JP4864442B2 - 空気清浄機及び空気清浄方法 - Google Patents

空気清浄機及び空気清浄方法 Download PDF

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本発明は、イオン発生装置を有し、室内の空気を浄化して室内に送出する空気清浄機及びそれを備えた空気清浄方法に関する。
従来の空気清浄機は特許文献1に開示されている。図11は、この空気清浄機を示す正面断面図である。空気清浄機1は前面に吸気口(不図示)が設けられた本体部10を有し、吸気口に対向するフィルターユニット(不図示)が本体部10に装着されている。本体部10内にはフィルターユニットの後方に送風機30が設けられる。
送風機30は舌部33を有して渦巻き状の気流路34を形成するケーシング32内に羽根車31を配置した遠心ファンから成っている。羽根車31の回転により軸方向に吸気して周方向に排気する。本体部10の背面側上部の傾斜面には吹出口15が上方に向かって開口し、気流路34は舌部33により吹出口15に向かって上方へ行くほど拡幅されている。また、ケーシング32には気流路34内にイオンを放出するイオン発生装置40が取り付けられている。
上記構成の空気清浄機1において、送風機30の駆動により前面の吸気口から本体部10内に取り込まれた室内の空気はフィルターユニットで集塵される。塵埃が除去された空気は羽根車31の軸方向からケーシング32内に流入し、矢印Aに示すように羽根車31の周方向に気流路34を流通する。
気流路34を流通する空気にはイオン発生装置40から放出されたイオンが含まれ、舌部33によって気流幅を広げながら上方に導かれて吹出口15から室内に送出される。これにより、室内の空気を浄化するとともに、イオンによって浮遊菌の殺菌効果やリラクゼーション効果を得ることができる。
特開2002−78788号公報(第3頁−第5頁、第3図)
しかしながら、上記従来の空気清浄機によると、送風機32の気流路34が渦巻き状に形成されるため、吹出口15から室内に送出される空気は矢印Bに示すように図中、右方向に偏って送出される。このため、室内のイオンの分布が不均一になり、室内全体に亙って浮遊菌の殺菌効果やリラクゼーション効果を迅速に得ることが困難な問題があった。
本発明は、室内のイオン分布を均一化できる空気清浄機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、吸気口から取り込まれた室内の空気を浄化して、上部に設けられた吹出口から上方に送出する空気清浄機において、舌部を有して渦巻き状の気流路を形成するケーシング内に羽根車を配して上方に排気する送風機と、前記気流路内にイオンを放出するイオン発生装置と、前記舌部と前記吹出口との間に配されるとともに鉛直に延びて前記羽根車の回転軸に平行な複数の整流板とを備えたことを特徴としている。
この構成によると、送風機の駆動により吸気口から取り込まれた室内の空気はフィルター等により集塵され、ケーシング内の渦巻き状の気流路を流通する。気流路内にはイオン発生装置からイオンが放出され、塵埃を除去されてイオンを含んだ空気は舌部により気流幅を拡大しながら上方に導かれる。該空気は整流板によって整流され、気流方向が鉛直上方に一定の層流となって吹出口から室内に送出される。
また本発明は、上記構成の空気清浄機において、前記整流板の鉛直方向の長さを30〜50mmにしたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の空気清浄機において、前記気流路の幅が前記舌部から前記吹出口と略等しい幅まで拡大された位置に前記整流板を設けたことを特徴としている。この構成によると、塵埃を除去されてイオンを含んだ空気は舌部により気流幅を拡大し、吹出口と略等しくなると整流板によって整流される。
また本発明は、上記構成の空気清浄機において、前記イオン発生装置によりH+(H2O)nから成るプラスイオンとO2 -(H2O)mから成るマイナスイオン(m、nは自然数)とを放出することを特徴としている。
また本発明は、吸気口から取り込まれた室内の空気を浄化して、上部に設けられた吹出口から上方に送出する空気清浄機を備えた空気清浄方法において、前記空気清浄機は舌部を有して渦巻き状の気流路を形成するケーシング内に羽根車を配して上方に排気する送風機と、前記気流路内にイオンを放出するイオン発生装置と、前記舌部と前記吹出口との間に配されるとともに鉛直に延びて前記羽根車の回転軸に平行な複数の整流板とを備え、前記吹出口から送出された空気を室内の天井面に沿って流通させることを特徴としている。
本発明の空気清浄装置によると、イオン発生装置を有し、鉛直に延びて羽根車の回転軸に平行な複数の整流板を渦巻き状の気流路の舌部と吹出口との間に配したので、イオンを含んだ空気が吹出口から均一に鉛直上方に送出され、左右に分かれて流通させることができる。従って、室内のイオンの分布を均一化し、迅速に浮遊菌の殺菌効果やリラクゼーション効果を得ることができる。
また本発明の空気清浄装置によると、整流板の鉛直方向の長さを30〜50mmにしたので、室内のイオンの分布を均一にできる空気清浄機を容易に実現することができる。
また本発明の空気清浄装置によると、気流路の幅が舌部から吹出口と略等しい幅まで拡大された位置に整流板を設けたので、吹出口の幅まで広がらない気流を整流することによって生じる左右方向の一方への偏りを防止することができる。
また本発明の空気清浄装置によると、イオン発生装置によりH+(H2O)nから成るプラスイオンとO2 -(H2O)mから成るマイナスイオン(m、nは自然数)とを放出するので、室内の浮遊菌を迅速に殺菌することができる。
また本発明の空気清浄方法によると、整流板で整流して吹出口から鉛直上方に送出した空気を室内の天井面に沿って流通させるので、室内の天井面に沿って左右に分かれてイオンが室内に行き渡る。従って、室内の壁面のカビの発生を抑制できるとともに家具等の背後にイオンを流通させて室内全体を殺菌することができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は一実施形態の空気清浄機の前面を示す斜視図である。空気清浄機1はベース11で支持される本体部10を有し、本体部10の前面が前面カバー12で覆われる。ベース11により空気清浄機1を床面に設置することができる。
前面カバー12には室内の空気を前面から取り込む吸気口13が設けられている。前面カバー12と本体部10との間は隙間が設けられ、該隙間によって室内の空気を側方から取り込む側方吸気口14が形成されている。本体部10の上部には使用者が操作する操作パネル80が設けられる。
図2は空気清浄機1の背面を示す斜視図である。本体部10の背面側上部には空気清浄機1の運搬時に把持する取っ手17が形成される。本体部10は取っ手17の下方が傾斜面に形成され、該傾斜面には空気清浄機1により浄化した空気を吹出す吹出口15が設けられる。また、本体部10の背面には壁掛け孔18が設けられる。壁掛け孔18により空気清浄機1を壁面に掛けることができる。
図3、図4は空気清浄機1の分解斜視図及び本体部10の斜視図を示している。本体部10は正面から見て矩形の凹部24が前面に形成される。凹部24にはフィルターユニット20が配設される。凹部24の背壁にはフィルターユニット20を通過した空気が通過する通風口25が設けられる。
フィルターユニット20は前方側から順に配されたプレフィルター21、脱臭フィルター22及び集塵フィルター23から成っている。プレフィルター21はポリプロピレンから成り、空気中の大型の塵埃を捕集する。脱臭フィルター22は矩形の枠に二重に取り付けられたポリエステル製の不織布間に活性炭が均一に分散配置された三層構造を成している。脱臭フィルター22によって空気中のアセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等の臭気成分を吸着する。
集塵フィルター23はHEPAフィルターから成り、濾材(不図示)を覆うように枠材(不図示)がホットメルトにより溶着されている。濾材はポリエステル/ビニロン系の不織布から成る骨材とメルトブロー不織布とを重ね合わせ、折り畳んで構成される。メルトブロー不織布として電石加工された東レ株式会社製トレミクロン(登録商標)が用いられる。また、濾材の表面にはハイドロキシアパタイト加工した不織布から成る抗菌シートが重ねて熱圧着されている。集塵フィルター23によって空気中の微細な塵埃を捕集する。
図5、図6は空気清浄機1の側面断面図及び正面断面図を示している。凹部24の背壁の後方には送風機30が配される。送風機30は舌部33を有して渦巻き状の気流路34を形成するケーシング32内に羽根車31を配置したターボファンから成っている。羽根車31は放射状の羽根31bがモータ31aと一体に設けられる。モータ31aの駆動により、送風機30は軸方向に吸気して矢印Aに示すように周方向に排気する。送風機30としてターボファン以外の遠心ファン(シロッコファン等)やクロスフローファンを用いてもよい。
気流路34は舌部33により上方へ行くほど拡幅され、舌部33と吹出口15との間には鉛直方向に延びて羽根車31の回転軸に平行な複数の整流板35が設けられている。また、送風機30の排気側の気流路34にはイオンを放出するイオン発生装置40が設けられている。
イオン発生装置40は高圧電圧の印加によりイオンを発生するイオン発生素子101(図7参照)が気流路34に面して配されている。イオン発生装置40を送風機30の排気側に配置することにより送風機30との衝突によるイオンの消滅を防止することができる。
図7はイオン発生装置40を示す側面図である。また、図8、図9はイオン発生装置40のイオン発生素子101を示す正面図及び斜視図である。イオン発生装置40はイオン発生素子101及び電圧印加回路Vから成っている。イオン発生素子101は誘電体104を介して対向配置される放電電極105及び誘導電極106を有している。
放電電極105は平板状の誘電体104上に形成され、誘導電極106は誘電体104の放電電極105に対向するように埋設される。誘電体104は円板、楕円板、多角形板等の平板状に形成される。誘電体104を円柱状にしてもよいが、平板状にすると生産性がよい。
誘電体104の材料として、ポリイミドやガラスエポキシ等の耐酸化性に優れた有機物を用いることができる。また、セラミック(高純度のアルミナ、結晶化ガラス、フォルステライト、ステアタイト等)等の無機物を用いてもよい。誘電体104を無機物にする方が耐食性が高いためより望ましい。成形性や後述する電極の形成の容易性からセラミックを用いると更に望ましい。また、密度ばらつきが少ない材料を用いると誘電体104の絶縁率を均一にでき、放電電極105と誘導電極106との間の絶縁抵抗を均一にできる。
放電電極105及び誘導電極106は導電性を有するものであれば特に制限なく使用することができるが、放電による溶融等の変形を起こさないものにする必要がある。放電電極105は誘電体104の表面に誘電体104と一体に均一な厚みで形成される。放電電極105の形状として平面状、格子状、線状等の形状にすることができる。放電電極105を格子状や線状にすると電界集中が起こり易く、印加電圧が低くても放電させることができるためより望ましい。
放電電極105と誘導電極106との間の絶縁抵抗は均一であることが望ましく、誘導電極106は放電電極105と平行に形成される。このため、誘電体104内部に埋設される誘電電極106は放電電極105との距離(以下、「電極間距離」という)が一定になるように設けられる。
これにより、放電電極105と誘導電極106との間の放電状態が安定し、イオンを安定して発生させることができる。尚、誘電体104を円柱状にした場合は、放電電極105を誘電体104の外周面に設けて誘導電極106を軸上に設けることによって電極間距離を一定にすることができる。
誘電体104の放電電極105を設けた面に対向する面には放電電極接点108、誘導電極接点107及び抵抗接点(不図示)が設けられる。放電電極接点108は放電電極105に導通して放電電極105に電力を供給する。誘電電極接点107は誘電電極105に導通して誘電電極105に電力を供給する。抵抗接点は抵抗が溶着される。
放電電極接点108及び誘導電極接点107にはそれぞれ銅線やアルミ線等のリード線の一端が結線され、これらのリード線の他端が電圧印加回路Vに接続される。放電電極接点108及び誘電電極接点107は誘電体104の表面であればどこに設けても、リード線との接続を容易にできる。
しかしながら、放電電極接点108及び誘導電極接点107はそれぞれ放電電極105及び誘電電極106と同電位となる。このため、誘導電極106と放電電極接点108との距離を電極間距離よりも大きくし、放電電極105と誘電電極接点107との距離を電極間距離よりも大きくするとよい。これにより、安定した放電を行うことができる。加えて、放電電極接点108と誘導電極接点107との距離も電極間距離よりも大きく形成するとよい。
また、放電電極接点108及び誘導電極接点107を放電電極105と異なる面に設けているので、放電電極105を設けた面にリード線等の配線が配置されない。このため、イオンが発生する放電電極105の表面を気流が流通しても、リード線による気流の乱れを防止することができる。
放電電極105及び誘導電極106は電圧印加回路Vに接続され、これらの間に電圧が印加される。イオン発生素子101が一つの場合にプラスイオンとマイナスイオンの両方を発生させるためには、放電電極105と誘導電極106との間の印加電圧を交番電圧にする必要がある。
交番電圧は一般的に商用電源に用いられる正弦波状の交番電圧(交流電圧)でもよく、矩形波状の交番電圧や他の波形を用いた交番電圧でもよい。尚、放電電極105をグランドに接続して接地電位とし、誘導電極106を電圧印加回路Vに接続してもよい。また、放電電極105を電圧印加回路Vに接続し、誘導電極106をグランドに接続して接地電位としてもよい。
放電電極105と誘導電極106との間の印加電圧が正電圧の場合は主としてH+(H2O)nから成るプラスイオンを発生し、負電圧の場合は主としてO2 -(H2O)mから成るマイナスイオンを発生する。ここで、n、mは任意の自然数である。H+(H2O)n及びO2 -(H2O)mは空気中の浮遊菌や臭気成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭気成分を破壊する。ここで、n’、m’は任意の自然数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して吹出口15から送出することにより室内の殺菌及び臭い除去を行うことができる。また、マイナスイオンのみを発生して室内に送出することにより、リラクゼーション効果を得ることができる。
+(H2O)n+O2 -(H2O)m→・OH+1/2O2+(n+m)H2O ・・・(1)
+(H2O)n+H+(H2O)n'+O2 -(H2O)m+O2 -(H2O)m' →2・OH+O2+(n+n’+m+m’)H2O ・・・(2)
+(H2O)n+H+(H2O)n'+O2 -(H2O)m+O2 -(H2O)m' →H22+O2+(n+n’+m+m’)H2O ・・・(3)
図10は空気清浄機1の構成を示すブロック図である。空気清浄機1は操作パネル80(図1参照)の背面に配された各部を制御するマイクロコンピュータ89を有している。マイクロコンピュータ89には制御部89、スイッチ判定部83、センサ判定部86、イオン発生駆動回路85が設けられる。
スイッチ判定部83にはリモコン受信部58及び運転切替ボタン51が接続される。リモコン受信部58はリモートコントローラ(不図示)から送信された赤外線信号を受光ユニットにより「High」または「Low」信号に変換する。運転切替ボタン51は操作パネル80(図1参照)に設けられ、空気清浄機1の運転モードの切り替えを指示する。スイッチ判定部83はリモコン受信部58及び運転切替ボタン51から受けとった信号の指示内容を判定し、判定結果を制御部89に送る。
センサ判定部86には埃センサ87及び臭いセンサ88が接続される。埃センサ87は発光素子と受光素子の組み合わせにより、室内の塵埃の状態に応じて出力電圧を可変する。即ち、室内の塵埃の量が多いほど出力電圧が大きくなり、塵埃の粒子が大きいと出力電圧が大きくなる。これにより、継続して発せられる煙草の煙を検知すると小さい電圧が連続して出力される。通常の埃を検知すると煙草の煙よりも大きな電圧が不連続に出力される。また、埃よりも大きな花粉等の粒子を検知すると、埃よりも大きい電圧が不連続に出力される。従って、煙草の煙、埃、花粉を区別して判定することができる。
臭いセンサ88は金属酸化物半導体から成り、センサー表面にガス成分が吸着すると抵抗値が変化することにより出力電圧を可変する。これにより、煙草や生活臭等の臭気成分を検出する。センサ判定部86は埃センサ87及び臭いセンサ88から受け取った出力電圧を判定し、判定結果を制御部89に送る。
イオン発生駆動回路85はイオン発生装置40に接続され、スイッチ判定部83やセンサ判定部86の判定結果に応じてイオン発生装置40の動作モードを切り替えて駆動する。また、制御部89には送風駆動回路84が接続される。送風駆動回路84は送風機30に接続され、送風機30を駆動して回転数を制御する。制御部89はCPUから成り、センサ判定部86やスイッチ判定部83の判定結果に応じて送風駆動回路84やイオン発生駆動回路85を制御する。
また、図示しない電源回路や電源クロック回路が設けられる。電源回路は商用電源を整流・平滑し、各部に電力を供給する。電源クロック回路は電源回路の一次側電圧波形を方波形信号に変換する。また、制御部89は出力が一定時間以上「High」または「Low」信号を継続して受け取ると停電と判定し、臭いセンサ88、埃センサ87の駆動や操作パネル80の表示を停止する。
上記構成の空気清浄機1において、操作パネル80の操作によって運転を開始すると、埃センサ87及び臭いセンサ88により塵埃量や臭気成分が検知される。埃センサ87及び臭いセンサ88の検知結果に基づいて、予め設定した汚れ度等に応じて送風機30の風量(強〜弱・静音)が制御される。
これにより、室内の空気は吸気口13及び側方吸気口14から本体部10内に取り込まれ、プレフィルター21で大型の塵埃が捕集される。プレフィルター21を通過した空気はアセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等の臭気成分が脱臭フィルター22で吸着される。脱臭フィルター22を通過した空気は集塵フィルター23で微細な塵埃が捕集される。フィルターユニット20を通過した空気は送風機30の周方向に気流路34を流通する。
気流路34は舌部33により気流幅が拡幅され、気流路34の幅が吹出口15の幅に略等しくなった位置で整流板35によって気流路34を流通する空気が整流される。これにより、気流路34を流通する空気は気流方向が鉛直上方に一定の層流となって吹出口15から室内に送出される。
尚、整流板35を舌部33に近づけすぎると、前述の図6において吹出口15の左側から送出される空気が増加する。整流板35が舌部33から離れすぎると、同図において吹出口15の右側から送出される空気が増加する。従って、適切な位置に整流板35を配置することにより、気流を均一に分岐させて吹出口15から均一な風量で空気を送出することができる。尚、本実施形態では、気流路34の幅が吹出口15の幅に略等しくなった位置に整流板35を設けたので、図中、左方向への気流の偏りを防止することができる。
また、イオン発生装置40は埃センサ87及び臭いセンサ88の検知結果に応じてイオンを発生する。例えば、埃センサ87及び臭いセンサ88で検知した塵埃量や臭気成分の量が予め設定された所定値よりも少ない場合は、放電電極105と誘電電極106の間に約3.5kVの負電圧が印加される。これにより、O2 -(H2O)mから成るマイナスイオン(mは自然数)が生成され、室内にマイナスイオンを含んだ空気が送出される。その結果、リラクゼーション効果を得ることができる。
埃センサ87または臭いセンサ88で検知した塵埃量や臭気成分の量の少なくとも一方が予め設定された所定値よりも多い場合は、放電電極105と誘電電極106の間にピーク電圧が約3.5kVの交流電圧が印加される。これにより、H+(H2O)nから成るプラスイオン(nは自然数)と、O2 -(H2O)mから成るマイナスイオン(mは自然数)が生成され、室内にプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気が送出される。その結果、室内の浮遊菌の殺菌が行われる。
送風機30の回転数は吹出口15から鉛直上方に送出される空気が室内の天井面(高さ約2.4mm)まで届くように設定されている。このため、室内の天井面に到達した空気は天井面に沿って左右に分割して流通し、側壁に沿って降下する。これにより、室内の隅々までイオンを含んだ空気が行き渡り、室内を均一なイオン濃度にすることができる。更に、プラスイオンとマイナスイオンにより室内の壁面のカビの発生を抑制できるとともに家具等の背後にイオンを流通させて室内全体を殺菌することができる。
整流板35は、高さH(図5、図6参照)が低いと風向を可変する効果が低くなり、吹出口15から左右方向の一方に偏って空気が送出される。また、高さHが高いとイオンが整流板35に衝突してイオン濃度が不安定となる。
表1は整流板35の高さHを可変した時の室内のイオン濃度を測定した結果を示している。測定位置は空気清浄機1から前方125cm、左右方向にそれぞれ150cm、高さ方向に100cm離れた2点をイオンカウンターにより測定している。また、整流板35の下端と舌部33の頂点(舌部33が左右方向に最も突出した位置)との距離D(図6参照)が30mmになっている。その結果、整流板35の高さHを30mm〜50mmにすると空気清浄機1の左右でほぼ等しいイオン濃度となり、室内のイオン濃度を均一にすることができる。
Figure 0004864442
本実施形態によると、鉛直に延びて羽根車31の回転軸に平行な複数の整流板35を渦巻き状の気流路34の舌部33と吹出口15との間に配したので、イオンを含んだ空気が吹出口15から均一に鉛直上方に送出され、左右に分かれて流通させることができる。従って、室内のイオンの分布を均一化し、迅速に浮遊菌の殺菌効果やリラクゼーション効果を得ることができる。
また、吹出口15から鉛直上方に送出した空気を室内の天井面に沿って流通させるので、室内の天井面に沿って左右に分かれてイオンが室内に行き渡る。従って、室内の壁面のカビの発生を抑制できるとともに家具等の背後にイオンを流通させて室内全体を殺菌することができる。
本発明は、イオン発生装置を有し、室内の空気を浄化して室内に送出する空気清浄機及びそれを備えた空気清浄方法に利用することができる。
本発明の実施形態の空気清浄機の前面を示す斜視図 本発明の実施形態の空気清浄機の背面を示す斜視図 本発明の実施形態の空気清浄機を示す分解斜視図 本発明の実施形態の空気清浄機の本体部を示す斜視図 本発明の実施形態の空気清浄機を示す側面断面図 本発明の実施形態の空気清浄機を示す正面断面図 本発明の実施形態の空気清浄機のイオン発生装置を示す正面図 本発明の実施形態の空気清浄機のイオン発生装置を示す側面図 本発明の実施形態の空気清浄機のイオン発生素子を示す斜視図 本発明の実施形態の空気清浄機の構成を示すブロック図 従来の空気清浄機を示す正面断面図
符号の説明
1 空気清浄機
10 本体部
12 前面パネル
14 吸気口
15 吹出口
20 フィルターユニット
23 集塵フィルター
24 凹部
25 通風口
30 送風機
31 羽根車
32 ケーシング
33 舌部
34 気流路
35 整流板
40 イオン発生装置
80 操作パネル
101 イオン発生素子
105 放電電極
106 誘電電極

Claims (4)

  1. 吸気口から取り込まれた室内の空気をフィルタ部を通過させることにより浄化して、上部に設けられた吹出口から上方に送出する空気清浄機において、
    舌部を有して渦巻き状の気流路を形成するケーシング内に羽根車を配して上方に排気する送風機と、前記気流路内にイオンを放出するイオン発生装置と、前記舌部と前記吹出口との間に配されるとともに鉛直に延びて前記羽根車の回転軸に平行な複数の整流板とを備え
    前記気流路の幅が前記舌部から前記吹出口と略等しい幅まで拡大された位置に前記整流板の上流端を配置したことを特徴とする空気清浄機。
  2. 前記整流板の鉛直方向の長さを30〜50mmにしたことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 前記イオン発生装置によりH + (H 2 O) n から成るプラスイオンとO 2 - (H 2 O) m から成るマイナスイオン(m、nは自然数)とを放出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気清浄機。
  4. 吸気口から取り込まれた室内の空気をフィルタ部を通過させることにより浄化して、上部に設けられた吹出口から上方に送出する空気清浄機を備えた空気清浄方法において、
    前記空気清浄機は舌部を有して渦巻き状の気流路を形成するケーシング内に羽根車を配して上方に排気する送風機と、前記気流路内にイオンを放出するイオン発生装置と、前記舌部と前記吹出口との間に配されるとともに鉛直に延びて前記羽根車の回転軸に平行な複数の整流板とを備え、前記気流路の幅が前記舌部から前記吹出口と略等しい幅まで拡大された位置に前記整流板の上流端を配置し、前記吹出口から送出された空気を室内の天井面に沿って流通させることを特徴とする空気清浄方法
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