JPWO2020110469A1 - 車体側部構造 - Google Patents

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Abstract

車体側部構造(10)は、リヤホイールハウスアウタ(34)と、クオータピラーインナ(45)と、ルーフサイドレール(15)と、リヤホイールハウス補強部材(18)と、を備える。クオータピラーインナは、リヤホイールハウスアウタの前上部に接合され、ハット形状の断面を有する外向き開口の開断面に形成されている。ルーフサイドレールは、クオータピラーインナの上端部に接合されている。リヤホイールハウス補強部材は、リヤホイールハウスアウタの前部に重ね合わされて閉断面骨格(50)を形成する。閉断面骨格の閉断面がクオータピラーインナの開断面に向けて徐々に収束して閉断面の面積が減少する。

Description

本発明は、車体側部構造に関する。
本願は、2018年11月26日に出願された日本国特許出願2018−220712号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
車体側部構造として、サイドシルの後部とクォータピラーリンフォースとがクォータロックピラーリンフォースを介して接合される構成が知られている。クォータピラーリンフォースとクォータロックピラーリンフォースとの接合部がV字状に形成されている。このため、接合部は、例えば、側面衝突により荷重が入力した際に応力が集中し易い部位である。
クォータピラーリンフォースは、第1リンフォースと第2リンフォースとにより形成されている。接合部において、クォータピラーリンフォースに第2リンフォースが重なり合わされて接合されている。また、接合部に比較的近い位置において、第2リンフォースが第1リンフォースに重なり合わされて接合されている。
すなわち、接合部および接合部に比較的近い位置において、2つの部材が重ね合わされることにより板厚が増し、接合部の剛性が確保される。これにより、例えば、側面衝突荷重により荷重が入力した際に接合部の変形を抑制可能とし、車体剛性を確保できる(例えば、特許文献1参照)。
日本国特開2016−43765号公報
しかし、特許文献1の車体側部構造は、接合部の剛性(すなわち、車体剛性)を確保するために、クォータピラーリンフォース、第1リンフォース、および第2リンフォースの3つの部材を必要とする。このため、車体重量が増加し、この観点から改良の余地が残されている。
本発明の態様は上記実情に鑑みてなされたものであり、車体重量の軽量化が図れ、かつ車体剛性を確保できる車体側部構造を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様に係る車体側部構造は、リヤホイールハウスアウタと;前記リヤホイールハウスアウタの前上部に接合され、ハット形状の断面を有する外向き開口の開断面に形成されたクオータピラーインナと;前記クオータピラーインナの上端部に接合され、車体前後方向へ延びるルーフサイドレールと;前記リヤホイールハウスアウタの前部に重ね合わされて閉断面の骨格を形成するリヤホイールハウス補強部材と;を備え、前記閉断面の骨格は閉断面を規定し、前記閉断面が前記クオータピラーインナの開断面に向けて徐々に収束して前記閉断面の面積が減少する。
このように、リヤホイールハウスアウタの前部にリヤホイールハウス補強部材を重ね合わせて閉断面の骨格を形成した。これにより、例えば、側面衝突の荷重に対して車体剛性を確保できる。
また、閉断面をクオータピラーインナに向け徐々に収束して閉断面の面積を減少させた。これにより、クオータピラーインナの補強部材を不要にでき、車体重量の軽量化が図れる。
(2)上記車体側部構造では、前記リヤホイールハウス補強部材は、アッパ補強部材およびロア補強部材の少なくとも2部材を備え、前記アッパ補強部材は前記ロア補強部材より強度が低くてもよい。
例えば、アッパ補強部材とロア補強部材が同一強度の場合、車両の側面衝突により荷重が閉断面の骨格に入力した際に、閉断面の骨格を車幅方向内側に好適に潰すことが難しい。リヤホイールハウスアウタの前下部およびリヤホイールハウス補強部材の下端部にサイドシルの後端部が連結されている。よって、入力した荷重により、サイドシルの後端部を好適に潰すことが難しい。このため、側面衝突により入力した荷重により、サイドシルを車幅方向内側に均一に潰して変形させることが難しい。
そこで、上記(2)の車体側部構造では、アッパ補強部材の強度をロア補強部材より低く設定した。
よって、車両の側面衝突により荷重が閉断面の骨格に入力した際に、アッパ補強部材を好適に変形させることができる。アッパ補強部材を好適に変形させることにより、閉断面の骨格を車幅方向内側に好適に潰すように変形させることができる。これにより、サイドシルの後端部を車幅方向内側へ好適に変形させることが可能になり、サイドシルを車幅方向内側に均一に潰すように変形させることができる。
(3)上記車体側部構造では、前記クオータピラーインナは、前脚部と、前記前脚部の車体後方に配置され、前記前脚部より脚長寸法が大きく形成された後脚部と、を有し、前記後脚部は、前記ルーフサイドレールのルーフサイドレールインナおよびレール補強部材を介してルーフアーチに結合されてもよい。
このように、前脚部より後脚部の脚長寸法を大きく形成した。これにより、前脚部の脚長寸法を小さく抑えることができ、車体の軽量化を図ることができる。
また、後脚部をルーフサイドレールインナおよびレール補強部材を介してルーフアーチに結合した。よって、車両の側面衝突により入力した荷重を、後脚部(すなわち、クオータピラーインナ)、ルーフサイドレールインナおよびレール補強部材を経てルーフアーチに伝えることができる。これにより、側面衝突により入力した荷重をルーフアーチで支えることができる。
(4)上記車体側部構造では、前記クオータピラーインナは、車幅方向外側の意匠面を形成するサイドアウタパネルのクオータピラーアウタ部が車幅方向外側から重ね合わせられることにより、前記クオータピラーアウタ部とともに閉断面を形成してもよい。
このように、クオータピラーインナおよびクオータピラーアウタ部を重ね合わせることにより、クオータピラーインナの強度を高めることができる。これにより、車両の側面衝突により入力した荷重を、クオータピラーインナを経てルーフアーチに好適に伝えることができる。
(5)上記車体側部構造では、前記ロア補強部材は、リヤタイヤと後部ドア開口部との方向に張り出されたロア脚部と、前記ロア脚部から車幅方向に張り出され、前記ロア脚部より幅寸法が大きなロア頂部と、前記ロア頂部に、車幅方向へ延びるビードと、を有してもよい。
このように、ロア脚部よりロア頂部の幅寸法を大きく形成した。よって、リヤタイヤと後部ドア開口部との方向に延びるロア脚部の高さ寸法を小さく抑えることができる。これにより、例えば、後部ドア開口部の形状を決める際に設計の自由度を高めることができる。また、ロア頂部にビードを形成した。これにより、ロア頂部をビードで補強することができ、ロア頂部の強度を確保できる。
(6)上記車体側部構造では、前記ロア補強部材の上端部から前記アッパ補強部材が立ち上げられ、前記ロア補強部材は、前記ロア頂部の幅寸法が実質的一定に形成され、前記アッパ補強部材は、前記ロア頂部に連結するアッパ頂部を有し、前記アッパ頂部の幅寸法を徐々に減少させて前記クオータピラーインナの幅寸法に一致させてもよい。
このように、アッパ補強部材のアッパ頂部をロア頂部から延ばし、アッパ頂部の幅寸法をクオータピラーに一致させるように徐々に減少させた。これにより、車体デザインや車室内空間に影響を与えることなく、リヤホイールハウス補強部材を備えることができる。
(7)上記車体側部構造では、前記ロア補強部材の前端部がサイドシルスチフナの後端部に接合され、前記ロア脚部が前記ロア頂部の外辺に設けられてロア外側壁が形成され、前記ロア補強部材は、前記ロア外側壁のうち、前記サイドシルスチフナの後端部寄りの前部位に形成された開口部を有し、前記開口部に対向する車幅方向内側の位置において、サイドシルインナの後部とリヤホイールハウスインナとが車幅方向に重ね合わせられ、前記サイドシルインナの後部と前記リヤホイールハウスインナとが重ね合わせられた部位は、前記開口部の中心を通り前記ロア外側壁と直交する第1溶接面と、前記開口部の中心を通り前記ロア外側壁と傾斜する第2溶接面と、を有してもよい。
このように、ロア補強部材のロア外側壁のうち、サイドシルスチフナの後端部寄りの前部位に開口部を形成した。また、開口部に対向する位置に、第1溶接面と第2溶接面とを有する。よって、開口部から溶接ガンを差し込み、第1溶接面と第2溶接面とに接触させることができる。
これにより、例えば、ロア補強部材のロア外側壁をサイドシルインナの車幅方向外側に配置した状態において、サイドシルインナの後部とリヤホイールハウスインナとを第1溶接面と第2溶接面との2つの溶接面で溶接でき、車体の強度を高めることができる。
(8)上記車体側部構造では、前記ロア補強部材は、前記ロア外側壁の前端部と、前記サイドシルスチフナの後端部とが締結具により固定されてもよい。
このように、ロア補強部材のロア外側壁の後端部と、サイドシルスチフナの後端部とを締結具により固定した。ここで、ロア補強部材とリヤホイールハウスの前部とで閉断面の骨格が形成されている。よって、閉断面の骨格でサイドシルスチフナの後端部が強固に結合(支持)される。これにより、車両の側面衝突による荷重に対して十分な反力を発生できる。
(9)上記車体側部構造では、前記サイドシルスチフナと前記サイドシルインナとが車幅方向において重ね合わされることによりサイドシル閉断面が形成され、前記サイドシル閉断面に前記閉断面の骨格が連結されてもよい。
このように、サイドシル閉断面に閉断面の骨格を連続させることにより、サイドシル閉断面を閉断面の骨格で補強できる。これにより、サイドシルの後部の強度、剛性を高めることができ、側面衝突による荷重に対して十分な反力を発生できる。
(10)上記車体側部構造では、前記サイドアウタパネルと前記リヤホイールハウスアウタとにより、前記閉断面の骨格を内蔵するホイールハウス閉断面が形成され、前記ホイールハウス閉断面の内部に車体前後方向へ間隔をおいて設けられ、発泡剤配置空間を形成する前バルクヘッドおよび後バルクヘッドと、前記発泡剤配置空間に対向する発泡剤注入口と、を備えてもよい。
このように、閉断面の骨格に前バルクヘッドおよび後バルクヘッドを設けて発泡剤配置空間を形成する。また、発泡剤配置空間に対向する発泡剤注入口を形成した。発泡剤注入口から発泡剤配置空間に発泡剤を注入して充填する。これにより、充填した発泡剤で、閉断面の骨格の強度、剛性を補完し、かつ、リヤタイヤなどからの振動を車室に伝達することを抑制できる。
本発明の態様によれば、リヤホイールハウスアウタの前部にリヤホイールハウス補強部材を重ね合わせて閉断面の骨格を形成した。また、閉断面をクオータピラーインナに向け徐々に収束して閉断面の面積を減少させた。これにより、車体重量の軽量化が図れ、かつ車体剛性を確保できる。
本発明に係る実施形態の車体側部構造を示す分解斜視図である。 図1のII部を拡大した斜視図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 図2のV−V線に沿う断面図である。 図2のVI−VI線に沿う断面図である。 図2のVII−VII線に沿う断面図である。 図2のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図2のIX−IX線に沿う断面図である。 図2のリヤホイールハウス補強部材を拡大した斜視図である。 図1のサイドシルおよびロア補強部材を示す分解斜視図である。 図10のXII−XII線に沿う断面図である。 図10のXIII部を拡大した斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を示す。
図1は本発明の実施形態に係る車体側部構造10を示す分解斜視図である。図2は図1のII部を拡大した斜視図である。
図1、図2に示すように、車体側部構造10は、サイドシル12と、リヤホイールハウス13と、クオータピラー14と、ルーフサイドレール15と、ルーフアーチ16と、サイドアウタパネル17と、リヤホイールハウス補強部材18と、を備えている。
サイドアウタパネル17は、車幅方向外側の意匠面を形成するパネルである。サイドアウタパネル17は、サイドシルアウタパネル部17aと、リヤホイールアウタ部17bと、クオータピラーアウタ部17cと、ルーフサイドレールアウタ部17dと、を有する。
図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。なお、図3においてはサイドシルスチフナ23にサイドシルアウタパネル部17aを接合した状態を示す。
図2、図3に示すように、サイドシル12は、例えば、車体の車幅方向左外側に配置され、車体前後方向に向けて延びている。サイドシル12は、サイドシルインナ22と、サイドシルスチフナ23と、サイドシルアウタパネル部17aと、を備えている。
サイドシル12は、サイドシルインナ22およびサイドシルスチフナ23で矩形枠状の閉断面24に形成される。サイドシルスチフナ23が車外側からサイドシルアウタパネル部17aで覆われている。以下、矩形枠状の閉断面24を「サイドシル閉断面24」という。
サイドシルスチフナ23は、スチフナ外壁25と、スチフナ上壁26と、スチフナ下壁27と、スチフナ上フランジ28と、スチフナ下フランジ29と、を有する。
スチフナ外壁25の上辺からスチフナ上壁26が車幅方向内側(すなわち、サイドシルインナ22側)へ向けて張り出されている。スチフナ外壁25の下辺からスチフナ下壁27が車幅方向内側(すなわち、サイドシルインナ22側)へ向けて張り出されている。スチフナ上壁26の内辺からスチフナ上フランジ28が上方へ向けて張り出されている。スチフナ下壁27の内辺からスチフナ下フランジ29が下方へ向けて張り出されている。
サイドシルスチフナ23は、スチフナ外壁25、スチフナ上壁26、スチフナ下壁27、スチフナ上フランジ28、およびスチフナ下フランジ29により断面がハット形状に形成されている。
スチフナ上フランジ28およびスチフナ下フランジ29がサイドシルインナ22に車幅方向外側から重ね合わされた状態に接合されている。これにより、サイドシル12がサイドシルスチフナ23およびサイドシルインナ22によりサイドシル閉断面24が矩形枠状に形成されている。
サイドシル12の後端部12aにリヤホイールハウス13が接続されている。
図4は図2のIV−IV線に沿う断面図である。なお、図4においてはリヤホイールハウスアウタ34にリヤホイールアウタ部17bを接合した状態を示す。
図2、図4に示すように、リヤホイールハウス13は、リヤタイヤ32(図1参照)の上方を覆うように形成されている。リヤホイールハウス13は、リヤホイールハウスアウタ34と、リヤホイールハウスインナ35と、リヤホイールアウタ部17bと、を備えている。リヤホイールハウスアウタ34は、リヤタイヤ32の上方外側を覆うように形成される。リヤホイールハウスアウタ34の前端部34aがサイドシル12の後端部12aに接合されている。リヤホイールハウスアウタ34は、ホイールハウス前部37と、ホイールハウス内フランジ38と、ホイールハウス外フランジ39と、を有する。
ホイールハウス前部37は、車幅方向に向けて配置された状態において、サイドシル12の後端部12aからリヤホイールハウス13の前上部(上方延長部)13aまで車体後上方へ向けて傾斜状に延びている。ホイールハウス前部37の内辺からホイールハウス内フランジ38が上方へ向けて張り出されている。ホイールハウス前部37の外辺からホイールハウス外フランジ39が下方へ向けて張り出されている。
ホイールハウス前部37、ホイールハウス内フランジ38、およびホイールハウス外フランジ39によりリヤホイールハウスアウタ34の前部42が形成されている。以下、リヤホイールハウスアウタ34の前部42を「補強部材支持部42」という。
補強部材支持部42にリヤホイールハウス補強部材18が支持されている。リヤホイールハウス補強部材18については後で詳しく説明する。
リヤホイールハウスアウタ34にリヤホイールハウスインナ35のフランジ35aが車幅方向内側から接合されている。リヤホイールハウスインナ35は、リヤホイールハウスアウタ34の車幅方向内側に配置され、リヤタイヤ32(図1参照)の上方内側を覆うように形成されている。
リヤホイールハウスアウタ34にリヤホイールアウタ部17bが車幅方向外側から接合されることにより、リヤホイールハウスアウタ34およびリヤホイールアウタ部17bにより閉断面78が形成されている。以下、この閉断面78を「ホイールハウス閉断面78」という。
図5は図2のV−V線に沿う断面図である。なお、図5においてはリヤホイールハウスアウタ34にリヤホイールアウタ部17bを接合した状態を示す。
図2、図5に示すように、リヤホイールハウスインナ35は、サイドシルインナ22の後部22aにフランジ35aの前端部35bが車幅方向内側から重ね合わされて接合されている。
リヤホイールハウスインナ35のフランジ35aの前端部35bとサイドシルインナ22の後部22aとの接合については後で詳しく説明する。
リヤホイールハウスアウタ34のうち、リヤダンパハウジング41寄りの前上部(上方延長部)34bからクオータピラー14が立ち上げられている。
図6は図2のVI−VI線に沿う断面図である。なお、図6においてはクオータピラーインナ45にクオータピラーアウタ部17cを接合した状態を示す。
図2、図6に示すように、クオータピラー14は、クオータピラーインナ45と、クオータピラーアウタ部17cと、を備えている。リヤホイールハウスアウタ34の前上部34bにクオータピラーインナ45の下端部が接合されている。ルーフサイドレール15にクオータピラーインナ45の上端部45aが接合されている。クオータピラーインナ45は、リヤホイールハウスアウタ34の前上部34bからルーフサイドレール15へ向けて車体前方で、かつ上方へ向けて傾斜状に延びている。
クオータピラーインナ45は、ピラー底部45bと、ピラー前脚部(前脚部)45cと、ピラー後脚部(後脚部)45dと、ピラー前フランジ45eと、ピラー後フランジ45fと、を有する。
ピラー底部45bは、車体前後方向に向けて配置されている。ピラー底部45bの前辺にピラー前脚部45cが連結されている。ピラー前脚部45cは、ピラー底部45bの前辺から車幅方向外側へ向けて前脚長寸法(脚長寸法)L1に張り出されている。ピラー底部45bの内辺にピラー後脚部45dが連結されている。
ピラー後脚部45dは、ピラー底部45bの後辺から車幅方向外側へ向けて後脚長寸法(脚長寸法)L2に張り出され、ピラー前脚部45cの車体後方に配置されている。ピラー後脚部45dは、ピラー前脚部45cの前脚長寸法L1より後脚長寸法L2が大きく形成されている。これにより、ピラー前脚部45cの脚長寸法L1を小さく抑えることができ、車体の軽量化を図ることができる。
ピラー前脚部45cの外辺からピラー前フランジ45eが車体前方へ向けて張り出されている。ピラー後脚部45dの外辺からピラー後フランジ45fが車体後方へ向けて張り出されている。
クオータピラーインナ45は、ピラー底部45b、ピラー前脚部45c、ピラー後脚部45d、ピラー前フランジ45e、およびピラー後フランジ45fにより、ハット形状の断面を有し外向き開口となる開断面に形成されている。以下、クオータピラーインナ45の開断面を「ピラー開断面」という。
クオータピラーインナ45にクオータピラーアウタ部17cが車幅方向外側から重ね合わせられる。クオータピラーアウタ部17cがピラー前フランジ45eおよびピラー後フランジ45fに接合されている。よって、クオータピラーインナ45およびクオータピラーアウタ部17cで閉断面が形成されている。これにより、クオータピラーインナ45がクオータピラーアウタ部17cで補強され、クオータピラーインナ45(すなわち、クオータピラー14)の強度が高められている。
クオータピラーアウタ部17cは、サイドアウタパネル17(図1も参照)の一部を構成する部材である。クオータピラーインナ45は、上端部45aがルーフサイドレール15に接合されている。
図7は図2のVII−VII線に沿う断面図である。なお、図7においてはルーフサイドレールアウタ47にルーフサイドレールアウタ部17dを接合した状態を示す。
図2、図7に示すように、ルーフサイドレール15は、クオータピラーインナ45の上端部45aに接合され、車体前後方向へ延びている。ルーフサイドレール15は、ルーフサイドレールインナ46と、ルーフサイドレールアウタ47と、レール補強部材48と、ルーフサイドレールアウタ部17dと、を備えている。
ルーフサイドレールインナ46は、クオータピラーインナ45の上端部45aに接続されている。ルーフサイドレールインナ46にルーフサイドレールアウタ47が車幅方向外側から接合されることにより、ルーフサイドレールインナ46およびルーフサイドレールアウタ47によりルーフサイドレール15が閉断面に形成されている。閉断面の内部において、ルーフサイドレールインナ46にレール補強部材48が接合されている。ルーフサイドレールアウタ47は、サイドアウタパネル17のルーフサイドレールアウタ部17dで車幅方向外側から覆われている。
レール補強部材48は、ルーフアーチ16の左端部16aにルーフサイドレールインナ46を介して接合されている。ルーフアーチ16は、左側のルーフサイドレール15と、右側のルーフサイドレール(図示せず)に接合されることにより、左側のルーフサイドレール15および右側のルーフサイドレールに架け渡されている。
レール補強部材48には、クオータピラーインナ45のピラー後脚部45dの上端部53aがルーフサイドレールインナ46を介して接合されている。よって、クオータピラーインナ45のピラー後脚部45dは、ルーフサイドレール15のルーフサイドレールインナ46およびレール補強部材48を介してルーフアーチ16に結合されている。
これにより、車両の側面衝突により入力した荷重を、ピラー後脚部45d(すなわち、クオータピラーインナ45)、ルーフサイドレールインナ46およびレール補強部材48を経てルーフアーチ16に伝えることができる。したがって、側面衝突により入力した荷重F1をルーフアーチ16で支えることができる。
また、クオータピラーインナ45がクオータピラーアウタ部17cで補強されて、クオータピラーインナ45の強度が高められている。これにより、車両の側面衝突により入力した荷重F1を、クオータピラーインナ45を経てルーフアーチ16に好適に伝えることができる。
図8は図2のVIII−VIII線に沿う断面図である。図9は図2のIX−IX線に沿う断面図である。なお、図9においてはリヤホイールハウスアウタ34にリヤホイールアウタ部17bを接合した状態を示す。
図2、図8、図9に示すように、リヤホイールハウスアウタ34の補強部材支持部42にリヤホイールハウス補強部材18が車体前方で、かつ、斜め上から重ね合わされる。これにより、リヤホイールハウスアウタ34の補強部材支持部42と、リヤホイールハウス補強部材18とにより、閉断面の骨格50(図12も参照)が形成されている。以下、閉断面の骨格50を「閉断面骨格50」という。
リヤホイールハウス補強部材18は、ロア補強部材51と、アッパ補強部材52と、を備えている。
図10は図2のリヤホイールハウス補強部材18を拡大した斜視図である。図11は図1のサイドシル12およびロア補強部材51を示す分解斜視図である。図12は図10のXII−XII線に沿う断面図である。
図10、図11、図12に示すように、ロア補強部材51は、サイドシル12の後端部12aに前端部51aが接合され、リヤホイールハウスアウタ34の補強部材支持部42に沿って車体後上方へ向けて傾斜状に延びている。ロア補強部材51は、ロア頂部53と、ロア脚部54と、ロア外フランジ55と、ロア内フランジ56と、複数のビード57と、を有する。
ロア頂部53は、ホイールハウス前部37に対して車体前上側に間隔をおいて配置され、車幅方向の幅寸法W1となるように実質的一定に形成されている。ロア頂部53は、ホイールハウス前部37に沿ってリヤホイールハウスアウタ34の前端部34aから前上部34bまで車体後上方へ向けて傾斜状に延びている。換言すれば、ロア補強部材51は、ロア脚部54から車幅方向内側に張り出されている。
ロア頂部53には、複数の開口66がロア頂部53の前端部から後端部へ向けて間隔をおいて形成されている。隣接する開口66間にはビード57が車幅方向へ向けて形成されている。ビード57は、例えば、ロア頂部53に対して上方へ隆起する部位で形成されている。すなわち、ロア頂部53には、複数のビード57が間隔をおいて開口66間に車幅方向へ向けて形成されている。
ロア頂部53の外辺からリヤタイヤ32(図1参照)へ向けてロア脚部54が下方へ張り出されている。ロア脚部54は、ロア頂部53の外辺からホイールハウス前部37まで、リヤタイヤ32の中心と後部ドア開口部63とを結ぶ方向に高さ寸法がH1になるように延びている。すなわち、ロア脚部54は、ロア補強部材51の「ロア外側壁」を形成する。以下、ロア脚部54を「ロア外側壁54」と記載する場合がある。
リヤタイヤ32と後部ドア開口部63との方向とは、ホイールハウス前部37やロア頂部53に対して交差する方向をいう。
ロア脚部54の下辺からロア外フランジ55が車幅方向外側へ向けてホイールハウス前部37に沿って張り出されている。ロア外フランジ55は、ホイールハウス前部37に接合されている。
ロア頂部53の内辺からロア内フランジ56が上方へ向けてホイールハウス内フランジ38に沿って張り出されている。ロア内フランジ56は、ホイールハウス内フランジ38に接合されている。このように、ロア外フランジ55がホイールハウス前部37に接合され、ロア内フランジ56がホイールハウス内フランジ38に接合されることにより、ロア補強部材51がリヤホイールハウスアウタ34の補強部材支持部42に沿って接合されている。この状態において、ロア補強部材51は、前端部51aがサイドシル12(具体的には、後端部12a)の内部に配置されている。
図4、図10に示すように、ロア補強部材51は、前端部51aの他の部位51bにおいて、ロア頂部53の幅寸法W1がロア脚部54の高さ寸法H1より大きく設定されている。よって、ロア脚部の高さ寸法H1を小さく抑えることができる。これにより、例えば、後部ドア開口部63(図11参照)の形状を決める際に設計の自由度を高めることができる。
さらに、ロア補強部材51は、車幅方向へ延びる複数のビード57をロア頂部53に有している。これにより、車両の側面衝突により入力する荷重F2に対して、ロア頂部53を複数のビード57で補強することができ、ロア頂部53の強度を確保できる。
リヤホイールハウスインナ35の前端部35bとサイドシルインナ22の後部22aとを接合する例を図5、図13に基づいて詳しく説明する。
図13は図10のXIII部を拡大した斜視図である。
図5、図13に示すように、ロア補強部材51は、サイドシルスチフナ23の後端部23aの内側に前端部51aが配置された状態において、サイドシルスチフナ23の後端部23aに内側から接合されている。なお、この接合はしなくても、後述のナット71とボルト72により接合されるだけでよい。また、ロア脚部54でロア外側壁54が構成されている。
ロア補強部材51は、ロア外側壁54に形成された開口部65(図13も参照)を有する。開口部65は、ロア外側壁54のうち、サイドシルスチフナ23のスチフナ外壁25の後端部25a寄りの前部位54aに形成されている。この状態において、開口部65は、車幅方向内側において、リヤホイールハウスインナ35(図4参照)のフランジ35aの前端部35bとサイドシルインナ22の後部22aとが重ね合わされた部位67に対向する位置に配置されている。以下、重ね合わされた部位67を「重合わせ部位67」と略記する。
重合わせ部位67は、第1溶接面67aと、第2溶接面67bと、を有する。第1溶接面67aは、開口部65の中心68を通り、ロア外側壁54に対して直交する面である。
第2溶接面67bは、開口部65の中心68を通り、ロア外側壁54に対して傾斜する面である。
このように、開口部65を重合わせ部位67に対向する位置に配置し、重合わせ部位67に第1溶接面67aと、第2溶接面67bとを有するようにした。よって、溶接ガンを、開口部65から中心68を通り、ロア外側壁54に対して直交する矢印A方向に差し込み、第1溶接面67aに接触させることができる。また、溶接ガンを、開口部65から中心68を通り、ロア外側壁54に対して傾斜する矢印B方向に差し込み、第2溶接面67bに接触させることができる。
これにより、例えば、ロア外側壁54をサイドシルインナ22の車幅方向外側に配置した状態において、重合わせ部位67の第1溶接面67aと第2溶接面67bとの2つの溶接面を溶接でき、車体の強度を高めることができる。
図3、図11に示すように、ロア補強部材51は、ロア外側壁54のうち、サイドシルスチフナ23のスチフナ外壁25の後端部25a寄りの前部位54aにナット71が車幅方向内側から溶接されている。ロア外側壁54の前部位54aは、サイドシルスチフナ23のスチフナ外壁25の後端部25aに車幅方向内側から重ね合わされている。この状態において、ナット71に車幅方向外側からボルト72をねじ結合することにより、ロア外側壁54の前端部54bがスチフナ外壁25の後端部25aにボルト72、ナット71(締結具)により締結されている。これにより、ロア外側壁54の前部位54aとサイドシルスチフナ23の後端部23aとがボルト72、ナット71により固定されている。
ロア補強部材51と補強部材支持部42とにより閉断面骨格50が形成されている。よって、閉断面骨格50でサイドシルスチフナ23の後端部23aが強固に結合(支持)されている。これにより、車両の側面衝突による荷重F3に対して十分な反力を発生できる。
また、サイドシル12がサイドシルスチフナ23およびサイドシルインナ22で矩形枠状の閉断面24に形成されている。以下、矩形枠状の閉断面24を「サイドシル閉断面24」という。サイドシル閉断面24に閉断面骨格50が連続されている。
このように、サイドシル閉断面24に閉断面骨格50を連続させることにより、サイドシル閉断面24を閉断面骨格50で補強できる。これにより、サイドシル12の後端部12aの強度、剛性を高めることができ、側面衝突による荷重F3に対して十分な反力を発生できる。
図11、図13に示すように、サイドアウタパネル17のリヤホイールアウタ部17bとリヤホイールハウスアウタ34とによりホイールハウス閉断面78(図4も参照)が形成されている。ホイールハウス閉断面78に閉断面骨格50が内蔵されている。
ホイールハウス閉断面78の内部に前バルクヘッド82および後バルクヘッド83が設けられている。前バルクヘッド82および後バルクヘッド83では、車体前後方向へ間隔をおいて閉断面骨格50およびホイールハウス前部37に、前バルクヘッドフランジ82aおよび後バルクヘッドフランジ83aが接合されている。
よって、前バルクヘッド82および後バルクヘッド83は、ホイールハウス閉断面78の内部に収納されている。この状態において、ホイールハウス閉断面78が前バルクヘッド82および後バルクヘッド83により仕切られる。これにより、ホイールハウス閉断面78の内部において、前バルクヘッド82および後バルクヘッド83間に発泡剤配置空間85が形成されている。
発泡剤配置空間85に対向する位置に発泡剤注入口86が設けられている。発泡剤注入口86は、リヤホイールハウス13の前部(下方延長部)13bに形成されている。よって、発泡剤注入口86から発泡剤配置空間85に発泡剤が矢印Cの如く注入され、発泡剤配置空間85に発泡剤が充填される。これにより、充填した発泡剤で、閉断面骨格50の強度、剛性を補完し、かつ、リヤタイヤ32(図1参照)などからの振動を車室に伝達することを抑制できる。
図9、図8、図10に示すように、ロア補強部材51の後端部(上端部)51cからアッパ補強部材52がクオータピラーインナ45に沿って立ち上げられている。アッパ補強部材52は、アッパ頂部91と、アッパ脚部92と、アッパ内フランジ93と、アッパ外フランジ94と、を有する。
アッパ頂部91は、前端部91aがロア頂部53の後端部53cに連結されている。アッパ頂部91は、前端部91aから後端部91bに向けて車幅方向の幅寸法W2が徐々に減少され、クオータピラー14の車幅方向の幅寸法W3に一致する。
アッパ頂部91の外辺からアッパ脚部92が車体後方側に向けて張り出されている。アッパ脚部92の外辺からアッパ外フランジ94が車幅方向外側に向けて張り出されている。アッパ外フランジ94は、外辺部94aがリヤホイールハウスアウタ34の前上部34bおよびクオータピラーインナ45に接合されている。
アッパ頂部91の内辺からアッパ内フランジ93が車体後側に向けて張り出されている。アッパ内フランジ93は、外辺部93aがリヤホイールハウスアウタ34の前上部34bおよびクオータピラーインナ45に接合されている。
アッパ補強部材52は、リヤホイールハウスアウタ34の前上部34bおよびクオータピラーインナ45に接合されることにより、クオータピラーインナ45のピラー開断面(図6も参照)に対向するように接合されている。アッパ補強部材52およびリヤホイールハウスアウタ34の前上部34bで閉断面96が形成されている。以下、閉断面96を「アッパ閉断面96」という。
この状態において、アッパ頂部91の幅寸法W2が前端部91aから後端部91bへ向けて徐々に減少され、クオータピラー14の幅寸法W3に一致するように設定されている。よって、アッパ閉断面96は、クオータピラーインナ45のピラー開断面に向けて徐々に収束してアッパ閉断面96の面積が減少するように形成されている。
アッパ補強部材52がロア補強部材51に連結されている。アッパ閉断面96は、閉断面骨格50の上部を形成する。よって、閉断面骨格50は、クオータピラーインナ45のピラー開断面に向け徐々に上部が収束することにより閉断面の面積が減少するように形成されている。リヤホイールハウス13およびクオータピラーインナ45は閉断面骨格50により補強されている。これにより、例えば、側面衝突の荷重F2に対して車体剛性が確保されている。
また、閉断面骨格50の上部(すなわち、アッパ閉断面96)をクオータピラーインナ45に向け徐々に収束させて閉断面骨格50の上部の面積を減少させるように形成した。
これにより、クオータピラーインナ45から補強部材を除去でき、車体重量を軽量化できる。
さらに、閉断面骨格50の上部(アッパ閉断面96)をクオータピラーインナ45に向け徐々に収束させて面積を徐々に減少させることにより、車体デザインや車室内空間に影響を与えることなく、リヤホイールハウス補強部材18を備えることができる。
また、アッパ補強部材52は、クオータピラーインナ45に向け徐々に収束させて面積を減少されている。一方、ロア補強部材51は閉断面の面積が一定に形成されている。これにより、ロア補強部材51に対してアッパ補強部材52の強度が低く設定されている。
換言すれば、閉断面骨格50は、上部(アッパ閉断面96)が他の部位に比べて強度が低く形成されている。
閉断面骨格50の上部(アッパ閉断面96)を他の部位に比べて強度を低く設定した理由はつぎの通りである。
すなわち、例えば、ロア補強部材51とアッパ補強部材52とが同一強度の場合、車両の側面衝突により荷重F3が閉断面骨格50に入力した際に、閉断面骨格50を車幅方向内側に好適に潰すことが難しい。ここで、閉断面骨格50にサイドシル12の後端部12aが連結されている。よって、入力した荷重F3により、サイドシル12の後端部12aを好適に潰すことが難しい。このため、側面衝突により入力した荷重F3により、サイドシル12を均一に車幅方向内側に変形させることが難しい。
そこで、アッパ補強部材52のアッパ閉断面96をクオータピラーインナ45のピラー開断面に向けて徐々に収束させて面積を減少させることにより、アッパ補強部材52の強度をロア補強部材51に対して低く設定した。よって、車両の側面衝突により荷重F3が閉断面骨格50に入力した際に、アッパ補強部材52を好適に変形させることができる。
アッパ補強部材52を好適に変形させることにより、閉断面骨格50を車幅方向内側に好適に潰すように変形させることができる。これにより、サイドシル12の後端部12aを車幅方向内側に好適に変形させることが可能になり、サイドシル12を車幅方向内側に均一に潰すように変形させることができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、前記実施形態では、リヤホイールハウス補強部材18をアッパ補強部材52と、ロア補強部材51との2部材で構成する例について説明するが、その他の例としてリヤホイールハウス補強部材を3つ以上の部材で構成することも可能である。
また、前記実施形態では、締結具としてボルト72、ナット71を例示したが、リベットなどの他の締結具を使用することも可能である。
また、前記サイドシルスチフナ23の後端部23aの上面に車幅方向にのびる段部を形成(図省略)し、前記ロア補強部材51の前端部51aを前記段部に内側から重ねる状態として、側突性能を向上できる。
10 車体側部構造
12 サイドシル
14 クオータピラー
15 ルーフサイドレール
16 ルーフアーチ
17 サイドアウタパネル
17c クオータピラーアウタ部
18 リヤホイールハウス補強部材
22 サイドシルインナ
22a サイドシルインナの後部
23 サイドシルスチフナ
23a サイドシルスチフナの後端部
24 サイドシル閉断面
32 リヤタイヤ
34 リヤホイールハウスアウタ
34a リヤホイールハウスアウタの前端部
34b リヤホイールハウスアウタの前上部
35 リヤホイールハウスインナ
35a リヤホイールハウスインナのフランジ
35b フランジの前端部
42 補強部材支持部(リヤホイールハウスアウタの前部)
45 クオータピラーインナ
45a クオータピラーインナの上端部
45c ピラー前脚部(前脚部)
45d ピラー後脚部(後脚部)
46 ルーフサイドレールインナ
48 レール補強部材
50 閉断面骨格(閉断面の骨格)
51 ロア補強部材
51a ロア補強部材の前端部
51c ロア補強部材の後端部(上端部)
52 アッパ補強部材
53 ロア頂部
54 ロア脚部(ロア外側壁)
54a スチフナ外壁の後端部寄りの前部位
54b ロア外側壁の前端部
57 ビード
63 後部ドア開口部
65 開口部
67 重ね合わされた部位
67a 第1溶接面
67b 第2溶接面
68 開口部の中心
71 ナット(締結具)
72 ボルト(締結具)
78 ホイールハウス閉断面
82 前バルクヘッド
83 後バルクヘッド
85 発泡剤配置空間
86 発泡剤注入口
91 アッパ頂部
L1 前脚長寸法(脚長寸法)
L2 後脚長寸法(脚長寸法)
W1 ロア頂部の幅寸法
W2 アッパ頂部の幅寸法
W3 クオータピラーの幅寸法

Claims (10)

  1. リヤホイールハウスアウタと;
    前記リヤホイールハウスアウタの前上部に接合され、ハット形状の断面を有する外向き開口の開断面に形成されたクオータピラーインナと;
    前記クオータピラーインナの上端部に接合され、車体前後方向へ延びるルーフサイドレールと;
    前記リヤホイールハウスアウタの前部に重ね合わされて閉断面の骨格を形成するリヤホイールハウス補強部材と;を備え、
    前記閉断面の骨格は閉断面を規定し、
    前記閉断面が前記クオータピラーインナの開断面に向けて徐々に収束して前記閉断面の面積が減少する、
    車体側部構造。
  2. 前記リヤホイールハウス補強部材は、
    アッパ補強部材およびロア補強部材の少なくとも2部材を備え、
    前記アッパ補強部材は前記ロア補強部材より強度が低い、
    請求項1に記載の車体側部構造。
  3. 前記クオータピラーインナは、
    前脚部と、
    前記前脚部の車体後方に配置され、前記前脚部より脚長寸法が大きく形成された後脚部と、を有し、
    前記後脚部は、前記ルーフサイドレールのルーフサイドレールインナおよびレール補強部材を介してルーフアーチに結合される、
    請求項1または請求項2に記載の車体側部構造。
  4. 前記クオータピラーインナは、
    車幅方向外側の意匠面を形成するサイドアウタパネルのクオータピラーアウタ部が車幅方向外側から重ね合わせられることにより、前記クオータピラーアウタ部とともに閉断面を形成する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体側部構造。
  5. 前記ロア補強部材は、
    リヤタイヤと後部ドア開口部との方向に張り出されたロア脚部と、
    前記ロア脚部から車幅方向に張り出され、前記ロア脚部より幅寸法が大きなロア頂部と、
    前記ロア頂部に、車幅方向へ延びるビードと、を有する、
    請求項2に記載の車体側部構造。
  6. 前記ロア補強部材の上端部から前記アッパ補強部材が立ち上げられ、
    前記ロア補強部材は、
    前記ロア頂部の幅寸法が実質的一定に形成され、
    前記アッパ補強部材は、
    前記ロア頂部に連結するアッパ頂部を有し、前記アッパ頂部の幅寸法を徐々に減少させて前記クオータピラーインナの幅寸法に一致させる、
    請求項5に記載の車体側部構造。
  7. 前記ロア補強部材の前端部がサイドシルスチフナの後端部に接合され、
    前記ロア脚部が前記ロア頂部の外辺に設けられてロア外側壁が形成され、
    前記ロア補強部材は、前記ロア外側壁のうち、前記サイドシルスチフナの後端部寄りの前部位に形成された開口部を有し、
    前記開口部に対向する車幅方向内側の位置において、サイドシルインナの後部とリヤホイールハウスインナとが車幅方向に重ね合わせられ、
    前記サイドシルインナの後部と前記リヤホイールハウスインナとが重ね合わせられた部位は、前記開口部の中心を通り前記ロア外側壁と直交する第1溶接面と、前記開口部の中心を通り前記ロア外側壁と傾斜する第2溶接面と、を有する、
    請求項5または請求項6に記載の車体側部構造。
  8. 前記ロア補強部材は、
    前記ロア外側壁の前端部と、前記サイドシルスチフナの後端部とが締結具により固定される、
    請求項7に記載の車体側部構造。
  9. 前記サイドシルスチフナと前記サイドシルインナとが車幅方向において重ね合わされることによりサイドシル閉断面が形成され、
    前記サイドシル閉断面に前記閉断面の骨格が連結される、
    請求項7または請求項8に記載の車体側部構造。
  10. 前記サイドアウタパネルと前記リヤホイールハウスアウタとにより、前記閉断面の骨格を内蔵するホイールハウス閉断面が形成され、
    前記ホイールハウス閉断面の内部に車体前後方向へ間隔をおいて設けられ、発泡剤配置空間を形成する前バルクヘッドおよび後バルクヘッドと、
    前記発泡剤配置空間に対向する発泡剤注入口と、を備える、
    請求項4に記載の車体側部構造。
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