JPWO2020027152A1 - 基板を処理する方法、処理装置、および、処理システム - Google Patents

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Abstract

一つの例示的実施形態において、基板を処理する方法が提供される。基板は、エッチング層とマスクとを備える。マスクは、エッチング層の第1表面上に設けられる。この方法は、第1工程、第2工程、および第3工程を備える。第1工程は、マスクの第2表面に第1膜を形成する。第2工程は、エッチング層の第1表面をエッチングすることによって、エッチング層の材料を有する第2膜を第1膜上に形成する。第3工程は、第2工程後の基板を処理ガスのプラズマに晒すことによって、第1膜および第2膜を除去する。第1膜は、電極材料を有する。処理ガスは、酸素を有する。

Description

本開示の例示的実施形態は、基板を処理する方法、処理装置、および、処理システムに関するものである。
特許文献1には、プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置に係る技術が開示されている。特許文献1に開示されている技術は、難エッチング材製の導電体からなる第1層、絶縁体からなる第2層および導電体からなる第3層を順次積層してなる積層体の各層にマスクを利用してプラズマエッチング処理を施す方法である。
特開2004−247584号公報
エッチングの加工精度を向上する技術を提供する。
一つの例示的実施形態において、基板を処理する方法が提供される。基板は、エッチング層とマスクとを備える。マスクは、エッチング層の第1表面上に設けられる。この方法は、第1工程、第2工程、および第3工程を備える。第1工程は、マスクの第2表面に第1膜を形成する。第2工程は、エッチング層の第1表面をエッチングすることによって、エッチング層の材料を有する第2膜を第1膜上に形成する。第3工程は、第2工程後の基板を処理ガスのプラズマに晒すことによって、第1膜および第2膜を除去する。第1膜は、電極材料を有する。処理ガスは、酸素を有する。
本開示によれば、エッチングの加工精度を向上することができる。
一つの例示的実施形態に係る方法を示す図である。 一つの例示的実施形態に係る処理システムを示す図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を示す図である。 図2および図3のそれぞれに示す制御部の機能を示す図である。 図1に示す方法に係る処理の流れを基板の断面図によって示す図である。 図1に示す方法が適用される基板の構成の一例を示す図である。
以下、種々の例示的実施形態について説明する。一つの例示的実施形態において、基板を処理する方法が提供される。基板は、エッチング層とマスクとを備える。マスクは、エッチング層の第1表面上に設けられる。この方法は、第1工程、第2工程、および第3工程を備える。第1工程は、マスクの第2表面に第1膜を形成する。第2工程は、エッチング層の第1表面をエッチングすることによって、エッチング層の材料を有する第2膜を第1膜上に形成する。第3工程は、第2工程後の基板を処理ガスのプラズマに晒すことによって、第1膜および第2膜を除去する。第1膜は、電極材料を有する。処理ガスは、酸素を有する。
上記の例示的実施形態によれば、基板は、酸素を含む処理ガスのプラズマに晒されることによって、電極材料の第1膜が、第1膜上に堆積しエッチング層の材料を有する第2膜と共に、マスクの第2表面から好適に剥離され得る。このため、エッチング層のエッチングにおいて、マスク残膜を十分に維持しつつ、マスク形状のCD(Critical Dimension)の変化を十分に抑制し得る。従って、エッチング層のエッチングによってエッチング層の材料を含む膜がマスクの第2表面上に形成され微細なエッチング加工が困難になる、という事態が回避され得る。
一つの例示的実施形態において、エッチング層は、電極材料層を備え、電極材料層は、第1表面に延在する。第1工程は、電極材料層をエッチングし、電極材料層の材料のスパッタによって第1膜を形成する。このように、エッチング層の第1表面に電極材料層が延在する場合が考えられ得る。この場合、エッチング層のエッチングによって電極材料の第1膜の形成が行われ、エッチング層のエッチングと第1膜の形成とが第1工程において共に行われる。従って、処理の簡略化が可能となり得る。
一つの例示的実施形態において、第1工程は、化学蒸着または物理蒸着によって第1膜を形成する。このように、第1膜が化学蒸着または物理蒸着による成膜処理によって形成され得るので、第1膜の形成のタイミングが比較的に柔軟に調整され得る。
一つの例示的実施形態において、第1工程、第2工程、第3工程の一連の工程を繰り返し実行する。従って、マスク残膜の維持、および、マスク形状のCDの変化の抑制が、より顕著に実現され得る。
一つの例示的実施形態において、エッチング層は、磁気トンネル接合領域を含む。磁気トンネル接合領域は難揮発性材料を有しているが、このように難揮発性材料の磁気トンネル接合領域を有するエッチング層に対して上記の例示的実施形態が適用され得る。
一つの例示的実施形態において、第1膜は、ルテニウムまたは炭素の電極材料を有する。このように、第1膜の電極材料に、ルテニウムまたは炭素の電極材料が用いられ得るので、第1膜の形成が比較的に容易に行われる。
一つの例示的実施形態において、基板を処理する処理装置が提供される。制御装置は、基板が収容されるように構成される処理容器と、処理装置を制御するように構成される制御部とを備える。制御部は、第1膜形成部と、第2膜形成部と、膜除去部とを備える。第1膜形成部は、処理容器内に収容された基板がエッチング層とマスクとを備えマスクがエッチング層の第1表面上に設けられている場合に、電極材料を有する第1膜をマスクの第2表面に形成するように処理装置を制御するように構成される。第2膜形成部は、第1膜形成部による第1膜の形成の後にエッチング層の第1表面をエッチングすることによって、エッチング層の材料を有する第2膜を第1膜上に形成するように処理装置を制御するように構成される。膜除去部は、第2膜形成部によって第2膜が形成された基板を、酸素を有する処理ガスのプラズマに晒すことによって、第1膜および第2膜を除去するように処理装置を制御するように構成される。
上記の例示的実施形態によれば、基板は、酸素を含む処理ガスのプラズマに晒されることによって、電極材料の第1膜が、第1膜上に堆積しエッチング層の材料を有する第2膜と共に、マスクの第2表面から好適に剥離され得る。このため、エッチング層のエッチングにおいて、マスク残膜を十分に維持しつつ、マスク形状のCDの変化を十分に抑制し得る。従って、エッチング層のエッチングによってエッチング層の材料を含む膜がマスクの第2表面上に形成され微細なエッチング加工が困難になる、という事態が回避され得る。
一つの例示的実施形態において、第1膜形成部は、エッチング層が電極材料層を備え電極材料層が第1表面に延在する場合に、電極材料層をエッチングし電極材料層の材料のスパッタによって、第1膜を形成するように処理装置を制御するように構成される。このように、エッチング層の第1表面に電極材料層が延在する場合が考えられ得る。この場合、エッチング層のエッチングによって電極材料の第1膜の形成が行われ、エッチング層のエッチングと第1膜の形成とが第1膜形成部によって共に行われる。従って、処理の簡略化が可能となり得る。
一つの例示的実施形態において、基板を処理する処理システムが提供される。処理システムは、基板に対し成膜処理を行うように構成される成膜装置と、基板に対しエッチング処理を行うように構成されるエッチング装置と、処理システムを制御するように構成される制御部とを備える。制御部は、第1膜形成部と、第2膜形成部と、膜除去部とを備える。第1膜形成部は、成膜装置に収容された基板がエッチング層とマスクとを備えマスクがエッチング層の第1表面上に設けられている場合に、電極材料を有する第1膜をマスクの第2表面に形成するように処理システムを制御するように構成される。第2膜形成部は、第1膜形成部による第1膜の形成の後に基板をエッチング装置に移送しエッチング層の第1表面をエッチングすることによって、エッチング層の材料を有する第2膜を第1膜上に形成するように処理システムを制御するように構成される。膜除去部は、第2膜形成部によって第2膜が形成された基板を、酸素を有する処理ガスのプラズマに晒すことによって、第1膜および第2膜を除去するように処理システムを制御するように構成される。
上記の例示的実施形態によれば、基板は、酸素を含む処理ガスのプラズマに晒されることによって、電極材料の第1膜が、第1膜上に堆積しエッチング層の材料を有する第2膜と共に、マスクの第2表面から好適に剥離され得る。このため、エッチング層のエッチングにおいて、マスク残膜を十分に維持しつつ、マスク形状のCDの変化を十分に抑制し得る。従って、エッチング層のエッチングによってエッチング層の材料を含む膜がマスクの第2表面上に形成され微細なエッチング加工が困難になる、という事態が回避され得る。
一つの例示的実施形態において、第1膜形成部は、化学蒸着または物理蒸着によって第1膜を形成するように処理システムを制御するように構成される。このように、第1膜が化学蒸着または物理蒸着による成膜処理によって形成され得るので、第1膜の形成のタイミングが比較的に柔軟に調整され得る。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。図1に示す方法MTは、基板を処理する方法の例示的実施形態である。方法MTは、図2に示す処理システム1によって実行され得る。
まず、図3を参照して、例示的実施形態に係る処理システム1の構成について説明する。処理システム1は、図1に示す方法MTの実行に用いられ得る。
処理システム1は、キャリア取り付けポート11、大気搬送室120、ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2を備える。処理システム1は、真空搬送室13、処理モジュールPM1、処理モジュールPM2、処理モジュールPM3、処理モジュールPM4を備える。
大気搬送室120と、ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2とは、ドアバルブG2を介して気密を維持しつつ相互に接続されている。ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2と、搬送アーム131とは、ゲートバルブG3を介して気密を維持しつつ相互に接続されている。搬送アーム131と、処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4とは、ゲートバルブG4を介して気密を維持しつつ相互に接続されている。
キャリア取り付けポート11には、搬送容器Cが載置されている。キャリア取り付けポート11は、搬送容器Cの搬入ポートに相当している。搬送容器Cは、複数枚の基板Wを収容する。搬送容器Cは、ドアG1を介して大気搬送室120に接続されている。
大気搬送室120は、搬送容器Cから取り出された基板Wを大気雰囲気のもとで搬送する。大気搬送室120内には、搬送アーム121が設けられている。搬送アーム121は、回転、伸縮、昇降、および、左右への移動が自在に行える。
搬送アーム121は、搬送容器Cから基板Wを1枚ずつ取り出し、取り出した基板Wを搬送する。大気搬送室120の側面には、アライメント室120aが設けられている。アライメント室120aは、基板Wの位置合わせを行うためのオリエンタを内蔵している。
大気搬送室120には、ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2のそれぞれが、ドアバルブG2を介して接続されている。ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2は、何れも、それぞれの内部の状態を大気雰囲気と予備真空雰囲気とに切り替えて基板Wを待機させる。ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2は、何れも、大気搬送室120と真空搬送室13との間を繋ぐように配置されている。
ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2のそれぞれには、真空ポンプ、リーク弁が接続されている。真空ポンプ、リーク弁は、ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2のそれぞれの内部を大気雰囲気と真空雰囲気とに切り替える。
ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2のそれぞれには、載置台LSが設けられている。載置台LSは、搬入された基板Wを載置する。
ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2のそれぞれには、真空搬送室13が、ゲートバルブG3を介して接続されている。真空搬送室13は、真空雰囲気下で基板Wを搬送する。
真空搬送室13には、処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4が、ゲートバルブG4を介して接続されている。真空搬送室13には、真空搬送室13の内部を真空雰囲気に保つための図示しない真空ポンプが接続されている。
真空搬送室13内には、搬送アーム131が設けられている。搬送アーム131は、回転および伸縮が自在に行える。搬送アーム131は、ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2と、処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4との間において、基板Wを搬送する。
処理モジュールPM1〜PM4は、何れも、基板Wに対してプロセス処理を実行する。処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4は、何れも、基板Wを収容するように構成される処理容器PSを備える。プロセス処理は、処理容器PS内に収容された基板Wに対して行われる。プロセス処理は、例えば、エッチング処理、成膜処理等であり得る。
処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4のそれぞれは、基板Wに対して、例えば互いに異なる種類のプロセス処理を実行し得る。
一実施形態において、例えば処理モジュールPM1は、処理容器PS内に配置された基板Wに対し成膜処理を行うように構成される成膜装置のそれぞれであり得る。この場合、処理モジュールPM1(成膜装置)は、図3に示すプラズマ処理装置10であり得る。
一実施形態において、例えば処理モジュールPM2は、処理容器PS内に配置された基板Wに対しエッチング処理を行うように構成されるエッチング装置であり得る。この場合、処理モジュールPM2(エッチング装置)は、図3に示すプラズマ処理装置10であり得る。
処理システム1は、制御部Cntを備える。制御部Cntは、処理システム1の各部(図2に示す搬送アーム121、処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4等)の動作を統括的に制御するように構成される。
制御部Cntは、物理的には、図示しないプロセッサ、メモリ、ストレージ、通信装置、バス等を含むコンピュータ装置として構成され得る。制御部Cntのプロセッサは、CPU、メモリ等を備える。
処理システム1の各部の動作は、プロセッサがストレージ等に格納されているコンピュータプログラム(例えば図1に示す方法MTを実行するプログラム)をプロセッサ、メモリに読み込ませ、当該コンピュータプログラムを実行することによって実現される。
以上のように説明した処理システム1による基板Wの処理動作について概要的に説明する。キャリア取り付けポート11上の搬送容器Cに収容された基板Wは、搬送アーム121によって取り出され、大気搬送室120内を搬送される途中でアライメント室120aにおいて位置決めをされる。この位置決めの後に、基板Wは、ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2の何れか一方に受け渡される。
基板WがロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2の何れか一方に受け渡された後、ロードロックモジュールLLM1、ロードロックモジュールLLM2のそれぞれの内部が予備真空雰囲気となる。この後、基板Wは、搬送アーム131によって取り出され、真空搬送室13内に搬送される。この後、基板Wは、真空搬送室13と処理モジュールPM1〜PM4との間を搬送され、処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4内においてプロセス処理を受ける。プロセス処理後の基板Wは、搬入時とは反対の経路(アライメント室120aを除く)を通って搬送容器Cに収容される。
以下、図3を参照して、例示的実施形態に係るプラズマ処理装置10の構成について説明する。プラズマ処理装置10は、図1に示す方法MTの実行に用いられ得る。プラズマ処理装置10は、図2に示す処理システム1の処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4の何れかに用いられ得る。
図3には、プラズマ処理装置10の縦断面の構造が概略的に示されている。図3に示すプラズマ処理装置10は、容量結合型のプラズマ処理装置である。
プラズマ処理装置10は、エッチング処理および成膜処理の実行に用いることができる。この場合、方法MTがエッチング処理および成膜処理を含む場合には、エッチング処理および成膜処理を一貫して一の装置(プラズマ処理装置10)によって実行され得る。なお、方法MTがエッチング処理および成膜処理を含む場合に、エッチング処理および成膜処理は、別々の処理装置によって実行され得る。
プラズマ処理装置10は、処理容器12を備えている。処理容器12は、基板Wを収容する。処理容器12は、略円筒形状を有している。処理容器12は、処理容器12の内部空間をチャンバ12cとして提供している。処理容器12は、例えばアルミニウムから構成されている。処理容器12は接地電位に接続されている。
処理容器12の内壁面、すなわち、チャンバ12cを画成する壁面には、耐プラズマ性を有する膜が形成されている。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜、または、セラミックス製の膜であり得る。このセラミックス製の膜は、例えば、酸化イットリウムを含む膜である。
処理容器12の側壁12sには基板Wの搬送のための開口12gが設けられている。開口12gは、ゲートバルブ14によって開閉可能となっている。
チャンバ12c内では、支持部15が、処理容器12の底部から上方に延在している。支持部15は、略円筒形状を有しており、石英等の絶縁材料を有する。
チャンバ12c内には、ステージ16が設けられている。ステージ16は、ステージ16の上に搭載された基板Wを支持するよう構成されている。
基板Wは、ウエハのように円盤形状を有し得る。ステージ16は、下部電極18および静電チャック20を含んでいる。ステージ16は、支持部15によって支持されている。
下部電極18は、第1プレート18aおよび第2プレート18bを含んでいる。第1プレート18aおよび第2プレート18bは、アルミニウム等の金属を含んでおり、略円盤形状を有している。第2プレート18bは、第1プレート18a上に設けられており、第1プレート18aに電気的に接続されている。
第2プレート18b上には、静電チャック20が設けられている。静電チャック20は、絶縁層と当該絶縁層内に内蔵された電極とを有している。
静電チャック20の電極には、スイッチ23を介して直流電源22が電気的に接続されている。静電チャック20の電極に直流電源22からの直流電圧が印加されると、静電チャック20は静電力を発生する。静電チャック20は、この静電力によって基板Wを静電チャック20に引き付け、基板Wを保持する。
第2プレート18bの周縁部上には、基板Wのエッジと静電チャック20とを囲むようにフォーカスリング24が配置されている。フォーカスリング24は、プラズマ処理の均一性を向上させるために設けられている。フォーカスリング24は、プラズマ処理に応じて適宜選択される材料を有しており、例えば石英を有する。
静電チャック20上に載置された基板Wは、流路18fに冷媒を供給するチラーユニットと、温度調節部HTに電力を供給するヒータ電源HPとを用いて制御され得る。
流路18fは、第2プレート18bの内部に設けられている。流路18fには、処理容器12の外部に設けられたチラーユニットから配管26aを介して冷媒が供給される。流路18fに供給された冷媒は、配管26bを介してチラーユニットに戻される。このように、流路18fには、流路18f内を循環するよう、冷媒が供給される。この冷媒の温度をチラーユニットによって制御することによって、静電チャック20によって支持された基板Wの温度が制御され得る。
温度調節部HTは、静電チャック20に設けられている。温度調節部HTには、ヒータ電源HPが接続されている。ヒータ電源HPから温度調節部HTに電力が供給されることによって、静電チャック20の温度が調節され、静電チャック20上に載置される基板Wの温度が調節されるようになっている。なお、温度調節部HTは、第2プレート18b内に埋め込まれていることもできる。
温度調節部HTには、図示しない温度センサを備え、この温度センサは、温度調節部HTの周囲の温度を検出し、この検出結果を検出信号として制御部Cntに出力する。温度センサによって検出される温度は、静電チャック20上に載置された基板Wの温度と同等である。
プラズマ処理装置10には、ガス供給ライン28が設けられている。ガス供給ライン28は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャック20の上面と基板Wの裏面との間に供給する。
プラズマ処理装置10は、上部電極30を更に備えている。上部電極30は、ステージ16の上方に設けられており、下部電極18に対して略平行に設けられている。上部電極30は、部材32と共に処理容器12の上部開口を閉じている。部材32は、絶縁性を有している。上部電極30は、部材32を介して処理容器12の上部に支持されている。
上部電極30は、天板34および支持体36を含んでいる。天板34は、チャンバ12cに面している。天板34には、複数のガス吐出孔34aが設けられている。天板34は、例えばシリコンを有するが、これに限らず、アルミニウム製の母材の表面に耐プラズマ性の膜を設けた構造を有し得る。なお、当該膜は、セラミックス製の膜であり得る。セラミックス製の当該膜は、陽極酸化処理によって形成された膜、または、酸化イットリウムを含む膜、等である。
支持体36は、天板34を着脱自在に支持する。支持体36は、アルミニウム等の導電性材料を有する。支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。
ガス拡散室36aからは複数のガス孔36bが下方に延びており、複数のガス孔36bは、複数のガス吐出孔34aにそれぞれ連通している。支持体36にはガス拡散室36aにガスを導くガス導入口36cが形成されており、ガス導入口36cにはガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、バルブ群42および流量制御器群44を介して、ガスソース群40が接続されている。ガスソース群40は、複数のガスソースを有している。複数のガスソースは、少なくとも、一以上の希ガスのソース、炭化水素ガスのソース、酸素を含むガスのソースを含んでいる。
希ガスのソースとして、Arガスのソースを含み得る。炭化水素ガスのソースとして、例えばCHガスのソースを含み得る。酸素を含むガスのソースとして、例えばOガスのソースを含み得る。
バルブ群42は、複数のバルブを含んでいる。流量制御器群44は、マスフローコントローラ等の複数の流量制御器を含んでいる。ガスソース群40の複数のガスソースはそれぞれ、バルブ群42の対応のバルブと流量制御器群44の対応の流量制御器とを介して、ガス供給管38に接続されている。
プラズマ処理装置10は、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択された一以上のガスソースからのガスを、個別に調整された流量で、チャンバ12cに供給することが可能である。
チャンバ12c内において、支持部15と処理容器12の側壁12sとの間には、バッフルプレート48が設けられている。バッフルプレート48は、例えば、アルミニウム製の母材に酸化イットリウム等のセラミックスが被覆された構成を有する。バッフルプレート48には、複数の貫通孔が形成されている。
バッフルプレート48の下方においては、排気管52が処理容器12の底部に接続されている。排気管52には、排気装置50が接続されている。排気装置50は、圧力制御器と、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプとを有しており、チャンバ12cを減圧することができる。
プラズマ処理装置10は、第1の高周波電源62を備える。第1の高周波電源62は、プラズマ生成用の第1の高周波を発生する電源であり、27〜100[MHz]の範囲内の周波数、例えば60[MHz]の周波数を有する高周波を発生する。第1の高周波電源62は、整合器63を介して上部電極30に接続されている。
整合器63は、第1の高周波電源62の出力インピーダンスと負荷側(上部電極30側)の入力インピーダンスとを整合させるための回路を有している。なお、第1の高周波電源62は、整合器63を介して下部電極18に接続されていてもよい。第1の高周波電源62が下部電極18に接続されている場合には、上部電極30は接地電位に接続される。
プラズマ処理装置10は、第2の高周波電源64を備える。第2の高周波電源64は、基板Wにイオンを引き込むためのバイアス用の第2の高周波を発生する電源である。第2の高周波の周波数は、第1の高周波の周波数よりも低い。
第2の高周波の周波数は、400[kHz]〜13.56[MHz]の範囲内の周波数であり、例えば400[kHz]である。第2の高周波電源64は、整合器65を介して下部電極18に接続されている。
整合器65は、第2の高周波電源64の出力インピーダンスと負荷側(下部電極18側)の入力インピーダンスとを整合させるための回路を有している。
プラズマ処理装置10の制御部Cntは、処理システム1の制御部Cntと同様である。プラズマ処理装置10が処理システム1の処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4の何れかである場合、処理システム1の制御部Cntは、プラズマ処理装置10の制御部Cntとして機能する。
次に、図1に戻って、方法MTについて説明する。以下では、図4、図5、図6が参照される。図1に示す方法MTは、基板Wが図5の(a)部に示す構成を備える場合に実行され得る。
図5の(a)部に示す基板Wは、エッチング層ELとマスクMK1等(更に図5の(d)部に示すマスクMK2等)とを備え、マスクMK1等がエッチング層ELの表面FS1(第1表面)上に設けられている。マスクMK1(更にマスクMK2等)の表面FS2(第2表面)は、表面FS1上に延びている。
一の例示的実施形態では、図5の(a)部に示す構成の基板Wは、例えば、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)の製造に用いられる。この場合、基板Wは、図6に示すように、支持基板SW、領域RA、領域RBを備え得る。領域RAはエッチング層ELに対応し、領域RBはマスクMK1に対応している。エッチング層ELは、MTJ(Magnetoresistive Tunnel Junction)領域を有する。
領域RAは、支持基板SW上に設けられ、領域RBは、領域RA上に設けられる。領域RAは層LY1〜層LY16を備え、領域RBは層LY17〜層LY20を備える。領域RAにおいて、層LY1〜層LY16は、支持基板SW上に順に積層される。領域RBにおいて、層LY17〜層LY20は、領域RA上に(層LY16上に)順に積層される。
支持基板SWは、Si(シリコン)を有する。層LY1は、SiO2(二酸化ケイ素)を有する。層LY2は、Ta(タンタル)を有する。層LY3は、Ru(ルテニウム)を有する。層LY4は、Taを有する。層LY5は、Pt(白金)を有する下地層である。層LY6は、Pt/Co(Co:コバルト)を有する磁性層である。層LY7は、Coを有する。層LY8は、Ruを有する。層LY9は、Pt/Coを有する磁性層である。
層LY10は、Coを有する。層LY11は、Taを有する。層LY12は、CoFeB(Fe:鉄、B:ホウ素)を有する。層LY13は、MgO(酸化マグネシウム)を有する。層LY14は、CoFeBを有する。層LY15は、Taを有する。層LY16は、Ruを有する。層LY17は、TiN(窒化チタン)を有する。層LY18は、SiO2を有する。層LY19は、SiC(炭化ケイ素)を有する。層LY20は、SOG(Spin On Glass)層である。
方法MTを実行する制御部Cntは、機能的には、図4に示すように、第1膜形成部CP1、第2膜形成部CP2、膜除去部CP3を備える。第1膜形成部CP1、第2膜形成部CP2、膜除去部CP3は、図1に示す方法MTの実行を実現する。
方法MTがエッチング処理のみを含む場合、方法MTが成膜処理とエッチング処理とを含む場合の何れにおいても、第1膜形成部CP1、第2膜形成部CP2、および膜除去部CP3が用いられ得る。方法MTがエッチング処理のみを含む場合、方法MTが成膜処理とエッチング処理とを含む場合の何れにおいても、一台のプラズマ処理装置10のみが用いられ得る。
なお、方法MTが成膜処理とエッチング処理とを含む場合には、成膜処理およびエッチング処理のそれぞれは、処理システム1の処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4の何れかによって行われ得る。処理モジュールPM1〜処理モジュールPM4は、成膜装置とエッチング装置とを含む。成膜装置、エッチング装置の何れか一方または両方は、プラズマ処理装置10であり得る。
方法MTが一台のプラズマ処理装置10のみによって行われる場合、方法MTが処理システム1の処理モジュールPM1等によって行われる場合、の何れにおいても、方法MTは真空一貫で実行され得る。
方法MTは、ステップST1(第1工程)、ステップST2(第2工程)、ステップST3(第3工程)を備える。第1膜形成部CP1は、ステップST1を実行するように構成される。第2膜形成部CP2は、ステップST2を実行するように構成される。膜除去部CP3は、ステップST3を実行するように構成される。
ステップST1は、図5の(b)部に示すように、マスクMK1の表面FS2に第1膜F1を形成する。第1膜F1は、電極材料を有する。第1膜F1の電極材料は、例えば、RuまたはC(炭素)を有する。
エッチング層ELが、図5の(a)部に示すように、電極材料層EDを備える場合、第1膜F1は、ステップST1において、エッチング処理によって形成され得る。電極材料層EDの材料は、第1膜F1の電極材料を含む。電極材料層EDは、エッチング層ELの表面FS1に延在する。ステップST1は、プラズマ処理装置10の処理容器12内に収容された基板Wに対して実行される。ステップST1は、電極材料層EDをエッチングし、電極材料層EDの材料のスパッタによって第1膜F1をマスクMK1の表面FS2に形成する。
電極材料層EDは、エッチング層ELがMTJ領域を備える場合、MTJ領域に含まれ、例えばRu層であり得る。電極材料層EDがRu層の場合、ステップST1において実行されるエッチング処理は、RIE(Reactive Ion Etching)であり得る。RIEのエッチング処理に用いるガスは、希ガス(例えばArガス)を主として含むが、希ガスと共に、例えばCH4ガス(更にO2ガス)を含み得る。
また、第1膜F1は、ステップST1において、成膜処理によって形成され得る。この場合、ステップST1は、プラズマ処理装置10の処理容器12内または処理システム1の成膜装置(処理モジュールPM1等)の処理容器PS内に収容された基板Wに対して実行される。ステップST1は、CVD(Chemical Vapor Deposition)(化学蒸着)またはPVD(Physical Vapor Deposition)(物理蒸着)によって、第1膜F1を形成する。
ステップST2は、エッチング層ELの表面FS1をエッチングすることによって、図5の(c)部に示すように、エッチング層ELの材料を有する第2膜F2を第1膜F1上に形成する。第2膜F2は、ステップST2において、エッチング処理によって形成される。
ステップST1がプラズマ処理装置10によって行われた場合、ステップST2は、引き続きステップST1が行われたプラズマ処理装置10によって、行われる。ステップST1が処理システム1の成膜装置(処理モジュールPM1等)によって行われた場合、ステップST2は、基板Wが処理システム1のエッチング装置(処理モジュールPM2等)に移送された後に、当該エッチング装置によって行われる。
ステップST2は、ステップST1においてエッチング処理が実行された場合には、ステップST1で行われたエッチング処理が引き続き行われてもよい。すなわち、ステップST2において実行されるエッチング処理は、RIEであり得る。RIEのエッチング処理に用いるガスは、希ガス(例えばArガス)を主として含むが、希ガスと共に、例えばCH4ガス(更にO2ガス)を含み得る。
ステップST3は、図5の(d)部に示すように、ステップST2後の基板Wを処理ガスのプラズマに晒すことによって、第1膜F1および第2膜F2を、表面FS1および表面FS2を含む基板Wの表面から除去する。ステップST3によって、マスクMK1を含むマスクMK2が形成される。マスクMK2は、ステップST3後のエッチング層ELの表面FS1上に延びる。マスクMK2は、エッチング層ELに対する新たなマスクとして機能し得る。
ステップST3で用いられる処理ガスは、酸素(O)を有し得る。処理ガスは、酸素を有すると共に、希ガス(Arガス等)を含み得る。
方法MTによれば、基板Wは、酸素を含む処理ガスのプラズマに晒されることによって、Ru等の電極材料の第1膜F1が、第1膜F1上に堆積し、エッチング層ELの材料を有する第2膜F2と共に、マスクMK1の表面FS2から好適に剥離され得る。このため、エッチング層ELのエッチングにおいて、マスクMK1等の残膜を十分に維持しつつ、マスクMK1等の形状のCDの変化を十分に抑制し得る。従って、エッチング層ELのエッチングによってエッチング層ELの材料を含む膜がマスクMK1の表面FS2上に形成され微細なエッチング加工が困難になる、という事態が回避され得る。
また、エッチング層ELの表面FS1に電極材料層EDが延在する場合が考えられ得る。この場合、エッチング層ELのエッチングによって電極材料の第1膜F1の形成が行われ、エッチング層ELのエッチングと第1膜F1の形成とが第1膜形成部CP1によってステップST1において共に行われる。従って、処理の簡略化が可能となり得る。
また、第1膜F1が化学蒸着または物理蒸着による成膜処理によって形成される場合には、第1膜F1の形成のタイミングが比較的に柔軟に調整され得る。
また、一つの例示的実施形態において、ステップST1、ステップST2、ステップST3を繰り返し実行してもよい。この場合、マスク残膜の維持、および、マスク形状のCDの変化の抑制が、より顕著に実現され得る。
また、一つの例示的実施形態において、方法MTは、例えば、難揮発性材料の膜を含むMTJ領域を有するエッチング層ELに対するエッチングに用いられ得る。この場合、40[nm]以上のマスク残膜、40[nm]以下のマスク形状のCDが、十分に実現され得る。このように、MTJ領域は難揮発性材料を有しているが、このように難揮発性材料のMTJ領域を有するエッチング層に対して上記の方法MTが適用され得る。
また、第1膜F1は、RuまたはCの電極材料が用いられ得るので、第1膜F1の形成が比較的に容易に行われ得る。例えばエッチング層ELがMTJ接合領域を含むような場合には、MTJ領域にはRu層が含まれているので、当該Ru層のRuを用いることによって、第1膜F1の形成がより容易に行われ得る。
エッチング層ELが、図6に示す基板Wの構成のように、互いに離間して配置された複数の電極材料層ED(Ruを有する層LY3、層LY8、層LY16)を含む場合が考えられ得る。この場合、複数の電極材料層EDを用いて、ステップST1、ステップST2、ステップST3を繰り返し実行し得る。この場合のステップST1は、電極材料層EDに対するエッチング処理によって第1膜F1を形成する。また、方法MTが、エッチング処理によって第1膜F1を形成するステップST1と、成膜処理によって第1膜F1を形成するステップST1とを共に含む場合も考えられ得る。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1…処理システム、10…プラズマ処理装置、11…キャリア取り付けポート、12…処理容器、120…大気搬送室、120a…アライメント室、121…搬送アーム、12c…チャンバ、12g…開口、12s…側壁、13…真空搬送室、131…搬送アーム、14…ゲートバルブ、15…支持部、16…ステージ、18…下部電極、18a…第1プレート、18b…第2プレート、18f…流路、20…静電チャック、22…直流電源、23…スイッチ、24…フォーカスリング、26a…配管、26b…配管、28…ガス供給ライン、30…上部電極、32…部材、34…天板、34a…ガス吐出孔、36…支持体、36a…ガス拡散室、36b…ガス孔、36c…ガス導入口、38…ガス供給管、40…ガスソース群、42…バルブ群、44…流量制御器群、48…バッフルプレート、50…排気装置、52…排気管、62…第1の高周波電源、63…整合器、64…第2の高周波電源、65…整合器、C…搬送容器、Cnt…制御部、CP1…第1膜形成部、CP2…第2膜形成部、CP3…膜除去部、ED…電極材料層、EL…エッチング層、FS1…表面、FS2…表面、F1…第1膜、F2…第2膜、G1…ドア、G2…ドアバルブ、G3…ゲートバルブ、G4…ゲートバルブ、HP…ヒータ電源、HT…温度調節部、LLM1…ロードロックモジュール、LLM2…ロードロックモジュール、LS…載置台、LY1〜LY20…層、MK1…マスク、MK2…マスク、MT…方法、PM1…処理モジュール、PM2…処理モジュール、PM3…処理モジュール、PM4…処理モジュール、PS…処理容器、RA…領域、RB…領域、SW…支持基板、W…基板。
一つの例示的実施形態において、基板を処理する処理装置が提供される。処理装置は、基板が収容されるように構成される処理容器と、処理装置を制御するように構成される制御部とを備える。制御部は、第1膜形成部と、第2膜形成部と、膜除去部とを備える。第1膜形成部は、処理容器内に収容された基板がエッチング層とマスクとを備えマスクがエッチング層の第1表面上に設けられている場合に、電極材料を有する第1膜をマスクの第2表面に形成するように処理装置を制御するように構成される。第2膜形成部は、第1膜形成部による第1膜の形成の後にエッチング層の第1表面をエッチングすることによって、エッチング層の材料を有する第2膜を第1膜上に形成するように処理装置を制御するように構成される。膜除去部は、第2膜形成部によって第2膜が形成された基板を、酸素を有する処理ガスのプラズマに晒すことによって、第1膜および第2膜を除去するように処理装置を制御するように構成される。

Claims (10)

  1. 基板を処理する方法であって、
    前記基板は、エッチング層とマスクとを備え、
    前記マスクは、前記エッチング層の第1表面上に設けられ、
    当該方法は、
    前記マスクの第2表面に第1膜を形成する第1工程と、
    前記エッチング層の前記第1表面をエッチングすることによって、該エッチング層の材料を有する第2膜を前記第1膜上に形成する第2工程と、
    前記第2工程後の前記基板を処理ガスのプラズマに晒すことによって、前記第1膜および前記第2膜を除去する第3工程と、
    を備え、
    前記第1膜は、電極材料を有し、
    前記処理ガスは、酸素を有する、
    方法。
  2. 前記エッチング層は、電極材料層を備え、
    前記電極材料層は、前記第1表面に延在し、
    前記第1工程は、前記電極材料層をエッチングし、該電極材料層の材料のスパッタによって前記第1膜を形成する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1工程は、化学蒸着または物理蒸着によって前記第1膜を形成する、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1工程、前記第2工程、前記第3工程の一連の工程を繰り返し実行する、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の方法。
  5. 前記エッチング層は、磁気トンネル接合領域を含む、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
  6. 前記第1膜は、ルテニウムまたは炭素の電極材料を有する、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の方法。
  7. 基板を処理する処理装置であって、
    前記基板が収容されるように構成される処理容器と、
    当該処理装置を制御するように構成される制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記処理容器内に収容された前記基板がエッチング層とマスクとを備え、該マスクが該エッチング層の第1表面上に設けられている場合に、電極材料を有する第1膜を該マスクの第2表面に形成するように当該処理装置を制御するように構成される第1膜形成部と、
    前記第1膜形成部による前記第1膜の形成の後に前記エッチング層の前記第1表面をエッチングすることによって、該エッチング層の材料を有する第2膜を該第1膜上に形成するように当該処理装置を制御するように構成される第2膜形成部と、
    前記第2膜形成部によって前記第2膜が形成された前記基板を、酸素を有する処理ガスのプラズマに晒すことによって、前記第1膜および該第2膜を除去するように当該処理装置を制御するように構成される膜除去部と、
    を備える、
    処理装置。
  8. 前記第1膜形成部は、前記エッチング層が電極材料層を備え、該電極材料層が前記第1表面に延在する場合に、該電極材料層をエッチングし該電極材料層の材料のスパッタによって、前記第1膜を形成するように当該処理装置を制御するように構成される、
    請求項7に記載の処理装置。
  9. 基板を処理する処理システムであって、
    前記基板に対し成膜処理を行うように構成される成膜装置と、
    前記基板に対しエッチング処理を行うように構成されるエッチング装置と、
    当該処理システムを制御するように構成される制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記成膜装置に収容された前記基板がエッチング層とマスクとを備え、該マスクが該エッチング層の第1表面上に設けられている場合に、電極材料を有する第1膜を該マスクの第2表面に形成するように当該処理システムを制御するように構成される第1膜形成部と、
    前記第1膜形成部による前記第1膜の形成の後に前記基板を前記エッチング装置に移送し前記エッチング層の前記第1表面をエッチングすることによって、該エッチング層の材料を有する第2膜を該第1膜上に形成するように当該処理システムを制御するように構成される第2膜形成部と、
    前記第2膜形成部によって前記第2膜が形成された前記基板を、酸素を有する処理ガスのプラズマに晒すことによって、前記第1膜および該第2膜を除去するように当該処理システムを制御するように構成される膜除去部と、
    を備える、
    処理システム。
  10. 前記第1膜形成部は、化学蒸着または物理蒸着によって前記第1膜を形成するように当該処理システムを制御するように構成される、
    請求項9に記載の処理システム。
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