JP2004113529A - ゴミ箱付きキャビネット - Google Patents
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Abstract
【課題】脱臭剤の不潔感を感じる交換を無くすと共に、キャビネットが設置される部屋の脱臭や除菌も併せてできるようにする。
【解決手段】キャビネット本体2にゴミ投入口3を開口すると共にキャビネット本体2の内部にゴミ箱4及び空気処理装置5を設け、空気処理装置5に、キャビネット本体2の外部から吸い込んでゴミ箱4へ送風する送風路9を形成し、送風路9に、正イオンと負イオンとを生成するイオン発生装置11及び送風ファン10を配置したこと。送風路9の上流側に、脱臭及び集塵を行うフィルタ部12を、キャビネット本体2の外部から交換可能に配置してある。
【効果】正イオンと負イオンとの化学反応によって生成した活性種である過酸化水素H2 O2 又はラジカル・OHが極めて強力な活性を示すため、ゴミ箱4やキャビネットを設置した部屋Dの臭いやカビ菌等を除去することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】キャビネット本体2にゴミ投入口3を開口すると共にキャビネット本体2の内部にゴミ箱4及び空気処理装置5を設け、空気処理装置5に、キャビネット本体2の外部から吸い込んでゴミ箱4へ送風する送風路9を形成し、送風路9に、正イオンと負イオンとを生成するイオン発生装置11及び送風ファン10を配置したこと。送風路9の上流側に、脱臭及び集塵を行うフィルタ部12を、キャビネット本体2の外部から交換可能に配置してある。
【効果】正イオンと負イオンとの化学反応によって生成した活性種である過酸化水素H2 O2 又はラジカル・OHが極めて強力な活性を示すため、ゴミ箱4やキャビネットを設置した部屋Dの臭いやカビ菌等を除去することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビネット本体にゴミ箱及びイオン発生装置を内蔵したゴミ箱付きキャビネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、便所等に設置されるゴミ箱付きキャビネットには、キャビネット本体にゴミ投入口を開口すると共にキャビネット本体の内部にゴミ箱を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、便所に設置される使用済み生理用品等を収納するゴミ箱(サニタリーボックス)には、脱臭剤又は芳香剤を備えたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−155672号公報
【特許文献2】
特開平10−127529号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者のゴミ箱付きキャビネットは、脱臭機能がないため、収納したゴミから発生する悪臭を設置場所である便所や洗面所等に拡散させることがある。そこで、前者のゴミ箱に、後者のゴミ箱(サニタリーボックス)の如く脱臭剤又は芳香剤を備えることが考えられるが、ゴミ箱に対して古くなった脱臭剤を交換するとき不潔感を感じる。
【0005】
キャビネットが設置される便所又は洗面所等の部屋の全体を脱臭したり除菌する場合には、別途、空気清浄機を設置する必要がある。しかし、部屋に空気清浄機を設置すると部屋が狭くなり、部屋の使い勝手が悪くなる。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、脱臭剤の不潔感を感じる交換を無くすと共に、キャビネットが設置される部屋の脱臭や除菌も併せてできるゴミ箱付きキャビネットを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
脱臭剤の不潔感を感じる交換を無くすと共に、キャビネットが設置される部屋の脱臭や除菌も併せてできるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、キャビネット本体にゴミ投入口を開口すると共にキャビネット本体の内部にゴミ箱及び空気処理装置を設け、該空気処理装置に、キャビネット本体の外部から吸い込んでゴミ箱へ送風する送風路を形成し、該送風路に、正イオンと負イオンとを生成するイオン発生装置及び送風ファンを配置したことを特徴とするゴミ箱付きキャビネットである。
本発明にあっては、送風ファンでキャビネット本体の外部から吸い込んだ空気中に、空気処理装置で同時に生成した正イオンと負イオンを含ませて、ゴミ箱及びキャビネット本体の外部へ送風することになり、正イオンと負イオンとの化学反応によって生成した活性種である過酸化水素H2 O2 又はラジカル・OHが極めて強力な活性を示すため、ゴミ箱やキャビネットを設置した部屋の臭いやカビ菌等を除去することができる。
【0008】
脱臭の向上及び集塵を行うために請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記送風路の上流側に、脱臭及び集塵を行うフィルタ部を、前記キャビネット本体の外部から交換可能に配置した請求項1記載のゴミ箱付きキャビネットである。なお、脱臭フィルタとしては、活性炭等のような吸着型のものや、光触媒のように紫外線等の光線を照射することによって物質を分解する機能を有する分解型のものを使用することができ、集塵フィルタとしては、イオンで殺菌した細菌を除去することが可能なHEPAフィルタを組み合わしたものを使用することができる。
本発明にあっては、イオンの発生とともに副次的に発生するオゾンの悪臭や殺菌した細菌をフィルタ部で除去することができる。
【0009】
送風空気の一部をキャビネットを設置した部屋へ直接送風できるようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記送風路は、送風空気の一部をゴミ箱へ送風し、残部をゴミ箱へ送風することなくキャビネット本体の外部へ送風する請求項1又は2記載のゴミ箱付きキャビネットである。
本発明にあっては、ゴミ箱に接しない送風空気の正イオンと負イオンをキャビネット本体の外部へ直接送り出すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴミ箱付きキャビネット(以下、「本発明キャビネット」という。)を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0011】
(第1の実施の形態)
図1及び図2は本発明キャビネットの第1の実施の形態を示すものである。図1はキャビネット本体にゴミ箱を内蔵した状態を示すものであって、(A)は左側面図、(B)は正面図である。図2はキャビネット本体からゴミ箱を備えたワゴンを引き出した状態を示す左側面図である。
【0012】
本実施の形態に係る本発明キャビネット1は、キャビネット本体2にゴミ投入口3を開口すると共に、キャビネット本体2の内部にゴミ箱4及び空気処理装置5を設けてある。キャビネット本体2は、左右の側板2a,2bの間の内部空間が、上方の収納部A、中間の収納部B及び下方の収納部Cに、天板2cと仕切板2d,2eで区画されている。上方の収納部Aは、正面に開閉扉6が取り付けられ、内部に棚板7が配置されている。中間の収納部Bは、空気処理装置5が内蔵されている。下方の収納部Cは、正面側から移動自在なワゴン8が出し入れできるようになっている。キャビネット本体2の手前側には、空気処理装置5をON/OFFするスイツチ13が取り付けられている。
【0013】
前記空気処理装置5は、キャビネット本体2の外部(本発明キャビネット1を設置した部屋D)から吸い込んでゴミ箱4へ送風する送風路9が形成されている。送風路9は、外部Dに開口する吸込口9aと、ゴミ箱4へ送風する吹出口9bとを備え、その上流側に送風ファン10が配置されると共に、下流側にイオン発生装置11が配置されている。なお、上流側にイオン発生装置11を配置すると共に、下流側に送風ファン10を配置することも可能である。
【0014】
前記イオン発生装置11は、正イオンと負イオンとを生成する公知のもの(例えば、特開平2002−65836公報に記載のもの)が採用される。イオン発生装置11は、図示は省略したが、一端部が閉管された円筒状の絶縁体であるガラス管を挟んで内側と外側にそれぞれ、金属のメッシュからなる筒状の外電極と内電極とが対向して配設され、外電極を接地電位として、内電極に高周波回路を用いて交流電圧を印加するようにしてある。交流電圧の条件は、例えば、周波数15kHz、電圧1.1〜1.4kV(実効値)とし、ガラス管の側面から正イオンと負イオンとを同時に生成するようにしてある。
【0015】
前記イオン発生装置11は、正イオンと負イオンとを同時に生成する以外に、負イオンのみを生成するように、前記外電極を接地電位として、前記内電極にマイナスの高電圧を印加するように回路構成することもある。この場合には、本発明キャビネット1を設置した部屋Dに人が入室したときに、部屋Dに備えた人体検出器(図示略)の検知信号や手動操作に基づいて、負イオンのみを生成するように回路を切り替え、部屋Dに負イオンを放出させてリフレッシュ効果を高めるようにする。部屋Dから人が退出したときには、人体検出器(図示略)の非検知信号に基づいて回路を切り替え、部屋Dに正イオンと負イオンとを放出する。この正イオンと負イオンとの放出は、タイマーで設定した時間だけ行われるようにする。
【0016】
前記送風路9は、送風ファン10やイオン発生装置11よりも上流側に、脱臭及び集塵を行うフィルタ部12が配置され、キャビネット本体2の外部から交換可能になっている。フィルタ部12は、通風路9の上流側から、ポリプロピレン製ネット等からなるプレフィルタ、オゾン分解触媒が担持された活性炭からなる脱臭フィルタ、HEPA(High Efficiency Particulate Air )フィルタが順次配置されてなるものであり、このように配置することにより、通常の塵埃を専らプレフィルタにて除去し、イオンの発生とともに副次的に発生するオゾンの悪臭・有害ガスや、ホルムアルデヒド、トルエン等の揮発性有機化合物(VOC)を脱臭フィルタにて除去し、HEPAフィルタでは花粉や殺菌後の細菌等の微小粒子を除去するようにし、HEPAフィルタの交換頻度が少なくて済むような構成となっている。
【0017】
前記ワゴン8は、前記キャビネット本体2の下方の収納部Cに対して、正面側から出し入れできるようになっており、前板8a、コロ8b付き底板8c及び棚板8dを連結して構成され、前板8aの裏側上方にゴミ箱4の配置領域を形成し下方に収納領域を形成してある。ゴミ箱4は、ワゴン8に固定する場合と、着脱自在に載置する場合とがある。下方の収納部Cにワゴン8を収納したとき、ゴミ箱4は、ワゴン8の上方に形成されたゴミ投入口3から投入されるゴミを受けることができる。なお、ゴミ箱4は、ワゴン8に備えることなく、図示は省略したが、前記キャビネット本体2の下方の収納部Cに固定した棚板に載置させることもある。この場合には、下方の収納部Cの手前側を形成する開閉扉を開閉して、ゴミ箱4に溜まったゴミを除去できるようにする。
【0018】
本実施の形態に係る本発明キャビネット1は、便所や洗面所等に設置され、ゴミ投入口3から投入したゴミをゴミ箱4に貯える。本発明キャビネット1は、送風ファン10でキャビネット本体2の外部(部屋D)から吸い込んだ空気中に、空気処理装置5のイオン発生装置11で同時に生成した正イオンと負イオンを含ませて、ゴミ箱4へ向けて吹き出し、ゴミ箱4のゴミに接触せた後にゴミ投入口3を介してキャビネット本体2の外部(部屋D)へ送り出すことになる。送風する空気は、正イオンと負イオンとの化学反応によって生成した活性種である過酸化水素H2 O2 又はラジカル・OHが極めて強力な活性を示すため、ゴミ箱4やキャビネット1を設置した部屋Dの臭いやカビ菌等を除去することができる。部屋Dから吸い込む空気は、脱臭及び集塵を行うフィルタ部12を通過する際に、オゾン等の悪臭や殺菌した細菌が除去される。フィルタ部12の交換は、キャビネット本体2の外部から可能であるため、不快感を感じることなく行うことができる。
【0019】
(第2の実施の形態)
図3は本発明キャビネットの第2の実施の形態を示すものであり、(A)は左側面図、(B)は正面図である。
【0020】
本実施の形態に係る本発明キャビネット21が前記第1の実施の形態に係る本発明キャビネット1(図1及び図2参照)と大きく相違する点は、空気処理装置5で送風する空気の一部をキャビネットを設置した部屋へ直接送風できるようにしたことであり、この相違点以外の構成は、前記本発明キャビネット1と実質的に同一である。図3に記載した符号において図1及び図2に記載した符号と同一のものは、同一構成部材等を示している。
【0021】
本発明キャビネット21は、空気処理装置5に形成した送風路9の吹出口9bの外側にガイド板22を配置して、吹出口9bから吹き出す空気の一部をガイド板22で案内せずにゴミ箱4へ送風し、残部をガイド板22で案内してキャビネット本体2の外部(部屋D)へ送風して、残部中の正イオンと負イオンを部屋Dへ直接送り出すことができるようにしてある。本発明キャビネット21は、部屋Dを循環させる送風量が多いときに、ゴミ箱4の脱臭に必要な少量の送風量をゴミ箱4に吹き付け、多量の残部をゴミ箱に接触させることなく送風空気の正イオンと負イオンをキャビネット本体の外部へ直接送り出すようにしている。
【0022】
なお、前記送風路9は、イオン発生装置11より下流側を二股に分岐し、一方の分岐路の吹出口をゴミ箱4へ向け、他方の分岐路の吹出口をキャビネット本体2の外部(部屋D)に向けるようにすることもある。一方の分岐路に風量調節用のダンパーを設け、ゴミ箱4への送風量を調節できるようにすることもある。
【0023】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明キャビネットは、空気処理装置で生成した正イオンと負イオンを送風してゴミ箱やキャビネットを設置した部屋の臭いやカビ菌等を除去できるので、脱臭剤の不潔感を感じる交換が不要になると共に、部屋を狭くする空気清浄機を別途設置する必要がなくなり、部屋の使い勝手を向上させることができる。
【0024】
請求項2記載の本発明キャビネットは、イオン発生装置で発生するオゾン等の悪臭や殺菌した細菌をフィルタで除去することで、脱臭の向上及び集塵を行うことができ、快適な空間を得ることができる。
【0025】
請求項3記載の本発明キャビネットは、送風空気の残部をゴミ箱へ送風することなく正イオンと負イオンをキャビネット本体の外部へ直接送り出すことにより、キャビネットを設置した部屋に対する脱臭及び除菌の能力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明キャビネットの第1の実施の形態を示すものであって、(A)はキャビネット本体にゴミ箱を内蔵した状態を示す左側面図、(B)は同状態の正面図である。
【図2】第1の実施の形態においてキャビネット本体からゴミ箱を備えたワゴンを引き出した状態を示す左側面図である。
【図3】本発明キャビネットの第2の実施の形態を示すものであって、(A)はキャビネット本体にゴミ箱を内蔵した状態を示す左側面図、(B)は同状態の正面図である。
【符号の説明】
2…キャビネット本体、3…ゴミ投入口、4…ゴミ箱、5…空気処理装置、9…送風路、10…送風ファン、11…イオン発生装置、12…フィルタ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビネット本体にゴミ箱及びイオン発生装置を内蔵したゴミ箱付きキャビネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、便所等に設置されるゴミ箱付きキャビネットには、キャビネット本体にゴミ投入口を開口すると共にキャビネット本体の内部にゴミ箱を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、便所に設置される使用済み生理用品等を収納するゴミ箱(サニタリーボックス)には、脱臭剤又は芳香剤を備えたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−155672号公報
【特許文献2】
特開平10−127529号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前者のゴミ箱付きキャビネットは、脱臭機能がないため、収納したゴミから発生する悪臭を設置場所である便所や洗面所等に拡散させることがある。そこで、前者のゴミ箱に、後者のゴミ箱(サニタリーボックス)の如く脱臭剤又は芳香剤を備えることが考えられるが、ゴミ箱に対して古くなった脱臭剤を交換するとき不潔感を感じる。
【0005】
キャビネットが設置される便所又は洗面所等の部屋の全体を脱臭したり除菌する場合には、別途、空気清浄機を設置する必要がある。しかし、部屋に空気清浄機を設置すると部屋が狭くなり、部屋の使い勝手が悪くなる。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題を解決するために、脱臭剤の不潔感を感じる交換を無くすと共に、キャビネットが設置される部屋の脱臭や除菌も併せてできるゴミ箱付きキャビネットを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
脱臭剤の不潔感を感じる交換を無くすと共に、キャビネットが設置される部屋の脱臭や除菌も併せてできるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、キャビネット本体にゴミ投入口を開口すると共にキャビネット本体の内部にゴミ箱及び空気処理装置を設け、該空気処理装置に、キャビネット本体の外部から吸い込んでゴミ箱へ送風する送風路を形成し、該送風路に、正イオンと負イオンとを生成するイオン発生装置及び送風ファンを配置したことを特徴とするゴミ箱付きキャビネットである。
本発明にあっては、送風ファンでキャビネット本体の外部から吸い込んだ空気中に、空気処理装置で同時に生成した正イオンと負イオンを含ませて、ゴミ箱及びキャビネット本体の外部へ送風することになり、正イオンと負イオンとの化学反応によって生成した活性種である過酸化水素H2 O2 又はラジカル・OHが極めて強力な活性を示すため、ゴミ箱やキャビネットを設置した部屋の臭いやカビ菌等を除去することができる。
【0008】
脱臭の向上及び集塵を行うために請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記送風路の上流側に、脱臭及び集塵を行うフィルタ部を、前記キャビネット本体の外部から交換可能に配置した請求項1記載のゴミ箱付きキャビネットである。なお、脱臭フィルタとしては、活性炭等のような吸着型のものや、光触媒のように紫外線等の光線を照射することによって物質を分解する機能を有する分解型のものを使用することができ、集塵フィルタとしては、イオンで殺菌した細菌を除去することが可能なHEPAフィルタを組み合わしたものを使用することができる。
本発明にあっては、イオンの発生とともに副次的に発生するオゾンの悪臭や殺菌した細菌をフィルタ部で除去することができる。
【0009】
送風空気の一部をキャビネットを設置した部屋へ直接送風できるようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記送風路は、送風空気の一部をゴミ箱へ送風し、残部をゴミ箱へ送風することなくキャビネット本体の外部へ送風する請求項1又は2記載のゴミ箱付きキャビネットである。
本発明にあっては、ゴミ箱に接しない送風空気の正イオンと負イオンをキャビネット本体の外部へ直接送り出すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るゴミ箱付きキャビネット(以下、「本発明キャビネット」という。)を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0011】
(第1の実施の形態)
図1及び図2は本発明キャビネットの第1の実施の形態を示すものである。図1はキャビネット本体にゴミ箱を内蔵した状態を示すものであって、(A)は左側面図、(B)は正面図である。図2はキャビネット本体からゴミ箱を備えたワゴンを引き出した状態を示す左側面図である。
【0012】
本実施の形態に係る本発明キャビネット1は、キャビネット本体2にゴミ投入口3を開口すると共に、キャビネット本体2の内部にゴミ箱4及び空気処理装置5を設けてある。キャビネット本体2は、左右の側板2a,2bの間の内部空間が、上方の収納部A、中間の収納部B及び下方の収納部Cに、天板2cと仕切板2d,2eで区画されている。上方の収納部Aは、正面に開閉扉6が取り付けられ、内部に棚板7が配置されている。中間の収納部Bは、空気処理装置5が内蔵されている。下方の収納部Cは、正面側から移動自在なワゴン8が出し入れできるようになっている。キャビネット本体2の手前側には、空気処理装置5をON/OFFするスイツチ13が取り付けられている。
【0013】
前記空気処理装置5は、キャビネット本体2の外部(本発明キャビネット1を設置した部屋D)から吸い込んでゴミ箱4へ送風する送風路9が形成されている。送風路9は、外部Dに開口する吸込口9aと、ゴミ箱4へ送風する吹出口9bとを備え、その上流側に送風ファン10が配置されると共に、下流側にイオン発生装置11が配置されている。なお、上流側にイオン発生装置11を配置すると共に、下流側に送風ファン10を配置することも可能である。
【0014】
前記イオン発生装置11は、正イオンと負イオンとを生成する公知のもの(例えば、特開平2002−65836公報に記載のもの)が採用される。イオン発生装置11は、図示は省略したが、一端部が閉管された円筒状の絶縁体であるガラス管を挟んで内側と外側にそれぞれ、金属のメッシュからなる筒状の外電極と内電極とが対向して配設され、外電極を接地電位として、内電極に高周波回路を用いて交流電圧を印加するようにしてある。交流電圧の条件は、例えば、周波数15kHz、電圧1.1〜1.4kV(実効値)とし、ガラス管の側面から正イオンと負イオンとを同時に生成するようにしてある。
【0015】
前記イオン発生装置11は、正イオンと負イオンとを同時に生成する以外に、負イオンのみを生成するように、前記外電極を接地電位として、前記内電極にマイナスの高電圧を印加するように回路構成することもある。この場合には、本発明キャビネット1を設置した部屋Dに人が入室したときに、部屋Dに備えた人体検出器(図示略)の検知信号や手動操作に基づいて、負イオンのみを生成するように回路を切り替え、部屋Dに負イオンを放出させてリフレッシュ効果を高めるようにする。部屋Dから人が退出したときには、人体検出器(図示略)の非検知信号に基づいて回路を切り替え、部屋Dに正イオンと負イオンとを放出する。この正イオンと負イオンとの放出は、タイマーで設定した時間だけ行われるようにする。
【0016】
前記送風路9は、送風ファン10やイオン発生装置11よりも上流側に、脱臭及び集塵を行うフィルタ部12が配置され、キャビネット本体2の外部から交換可能になっている。フィルタ部12は、通風路9の上流側から、ポリプロピレン製ネット等からなるプレフィルタ、オゾン分解触媒が担持された活性炭からなる脱臭フィルタ、HEPA(High Efficiency Particulate Air )フィルタが順次配置されてなるものであり、このように配置することにより、通常の塵埃を専らプレフィルタにて除去し、イオンの発生とともに副次的に発生するオゾンの悪臭・有害ガスや、ホルムアルデヒド、トルエン等の揮発性有機化合物(VOC)を脱臭フィルタにて除去し、HEPAフィルタでは花粉や殺菌後の細菌等の微小粒子を除去するようにし、HEPAフィルタの交換頻度が少なくて済むような構成となっている。
【0017】
前記ワゴン8は、前記キャビネット本体2の下方の収納部Cに対して、正面側から出し入れできるようになっており、前板8a、コロ8b付き底板8c及び棚板8dを連結して構成され、前板8aの裏側上方にゴミ箱4の配置領域を形成し下方に収納領域を形成してある。ゴミ箱4は、ワゴン8に固定する場合と、着脱自在に載置する場合とがある。下方の収納部Cにワゴン8を収納したとき、ゴミ箱4は、ワゴン8の上方に形成されたゴミ投入口3から投入されるゴミを受けることができる。なお、ゴミ箱4は、ワゴン8に備えることなく、図示は省略したが、前記キャビネット本体2の下方の収納部Cに固定した棚板に載置させることもある。この場合には、下方の収納部Cの手前側を形成する開閉扉を開閉して、ゴミ箱4に溜まったゴミを除去できるようにする。
【0018】
本実施の形態に係る本発明キャビネット1は、便所や洗面所等に設置され、ゴミ投入口3から投入したゴミをゴミ箱4に貯える。本発明キャビネット1は、送風ファン10でキャビネット本体2の外部(部屋D)から吸い込んだ空気中に、空気処理装置5のイオン発生装置11で同時に生成した正イオンと負イオンを含ませて、ゴミ箱4へ向けて吹き出し、ゴミ箱4のゴミに接触せた後にゴミ投入口3を介してキャビネット本体2の外部(部屋D)へ送り出すことになる。送風する空気は、正イオンと負イオンとの化学反応によって生成した活性種である過酸化水素H2 O2 又はラジカル・OHが極めて強力な活性を示すため、ゴミ箱4やキャビネット1を設置した部屋Dの臭いやカビ菌等を除去することができる。部屋Dから吸い込む空気は、脱臭及び集塵を行うフィルタ部12を通過する際に、オゾン等の悪臭や殺菌した細菌が除去される。フィルタ部12の交換は、キャビネット本体2の外部から可能であるため、不快感を感じることなく行うことができる。
【0019】
(第2の実施の形態)
図3は本発明キャビネットの第2の実施の形態を示すものであり、(A)は左側面図、(B)は正面図である。
【0020】
本実施の形態に係る本発明キャビネット21が前記第1の実施の形態に係る本発明キャビネット1(図1及び図2参照)と大きく相違する点は、空気処理装置5で送風する空気の一部をキャビネットを設置した部屋へ直接送風できるようにしたことであり、この相違点以外の構成は、前記本発明キャビネット1と実質的に同一である。図3に記載した符号において図1及び図2に記載した符号と同一のものは、同一構成部材等を示している。
【0021】
本発明キャビネット21は、空気処理装置5に形成した送風路9の吹出口9bの外側にガイド板22を配置して、吹出口9bから吹き出す空気の一部をガイド板22で案内せずにゴミ箱4へ送風し、残部をガイド板22で案内してキャビネット本体2の外部(部屋D)へ送風して、残部中の正イオンと負イオンを部屋Dへ直接送り出すことができるようにしてある。本発明キャビネット21は、部屋Dを循環させる送風量が多いときに、ゴミ箱4の脱臭に必要な少量の送風量をゴミ箱4に吹き付け、多量の残部をゴミ箱に接触させることなく送風空気の正イオンと負イオンをキャビネット本体の外部へ直接送り出すようにしている。
【0022】
なお、前記送風路9は、イオン発生装置11より下流側を二股に分岐し、一方の分岐路の吹出口をゴミ箱4へ向け、他方の分岐路の吹出口をキャビネット本体2の外部(部屋D)に向けるようにすることもある。一方の分岐路に風量調節用のダンパーを設け、ゴミ箱4への送風量を調節できるようにすることもある。
【0023】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明キャビネットは、空気処理装置で生成した正イオンと負イオンを送風してゴミ箱やキャビネットを設置した部屋の臭いやカビ菌等を除去できるので、脱臭剤の不潔感を感じる交換が不要になると共に、部屋を狭くする空気清浄機を別途設置する必要がなくなり、部屋の使い勝手を向上させることができる。
【0024】
請求項2記載の本発明キャビネットは、イオン発生装置で発生するオゾン等の悪臭や殺菌した細菌をフィルタで除去することで、脱臭の向上及び集塵を行うことができ、快適な空間を得ることができる。
【0025】
請求項3記載の本発明キャビネットは、送風空気の残部をゴミ箱へ送風することなく正イオンと負イオンをキャビネット本体の外部へ直接送り出すことにより、キャビネットを設置した部屋に対する脱臭及び除菌の能力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明キャビネットの第1の実施の形態を示すものであって、(A)はキャビネット本体にゴミ箱を内蔵した状態を示す左側面図、(B)は同状態の正面図である。
【図2】第1の実施の形態においてキャビネット本体からゴミ箱を備えたワゴンを引き出した状態を示す左側面図である。
【図3】本発明キャビネットの第2の実施の形態を示すものであって、(A)はキャビネット本体にゴミ箱を内蔵した状態を示す左側面図、(B)は同状態の正面図である。
【符号の説明】
2…キャビネット本体、3…ゴミ投入口、4…ゴミ箱、5…空気処理装置、9…送風路、10…送風ファン、11…イオン発生装置、12…フィルタ部
Claims (3)
- キャビネット本体にゴミ投入口を開口すると共にキャビネット本体の内部にゴミ箱及び空気処理装置を設け、該空気処理装置に、キャビネット本体の外部から吸い込んでゴミ箱へ送風する送風路を形成し、該送風路に、正イオンと負イオンとを生成するイオン発生装置及び送風ファンを配置したことを特徴とするゴミ箱付きキャビネット。
- 前記送風路の上流側に、脱臭及び集塵を行うフィルタ部を、前記キャビネット本体の外部から交換可能に配置した請求項1記載のゴミ箱付きキャビネット。
- 前記送風路は、送風空気の一部をゴミ箱へ送風し、残部をゴミ箱へ送風することなくキャビネット本体の外部へ送風する請求項1又は2記載のゴミ箱付きキャビネット。
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JP2002282103A JP2004113529A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | ゴミ箱付きキャビネット |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016063946A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 株式会社Lixil | ダストボックス設置構造 |
CN107822320A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-03-23 | 福州品行科技发展有限公司 | 一种多功能火锅桌 |
WO2020261414A1 (ja) * | 2019-06-26 | 2020-12-30 | 三菱電機株式会社 | 収納容器 |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002282103A patent/JP2004113529A/ja active Pending
Cited By (4)
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