JP6423596B2 - 空調システム及び送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器を有する空気調和機と送風機とを含む空調システムに関する。
従来から、室内環境を良好に保つためにエアコンや空気清浄機といった空気調和機が使用されている。ここで、エアコンは冷房運転によって結露を生じやすく、冷房運転停止後に結露が室内機の内部で蒸発し、一時的に湿度が80%を越えるような状態になるため、室内機内部に好湿性のカビが繁殖しやすい。エアコンにカビが発生していると、送風によって室内にカビの胞子等を拡散することになる。
例えば、夏にエアコンをつけたときの浮遊カビ菌は平均で屋外の2倍汚染されており、中でも屋外の5倍以上のカビ数が検出された家庭は全体の約24%を占めているとの報告がある(非特許文献1参照)。さらにこの報告によれば、特にエアコン運転開始直後のカビ数が多く、運転開始30分後に比べて10倍以上であるとも記されている。
室内の空気がカビ汚染されると、アレルギー疾患や真菌性日和見感染症などを引き起こしやすくなることが懸念される。特にアレルギー疾患は年々増加傾向にあり、カビによるアレルギーはダニや花粉に次ぐ割合となっている。それに伴って、様々な対策商品も提案されており、今後も増加していくと考えられる。
例えば、センサーで室内の粉塵濃度を検出し、空気の汚れ具合に応じて多段運転する空気清浄機が開示されている(特許文献1参照)。また、エアコンの汚れセンサーで空気の汚染度を検出し、それに基づいて空気清浄機を最適に運転する空調管理システムも提案されている(特許文献2参照)。
特開平5−23520号公報 特開2008−267795号公報
濱田信夫、藤田忠雄、「カビ汚染とエアコン」、生活衛生、2001年、Vol.45、No.2、51-61
特許文献1によれば、エアコンから送風に含まれるカビを空気清浄機が検出して運転モードを切り替えるといったことが可能であるが、そもそもエアコンをつけたときに空気清浄機が運転していなければ役に立たない。また、カビの胞子は数μm程度と非常に小さく、比較的高感度のセンサーでなければ検出できず、高価なセンサーが必要となる。また、空気清浄機から送風された浄化された空気とエアコンから送風されたカビ汚染された空気とが混ざり、カビ汚染濃度が低下することにより、高感度のセンサーであってもカビの検出ができないか、もしくは検出までにタイムラグが発生することが予想される。また、エアコンからの送風が直接空気清浄機に当たらないような配置であると、カビの検出が困難になる。
また特許文献2によれば、エアコンの汚れセンサーで空気の汚染を検出した場合に、それに基づいて空気清浄機を運転することができるが、カビの胞子を検出するためには上述したように高感度の高価なセンサーを用いなければならない。また、エアコンにカビが発生している場合でも、送風経路においてセンサーの上流側にカビが発生している場合や、カビが偏って発生しており送風経路においてセンサーと離れている場合には、センサーで検出できない。これに対応するために複数のセンサーを設置することはコストアップ、製品の大型化、風量低下などの問題が生じるため現実的ではない。
このように、現状ではエアコンからの送風による室内空気のカビ汚染への対策が十分であるとは言えない。
本発明は、熱交換器を有する空気調和機と空気調和機に連動する送風機とを含む空調システムにおいて、空気調和機運転時の室内に浮遊するカビ数を減少させることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、熱交換器を有する空気調和機と送風機とを含む空調システムであって、前記空気調和機は、運転開始した場合に前記送風機へその旨を通知し、前記送風機は、前記通知を受けた場合に所定時間風量を増加させる運転を行うことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明は、熱交換器を有する空気調和機と連動する送風機であって、前記空気調和機から運転開始の通知を受けた場合に所定時間風量を増加させる運転を行うことを特徴とする。
本発明によると、空気調和機の運転開始によって空気中の浮遊カビ菌数が増えた場合に、送風機で送風することによって浮遊カビ菌を速く減少させることができる。これにより、室内の空気がカビ汚染されることで引き起こしやすくなるアレルギー疾患や真菌性日和見感染症などを予防できる。
本発明の一実施形態の空調システムの模式図である。 図1のエアコンの一例を示す外観斜視図である。 図2のエアコンの要部構成を示すブロック図である。 図1の空気清浄機の一例を示す外観斜視図である。 図4の空気清浄機の要部構成を示すブロック図である。 送風と粉塵数の関係の一例を示すグラフである。 図6のグラフを対数表示したものである。 送風と粉塵数の関係の一例を示すグラフである。 図8のグラフを対数表示したものである。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本発明の空調システムは、熱交換器を有する空気調和機と送風機とを含むものである。熱交換器を有する空気調和機は以下ではエアコンを例に説明する。送風機はエアコンに連動しており、送風機能を有していればよく、扇風機、空気清浄機、イオン発生機などを用いることができ、以下ではイオン発生機能付きの空気清浄機を例に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の空調システムの模式図である。空調システム10は、エアコン20と、イオン発生機能付きの空気清浄機30とが一室に配置されて構成される。図1では、略直方体の部屋11を想定し、一壁面11aの天井付近にエアコン20が設置され、エアコン20が設置された壁面11aに対向する壁面11b付近の床面に、エアコン20に対向して空気清浄機30が設置されている。図1における矢印A〜Dは空気の流れを模式的に示している。
図2は、図1のエアコン20の一例を示す外観斜視図、図3は、図2のエアコン20の要部構成を示すブロック図である。図1に示してあるのは室内機であって、室外機とともにセパレート型のエアコンとして構成されている。ここでは単にエアコンと記した場合、室内機を指すものとする。エアコン20は冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転等の空調運転ができるものである。
エアコン20は、合成樹脂製の筐体21の内部に送風機及び室内熱交換器を収容している。送風機は筐体10の形状に沿って水平方向に横長に延びるクロスフローファンと、これを回転させる電動機とを備える。室内熱交換器には室外機に収容された圧縮機から冷媒が送り込まれる。
筐体21の前面上部から天面にかけての部分に多数のスリットからなる吸込口22が形成されている。筐体21の前面下部には正面から見て横長の矩形をなす吹出口23が形成されている。送風機と吹出口23との間には送風機から送り出された空気が通る通風路が形成されている。送風機を駆動すると、吸込口22から筐体21内に吸い込まれた室内空気が室内熱交換器を通過し、通風路を通って吹出口23から室内に向かって吹き出される。
吹出口23にはルーバー24が配置されている。ルーバー24はエアコン20の停止時に吹出口23を塞いで閉鎖する外装部材を兼ねており、吹出口23同様に正面から見て横長の矩形をなしている。ルーバー24は水平方向に延びる上辺部24aが回転中心となり下辺側を揺動可能にして筐体21に支持され、室内熱交換器を通過した空気の吹き出し方向を変更可能である。ルーバー24は空気の上下の吹き出し方向を調整するものであるが、エアコン20は空気の左右の吹き出し方向を調整するルーバーも備えている。ルーバー24は電動式であってリモコンの操作又は自動制御で向きの調整が可能となっている。
図3に示すように、エアコン20は筐体21内に制御部28を収容し、制御部28によって送風機25、ルーバー24、センサー26、通信部27等が制御される。センサー26としては、温度センサー、湿度センサー、人体センサー、距離センサー等が用いられる。例えば、距離センサーによって空気清浄機30の位置(方向)を計測し、制御部28でルーバー24の向きを空気清浄機30の方向へ調整することで、空気清浄機30へ向けて送風できる。通信部27は赤外線や電波で同室内に設置されている空気清浄機30と無線通信し、例えばエアコン20の動作状況を空気清浄機30へ送信する。なお、通信部27は少なくとも空気清浄機30へ情報を送信可能であればよく、受信機能は必須ではない。
図4は、図1の空気清浄機30の一例を示す外観斜視図、図5は、図4の空気清浄機30の要部構成を示すブロック図である。空気清浄機30は、ベース31の支持により本体部32が立設されている。本体部32の前面は前面パネル33により覆われている。前面パネル33には室内の空気を取り込む前面吸気口34が設けられるとともに、本体部32と前面パネル33との隙間により側面吸気口35が形成されている。前面パネル33の背面側には空気清浄用フィルターユニット(空気清浄部)が設けられている。空気清浄用フィルターユニットはプレフィルター、脱臭フィルター、集塵フィルター等が吸気方向に積層されて構成される。
本体部32の前面にはイオン発生装置で発生したイオンを含んだ空気を吹き出すイオン吹出口36が設けられる。本体部32の上面には、清浄された空気を吹き出す上面吹出口37と、操作パネル38とが設けられる。上面吹出口37には空気の吹き出し方向を調整するルーバーが設けられる。このルーバーは電動式であって操作パネル38の操作又は自動制御で向きの調整が可能となっている。
本体部32内には、前面吸気口34及び側面吸気口35とイオン吹出口36及び上面吹出口37とを繋ぐ通風路が形成されている。通風路上には送風機とイオン発生装置とが設けられている。なお、吸気口34以外の吸気口を設けてもよく、例えば背面吸気口や上面吸気口を追加してもよい。この場合、追加した吸気口に対応した吹出口を追加すれば、風量を増すことができる。
通風路の途中には所定数のダンパーが設けられる。ダンパーによってどの吸気口とどの吹出口とを連通するかを切り替えることができ、例えば、上面吹出口37からのみ吹き出す場合、イオン吹出口36からのみ吹き出す場合、上面吹出口37及びイオン吹出口36から吹き出す場合、前面吸気口34のみから吸気する場合、側面吸気口35のみから吸気する場合、前面吸気口34及び側面吸気口35から吸気する場合などに切り替えることができるようになっている。なお、吸気口及び吹出口を追加した場合は追加した吸気口及び吹出口もダンパーによって切り替えることができるようにする。
図5に示すように、空気清浄機30は本体部32内に制御部39を収容し、制御部39によって送風機40、イオン発生装置41、ダンパー42、ルーバー43、センサー44、通信部45等が制御される。
イオン発生装置41は、高圧電圧の印加によりイオンを発生する電極からなるイオン発生電極を有し、イオン発生電極が通風路内に露出するように配される。イオン発生装置41を送風機40とイオン吹出口36との間の通風路上に配置することにより、送風機と40との衝突によるイオンの消滅を防止することができる。
イオン発生装置41のイオン発生電極には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。イオン発生電極の印加電圧が正電圧の場合は主としてH+(H2O)nから成るプラスイオンを発生し、負電圧の場合は主としてO2 -(H2O)mから成るマイナスイオンを発生する。ここで、n、mは整数である。H+(H2O)n及びO2 -(H2O)mは空気中の浮遊菌や臭い成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
そして、式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌や臭い成分を破壊する。ここで、n'、m'は整数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生してイオン吹出口36から送出することにより室内の殺菌及び臭い除去を行うことができる。また、プラスイオンとマイナスイオンは、浮遊カビ菌表面の細胞膜のタンパク質を切断して分解・除去し、除菌することができる。
+(H2O)n+O2 -(H2O)m→・OH+1/2O2+(n+m)H2O ・・・(1)
+(H2O)n+H+(H2O)n'+O2 -(H2O)m+O2 -(H2O)m' →2・OH+O2+(n+n'+m+m')H2O ・・・(2)
+(H2O)n+H+(H2O)n'+O2 -(H2O)m+O2 -(H2O)m' →H22+O2+(n+n'+m+m')H2O ・・・(3)
センサー44としては、温度センサー、湿度センサー、人体センサー、距離センサー等が用いられる。例えば、距離センサーによってエアコン20の位置(方向)を計測し、制御部39でルーバー43の向きをエアコン20の方向へ調整することで、エアコン20へ向けて送風できる。通信部45は赤外線や電波で同室内に設置されているエアコン20と無線通信し、例えばエアコン20の動作状況を受信する。なお、通信部45は少なくともエアコン20からの情報を受信可能であればよく、送信機能は必須ではない。
このような構成の空調システム10におけるエアコン20及び空気清浄機30の動作について以下に説明する。
空調システム10において、まずエアコン20が冷房運転など何れかの運転を開始すると、エアコン20は空気清浄機30へ運転を開始した旨の情報を送信する。これに対して空気清浄機30は、エアコン20からの情報を受信すると所定時間通常モード(例えば「弱」運転)よりも風量を増加させる運転を行う。ここで、エアコン20から情報を受信したときに空気清浄機30が停止している場合は、運転を開始し、所定時間後に停止するように制御することができる。また、エアコン20から情報を受信したときに空気清浄機30が運転中である場合は、少なくともその時点から所定時間は運転を継続するように制御することができる。
エアコン20内にカビが発生している場合にエアコン20の運転開始によってカビを含んだ空気が吹き出され、室内の空気がカビ汚染されるが、上記の構成により、空気清浄機30からの送風によって室内の空気が循環するので、空気中のカビが短時間で床に落ち、短時間で浮遊カビ菌を減らすことができる。このことを実証する実験結果を以下に示す。なお、この実験では、空気清浄機30に搭載されている空気清浄部を外し、空気清浄機30をフィルターによる空気浄化機能を備えない単なる送風機として機能させている。また、イオンも発生しないようにしている。空気清浄部として集塵フィルターを搭載した場合には、空気清浄機に吸い込まれた空気中のカビは集塵フィルターに捕集されるため、より短時間で空気中の浮遊カビ菌を減らすことができる。イオンを発生させた場合は、さらに浮遊カビ菌を除菌することができる。
図6は、送風と粉塵数の関係の一例を示すグラフであり、図7は、図6のグラフを対数表示したものである。図6は3〜5μmの粒径のJIS粉塵を用いた結果である。図8は、送風と粉塵数の関係の一例を示すグラフであり、図9は、図8のグラフを対数表示したものである。図8は10μm以上の粒径のJIS粉塵を用いた結果である。
図6〜図9において、横軸は測定時間(分)、縦軸は浮遊粉塵数(個)を示している。0分時に粉塵を噴霧し、横軸の0分は噴霧後0〜15分に回収した浮遊粉塵数を、横軸の15分は噴霧後15〜30分に回収した浮遊粉塵数を、横軸の30分は噴霧後30〜45分に回収した浮遊粉塵数をそれぞれ示している。△は送風なしの条件での計測結果を、○は送風ありの条件での計測結果をそれぞれ示している。
図6〜図9の結果から、時間経過に対する浮遊粉塵数は、大きさに関係なく、送風なしの場合に比べて送風ありの場合に減少が速いことがわかる。この結果から、エアコン20の運転開始によって空気中の浮遊カビ菌数が増えた場合に、空気清浄機30で送風することが浮遊カビ菌を速く落下させて空気中のカビ数を減少させるのに有効であることがわかる。
次に、上述した空気清浄機30の所定時間風量を増加させる運転について、その制御方法を詳しく説明する。この制御方法は効率良く行うために以下のようにいくつかの方法が考えられる。なお、以下の運転制御方法は適宜組み合わせて用いることができる。
第1の運転制御方法は、所定時間の最初の一部時間は残りの時間よりも強い風量で運転する方法である。例えば、所定時間を30分に設定すると、最初の15分間を最も風量の強い「強」運転とし、続く15分間を「強」運転より風量の弱い「中」運転とすることができる。なお、「中」運転に代えて「中」運転より風量の弱い「弱」運転としてもよい。
第1の運転制御方法によれば、エアコン20の運転開始直後の浮遊カビ菌数が多い時間に空気清浄機30の風量をより強くすることで浮遊カビ菌を速く減少させることができる。なお、この所定時間中はイオン発生装置41も運転することにより、さらに浮遊カビ菌を速く減少させることができる。また、所定時間の最初の一部時間は残りの時間よりもイオン発生量を多くしてもよい。また、所定時間経過後も空気清浄機30の運転を継続してもよい。
また、エアコン20の運転開始時に既に、空気清浄機30が所定モードで運転されている場合は、所定モードに優先して所定時間風量を強くする運転を行う。所定時間経過後は、空気清浄機30はエアコン20の運転開始時に運転されていた所定モードでの運転を再開する。
(第2の実施形態)
第2の制御方法は、第1の制御方法において所定時間風量を増加させる運転を行う間、徐々に風量を弱める方法である。例えば、所定時間を30分に設定すると、強い風量で運転する最初の一部時間を15分、残りの時間を15分とすることができる。そして、強い風量で運転する最初の一部時間である15分間を5分ずつに分け、最初の5分間を「強」運転とし、次の5分間を「中」運転とし、次の5分間を「弱」運転とすることで徐々に風量を弱める。そして、残りの時間である15分間を「弱」運転より風量の弱い「微」運転とする。なお、徐々に風量を弱める手法としては無段階に徐々に弱めるようにしてもよい。
第2の制御方法によれば、第1の制御方法よりもさらに細かく制御でき、効率良く浮遊カビ菌を減少させることができるとともに、消費電力を抑えることができる。
また、第1又は第2の制御方法においては、エアコン20が運転停止していた時間に応じて、所定時間運転する場合の風量を決定するようにしてもよい。エアコン20が停止していた時間は、例えば前回エアコン20から情報を受信した時間と今回受信した時間との差分から予測することができる。また、エアコン20が停止していた時間の情報を送信するようにしてもよい。
例えば、所定時間運転する場合の風量を、運転停止していた時間が24時間以内の場合は「中」運転とし、24時間を越える場合は「強」運転とすることができる。これによれば、エアコン20の停止時間が長く、エアコン20内にカビが発生しやすい状況に応じて効率良く浮遊カビ菌を減少させることができる。
(第3の実施形態)
第3の制御方法は、所定時間の最初の一部時間は残りの時間よりも多くの吹出口を使用する方法である。例えば、所定時間を30分に設定すると、最初の15分間は上面吹出口37及びイオン吹出口36から吹き出す運転とし、続く15分間は上面吹出口37のみから吹き出す運転とすることができる。なお、上面吹出口37のみから吹き出す運転に代えてイオン吹出口36のみから吹き出す運転としてもよい。
第3の制御方法によれば、エアコン20の運転開始直後の浮遊カビ菌数が多い時間に多くの吹出口から送風することにより風量が増し、浮遊カビ菌を速く減少させることができる。
(第4の実施形態)
第4の制御方法は、第3の制御方法において多くの吹出口を使用する間、徐々に使用する吹出口の数を減らす方法である。例えば、上面吹出口37及びイオン吹出口36に加え、もう一つ、前面吹出口を備えている構成とする。例えば、所定時間を30分に設定すると、多くの吹出口を使用する最初の一部時間を15分、残りの時間を15分とすることができる。そして、多くの吹出口を使用する最初の一部時間である15分間を7.5分ずつに分け、最初の7.5分間を3つ全ての吹出口から吹き出す運転とし、次の7.5分間を上面吹出口37及びイオン吹出口36から吹き出す運転とすることで徐々に使用する吹出口の数を減らす。そして、残りの時間である15分間をイオン吹出口36のみから吹き出す運転とする。
第4の制御方法によれば、第3の制御方法よりもさらに細かく制御でき、効率良く浮遊カビ菌を減少させることができるとともに、消費電力を抑えることができる。
また、第3又は第4の制御方法においては、エアコン20が運転停止していた時間に応じて、多くの吹出口を使用する場合の吹出口の数を決定するようにしてもよい。例えば、運転停止していた時間が24時間以内の場合は2つの吹出口から吹き出す運転とし、24時間を越える場合は3つの吹出口から吹き出す運転とすることができる。これによれば、エアコン20の停止時間が長く、エアコン20内にカビが発生しやすい状況に応じて風量を増し、効率良く浮遊カビ菌を減少させることができる。
また、第1〜第4の制御方法においては、エアコン20が運転停止していた時間に応じて、所定時間の長さを決定するようにしてもよい。例えば、運転停止していた時間が24時間以内の場合は所定時間を30分間とし、24時間を越える場合は所定時間を45分間とすることができる。これによれば、エアコン20の停止時間が長く、エアコン20内にカビが発生しやすい状況に応じて空気清浄機30の運転時間を長くし、効率良く浮遊カビ菌を減少させることができる。
また、第1〜第4の制御方法においては、エアコン20の累積運転時間(エアコンが設定されてから現在までの総運転時間)に応じて、所定時間の長さを決定するようにしてもよい。例えば、エアコン20の累積運転時間が1000時間以内の場合は所定時間を30分間とし、1000時間を越える場合は所定時間を45分間とすることができる。これによれば、エアコン20の累積運転時間が長く、エアコン20内にカビが発生しやすい状況に応じて空気清浄機30の運転時間を長くし、効率良く浮遊カビ菌を減少させることができる。
また、第1〜第4の制御方法においては、エアコン20の使用期間(エアコンが設置されてから現在までの経過時間)に応じて、所定時間の長さを決定するようにしてもよい。例えば、エアコン20の使用期間が1年以内の場合は所定時間を30分間とし、1年を越える場合は所定時間を45分間とすることができる。これによれば、エアコン20の使用期間が長く、エアコン20内にカビが発生しやすい状況に応じて空気清浄機30の運転時間を長くし、効率良く浮遊カビ菌を減少させることができる。
また、第1〜第4の制御方法においては、エアコン20が空気清浄機30の位置を認識し、エアコン20は、運転開始から所定時間は空気清浄機30に向けて送風するようにしてもよい。例えば、エアコン20が図1の矢印A又はBの方向に送風するようにする。矢印Aの方向に送風すればエアコン20からの送風が空気清浄機30で吸気されやすい。この場合、空気清浄機30には上面又は背面に吸気口があると効率良く吸気できる。一方、矢印Bの方向に送風すれば空気清浄機30からの送風とぶつかり、効率良く浮遊カビ菌を減少させることができる。
また、第1〜第4の制御方法においては、空気清浄機30がエアコン20の位置を認識し、空気清浄機30は、運転開始から所定時間はエアコン20に向けて送風するようにしてもよい。例えば、空気清浄機30が図1の矢印Cの方向に送風するようにする。矢印Cの方向に送風すればエアコン20からの送風とぶつかり、効率良く浮遊カビ菌を減少させることができる。この場合、空気清浄機30には前面、特に前面下部に吸気口があると、ぶつかった空気を図1の矢印Dのように効率良く吸気できる。
なお、上記の実施形態ではイオン発生機能付きの空気清浄機30を例に説明したが、送風機又はイオン発生機においても同様に適用できる。また、エアコン20ではなく除湿機など熱交換器を有する空気調和機においても同様に適用できる。
以下に本発明の実施形態についてまとめる。
1.熱交換器を有する空気調和機(エアコン20)と送風機(空気清浄機30)とを含む空調システムであって、前記空気調和機は、運転開始した場合に前記送風機へその旨を通知し、前記送風機は、前記通知を受けた場合に所定時間風量を増加させる運転を行うことを特徴とする。
この構成によれば、空気調和機運転時の室内に浮遊するカビ数を減少させることができる。
2.前記1に記載の空調システムにおいて、前記送風機は、前記所定時間の最初の一部時間は残りの時間よりも強い風量で運転することを特徴とする。
3.前記1に記載の空調システムにおいて、前記風量を増加させる運転を行う間、徐々に風量を弱めることを特徴とする。
4.前記1〜3の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機が複数の吹出口を備え、前記送風機は、前記所定時間の最初の一部時間は残りの時間よりも多くの吹出口を使用することを特徴とする。
5.前記4に記載の空調システムにおいて、前記多くの吹出口を使用する間、徐々に使用する吹出口の数を減らすことを特徴とする。
6.前記1〜5の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機は、前記空気調和機が運転停止していた時間に応じて、前記所定時間運転する場合の風量を決定することを特徴とする。
7.前記4又は5に記載の空調システムにおいて、前記送風機は、前記空気調和機が運転停止していた時間に応じて、前記多くの吹出口を使用する場合の吹出口の数を決定することを特徴とする。
8.前記1〜7の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機は、前記空気調和機が運転停止していた時間に応じて、前記所定時間の長さを決定することを特徴とする。
9.前記1〜7の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機は、前記空気調和機の累積運転時間に応じて、前記所定時間の長さを決定することを特徴とする。
10.前記1〜7の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機は、前記空気調和機の使用期間に応じて、前記所定時間の長さを決定することを特徴とする。
11.前記1〜10の何れかに記載の空調システムにおいて、前記空気調和機が前記送風機の位置を認識し、前記空気調和機は、運転開始から前記所定時間は前記送風機に向けて送風することを特徴とする。
12.前記1〜11の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機が前記空気調和機の位置を認識し、前記送風機は、運転開始から前記所定時間は前記空気調和機に向けて送風することを特徴とする。
前記2〜12の構成によれば、状況に応じて効率良く浮遊カビ菌を減少させることができる。
13.前記1〜12の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機が上面から吸気することを特徴とする。この構成によれば、送風機を空気調和機に対向して配置した場合に、空気調和機から送風された空気を効率良く吸気できる。
14.前記1〜13の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機が背面から吸気することを特徴とする。この構成によれば、送風機を空気調和機に対向する壁面に沿って配置した場合に、空気調和機から送風された空気を効率良く吸気できる。
15.前記1〜14の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機が前面下部から吸気することを特徴とする。この構成によれば、空気調和機からの送風と送風機からの送風とがぶつかって下りてきた空気を効率良く吸気できる。
16.前記1〜15の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機が空気清浄部を有することを特徴とする。この構成によれば、浮遊カビ菌をさらに減少させることができる。
17.前記1〜16の何れかに記載の空調システムにおいて、前記送風機がイオン発生装置を有することを特徴とする。この構成によれば、浮遊カビ菌をさらに減少させることができる。
18.熱交換器を有する空気調和機と連動する送風機であって、前記空気調和機から運転開始の通知を受けた場合に所定時間風量を増加させる運転を行うことを特徴とする。
19.前記18に記載の送風機において、前記所定時間の最初の一部時間は残りの時間よりも強い風量で運転することを特徴とする。
20.前記18に記載の送風機において、前記風量を増加させる運転を行う間、徐々に風量を弱めることを特徴とする
21.前記18〜20の何れかに記載の送風機において、複数の吹出口を備え、前記所定時間の最初の一部時間は残りの時間よりも多くの吹出口を使用することを特徴とする。
22.前記21に記載の送風機において、前記多くの吹出口を使用する間、徐々に使用する吹出口の数を減らすことを特徴とする。
23.前記18〜22の何れかに記載の送風機において、前記空気調和機が運転停止していた時間に応じて、前記所定時間運転する場合の風量を決定することを特徴とする。
24.前記21又は22に記載の送風機において、前記空気調和機が運転停止していた時間に応じて、前記多くの吹出口を使用する場合の吹出口の数を決定することを特徴とする。
25.前記18〜24の何れかに記載の送風機において、前記空気調和機が運転停止していた時間に応じて、前記所定時間の長さを決定することを特徴とする。
26.前記18〜24の何れかに記載の送風機において、前記空気調和機の累積運転時間に応じて、前記所定時間の長さを決定することを特徴とする。
27.前記18〜24の何れかに記載の送風機において、前記空気調和機の使用期間に応じて、前記所定時間の長さを決定することを特徴とする。
28.前記18〜27の何れかに記載の送風機において、前記空気調和機の位置を認識し、運転開始から前記所定時間は前記空気調和機に向けて送風することを特徴とする。
29.前記18〜28の何れかに記載の送風機において、上面から吸気することを特徴とする。
30.前記18〜29の何れかに記載の送風機において、前記送風機が背面から吸気することを特徴とする。
31.前記18〜30の何れかに記載の送風機において、前面下部から吸気することを特徴とする。
32.前記18〜31の何れかに記載の送風機において、空気清浄部を有することを特徴とする。
33.前記18〜32の何れかに記載の送風機において、イオン発生装置を有することを特徴とする。
前記18〜33の構成によれば、前記1〜10、12〜17とそれぞれ同様の効果を得ることができる。
10 空調システム
20 エアコン(熱交換器を有する空気調和機)
30 空気清浄機(送風機)
41 イオン発生装置

Claims (6)

  1. 熱交換器を有する空気調和機と送風機とを含む空調システムであって、
    前記空気調和機は、運転開始した場合に前記送風機へ前記空気調和機が運転停止していた時間を通知し、
    前記送風機は、前記通知を受けた場合に前記通知に応じて所定時間風量を増加させる運転を行うことを特徴とする空調システム。
  2. 前記風量を増加させる運転を行う間、徐々に風量を弱めることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 熱交換器を有する空気調和機と連動する送風機であって、
    前記空気調和機から前記空気調和機が運転停止していた時間の通知を受けた場合に前記通知に応じて所定時間風量を増加させる運転を行うことを特徴とする送風機。
  4. 前記所定時間の最初の一部時間は残りの時間よりも強い風量で運転することを特徴とする請求項3に記載の送風機。
  5. 前記風量を増加させる運転を行う間、徐々に風量を弱めることを特徴とする請求項3に記載の送風機。
  6. 空気清浄部を有することを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の送風機。
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