JPH06299612A - 接合用治具及びそれを用いた建築構造物の接合方法 - Google Patents
接合用治具及びそれを用いた建築構造物の接合方法Info
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- JPH06299612A JPH06299612A JP11226193A JP11226193A JPH06299612A JP H06299612 A JPH06299612 A JP H06299612A JP 11226193 A JP11226193 A JP 11226193A JP 11226193 A JP11226193 A JP 11226193A JP H06299612 A JPH06299612 A JP H06299612A
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Abstract
をなくし、施工性を著しく改善し建造物の生産性を向上
させるとともに、防災効果の優れた接合用治具の提供。 【構成】 中空部5の少なくとも一端部に形成された係
合部7を有する筒状部材2と、筒状部材2の係合部7と
脱着自在に係合する係合部10が少なくとも一端部に形
成された中空の支管8と、筒状部材2の表面に形成され
た凹凸部6と、筒状部材2の端部に突設された突起部4
と、を備えた構成からなる。
Description
材間あるいは木材や集成材と石材やコンクリートとを接
合する接合用治具及びそれを用いた木造家屋及び大断面
構造による大型木造建築物の軸組構造等の建築構造物の
仕口や継手構造等における構造部材間の接合方法に関す
るものである。
化等を目的として梁と軒桁、軒桁と柱、胴差しと通し柱
等の接合を目的とした接合用治具、又は施工の合理化を
目的とした仕口構造や継手構造等が開発されている。例
えば、実開昭63−162008号公報には木造軸組
工法に使用する軸組金具、実開平2−93401号公
報には、軸組式木造建築物の柱下端と土台との仕口部の
補強金物、特開平3−295946号公報には迫出し
ダボ金具、及びそれを使用した軸組木造建築の壁下地構
造、特開平2−300442号公報には接合した後、
木造軸組が解体することのない木質構造材の接合部構造
が開示されている。これらはいずれも構造部材間の接合
に金具やボルト,ナットが使用されている。また、仕口
構造としては特開昭63−14939,同63−149
40,同63−14941号公報に仕口構造の構造強度
の向上を目的とした木造軸組構造における仕口構造が開
示されている。しかしながら上記従来の接合用治具や仕
口構造は施工の際にボルトやナット,座金等の部品点数
が多く固定作業が煩雑で作業性に欠けるという問題点が
あった。また金具が大型で重量があり運搬性に欠け、更
に高所作業では安全性にも欠けるという問題点を有して
いた。施工時には金具の取付け間違等を生じ手間を要す
とともに所定位置に穿孔されたシリンダーや込栓部材の
所定位置への埋設と、埋設された前記シリンダーや込栓
の穿孔部にボルトを螺着するのが困難で作業性が悪く多
大の作業工数を要し工期が長引くという問題点があっ
た。木材間をボルトやナットで固定したものは木材の収
縮によって数年で締付力が失われてガタが生じ易く物理
的強度が低下するという問題点も有り、更にボルトやナ
ット、金具等の金属部分が結露等により酸化され耐久性
が低下するとともに、又輸入材は海上貯木のため塩分を
含みその塩分によりボルトや金具等が腐食され物理的強
度が劣化し耐久性が劣化するという問題点があった。ま
た、火災時は外部の接合用のボルトや金具等が先に熔け
て強度が期待できず家屋が倒壊するという防災上の問題
点を有していた。更に木材を用いた軸組構造の最大の欠
点は接合部の脆弱さであり、古来大工等によって物理的
強度を保つため種々の仕口や継手が考案されてきたが、
それらの構造はいずれも複雑でその加工に作業工数を要
し生産性が悪いという問題点を有していた。更に大断面
の木材等は生産量が少なく入手が困難であり、また木製
または集成材等の長大スパンの梁アーチやトラス等は道
交法等の規制により運搬ができないという問題点を有し
ていた。そこで、本発明者は上記従来の問題点を解決す
べく鋭意検討をした結果、従来の複雑な仕口や継手構造
を極めて簡単な構造とし、かつ接着剤と併用することに
より構造強度を向上させ仕口や継手あるいは接合の作業
性を著しく高め施工期間を著しく短縮化することができ
る接合用治具、及びそれを用いることにより仕口、継手
あるいは接合の加工技術を単純化し作業工数を著しく削
減した生産性に優れた構造部材の接合方法並びに構造強
度に優れ防災効果の高い構造部材間の接合構造を完成し
特願平4−164402号として特許出願を行った。
は、従来の金具や施工方法に比べ、作業性、施工性、生
産性、防災効果や接合部の耐力等に著しく優れるもので
あるが、防災上や込栓部の取り合いのため接合用治具が
接合面の奥に入り込んでいるので接着剤注入用ガン等で
中空部に接着剤を注入する際に該ガンの先端と中空部の
先端部の位置合わせ等に手間を要し煩雑で作業性に欠け
るということがわかった。また、接着剤を注入し、接着
剤注入用ガンを抜く際に接合用孔部の径が大きいと接合
用治具が一緒に抜けてくるものが多少認められ作業性を
低下させるという問題点があることがわかった。
で、接着剤の注入が容易でかつ接合用治具の抜けをなく
し、施工性を著しく改善し建造物の生産性を向上させる
とともに、防災効果の優れた接合用治具及びそれを用い
た建築構造物の接合方法を提供することを目的とする。
に本発明は次の構成からなる。請求項1に記載の接合用
治具は、中空部の少なくとも一端部に形成された係合部
を有する筒状部材と、前記筒状部材の前記係合部と脱着
自在に係合する係合部が少なくとも一端部に形成された
中空の支管と、を備えた構成を有している。請求項2に
記載の接合用治具は、請求項1において、前記筒状部材
が表面に形成された突条部や凹凸部を備え、及び/又は
前記筒状部材の端部に突起部を備えた構成を有してい
る。請求項3に記載の接合用治具は、中空の筒状部材の
長手方向の所定部に前記中空部まで連通して穿設された
支管用孔部と、前記支管用孔部に形成された係合部と、
前記係合部と脱着自在に係合する係合部が少なくとも一
端部に形成された中空の支管と、を備えた構成を有して
いる。請求項4に記載の建築構造物の接合方法は、建造
物の構造部材間の接合部に一構造部材から他の構造部材
へかけて連通する接合用孔部を穿孔する工程と、前記工
程で穿孔された接合用孔部に端部に支管が係合された筒
状部材からなる接合用治具を挿入する工程と、前記工程
で挿着された前記接合用治具の前記支管に接着剤を前記
接合用孔部の開口部に返流するまで注入する工程と、次
いで前記支管と前記筒状部材の係合を解いて前記支管を
抜き取る工程と、を備えた構成を有している。請求項5
に記載の建築構造物の接合方法は、構造部材間の接合部
に接合用治具の埋設用の接合用孔部を穿孔する工程と、
前記工程で穿孔された少なくともいずれか一方の接合用
孔部の開口端部から構造部材の外部へ向けて支管装着用
の切削部を形成する工程と、前記工程で穿孔された接合
用孔部及び前記切削部に支管を筒状部材の所定部に係合
した接合用治具を装着し構造部材を当接させる工程と、
前記工程で挿着された前記接合用治具の支管に接着剤を
支管装着用切削部の開口部に返流するまで注入する工程
と、次いで前記支管の係合を解いて前記支管を抜き取る
工程と、を備えた構成を有している。
が略円形,略楕円形,又は三角形,四角形,六角形等の
略多角形状をした鉄等の金属製やカーボン繊維,ボロン
繊維,ガラス繊維,金属繊維等の有機,無機繊維と合成
樹脂との複合材を成型加工したもの、セメント等を用い
たセラミックス類及びその複合品等からなり、その略中
央部等の長手方向には接着剤の流入用の中空部が端部か
ら端部または端部から支管用孔部まで形成されている。
尚、構造部材間の接合構造によっては筒状部材の一端部
は中実のものであってもよい。また、筒状部材は同一径
又は異径で形成してもよい。中空部の径は接着剤の流入
を阻害しない程度に小さく形成されるのが望ましい。接
合用治具の剪断力や曲げ応力等の機械的強度を下げない
ためである。長手方向の所定部に支管用孔部を有する筒
状部材は中空部の径を支管用孔部の前後で変えてもよ
い。支管用孔部を中心として左右に略同一の長さを有す
る筒状部材は接着剤の流速が略等しいので返流が同時に
生じるため中空部の径は同一でもよいが、長さが異なる
場合、筒状部材の長い方の径を大きくし、短い方を小さ
くして接着剤の流速を変え返流の時期を同一にする必要
があるためである。筒状部材の外表面に形成された突条
や凹凸部は連続状の突条や非連続状の突部がランダムに
形成されたもの又は螺線状等筒状部材の他端部等から流
出した接着剤のバッファとして機能し、接着剤が筒状部
材の外表面と構造部材の連通孔の周壁との間に充填し接
着面積を広げるとともにアンカー効果を付与するような
形状に形成されるのが望ましい。尚、施工場所や接着剤
の種類(粘性の強いもの)によっては突条部は筒状部材
や支管の接着剤返流側の端部に1乃至数個形成するか又
は形成しなくてもよい。また接着剤の粘度に応じて螺旋
溝等の凹凸部の幅や深さを変えてもよい。筒状部材の少
なくとも一端部の形状は膨出状、フラット状、凹状いず
れでもよいが用途や構造部材の種類により適宜使いわけ
ると効率的である。例えば木材間や集成材間では膨出状
のものが木クズ等を押圧して挿着でき、又、コンクリー
トや石材の場合は凹部のものが孔部中の凸部を砕きなが
ら挿着でき、孔部が鏡面状に仕上げられたものにはフラ
ット状のものが好適に用いられる。また、筒条部材の端
部には注入された接着剤を外表面へと案内する溝等の案
内部を形成すると接着剤をスムーズに棒状部材の表面と
連通孔の周壁間に案内することができ接着剤の注入の作
業性を高めることができる。筒状部材の流出端部の突起
部は接合用孔部の底部に突き当たり筒状部材の回転を防
止するようなものであればよく、具体的には先端が鋭角
のものであればよい。例えば端部を鋭角に形成するか突
起部を別途設けてもよい。接合用孔部の底部に突起部が
衝止し突きささることにより接合用治具の支管を係合を
解いて支管用孔部から抜き取るときに接合用治具の回転
や支管と一緒に抜けるのを防止し、信頼性、作業性を高
めることができる。支管は管状物からなり筒状部材の材
質と同一又は異なったもので形成され、筒状部材の中空
部とその中空部が連通するように係合される。支管の径
は筒状部材と略同一か又はそれより小さく又は大きく形
成してもよい。係合方法は支管の係合部と筒状部材の係
合部に螺孔を形成し螺着するか嵌合部等を形成して嵌合
等で係合するようにしてもよい。支管を形成することに
より施工場所に応じて接合用治具への接着剤の注入を円
滑にすることができる。支管は接着剤注入後、筒状部材
との係合を解いて抜き取るが、支管の長さが短く込栓等
をする際に支障が無い場合等はそのまま残してもよい。
筒状部材や支管の中空部は接着剤の流入抵抗を軽減化さ
せるため鏡面化仕上げをするのが望ましいが接着剤の粘
度が低いときは鏡面加工をしなくてもよい。接着剤とし
ては木材と木材、集成材と集成材、木材と集成材、木材
や集成材と石材,コンクリート構造体、石材とコンクリ
ート構造体等構造部材の種類に応じて適宜選択される。
具体例としてはエポキシ系、ポリウレタン系等の有機系
接着剤やモルタル等の無機系接着剤が用いられる。尚、
接着剤の注入は木材や集成材あるいはコンクリート構造
体の場合2段注入や加圧注入等を行うのが望ましい。接
着剤が木や集成材、コンクリートの種類によって吸収さ
れ接着剤の量が不足し接着力が低下するのを防止するた
めである。構造部材としては角柱等の材木や集成材又は
積層板等の木材,石柱等の石材やコンクリート製の柱,
梁,壁等が用いられる。構造部材間に連通して形成され
た接合用孔部は接合用治具の形状に合わせて複数の構造
部材間の当接面に1乃至複数穿孔され、その径は接合用
治具の筒状部の最大径と略同一か少し大きめに形成さ
れ、その深さは少なくとも収納される接合用治具の長さ
と同一か少し深めに形成されるのが望ましい。穿孔の作
業性、接着剤の使用量を軽減するためである。接合用孔
部の形成は現場でドリル等で穿孔するか、又は工場でプ
レカット方式等で予め形成してもよい。接合用孔部は施
工場所に応じて当接面に対し略垂直状、斜状、斜交状、
平行状等に形成される。尚、接合用孔部の周囲の当接面
に接着剤を塗布しておくと構造強度を更に向上させるこ
とができるので好ましい。接合用孔部に接着剤の注入を
終了した後には込栓又は埋木等で覆設し面一にするかパ
テ等で補修して仕上げ面を美麗にすることができる。
製等の接合用治具が埋設固定されているので曲げ、引張
り、圧縮、剪断等に対する応力を著しく向上させること
ができる。また、接合箇所に要求される強度に応じ接合
用治具の種類、口径、長さ、本数を変えることができ
る。接合用治具とその外周の接着剤で接合用孔部が充填
されているので、曲げ応力等に対する機械的強度を向上
させることができるとともに、接合用治具が接着剤で被
覆されているので結露等により酸化されたり、塩害で脆
弱化されるのを防止することができる。接合方法は各構
造部材の当接面に接合用孔部や切削部を形成し接合用治
具を挿着埋設し接着剤を注入するだけなので作業工程を
極めて簡略化でき作業工数を削減することができる。部
品点数の多い複雑な金具を使用しないのでつけ間違い等
による資材の破損損失が防止できる。更に、接合用治具
を木材中に埋設することで火災時に木材表面の炭化皮膜
により内部が守られ接合用治具が熔けるのを防止し構造
強度を維持し建造物の倒壊を防ぎ安全性を高めることが
できる。
しながら説明する。 (実施例1)図1は本発明の第1実施例の接合用治具の
一部破断斜視図であり、図2(a)はその側面図であ
り、図2(b)はその接着剤の流出端部側の要部斜視図
であり、図3は接合用治具の筒状部材の断面形状の応用
例を示す端部側の要部正面図である。1は第1実施例の
端部に支管が係合される金属製の接合用治具、2は金属
製の中空丸棒状の筒状部材、2′は筒状部材2の支管係
合用端部、3は膨出状に形成された筒状部材2の接着剤
流出側端部、4は接着剤流出側端部3の先端の対称位置
に突設形成された2本の突起部、5は筒状部材2の略中
央部長手方向に形成され両端が開口した接着剤流入用の
中空部、6は筒状部材2の表面に螺線状に形成された凹
凸部、7は筒状部材2の支管係合用端部2′の中空部5
に螺状に形成された筒状部材側係合部、8は筒状部材2
の支管係合用端部2′に螺着で係合された合成樹脂製の
支管、8aは支管8の端部に形成されたドリル用溝、9
は支管8に形成された筒状部材2の中空部5と連通する
支管中空部、10は支管の端部に螺状に形成され筒状部
材側係合部7と螺着等して係合する係合部、11は膨出
状に形成された接着剤流出側端部3の表面に凹部状に形
成された接着剤案内溝である。図3において、(a)は
筒状部材2の断面形状が略円形状に形成されたものであ
り、木材等に形成された削りの荒い接合用孔部への挿入
の容易化を図っている。(b)は筒状部材2の断面形状
が略楕円形状に形成されたものであり、土台と柱の接合
等、外力の分散化及び補強並びに部材の回転防止を目的
としたものである。特に長径方向からの曲げ応力が強化
されている。(c)〜(e)は略四角形又は矩形,略六
角形,略三角形に形成されたものであり部材間の回転を
防止して接合するのに適している。尚、応用例(b)〜
(e)は筒状部材が回転しないので接着剤流出側端部3
への突起部4は形成されていない。以上のように構成さ
れた第1実施例の接合用治具を用いて、以下、その構造
部材の接合方法並びにその構造部材間の接合構造につい
て説明する。 (施工例1)図4は本発明の第1実施例の接合用治具を
用いた通し柱と胴差し等の仕口接合施工時の斜視図であ
り、図5(a)は仕口接合施工時の状態を示す接合用孔
部中央の要部断面図であり、図5(b)は仕口接合施工
後の状態を示す接合用孔部中央の要部断面図である。1
2aは通し柱、12bは胴差し、13は通し柱12aと
胴差し12bの仕口接合面、14は通し柱12aと胴差
し12bの仕口接合面13に連通して形成された接合用
孔部、15は接合用孔部14の開口部、16は仕口接合
後に接合用孔部14の開口部15を覆設し柱材面と面一
にする木製や合成樹脂製等からなる込栓、17は接着剤
注入用ガン、18は支管8から注入され筒状部材2の中
空部5,接着剤案内溝11を経て接合用孔部14を充満
しながら接合用孔部14の開口部15に流出が視認され
るまで充填される接着剤である。まず、通し柱12aと
胴差し12bの接合面に連通して接合用治具の径より少
し太めの径で接合用治具1の中央部が仕口接合面13に
くるような深さの接合用孔部14をドリル等で穿設す
る。接合用孔部14に接合用治具1を挿入し突起部4を
接合用孔部14の底部に突き差して挿着する。支管8の
開口部に接着剤注入用ガン17を装着する。次いで、接
着剤18を接合用治具1の中空部を経て、接合用孔部1
4を充たしながら接合用孔部14の開口部15に接着剤
18が視認されるまで接合用孔部14に充填する。図5
(a)に示すように、接着剤18の充填は矢印のように
支管中空部9から注入され、中空部5を通り筒状部材2
の表面と接合用孔部14の周壁との間の隙間を充填して
いく。この際、筒状部材2の表面の凹凸部6のバッファ
効果により接着剤18のチャネリングやショートパスを
防止し該隙間をほとんど洩れなく接着剤18が充填され
る。更に接着剤18の注入を続けると接着剤18が支管
8の外表面と接合用孔部14の隙間を充たしながら上昇
してくるのが視認できるので充填斑を防止できる。接合
用孔部14の開口部15に接着剤18が視認されたら支
管8を半転させ筒状部材2との係合を解く。筒状部材2
は接合用孔部14の底部に突起部4で固定されているの
で筒状部材2を回転させたり、抜けたりすることがな
い。次いで、接合用孔部14の開孔部に込栓16を面一
に覆設する。込栓16を通し柱12aと同一の材質のも
のを用いると面一に覆設した際に違和感なく通し柱12
aと一体化できる。尚、本実施例では断面が円形状の筒
状部材を用いたが、断面が四角形状又は三角形状あるい
は楕円形状のものを使用すると接合用治具を挿入するだ
けで仕口面の接合材の回転等を防止できるのでより作業
性を高めることができる。 (実験例1,2)10.5cm角で長さ115cmの杉材を
各2本ずつ1組として7組の仕口組用の試験体を準備し
た。試験体の作製は当接する仕口面に向け直交する杉材
の反対側からドリルで径が18φの穴を貫通させ他方の
杉材の仕口面に深さ5cmの孔部を中央線の各端部から
2.5cmの部位に2個所穿孔し接合用孔部を形成した試
験体4組と、対角線の角頂部から3.5cmの部位に4個
所穿孔した試験体3組を作製した。次にこれらの接合用
孔部に長さ7cm中空部の径が3φの支管を端部に係合し
た金属製の径15φ,長さ10cm,中空部の径が5φの
筒状部材からなる接合用治具を各接合用孔部に装着し、
杉材同士を接合面に当接させサポート治具等で接合部を
仮固定した後ポリウレタン系接着剤を接着剤注入用ガン
で支管より充填し開口部で返流を視認の後、支管を取り
はずし込栓をする。所定時間後、サポート治具を取りは
ずし試験体を作製した。この試験体を用い接合部の引っ
張り試験を行った。その結果を(表1)に示した。
長さを有する杉材を用い、接合用治具なしで木口接着の
みを行ったもの3組(比較例1)、追掛け大せん継ぎ2
組(比較例2)、腰掛け鎌継ぎ1組(比較例3)、アリ
仕口3組(比較例4)を作製した。次いで、実験例1と
同一の条件で引っ張り試験を行った。その結果を(表
1)に示した。但し、追掛け大せん継ぎや腰掛け鎌継ぎ
は継手で引っ張り試験を行った。この(表1)から明ら
かなように、本実験例のものは60kg/cm2以上の引っ
張り強度を有し、比較例のものは16kg/cm2〜40kg
/cm2しかなくアリ仕口は2〜3kg/cm2の引っ張り強度
(耐力)しか有さず、又、剛性においても本実験例のも
のは母材のもつ剛性を越えるものもあり(19.69tf
/mm)、比較例の40倍〜250倍の剛性があることが
分かった。又、接着剤のみでは剛性は高くなるが耐力の
バラつきが大きく、治具の効用で安全性が保たれること
も分かった。以上のように本実施例によれば、木材等の
仕口加工は連通孔をドリルで形成するだけの極めて簡単
な加工、極めて簡単な作業で、機械的強度に優れた接合
構造を得ることができることがわかった。 (施工例2)図6(a)は第1実施例の接合用治具を用
いた土台等の施工の際に行われるそぎ継ぎ施工時の状態
を示す斜視図であり、図6(b)はその施工後の状態を
示す斜視図であり、図7は施工時における図6(a)の
X−X線の接合用孔部中央の要部断面図である。19
a,19bは木製又は集成材等からなる柱材等のそぎ継
ぎ材、14aはそぎ継ぎ材19a,19bのそぎ継ぎ接
合面に連通して形成された接合用孔部、15aは接合用
孔部14aの開口部、16aはそぎ継ぎ後に接合用孔部
14aの開口部15aの蓋をし柱材面と面一にする木製
や合成樹脂製等からなる込栓、17は接着剤注入用ガ
ン、18は支管8から注入され筒状部材2の中空部5、
接着剤案内溝11を経て接合用孔部14aを充満しなが
ら接合用孔部14aの開口部15aに流出が視認される
まで充填される接着剤である。施工は、まず、そぎ継ぎ
材19a,19bに連通して接合用治具1の径より少し
太めの径で接合用治具1の中央部が各そぎ継ぎ材19
a,19bの接合面にくるような深さの接合用孔部14
aをドリル等で穿設する。木口面に接着剤を塗布した後
接合用孔部14aに接合用治具1を挿入し突起部4を底
部に突き差して挿着する。支管8の開口部に接着剤注入
用ガン17を装着する。次いで、接着剤18を接合用治
具1の中空部を経て、接合用孔部14aを充たしながら
接合用孔部14aの開口部15aに接着剤18が視認さ
れるまで接合用孔部14aに充填する。図7に示すよう
に、接着剤18は矢印のように支管中空部9から注入さ
れ、中空部5を通り筒状部材2の表面と接合用孔部14
aの周壁との間の隙間を充填していく。この際、筒状部
材2の表面の凹凸部6のバッファ効果により接着剤18
のチャンネリングやショートパスを防止し該隙間をほと
んど洩れなく接着剤18が充填される。更に注入を続け
ると接着剤18が支管8の外表面と接合用孔部14aの
隙間を充たしながら上昇してくるのが視認できるので充
填斑を防止できる。接合用孔部14aの開口部15aに
接着剤18が視認されたら支管8を半転させ筒状部材2
の係合を解く。筒状部材2は接合用孔部14aの底部に
突起部4で固定されているので筒状部材2が回転した
り、抜けたりすることがない。次いで、接合用孔部14
aの開孔部に込栓16aを面一に覆設する。込栓16a
をそぎ継ぎ材19bと同一の材質のものを用いると面一
に覆設した際に違和感なくそぎ継ぎ材と一体化できる。
尚、本実施例では断面が円形状の筒状部材を用いたが、
断面が四角状又は三角状あるいは楕円形状のものを使用
すると接合用治具を挿入するだけでそぎ継ぎ材同士の回
転等を防止できるのでより作業性を高めることができ
る。 (実験例3)(比較例5) 本施工例について、構造強度試験を行ったので、その結
果について説明する。10cm角の木材で長さが115cm
のものを20本準備し、各2本ずつ1組として5組を実
施例用としてそぎ継ぎ加工(実験例3)をし、他の5組
を比較例用として引張り強度に優れている腰掛け鎌継ぎ
加工(比較例5)をした。次に、実施例として各一組木
材のそぎ継ぎ加工部の中央部にドリルで各々径が18φ
深さ5cmの孔部を穿孔した。次に、木口面に接着剤を塗
布したこの孔部中に径5φ、中空部2φの支管を中央部
に螺着した径15φ、中空部5φで全長9cmの棒状部材
からなる接合用治具1を1本ずつ装着し当接面を当接さ
せ、接着剤としてウッドロックを接着剤注入用ガンで充
填し接合固定して試験材を作成した。これらの試験材を
各々引張り試験したところ、本実施例のものはいずれも
50kg/cm2以上の引張り強度を有していることがわかっ
た。それに対し、従来例のものは16kg/cm2以下の引張
り強度しか有さなかった。この構造強度試験から明らか
なように、本実施例の接合構造は従来例に対し極めて不
利な接合方法であるにもかかわらず従来法の接合構造の
3倍以上の引張り強度を有していることがわかった。以
上のように本実施例によれば、木材等の構造部材の継手
加工が接合用孔部を形成するだけの極めて簡単な加工で
あり、接合方法も木口面に接着剤を塗布し接合用治具に
接着剤を注入するだけの極めて簡単な作業で機械的強度
に優れた接合構造を得ることができることがわかった。
また、木材等の場合、繊維方向に平行に接合用治具を挿
着すると接合強度を上げることができることがわかっ
た。集成材等で繊維方向が二軸に直交した材を使用する
ときは繊維方向に関係なく使用しても極めて高い強度を
有することがわかった。更に、接着剤18が充分に行き
渡っているか視認できるので接着斑のない強固な接合構
造を得ることができた。また、従来の接合用治具で木材
同士を外部から接合したものに対し本実施例では接合用
治具が埋設されているので、火災時に木材表面の炭化被
膜で接合用治具が保護され、その結果柱や梁等の倒壊を
防止し耐火性、安全性を著しく向上させることがわかっ
た。このことから木造家屋等の火災時に家屋の倒壊まで
の時間を多く取ることができ人命救助等に多大の効果を
もたらすものといえる。接合部は接合用治具と接着剤が
芯材となり引張りや曲げ剪断応力等に対応できるので施
工時に解体するというような事故も防止できることもわ
かった。これらのことから機械的強度に優れた長大な柱
材や板材を極めて容易に得ることができることがわかっ
た。また、建造物の完成後も接合用治具の機械的強度に
より地震や台風等の外力に対し耐力を維持できる上に接
合用治具が接着剤で表面を被覆されているので結露等に
よって錆びたりして膨張し石材やコンクリート等を破壊
したりするのを防止することができる。 (施工例3)次に、第1実施例の接合用治具を用いた柱
と土台、柱と桁や胴差し,階上梁等横架材、妻梁と束と
母屋(棟木)、軒桁と小屋梁等における施工例について
説明する。図8は第1実施例の接合用治具を用いた柱や
束と土台,柱や束と横架材(桁、胴差し、母屋、小梁)
又は横架材と横架材の接合に用いられる突付け継ぎ施工
時の構成図である。1bは中央部に短径の略1/2〜1
/4の径の接着剤流入用の中空部5が形成され表面に凹
凸部6が所定間隔開けて形成された接合用治具、20a
は柱や束、横架材等を構成する差し木、20bは土台や
桁、胴差し、母屋等の横架材等を構成する受け木、21
は接合面、14bは接合用治具1bの外径と略同等か少
し大きめに形成された接合用孔部である。次に本施工例
の施工方法について説明する。まず、差し木20aを受
け木20bに当接させ仮固定する。接合用治具1bの筒
状部材2bを挿着する接合用孔部14bを穿設する。
尚、接合用孔部14bは前もって形成しておいてもよ
い。次に接合用治具1bを接合用孔部14bに嵌入挿着
し、支管8から接着剤を注入し、接合用孔部14bの周
壁の間から支管8の外周を充たしながら接合用孔部14
bの開口部15bに接着剤が視認できるまで接着剤の注
入を続ける。視認した後、支管8を抜き取り接合用孔部
14bの開孔部に込栓16bを面一に覆設する。込栓1
6bを差し木20aと同一の材質のものを用いると面一
に覆設した際に違和感なく差し木20aと一体化でき
る。尚、本実施例では断面が円形状の筒状部材を用いた
が、断面が四角状又は三角状あるいは楕円形状のものを
使用すると接合用治具を挿入するだけで差し木20aと
受け木20b同士の回転等を防止できるのでより作業性
を高めることができる。以上のように構成された構造部
材の接合方法について、以下その接合構造を説明する。
本施工例では接合用治具1bを装着と同時に柱等の差し
木20aの回転を防止して受け木20bに接合すること
ができる。従って、従来のような複雑な仕口構造にしな
くても容易に堅固な接合構造とすることができる。ま
た、棟を上げる際などは図の正面や背面からの外力に対
し接合用治具1bで力を受けるので木材の抜け落ちや木
材の開きを防止でき組立時の安全を確保できる。 (実施例2)図9は本発明の第2実施例における接合用
治具の一部破断斜視図である。8は支管、8aはドリル
用溝、9は支管中空部、10は係合部であり、これらは
実施例1と同様なもので同一の符号を付し説明を省略す
る。1cは第2実施例の筒状部材の長手方向の所定部に
形成された支管用孔部に支管が係合される金属性の接合
用治具、2cは金属製の中空丸棒状の筒状部材、5aは
筒状部材2cの中央部長手方向に形成され両端が開口し
た接着剤注入用の中空部、6aは筒状部材2cの表面に
形成された凹凸部、22は筒状部材2cの長手方向の略
中央部に中空部5aまで連通して穿設され螺状に形成さ
れた支管用孔部、11aは筒状部材2cの端部に凹部状
に形成された接着剤案内溝である。 (施工例1)図10は本発明の第2実施例の接合用治具
を用いた梁又は桁の接合に使用される突付け施工時の斜
視図であり、図11は施工時の状態を示す接合部中央の
要部断面図である。14cは突付け接合面に形成された
接合用孔部、23a,23bは突付け継ぎを行う梁材、
24は接合用孔部14cの当接面に支管8の装着用に切
削形成された支管装着用溝部、25は支管装着用溝部2
4の開口部、16cは突付け継ぎ後に支管装着用溝部2
4の開口部25の蓋をし梁材面と面一にする木製や合成
樹脂製等からなる込栓、17は接着剤注入用ガン、18
は支管8から注入され筒状部材2cの中空部5aを経て
接合用孔部14cを充満しながら支管装着用溝部24の
開口部25に返流が視認されるまで充填される接着剤で
ある。本実施例の施工は、まず、突付けを行う梁材23
a,23bの当接面に連通して接合用治具の径より少し
太めの径で接合用治具1cの中央部が各梁材23a,2
3bの接合面にくるような深さの接合用孔部14cをド
リル等で穿設する。連通する一方の接合用孔部14cの
当接面に支管8装着用の支管装着用溝部24を形成す
る。次いで、当接面に連通した接合用孔部14cに支管
8が係合された筒状部材2cを挿入し梁材23a,23
bを当接させサポート治具等で仮固定をする。次に支管
8の開口部に接着剤注入用ガン17を装着し、接着剤1
8を接合用治具1cの中空部5aを経て、接合用孔部1
4cを充たしながら支管装着用溝部24の開口部25に
接着剤18が視認されるまで接合用孔部14cに充填す
る。図11に示すように接着剤18の充填は矢印のよう
に支管中空部9から注入され、中空部5aを通り筒状部
材2cの表面と接合用孔部14cの周壁との間の隙間を
実施例1と同様に充填していく。尚、本実施例では断面
が円形状の筒状部材を用いたが、断面が四角状又は三角
状あるいは楕円形状のものを使用すると接合用治具を挿
入するだけで接合材同士の回転を防止できるのでより作
業性を高めることができる。次に、本施工例について、
構造強度試験を行ったので、その結果について説明す
る。 (実験例4,5)接合用治具として、金属製の径が15
φ、中空部の径が5φで長さが10cmのもの3体(実験
例4)と長さ36cmのもの3体(実験例5)を用いた他
は実験例1の支管及び杉材を準備した。各杉材の端部の
木口面の中央横断線の両端部から2.5cmの部位にドリ
ルで径が18φ、長さが約6cmの孔部(実験例4)、及
び径が18φで長さが約19cmの孔部(実験例5)を穿
孔し接合用孔部を形成した。次いで、対となる杉材の一
方に図10に示すように接合用孔部から各々平行に両外
側部に向けて2本の支管装着用溝部をルーターで切削形
成した。一対の杉材の2個所の接合用孔部及び支管装着
用溝部に実験例4又5の接合用治具を各々に装着し両杉
材を当接しサポート治具で固定した後、ポリウレタン系
接着剤を接着剤注入用ガンで支管から充填し開口部に返
流を視認した後に支管を外し込栓を施した。接着剤が固
化した後常法に従い曲げ強度試験を行った。その結果を
(表2),(表3)に示した。
ぎ、追掛け大せん継ぎの試験体を作製し、実験例4と同
様にして曲げ試験を行った。その結果を(表2),(表
3)に示した。この(表2),(表3)から明らかなよ
うに、本実施例では曲げ耐力(kgf)が330kgf〜11
00kgf有しているのに対し、比較例の腰掛け鎌で10
0kgf,追掛け大せん継ぎで450kgfまでしかなかっ
た。以上のことから治具の長さ,本数を変えることによ
って在来では越えることのできない曲げ耐力を簡単に持
つ接合ができることがわかった。又、剛性においても、
本実施例のものは1本物に近い剛性を持ち在来の比較例
より高い剛性を持ちうることがわかった。このことから
本実施例によれば、スパンを広く取ることができ設計上
のピン構造から剛接合に近い構造(ラーメン構造に近い
もの)になり、設計に幅と広がりを与えうるものである
ことがわかった。この構造強度試験から明らかなよう
に、本実施例の接合方法は、従来の接合方法に比べ極め
て簡単な接合方法にもかかわらず、1本物と同じ剛性を
得ることができるので、重ね合わせたり従来入手が困難
であった大断面の長大スパンの梁や胴差し等を現場で容
易に得ることができる。また端材等も有効に利用でき
る。
材等の内部で挿着されかつ接着剤でコートされているの
で、塩害や結露が防止でき、腐食等を生じることがなく
接合構造の耐久性を著しく向上させることができる。ま
た、接合用治具が外部から見えないので美感に優れた仕
口継手構造とすることができ構造物の付加価値を上げる
ことができる。火災時には木材の炭化皮膜により内部の
接合用治具が保護され熱変形等を生じないので倒壊等を
防ぎ避難時間等を確保できる。接合用治具を複数使用す
ることにより破損箇所の進行を最小限に押さえることが
でき安全性を著しく向上させることができる。また、従
来建造物、特に木造では接合部が種々加工され肉薄にな
っているので引張り圧縮応力や曲げ応力、剪断応力に弱
く、それを補うため木材等の構造部材を必要以上に厚め
又は太めにするか補助金物を必要としていたが、本願の
場合は接合用治具の形状,口径,長さ,本数を変えるこ
とにより人為的に強度をコントロールできるので、接合
箇所の必要強度に応じた施工ができる。また、市販の角
柱を用いて接合することにより構造強度に優れた大断面
の角柱や長大スパンの梁等を現場施工で容易に製造でき
る。更に、接着剤と治具等の併用により接合部の剛性が
ほぼ木材等の一本物と同じ剛性と耐力を得ることができ
るので三階建等の高層化も十分行うことができ、かつ施
工時に少ない接合用治具でこのような効果が得られるの
で施工時の作業性、省力化及び合理化を著しく改善する
ことができる優れた接合用治具及びそれを用いた構造部
材の接合方法を実現することができるものである。
視図
図 (b)本発明の第1実施例の接合用治具の接着剤の流出
端部側の要部斜視図
断面形状の応用例を示す端部側の要部正面図
柱と胴差し等の仕口接合施工時の斜視図
た仕口接合施工時の状態を示す接合用孔部中央の要部断
面図 (b)本発明の第1実施例の接合用治具を用いた仕口接
合施工後の状態を示す接合用孔部中央の要部断面図
た土台等の施工の際に行われるそぎ継ぎ施工時の状態を
示す斜視図 (b)本発明の第1実施例の接合用治具を用いたそぎ継
ぎ施工後の状態を示す斜視図
継ぎ施工時の状態を示す図6(a)のX−X線の接合用
孔部中央の要部断面図
け継ぎ施工時の構成図
破断斜視図
付け施工時の斜視図
付け施工時の状態を示す接合部中央の要部断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 中空部の少なくとも一端部に形成された
係合部を有する筒状部材と、前記筒状部材の前記係合部
と脱着自在に係合する係合部が少なくとも一端部に形成
された中空の支管と、を備えたことを特徴とする接合用
治具。 - 【請求項2】 前記筒状部材が表面に形成された突条部
や凹凸部を備え、及び/又は前記筒状部材の端部に突起
部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の接合用治
具。 - 【請求項3】 中空の筒状部材の長手方向の所定部に前
記中空部まで連通して穿設された支管用孔部と、前記支
管用孔部に形成された係合部と、前記係合部と脱着自在
に係合する係合部が少なくとも一端部に形成された中空
の支管と、を備えたことを特徴とする接合用治具。 - 【請求項4】 建造物の構造部材間の接合部に一構造部
材から他の構造部材へかけて連通する接合用孔部を穿孔
する工程と、前記工程で穿孔された接合用孔部に端部に
支管が係合された筒状部材からなる接合用治具を挿入す
る工程と、前記工程で挿着された前記接合用治具の前記
支管に接着剤を前記接合用孔部の開口部に返流するまで
注入する工程と、次いで前記支管と前記筒状部材の係合
を解いて前記支管を抜き取る工程と、を備えたことを特
徴とする建築構造物の接合方法。 - 【請求項5】 構造部材間の接合部に接合用治具の埋設
用の接合用孔部を穿孔する工程と、前記工程で穿孔され
た少なくともいずれか一方の接合用孔部の開口端部から
構造部材の外部へ向けて支管装着用の切削部を形成する
工程と、前記工程で穿孔された接合用孔部及び前記切削
部に支管を筒状部材の所定部に係合した接合用治具を装
着し構造部材を当接させる工程と、前記工程で挿着され
た前記接合用治具の支管に接着剤を支管装着用切削部の
開口部に返流するまで注入する工程と、次いで前記支管
の係合を解いて前記支管を抜き取る工程と、を備えたこ
とを特徴とする建築構造物の接合方法。
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