JPWO2020198054A5 - - Google Patents
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Description
本発明の好ましい実施形態であると現在考えられるものを示し、記載しているが、当業者は、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内に留まる種々の変更および改変を行い得る。
一実施形態において、例えば、以下の項目が提供される。
(項目1)
式:
の化合物であって、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-1):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-1)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
そして前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、化合物。
(項目2)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目3)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目4)
R 1 が水素原子である、項目1から3のいずれか一項に記載の化合物。
(項目5)
R 1 がメチルである、項目1から3のいずれか一項に記載の化合物。
(項目6)
R 2 がエチルである、項目1から5のいずれか一項に記載の化合物。
(項目7)
R 1 が水素原子であり、そしてR 2 がエチルである、項目1から3のいずれか一項に記載の化合物。
(項目8)
R 1 がメチルであり、そしてR 2 がエチルである、項目1から3のいずれか一項に記載の化合物。
(項目9)
式:
の化合物であって、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-2):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-2)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
X - が、前記化合物の正荷電部分を均衡させるアニオンであり、そして
前記式(1c)の化合物が、前記式(1c)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、化合物。
(項目10)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目9に記載の化合物。
(項目11)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目9に記載の化合物。
(項目12)
R 1 が水素原子である、項目9から11のいずれか一項に記載の化合物。
(項目13)
R 1 がメチルである、項目9から11のいずれか一項に記載の化合物。
(項目14)
R 2 がエチルである、項目9から13のいずれか一項に記載の化合物。
(項目15)
R 1 が水素原子であり、そしてR 2 がエチルである、項目9から11のいずれか一項に記載の化合物。
(項目16)
R 1 がメチルであり、そしてR 2 がエチルである、項目9から11のいずれか一項に記載の化合物。
(項目17)
式:
の化合物であって、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、そして
前記式(2b)の化合物が、前記式(2b)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、化合物。
(項目18)
R 2 がエチルである、項目17に記載の化合物。
(項目19)
前記式(2b)の化合物が、単一のエナンチオマーである、項目17および18のいずれか一項に記載の化合物。
(項目20)
前記化合物が、次の式:
を有し、式中、R 1 、R 2 およびX - が、項目17に定義するものである、項目17に記載の化合物。
(項目21)
ムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ4(M4)活性から生じる疾患または状態を被験体において処置する方法であって、前記方法が、薬学的有効量のM4特異的アンタゴニストを前記被験体に投与するステップを含み、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-1):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-1)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
そして前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、方法。
(項目22)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目21に記載の方法。
(項目24)
R 1 が水素原子である、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
R 1 がメチルである、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
R 2 がエチルである、項目21から25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
R 1 が水素原子であり、そしてR 2 がエチルである、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
R 1 がメチルであり、そしてR 2 がエチルである、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
ムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ4(M4)活性から生じる疾患または状
態を被験体において処置する方法であって、前記方法が、薬学的有効量のM4特異的アンタゴニストを前記被験体に投与するステップを含み、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-2):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-2)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
X - が、前記化合物の正荷電部分を均衡させるアニオンであり、そして
前記式(1c)の化合物が、前記式(1c)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、方法。
(項目30)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目29に記載の方法。
(項目32)
R 1 が水素原子である、項目29から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
R 1 がメチルである、項目29から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
R 2 がエチルである、項目29から33のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
R 1 が水素原子であり、そしてR 2 がエチルである、項目29から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
R 1 がメチルであり、そしてR 2 がエチルである、項目29から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目37)
前記疾患または状態が、貧血である、項目21から36のいずれか一項に記載の方法
。
(項目38)
貧血を処置する方法であって、前記方法が、薬学的有効量のM4特異的アンタゴニストを被験体に投与するステップを含み、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、そして
前記式(2)の化合物が、前記式(2)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、方法。
(項目39)
R 2 がエチルである、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目38に記載の方法。
(項目41)
R 2 がエチルである、項目40に記載の方法。
(項目42)
ムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ4(M4)活性から生じる疾患または状態を被験体において処置する方法であって、前記方法が、薬学的有効量のM4特異的アンタゴニストを前記被験体に投与するステップを含み、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、そして
前記式(2b)の化合物が、前記式(2b)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、方法。
(項目43)
R 2 がエチルである、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記式(2b)の化合物が、単一のエナンチオマーである、項目42および43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
前記化合物が、次の式:
を有し、式中、R
1
、R
2
およびX
-
が、項目46に定義するものである、項目42に記載の方法。
(項目46)
前記疾患または状態が、貧血である、項目42から45のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
赤芽球バースト形成単位(BFU-E)細胞の自己複製を促進するための方法であって、前記BFU-E細胞をM4特異的アンタゴニストと接触させるステップを含む、方法。
(項目48)
前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-1):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-1)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
前記方法が、BFU-E細胞の自己複製の増加を生じ、そして
前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
前記方法が、BFU-E細胞の自己複製の増加を生じ、そして
前記式(2)の化合物が、前記式(2)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH
、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
前記方法が、BFU-E細胞の自己複製の増加を生じ、そして
前記式(2b)の化合物が、前記式(2b)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、項目47に記載の方法。
(項目51)
前記BFU-E細胞の自己複製の増加を利用して貧血を処置する、項目47から50のいずれか一項に記載の方法。
一実施形態において、例えば、以下の項目が提供される。
(項目1)
式:
の化合物であって、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-1):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-1)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
そして前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、化合物。
(項目2)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目3)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目1に記載の化合物。
(項目4)
R 1 が水素原子である、項目1から3のいずれか一項に記載の化合物。
(項目5)
R 1 がメチルである、項目1から3のいずれか一項に記載の化合物。
(項目6)
R 2 がエチルである、項目1から5のいずれか一項に記載の化合物。
(項目7)
R 1 が水素原子であり、そしてR 2 がエチルである、項目1から3のいずれか一項に記載の化合物。
(項目8)
R 1 がメチルであり、そしてR 2 がエチルである、項目1から3のいずれか一項に記載の化合物。
(項目9)
式:
の化合物であって、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-2):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-2)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
X - が、前記化合物の正荷電部分を均衡させるアニオンであり、そして
前記式(1c)の化合物が、前記式(1c)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、化合物。
(項目10)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目9に記載の化合物。
(項目11)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目9に記載の化合物。
(項目12)
R 1 が水素原子である、項目9から11のいずれか一項に記載の化合物。
(項目13)
R 1 がメチルである、項目9から11のいずれか一項に記載の化合物。
(項目14)
R 2 がエチルである、項目9から13のいずれか一項に記載の化合物。
(項目15)
R 1 が水素原子であり、そしてR 2 がエチルである、項目9から11のいずれか一項に記載の化合物。
(項目16)
R 1 がメチルであり、そしてR 2 がエチルである、項目9から11のいずれか一項に記載の化合物。
(項目17)
式:
の化合物であって、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、そして
前記式(2b)の化合物が、前記式(2b)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、化合物。
(項目18)
R 2 がエチルである、項目17に記載の化合物。
(項目19)
前記式(2b)の化合物が、単一のエナンチオマーである、項目17および18のいずれか一項に記載の化合物。
(項目20)
前記化合物が、次の式:
を有し、式中、R 1 、R 2 およびX - が、項目17に定義するものである、項目17に記載の化合物。
(項目21)
ムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ4(M4)活性から生じる疾患または状態を被験体において処置する方法であって、前記方法が、薬学的有効量のM4特異的アンタゴニストを前記被験体に投与するステップを含み、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-1):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-1)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
そして前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、方法。
(項目22)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目21に記載の方法。
(項目24)
R 1 が水素原子である、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
R 1 がメチルである、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
R 2 がエチルである、項目21から25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
R 1 が水素原子であり、そしてR 2 がエチルである、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
R 1 がメチルであり、そしてR 2 がエチルである、項目21から23のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
ムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ4(M4)活性から生じる疾患または状
態を被験体において処置する方法であって、前記方法が、薬学的有効量のM4特異的アンタゴニストを前記被験体に投与するステップを含み、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-2):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-2)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
X - が、前記化合物の正荷電部分を均衡させるアニオンであり、そして
前記式(1c)の化合物が、前記式(1c)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、方法。
(項目30)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目29に記載の方法。
(項目32)
R 1 が水素原子である、項目29から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
R 1 がメチルである、項目29から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
R 2 がエチルである、項目29から33のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
R 1 が水素原子であり、そしてR 2 がエチルである、項目29から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
R 1 がメチルであり、そしてR 2 がエチルである、項目29から31のいずれか一項に記載の方法。
(項目37)
前記疾患または状態が、貧血である、項目21から36のいずれか一項に記載の方法
。
(項目38)
貧血を処置する方法であって、前記方法が、薬学的有効量のM4特異的アンタゴニストを被験体に投与するステップを含み、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、そして
前記式(2)の化合物が、前記式(2)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、方法。
(項目39)
R 2 がエチルである、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記化合物が、次の式:
を有する、項目38に記載の方法。
(項目41)
R 2 がエチルである、項目40に記載の方法。
(項目42)
ムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ4(M4)活性から生じる疾患または状態を被験体において処置する方法であって、前記方法が、薬学的有効量のM4特異的アンタゴニストを前記被験体に投与するステップを含み、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、そして
前記式(2b)の化合物が、前記式(2b)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、方法。
(項目43)
R 2 がエチルである、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記式(2b)の化合物が、単一のエナンチオマーである、項目42および43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
前記化合物が、次の式:
(項目46)
前記疾患または状態が、貧血である、項目42から45のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
赤芽球バースト形成単位(BFU-E)細胞の自己複製を促進するための方法であって、前記BFU-E細胞をM4特異的アンタゴニストと接触させるステップを含む、方法。
(項目48)
前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 3 、R 4 およびR 5 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SH、SCH 3 および次の構造(1-1):
から独立的に選択されるが、ただし、R 3 、R 4 およびR 5 の1つまたは2つが、式(1-1)の構造であり、
R 6 が、HまたはCH 3 であり、
R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
前記方法が、BFU-E細胞の自己複製の増加を生じ、そして
前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、式中、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
前記方法が、BFU-E細胞の自己複製の増加を生じ、そして
前記式(2)の化合物が、前記式(2)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
を有する化合物であり、
R 1 が、HまたはCH 3 であり、
R 2 が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R 4 、R 5 、R 7 、R 8 およびR 9 が、水素原子、ハロゲン原子、CH 3 、CF 3 、OH
、OCH 3 、SHおよびSCH 3 から独立的に選択され、
前記方法が、BFU-E細胞の自己複製の増加を生じ、そして
前記式(2b)の化合物が、前記式(2b)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、項目47に記載の方法。
(項目51)
前記BFU-E細胞の自己複製の増加を利用して貧血を処置する、項目47から50のいずれか一項に記載の方法。
Claims (51)
- 式:
R1が、HまたはCH3であり、
R2が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R3、R4およびR5が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SH、SCH3および次の構造(1-1):
R6が、HまたはCH3であり、
R7、R8およびR9が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SHおよびSCH3から独立的に選択され、
そして前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、化合物。 - R1が水素原子である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
- R1がメチルである、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
- R2がエチルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
- R1が水素原子であり、そしてR2がエチルである、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
- R1がメチルであり、そしてR2がエチルである、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
- 式:
R1が、HまたはCH3であり、
R2が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R3、R4およびR5が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SH、SCH3および次の構造(1-2):
R6が、HまたはCH3であり、
R7、R8およびR9が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SHおよびSCH3から独立的に選択され、
X-が、前記化合物の正荷電部分を均衡させるアニオンであり、そして
前記式(1c)の化合物が、前記式(1c)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、化合物。 - R1が水素原子である、請求項9から11のいずれか一項に記載の化合物。
- R1がメチルである、請求項9から11のいずれか一項に記載の化合物。
- R2がエチルである、請求項9から13のいずれか一項に記載の化合物。
- R1が水素原子であり、そしてR2がエチルである、請求項9から11のいずれか一項に記載の化合物。
- R1がメチルであり、そしてR2がエチルである、請求項9から11のいずれか一項に記載の化合物。
- R2がエチルである、請求項17に記載の化合物。
- 前記式(2b)の化合物が、単一のエナンチオマーである、請求項17および18のいずれか一項に記載の化合物。
- ムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ4(M4)活性から生じる疾患または状態を被験体において処置するための、M4特異的アンタゴニストを含む組成物であって、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
R1が、HまたはCH3であり、
R2が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R3、R4およびR5が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SH、SCH3および次の構造(1-1):
R6が、HまたはCH3であり、
R7、R8およびR9が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SHおよびSCH3から独立的に選択され、
そして前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、組成物。 - R1が水素原子である、請求項21から23のいずれか一項に記載の組成物。
- R1がメチルである、請求項21から23のいずれか一項に記載の組成物。
- R2がエチルである、請求項21から25のいずれか一項に記載の組成物。
- R1が水素原子であり、そしてR2がエチルである、請求項21から23のいずれか一項に記載の組成物。
- R1がメチルであり、そしてR2がエチルである、請求項21から23のいずれか一項に記載の組成物。
- ムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ4(M4)活性から生じる疾患または状態を被験体において処置するための、M4特異的アンタゴニストを含む組成物であって、前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
R1が、HまたはCH3であり、
R2が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R3、R4およびR5が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SH、SCH3および次の構造(1-2):
R6が、HまたはCH3であり、
R7、R8およびR9が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SHおよびSCH3から独立的に選択され、
X-が、前記化合物の正荷電部分を均衡させるアニオンであり、そして
前記式(1c)の化合物が、前記式(1c)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、組成物。 - R1が水素原子である、請求項29から31のいずれか一項に記載の組成物。
- R1がメチルである、請求項29から31のいずれか一項に記載の組成物。
- R2がエチルである、請求項29から33のいずれか一項に記載の組成物。
- R1が水素原子であり、そしてR2がエチルである、請求項29から31のいずれか一項に記載の組成物。
- R1がメチルであり、そしてR2がエチルである、請求項29から31のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記疾患または状態が、貧血である、請求項21から36のいずれか一項に記載の組成物。
- R2がエチルである、請求項38に記載の組成物。
- R2がエチルである、請求項40に記載の組成物。
- R2がエチルである、請求項42に記載の組成物。
- 前記式(2b)の化合物が、単一のエナンチオマーである、請求項42および43のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記疾患または状態が、貧血である、請求項42から45のいずれか一項に記載の組成物。
- 赤芽球バースト形成単位(BFU-E)細胞の自己複製を促進するための方法における使用のための、M4特異的アンタゴニストを含む組成物であって、前記方法が、前記BFU-E細胞を前記M4特異的アンタゴニストと接触させるステップを含む、組成物。
- 前記M4特異的アンタゴニストが、次の式:
R1が、HまたはCH3であり、
R2が、炭素原子1~3個を有する炭化水素基であり、
R3、R4およびR5が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SH、SCH3および次の構造(1-1):
R6が、HまたはCH3であり、
R7、R8およびR9が、水素原子、ハロゲン原子、CH3、CF3、OH、OCH3、SHおよびSCH3から独立的に選択され、
前記方法が、BFU-E細胞の自己複製の増加を生じ、そして
前記式(1)の化合物が、前記式(1)の化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エナンチオマーおよび多形体を含む、請求項47に記載の組成物。 - 前記BFU-E細胞の自己複製の増加を利用して貧血を処置する、請求項47から50のいずれか一項に記載の組成物。
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