の接着剤導入管 1 4の中空部を経て、接合用孔部 5 bの開口部に接着剤 6が視認されるまで接合用孔部 5 bに充塡する。接着剤 6の充塡はパイブ状の接着剤導入管 1 4の開口部から注入され、矢印で示すように、接合用治具 2 cと接合用孔部 5 bの周壁との間の隙間を充塡していく。この際、接合用治具 2 cの表面の凹凸部のバッファ効果により接着剤 6のチャンネリングゃショートパスを防止し、該隙間をほとんど洩れなく接着剤 6が充塡される。

更に接着剤 6の注入を続けると接着剤 6がパイプ状の接着剤導入管 1 4の外表面と接合用孔部 5 bの隙間を充たしながら返流してくるのが P C部材 1 dの接合用孔部 5 bの開口部で視認できるので充塡斑を防止できる。

P C部材 1 dの接合用孔部 5 bの開口部に接着剤 6が視認されたら接着剤注入用ガン 6 aと接着剤導入管 1 4との係合を解く。その際に接合用治具 2 cは先端の突起部 4 cで接合用孔部 5 bの底部に固定されているので回転したり、抜けたりすることがない。次いで、接合用孔部 5 bの開口部に込拴 7 bを面一に覆設する o

以上のように本実施例によれば、 P C部材間の接合は連通孔をドリル等で形成し接着剤を充塡するだけの極めて簡単な加工，極めて簡単な作業で機械的強度に優れた接合構造を得ることができる。

更に接着剤が充分に行き渡っているのを視認できるので、接着斑のない強固な接合構造を得ることができる。また、接合部に金属製で中実の接合用治具が埋設されているので接合用治具の機械的強度により地震や台風等の外力に対して耐カを維持できる。また、接合用治具が接着剤で表面を被覆されているため塩害や浸透水等により锖びることがないので、安全性を著しく向上させることができる。

(実施例 5 )

第 1 5図は本発明の第 5実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図である。

1 e , 1 e ' は平面部同士が接合された P C部材、 2 dは P C部材 1 e， 1 e ' の接合面の接合用治具の揷着個所に埋設された中実の棒状部材の外周面に長手方向の中央部に支管が脱着自在に固定される接着剤流入部 1 7を備え両端部に接着剤流出部を有するパイプ状の接着剤導入管 1 5が装着された金属製の接合用治具、 5 bは P C部材 l e , 1 e ' の接合面に連通して形成された接合用治具 2 d の棒状部材を揷着するための接合用孔部、 6は接着剤導入管 1 5の長手方向中央部の接着剤流入部 1 7から注入され両端の接着剤流出部から流出して接合用治具 2 dの棒状部材の表面と接合用孔部 5 bの周壁間に充塡された接着剤、 1 6は P C部材 1 eの接合用孔部 5 bの開口部から当接面に沿って外側へ切削形成された支管装着用溝部である。

第 1 6図は本発明の第 5実施例におけるコンクリート構造体の接合方法の接着剤の流れを模式的に示した接合用孔部の要部断面図である。図中、 2 5 cは接着剤導入管 1 5の中央部の接着剤流入部に係合された支管である。

まず、接合する P C部材 1 e， 1 e ' の当接面に連通して接合用洽具 2 dの径と略同じ径で接合用治具 2 dの中央部が P C部材 1 e， 1 e ' の接合面にくるような深さの接合用孔部 5 b及び連通する一方の接合用孔部 5 bの当接面に支管装着用溝部 1 6を形成しておく。次いで、当接面に連通した接合用孔部 5 bに支管 2 5 cを備えた接合用治具 2 dを挿入し、 P C部材 1 e , 1 e ' を当接させ、必要に応じてサボ一ト治具等で仮固定をする _ώ

次に、接着剤導入管 1 5の支管 1 7に接着剤注入用ガン 6 aを装着し、接着剤 6を充塡する。接着剤 6は接着剤導入管 1 5の支管 1 7の開口部から注入され、パイプ状の接着剤導入管 1 5の開口した両端部から流出し、接合用治具 2 dの表面と接合用孔部 5 bの周壁の隙間の空気を排出しながら充塡されていく。この際、接合用治具 2 dの表面にはバッファ効果により接着剤 6のチヤネリング等を防止するための突部が形成されているので、隙間をほとんど洩れなく接着剤 6が充塡される。更に接着剤 6の注入を続けると、接着剤 6が支管 2 5 cと支管装着用溝部 1 6の周壁の隙間を充たしながら返流してくるのが支管装着用溝部 1 6の開口部で視認できるので充塡斑を防止できる。

支管装着用溝部 1 6の開口部に接着剤 6が視認されたら、支管 2 5 cと接着剤導入管 1 5との係合を解いて、支管装着用溝部 1 6の開口部に込栓等を覆設する ο

以上のように本実施例によれば、接合すべき P C部材間の接合面に連通した接合用孔部を穿設し、一方の接合用孔部の当接面に支管装着用溝部を形成する極めて簡単な加工であり、接合方法も接合用治具に接着剤を注入するだけの極めて簡単な作業で、機械的強度の優れた接合構造を得ることができる。

更に、他の実施例と同様に接着剤が充分に充填されたか視認できるので接着斑のない強固な接合構造を得ることができる。また、接合部に金属製で中実の接合用治具が埋設されているので接合用治具の機械的強度により地震や台風等の外力に対して耐カを維持できる。また、接合用治具が接着剤で表面を被覆されているため塩害や浸透水等により歸びることがないので、安全性を著しく向上させることができる。尚、本実施例において接合用孔部ゃ接着剤流入部装着用溝部は P c部材の接合面から穿設したが、予め P C部材製造時に形成してもよレ、。

(実施例 6 )

第 1 7図は本発明の第 6実施例におけるコンクリート構造体の接合構造を示す要部断面図である。

第 1図の第 1実施例と異なる点は、接合する P C部材 1 f， 1 f ' の接合面に接合用治具 2 eを埋設するための貫通孔 5 cが予め穿設されており、接合時に貫通孔 5 cの一端部を覆設して接合用孔部を形成する点と、接合面に接着剤の洩れを防止する両面テープやシール，若しくはゴム板等からなるシール材 1 8が貼着されている点である。

以上のように構成された本実施例のコンクリ一ト構造体の接合構造について、以下その接合方法について説明する。

まず、予め穿設された P C部材 1 f の貫通孔の接合面の開口部に接合用治具 2 eの略半分が挿入できるだけの空間を残してコンクリート製やゴム製等の込栓 7 ' で密閉して接合用孔部 5 cを形成する。次に、 P C部材 1 f の接合面に接着剤の洩れを防止するためにシール材 1 8を貼着して、接合する P C部材 1 i， I f ' を衝合させる。次いで、接合用治具 2 eを P C部材 1 f の接合用孔部 5 cの開口部から挿着し、実施例 1と同様にして接合を行う。

以上のように本実施例によれば、接合する P C部材の接合面の接合用孔部の周囲に接着剤の洩れを防止するシール材が貼着されているので、接着剤注入時に P C部材の接合面から接着剤が洩れるのを防止でき、接合用孔部に斑なく充塡でき接合力を高めることができる。 /JP94/02242

1 9 符号の説明

a， l a ' , 1 b， l b' , l c, 1 c ' , I d, I d' , 1 e， 1 e ' ,, I f ' PC部材

, 2 a, 2b, 2 c， 2 d, 2 e 接合用治具

， 3 a, 3 b 中空部 -, 4 c 突起部

, 5 a, 5 b, 5 c 接合用孔部

， 6 ' 接着剤

a 接着剤注入用ガン

, 7 a, 7 b 込栓

開口部

2 支管装着用溝部

3 支管装着用溝部の開口部

4, 1 5 接着剤導入管

6 支管装着用溝部

7 接着剤流入部

8 シール材

1 棒状部材

2 支管係合用端部

3 凹 ώ部

4 棒状部材側係合部

5, 25 b, 25 c 支管

5 '係合溝

6 支管中空部

7 係合部

8 接着剤案内溝

9 接着剤流出側端部

Claims

請求の範囲

( 1 ) コンクリート構造体間の各当接面に各々穿孔された接合用孔部と、前記接合用孔部に揷着された中空状の棒状部材からなる接合用治具と、前記接合用洽具の中空部の一端部から注入され前記棒状部材の中空部の他端開口部から流出し少なくとも前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充塡された接着剤と、

を備えたことを特徴とするコンクリート構造体の接合構造。

( 2 ) コンクリート構造体間の各当接面に各々穿孔された接合用孔部と、前記接合用孔部に挿着された棒状部材の断面中央部の長手方向に中空部を有し前記中空部の一端部に支管を備えた接合用治具と、

前記接合用治具の前記支管の開口部から注入され前記棒状部材の中空部の他端開口部から流出し少なくとも前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充塡された接着剤と、

を備えたことを特徵とするコンクリート構造体の接合構造。

( 3 ) コンクリート構造体間の各当接面に各々穿孔された接合用孔部及び当接面に切削形成された支管装着用溝部と、

前記接合用孔部ゃ前記支管装着用溝部に各々挿着された、棒状部材の断面中央部の長手方向に中空部を有し前記棒状部材の外周部から前記中空部に連通する支管係合孔と、前記支管係合孔に固定又は脱着自在に係合された支管と、を有する接合用治具と、

前記接合用治具の支管の開口部から注入され前記棒状部材の中空部の両端の開口部から流出し少なくとも前記接合用洽具の表面と前記接合用孔部の周壁間に略充塡された接着剤と、

を備えたことを特徴とするコンクリート構造体の接合構造。 .

( 4 ) コンクリート構造体間の各当接面に各々穿孔された接合用孔部と、前記接合用孔部に揷着された、外周面の長手方向に形成された接着剤導入管装着部を有する中実の棒状部材と、前記接着剤導入管装着部に装着される一端に接着剤流入部を有し他端部に接着剤流出部を有する接着剤導入管と、を備えた接合用治具と、

( 5 ) コンクリート構造体間の各当接面に各々穿孔された接合用孔部及び当接面に切削形成された支管装着用溝部と、

前記接合用孔部ゃ支管装着用溝部に挿着された、外周面の長手方向に形成された接着剤導入管装着部を有する中実の棒状部材と、前記接着剤導入管装着部に装着される両端部に接着剤流出部を有し略中央部に連接された支管と、を備えた接合用治具と、，

前記接合用治具と前記接着剤流入部から注入され両端の前記接着剤流出部から流出して前記接合用治具の前記棒状部材等の前記接合用治具の表面と前記接合用孑し部の周壁間に略充塡された接着剤と、

( 6 ) 各当接面に接合用治具の横断面の径と略同径若しくは大きめの径の一対の接合用孔部が形成されたコンクリ一ト構造体の接合用孔部に接合用治具を揷着し各コンクリート構造体を当接させる工程と、

前記工程で接合用孔部に揷着された前記接合用治具の中空部の一端部から接着剤を注入し他端開口部から流出させ前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に接着剤を充填する工程と、

を備えたことを特徴とするコンクリート構造体の接合方法。

( 7 ) 当接面に接合用治具の棒状部材ゃ支管の横断面の径と略同径若しくは少し大きめの径を有する接合用孔部及び支管装着用溝部が形成された複数のコンクリ一ト構造体の前記接合用孔部及び前記支管装着用溝部に接合用治具の棒状部材及び支管を揷着し各コンクリート構造体を当接させる工程と、前記工程で接合用孔部及び支管装着用溝部に挿着された前記接合用治具の支管の開口部から接着剤を注入し前記接合用治具の前記棒状部材の前記中空部の両端の開口部から流出させ前記接合用治具の表面と前記接合用孔部の周壁間に接着剤を充塡する工程と、

を備えたことを特徵とするコンクリート構造体の接合方法。