明 細 簪 了 ス コ ル ビ.ン酸誘導体 技術分野
本発明は下記一般式 (I ) で表わされる ァ ス コ ル ビ ン酸 誘導体およ びその塩類に関する o
I """"" 0-
0 C一 C = C - C H - C H C I )
OR1 OR2 OR
( 式中 , R1 , , お よび R4は同一 COIまたは こ とな り , そ
R H 4
れぞれ水素原子ま たはビパ ロ ィ ル基であ 2 る o ただ し R1, R2 , よび が同時に水素原子 とる る こ とはるい。 ) 背景荩術 、 ァ ス コ ル 'ビ ン漦は , 水晶体や前房水に含ま れてお .り 他 の組镄 よ り 高饞度 ( 水晶体には通常 2 0 〜 3 0 ^? 含有 され'る ) に存在してい る o ま た水晶体の ¾化還元系 に関 与 して る 了ス コ ル ビ ン酸はグル タ チオ ン と 共に水晶体 の透明性保持に役立つ と考え られ , 従来 よ り , 多 く の研 究者に よって白内障水晶体に ける ァ ス コ ル ビ ン酸の レ ベルが低下 して い る のが観察されて る o
以上の事実か ら , ァ ス コ ル ビ ン漦の点眼およ び内服が 白 内障の進行防止に有用であ る と考え られている o しか し リ ボイ ドに対する溶解性が極めて小さ く , 医学的治療 薬 と しての適用が制限されていた o —方 , ァ ス コ ル ビ ン
0ΓΑΡΙ
酸のエステルと して , ァ 'セチル ァ ス コ. ノレ ビ ン酸 , ベ ンゾ ィ ル 了 ス : 3 'ビ ン酸 , ル ミ ト ィ ル 了 ス コ ル ビ ン酸な ど が知.られているが , 溶解性や 透過性 ¾ どを考える と医 薬 と しての有用性は少 い も のであった o
発明の開示
ァス コ ル ビ ン酸は白内障の治療 有用な化合物であ る が , リ ボイ ドに対する溶解性が極めて小さ く , 実際の医 療への使用は困難であった O
本発明者 らは , ァ ス コ ル ビ ン酸の誘導体につ て研究 を重ねた結果 , 下記式 (I) で示される 了 ス コ ル ビ.ン酸の ビバ ロ イ ル誘導体が リ ボイ ドに対する溶解性がす ぐれて り , 又安定性及び膜透過性もす ぐれている事がわか り 白内障治療剤 と して有用である事を見い出した o f— 0— ~ I 、
0 = C - C = C - CH- C H-CH, (I)
OR1 OR2 OR3 OR4
( 式中 , R1, R2 , R3および は同一'またはこ と な り , そ れぞれ水素原子ま たは ビバ ロ イ ル基である o ただ し II1, R2 , お よび R4が同時に水素原子 とな る こ と はない o ) 本発明化合物 (I) は例えば次の A), B) , C)の方法で合 成する こ とができ る o
A) L —了 ス コ ル ビ ン酸と , ビ パ ル酸の活性誘導体 ( 例 えば , ビパロ イ ル ク 口 リ ド ) との反応 o
B) イ ソ ブ ロ ビ リ デン基の様 ¾適当 基で保護され 7t L 一 了 ス コ ル ビ ン酸 と , ビパ ル黎の活性誘導体との反
応 o
C) 2 , 6 一 0 , 0 — ジ ビパ ロ イ ル ー L ー ァ ス コ ル ビ ン漦 の 3 , 6 — 0 , 0 —ジ ピ ノ 口 ィ ノレ 一 : L 一了 ス コ ノレ ビ ン酸 への耘位 o - 次に本発明化合物についての溶解性試験 , 急性毒性試 験お よ び製剤冽について述べる o
溶解性試験
脂溶性の尺度 と して水お よ びォク タ ノ ー ル系 におけ る 分配率を 求めた o
実験方法 本発明化合物ま たは対照案物 ( L 一ァ ス コ ル ビ ン酸 ) 3 〜 4 ^ に水 お よび ォク タ ノ ー ル各 1 Ο を 加え , よ く 振 り 混ぜたの ち遠.心分離 し , 才ク タ ノ ー ル層 お よ び水層 に含有さ れる 本発明化合物ま たは対照薬物の 含量を高速液体ク σ マ ト グ ラ フ を 用 て求めた ο
' 結杲 本発明化合物はいずれ も 対 薬物てあ る L ー ァ ス コ ル ビ ン漦 ょ り 脂溶性が高い結杲が得 られた ο
急性毒性試験
本発明化合物の 3 , 6 — 0 , 0 —ジ ビパ ロ イ ル ー L ー ァ ス コ ル ビ ン蒙の急性毒性値を下に示す ο
動物 : d d Y — S P F系雄性マ ウ ス
_0 PI
( 体重 2 5 〜 3 0 ^ ) 、
投与方法 : 0,5 多 ト ラ ガン ト 懸濁液と し経口投与する o LD 50 ノ 5'° 00 ,
本発钥化合物の投与形態 と しては径ロ投与ま たは非経 口投与のいずれで も よ く , 锭剤 , カ ブセ ル剤 , 点眼剤 どが治療用製剤 と して挙げられる o また投与量は症状 , 投与方法によ り 異な る が , 内服用剤の場合 , 通常 1 日 1 〜5000 であ り 好ま し く は 1 日 1 0 〜: L O O O ^を 1 回 ま たは数回に分けて投与する こ とができ る o 点眼剤の場 合 1 回 2 〜 3 滴を 1 日数回点眼する o
次に製剤.例につ てその組成を例示する o
(1)内服周剤
錠剤
3 , 6—0 , 0—ジピノくロイノレ一 L一了スコノレビン酸 1 0 0 ェ チ ル セ ル π — ズ 5 0 結晶セ ル ロ ーズ 8 0 カ ノレボキ シメ チルセルロ ーズ 7 ス テ 了 リ ン 酸 マ グネ シ ウ ム 3
計 2 0 ^
(2)点狠剤
3 , 6 - 0 , 0 ー ジ ピノ ロ イ ノレ 一 ; L —了 ス コ ル ビ ン酸 水溶液で 5 ¾ 中 3 , 6 — 0 , 0 — ジ ビパ ロ ィ ル ー L 一了 ス コ ル ビ ン黎 5 ^を含有 o
発明 を実施する ための最良の形態 実 ¾洌 1.
2 , 6 — 0 , 0 — ジ ピ 口 ィ ル ー ; L 一ァ ス コ ノレ ビ ン酸の 製造
5 , 6— 0—ィ ソ ブロ ピ リ デ ン ー L ー ァ ス コ ル ビ ン酸
5.0 を 了 セ ト ン 2 0 0 m に加え , . ピ リ ジ ン 4.7 を加 えて溶解する o 撹拌 し が ら ビ 口 イ ル ク 口 リ ド 1 3.9 ^ を滴下する o 滴下終了後 , 室温下 1 時間撹拌 , さ ら に メ タ ノ ー ル 2 0 m を加え 1 0 分間攪拌する o 反応液を減 圧獲縮し , 得 られた油状物に水を加え析出する結晶を 取 し , 標記化合物 5.4 ( 収率 6 8 :) を得る o
融点 11 9.5〜 12 1て ( ク ロ 口 ホルム一 n ^キサン )
〔 〕 + 29.0° ( c = 1.0 , メ タ ノ ー ル )
I R ( K B r , COT" 1 , 以下特記な き 限 り 同 じ )
3425 , 1775, 1760 , 1748 , 1682 , 1162, 1100 , 1020
NMR ( CDC13 , )
1.28 ( 1 8H , s ,-OCOCCCH,)3x 2 ) , 3.14 ( 1H, s , C,-OH一— ) , 3.41 C 1 H ,.d , J = 6-0 Hz , C5— 0H―),
3.83 ( 3 H , s , C5-Hand C6-¾) ,5.1 8 ( 1H , d , J= 1 -5H z , C4-H )
元素分析値 C16H2408と して
計算値: C , 55.81 ; H , 7.02
実験値: C , 55.77 ; H , 7.06 - 実施例 2.
3 , 6 — 0 , 0 — ジ ピノ ロ イ クレ ー I» ー 了 ス コ ル ビ ン酸の 製造
L一了 ス コ ル ビ ン該 3.5 を N, N—ジメチノレ'ホ ル ム ア- ミ ド 3 0 加え , ビ リ ^ン 4.8 を加えて溶解する。 攬拌 し ¾ .が ら ビパ ロ イ ルク 口 リ ド 4.8 を滴下する o 滴 下終了後 , 室温下 3時間撹拌する o この反応液を減圧濃 縮 し , 得 られた油状物に水を加え撹拌 , 静置後 , 永餍を デ カ ン ト に よ り 取 り 除 た後 , シ リ 力 ゲル カ ラ ム ク ロ マ ト に よ り 精製 し , 標記化合物 1.2 9 ( 収率 1 8 ) を得 る o
融点 149.5〜152て ( ク ロ ロ ホルムー 31 ^キサン )
CoQ^4 +43.8' ( c = 1.0 , メ タノール)
I R 3465 , 1764 , 1740 , 1735, 707, 1640,
1289 , 1146 , 1128
NMR ( CDC13, )
1.21 ( 9 H , s , -OCOCCCH,)3) , 1.30 ( 9 H , s -OCOC(CH3)3) , 4.27 ( 3 H , s C5-H and C6-H, ) , 4.83 C lH , s , C4-H ) 5 -31 ~ 7.08
( 2H , b r , -OHX 2 )
実施例 3.
3 一 O 一 ピノ ロ イ ル ー Lr ー 了 ス コ ル ビ ン該の製造
5 , 6 — 0—ィ ソ ブ 口 ビ リ デ ン 一 : L ー ァ ス コ ル ビ ン
1 0 をア セ ト ン 4 0 0 m に加え , ピ リ ジ ン 1 1.2 π を 加えて溶解する ο 氷冷下揎拌 しなが ら ビバ 13 イ ル ク 口 リ ド 5.7 を滴下する ο 滴下終了後 , 室温下 1 8時間放置, メ タ ノ ール 3 0 0 /^を加え , 室温下 3 0分間放置する ο この反 ΓΕ液を減圧漫 ϋ し , 得 られた残澄を シ リ ゲル
、N f
ラ ム ク ロ マ ト に よ り 精製 して , 3 — 0 — ビバ ロ イ ル 一 5 6 一 0 —ィ ソ ブ ロ ピ リ デ ン ー L ー 了 ス コ ル ビ ン酸 2.3 9 ( 収率 1 7 :) を得る o
融点 168〜: L 70。C ( クロ 口ホルム一 n—へキサ.ン ) 〔な:^2 + 44.2 ( c = 1.0 , メ タ ノ ール )
I R 3425 , 1771, 750, 1660 , 1372 , 29 匪 R ( CDC1 )
1.34 ( 9H , s ,一 0C0C(CH。) 3) , 1.4.0 ( 6H , s ,一 CH3 X 2 ) , 3.89〜4.54 ( 3H,m, C5—H and C6— H2) , 4.67〜4.87 ( l H, m , C4— H ) , 9.20〜 10.20 ( lH , br , -OH )
元素分析値 C14H20O7 と し ^:
計箅値:(: , 55.99 ; 11 , 6.71
実験値: ( , 55-92 ; 11, 6.5 1
本生成物 1.5 ^ の 5 0 <^> m 2 水溶液を 75〜85
。Cで 2 5 分間撹拌する o 冷後 , 炭 ¾水素ナ ト リ ゥ ム 14.7 で中和 し , 減圧漫 ϋする。 得られた残.查に ァ セ ト ンを 加え抽出する 有機層を減圧濃縮 し , シ リ カ ゲ ル カ ラ ム ク 口 マ ト に よ り 精製 して , 標記化合物 84 0 ^ ( 収率 6 5 ) を得る ο
I R 3400 , 1735 590 , 1398, 1280 , 46 NMR〔 CD3OD , - )
1.29 ( 9 H , s , OCOC(CH3)3) , 3.68 ( 2H , d , J = 5.5 H z , C6— H2) , 3.53〜4.13 ( l H, m , C5— H) , 4.45 ( lH , d , J = 3.0Hz , C4-H )
実施例 4.
3 , 6 — O, 0'ー ジ ビ π.ィ ル ー L 一了 ス コ ノレ ビ ン酸の 製造
2 , 6 - 0 , θ'ー ジ ピノ π ィ ル ー : L ー ァス コ ル ビン酸 4 5 を ジ才 キサ ン 4 0 0 に溶解 し , ビ リ ジン 5 3 fl^を加 える。 反応液を 1.5 時間室温.で撹拌した後 , 減圧湊縮す る o 得られる油状物に希塩鷇および酢酸ェ チ ルを加え , 有機層を分取する o 有機層を飽和食塩水で洗浄後無水硫 該マ グネ シ ウ ム で乾燥する o 溶媒を減圧孃縮 し標記化合 物 3 1-8 9 ( 収率 7 1 ) を得る o
得られた結晶の物性は実施例 2 で得 られた化合物と 同 じ物性を示す o
産業上の利用可能性
以上の よ う に本発明は医薬 と して有用な新規化合物を 提洪する も の で ¾ る o
05MPL. ヽ