JPWO2020261414A1 - 収納容器 - Google Patents

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亜加音 野村
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Abstract

収納容器は、筐体に格納され、収納物が収納される収納部と、収納部を経由して筐体内に形成される循環風路で空気を循環させる送風機と、循環風路で送風機の下流側かつ収納部の上流側に配置され、収納物の脱臭を行う脱臭成分を生成する脱臭部と、循環風路で脱臭部の下流側かつ収納部の上流側に設けられ、少なくとも脱臭部に接続されたダクトと、を備える。

Description

本発明は、脱臭部を備える収納容器に関するものである。
特許文献1には、収納物を収納する収納容器が記載されている。この収納容器は、収納空間を規定するとともに第1貫通穴が設けられた第1壁部と、第1壁部の外部に離隔して配置され、第1貫通穴を介して収納空間内に導かれる放電生成物を生成するよう構成された放電機構と、を備えている。放電機構は、第1貫通穴に対応する第2貫通穴を有する接地電極と、接地電極を第1壁部とで挟む位置に配置された放電電極と、を備えている。放電生成物は、接地電極及び放電電極間の放電によって生成される。
特許第6448874号公報
特許文献1のような収納容器においては、収納容器内での衣類の更なる脱臭性能の向上が望まれている。例えば、収納空間で生じたほこりが接地電極又は放電電極に付着した場合、放電の継続が困難になるおそれがある。このため、脱臭効果を長期間維持できない場合があるという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、脱臭効果を長期間維持できる収納容器を提供することを目的とする。
本発明に係る収納容器は、筐体に格納され、収納物が収納される収納部と、前記収納部を経由して前記筐体内に形成される循環風路で空気を循環させる送風機と、前記循環風路で前記送風機の下流側かつ前記収納部の上流側に配置され、前記収納物の脱臭を行う脱臭成分を生成する脱臭部と、前記循環風路で前記脱臭部の下流側かつ前記収納部の上流側に設けられ、少なくとも前記脱臭部に接続されたダクトと、を備える。
本発明によれば、脱臭効果を長期間維持することができる。
本発明の実施の形態1に係るランドリーバスケットの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るランドリーバスケットの構成を示す上面図である。 図2のIII−III断面を示す断面図である。 図3のIV−IV断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係るランドリーバスケットの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るランドリーバスケットの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るランドリーバスケットの湿度調節部の構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るランドリーバスケットの脱臭制御部で実行される脱臭処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るランドリーバスケットの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係るランドリーバスケットの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係るランドリーバスケットの脱臭制御部で実行される急速脱臭処理の流れの一例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る収納容器について説明する。本実施の形態では、収納容器として、住宅で使用されるランドリーバスケットを例に挙げる。ランドリーバスケットは、日常生活の中で生じた汚れた衣類等を収納物として収納するものである。衣類には、布おむつ及び紙おむつが含まれるものとする。以下の説明では、ランドリーバスケットに収納される汚れた衣類等の収納物をまとめて、単に「衣類」という。例えば、ユーザは、洗濯が必要な衣類をランドリーバスケットに一定期間収納しておく。洗濯を行う際、ユーザは、ランドリーバスケットに収納されている衣類を洗濯機の処理槽に移動させる。ランドリーバスケットは、ランドリーセラーと呼ばれる場合もある。
本実施の形態のランドリーバスケットは、洗濯前の衣類に付着している臭い又は衣類を放置することにより発生する臭いを脱臭できるように構成されている。ここで、「脱臭」とは、臭気物質を除去することである。例えば、活性炭又は吸着材を用いて臭気物質を吸着除去すること、及びオゾンガスにより臭気物質を分解除去することは、「脱臭」の一例である。また、本願明細書では、化学物質との反応による臭いの低減、及び、別の臭いの追加によるマスキングも、「脱臭」に含まれるものとする。
図1は、本実施の形態に係るランドリーバスケット100の構成を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係るランドリーバスケット100の構成を示す上面図である。図3は、図2のIII−III断面を示す断面図である。図4は、図3のIV−IV断面を示す断面図である。図1及び図2では、蓋部12の図示を省略している。図1及び図3における上下方向は、ランドリーバスケット100が使用可能な状態に設置されたときの鉛直上下方向を表している。図3では、空気の流れ方向を白抜き太矢印で表している。
図1〜図4に示すように、ランドリーバスケット100は、収納部20、脱臭部40及び送風部50と、これらを収容する筐体10と、を有している。筐体10は、全体として、上面視で略楕円状となる形状を有している。筐体10は、筐体本体部11及び蓋部12を有している。筐体本体部11は、上方に開口した上面開口部11aを有している。蓋部12は、上面開口部11aを開閉できるように、筐体本体部11に取り付けられている。
また、ランドリーバスケット100は、筐体10内に配置される仕切板13を有している。仕切板13は、筐体本体部11の内部の空間を格納空間14と脱臭空間15とに仕切るように構成されている。格納空間14は、収納部20が着脱自在に格納される空間である。脱臭空間15は、脱臭部40及び送風部50が格納される空間である。仕切板13は、断面円弧状の形状を有している。仕切板13には、第1仕切板開口部13aと、第1仕切板開口部13aよりも下方に配置された第2仕切板開口部13bと、が形成されている。
格納空間14の周囲は、筐体本体部11及び仕切板13によって円筒状に囲まれている。格納空間14の下部には、円板状の台座板16が設けられている。台座板16は、筐体本体部11の底部よりも上方に位置している。台座板16の下方の空間には、後述する戻りダクト62等が配置される。収納部20が格納空間14に格納されると、収納部20の底面部24は台座板16の上面に接触する。台座板16の中心部には、台座板開口部16aが形成されている。
脱臭部40は、送風部50の吹出し側に接続されている。すなわち、脱臭部40は、空気の流れにおいて送風部50の下流側かつ収納部20の上流側に配置されている。脱臭部40と第1仕切板開口部13aとの間は、筐体10内に設けられた送りダクト61によって接続されている。これにより、送風部50により送風されて脱臭部40を通過した空気は、送りダクト61を通り、第1仕切板開口部13aから格納空間14に吹き出される。送りダクト61は、脱臭空間15内に設けられている。
送風部50の吸込み側と台座板開口部16aとの間は、筐体10内に設けられた戻りダクト62によって接続されている。戻りダクト62は、第2仕切板開口部13bを介して仕切板13を貫通している。これにより、格納空間14内の空気は、台座板開口部16a及び戻りダクト62を通って送風部50に吸い込まれる。
第1仕切板開口部13aの開口端には、送りダクト61の外周面が隙間なく密着している。台座板開口部16aの開口端には、戻りダクト62の外周面が隙間なく密着している。蓋部12が閉じられた状態では、蓋部12は、筐体本体部11及び仕切板13のそれぞれの上端部と隙間なく密着している。これにより、蓋部12が閉じられると、格納空間14と脱臭空間15との間では、送りダクト61又は戻りダクト62を介してのみ空気が移動する。
蓋部12は、筐体本体部11の上面開口部11aを開閉自在となるように、例えばヒンジ部を介して筐体本体部11に取り付けられている。蓋部12は筐体本体部11及び仕切板13のそれぞれの上端部と密着するため、蓋部12が閉じられた状態では、収納部20が格納された格納空間14は筐体10の外部から密閉される。また、蓋部12は、格納空間14に格納された収納部20の内周壁21及び外周壁22のそれぞれの上端部とも密着するように構成されている。ランドリーバスケット100は、不図示のインタロック装置を備えている。予め設定された条件下において、インタロック装置により蓋部12の施錠又は解錠が行われる。なお、図3に示す蓋部12は板状の形状を有しているが、蓋部12の形状はこれに限られない。蓋部12は、筐体本体部11の上面開口部11aを閉じることができる形状であれば、種々の形状を有することができる。
収納部20は、筐体本体部11内の格納空間14に着脱自在に格納されている。収納部20は、大まかには、上面が開口された円筒状の形状を有している。具体的には、収納部20は、内周壁21と外周壁22とを備えた同心の二重円筒状の形状を有している。内周壁21及び外周壁22は、いずれも鉛直上下方向に沿って延びている。収納部20において内周壁21と外周壁22とに挟まれたドーナツ形状の空間は、衣類が収納される収納空間23となる。内周壁21と外周壁22とは、内周壁21及び外周壁22の径方向において、収納空間23を挟んで互いに対向している。収納空間23の下方には、底面部24が形成されている。収納空間23の上方には、上面開口部25が形成されている。底面部24及び上面開口部25はいずれも、ドーナツ形状に形成されている。上面開口部25は、ユーザによる収納空間23への衣類の出し入れが可能なように構成されている。収納空間23に入れられた衣類は、底面部24上に貯められる。内周壁21、外周壁22及び底面部24は、収納空間23を画定する機能とともに、収納された衣類を保持する衣類保持部材としての機能を有する。
収納部20の外周壁22と、収納部20を囲む筐体本体部11及び仕切板13と、の間には、格納空間14の一部である円筒状の空間として、外周空間17が形成されている。外周空間17は、収納部20が格納空間14に格納された状態において、外周壁22よりも外側に全周にわたって設けられている。
外周壁22には、外周空間17から収納空間23に空気を流入させる通風流入口22aが形成されている。通風流入口22aは、外周壁22の周方向及び高さ方向のいずれにおいても、外周壁22の全体に形成されている。通風流入口22aは、例えば網目状に形成された複数の開口孔によって構成されている。通風流入口22aを構成する複数の開口孔のそれぞれは、ランドリーバスケット100の動作中において、放電生成物又は水蒸気を含む空気の通過が許容され、衣類の通過が阻止されるような大きさに形成される。例えば、複数の開口孔のそれぞれは、10mm角の正方形状に形成される。
内周壁21の内側には、内周空間18が形成されている。収納部20が格納空間14に格納された状態では、内周壁21の下部は、台座板開口部16aと接続される。これにより、内周空間18の空気は、台座板開口部16aを通って戻りダクト62に流出し、送風部50に吸い込まれる。
内周壁21には、収納空間23から内周空間18に空気を流出させる通風流出口21aが形成されている。通風流出口21aは、内周壁21の周方向及び高さ方向のいずれにおいても、内周壁21の全体に形成されている。通風流出口21aは、例えば網目状に形成された複数の開口孔によって構成されている。通風流出口21aを構成する複数の開口孔のそれぞれは、ランドリーバスケット100の動作中において、放電生成物又は水蒸気を含む空気の通過が許容され、衣類の通過が阻止されるような大きさに形成される。例えば、複数の開口孔のそれぞれは、10mm角の正方形状に形成される。外周壁22の全体に通風流入口22aが形成され、内周壁21の全体に通風流出口21aが形成されていることから、通風流入口22aを通って収納空間23に流入し通風流出口21aを通って収納空間23から流出する空気は、概ね水平に流れる。
収納部20における内周壁21及び外周壁22以外の壁、例えば底面部24は、板状に形成されていてもよいし、複数の開口孔を備えた網状に形成されていてもよい。ただし、これらの壁は、通風流入口22aから流入した空気が直接、通風流出口21aに流出しないように構成されるのが望ましい。
収納部20は、種々の材料によって形成され得る。例えば、収納部20は、樹脂を用いて形成されていてもよいし、金属を用いて形成されていてもよい。樹脂を用いて収納部20を形成した場合、軽量で安価な収納部20が得られる。金属を用いて収納部20を形成した場合、放電生成物による劣化の生じにくい収納部20が得られる。金属が蒸着された樹脂を用いて収納部20を形成した場合、軽量でかつ放電生成物による劣化が生じにくい収納部20が得られる。
収納部20は、上面に上面開口部25を有している。このため、ユーザは、上面開口部25を介して、収納部20内の収納空間23に衣類を出し入れすることができる。また、収納部20は、筐体本体部11の格納空間14に着脱自在に格納されている。このため、ユーザは、衣類が収納された収納部20を、筐体本体部11から取り外して洗濯機のそばまで運ぶことができる。
収納部20は、不図示の持ち手部を備えている。持ち手部は、収納空間23内に設けられる。例えば、持ち手部は、2本の棒状部材を有している。2本の棒状部材のそれぞれの一端は、収納部20の底面部24にねじ止め等によって接続されている。2本の棒状部材のそれぞれの他端は、ユーザが手を引っかける引っかけ部を介して互いに接続されている。持ち手部は、収納空間23内の通風の妨げにならないように、通風流出口21a及び通風流入口22aと干渉しないように設けられるのが望ましい。また、持ち手部における引っかけ部の中央部には棒状部材が存在しないため、引っかけ部はユーザにとって持ちやすい構造になっている。ユーザは、持ち手部の引っかけ部を持って収納部20を持ち上げることで、収納部20を筐体本体部11から取り外すことができ、また、収納部20単体で持ち運ぶことができる。具体的には、ユーザは、洗濯を行う際に、収納部20を筐体本体部11から取り外し、洗濯機の設置場所まで収納部20を持ち運ぶ。そして、ユーザは、収納部20内に収納されている衣類を洗濯機の処理槽に移動させ、洗濯を行う。
持ち手部は、収納部20の底面部24ではなく、収納部20の外周壁22に接続されるようにしてもよい。持ち手部は、ユーザが当該持ち手部を持って収納部20を持ち上げることができるようになっていれば、どの位置に設けられていてもよい。
脱臭部40及び送風部50のそれぞれは、吸気口と排気口とを有している。本実施の形態では、脱臭部40が送風部50の下流側に配置されているため、脱臭部40の吸気口は、送風部50の排気口に接続されている。脱臭部40及び送風部50は、仕切板13によって格納空間14から分離された脱臭空間15に配置されている。
脱臭部40は、脱臭装置を備えている。脱臭装置は、衣類に付着している臭気物質を分解除去できる脱臭成分を生成するように構成されている。あるいは、脱臭装置は、収納部20から戻った空気に含まれる臭気物質を吸着除去又は分解除去するように構成されている。本実施の形態の脱臭部40は、脱臭装置として放電機構を備える。放電機構は、複数のワイヤ電極と複数の板電極とが交互に配置された放電部と、放電部を覆う電極カバーと、を備えている。放電機構は、脱臭成分として放電生成物を生成する。放電機構は、一体的に形成されてユニット化されている。さらに、放電機構は、高電圧発生回路などを搭載した制御回路基板を内蔵するとともに、外部から電力が供給されるコネクタを備えている。
放電機構において、ワイヤ電極は放電電極として機能し、板電極は接地電極として機能する。商用電源から得られた電力は、コネクタを介し、電線を通じて放電機構に供給される。放電機構に供給された電力は、制御回路基板により高電圧に変換されて放電電極に供給される。放電電極と接地電極との間に高電圧が印加されると放電が起こり、放電生成物としてイオン又はオゾンガスが空気中に発生する。ここで、放電電極及び接地電極は、脱臭部40内の風路断面の全体にわたって配置されていてもよい。このようにすれば、脱臭部40内の風路を流通する全ての空気が放電部を通過するため、脱臭部40内の風路を流通する空気に、より多くの放電生成物を含ませることができる。放電については、既存の技術であるため、詳細な説明を省略する。放電機構による放電動作は、制御回路基板により構成される脱臭制御部によって制御される。脱臭制御部による放電機構に対しての具体的な制御動作については、後述する。
本実施の形態では、放電機構が複数のワイヤ電極を備えているが、これは一例に過ぎない。ワイヤ電極は、放電機構に1層のみ設けられるようにしてもよい。
送風部50は、送風機能を有する送風機51と、ほこりを除去するフィルター52と、を有している。フィルター52は、オゾンガスを分解する活性炭又は触媒を備えている。ここでは、触媒を備えるフィルター(以下、「触媒フィルター」という)について説明する。触媒フィルターは、二酸化マンガンを主成分とする触媒が担持されたハニカム形状のフィルターによって構成されている。具体的には、触媒フィルターは、コア材に触媒成分を担持させることによって形成されている。コア材としては、酸化マンガンベースのセラミック製ハニカム成形品、又は金属製ハニカム成形品が用いられる。触媒成分としては、二酸化マンガンを主成分とする触媒成分が用いられる。ハニカム形状のフィルターを用いることによって、フィルター52を通過する空気の圧力損失を低減することができる。
フィルター52は、送風部50の吸気口側、すなわち送風機51よりも上流側に設けられている。例えばフィルター52は、送風機51と一体に形成されている。フィルター52は、収納部20から戻った空気中のほこりを除去するように構成されている。これにより、送風機51、及びその下流側の脱臭部40へのほこりの侵入を防止することができる。また、フィルター52は、収納部20から戻った空気中のオゾンガスを分解するように構成されている。これにより、ランドリーバスケット100内でのオゾンガスの蓄積、及びそれに伴うオゾンガス濃度の上昇を防止することができる。
送風機51としては、静圧が高くかつ静音のもの、例えばシロッコファンが用いられる。これにより、衣類によって圧力損失が高くなった収納部20に対しても、静音で送風することができる。シロッコファンは、遠心送風機の一種である。シロッコファンは、複数の羽根を備えた略円筒状の羽根車と、羽根車を覆う渦巻き形状のスクロールケースと、を有する多翼ファンである。スクロールケースの中心部には、吸込口が形成されている。吸込口からは、回転軸に沿って空気が吸い込まれる。スクロールケースの外周部には、吹出口が形成されている。吹出口からは、回転軸を中心とする渦巻きの接線方向に空気が吹き出される。フィルター52は、例えば上記吸込口を覆うように、風路断面の全体に設けられている。送風機51の上流側における風路断面の全体にフィルター52が設けられることにより、送風機51に流入する空気に含まれる微粒子及びオゾンガスを除去することができる。
送風部50は、戻りダクト62を介して収納部20の空気を吸い込み、脱臭部40側に空気を吹き出す。脱臭部40側に吹き出された空気は、脱臭部40で生成された放電生成物と共に、送りダクト61を通って収納部20に供給される。収納部20、送風部50及び脱臭部40がこのように配置されることにより、脱臭部40で生成された放電生成物が収納部20に速やかに供給されるため、収納部20の収納空間23に収納された衣類の脱臭及び除菌を効率的に行うことができる。また、脱臭部40で生成された放電生成物が送風部50に直接流入するのを防ぐことができるため、送風部50の機器類の劣化を抑えられる。
フィルター52としては、種々の構造のものを用いることができる。例えば、フィルター52はシート状であってもよい。この場合、フィルター52を安価に作製できる。また、フィルター52は、シート状フィルターをジグザグ状にひだ折りしたプリーツ形状であってもよい。この場合、シート状フィルターと比較して、ろ過面積を大きくすることができる。これにより、フィルター52を通過する空気の線速度を低減できるため、ほこり捕集効率及びオゾン分解率を高めることができる。また、フィルター52は、波形状のシート部材であるフルートと、平板状のシート部材であるライナーと、を交互に積層したハニカム形状であってもよい。この場合、空気が各シート部材に対して平行に流れる構造となるため、空気の圧力損失を極めて低くすることができる。また、フィルター52は、1層ずつのフルート及びライナーにより構成されるコルゲート形状であってもよい。この場合、プリーツ形状のフィルターよりも容易に作製できるため、フィルター52の加工費を低減することができる。
フィルター52は、送風部50に対して、種々の方式で取り付けられる。例えば、フィルター52は、スライド方式又はクランプワンタッチ方式の着脱機構により、送風部50に対して着脱自在に取り付けられる。この場合、フィルター52は、脱臭空間15に着脱自在に格納される。フィルター52と送風部50との取付け部分のうち、風路の継ぎ目となる部分には、パッキンを配置してもよい。パッキンが配置されることにより、取付け部分からの空気漏れを防止することができる。パッキンは、種々の材料で形成され得る。パッキンの材料としてテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂を用いることにより、オゾンガス等の酸化物質によるパッキンの劣化を防止することができる。また、パッキンの材料としてシリコン樹脂を用いることにより、パッキンを安価に作製することができる。
ランドリーバスケット100の筐体10内の風路について、図3及び図4を参照しつつ説明する。送風部50の排気口は、脱臭部40の吸気口に接続されている。脱臭部40の排気口は、送りダクト61の一端に接続されている。送りダクト61の他端は、仕切板13の第1仕切板開口部13aを貫通して、収納部20の外周側に設けられた外周空間17に接続されている。
外周空間17は、通風流入口22aを介して、収納部20の収納空間23とつながっている。収納空間23は、通風流出口21aを介して、収納部20の内周空間18とつながっている。内周空間18は、台座板開口部16aを介して、戻りダクト62の一端に接続されている。戻りダクト62は、仕切板13の第2仕切板開口部13bを貫通している。戻りダクト62の他端は、送風部50の吸気口に接続されている。
送風部50、脱臭部40、送りダクト61、収納部20及び戻りダクト62は、循環風路60を構成している。循環風路60は、収納部20を経由して空気が循環する風路である。循環風路60は、筐体10の内部に形成されている。
風路の継ぎ目となる部分、例えば、内周壁21の下部と台座板開口部16aとの間には、必要に応じてパッキンを配置してもよい。
風路を構成する部材は、イオン及びオゾンガスを吸着又は分解しにくい材料によって形成されている。例えば、風路を構成する部材は、絶縁体によって形成されている。絶縁体としては、アルマイト処理により酸化被膜が形成されたアルミニウム、又は、絶縁塗料などによりコーティングされた各種金属を用いることができる。また、絶縁体としては、ガラス又はアクリル樹脂を用いることもできる。風路を構成する部材は、PS(PolyStyrene)、ABS(Acrylonitrile、Butadiene、Styreneの共重合合成樹脂)、PP(PolyPropylene)等の樹脂を用いて形成することもできる。ただし、風路を構成する部材に樹脂を用いる場合、風路を通過した空気においてイオン及びオゾンガスの濃度低下が生じないことを事前に確認するのが望ましい。このように構成することで、脱臭部40で生成されたイオン及びオゾンガスは、濃度を維持したまま収納部20まで供給される。これにより、収納部20に収納した衣類の脱臭及び除菌を効率良く行うことができる。
ランドリーバスケット100の筐体10内での空気の流れについて説明する。送風機51が駆動すると、筐体10内の空気は循環風路60を循環する。具体的には、送風部50から吹き出された空気は、脱臭部40を通過する。脱臭部40では、放電生成物等の脱臭成分が生成される。生成された脱臭成分は、空気と共に脱臭部40から流出する。あるいは、脱臭部40では、脱臭部40に流入した空気に含まれる臭気物質が除去される。脱臭部40から流出した空気は、外周空間17に供給される。外周空間17に供給された空気は、通風流入口22aを通って収納部20の収納空間23に流入する。収納空間23に流入した空気は、収納空間23に収納されている衣類を通過し、通風流出口21aを介して収納空間23から流出し、内周空間18に流入する。内周空間18に流入した空気は、台座板開口部16aを通って収納部20から流出する。収納部20から流出した空気は、戻りダクト62を通って送風部50の吸気口に吸い込まれる。送風部50の吸気口に吸い込まれた空気は、フィルター52を通過し、送風機51によって再び送風部50の排気口から吹き出される。このように、筐体10内の空気は、送風部50、脱臭部40、収納部20及び送風部50をこの順に経由して、循環風路60を循環する。
収納部20は、収納空間23を規定するとともに、通風性を有する衣類保持部材として機能する。上記のように筐体10内で空気が循環することにより、脱臭部40から流出した空気は、収納部20の外周壁22を通って収納空間23内の衣類に供給され、衣類を通過した空気は、収納部20の内周壁21を通って収納空間23から排出される。収納空間23に空気を流入させる通風流入口22aは外周壁22に形成されており、収納空間23から空気を流出させる通風流出口21aは内周壁21に形成されている。外周壁22の半径は内周壁21の半径よりも大きいため、外周壁22の面積は内周壁21の面積よりも大きい。そのため、外周壁22に通風流入口22aが形成されることにより、脱臭部40から供給される放電生成物が直接衣類に触れる部分の表面積が大きくなり、脱臭効果が高まる。
脱臭部40で生成された放電生成物は、空気と共に収納空間23に導入される。収納空間23に導入された放電生成物は、収納空間23内の衣類に付着している臭気物質、微生物又はウイルスと接触する。これにより、放電生成物による酸化作用又は中和作用が生じ、衣類に付着している臭気物質が除去される。また、放電生成物による酸化作用により、衣類に付着している微生物又はウイルスが殺菌される。さらに、放電生成物による酸化作用により、衣類に付着している汚れの表面が親水化される。これにより、後に衣類が洗濯機によって洗濯される際、汚れが水に溶解しやすくなるため、汚れが落ちやすくなる。
また、衣類に付着している揮発しやすい臭気物質は、通風により揮発し、衣類から飛散する。衣類を通過した空気は、収納部20の内周壁21を通って収納空間23から排出され、送風部50を通って脱臭部40に供給される。そのため、衣類から飛散した臭気物質は、空気と共に、戻りダクト62及び送風部50を通って脱臭部40に流入する。脱臭部40では、放電により放電生成物が発生している。脱臭部40に流入した臭気物質は、放電生成物により分解されるのはもちろんのこと、放電場での熱分解、短寿命の活性種(放電生成物の一種;例えば、OH、O)による酸化分解、又は電子衝突による分解によっても除去される。このように、脱臭部40では、放電生成物、放電場、活性種などの作用により臭気物質が分解されて無臭化されるため、脱臭効果が高まる。
送風部50の吸気口側には、フィルター52が装着されている。これにより、収納部20から空気と共に排出されたほこりは、フィルター52により捕捉される。このため、送風機51の動作中には、収納部20内のほこりが送風機51及び脱臭部40に侵入しにくい。
ただし、送風機51の停止中には、収納部20内のほこりが逆流して送風機51及び脱臭部40に侵入する場合がある。例えば、送風部50及び脱臭部40が、収納部20に隣接して又は収納部20内に設けられている場合、収納部20内のほこりが送風機51及び脱臭部40に侵入しやすくなる。また、送風機51がシロッコファンである場合、停止するときに逆回転が生じ、空気の微小な逆流が生じ得るため、収納部20内のほこりが送風機51及び脱臭部40に侵入しやすくなる。ほこりが脱臭部40に侵入すると、脱臭部40の放電機構が備える接地電極又は放電電極にほこりが付着し、放電が継続できなくなる場合がある。
これに対し、本実施の形態の送風部50及び脱臭部40は、収納部20が配置される格納空間14から隔離された脱臭空間15に配置されている。また、循環風路60において脱臭部40と収納部20との間には送りダクト61が介在しているため、循環風路60に沿った収納部20と脱臭部40との距離は、送りダクト61の分だけ長くなる。これにより、送風機51の停止中には、収納部20内のほこりが送風機51及び脱臭部40に侵入する可能性を低減することができる。したがって、本実施の形態によれば、送風機51の動作中だけでなく、送風機51の停止中においても、送風機51及び脱臭部40へのほこりの侵入を抑えることができる。よって、脱臭部40の放電機構による放電及び送風機51による送風を長期間継続できるため、脱臭効果を長期間維持することができる。
フィルター52は、オゾンガスを分解する機能を備える触媒フィルターである。放電生成物としてイオン及びオゾンガスを用いる場合、イオン濃度が106個/cm3以上でオゾンガス濃度が0.05ppm程度であれば、衣類の脱臭及び除菌を効率的に行うことができる。衣類中でのイオン及びオゾンガスの減衰速度を比較すると、オゾンガスの減衰速度はイオンの減衰速度よりも低い。このため、脱臭部40によりイオン及びオゾンガスが生成されている状態で、空気が循環風路60を循環していると、オゾンガス濃度のみが徐々に上昇してしまう場合がある。高濃度のオゾンガスが衣類に接触すると、衣類を傷めるおそれがある。これに対し、本実施の形態では、フィルター52によってオゾンガスが分解されるため、オゾンガス濃度の上昇を抑えることができる。
このように、本実施の形態では、オゾンガスを分解するフィルター52が循環風路60に設けられている。これにより、脱臭及び除菌に寄与する放電生成物のうち、分解されにくく収納部20に蓄積されやすいオゾンガスをフィルター52によって分解することができる。したがって、収納部20でのオゾンガスの蓄積を抑制できるため、衣類が傷んでしまうのを防ぐことができる。
送風部50及び脱臭部40は、収納部20が格納される格納空間14から分離された脱臭空間15に配置されている。送風部50及び脱臭部40は、例えば一体に形成されている。また、送風部50及び脱臭部40は、脱臭空間15に着脱自在に格納されている。具体的には、送風部50及び脱臭部40は、スライド方式又はクランプワンタッチ方式の着脱機構により、筐体10に対して着脱自在に取り付けられている。スライド方式又はクランプワンタッチ方式の着脱機構が用いられることにより、送風部50及び脱臭部40を筐体10に対して容易に着脱することができる。送風部50及び脱臭部40と筐体10との取付け部分のうち、風路の継ぎ目となる部分には、パッキンを配置してもよい。パッキンが配置されることにより、取付け部分からの空気漏れを防止することができる。パッキンは、種々の材料で形成され得る。パッキンの材料としてテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂を用いることにより、オゾンガス等の酸化物質によるパッキンの劣化を防止することができる。また、パッキンの材料としてシリコン樹脂を用いることにより、パッキンを安価に作製することができる。
送風部50の一部であるフィルター52は、収納部20から排出された空気中のほこりを捕捉するように構成されている。このため、フィルター52にはほこりが堆積しやすい。また、送風機51及び脱臭部40は、空気の流れにおいてフィルター52の下流側に位置している。しかしながら、送風機51及び脱臭部40には、フィルター52で捕捉できなかった微小なほこりが付着してしまう可能性がある。本実施の形態によれば、送風機51、フィルター52及び脱臭部40を筐体10から容易に取り外すことができる。このため、フィルター52に堆積したほこりの除去と、送風機51及び脱臭部40に付着した微小なほこりの除去と、を一度に行うことが可能となる。したがって、ランドリーバスケット100の送風部50及び脱臭部40のメンテナンスを容易に行うことができる。
ランドリーバスケット100には、不図示の電源コードの一端が接続されている。電源コードの他端にはプラグが設けられている。このプラグがコンセントに接続されることにより、ランドリーバスケット100に電力が供給される。コンセントは、例えば住宅に設置されているコンセントである。コンセントには、商用電源からの電力が供給される。
ランドリーバスケット100は、充電可能なバッテリを備えていてもよい。この場合、ランドリーバスケット100には、バッテリから電力を供給することができる。このため、商用電源からの電力供給が困難な場所にランドリーバスケット100が設置されていても、ランドリーバスケット100を稼動させることができる。バッテリは、脱臭空間15に格納されている。バッテリは、送風部50及び脱臭部40と一体に形成され、送風部50及び脱臭部40と共に、脱臭空間15に着脱自在に格納されるようにしてもよい。この場合、送風部50、脱臭部40及びバッテリを筐体10から容易に取り外すことができるため、送風部50及び脱臭部40のメンテナンスを行う際に、バッテリの充電を行うことができる。したがって、送風部50及び脱臭部40のメンテナンスとバッテリの充電とを一度に行うことが可能となる。
戻りダクト62は、水分を捕集する水分トラップ部を備える。具体的には、水平面に対して傾斜して形成された戻りダクト62の底部のうち、鉛直方向の高さが最も低くなっている部分には、水分トラップ部としてドレンパン部63が形成されている。ドレンパン部63は、アルマイト処理により酸化被膜が形成されたアルミニウム、又は、絶縁塗料などによりコーティングされた各種金属を用いて形成されている。また、ドレンパン部63は、ガラス又はアクリル樹脂を用いて形成されていてもよい。ドレンパン部63は、PS、ABS、PP等の樹脂を用いて形成されていてもよい。ただし、ドレンパン部63の形成材料として樹脂を用いる場合、樹脂のグレードによっては、戻りダクト62を通過した空気においてイオン及びオゾンガスの濃度低下が生じてしまう場合がある。このため、ドレンパン部63の形成材料として樹脂を用いる場合には、戻りダクト62を通過した空気においてイオン及びオゾンガスの濃度低下が生じないことを事前に確認するのが望ましい。ドレンパン部63は、戻りダクト62の他の部分と同じ材料を用いて形成されていてもよいし、戻りダクト62の他の部分とは異なる材料を用いて形成されていてもよい。
戻りダクト62にドレンパン部63が設けられることにより、濡れた衣類が収納部20に収納されて戻りダクト62に水分が侵入した場合であっても、戻りダクト62を通って送風部50及び脱臭部40にまで水分が侵入してしまうのを防ぐことができる。したがって、送風部50の送風機51及び脱臭部40の放電機構のそれぞれの動作を安定して維持できるため、ランドリーバスケット100の脱臭効果を長期間維持することができる。
ドレンパン部63は、送風部50及び脱臭部40と一体に形成され、送風部50及び脱臭部40と共に、脱臭空間15に着脱自在に格納されるようにしてもよい。これにより、送風部50、脱臭部40及びドレンパン部63を筐体10から容易に取り外すことができるため、送風部50及び脱臭部40のメンテナンスとドレンパン部63のメンテナンスとを一度に行うことが可能となる。したがって、ドレンパン部63のメンテナンスを容易に行うことができる。
ランドリーバスケット100は、ランドリーバスケット100を構成する各部の動作を制御する制御部を備えている。制御部による制御は、ソフトウェアに基づくCPU(Central Processing Unit)を用いたプログラム処理によって実行される。制御部は、例えば、蓋部12の動作を制御する蓋制御部と、既に述べた脱臭制御部と、を有している。蓋制御部は、蓋部12の施錠動作及び解錠動作を制御する。脱臭制御部は、主に、脱臭部40の放電機構及び送風部50の送風機51の動作を制御する。
ランドリーバスケット100の制御部による各種制御動作について説明する。まず、蓋制御部による蓋部12の開閉制御について具体例を挙げて説明する。蓋制御部は、解錠指示を受け付けた場合には蓋部12を解錠させる。例えば、ユーザは、ランドリーバスケット100の電源をオンにし、蓋部12又は筐体本体部11に設けられた「開」ボタン(図示せず)を押すことにより、解錠指示を入力する。また、例えば、ユーザは、リモコン等を操作して、解錠指示を入力するようにしてもよい。この場合、ランドリーバスケット100が備える通信部(図示せず)が、リモコンから送信された解錠指示を受信する。蓋制御部は、解錠指示を受け付けると、蓋部12を解錠させる。蓋部12が解錠されると、蓋部12は開閉可能な状態となる。
一方、蓋制御部は、施錠指示を受け付けた場合には蓋部12を施錠させる。例えば、ユーザは、蓋部12又は筐体本体部11に設けられた「閉」ボタン(図示せず)を押すことにより、施錠指示を入力する。また、例えば、ユーザは、リモコン等を操作して、施錠指示を入力するようにしてもよい。蓋制御部は、施錠指示を受け付けると、蓋部12を施錠させる。蓋部12が施錠されると、蓋部12は開閉できない状態となる。
また、蓋制御部は、予め設定された条件下において、インタロック装置による蓋部12の施錠又は解錠を行う。例えば、上述の放電生成物にオゾンガスが含まれる場合、蓋制御部は、収納空間23内のオゾンガス濃度に基づいて以下のような蓋部12の制御を行う。まず、蓋制御部は、オゾンガス濃度センサ(図示せず)から収納空間23内のオゾンガス濃度の情報を取得するとともに、放電電圧測定部(図示せず)から放電機構における放電電圧の情報を取得する。オゾンガス濃度センサ及び放電電圧測定部は、ランドリーバスケット100内に設けられる。蓋制御部は、収納空間23内のオゾンガス濃度が0.05ppmより大きいか、又は放電機構における放電電圧が0kVより大きい場合には、インタロック装置により蓋部12を施錠させる。これにより、蓋部12は開閉できない状態になる。蓋制御部は、収納空間23内のオゾンガス濃度が0.05ppm以下であり、かつ放電機構における放電電圧が0kVである場合には、インタロック装置により蓋部12を解錠させる。これにより、蓋部12は開閉可能な状態になる。
なお、オゾンガス濃度が0.05ppm以下であることは、世界的な室内環境基準である。アメリカ合衆国食品医薬品局(FDA;Food and Drug Administration)では、室内環境基準の最大許容濃度が0.05ppm(24hr)と定められている(1992年)。また、日本空気清浄協会では、オゾンガスを発生する器具による室内ガスの許容濃度が、最大0.1ppm、平均0.05ppmと定められている。オゾンガスは、脱臭効果を有するものの、濃度によっては人体に影響を及ぼす場合がある。収納空間23内に高濃度のオゾンガスが存在している状態で蓋部12が開けられると、オゾンガスが収納空間23からランドリーバスケット100の外部に漏洩してしまう。蓋制御部は、上述のように、オゾンガス濃度が0.05ppm以下であり、かつ放電電圧が0kVである場合に、蓋部12が開閉可能な状態になるように制御する。このため、ランドリーバスケット100の外部へのオゾンガスの漏洩を防止することができる。
次に、脱臭制御部による脱臭部40の放電機構と送風部50の送風機51の制御動作について、具体例を挙げて説明する。例えば、ユーザは、ランドリーバスケット100の電源をオンにして蓋部12を開け、収納空間23内に衣類を入れる。一定期間経過後、ユーザは、収納空間23内に収納されたまま放置されている衣類の脱臭を行うものとする。ユーザは、ランドリーバスケット100の電源をオンにして脱臭開始指示を入力する。例えば、ユーザは、蓋部12又は筐体本体部11に設けられた「脱臭開始」ボタンを押すことにより、脱臭開始指示を入力する。また、例えば、ユーザは、リモコン等を操作して、脱臭開始指示を入力するようにしてもよい。この場合、ランドリーバスケット100が備える通信部が、リモコンから送信された脱臭開始指示を受信する。脱臭制御部は、脱臭開始指示を受け付けると、放電機構に電力を供給し、当該放電機構を動作させる。また、脱臭制御部は、送風機51に電力を供給し、モータを駆動させ、送風機51を動作させる。これにより、放電機構により生成された放電生成物が空気と共に収納空間23に供給され、収納空間23内の衣類の脱臭が行われる。
脱臭制御部は、放電機構で生成される放電生成物の濃度を制御することもできる。例えば、放電機構がオゾンガスを生成する場合、脱臭制御部は、放電機構で生成されるオゾンガスの濃度を制御することができる。高濃度のオゾンガスが衣類に接触すると、衣類を傷めるおそれがある。そこで、脱臭制御部は、放電機構で生成されるオゾンガスの濃度が0.05ppm以下になるように放電機構を制御する。具体的には、脱臭制御部は、オゾンガス濃度センサから収納空間23内のオゾンガス濃度の情報を取得し、オゾンガス濃度が0.05ppm以上であれば、放電機構に対して印加電圧を低下させるようにする。放電機構は、供給される電力の電圧又は周波数の変化に応じて、生成するオゾンガスの濃度を変化させることができる。
また、本実施の形態の放電機構は、放電生成物として、オゾンガスと負イオンとを生成することができる。これにより、収納空間23では、オゾンガスだけでなく負イオンによっても衣類の脱臭が行われる。このため、上述のようにオゾンガスの濃度が0.05ppm以下に制御されたとしても、衣類の脱臭を十分に行うことができる。したがって、本実施の形態によれば、衣類の傷みを低減しつつ衣類の脱臭を行うことができる。
脱臭制御部は、放電機構を動作させる際には、蓋制御部に放電中である旨の通知を行う。蓋制御部は、放電中である旨の通知を脱臭制御部から受けると、インタロック装置に蓋部12を施錠させる。これにより、放電中にユーザが蓋部12を開けてしまうことを防止できるため、放電中に高濃度で存在する収納空間23内のオゾンガスがランドリーバスケット100の外部に漏洩するのを防ぐことができる。
本実施の形態に係るランドリーバスケット100の構成は、以上説明した構成に限られず、適宜変形させることができる。上記の説明では、放電機構の放電電極をワイヤ電極とした。しかし、放電電極はワイヤ電極に限られない。例えば、放電電極は、リボン状電極又は針電極であってもよい。リボン状電極は、長方形状又はそれに類似した形状の断面を有する導電性リボンで構成される。リボン状電極の厚み、すなわち断面の短辺は、0.05mm〜0.5mmであり、例えば0.1mmである。リボン状電極の幅、すなわち断面の長辺は0.3mm〜1mmであり、例えば0.5mmである。リボン状電極の材料には、タングステン、チタン、ステンレス、導電性樹脂などが用いられる。リボン状電極では、断面の短辺側となる表面を接地電極側に向けるようすると効率的に荷電できる。リボン状電極を用いることにより、ワイヤ電極よりも、放電時のスパッタによる電極磨耗による断線の影響を小さくできる効果がある。また、リボン状電極は、ワイヤ電極よりも強度が強く折れにくい。リボン状電極は、厚み0.05mm〜0.5mmの平板を、エッチング、ワイヤ加工、レーザー加工、板金打ち抜き等により、幅0.3〜1.0mmの短冊が並ぶように加工することによって作製される。電極としての張りを保つため、リボン状電極の周囲にはヘミング曲げ等の曲げ加工を施してもよいし、リボン状電極の周囲を絶縁物等により補強してもよい。
このように、放電機構で放電によって放電生成物が生成されるようになっており、かつ、生成された放電生成物が空気と共に脱臭部40から収納部20へと送られるように構成されていれば、放電電極の構成は限定されない。
また、上記の説明では、図1等に示したように、収納部20の平面形状を円形状とした。しかしながら、収納部20の平面形状は円形状に限られない。収納部20の平面形状は、略楕円形状であってもよいし、長方形状であってもよいし、ドーナツ形状であってもよい。収納部20は、格納空間14に着脱自在に格納され、通風流入口22a及び通風流出口21aを有し、通風流入口22a及び通風流出口21aのそれぞれが送風部50及び脱臭部40に接続できるようになっていれば、種々の形状を有することができる
図5は、本実施の形態の変形例に係るランドリーバスケット100の構成を示す斜視図である。図5に示すように、本変形例の収納部20は、略楕円形状の平面形状を有している。収納部20の外周壁22は、略楕円形状の平面形状を有している。収納部20の内周壁21は、外周壁22の平面形状よりも扁平な略楕円形状の平面形状を有している。このように、外周壁22及び内周壁21のそれぞれの平面形状は、円形状に限られず、楕円形状、長円形状、多角形状などの種々の形状とすることができる。
また、上記の説明では、通風流入口22aが外周壁22の全体に形成され、通風流出口21aが内周壁21の全体に形成されるものとしたが、これは一例に過ぎない。例えば、通風流入口22aは、外周壁22の一部のみに形成されていてもよい。また、通風流出口21aは、内周壁21の一部のみに形成されていてもよい。
通風流出口21aは、内周壁21だけでなく収納部20の底面部24にも形成されるようにしてもよいし、底面部24のみに形成されるようにしてもよい。通風流出口21aが底面部24に形成され、内周壁21が存在しない場合、収納空間23の容積を大きくすることができるため、衣類の収納量を増大させることができる。
通風流入口22aが内周壁21に形成され、通風流出口21aが外周壁22に形成されるようにしてもよい。内周壁21の半径は外周壁22の半径よりも小さいため、内周壁21の面積は外周壁22の面積よりも小さい。このため、内周壁21に通風流入口22aが形成されると、通風流入口22aの面積が小さくなる。したがって、同じ送風機51が用いられた場合であっても、送風機51の吐出圧を高めることができる。これにより、収納空間23に密に積み重ねられた衣類に対しても、高い静圧で通風させることができるため、脱臭効果が高まる。
また、通風流入口22aを構成する複数の開口孔のそれぞれの形状は、円形状であってもよいし、長方形状であってもよいし、それ以外の形状であってもよい。同様に、通風流出口21aを構成する複数の開口孔のそれぞれの形状は、円形状であってもよいし、長方形状であってもよいし、それ以外の形状であってもよい。収納部20は、通風流入口22a及び通風流出口21aがそれぞれ送りダクト61及び戻りダクト62を介して送風部50等に接続され、収納空間23に衣類を収納できるようになっていれば、種々の形状を有することができる。
また、上記の説明では、ユーザから入力された脱臭開始指示に基づきランドリーバスケット100の脱臭動作を開始し、ユーザから入力された脱臭終了指示に基づきランドリーバスケット100の脱臭動作を終了しているが、これは一例に過ぎない。例えば、ランドリーバスケット100は、電源が投入されると脱臭動作を開始するように構成されていてもよい。ランドリーバスケット100は、タイマー機能を備え、ユーザにより予め設定された時刻になると脱臭動作を開始又は終了するように構成されていてもよい。
また、上記の説明では、収納部20が筐体10の格納空間14内に着脱自在に格納されるものとしたが、これは一例に過ぎない。収納部20は、格納空間14内に着脱不能に固定されていてもよい。
また、上記の説明では、筐体本体部11、蓋部12及び仕切板13が別々に形成されているが、これは一例に過ぎない。筐体本体部11、蓋部12及び仕切板13は、一体に形成されていてもよい。
また、上記の説明では、収納容器として、住宅で使用されるランドリーバスケット100を例に挙げたが、これは一例に過ぎない。本実施の形態は、脱臭対象となる収納物を収納する種々の収納容器に適用することができる。
また、上記の説明では、フィルター52として、オゾンガスを分解する触媒フィルターを例に挙げたが、これは一例に過ぎない。フィルター52としては、例えば、触媒フィルターと脱臭除菌フィルターとを併用してもよい。脱臭除菌フィルターは、銀、白金などの貴金属と、酸化チタン、酸化鉄などの金属酸化物と、脱臭及び除菌用の酵素とを、コア材となるハニカム構造体の表面にコーティングすることにより形成される。触媒フィルターと脱臭除菌フィルターとを併用する場合、脱臭除菌フィルターのハニカム構造体のメッシュ粗さは、触媒フィルターのメッシュ粗さよりも粗いことが望ましい。これにより、フィルター52の圧力損失の上昇を抑えることができる。脱臭除菌フィルターは、収納空間23内の衣類から飛散して空気と共に送風部50に吸い込まれた芳香族化合物などの臭気物質を吸着除去する。一方、収納空間23に空気と共に供給される放電生成物は、主に、衣類に付着したまま飛散しにくい臭気物質を分解除去する。このため、脱臭除菌フィルターを用いることにより、衣類から飛散しやすい臭気物質と、衣類から飛散しにくい臭気物質と、の双方を効果的に除去することができる。
また、上記の説明では、フィルター52と送風機51とが一体化した構成を例に挙げたが、これは一例に過ぎない。フィルター52は、送風機51とは独立して戻りダクト62に設けられていてもよい。この場合、フィルター52は、戻りダクト62の風路断面の全体に設けられるとともに、戻りダクト62に対して着脱自在に取り付けられる。
また、上記の説明では、脱臭部40が備える脱臭装置として放電機構を例に挙げたが、これは一例に過ぎない。脱臭部40が備える脱臭装置としては、活性炭などの吸着部材、又は帯電微粒子ミストの噴霧装置を用いることもできる。
以上説明したように、本実施の形態に係るランドリーバスケット100は、収納部20、送風機51、脱臭部40及び送りダクト61を備えている。収納部20は、筐体10に格納され、衣類が収納されるものである。送風機51は、収納部20を経由して筐体10内に形成される循環風路60で空気を循環させるものである。脱臭部40は、循環風路60で送風機51の下流側かつ収納部20の上流側に配置され、衣類の脱臭を行う脱臭成分を生成するものである。送りダクト61は、循環風路60で脱臭部40の下流側かつ収納部20の上流側に設けられ、少なくとも脱臭部40に接続されている。ここで、送りダクト61は、ダクトの一例である。衣類は、収納物の一例である。
この構成によれば、循環風路60に沿った収納部20と脱臭部40との距離を、送りダクト61の分だけ長く確保することができる。このため、送風機51の停止中において、収納部20内のほこりが脱臭部40に侵入する可能性を低減することができる。したがって、本実施の形態によれば、脱臭部40での脱臭成分の生成を長期間継続できるため、脱臭効果を長期間維持することができる。
また、本実施の形態に係るランドリーバスケット100において、収納部20には、衣類が収納される収納空間23に空気を流入させる通風流入口22aと、収納空間23から空気を流出させる通風流出口21aと、が形成されている。この構成によれば、収納部20に空気と共に供給される脱臭成分を、収納空間23に収納される衣類に供給することができる。
また、本実施の形態に係るランドリーバスケット100において、収納部20は、筐体10に着脱自在に格納されている。この構成によれば、ユーザは、衣類が収納された収納部20を筐体10から取り外して持ち運ぶことができる。このため、この構成によれば、ランドリーバスケット100の利便性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係るランドリーバスケット100において、脱臭部40は、脱臭成分として放電生成物を生成するように構成されている。この構成によれば、放電生成物を用いた脱臭が可能となるため、ランドリーバスケット100の脱臭性能を向上させることができる。
また、本実施の形態に係るランドリーバスケット100において、収納部20の空気は、戻りダクト62及び送風部50を通って脱臭部40に流入する。脱臭部40は、放電が起こるように構成されている。この構成によれば、衣類から揮発した臭気物質を放電場及び放電生成物の作用により無臭化できるため、ランドリーバスケット100の脱臭性能を向上させることができる。
また、本実施の形態に係るランドリーバスケット100は、循環風路60で収納部20の下流側かつ送風機51の上流側に配置されたフィルター52をさらに備えている。この構成によれば、送風機51の運転中には、収納部20内のほこりが空気と共に収納部20から排出されたとしても、当該ほこりはフィルター52により捕捉される。このため、送風機51の運転中においても、収納部20内のほこりが脱臭部40に侵入するのを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係るランドリーバスケット100において、送風機51、フィルター52及び脱臭部40は、一体に形成されているとともに、筐体10に着脱自在に格納されている。この構成によれば、フィルター52に堆積したほこりの除去と、送風機51及び脱臭部40に付着した微小なほこりの除去と、を一度に行うことが可能となる。したがって、ランドリーバスケット100の送風部50及び脱臭部40のメンテナンスを容易に行うことができる。
また、本実施の形態に係るランドリーバスケット100において、フィルター52は、空気に含まれるほこりを除去するとともにオゾンガスを分解するように構成されている。この構成によれば、収納部20でのオゾンガスの蓄積を抑制できるため、衣類が傷んでしまうのを防ぐことができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る収納容器について説明する。図6は、本実施の形態に係るランドリーバスケット100の構成を示す断面図である。本実施の形態に係るランドリーバスケット100は、少なくとも湿度調節部70が設けられている点で実施の形態1と異なっている。実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
図6に示すように、脱臭空間15内には、空気の湿度を調節する湿度調節部70が設けられている。湿度調節部70は、循環風路60における空気の流れで、収納部20の下流側かつ送風部50の上流側に配置されている。湿度調節部70は、収納空間23内の衣類の脱臭効果、除菌効果又は汚れ分解効果を向上させるために設けられている。湿度調節部70は、送風部50の下流側で脱臭部40の上流側に設けられていてもよい。
図7は、本実施の形態に係るランドリーバスケット100の湿度調節部70の構成の一例を示す図である。図7に示すように、湿度調節部70は、湿度調節部70内の風路に配置される冷却部71と、冷却部71の鉛直下方に配置されるドレンパン72と、を有している。また、湿度調節部70は、不図示の筐体を有している。この筐体は、冷却部71及びドレンパン72を収容するとともに、湿度調節部70内の風路を画定するように構成されている。
冷却部71は、並列して配置された複数のペルチェ素子73と、複数のペルチェ素子73を挟んで互いに対向する一対のペルチェ回路板74a、74bと、を有している。一対のペルチェ回路板74a、74bのそれぞれは、絶縁板の片面に回路が形成された構成を有している。一対のペルチェ回路板74a、74bのそれぞれの絶縁板は、熱伝導率の高い材料、例えばアルミナ又は窒化アルミニウムにより形成されている。一対のペルチェ回路板74a、74bは、回路の形成された面同士が向き合うように配置されている。各ペルチェ素子73には、BiTe(ビスマス・テルル)系のペルチェ素子が用いられている。互いに隣接する2つのペルチェ素子73は、一対のペルチェ回路板74a、74bのうちの一方に形成された回路を介して電気的に接続される。複数のペルチェ素子73に通電されると、一方のペルチェ回路板74aから他方のペルチェ回路板74bに熱が移動する。冷却部71は、一方のペルチェ回路板74aが湿度調節部70内の風路に面するように配置される。これにより、湿度調節部70内の風路を流れる空気は、ペルチェ回路板74aからの吸熱によって冷却される。他方のペルチェ回路板74bに移動した熱は、不図示の放熱機構を介してランドリーバスケット100の外部に放熱される。このように、冷却部71は、例えばペルチェ素子を用いて冷却動作を行う。各ペルチェ素子73への通電に用いられるリード線は、例えば、ランドリーバスケット100の内部に設けられた電力線と接続されている。冷却部71は、商用電源又はバッテリから供給される電力によって動作する。
湿度調節部70内の風路を流れる空気が冷却部71によって冷却されると、空気中の水分が凝縮し、ペルチェ回路板74aの表面に結露水が生じる。この結露水は、下方に配置されているドレンパン72に貯留される。
図6に戻り、湿度調節部70は、送風部50及び脱臭部40と一体に形成され、送風部50及び脱臭部40と共に、脱臭空間15に着脱自在に格納されている。例えば、湿度調節部70、送風部50及び脱臭部40は、スライド方式又はクランプワンタッチ方式により、筐体10に対して着脱自在に取り付けられる。これにより、送風部50及び脱臭部40と共に湿度調節部70を筐体10から容易に取り外すことができるため、送風部50及び脱臭部40のメンテナンスを行う際に、ドレンパン72に貯留された結露水を排水することができる。したがって、送風部50及び脱臭部40のメンテナンスと、湿度調節部70の結露水の排水と、を一度に行うことが可能となる。
次に、湿度調節部70を備えることにより脱臭効果及び除菌効果が向上する理由について説明する。収納空間23に供給される空気が冷却部71によって冷却されると、収納空間23内の空気の温度が低下する。これにより、収納空間23内の空気の飽和水蒸気量が減少する。その結果、収納空間23内の相対湿度が上昇する。例えば冷却部71は、収納空間23内の相対湿度が目標値に近づくように、脱臭制御部により制御される。衣類が収納された収納空間23に空気が供給されると、収納空間23に流入する空気によって衣類中の水分の気化が促進されるため、収納空間23内の絶対湿度が増加する。この状態でさらに収納空間23内の空気の温度が低下するため、収納空間23内の相対湿度は上昇しやすくなる。
収納空間23内の相対湿度と同様に、脱臭部40内の相対湿度も上昇する。脱臭部40のうち放電が行われる放電空間において、相対湿度が高くなると、空気中の水分子数が相対的に多くなる。このため、放電生成物として生成される、OHラジカルを含む水イオンの濃度が増加する。これにより、放電生成物による酸化力が高くなる。その結果、常温で脱臭及び除菌を行う場合と比較して、放電生成物による脱臭効果及び除菌効果が向上する。
また、相対湿度が高くなると、放電生成物による酸化力が高くなることから、常温で汚れを分解する場合よりも汚れ分解効果が向上する。さらに、相対湿度が高くなると、衣類に付着した汚れから水分が蒸発するのが抑制される。したがって、衣類に付着した汚れが固化しにくくなるため、後に衣類が洗濯機で洗濯される際に汚れが落ちやすくなる。
また、収納空間23内の温度が低くなることにより、収納空間23内での微生物の増殖が抑制されるため、除菌効果を向上させることができる。
図8は、本実施の形態に係るランドリーバスケット100の脱臭制御部で実行される脱臭処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8に示すように、脱臭制御部は、ステップS1で脱臭開始指示を受け付けると、ステップS2の処理に移行する。
ステップS2では、脱臭制御部は、送風機51に電力を供給し、送風機51の運転を開始する。また、ステップS2では、脱臭制御部は、湿度調節部70の冷却部71に電力を供給し、湿度調節部70による空気の冷却を開始する。これにより、筐体10内の空気は、送風部50、脱臭部40、収納部20、湿度調節部70及び送風部50をこの順に循環するとともに、湿度調節部70で冷却される。このため、脱臭部40の放電空間内の相対湿度及び収納空間23内の相対湿度がそれぞれ上昇する。
次に、ステップS3では、脱臭制御部は、相対湿度が目標相対湿度以上であるか否かを判定する。通常、脱臭部40の放電空間内の相対湿度が60%以上になると、収納空間23内での脱臭効果が高まる。また、放電空間内の相対湿度が80%以上になると、収納空間23内での脱臭効果がさらに高まる。このため、目標相対湿度は60%、より望ましくは80%に予め設定されている。相対湿度の情報は、収納空間23内に設けられた不図示の湿度センサから取得される。脱臭部40の放電空間内に湿度センサが設けられている場合には、相対湿度の情報は、放電空間内の湿度センサから取得されるようにしてもよい。脱臭制御部は、相対湿度が目標相対湿度以上であると判定した場合、ステップS4の処理に移行する。一方、脱臭制御部は、相対湿度が目標相対湿度未満であると判定した場合、相対湿度が目標相対湿度に達するまでステップS3の判定を繰り返す。
ステップS4では、脱臭制御部は、脱臭部40の放電機構に電力を供給し、放電を開始させる。これにより、脱臭部40では、放電生成物が生成される。送風機51の運転は継続されているため、脱臭部40で生成された放電生成物は、収納空間23に空気と共に供給される。放電生成物の生成は、相対湿度が目標相対湿度以上となった後に開始される。このため、収納空間23内での脱臭効果を向上させることができる。
次に、ステップS5では、脱臭制御部は、脱臭終了指示を受けたか否かを判定する。脱臭制御部は、脱臭終了指示を受けたと判定した場合、ステップS6の処理に移行する。一方、脱臭制御部は、脱臭終了指示を受けていないと判定した場合、脱臭終了指示を受けるまでステップS5の判定を繰り返す。
ステップS6では、脱臭制御部は、放電機構での放電を停止させる。また、ステップS6では、脱臭制御部は、湿度調節部70による空気の冷却を停止させる。さらに、ステップS6では、脱臭制御部は、送風機51の駆動を停止させる。これにより、ランドリーバスケット100での脱臭動作が終了する。脱臭制御部では、以上のような流れにより脱臭処理が実行される。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果が得られることに加え、ランドリーバスケット100での脱臭効果をより向上させることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る収納容器について説明する。図9は、本実施の形態に係るランドリーバスケット100の構成を示す断面図である。本実施の形態に係るランドリーバスケット100は、少なくとも、収納部20の通風流出口24aが底面部24に設けられており、収納物を攪拌する攪拌部80が収納空間23に設けられている点で、実施の形態1と異なっている。実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
図9に示すように、底面部24の中心部には、収納空間23から空気を流出させる通風流出口24aが形成されている。収納部20が格納空間14に格納された状態では、通風流出口24aは台座板開口部16aと接続される。これにより、収納空間23の空気は、通風流出口24a及び台座板開口部16aを介して戻りダクト62に流出し、送風部50に吸い込まれる。
攪拌部80は、軸部81、攪拌羽根82及びモータ83を有している。軸部81は、収納部20内で上下方向に延伸した棒状の部材である。軸部81の下端部は、不図示の軸受を介して底面部24に回転自在に支持されている。軸部81の上端部は、モータ83の出力軸に着脱自在に接続されている。攪拌羽根82は、軸部81に固定された板状の部材である。攪拌羽根82は、軸部81から、軸部81を中心とする径方向に沿って延びている。攪拌羽根82は、例えば樹脂により形成されている。攪拌羽根82は、少なくとも1つ、望ましくは2つ以上設けられている。2つ以上の攪拌羽根82が設けられる場合、攪拌羽根82は、軸部81を中心とする周方向で等間隔となるように設けられる。攪拌羽根82は、軸部81と一体成形されていてもよいし、軸部81とは別部材であってもよい。軸部81と沿う方向での攪拌羽根82の長さ寸法は、収納空間23の高さ寸法に応じて適宜設定される。攪拌羽根82の厚さ寸法、及び攪拌羽根82の径方向での長さ寸法は、収納空間23内に衣類が収納される際に邪魔にならないように適宜設定される。モータ83は、蓋部12の下面側に固定されている。蓋部12が閉められる際には、モータ83の出力軸と軸部81の上端部とが接続される。蓋部12が開けられる際には、モータ83の出力軸と軸部81の上端部とが分離される。
例えば、ユーザは、ランドリーバスケット100の電源をオンにして脱臭開始指示を入力する際、蓋部12又は筐体本体部11に設けられた「攪拌」ボタンを押すことにより、攪拌指示を入力する。ランドリーバスケット100の制御部は、攪拌指示を受け付けると、モータ83を駆動させる。これにより、軸部81を中心として攪拌羽根82が回転し、攪拌羽根82によって収納空間23内の衣類が攪拌される。
このように、ランドリーバスケット100は、収納空間23内の収納物を攪拌する攪拌部80を有している。脱臭を行う際に攪拌部80を動作させることにより、衣類と放電生成物との接触効率を高めることができるため、脱臭効果を高めることができる。
上記の説明では、攪拌部80のモータ83が蓋部12に設置されるものとしたが、これは一例に過ぎない。例えば、収納部20の壁面には、攪拌部80として、モータで駆動するプロペラが設けられるようにしてもよい。また、収納部の別の場所に攪拌部80が設けられるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果が得られることに加え、ランドリーバスケット100での脱臭効果をより向上させることができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る収納容器について説明する。図10は、本実施の形態に係るランドリーバスケット100の構成を示す断面図である。本実施の形態に係るランドリーバスケット100は、少なくとも、排気ダクト64と風路切替部90とが設けられている点で、実施の形態1と異なっている。実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。
図10に示すように、脱臭空間15には、排気ダクト64が設けられている。排気ダクト64は、送風部50の下流側かつ脱臭部40の上流側で、送りダクト61から分岐している。すなわち、排気ダクト64内に形成される排気風路65は、送風部50の下流側かつ脱臭部40の上流側で循環風路60から分岐している。排気風路65の下流端は、ランドリーバスケット100の外部の空間とつながっている。
送りダクト61と排気ダクト64との分岐部には、風路切替部90が設けられている。風路切替部90は、送りダクト61側の入口を開閉する給気ダンパー91と、排気ダクト64側の入口を開閉する排気ダンパー92と、を有している。風路切替部90の給気ダンパー91及び排気ダンパー92は、例えば脱臭制御部により制御される。
給気ダンパー91は、ダンパー羽根91aと、ダンパー羽根91aの一端に設けられた軸部91bと、軸部91bを回転駆動する不図示のモータと、を有している。軸部91bは、送りダクト61に回転自在に支持されている。ダンパー羽根91aは、送りダクト61の風路断面と同様の平面形状を有する板状の部材である。ダンパー羽根91aが閉じられると、送りダクト61が閉塞される。ダンパー羽根91aは、例えば樹脂により形成されている。ダンパー羽根91aは、1つの軸部91bに対して1つ設けられている。ダンパー羽根91aは、軸部91bと一体成形されていてもよいし、軸部91bとは別部材であってもよい。
排気ダンパー92は、給気ダンパー91と同様に、ダンパー羽根92aと、ダンパー羽根92aの一端に設けられた軸部92bと、軸部92bを回転駆動する不図示のモータと、を有している。軸部92bは、排気ダクト64に回転自在に支持されるとともに、モータの出力軸に接続されている。ダンパー羽根92aは、排気ダクト64の風路断面と同様の平面形状を有する板状の部材である。ダンパー羽根92aが閉じられると、排気ダクト64が閉塞される。ダンパー羽根92aは、例えば樹脂により形成されている。ダンパー羽根92aは、1つの軸部92bに対して1つ設けられている。ダンパー羽根92aは、軸部92bと一体成形されていてもよいし、軸部92bとは別部材であってもよい。
給気ダンパー91が開となり排気ダンパー92が閉となる状態では、送風部50から吹き出される空気は、脱臭部40及び送りダクト61を通って収納空間23に供給される。収納空間23の空気は、戻りダクト62を通って送風部50に吸い込まれる。すなわち、筐体10内の空気は、送風部50、脱臭部40、収納部20及び送風部50をこの順に経由して、循環風路60を循環する。一方、給気ダンパー91が閉となり排気ダンパー92が開となる状態では、収納空間23の空気は、戻りダクト62を通って送風部50に吸い込まれ、排気ダクト64を通ってランドリーバスケット100の外部に排出される。なお、収納空間23には、例えば蓋部12に形成された不図示の通気孔を介して、ランドリーバスケット100の外部の空気が流入するようになっていてもよい。
通常、ランドリーバスケット100の脱臭動作が開始されると、送風機51の動作及び脱臭部40での放電が開始される。このとき、まず、揮発しやすい臭気物質が収納空間23内の衣類から飛散する。衣類から飛散した臭気物質は、空気と共に、戻りダクト62及び送風部50を通って脱臭部40に流入する。脱臭部40で生成された放電生成物は、脱臭部40に流入した臭気物質と反応し、当該臭気物質を分解して無臭化する。このため、脱臭動作の開始当初は、脱臭部40で生成される放電生成物のほとんどは、脱臭部40内で消失し、収納空間23にまで供給されない。その後、収納空間23から脱臭部40に流入する臭気物質が減少すると、脱臭部40で生成される放電生成物が空気と共に収納空間23に供給され始める。放電生成物が収納空間23に供給され始めると、収納空間23内の衣類に付着している臭気物質が放電生成物により分解され始める。
これに対し、本実施の形態では、ランドリーバスケット100の脱臭動作が開始される際、送風機51の動作が開始されるとともに、給気ダンパー91が閉となり排気ダンパー92が開となるように風路切替部90が制御される。これにより、揮発しやすい臭気物質は、収納空間23内の衣類から飛散し、空気と共に排気ダクト64を通ってランドリーバスケット100の外部に排出される。揮発しやすい臭気物質が十分に排出された後、給気ダンパー91が開となり排気ダンパー92が閉となるように風路切替部90が制御されるとともに、脱臭部40での放電が開始される。このとき、揮発しやすい臭気物質は既にランドリーバスケット100の外部に排出されているため、脱臭部40に流入する臭気物質は少ない。このため、脱臭部40で生成される放電生成物は、放電開始直後から、空気と共に収納空間23に供給される。これにより、揮発せずに収納空間23内の衣類に残存する臭気物質は、放電生成物により分解される。揮発しやすい臭気物質が既にランドリーバスケット100の外部に排出されているため、臭気物質と放電生成物との接触効率が高まり、臭気物質は放電生成物により効率良く分解される。
本実施の形態では、揮発しやすい臭気物質がランドリーバスケット100の外部に排出された後に、脱臭部40での放電が開始される。揮発しやすい臭気物質は、ランドリーバスケット100の外部に排出されることにより、先に除去される。その後、揮発せずに衣類に残留する臭気物質は、放電生成物で分解されることにより除去される。これにより、臭気物質を効率的に除去することができるため、脱臭に要する時間を短縮することができる。また、揮発しやすい臭気物質は放電生成物を用いずに除去されるため、脱臭部40での放電に要する消費電力を低減できる。
図11は、本実施の形態に係るランドリーバスケット100の脱臭制御部で実行される急速脱臭処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、ユーザは、ランドリーバスケット100の電源をオンにして脱臭開始指示を入力する際、蓋部12又は筐体本体部11に設けられた「急速脱臭」ボタンを押すことにより、急速脱臭指示を入力する。脱臭制御部は、急速脱臭指示を受け付けると、図11に示す急速脱臭処理を実行する。
図11のステップS11では、脱臭制御部は、給気ダンパー91が閉となり排気ダンパー92が開となるように風路切替部90を制御するとともに、送風機51の運転を開始する。これにより、収納空間23の空気をランドリーバスケット100の外部に排出する排気運転が開始される。排気運転が開始されると、揮発しやすい臭気物質は、収納空間23内の衣類から飛散し、空気と共に排気ダクト64を通ってランドリーバスケット100の外部に排出される。
次に、ステップS12では、脱臭制御部は、排気運転の終了条件を満たすか否かを判定する。脱臭運転は、例えば、排気運転が開始されてからの経過時間が、予め設定された閾値時間を超えた場合、排気運転の終了条件を満たすと判定する。脱臭制御部は、排気運転の終了条件を満たすと判定した場合には、ステップS13の処理に移行する。一方、脱臭制御部は、排気運転の終了条件を満たさないと判定した場合には、排気運転の終了条件を満たすまでステップS12の判定を繰り返す。
ステップS13では、脱臭制御部は、給気ダンパー91が開となり排気ダンパー92が閉となるように風路切替部90を制御する。これにより、排気運転が終了し、筐体10内の空気は、送風部50、脱臭部40、収納部20及び送風部50をこの順に循環する。
次に、ステップS14では、脱臭制御部は、脱臭部40の放電機構に電力を供給し、放電を開始させる。これにより、脱臭部40では放電生成物が生成される。揮発しやすい臭気物質は既にランドリーバスケット100の外部に排出されているため、脱臭部40に流入する臭気物質は少ない。このため、脱臭部40で生成される放電生成物は、空気と共に収納空間23に供給される。その後、脱臭制御部は、急速脱臭処理を終了し、例えば通常の脱臭処理に移行する。
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1と同様の効果が得られることに加え、脱臭に要する時間を短縮することができる。
本実施の形態では、排気ダクト64が、送風部50の下流側かつ脱臭部40の上流側で送りダクト61から分岐しているが、これは一例に過ぎない。例えば、排気ダクト64は、脱臭部40の下流側かつ収納部20の上流側で送りダクト61から分岐していてもよい。
また、本実施の形態では、排気運転が開始されてからの経過時間に基づいて、排気運転の終了条件を満たすか否かが判定されているが、これは一例に過ぎない。例えば、臭気を検出する臭気センサが設けられている場合、臭気センサから取得される臭気レベルの情報に基づき、排気運転の終了条件を満たすか否かが判定されるようにしてもよい。臭気センサは、排気運転中に臭気を検出できるように、収納部20、戻りダクト62、送風部50、風路切替部90又は排気ダクト64に設けられる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、又は実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。また、上記の各実施の形態1〜4は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
本発明に係る収納容器は、内部に収納している収納物のにおいを除去することが可能となるため、例えば、洗濯前の衣類を収納するランドリーバスケット等の収納容器に適用することができる。
10 筐体、11 筐体本体部、11a 上面開口部、12 蓋部、13 仕切板、13a 第1仕切板開口部、13b 第2仕切板開口部、14 格納空間、15 脱臭空間、16 台座板、16a 台座板開口部、17 外周空間、18 内周空間、20 収納部、21 内周壁、21a 通風流出口、22 外周壁、22a 通風流入口、23 収納空間、24 底面部、24a 通風流出口、25 上面開口部、40 脱臭部、50 送風部、51 送風機、52 フィルター、60 循環風路、61 送りダクト、62 戻りダクト、63 ドレンパン部、64 排気ダクト、65 排気風路、70 湿度調節部、71 冷却部、72 ドレンパン、73 ペルチェ素子、74a、74b ペルチェ回路板、80 攪拌部、81 軸部、82 攪拌羽根、83 モータ、90 風路切替部、91 給気ダンパー、91a ダンパー羽根、91b 軸部、92 排気ダンパー、92a ダンパー羽根、92b 軸部、100 ランドリーバスケット。

Claims (7)

  1. 筐体に格納され、収納物が収納される収納部と、
    前記収納部を経由して前記筐体内に形成される循環風路で空気を循環させる送風機と、
    前記循環風路で前記送風機の下流側かつ前記収納部の上流側に配置され、前記収納物の脱臭を行う脱臭成分を生成する脱臭部と、
    前記循環風路で前記脱臭部の下流側かつ前記収納部の上流側に設けられ、少なくとも前記脱臭部に接続されたダクトと、
    を備える収納容器。
  2. 前記収納部には、前記収納物が収納される収納空間に前記空気を流入させる通風流入口と、前記収納空間から前記空気を流出させる通風流出口と、が形成されている請求項1に記載の収納容器。
  3. 前記収納部は、前記筐体に着脱自在に格納されている請求項1又は請求項2に記載の収納容器。
  4. 前記脱臭部は、前記脱臭成分として放電生成物を生成するように構成されている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の収納容器。
  5. 前記循環風路で前記収納部の下流側かつ前記送風機の上流側に配置されたフィルターをさらに備えている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の収納容器。
  6. 前記送風機、前記フィルター及び前記脱臭部は、一体に形成されているとともに、前記筐体に着脱自在に格納されている請求項5に記載の収納容器。
  7. 前記フィルターは、前記空気に含まれるほこりを除去するとともにオゾンガスを分解するように構成されている請求項5又は請求項6に記載の収納容器。
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