WO1994016012A1

WO1994016012A1 - Shutter for cartridges for disks or tapes of excellent printability

Info

Publication number: WO1994016012A1
Application number: PCT/JP1994/000015
Authority: WO
Inventors: Hiroshi Tsukahara
Original assignee: Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 1993-01-18
Filing date: 1994-01-07
Publication date: 1994-07-21
Also published as: JPH06212051A; CN1101209A; DE4490104T1; CN1041637C; DE4490104C2

Description

明印刷性に優れたディスクまたはテープ力一トリッジのシャッター

〈技術分野〉

本発明は、ディスクまたはテープカートリッジの新規なシャッターに関する。更に詳しくは、本発明は、印刷性に優れ、好ましくは、さらに印刷性の経時変化の少ないディスクまたはテープカー糸トリッジのシャッターに関田

する。

〈背景技術〉

ポリアセタル樹脂は、優れた機械物性や成形加工性を有するためエンジニアリング樹脂として種々の分野、特に自動車家電分野等で幅広ぐ利用されているブラスチックスである。ところがポリアセタール樹脂の成形体は、そのままでは各種インクでの印刷は困難であり、通常、コロナ放電等の前処理をして使われている。しかしディスクまたはテープカートリッジのシャッターとして使用される際には、成形品自体が薄肉であるため、コロナ放電の電圧 · 処理時間等を下げなければ、シャツタ一の反りや変形が起こり実用に耐えなくなる。それ故に、この弱いコロナ放電処理条件でも十分インクが付着する材料が望まれていた。

成形体の印刷性を出す方法として、他にプライマー塗装を施したりする方法が知られているが、溶剤による環境汚染等の問題があり好ましくない。

特開昭 6 0 — 1 9 5 1 5 5 号公報に、ポリオキシメチレンに特定のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0 . 0 1 〜 4 重量部とともにヒンダードァミン 0 . 0 1 〜 3 重量部を配合し、耐候性を改良する方法が開示されている。ところが、この技術では、必ずしも満足な印刷性を示さず、さらに印刷性の経時変化については殆ど改良されていない。

また、特開昭 5 7 — 1 2 8 7 4 0 号公報にポリグリセリン脂肪酸エステルおよび/またはポリアルキレングリコール ' アルキルエーテル 0 . 0 1 〜 5 重量部をァセタ —ル樹脂に配合する方法がある。ところが、この技術では全く印刷性は改良されず、逆に印刷性は阻害される。

また、ヨーロッパ特許第 1 5 1 0 4 2 号公報にヒンダ — ドアミン化合物 0 . 0 1 〜 3 重量％と帯電防止化有効量の帯電防止剤（多価アルコール脂肪酸エステル）をァセタール樹脂に配合する方法等がある。ところが、この技術では、必ずしも満足な印刷性を示さず、場合により印刷性は阻害される。また、印刷性の経時変化については殆ど改良されていない。

また E P公開第 1 7 2 6 9 1 号公報に、紫外線吸収剤と脂肪酸エステルとヒンダ一ドアミン系物質をポリアセタール樹脂に配合し耐候性を改良する方法が開示されている。ところ力くこの技術では、脂肪酸エステルとして最も一般的なジグリセリンを用いても印刷性が不十分であり、さらに印刷性の経時変化についても不十分である。また紫外線吸収剤の添加も全く印刷性に関与しない。

また、特開昭 6 1 - 4 1 5 8 3 号公報には、鮮明な浸透印刷をポリアセタ一ル樹脂に行うために、完全球晶層までの深さ力く 2 0 0 z m以下のポリアセタール樹脂成形体に浸透印刷する方法が開示されているが、該ポリァセタール樹脂成形体にはヒンダ一ドアミン化合物、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合する制約がなく、必ずしも満足な印刷性を示さなかった。また、印刷性の経時変ィヒについては場合により、改良されていなかった。

〈発明の開示〉

本発明の目的は、このような従来技術における欠点を克服し、充分な初期の印刷性と、好ましくは、さらに経時変化の少ない印刷性を実現したディスクまたはテープカートリッジのシャッターを提供することである。

前記目的を解決するために本発明者らは鋭意検討した結果、（ A ) ポリアセタール樹脂、（ B ) ヒンダードァミン化合物および（ C ) グリセリンの重合度が 3 〜 8 のポリグリセリン脂肪酸エステルよりなる組成物を成形することにより得られるディスクまたはテープカートリツジのシャッターが、極めて優れた印刷性を持ち、場合によりその経時変化の少ないこと、かつポリアセタール樹脂が、本来有する機械物性を損なわないことを見いだし、本発明に至った。

すなわち本発明は、 ( A ) ポリアセタール樹脂 1 0 0 重量部、および（ A

) 成分 1 0 0 重量部に対し

( B ) ヒンダードァミン化合物 0 . 0 1 〜 3 重量部と ( C ) グリセリンの重合度が 3 〜 8 のボリグリセリン脂肪酸エステル 0 . 0 1 〜 5 重量部

とを含む組成物を成形することにより得られるディスクまたはテープ力一トリッジのシャッターを提供するものである。

く発明を実施するための最良の形態〉以下、本発明を詳細に説明する。

本発明の（ A ) 成分のポリアセタール樹脂とは、ホルムアルデヒド単量体またはその 3 量体（トリオキサン）もしくは 4 量体（テトラォキサン）等の環状オリゴマーを原料として製造された、実質的にォキシメチレン単位からなるォキシメチレンホモポリマー及び上記原料とェチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ェピクロルヒドリン、 1 ， 3 — ジォキゾラン、グリコールのホルマール、ジグリコールのホルマール等の環状エーテルとから製造された、炭素数 2 〜 8 のォキシアルキレン単位を 0 . 1 〜 2 0 重量％含有するォキシメチレンコポリマ一である。さらに、分子鎖の分岐化されたォキシメチレンコボリマー、及びォキシメチレンの繰り返し単位を 5 0 重量以上含み、異種ポリマー単位を 5 0 重量％未満含むォキシメチレンブロックコポリマーも包含する。また本発明では、ォキシメチレンホモポリマー、ォキシメチレンコポリマ一、分岐ポリマー及びォキシメチレンブロックコポリマ一の中から選ばれる 2 種以上をプレンドして使うことがでさる。

本発明のポリァセタール樹脂のフローレイト（以下 "

F R，，と略記する）（ A S T M D 1 2 3 8 — 5 7 E条件）は、 2 0 〜 1 0 0 g / 1 0 分が好ましい。 F R力 2 0 g / 1 0 分未満では成形体のスキン層の厚みが 1 5 m以下の成形体を得ることは難しい。 F R力く 1 0 0 g / 1 0 分を越えると印刷性が低下し、好ましくない。

本発明の（ B ) 成分のヒンダ一ドアミン化合物は、好ましくは、以下に記述する 2 種類の化合物群から選ばれるものである。

好ましぃヒンダー下ァミン化合物の第 1 群は一般式：

( I )

〔式中の R は、一般式：

η 3 C C Η 3

(式中の Υ は、水素原子、ヒドロキシル基、アルコキシル基、アルキル基またはァシル基を示す。）で表されるピペリジン誘導体であり、 X は、

C H C 0 0—

( C H C 0 0 ) _m - C H C 0 0— であり、 mは 1 4 n は 1 1 0 を示す。〕で表される構造を有している。

前記一般式（ I ) において、 R は一般式：

H H

H C n

で表される N —置換 2 2 6 6 — テトラメチルピぺリジン残基であり、エステル結合を介して導入されている。 1 分子内に含有する Rの数は、 m及び n によって決定され、最大値は、 mおよび n が、それぞれ 4 および 1 0 の場合の 4 6 個である。このように、前記一般式（ I ) で表されるヒンダードァミン化合物は、分子内に N— 置換 2 2 6 6 — テトラメチルピペリジン残基を多数有することにより、印刷性に優れた効果を発揮する。

前記一般式（ Π ) における Y は、水素原子、ヒドロキシル基、アルコキシル基、アルキル基またはァシル基であって、それらの基は置換基を有していてもよい。 . 前記アルコキシル基としては、例えばメトキシ基、ェトキシ基、プロポキシル基、イソプロポキシル基、ブトキシ基などが挙げられる

前記アルキル基としては、例えばメチル基、ェチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、アミル基、へキシノレ基、へプチル基、ォクチル基、 2 —ェチノレへキシノレ基、ノニル ¾ 、アンル基、ォクタデシノレ基、ベンジル基、フヱニルェチル基、 2 — ヒドロキシェチル基、 2 — ヒドロキシプ口ピル基、 2 — ヒドロキシブチル基、 2 ， 3 — エポキシプロピル基などが挙げられる

またァシル基としては、例えばァセチル基、プロピオ二ノレ基、ブチロィル基、ァクリロイノレ基、メタクリロイル基、ォクタノィル基、ベンゾィル基等が挙げられる。

前記一般式（ I ) における X は、一般式：

C H 2 C 0 O—

( C H C 0 0 ) _m - ( ΠΙ ) I

C H 2 C 0 0 -

(式中の mは 1 〜 4 である。）で表される多価ァシルォキシ基である。この多価ァシルォキシ基は、一般式： C H C 0 0 H

I

( C H C 0 0 H ) ( IV )

I

C H C 0 0 H

(式中の mは 1 〜 4 である。）で表されるポリ力ノレボン酸力、ら誘導される。このようなポリ力ルボン酸としては、例えばプロパン一 1 ， 2 ， 3 一卜リ力ノレボン酸、ブタン一 1 ， 2 ， 3 ， 4 ーテトラ力ノレボン酸、ペンタン一 1 ， 2 ， 3 , 4 , 5 — ペンタカルボン酸、へキサン一 1 , 2 , 3 ， 4 ， 5 ， 6 — へキサカノレボン酸が挙げられるが、プロパン一 1 ， 2 ， ' 3 — トリ力ノレボン酸、ブタン一 1 ， 2 ， 3 ， 4 — テトラ力ノレボン酸が好ましい。

一方、好ましいヒンダードァミン化合物の第 2 群は、一般式

〔式中の R , 及び R ₂ は、同一または異なるアルキル基であり、 k は 1 ， 2 または 3 で、

R は k = 1 のときには、一価のァシル基、アルキル基、シクロアルキル基、ァリール基、ァラノレキル基、 N 一置換力ルバモイル基、または一般式

(式中の R ₄ 及び R は、同一または異なるァノレキル基を示す。）で表されるピペリジン誘導体を示し、

k = 2 のときには、ジァシル基、ジ力ルバモイノレ基、カルボニル基、ジカルボニル基、ァルキレン基ミァリーレン基またはァリーレンジアルキレン基を示し、

k = 3 のときには、トリァシル基及びァルカントノレイル基を示す。〕で表される構造を有している。

前記一般式（ V ) において、 R 及び R は同一または異なるアルキル基である。例えば、メチノレ基、ェチノレ基、イソプロピル基、ドデシル基などであり、更に R , と R ₂ が炭素原子で結合し、環状になっていてもかまわない。

R ₃ は、 k = 1 のときには、上記の通り、一価のァシノレ基、ァノレキル基、シクロアノレキノレ基、ァリール基、ァラノレキル基または N —置換カルバモイノレ基あるいは化学式（ VI ) で表されるピぺリジン誘導体である。これらの例として、ァセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ステアロイル基、ァクリロイノレ基、ベンゾイノレ基、フエ l o ノキシァセチル基、シクロへキサノィノレ基、一ナフトイノレ基、ェチノレカノレノくモイノレ基、 n — ブチノレカノレノくモイル基、メチル基、ェチル基、 n — ブチル基、ォクチル基、スチリル基、シクロペンチル基、シクロへキシノレ基、シクロへプチル基、ベンジノレ基、フヱネチル基、フエ二ル基、トノレイノレ基、ナフチル基、 2 , 2 , 6 ， 6 — テトラメチルピペリジン等が挙げられる。

また、 R , は、 k = 2 のときには、上記の通りジァシル基、ジカルバモイノレ基、力ノレボニル基、ジカノレボニル基、アルキレン基、ァリーレン基、ァリーレンジァノレキレン基である。これらの例として、カルボニル基、ォキサリノレ基、マロニル基、アジピル基、セノ 'チル基、フマリル基、テレフタル基、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、へキサメチレン基、 p — フエ二レン基、 p — キシリレン基、トリレン一 2 ， 4 — ジカノレノくモイノレ基、へキサメチレン一 1 ， 6 — ジカノレノくモイノレ基などが挙げられる。

さらに R , は、 k = 3 のときには、上記の通り、トリァシル基、ァノレカントリイル基であり、例として、ベンゼン一 1 , 3 , 5 — トリ力ノレボニル基、ベンゼン一 1 ， 3 ， 4 — トリ力ノレボニル基、シクロへキサン一 1 ， 3 ， 5 — トリ力ノレボニル基、プロノ、。ン一 1 , 2 ， 3 — ィノレ基、へキサン一 1 ， 3 ， 6 — ィル基等が挙げられる。

上記（ B ) 成分のヒンダードァミン化合物の具体例としては、 4 — ァセトキシー 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレピぺリジン、 4 ーステアロイノレォキシ一 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 — ァクリロイノレォキシ — 2 ， 2 , 6 ， 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 — ( フ

X ルァセトキシ）一 2 , 2 ， 6 , 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 一べンゾイノレオキシ一 2 ， 2 , 6 ， 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 — メトキシ一 2 ， 2 ， 6 ， 6 ーテトラメチルビペリジン、 4 ーステアリルォキシ一 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 ーシクロへキシルォキシ一 2 ， 2 ， 6 , 6 — テトラメチノレビベリジン、 4 一ベンジルォキシー 2 , 2 ， 6 ， 6 — テトラメチルビペリジン、 4 — フエノキシ一 2 , 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 — (ェチノレカノレノ《モイノレォキシ ) - 2 , 2 , 6 ， 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 一（シクロへキシルカルノくモイノレオキシ）一 2 ， 2 , 6 ， 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 — ( フエ二ノレカノレノくモイルォキシ）一 2 , 2 , 6 ， 6 — テトラメチノレビペリジン、ビス（ 2 ， 2 , 6 , 6 — テトラメチノレ一 4 ーピベリジル）一カーボネート、ビス（ 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチル一 4 — ピペリジル）一ォキサレート、ビス（ 2 ， 2 ， 6 , 6 — テトラメチル一 4 — ピペリジル）一マロネート、ビス（ 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレー 4 ーピペリジノレ）一アジペート、ビス（ 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレー 4 ーピベリジノレ）ーテレフタレート、 1 ， 2 — ビス（ 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレー 4 ーピペリジルォキシ）ーェタン、， _a ' — ビス（ 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレ一 4 ーピペリジルォキシ）一 p — キンレン、ビス（ 2 , 2 ， 6 ， 6 — テトラメチルー 4 — ピペリジル ) トリレン一 2 ， 4 ージカノレノく' メート、ビス（ 2 ， 2 ， 6 , 6 — テトラメチノレ一 4 — ピベリジノレ）一へキサメチレン一 1 ， 6 — ジカノレノく' メート、トリス（ 2 ， 2 , 6 ， 6 — テトラメチノレ一 4 ーピペリジル）一ベンゼン一 1 ， 3 , 5 — トリカルボキシレート、トリス（ 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチル一 4 ーピベリジノレ）一ベンゼン一 1 ， 3 ， 4 一トリカルボキシレートなどが挙げられるが、これらの中で、ビス（ 2 , 2 ， 6 ， 6 — テトラメチル一 4 — ピペリジル）ーセノくケ一ト、ビス（ 2 , 2 ， 6 ， 6 — テトラメチノレ一 4 — ピペリジル）一アジペート、 4 — ベンゾイノレオキシー 2 , 2 ， 6 , 6 — テトラメチノレビペリジン、 4 一（フエ二ノレ力ノレノくモイノレオキシ）一 2 ， 2 ， 6 ， 6 — テトラメチルピペリジンなどが好ましい。

上記のヒンダードアミン化合物は、それぞれ単独で用いても良いし、 2 種以上組み合わせて用いても良い。

ヒンダードァミン化合物の分子量は 4 0 0 〜 4 0 0 0 が好ましく、 4 0 0 〜 3 0 0 0 がより好ましい。

本発明における上記ヒンダードアミン化合物の配合量は、ポリアセタール樹脂 1 0 0 重量部に対し、 0 . 0 1 〜 3 重量部、好ましくは 0 . 0 3 〜 1 . 0 重量部の範囲で選ばれる。この配合量が、 0 . 0 1 重量部未満では十分満足な印刷性が得られない。 3 重量部を超えると熱安定性が低下し、成形加工時に分解ガスによるシルバーストリーク（銀条）が発生し、成形品外観が著しく悪くなり、好ましくない。

本発明の（ C ) 成分のポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリンの重合度は 3 〜 8 である。好ましくは 5 〜 7 である。

ここでグリセリンの重合度とは、グリセリンの 1 位の水酸基が他のグリセリンの 3 位の水酸基と脱水反応した回数 + 1 、即ちグリセリンのュニット数である。

ポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリンの重合度が 2 以下では十分な印刷性が得られない。また 9 以上では熱安定性が低下し、成形加工時に分解ガスによるシルバーストリーク（銀条）が発生し、成形品外観が著しく悪くなり好ましくない。

本発明の（ C ) 成分のポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸は直鎖構造または側鎖を有する分岐構造でもよい。また、脂肪酸は飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよい o

本発明の（ C ) 成分のポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、ゥンデシル酸トリグリセライド、ゥンデシノレ酸テトラグリセライド、ゥンデシノレ酸ペンタグリセライド、ゥンデシル酸へキサグリセライド、ゥンデシル酸ヘプタグリセライド、ゥンデシル酸ォクタグリセライド、

ラウリン酸トリグリセライド、ラウリン酸テトラグリセライド、ラウリン酸ペンタグリセライド、ラウリン酸へキサグリセライド、ラウリン酸へプタグリセライド、ラゥリン酸ォクタグリセライド、

トリデシル酸トリグリセライド、トリァシノレ酸テトラグリセライド、トリデシノレ酸ペンタグリセライド、卜リデシル酸へキサグリセライド、トリデシル酸へプタグリセライド、トリデシル酸ォクタグリセラィド、

ミリスチン酸トリグリセライド、ミリスチン酸テトラグリセライド、ミリスチン酸ペンタグリセライド、ミリスチン酸へキサグリセライド、ミリスチン酸へプタグリセライド、ミリスチン酸ォクタグリセラィド、

ペンタデシル酸トリグリセライド、ぺンタデシル酸テトラグリセライド、ペンタデシル酸ペンタグリセラィド、ペンタデシル酸へキサグリセライド、ペンタデシル酸へプタグリセライド、ペン夕デシル酸ォクタグリセラィド、パルミチン酸トリグリセライド、パルミチン酸テトラグリセライド、パルミチン酸ペンタグリセライドヽノ、。ルミチン酸へキサグリセライド、パノレミチン酸ヘプタグリセライド、パノレミチン酸ォクタグリセライド、

ヘプタデシル酸トリグリセライド、へプタデシル酸テトラグリセライド、ヘプタデシル酸ペンタグリセラィド、ヘプタデシル酸へキサグリセライド、ヘプタデシル酸へプタグリセライド、ヘプ夕デシル酸ォクタグリセライド' 、ステアリン酸卜リグリセライド、ステアリン酸テトラグリセライド、ステアリン酸ペンタグリセライド、ステァリン酸へキサグリセライド、ステアリン酸ヘプタグリセライド、ステアリン酸ォクタグリセライド、

ノナデカン酸トリグリセライド、ノナデカン酸テトラグリセライド、ノナデカン酸ペンタグリセライド、ノナデカン酸へキサグリセライド、ノナデカン酸ヘプタグリセライド、ノナデカン酸ォクタグリセライド、

ァラキン酸トリグリセライド、ァラキン酸テトラグリセライド、ァラキン酸ペンタグリセライド、ァラキン酸へキサグリセライド、ァラキン酸ヘプタグリセライド、ァラキン酸ォクタグリセライド、

ベへニン酸トリグリセライド、ベへニン酸テトラグリセライド、ベへニン酸ペンタグリセライド、ベへニン酸へキサグリセライド、ベへニン酸ヘプタグリセライド、ベへニン酸ォクタグリセライド、

リグノセレン酸トリグリセライド、リグノセレン酸テトラグリセライド、リグノセレン酸ペンタグリセライド、リグノセレン酸へキサグリセライド、リグノセレン酸へプタグリセライド、リグノセレン酸ォクタグリセライド、セロチン酸トリグリセライド、セロチン酸テトラグリセライド、セロチン酸ペンタグリセライド、セロチン酸へキサグリセライド、セロチン酸ヘプタグリセライド、セロチン酸ォクタグリセライド、

ヘプタコサン酸トリグリセライド、ヘプタコサン酸テトラグリセライド、ヘプタコサン酸ペンタグリセライド、ヘプタコサン酸へキサグリセライド、ヘプタコサン酸へプタグリセライド、ヘプタコサン酸ォクタグリセライド、モンタン酸トリグリセライド、モンタン酸テトラグリセライド、モンタン酸ペンタグリセライド、モンタン酸へキサグリセライド、モンタン酸ヘプタグリセライド、モンタン酸ォクタグリセライ F、

メリシン酸トリグリセライド、メリシン酸テトラグリセライド、メリシン酸ペンタグリセライド、メリシン酸へキサグリセライド、メリシン酸ヘプタグリセライド、メリシン酸オタタグリセライド

ラクセノレ酸トリグリセライド、ラクセル酸テトラグリセライド、ラクセル酸ペンタグリセライド、ラクセル酸へキサグリセライド、ラクセル酸ヘプタグリセライド、ラクセル酸ォクタグリセライド

イソデシル酸トリグリセライド、イソデシル酸テトラグリセライド、イソ丁シル酸ぺンタグリセライド、イソデシル酸へキサグリセライド、イソデシル酸へプタグリセライド、イソデシル酸ォクタグリセラィド、

ジゥンデシル酸トリダリセライド、ジゥンデシノレ酸テトラグリセライド、ジゥン丁シル酸ペンタグリセライド、ジゥンデシル酸へキサグリセライド、ジゥンテシノレ酸へプタグリセライド、ジゥンデシル酸ォクタグリセライド、ジラウリン酸トリグリセラィド、ジラウリン酸テトラグリセライド、ジラウリン酸ペンタグリセライド、ジラゥリン酸へキサグリセライド、ジラウリン酸ヘプタグリセライド、ジラウリン酸ォクタグリセライド

ジトリデシノレ酸トリグリセラィド、ジトリデシル酸テトラグリセライド、ジトリデシノレ酸ペンタグリセライド、ジトリデシル酸へキサグリセライド、ジトリデシル酸へプタグリセライド、ジトリデシル酸ォクタグリセライド、ジミリスチン酸トリグリセライド、ジミリスチン酸テトラグリセライド、ジミリスチン酸ペンタグリセライド、ジミリスチン酸へキサグリセライド、ジミリスチン酸ヘプタグリセライド、ジミリスチン酸ォクタグリセライド' 、

ペンタデシル酸トリグリセライド、ジペンタテシノレ酸テトラグリセライド、ジペンタデシノレ酸ペンタグリセラィド、ジペンタデシル酸へキサグリセライド、ジペンタデシル酸ヘプタグリセライド、ジペンタデシル酸ォクタグリセライド、

ジノ、° ノレミチン酸トリグリセライド、ジパルミチン酸テトラグリセライド、ジパルミチン酸ペンタグリセライド、ジノルミチン酸へキサグリセライド、ジパルミチン酸へプタグリセライド、ジパルミチン酸ォクタグリセライド、ジヘプタデシル酸トリグリセライド、ジへプタデシル酸テトラグリセライド、ジヘプタデシル酸ぺンタグリセライド、ジヘプタデシル酸へキサグリセライド、ジヘプタデシル酸ヘプタグリセライド、ジヘプタデシノレ酸ォクタグリセライド、

ジステアリン酸トリグリセライド、ジステアリン酸テトラグリセライド、ジステアリン酸ペンタグリセライド、ジステアリン酸へキサグリセライド、ジステアリン酸へプタグリセライド、ジステアリン酸ォクタグリセライド、ジノナデカン酸トリグリセライド、ジノナデカン酸テトラグリセライド、ジノナデカン酸ペンタグリセライド、ジノナデカン酸へキサグリセライド、ジノナデカン酸ヘプタグリセライド、ジノナデカン酸ォクタグリセライ

F、

ジァラキン酸トリグリセライド、ジァラキン酸テトラグリセライド、ジァラキン酸ペンタグリセライド、ジァラキン酸へキサグリセライド、ジァラキン酸ヘプタグリセライド、ジァラキン酸ォクタグリセライド、

ジベへニン酸トリグリセライド、ジベへニン酸テトラグリセライド、ジベへニン酸ペンタグリセライド、ジベへニン酸へキサグリセライド、ジベへニン酸ヘプタグリセライド、ジベへニン酸ォクタグリセライド、

ジリグノセレン酸トリグリセライド、ジリグノセレン酸テトラグリセライド、ジリグノセレン酸ペンタグリセライド、ジリグノセレン酸へキサグリセライド、ジリグノセレン酸ヘプタグリセライド、ジリグノセレン酸ォクタグリセライド、

ジセロチン酸トリグリセライド、ジセロチン酸テトラグリセライド、ジセロチン酸ペンタグリセライド、ジセロチン酸へキサグリセライド、ジセロチン酸ヘプタグリセライド、ジセロチン酸ォクタグリセライド、

ジヘプタコサン酸トリグリセライド、ジヘプ夕コサン酸テトラグリセライド、ジヘプタコサン酸ペン夕グリセライド、ジヘプタコサン酸へキサグリセライド、ジヘプ夕コサン酸ヘプタグリセライド、ジヘプタコサン酸ォクタグリセライド、

ジモンタン酸トリグリセライ卜、ンモン夕ン酸テトラグリセライド、ジモンタン酸ペンタグリセライド、ジモン夕ン酸へキサグリセライド、ジモンタン酸ヘプタグリセライド、ジモンタン酸ォクタグリセライド'

ジメリシン酸トリグリセライド、ジメリシン酸テトラグリセライド、ジメリシン酸ペンタグリセラィド、. ジメリシン酸へキサグリセライド、ジメリシン酸ヘプタグリセライド、ジメリシン酸ォクタグリセライド

ジラクセル酸トリグリセライド、ジラクセノレ酸テトラグリセライド、ジラクセル酸ペンタグリセライド、ジラクセル酸へキサグリセライド、ジラクセル酸ヘプタグリセライド、ジラクセル酸ォク夕グリセライド

ジィソデシル酸トリグリセライド、ジィソアシノレ酸テトラグリセライド、ジィソテシノレ酸ぺンタグリセライド、ジィソデシル酸へキサグリセライド、ジィソデシル酸へプタグリセライド、ジィソデシル酸ォクタグリセライドトリゥンデシノレ酸トリグリセライド、卜 U ゥンデシル酸テトラグリセライ F、卜リウンデシル酸ぺンタグリセライド、トリゥンデシル酸へキサグリセライド、卜リウンデシル酸ヘプ夕グリセライド、卜リゥンデシノレ酸ォクタグリセライド、

トリラウリン酸トリグリセライド、トリラウリン酸テトラグリセライド、トリラウリン酸ペンタグリセライド、トリラウリン酸へキサグリセライド、トリラウリン酸へプタグリセライド、トリラウリン酸ォクタグリセライド、トリトリデシル酸トリグリセライド、トリトリデシル酸テトラグリセライド、トリトリデシノレ酸ペンタグリセライド、トリトリデシル酸へキサグリセライド、トリトリデシル酸ヘプタグリセライド、トリトリデシル酸ォクタグリセライド、

トリミリスチン酸トリグリセライド'、トリミリスチン酸テトラグリセライド、トリミリスチン酸ペンタグリセライド、トリミリスチン酸へキサグリセライド、トリミリスチン酸ヘプタグリセライド、トリミリスチン酸ォクタグリセライド、

トリペンタデシル酸トリグリセライド、トリペンタデシノレ酸テトラグリセライド、トリペンタデシノレ酸ペンタグリセライド、トリべンタデシル酸へキサグリセライド、トリペンタデシル酸ヘプタグリセライド、トリペンタデシル酸ォク夕グリセライド、

トリバノレミチン酸トリグリセライド、トリノ、。ノレミチン酸テトラグリセライド、トリノ、⁰ ノレミチン酸ペンタグリセライド、トリパルミチン酸へキサグリセライド、トリパルミチン酸ヘプタグリセライド、トリパルミチン酸ォクタグリセライド、

トリヘプタデシル酸卜リグリセライド、トリへプタデシノレ酸テトラグリセライド、トリへプタデシル酸ペンタグリセライド、トリへプタデシル酸へキサグリセライド、トリへプタデシル酸ヘプタグリセライド、トリヘプタデシル酸ォクタグリセライド、

トリステアリン酸トリグリセライド、トリステアリン酸テトラグリセライド、トリステアリン酸ペンタグリセラィド、トリステアリン酸へキサグリセライド、トリステアリン酸ヘプタグリセライド、トリステアリン酸ォクタグリセライド、

トリノナデカン酸トリグリセライドトリノナデカン酸テトラグリセライド、トリノナデカン酸ペンタグリセラィド、トリノナデカン酸へキサグリセライド、トリノナデカン酸ヘプタグリセライド、トリノナデカン酸ォクタグリセライド、

トリァラキン酸トリグリセライド、トリァラキン酸テトラグリセライド、トリァラキン酸ペンタグリセライド、トリァラキン酸へキサグリセライド、トリァラキン酸へプタグリセライド、トリァラキン酸ォクタグリセライド、トリべへニン酸トリグリセライド、トリべへニン酸テトラグリセライド、トリべへニン酸ペンタグリセライド、トリべへニン酸へキサグリセライド、トリベへニン酸ヘプタグリセライド、トリべへニン酸ォクタグリセライド、トリリグノセレン酸卜リグリセライド、トリリグノセレン酸テトラグリセライド、トリリグノセレン酸ペンタグリセライド'、トリリグノセレン酸へキサグリセライド、トリリグノセレン酸ヘプタグリセライド、トリリグノセレン酸ォクタグリセライド、

トリセロチン酸トリグリセライド、トリセロチン酸テトラグリセライド、トリセロチン酸ペンタグリセライド、トリセロチン酸へキサグリセライド、トリセロチン酸へプタグリセライド、トリセロチン酸ォクタグリセライド、トリへプタコサン酸トリグリセライド、トリへプタコサン酸テトラグリセライド、トリへプタコサン酸ペンタグリセライド、トリへプタコサン酸へキサグリセライド、トリへプタコサン酸ヘプタグリセライド、トリへプタコサン酸ォクタグリセライド、

トリモンタン酸トリグリセライド、トリモン夕ン酸テトラグリセライド、トリモンタン酸ペンタグリセライド、トリモンタン酸へキサグリセライド、トリモンタン酸へプタグリセライド、トリモンタン酸ォク夕グリセライド、トリメリシン酸トリグリセライド、トリメリシン酸テトラグリセライド、トリメリシン酸ペンタグリセライド、トリメリシン酸へキサグリセライド、卜 U メリシン酸ヘプタグリセライド、トリメリシン酸ォクタグリセライド、トリラクセル酸トリグリセライド、卜リラクセル酸テトラグリセライド、トリラクセル酸ぺン夕グリセライド、トリラクセル酸へキサグリセライド、卜リラクセル酸ヘプタグリセライド、トリラクセル酸ォクタグリセライド、トリイソデシル酸トリグリセライ F、卜リィソデシル酸テトラグリセライド、トリイソデシノレ酸ペンタグリセライド、トリイソデシル酸へキサグリセライド、卜リイソデシル酸ヘプタグリセライド、トリイソデシル酸ォクタグリセライド等が挙げられる。

上記のポリグリセリン脂肪酸エステルは、それぞれ単独で用いても良いし、 2 種以上組み合わせて用いても良い o

ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸の炭素数は 1 0 〜 3 2 が好ましく、その中でも 1 8 〜 2 6 が特に好ましい。

本発明における上記ポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、ポリアセタール樹脂 1 0 0 重量部に対し、 0 . 0 1 〜 5 重量部、好ましくは 0 . 0 3 〜： I 重量部、さらに好ましくは 0 . 0 5〜 0 . 1 8 重量部の範囲で選ばれる。この配合量が 0 . 0 1 重量部未満では十分な印刷性が得られない。また、 5 重量部を超えると熱安定性が低下し、成形加工時に分解ガスによるシルバーストリ一ク（銀条）が発生し、成形品外観が著しく悪くなり、好ましくない。

本発明の成形体には、さらにポリアセタール樹脂に慣用されている添加剤、例えば特開平 3 .— 2 3 4 7 2 9 号公報に製造方法が記載されている； S—ァラニン重合体、 6 — 6 ， 6 - 6 , 1 0 三元共重合ナイロン、ナイロン — 6 ， 6 などのポリアミド、メラミンなどの熱安定剤、 2 ， 2 ' ーメチレン一ビス（ 4 ーメチノレー 6 — t —ブチルフエノーノレ）、トリエチレングリコーノレ一ビス〔 3 — ( 3 一 t ーブチノレー 5 — メチノレー 4 ーヒドロキシフエニル ) プロピオネート〕、ペンタエリスリトーノレ一テト.ラキス〔 3 — （ 3 ， 5 — ジ一 t — ブチル一 4 ーヒドロキシフェニル）プロピオネート〕などの酸化防止剤、滑剤、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム繊維、有機繊維などの補強剤、ガラスビーズ、タノレク、炭酸カノレシゥムなどの無期充塡剤、離型剤、可塑剤、カーボンブラック及び顔料等を本発明の目的を損なわない程度に配合することができる。

本発明のディスクまたはテープカートリッジのシャツター成形体のスキン眉の厚みは、 1 5 z m以下が好ましい

本発明におけるスキン層の厚みとは、成形体の断面を 1 0 mの厚みにミクロトームで薄切片にスライスし、クロスニコルを用いた透過型偏光顕微鏡により 3 4 0 倍で観察した時、成形体外側部の表面にある偏光のかからない層の厚みをいう。このスキン層の厚みを薄くすることができれば印刷性の経時変化が非常に小さくすることができる。スキン層の厚みが、 1 5 /z mを越えると、印刷性の経時変化が大きくなる。

本発明のディスクまたはテープカートリッジのシャツター成形体のスキン層の厚みは、（ 1 ) 樹脂の結晶化時間をコントロールする方法、（ 2 ) 適切な成形方法を選択する方法等により得られる。

これらの方法は、単独でもよいし併用してもよい。 ( 1 ) 樹脂の結晶化時間をコントロールする方法として、成形体の結晶化時間を 2 0 〜 1 0 0 秒にする方法がある。

本発明における結晶化時間とは、 5 m g のポリアセタール樹脂のサンプルを D S C により 3 2 0 °C Z分で 5 0 °C力、ら 2 0 0 °Cまで昇温し、 2 0 0 °Cで 2 分間ホールドし、 8 0 ノ分で 1 5 0 °Cに降温させたとき、サンプルホルダーの温度力く 1 5 0 °Cになってからポリアセタール樹脂の結晶化に伴う発熱ピークトップが検出されるまでの時間（秒）である。

結晶化時間を 2 0 〜 1 0 0 秒にコントロールする方法は、通常知られている結晶核剤すなわち、タルク、ゥォラストナイトなどのゲイ酸塩（無機フィラー）粉末、ハィドロタルサイト、炭酸カルシウムなどの炭酸塩および Zまたは分岐ポリアセタールコポリマーなどの有機核剤などを適量添加する方法がある。

その他の結晶化時間をコントロールする添加剤としてはメラミン、ジシアンジアミン等のアミン系化合物、窒化ホウ素などの窒化物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化力ルシゥム、酸化マグネシウム等の酸化物、アセチレンブラック、導電性カーボンブラック等のカーボン粉末、ナィロン 6 , 6 およびァクリノレアミドのイオン重合体などのアミド系樹脂の粉末、アクリルアミドのラジカル重合体などのビニル重合体の粉末などがあるが特にこれらに限定しない。ただし、それらの中でも好ましい結晶核剤は、窒化ホウ素などの窒化物、およびナイロン 6 ， 6 およびアクリルアミドの重合体などのアミド系樹脂の粉末であり、窒化ホウ素がさらに好ましい。好ましい窒化ホゥ素は平均粒径 1 〜 1 0 〃 m、好ましくは 2 〜 7 mで三酸化二ホウ素含有率が 0 . 0 5 〜 0 . 7 重量％、好ましくは 0 . 1 〜 0 . 6 重量％のものである。

本発明におけるディスクまたはテープ力一トリッジの 'シャッターの成形に用いる組成物の態様として、特許請求の範囲で述べた組成物に、さらに（ A ) 成分 1 0 0 重量部に対して核剤を 1 0 0 〜 1 0 0 0 p p m添加した組成物が好ましい。

し力、しながら、厳密には、ポリアセタール樹'脂成形体が、本発明の目的以外の特性（例えば、熱エージング性、耐熱水性、耐侯性、摺動性、離型性、成形時の熱安定性 · 熱分解性、など）を要求される場合があるため、同時に添加する結晶核剤以外の添加物と結晶核剤との相性を考慮し、適切な結晶核剤を選択する必要がある。

( 2 ) 適切な成形方法を選択する方法として、以下の方法がある。まず、 1 ) 金型温度を 1 0 0 °C以上 1 5 0 °C以下、好ましくは 1 1 0 °C以上 1 4 0 °C以下に設定し成形する方法。次に、 2 ) 特公昭 5 8 — 4 0 5 0 4 号公報に開示されている高周波による誘導加熱により射出成形用金型表面（キヤビティ）を選択的に加熱して射出成形する方法。次に、 3 ) 熱プレスで圧縮成形し、その後徐冷する方法。 4 ) 押し出し成形した丸棒等を切削、研磨、サンドブラスト加工する方法。次に、 5 ) 金型温度 1 0 °C以上 1 0 0 °C未満で射出成形した成形体を 1 5 0 °C以上かつポリァセタール樹脂の融点未満で熱ァニールする方法である。これらの成形方法のうち生産性を考えると、 1 ) または 2 ) の方法が好ましい。

本発明におけるディスクまたはテープカートリッジのシャッター成形体は、いかなる表面のディスクまたはテープ力一トリッジのシャッター成形体に対しても有効な印刷特性を付与するものであるが、シボ加工を施した金型で成形したディスクまたはテープ力一トリッジのシャッタ一成形体に対しては、特に大きな印刷効果を発揮す o

本発明のディスクまたはテープカートリッジのシャツター成形体における樹脂の結晶の最大球晶サイズは 4 0 m以下が好ましい。

本発明における最大球晶サイズとは、成形体の断面を

1 0 z mの厚みにミクロトームで薄切片にスライスし、クロスニコルを用いた透過型偏光顕微鏡により 3 4 0 倍で観察した時、球晶径が明確に判別できるときはそれらの球晶のうち最大のものの球晶径をいい、球晶径が明確に判別できないときは同一偏光部分（同一色部分）が他の偏光部分とつながらず粒子状として確認できたもののうち最大長をもつものの 2 倍の値をいう（同一偏光最大長を球晶の径の 1 Z 2 とみなす）。

成形体を構成する樹脂の結晶の最大球晶サイズが 4 0 tz mを超えると成形体の寸法安定性、経時変化による印刷性が悪くなる。さらに好ましい最大球晶サイズは寸法安定性、経時変化による印刷性の点から 6 〜 3 0 m、さらには 1 0〜 2 0 〃 mである。

本発明におけるディスクとは円板状の記録媒体のことをいい、例えば、酸化鉄粒子などを塗布した磁気ディスクゃ T e 化合物などを蒸着した光ディスクなどがあり、具体的には、マイクロフロッピ一ディスク、光ディスクおよびミニディスク、などが挙げられる。

本発明におけるテープカートリッジとはテープ状の記録媒体のことをいい、例えば、ディスクと同様に磁気テ一プゃ光テープなどがあり、具体的にはデジタルコンパクトカセット（ " D C C " ) などが挙げられる。

本発明におけるディスクまたはテープ力一トリッジのシャッターとは、磁気ディスク磁気テープまたは光ディスク、光テープを内蔵するディスクまたはテープカートリッジに関し、ケース外面にへッド揷入窓を開閉するために付設されるシャッターである。

本発明のディスクまたはテープカートリッジのシャツ夕一は、印刷性に優れ、好ましくは、さらに印刷性の経時変化の少ないディスクまたはテープカートリッジのシャッターである。

【実施例】

次に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではないなお、実施例及び比較例におけるディスクまたはテープカートリッジのシャッター成形体の印刷性評価（クロスカツト剝離試験）は次のようにして求めた。

5 オンス成形機〔東芝機械㈱製 I S 1 0 0 E - 3 A 〕にて M F D (マイクロフロッピ一ディスク）のシャツターを成形し（条件：金型温度 1 0 0 °C、冷却時間 7 秒 ) 、この成形体をコロナ放電照射処理し（条件：電力 9 0 ワット、処理時間 0 . 2 秒、放電距離 7 m m、放電速度 1 O m m / s e c ) 、この成形体の表面の長さ 1 c m の正方形の全面にインク〔タンボ R 2 液タイプ白（タンボ社）〕をパッド印刷し、ひきつづき硬化処理し（条件：加熱温度 1 2 0 °C、加熱時間 2 0 分）、 2 3 °C、湿度 5 0 %で 2 4 時間冷却後、 J I S K — 5 4 0 0 に準じて、カッターで長さ l c mの切り目を l m m間隔に平行に 1 1 本縦方向，横方向に入れ、セロハンテープでクロスカツト剝離試験を行い、以下の判定基準で評価した。

判定基準：

0 ：剝離はない。

1 ：剝離が、わずかにある。

(剝離したインクのトータル長さ 2 O m m以下、幅 0 . 1 m m以下）

2 ：剝離が、少しある。

(剝離したインクのトータル長さ 5 O m m以下、幅 0 . 2 m m以下）

：剝離が、長く、幅も広い。

(剝離したインクのトータル長さ 1 0 O m m以下、幅 0 . 4 m m以下）

：剝離が、さらに長く、幅も広い。

(剝離したインクのトータル長さ 1 5 0 m m以下、幅 0 . 5 m m以下）

：剥離が全面にわたり発生している。

(剝離したインクのトータル長さ 1 5 0 m mを越える、幅 0 . 5 m mを越える )

(ポリアセタール樹脂の製造）

参考例 1

エチレンォキサイド 2 . 8 % と共重合したポリアセタ —ルを米国特許 3 0 2 7 3 5 2 に記載の公知の方法で合成した。このものの固有粘度は 1 . 0 であった。（固有粘度は、 2 重量 %のアルファピネンを含有する p — ク口口フエノーノレ溶液に重合体 0 . 1 重量％を溶かし、 6 0 °Cにて測定した。：）また A S T M D 1 2 3 8 - 5 7 T ( E条件）でのフローレイト（ F R ) は 3 0 . 0 g / I

0 分であった。このポリアセタールを P — 1 とする。参考例 2

両末端ァセチル化されたポリァセタールホモポリマ一粉末を米国特許 2 9 9 8 4 0 9 にある公知の方法で製造した。このものの固有粘度は 1 . 2 であった。（固有粘度は、 2 重量％のアルファピネンを含有する P — クロ口フヱノール溶液に重合体 0 . 1 重量％を溶力、し、 6 0 °C にて測定した。）また、 A S T M D 1 2 3 8 - 5 7 T

( E条件）での F R は 4 0 . 0 g / 1 0 分であった。このポリアセタールを P — 2 とする。

実施例 1 〜 2 7 、比較例 1 〜 1 8

(ディスクまたはテープカートリッジのシャッターの製造）

トリエチレングリコール一ビス〔 '3 — （ 3 — t — ブチルー 5 — メチノレー 4 — ヒドロキシフエ二ノレ）プロビオネート〕 0 . 2 重量部と前述のポリアセタール及びヒンダ一ドアミン化合物及びポリグリセリン脂肪酸エステル及び核剤を、表 1 および 2 に示した配合比率で窒素雰囲気でブレンドし、 2 0 0 °Cに設定された L / D = 2 5 の単軸ベント付押出機（条件：スクリュ回転数； 1 0 0 r p m、吐出 6 k g Z h r ) で溶融混練して得られたペレツトを乾燥し、 5 オンス成形機〔東芝機械㈱製 I S 1 0 0 E - 3 A ) にて M F D シャッターを成形し（条件：金型温度 1 0 0 °C、冷却時間 7 秒）、印刷 1 時間後と 5 0 0 時間後に印刷性の評価を行った。結果を表 1 および 2 に言己載した。

また、表中の記号は次のものを示す。

( D ) ヒンダ一ドアミン化合物：

D - 1 ： ―般式' （ I ) のヒンダードァミン化合物であり、 Yが水素原子、 mが 2 、 n 力く 1 . 5 、 D - 2 ： ―般式（ I ) のヒンダードァミン化合物であり

、 Yがメチル基、 m力く 2 、 n 力く 1 . 5 、

D - 3 ： ―般式（ I ) のヒンダードァミン化合物であり

、 Yがメチル基、 m力く i 、 n 力く 1 . 5 、

D — 4 : ビス（ 2 ， 2 ， 6 , 6 — テトラメチノレー 4 ーピペリジル）セバケ一ト、

D — 5 : ビス（ 2 ， 2 ， 6 , 6 —テトラメチル一 4 — ピベリジノレ）アジペート、

( E ) ポリグリセリン脂肪酸エステル

E 1 ジベへニン酸へキサグリセライド

E 2 ジベへニン酸ヘプタグリセライド

E 3 ジベへニン酸ペンタグリセライド

E 4 ジステアリン酸へキサグリセライド

E 5 トリラウリン酸へキサグリセライド

E 6 ジベへニン酸ジグリセライド

E 7 ジステアリン酸ジグリセライド

( K ) 核剤： - K 一 1 ：窒化ホウ素（平均粒径 2 ^ m )

K - 2 ：窒化ホウ素（平均粒径 5 m )

K - 3 ：タノレク（平均粒径 5 z m )

本発明の実施例 1 〜 2 7 は初期（ 1 時間後）の印刷性に優れることが判る。特に核剤を 1 0 0 〜 1 0 0 0 p p m添加した実施例 1 〜 2 2 は 5 0 0 時間後の印刷性も良く、印刷性の経時変化も少いことが判る

(以下余白）

表 1 実

施例

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

①ポリアセタール樹脂ポリマー P - 1 P 1 P - 1 P - 1 P- 1 P - 1 P - 1 P - 1 P - 1 P - 1

(重量部） 1 00 1 00 1 0 0 1 00 1 00 1 00 1 0 0 1 00 1 0 0 1 0 0

②ヒンダ一ドアミン化合物 D - 1 D-4 D - 5 D - 1 D- 2 D-3 D - 4 D- 5 D - 5 D - 5 化合物

(重量部） 0.0 1 0.0 1 0.0 5 3.0 0.1 0.1 0.0 1 0.0 1 0.0 8 3.0

③ポリグリセリン化合物 E - 1 E- 1 E - 1 E - 1 E - 1 E- 1 E - 1 E - 1 E 1 E 2 脂肪酸エステル

0.05 4.0 0.1 1.0 0.2 3.0 0.0 1 0.5 0.2 0.2

④核剤化合物 K一 1 K- 1 K一 1 K一 1 K一 1 K一 1 K一 1 K一 1 K一 1 K一 1

(p pm) 1 0 0 1 00 5 00 5 00 1000 500 50 0 800 8 0 0 3 0 0 スキン層の厚み〃 m) 15.0 15.0 3.0 3.0 1.1 3.0 3.0 1.5 1.5 7.0 印刷性評価 1時間後 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0

500時間後 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0

表 1 (つづき）施例

11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

①ポリアセタール樹脂ポリマー Ρ - 1 Ρ - 1 Ρ - 1 Ρ- 1 Ρ - 1 Ρ- 1 Ρ - 1 Ρ - 1 Ρ - 1 Ρ- 2

(重量部） 1 00 1 0 0 1 0 0 1 00 1 0 0 1 00 1 0 0 1 00 1 00 1 00

②ヒンダ一ドアミン化合物 D - 2 D - 1 D - 1 D - 3 D-4 D - 5 D - 4 D- 5 D - 5 D- 4 仆物

1.0 0.02 2.0 0.02 0.50 3.0 0.06 1.0 3.0 3.0

③ポリグリセリン化合物 Ε- 3 Ε-4 Ε- 5 Ε- 1 Ε- 2 Ε - 3 Ε - 1 Ε - 2 Ε- 2 Ε - 3 脂肪酸エステル

(重量部） 0.6 4.0 5.0 0.0 1 3.0 0.0 2 0.1 5 0.02 0.0 8 5.0

④核剤化合物 Κ一 1 Κ一 1 Κ一 1 Κ一 1 Κ一 1 Κ一 1 Κ一 1 Κ一 1 Κ— 1 Κ一 2

(p pm) 30 0 2 00 20 0 800 7 0 0 7 0 0 5 0 0 1 00 2 0 0 8 0 0 スキン層の厚み (βτη) 7.0 10.0 10.0 1.5 2.0 2.0 3.0 15.0 10.0 1.5 印刷性評価 1時間後 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0

500時間後 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0

表 1 (つづき）実施例

21 22 23 24 25 26 27

①ポリアセ夕一ル樹脂ポリマー P - 2 P - 2 P - 1 P 1 P - 1 P - 1 P - 1

(重量部） 1 00 1 0 0 1 00 1 00 1 0 0 1 0 0 1 00

②ヒンダ一ドアミン化合物 D- 4 D - 5 D - 1 D-4 D - 4 D - 5 D-4 化合物

(重量部） 0.1 0.0 1 3.0 0.0 1 0.50 1.0 0.1

③ポリグリセリン化合物 E - 4 E - 1 E - 1 E - 1 E - 2 E - 2 E-4 脂肪酸エステル

(重量部） 0.8 0.0 1 1.0 0.0 1 3.0 0.0 2 0.8

④核剤化合物 K一 2 K一 3 K一 1 K一 1 K一 1 K一 1 K一 1

(p pm) 800 800 50 30 1 0 0 0 スキン層の厚み） 1.5 1.5 20.0 25.0 30.0 40.0 40.0 印刷性評価 1時間後 0 1 1 1 1 1 1

500時間後 0 1 4 5 5 5 5

表 2

*外観不良発生は、印刷性評価できず

表 2 (つづき）

〈産業上の利用可能性〉

本発明のディスクまたはテープカートリッジのシャッターは、印刷性に優れ、好ましくは、さらに印刷性の経時変化の少ないディスクまたはテープカートリッジのシャッ夕一である。従って、本発明のシャッターは、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスクまたは光テープを内蔵するディスクまたはテープカートリッジのケース外面. で、へッド揷入窓を開閉するために有用である。

Claims

請求の範囲

1 . ( A ) ポリアセタール樹脂 1 0 0 重量部、および（ A ) 成分 1 0 0 重量部に対し、（ B ) ヒンダ一ドアミン化合物 0 . 0 1 〜 3 重量部と（ C ) グリセリンの重合度力《 3 〜 8 のポリグリセリン脂肪酸エステノレ 0 . 0 1 〜 5 重量部とを含む組成物を成形することにより得られるデイスクまたはテープカートリッジのシャッター。

2 . ( A ) 成分のポリアセタール樹脂のフローレイ卜が、 2 0 〜 1 0 0 ^/ 1 0 分の範囲にぁる請求項 1 記載のディスクまたはテープカートリッジのシャッター。

3 . 組成物が、（ B ) 成分のヒンダ一ドアミン化合物を ( A ) 成分 1 0 0 重量部に対して 0 . 0 3 〜 1 . 0 重量部含む請求項 1 のディスクまたはテープカートリッジのシャッター。

4 . 組成物が、（ C ) 成分のポリグリセリン脂肪酸エステルを（ A ) 成分 1 0 0 重量部に対して 0 . 0 3 〜 1 .

0 重量部含む請求項 1 のディスクまたはテープカートリッジのシャッター。

5 . 組成物が、（ C ) 成分のポリグリセリン脂肪酸エステルを（ A ) 成分 1 0 0 重量部に対して 0 . 0 5 〜 0 . 1 8 重量部含む請求項 1 のディスクまたはテープカートリッジのシャッター。

6 . ( C ) 成分のポリグリセリン脂肪酸エステル中の脂肪酸の炭素数が 1 0 〜 3 2 の範囲にある請求項 1 のディスクまたはテープカートリッジのシャッター。

7 . ( C ) 成分のポリグリセリン脂肪酸エステル中の脂肪酸の炭素数が 1 8 〜 2 6 である請求項 1 のディスクまたはカートリッジのシャッター。

8 . ( C ) 成分のポリグリセリン脂肪酸エステル中のポリグリセリンは、グリセリンの重合度が 5 〜 7 である請求項 1 のディスクまたはテープカートリッジのシャツタ

9 . 組成物が、請求項 1 記載の組成物に、さらに（ A ) 成分 1 0 0 重合部に対して 1 0 0 〜 1 0 0 0 111の結晶核剤を含.む請求項 1 のディスクまたはテープカートリッジのシャッタ一。

10. 成形体のスキン層の厚みが、 1 5 /i m以下である請求項 9 のディスクまたはテープカートリッジのシャツタ一。

11. ディスクまたはテープカートリッジのシャッターが、マイクロフロッピーディスク、光ディスクまたはミニディスクのシャッター、あるいはデジタノレコンノクトカセッ卜のシャッターである請求項 1 または請求項 9 のデイスクまたはテープカートリッジのシャッター。