WO1993021564A1 - Image transfer apparatus - Google Patents

Description

細 書 画像転写装置 技術分野

本発明は、 画像転写装置に関する。 さらに詳しくは、 見当精度が向上し、 見当が安定する画像形成材料添着装置を具備す 圧胴と、 転写胴とからなる 画像転写装置に閧する。 さらには、 支持体、 感光性層および保護膜とからな る画像形成材料から圧胴表面上での保護腠剝離を容易ならしめた手段を具備 する圧胴と、 転写胴とからなる作業性に優れた画像転写装置に閧する。 背景技術

近来、 支持体の一方の面に感光性層を塗布した画像形成材料を画像露光し 、 ついで感光性'層に形成された画像を、 加温下、 一般には 1 o o °c前後で、 紙等の画像受容体に転写する校正印刷等に適した単色または多色のプリプレ スプルーフが作成されるようになってきた。 画像形成材料としては、 支持休 と、 該支持体の一方の面に形成された感光性層、 および保護膜とからなる。 支持休および保護膜はセルロースアセテート、 ポリスチレン、 ポリ塩化ビニ ル、 ポリエチレンテレフタレート等の材料からなる薄いフィルムまたはシー トが使用される。 画像受容体としては、 紙、 フィルム等適宜選択された被印 刷物が採用される。

上記プリプレスプルーフ等の作成用装置として、 画像形成材料を添着した 圧胴と画像受容体を添着した転写胴とを、 画像形成材料の感光性層と画像受 容体とを相対するようにして両胴を接触加圧させ、 両胴間のニップにおいて 感光性層に形成された画像を画像受容体に転写する装置が一般に提案されて いる。 多色の印刷物あるいはプリアレスプルーフを製造するためには、 カラ 一原稿を色分解し、 それぞれの色例えばイェロー、 マゼン夕、 シアンおよび ブラックの画像露光された画像形成材料を作成し、 ついで順次これらの画像 形成材料の感光性層に形成された画像を画像受容体に転写することとなる。 圧胴における画像形成材料の添着装置としては、 各色の見当合わせを容易 にするためピンバーを使用するのが通常であつた。 ピンバ一は圧胴の軸長方 向に伸びた板上に複数個のピンを設置したものである。 しかしピンバ一を圧 胴上に直接設置すると、 圧舊表面とピンバ一との間に画然とした段差を生じ ることとなり、 設置された画像形成材料の不均一なたるみ等により、 見当精 度が不十分となる場合がしばしばであつた。 またピンバ一部分上では十分な 見当精度を有する印刷を実施することができないため、 実際に印刷できる面 積が減少するという問題をも有していた。

また多色のァリプレスブル一フ等を作成する場合には、 同一の画像受容休 に対し数枚の画像形成材料が使用される。 画像形成材料は、 画像露光後保護 膜の積層された状態で圧胴に添着される。 圧胴 Jでの保護膜剥離は、 操作者 が手で実施するが、 薄い保護膜の剥離は容易ではなく、 作業性を しく損な ゔものであった。 また保護膜剥離の際に未露光'部即ち画像部をまくり上げて しまう場合もあり、 この場合には美麗な印刷物を得ることができない。

圧胴における画像形成材料添着装置として、 画像形成材料のような柔らか いシート状物を、 見当不良を生ずることなく取り付けできる装置、 および画 像形成材料の保護膜を容易に剥離できる装置の開発は強く希求されてきたが 、 このような希求を満足する装置ほ未だ開発されていなかった。

従って本発明は、 見当不良を生ずることなく画像形成材料を圧胴に取り付 けることのできる装置を具備した画像転写装置の提供を目的とする。 さらに 本発明は、 画像形成材料の保護膜を容易に剥離できる装置を具備する圧胴と 、 転写胴とからなる画像転写装置の提供を目的とする。 発明の開示

本発明は、 画像形成材料を添着した圧胴と画像受容体を添着した転写胴と を具備し、 圧胴および転写胴の回転により画像形成材料および画像受容体を 圧胴と転写胴との間のニップに導入して該形成材料の感光性層に形成された 画像を画像受容体に転写する装置において、

画像形成材料の添着装置が、 画像受容体のくわえ側とくわえ尻側とをそれ ぞれ幅方向全域にわたって圧胴表面に保持するための装置であり、

該くわえ側添着装置が、 圧胴に設けた一部切り欠け部と連続する傾斜部で ピンをブランケット内側から突出させたピンバ一であることを特徴とする画 像転写装置を提供する。

さらに本発明は、 支持体、 支持体上に設けられた感光性層および該感光性 層上に積層された保護膜からなる画像形成材料から、 圧胴上で保護膜を容易 に剥離できる保護膜剥離手段を有する画像転写装置を提供する。 図面の簡単な説明 第 1図は、 本発明で使用される画像転写装置の概略断面図を示す。

第 2図および第 3図は、 本発明の画像形成材料添着装置の概略断面図を示 す。

第 4図は、 本発明の保護膜剥離手段を有する圧胴の説明図を示す。

第 5図は、 本発明の保護膜剥離手段の概略断面図を示す。 発明を実施するための最良の形態

以下本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。

以下本発明で使用される画像転写装置の構成について第 1図により説明す る。 第 1図は、 本発明の画像形成材料添着装置を含む画像形成材料を添着す る圧胴と画像受容体例えば紙を添着する転写胴とを具備する画像転写装置の 概略断面図を示す。

転写胴 1の表面に一部切り欠け部 2を設け、 この一部切り欠け部内に画像 受容体のくわえ側添着手段である爪 3および爪座 4からなるクランプ、 およ びくわえ尻側添着手段である爪 5および爪座 6からなるクランプを設置する 。 爪 3および爪 5には、 爪を手動または電動等の駆動手段により駆動できる 駆動軸 7を設け、 該駆動軸の回動により爪を開閉する。 紙等の画像受容体 （ 図示せず） は、 くわえ側クランプにより把持した後、 画像受容休を引張りな がら矢印方向に転写胴を回転し、 ついでくわえ尻側クランプで画像受容体を 把持することにより転写胴に添着される。

圧胴 8の構成について第 1図により説明する。 圧胴 8には一部切り欠け部 9を設け、 該切り欠け部内で圧胴 8の表面に卷いたブランケット 1 0をブラ ンケット固定手段 1 1により固定する。 一部切り欠け部 9と圧腑表面 （円周 面） との間に傾斜部 1 2を設け、 該傾斜部にピンバ一 1 3を設置する。 ピン バー 1 3の設置は、 ピンバ一のピンに対応した位置に孔を開けたブランケッ トでピンバ一を圧胴表面に押し付けることで実施される。 ピンバ一 1 3はそ の先端が圧胴 8の円周面よりも外側に出ない高さとする。 圧胴 8および転写 胴 1が回転した時にピンバ一 1 3あるいは転写胴 1の表面を傷付けないため である。 一部切り欠け部 9内にマグネットシート 1 4を回動自在に取付けて もよい。 マグネットシート 1 4は、 画像形成材料の圧胴表面への固定をより 一層確実にするために設けられる。 圧胴表面のピンバ一 1 3を設置した傾斜 部 1 2近傍および一部切り欠け部 9の他の傾斜部 1 2近傍の圧胴表面に粘着 テープ 1 5を設ける。 マグネットシート 1 4は、 矢印と逆方向に倒した時に 、 粘着テープ 1 5に届かないがピンバ一 1 3を覆うに十分な幅とする。 画像

、 形成材料の上辺側ピンバ一 1 3に対応した孔を設け、 これらの孔をピンバ一 1 3に揷入した後マグネットシート 1 4で画像形成材料を抑え、 ついで圧胴 &を矢印方向に回転して、 画像形成材料の上辺および下迈を粘着テープ 1 5 で圧胴表面に固定する。

第 2図は、 ピンバ一 1 3の設置状態を示す。 圧胴表面上に第 1のゲージフ イルム 1 6を設置し、 ついで弾性材 1 7、 第 2のゲージフィルム 1 8を設置 し、 その上にピンバ一 1 3を置き、 ピンバ一のピンに対応した孔を設けたブ

' ランケットを積層し、 これらを第 1図に示すブランケット固定手段 1 1で圧 胴表面に固定することでピンバ一 1 3、は所定位置に設置されることとなる。 第 3図は、 圧胴表面に直接ピンバ一を置き、 ピンバ一のピンと対応する位置 に孔を明けた第 1のゲージフィルム、 弾性材、 第 2のゲージフィルムおよび ブランケットを順次積層した形態を示す。

ゲージフイルムと しては、 一般にはポリエチレンテレフタレートフ ィルム が使用され、 ブランケット使用の際に生ずる厚さ変動を吸収する作用をする 。 弾性材としては、 一般にコルクを不織布状に使用したものが使用され、 圧 胴表面に適度の弾性付与の作用をする。 ブランケッ トとしては一般に、 ゴム 層と布層を数層積層したものが使用され、 弾性、 復元性等を考慮して選択さ れる。

第 4図は、 本発明の保護膜剥離手段を圧胴上に設けた状態を示す説明図で ある。 圧胴 8に添着された画像形成材料 （図示せず） のくわえ側の周辺部に 保護膜剥離手段 1 6を設置する。 保護膜剥離手段 1 6は第 5図に示すように 、 ブランケット 1 0の所定位置に孔を明け、 該孔内に粘着テープ 2 0のよう な画像形成材料の支持体を接着する手段を設ける。 ブランケット 1 0の上面 と接着手段との高さの差を適宜の範囲に保っため、 ブランケットの孔内に突 起部 2 1を設け、 該突起部上に粘着テープ 2 0を添着しておいてもよい。 ブ ランケットとしては一般に、 ゴム層と布層を数層積層したものが使用され、 弾性、 復元性等を考慮して選択される。 一

以下本発明の画像形成材料添着装置についてその作用を説明する。 ピンバ 一は、 ブランケット等により圧胴表面に固定されることとなるので、 ピンバ 一の取り付け、 取り外しが極めて容易である。 またピンバ一と圧胴表面との 間に画然とした段差を生ずることがないので、 見当精度よく画像形成材料を 圧胴に添着することができる。 ピンバ一 1 3に対応した位置に孔を開けた画 像形成材料をピンバ一に挿入して位置合わせを正確に実施した後、 圧胴 8を 回転して画像形成材料をくわえ側粘着テープおよびくわえ尻側粘着テープで 圧胴表面上に添着する。 ついで画像形成材料を保護膜剥離手段 1 9に押し付 け、 支持体を粘着テープ 2 0に添着させると、 粘着テープ 2 0の面とブラン ケット 1 0の表面との段差により、 保護膜は支持体上の感光性層から遊離す る。 この保護膜を引張ることで、 保護膜は容易に剥離される。 産業上の利用可能性

本発明によれば'、 ピンバ一の取り付け、 取り外しが容易であり、 かつ見当 不良を生ずることなく多色のプリプレスプルーフ、 印刷物が得られる画像転 写装置が提供される。 さらに本発明によれば、 画像形成材料から保護膜を容 易に取り外すことができる作業性が改良され、 かつ未露光部即ち画像部の捲 り上げ等を生ずることのない美麗な多色のプリプレスプルーフ、 印刷物が得 られる画像転写装置が提供される。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 画像形成材料を添着した圧胴と画像受容体を添着した転写胴とを具備 し、-圧胴および酝写胴の回転により画像形成材料および画像受容体を圧胴と 転写胴との間の二ップに導入して該画像形成材料の感光性層に形成された画 像を画像受容体に転写する装置において、

画像形成材料の添着装置が、 画像受容体のくわえ側とくわえ尻側をそれぞ れ幅方向全域にわたって圧胴表面に保持するための装置であり、

該くわえ側添着装置が、 圧胴に設けた一部切り欠け部と連続する傾斜部で ピンをブランケット内側から突出させたピンバ一であることを特徴とする画 像転写装置。

2 . 圧胴が、 圧胴表面に第 1のゲージフィルム、 弾性材、 第 2のゲージフ イルム、 ブランケッ トの順に積層された表層部を有し、 ピンバ一が第 1のゲ ージフイルムまたはブランケッ トの内側に設置され、 ピンが設置位置よりも 外側の表層部を貫通して突出していることを特徴とする請求の範囲第 1項記 載の画像転写装置。

3 . 画像形成材料が、 支持体、 支持体上に塗布された感光性層および該感 光性層上に積層された保護膜とからなり、

画像形成材料のくわえ側周辺部に相当する位置の圧胴に少なくとも 1個の 保護膜剥離手段を設け、 該保護膜剥離手段がブランケットに設けた孔内に、 ブランケット面よりも内側となる位置に粘着テープを設けたことを特徴とす る請求の範囲第 1項記載の画像転写装置。