JPH08113574A - ピリダジノインドール誘導体 - Google Patents

ピリダジノインドール誘導体

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JPH08113574A
JPH08113574A JP24946894A JP24946894A JPH08113574A JP H08113574 A JPH08113574 A JP H08113574A JP 24946894 A JP24946894 A JP 24946894A JP 24946894 A JP24946894 A JP 24946894A JP H08113574 A JPH08113574 A JP H08113574A
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市郎 松尾
貴子 ▲高▼▲桑▼
Takako Takakuwa
Kenichi Kishii
兼一 岸井
Mariko Harada
真理子 原田
Masamiki Mitani
昌幹 三谷
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は低級アルキル基を、R2 は炭素数5〜8
のシクロアルキル基を示し、R3 及びR4 は同一又は異
なり、 【化2】 で表わされるピリダジノインドール誘導体又は生理的に
許容されるその塩及びその合成中間体並びに(1)で表
わされるピリダジノインドール誘導体又はその塩を有効
成分として含有する血圧降下剤、更にこの血圧降下剤を
含有する循環器用の医薬組成物。 【効果】 本発明のピリダジノインドール誘導体(1)
は優れた血管拡張作用を有していると共に、人体にとっ
ても安全性が高く、血圧降下剤及びこれを含有する循環
器用の医薬組成物として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピリダジノインドール
誘導体、ピリダジノインドール誘導体を有効成分として
含有する血圧降下剤、更にこの血圧降下剤を含有する循
環器用の医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本においては、その食生活の急
激な変化や平均寿命が延びたことなどから、成人病の罹
患者数が急激に増加している。中でも、食生活の西洋化
による肉食傾向の影響と併せ、循環器に関する疾病の増
加は目を見張るものがあり、社会生活の大きな問題とな
っている。
【0003】斯かる状況から、循環器疾病の各種メカニ
ズムについての究明がなされ、多種多様な新薬が開発さ
れている。これらのうち、ヒドララジンに代表される血
管拡張薬は、末梢血管を拡張し心臓への負担をやわらげ
るものであり、循環器疾患の治療において重要な役割を
担っている。
【0004】しかしながら、従来のヒドララジンに代表
される血管拡張は、そのメカニズムが末梢血管を拡張
し、血圧を下げるものであるため、血圧の急激な低下を
伴うことがあり、長期間投与するのには問題があった。
従って、ヒドララジンのような、血管を拡張する作用を
有し、かつ副作用の少ない血圧降下剤の開発が望まれて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、優
れた血圧降下作用を有し、副作用の少ない新規化合物を
提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
鋭意研究を重ねた結果、一般式(1)で表わされる新規
化合物が、優れた血管拡張作用を有し、しかも副作用が
極めて低いことを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、下記一般式(1)
【0008】
【化5】
【0009】で表わされるピリダジノインドール誘導体
又は生理的に許容されるその塩及びその合成中間体を提
供するものである。
【0010】また、本発明は、(1)で表わされるピリ
ダジノインドール誘導体又はその塩を有効成分として含
有する血圧降下剤、更にこの血圧降下剤を含有する循環
器用の医薬組成物を提供するものである。
【0011】本発明のピリダジノインドール誘導体
(1)の好ましいものとしては次のものが挙げられる。
【0012】化合物(1−a):5−シクロヘキシル−
4−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−1−
ヒドラジノ−8−メトキシ−ピリダジノ〔4,5,b〕
インドール
【0013】
【化6】
【0014】化合物(1−b):5−シクロヘキシル−
1−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−4−
ヒドラジノ−8−メトキシ−ピリダジノ〔4,5,b〕
インドール
【0015】
【化7】
【0016】化合物(1−c):5−シクロヘキシル−
4−(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−8−
メトキシ−1−(4−(2−メトキシフェニル)ピペラ
ジン−1−イル)−ピリダジノ〔4,5,b〕インドー
【0017】
【化8】
【0018】化合物(1−d):1,4−ビス(3,5
−ジメチルピラゾール−1−イル)−5−シクロヘキシ
ル−8−メトキシ−ピリダジノ〔4,5,b〕インドー
【0019】
【化9】
【0020】本発明のピリダジノインドール誘導体
(1)はフリー体のほかにその塩も含むものであり、そ
の塩としては、生理的に許容されるものであればいずれ
のものでもよく、例えば塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、炭酸
塩、リン酸塩等の鉱酸塩;クエン酸塩、シュウ酸塩、酒
石酸等の有機酸塩などを挙げることができる。
【0021】本発明のピリダジノインドール誘導体
(1)は、例えば、次の反応式によって示される方法に
よって製造される。
【0022】
【化10】
【0023】すなわち、インドール誘導体(2)にヒド
ラジンヒドラートを反応させてピリダジノインドールジ
オン誘導体(3)となし、次いでこれにオキシハロゲン
化リンを反応させて1,4−ジハロゲノピリダジノイン
ドール誘導体(5)となし、更にこれにヒドラジンヒド
ラート次いでアシルメチルアルキルケトンを反応させれ
ば、(6)式で表わされる化合物、すなわち、1−アル
キルアルキルピラゾリル−4−アルキルアルキルピラゾ
リルピリダジノインドール誘導体(R10,R11=ピラゾ
リル基)、1−ハロゲノ−4−アルキルアルキルピラゾ
リルピリダジノインドール誘導体(R10=ハロゲン、R
11=ピラゾリル基)、及び4−ハロゲノ−1−アルキル
アルキルピラゾリルピリダジノインドール誘導体(R10
=ピラゾリル基、R11=ハロゲン)の混合物が得られ
る。このようにして得られる(6)式で表わされる化合
物の混合物はカラムクロマトグラフィー等によって分離
することができる。
【0024】上記で得た1−ハロゲノ−4−アルキルア
ルキルピラゾリルピリダジノインドール誘導体又は4−
ハロゲノ−1−アルキルアルキルピラゾリルピリダジノ
インドール誘導体にヒドラジンヒドラート又はアルコキ
シフェニルピペラジンを反応せしめれば、ハロゲン原子
が当該基で置換された本発明化合物が得られる。
【0025】また、上記方法の原料となるインドール誘
導体(2)は、下記の反応式に従って、1−アルキルオ
キシカルボニル−2−アルキルカルボニルアセチレン
(7)にアルキルアミン(8)を反応させて化合物
(9)となし、これにルイス酸の存在下ベンゾキノンを
縮合させて化合物(10)となし、更にこれをアルキル
化することにより製造される。
【0026】
【化11】
【0027】〔式中、Jはハロゲン原子を示し、R1
2 、R8 及びR9 は前記と同じものを示す〕
【0028】かくして得られた本発明のピリダジノイン
ドール誘導体(1)を血圧降下剤として用いる場合、経
口投与あるいは皮下投与、腹腔内投与、動脈投与などに
よって非経口投与することができる。投与量は性別、体
重、身長、年齢、体調、症状、投与経路などにより異な
るが、経口投与の場合には成人1人当たり1日に5〜5
00mgが、また非経口投与の場合には1〜100mgが適
当である。
【0029】本発明のピリダジノインドール誘導体
(1)を有効成分とする血圧降下剤を製造するには、一
般式(1)の化合物と製剤化のために一般に使用される
任意成分を用いて、通常の方法によって製剤化すればよ
い。任意成分としては、賦形剤、増量剤、結合剤、被覆
剤、糖衣剤、安定剤、崩壊剤、着色剤、滑沢剤、pH調整
剤、可溶化剤、分散剤、増粘剤、等張剤などが使用され
る。
【0030】
【発明の効果】本発明のピリダジノインドール誘導体
(1)は優れた血管拡張作用を有していると共に、人体
にとっても安全性が高く、血圧降下剤及びこれを含有す
る循環器用の医薬組成物として有用である。
【0031】
【実施例】以下に、実施例を挙げて更に詳しく本発明に
ついて説明するが、本発明がこれら実施例に何等限定を
受けることはない。
【0032】実施例1 5−メトキシ−1−シクロヘキシル−2,3−ジメトキ
シカルボニルインドール〔化合物(2−a)〕の合成 氷冷下、シクロヘキシルアミン7.61gのヘキサン1
00ml溶液に、ジメチルアセチレンジカルボキシレート
11.02gのエーテル溶液100mlを1時間かけて滴
下した。反応液を徐々に室温に戻しながら18時間攪拌
をした後、TLC上で、原料スポットの消失を確認して
から攪拌をやめて反応液を水洗し、水相をエーテルで抽
出した。次いで有機相を併せ、無水硫酸ナトリウムで乾
燥させた後、溶媒を減圧留去してシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
3:1)で精製した。この反応生成物にエーテル150
ml及びパラベンゾキノン7.00gを加え、氷冷しなが
ら三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体8.0gのエー
テルN200ml溶液を1時間かけて滴下した。反応液は
徐々に室温に戻しながら一晩攪拌した。溶媒をあらかた
減圧留去した後、酢酸エチル及びヘキサンを適量加えて
析出している結晶を濾別して乾燥させた。この反応生成
物8.82gにテトラヒドロフラン100ml、水素化ナ
トリウム1.50g及びよう化メチル20.0gを加
え、氷冷下に3時間攪拌した。溶媒をあらかた減圧留去
した後、濃塩酸を2ml加えて酸性にし、更に水を加えた
後、クロロホルムで抽出した。クロロホルム相と共に、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、溶媒を減圧留去し
た。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、標
記化合物を定量的に得た。
【0033】1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:7.62(d,1H,J=2.
4Hz), 7.44(d,1H,J=9.2Hz), 6.94(d.d,1H,J=2.4Hz,9.2H
z),4.12(m,1H), 4.01(s,3H), 3.89(s,3H), 3.88(s,3H),
1.75-2.38(m,4H),1.15-1.56(m,4H), 0.8-0.95(m,2H).
【0034】実施例2 5−シクロヘキシルピリダジノ〔4,5,b〕インドー
ル−1,4−ジオン〔化合物(3−a)〕の合成 実施例1で得た化合物(2−a)8.65gにヒドラジ
ン1水和物100mlを加え、加熱還流下に4時間攪拌を
行なった。反応終了後、余ったヒドラジンを減圧留去
後、メタノール及び酢酸エチルを加えて析出した結晶を
濾取し、標記化合物7.84gを得た(収率99.9
%)。
【0035】1H-NMR(270MHz,DMSO)δ:7.82(d,1H,J=9.2
Hz), 7.65(d,1H,J=2.4Hz), 7.06(d.d,1H,J=9.2Hz,2.4H
z),5.28(br,2H), 3.83(s,3H), 1.35-2.46(m,11H).
【0036】実施例3 1,4−ジクロロ−5−シクロヘキシル−8−メトキシ
−ピリダジノ〔4,5,b〕インドール〔化合物(4−
a)〕の合成 実施例2で得た化合物(3−a)5.89gにオキシ塩
化リン60mlを加え、加熱還流下に4時間攪拌を行なっ
た。反応終了後、過剰のオキシ塩化リンをあらかた減圧
留去し、残渣を氷水の中に注ぎ入れた後にクロロホルム
で抽出した。次いで有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、溶媒を減圧留去した。残渣を、シリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム:メタノ
ール=10:1)で精製し、標記化合物4.60gを得
た(収率76.4%)。
【0037】1H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:8.02(d,1H,J=2.
4Hz), 7.83(d,1H,J=9.2Hz), 7.33(d.d,1H,J=9.2Hz,2.4H
z),5.83(m,1H), 3.97(s,3H), 2.34-2.47(m,2H), 1.23-
2.15(m,8H).
【0038】実施例4 1−クロロ−5−シクロヘキシル−4−(3,5−ジメ
チルピラゾール−1−イル)−8−メトキシ−ピリダジ
ノ〔4,5,b〕インドール〔化合物(4−b)〕、4
−クロロ−5−シクロヘキシル−1−(3,5−ジメチ
ルピラゾール−1−イル)−8−メトキシ−ピリダジノ
〔4,5,b〕インドール〔化合物(4−c)〕及び
1,4−ビス(3,5−ジメチルピラゾール−1−イ
ル)−5−シクロヘキシル−8−メトキシ−ピリダジノ
〔4,5,b〕インドール〔化合物(1−d)〕の合成 実施例3で得た化合物(4−a)3.00gにヒドラジ
ン1水和物50mlを加え、加熱還流下に4時間攪拌し
た。反応終了後、加熱をやめて過剰のヒドラジンを減圧
留去した。次いでこの残渣にアセチルアセトン30mlを
加え、加熱還流下、2時間攪拌を行なった。過剰のアセ
チルアセトンを減圧留去し、標記化合物の混合反応液を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=8:1→3:1)で分離精製し、化
合物(4−c)670mg(収率19.0%)、化合物
(4−b)390mg(収率11.0%)及び化合物(1
−d)10mgを得た。尚、化合物(1−d)について
は、化合物(4−a)に無水ヒドラジンを作用させた後
に上記反応を行なうことで収率が上昇した(収率10.
9%)。
【0039】化合物(4−b)(エタノールから再結晶
したもの) m.p.:235-237℃ IR(KBr):2930cm-1, 1579cm-1, 1469cm-1, 1230cm-1, 1
200cm-1.1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:8.07(d,1H,J=3.0Hz), 7.76
(d,1H,J=9.5Hz), 7.31(d.d,1H,J=9.5Hz,3.0Hz),6.19(s,
1H), 3.98(s,3H), 3.23(m,1H), 2.36(s,3H), 2.28(s,3
H),2.22(m,1H), 1.62-1.90(m,6H), 1.04-1.25(m,3H).
【0040】化合物(4−c)(エタノールから再結晶
したもの) m.p.:155℃ IR(KBr):2930cm-1, 1560cm-1, 1500cm-1, 1220cm-1.1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:7.67(d,1H,J=9.2Hz), 7.24
(d.d,1H,J=9.2Hz,2.4Hz), 7.12(d,1H,J=2.4Hz),6.19(s,
1H), 5.86(m,1H), 3.76(s,3H), 2.44(s,3H), 2.40(s,3
H),1.35-2.05(m,10H).
【0041】化合物(1−d)(含水エタノール(エタ
ノール:水=10:1)から再結晶したもの) m.p.:181℃ IR(KBr):2930cm-1, 1560cm-1, 1440cm-1, 1230cm-1, 1
070cm-1.1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:7.71(d,1H,J=9.5Hz), 7.31
(d.d,1H,J=9.5Hz,3.0Hz), 7.23(d,1H,J=3.0Hz),6.21(s,
2H), 3.79(s,3H), 3.28(m,1H), 2.52(s,3H), 2.45(s,3
H),2.37(s,3H), 2.28(s,3H), 1.62-2.26(m,8H), 1.01-
1.30(m,2H).
【0042】実施例5 5−シクロヘキシル−1−(3,5−ジメチルピラゾー
ル−1−イル)−4−ヒドラジノ−8−メトキシ−ピリ
ダジノ〔4,5,b〕インドール〔化合物(1−b)〕
の合成 実施例4で得られた化合物(4−c)850mgに無水ヒ
ドラジン10ml及びテトラヒドロフラン10mlを加え、
60℃にて2.5時間攪拌を行なった。TLC上で原料
のスポットの消失を確認し、攪拌を停止した。次いで、
この反応物をテトラヒドロフランで抽出し、有機相を無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。ここ
にエーテルを加えて析出している結晶を濾集し、乾燥さ
せた。得られた化合物をエタノール20mlに加熱溶解さ
せた後に冷却し、エーテルを若干加えて析出した結晶を
濾取し、乾燥させて標記化合物490mgを得た(収率5
8.3%)。
【0043】m.p.:212-214℃(分解点) IR(KBr):3100cm-1, 1450cm-1, 1400cm-1, 1220cm-1, 1
050cm-1.1 H-NMR(270MHz,CD3COCD3)δ:7.89(d,1H,J=8.9Hz), 6.9
8(d.d,1H,J=8.9Hz,2.5Hz), 6.40(m,1H),6.26(d,1H,J=2.
5Hz), 6.15(s,1H), 3.65(s,3H), 2.32-2.38(m,2H),2.32
(s,3H), 2.25(s,3H), 2.01-2.08(m,4H), 1.80(m,1H),1.
48-1.51(m,3H),NH検出されず。
【0044】実施例6 5−シクロヘキシル−4−(3,5−ジメチルピラゾー
ル−1−イル)−1−ヒドラジノ−8−メトキシ−ピリ
ダジノ〔4,5,b〕インドール〔化合物(1−a)〕
の合成 実施例4で得られた化合物(4−b)1.17gに無水
ヒドラジン12mlを加え、加熱還流下に1時間攪拌した
後、テトラヒドロフラン15mlを加え、更に加熱還流下
で2時間攪拌した。次いで、これをテトラヒドロフラン
で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を
あらかた留去してエーテルを加え、析出した結晶を濾取
し、乾燥させて標記化合物1.05gを得た(収率9
0.5%)。更にこれをエタノールから再結晶して精製
した。
【0045】m.p.:216-218℃(分解点) IR(KBr):3400-3600cm-1, 3000cm-1, 1560cm-1, 1460cm
-1, 1440cm-1,1270cm-1, 1100cm-1.1 H-NMR(270MHz,DMSO)δ:8.47(br,1H), 7.98(d,1H,J=2.
5Hz), 7.87(d,1H,J=9.5Hz),7.17(d.d,1H,J=9.5Hz,2.5H
z), 6.25(s,1H), 4.78(br,2H), 3.93(s,3H),2.77-2.86
(m,1H), 2.27(s,3H), 2.10-2.27(m,2H), 2.11(s,3H),1.
72-1.82(m,2H), 1.48-1.65(m,3H), 1.20-1.34(m,1H),0.
87-1.04(m,2H).
【0046】実施例7 5−シクロヘキシル−4−(3,5−ジメチルピラゾー
ル−1−イル)−8−メトキシ−1−(4−(2−メト
キシフェニル)ピペラジン−1−イル)−ピリダジノ
〔4,5,b〕インドール〔化合物(1−c)〕の合成 実施例4で得られた化合物(4−b)660mgに1−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン1.50gを加
え、150℃にて2時間攪拌した。TLC上で、原料ス
ポットの消失を確認した後、加熱を停止して反応液をそ
のままシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:3)で精製
し、標記化合物(1−c)710mgを得た(収率90.
8%)。
【0047】m.p.:227℃ IR(KBr):2050cm-1 ,1550cm-1, 1500cm-1, 1430cm-1, 1
240cm-1, 750cm -1.1 H-NMR(270MHz,CDCl3)δ:7.72(d,1H,J=8.9Hz), 7.62
(d,1H,J=2.7Hz), 7.22(d.d,1H,J=8.9Hz,2.7Hz),6.90-7.
10(m,4H), 6.16(s,1H), 3.94(s,3H), 3.90(s,3H), 3.84
(m,4H),3.45(m,4H), 3.17(m,1H), 2.42(s,3H), 2.30(s,
3H), 2.14-2.30(m,2H),1.78-2.00(m,4H), 1.65-1.70(m,
1H), 1.21-1.28(m,1H),1.00-1.18(m,2H).
【0048】実施例8 安全性 本発明の血圧降下剤である本発明化合物(1−a)、
(1−b)、(1−c)及び(1−d)について急性毒
性を検討した。すなわち5週齢の雄性ICRマウス1群
5匹を用い、本発明化合物を各々、0.5%CMC生理
食塩水溶液中に10mg/mlの濃度になるように分散し、
この試料を500mg/kgの量で投与した。投与後14日
目に生死を判定したところ、各試料においても死亡例を
認めなかった。これより、本発明化合物は、急性毒性が
500mg/kg以上であり、安全性に優れることが判る。
【0049】実施例9 イン・ビトロの薬理効果 日本白色家兎を放血致死後、直ちに腎動脈を摘出し、幅
約2mmのリング標本を作成した。標本は、約37℃に保
温し、5%の炭酸ガスを含有する酸素ガスを通気したク
レブス−ヘンゼライト溶液10mlを充填した器官浴中に
懸垂した。初期張力2gを懸垂負荷し、反応は等尺性に
記録した。標本が安定した後、60mM塩化カリウムを投
与して収縮を確かめた。その後、ノルエピネフリン3×
10-7Mを投与し、収縮が安定したところでアセチルコ
リン10-7Mを処置し、内皮依存性弛緩反応の有無を確
認した後、ノルエピネフリンで収縮させた標本に、検体
の各種濃度の10%DMSO生理食塩水溶液を低濃度側
より累積投与し、反応を比較した。比較方法はノルエピ
ネフリンによる最大収縮を0%とし、パパベリン10-4
M投与による最大弛緩を100%とし、これより弛緩割
合を求め、百分率(%)で表示した。これを検体の薬物
濃度に対してプロットし、この容量反応曲線よりpIC
50値を求めた。尚、薬物としては本発明化合物(1−
a)、対象にはヒドララジンを用いた。その結果を表1
に示す。本発明化合物(1−a)は、ヒドララジンと同
程度の血管弛緩作用を有しており、血圧降下作用が期待
できることが明らかであった。
【0050】
【表1】
【0051】実施例10 イン・ビボでの薬理効果 雄性の5週齢のSDラットを用い、本発明の血圧降下剤
の血圧降下作用を調べた。試験方法としては、前日から
絶食したラットを背位に固定し、左大腿部を切開して大
腿動脈を確保した。この大腿動脈に予めヘパリンの生理
食塩水溶液を満たしたカニューレを挿入し糸で固定し
た。切開部を縫合した後、ボールマンケージ内に固定
し、カニューレをトランスデゥサーに接続し血圧を記録
した。血圧が安定したところで、検体25mg/kgを経口
投与し、血圧の変化を経時的に観測した。尚、検体は本
発明化合物(1−a)を用いた。その結果を図1に示
す。これより、本発明化合物(1−a)はイン・ビボで
も血圧降下作用に優れていることが判る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明化合物(1−a)を投与後のラットの血
圧の経時変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 真理子 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業戸塚研究所内 (72)発明者 三谷 昌幹 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業戸塚研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 で表わされるピリダジノインドール誘導体又は生理的に
    許容されるその塩。
  2. 【請求項2】 5−シクロヘキシル−4−(3,5−ジ
    メチルピラゾール−1−イル)−1−ヒドラジノ−8−
    メトキシ−ピリダジノ〔4,5,b〕インドール、5−
    シクロヘキシル−1−(3,5−ジメチルピラゾール−
    1−イル)−4−ヒドラジノ−8−メトキシ−ピリダジ
    ノ〔4,5,b〕インドール、5−シクロヘキシル−4
    −(3,5−ジメチルピラゾール−1−イル)−8−メ
    トキシ−1−(4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
    ン−1−イル)−ピリダジノ〔4,5,b〕インドール
    又は1,4−ビス(3,5−ジメチルピラゾール−1−
    イル)−5−シクロヘキシル−8−メトキシ−ピリダジ
    ノ〔4,5,b〕インドールのいずれかである請求項1
    記載のピリダジノインドール誘導体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のピリダジノインド
    ール誘導体又はその塩を有効成分として含有することを
    特徴とする血圧降下剤。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の血圧降下剤を含有するこ
    とを特徴とする循環器用の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 一般式(2) 【化2】 〔式中、R8 及びR9 は同一又は異なって低級アルキル
    基を示し、R1 及びR2は請求項1と同じものを示す〕
    で表わされるインドール誘導体。
  6. 【請求項6】 5−メトキシ−1−シクロヘキシル−
    2,3−ジメトキシカルボニルインドールである請求項
    5記載のインドール誘導体。
  7. 【請求項7】 一般式(3) 【化3】 〔式中、R1 及びR2 は請求項1と同じものを示す〕で
    表わされるピリダジノインドールジオン誘導体。
  8. 【請求項8】 5−シクロヘキシルピリダジノ〔4,
    5,b〕インドール−1,4−ジオンである請求項7記
    載のピリダジノインドールジオン誘導体。
  9. 【請求項9】 一般式(4) 【化4】 で表わされるピリダジノインドール誘導体。
  10. 【請求項10】 1,4−ジクロロ−5−シクロヘキシ
    ル−8−メトキシ−ピリダジノ〔4,5,b〕インドー
    ル、1−クロロ−5−シクロヘキシル−4−(3,5−
    ジメチルピラゾール−1−イル)−8−メトキシ−ピリ
    ダジノ〔4,5,b〕インドール又は4−クロロ−5−
    シクロヘキシル−1−(3,5−ジメチルピラゾール−
    1−イル)−8−メトキシ−ピリダジノ〔4,5,b〕
    インドールのいずれかである請求項9記載のピリダジノ
    インドール誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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