JPWO2019188056A1 - 鉛蓄電池 - Google Patents

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Abstract

負極板と、正極板と、負極板と正極板との間に介在するセパレータとを含む極板群と、電解液と、を備える鉛蓄電池であって、負極板は、第1炭素材料と、第2炭素材料と、を含む負極電極材料を含み、第1炭素材料は、32μm以上の粒子径を有し、第2炭素材料は、32μm未満の粒子径を有し、第1炭素材料の粉体抵抗R1に対する第2炭素材料の粉体抵抗R2の比:R2/R1が、20以上、200以下であり、正極板と負極板との間の距離Dと、セパレータの最大厚みTとが、−0.1mm≦D−T≦0.1mmを満たす、鉛蓄電池。

Description

本発明は、鉛蓄電池に関する。
鉛蓄電池は、車載用、産業用の他、様々な用途で使用されている。鉛蓄電池は、負極板と、正極板と、電解液とを含む。負極板と正極板との間にはセパレータが配置される。
鉛蓄電池は、部分充電状態(PSOC)と呼ばれる充電不足状態で使用されることがある。例えばアイドリングストップ・スタート(ISS)の際には、鉛蓄電池がPSOCで使用される。
特許文献1には、PSOCで使用される鉛蓄電池は、成層化によって電解液の比重が低下しやすく、それにともなって微小短絡が生じると記載されている。また、正極ストラップ又負極ストラップのうち少なくとも一方のストラップ直下における両端の耳の外端間の長さAを、前記少なくとも一方のストラップに接続された極板のうち両端に位置する極板における上部枠骨部の外端面間の長さBより小さくし、セパレータと正極板の間又はセパレータと負極板の間の少なくとも一方に多孔層を設けることで、浸透短絡が抑制できると記載されている。
特許文献2は、PSOCで使用される鉛蓄電池において、負極電極材料に黒鉛あるいはカーボンファイバを含有させ、かつ鉛蓄電池当たりの負極電極材料の質量Nと正極電極材料の質量Pとの比:N/Pを0.62以上とすることを提案している。これにより、黒鉛あるいはカーボンファイバによる浸透短絡が生じ難くなり、PSOC等の深い放電を伴う環境での寿命性能に優れた鉛蓄電池を提供できると記載されている。また、電解液にAlイオンを含有させると上記寿命が向上し、電解液にLiイオンを含有させると浸透短絡が抑制されると記載されている。
特開2017−054980号公報 特開2016−154132号公報
特許文献2が提案するように、負極電極材料に炭素材料を含有させることによりPSOC条件下での寿命性能の向上が期待できるが、特許文献1が提案するようにPSOC用途では成層化に伴い微小短絡が生じる場合がある。
本発明の一側面は、鉛蓄電池であって、前記鉛蓄電池は、負極板と、正極板と、前記負極板と前記正極板との間に介在するセパレータとを含む極板群と、電解液と、を備え、前記負極板は、第1炭素材料と、第2炭素材料と、を含む負極電極材料を含み、前記第1炭素材料は、32μm以上の粒子径を有し、前記第2炭素材料は、32μm未満の粒子径を有し、前記第1炭素材料の粉体抵抗R1に対する前記第2炭素材料の粉体抵抗R2の比:R2/R1が、20以上、200以下であり、前記正極板と前記負極板との間の距離Dと、前記セパレータの最大厚みTとが、−0.1mm≦D−T≦0.1mmを満たす、鉛蓄電池に関する。
本発明に係る鉛蓄電池は、PSOCで使用する場合に浸透短絡を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る鉛蓄電池の一部を切り欠いた分解斜視図である。 R2/R1比と正極の湾曲量比との関係を示す図である。 R2/R1比と浸透短絡発生率との関係を示す図である。 (D−T)値と正極の湾曲量比との関係を示す図である。 (D−T)値と浸透短絡発生率との関係を示す図である。 深放電サイクル試験における放電末電圧の推移を示す図である。 回生受入性能と電解液中のイオン種との関係を示す図である。 電極板の厚みの測定箇所の説明図である。 正極板の湾曲量(水平台からの浮き上がり距離)の測定方法の説明図である。
本発明の一態様は、鉛蓄電池に関し、鉛蓄電池は、負極板と、正極板と、負極板と正極板との間に介在するセパレータとを含む極板群と、電解液とを備える。負極板は、第1炭素材料と、第2炭素材料とを含む負極電極材料を含む。第1炭素材料は、32μm以上の粒子径を有し、第2炭素材料は、32μm未満の粒子径を有する。ここで、第1炭素材料の粉体抵抗R1に対する第2炭素材料の粉体抵抗R2の比:R2/R1(以下、R2/R1比とも称する。)は、20以上、200以下である。また、正極板と負極板との間の距離D(以下、極間距離Dとも称する。)と、セパレータの最大厚みTとは、−0.1mm≦D−T≦0.1mmを満たす。
負極電極材料が炭素材料を含む場合でも、PSOC条件下では電解液の成層化が進行しやすく、負極電極材料における導電ネットワークの形成が不十分な場合には、負極板の下部に硫酸鉛が蓄積され、負極板の上部で反応が優先的に進行する。その結果、正極板の充放電反応も上部で限定的に進行するようになる。このような状況では、正極板の上部で形状変化が進行しやすく、正極板が湾曲する。これにより、正極板と負極板との間に介在するセパレータが圧迫され、正極板と負極板の上部で更に反応が集中するとともにセパレータに浸透した鉛化合物に電子の授受が行われ、鉛の析出が促進される。その結果、浸透短絡が発生する。このように充放電反応が極板の一部に集中した場合、浸透短絡の発生を抑制することは困難である。
これに対し、負極電極材料に32μm以上の粒子径を有する第1炭素材料と、32μm未満の粒子径を有する第2炭素材料とを含ませるとともに、R2/R1比を20以上、200以下とする場合、負極電極材料中に導電ネットワークが良好に形成されるため、PSOC条件下でも負極板下部での硫酸鉛の蓄積が抑制される。その結果、正極板および負極板のより広い領域で充放電反応が進行するようになる。
R2/R1比が20未満になり、または、200を超えると、負極電極材料中に良好な導電ネットワークが形成されず、かつ導電ネットワークが劣化しやすくなるものと考えられる。よって、PSOC条件下でサイクルを繰り返すと、負極板の下部に硫酸鉛が蓄積され、正極板の充放電反応が上部で限定的に進行するようになり、正極板が湾曲し、浸透短絡に至るものと考えられる。より良好な導電ネットワークを形成するには、R2/R1比を27以上、155以下に制御することが好ましい。
なお、炭素材料には、様々な粉体抵抗を有するものが知られている。粉末材料の粉体抵抗は、粒子の形状、粒子径、粒子の内部構造、粒子の結晶性などにより変化することが知られている。従来の技術常識では、炭素材料の粉体抵抗は、負極板の抵抗に直接的な関係はなく、PSOC寿命性能に対して影響を及ぼすとは考えられていない。
極間距離Dとセパレータの最大厚みTとの差:(D−T)値が0.1mmを超えると、正極板の湾曲が進行するため、正極板と負極板がセパレータを圧迫する力が局所的に大きくなる。また、(D−T)値が、−0.1mmよりも小さいと、正極板と負極板がセパレータを圧迫する力が全面的に大きくなる。よって、いずれの場合にもセパレータに浸透した鉛化合物に電子の授受が行われ易くなり、鉛の析出が促進され、浸透短絡を抑制することが困難になる。すなわち、浸透短絡を抑制するには、負極電極材料に含ませる炭素材料の物性を制御するとともに、(D−T)値を所定範囲内に制御することが重要である。
一方、(D−T)値を0.1mm以下とすることで、電極板の周囲における電解液量が減少し、放電後の電解液の比重が低くなる。よって、充電受入性(効率)が向上し、サイクルを繰り返した際に電極板の全面が使用されやすく、放電電圧が高く推移する傾向がある。例えば、DOD50%の深放電サイクル試験における放電末期電圧は、(D−T)値を0.1mm以下とすることで高く維持される。このような効果は、制御弁式の鉛蓄電池の場合よりも、液式の鉛蓄電池の場合において顕著に奏され、浸透短絡の抑制にも効果があると考えられる。
(D−T)値が−0.1mm≦D−T≦0mmを満たす場合、浸透短絡を抑制する効果は更に顕著である。これは、極板群に対し、電極板の積層方向に適度な圧が印加され、正極板の湾曲を抑制する効果と、負極電極材料中の良好な導電ネットワークによる充放電反応の均一化の効果とが、更にバランスよく奏されるためと考えられる。
極板群に含まれる正極板と負極板との合計数は、例えば12枚以上であればよい。電極板の枚数が多いほど、極間距離Dを形成する極間数が多くなる。そのため、極間距離Dの影響が顕在化する傾向がある。よって、R2/R1比および(D−T)値を制御することによる効果も大きくなる。
電解液は、アルミニウムイオンを含んでもよい。アルミニウムイオンには、回生受入性を向上させる作用があると考えられている。負極電極材料中の良好な導電ネットワークとアルミニウムイオンとが相乗的に作用することで、充放電反応の均一化が促進される。そのため、正極板の湾曲を抑制する効果が高められ、浸透短絡を抑制する効果も高められると考えられる。
アルミニウムイオン濃度は、例えば0.02mol/L〜0.2mol/Lであればよい。0.02mol/L以上であれば、アルミニウムイオンによる回生受入性を向上させる効果が明確に得られ、0.04mol/L以上でより顕在化する。また、アルミニウムイオン濃度を0.2mol/L以下とすることで、より良好な低温ハイレート性能を維持することができる。
R2/R1比および(D−T)値の制御が鉛蓄電池の寿命、浸透短絡等に与える影響は、以下の方法で評価することができる。
(1)深放電サイクル試験における放電末期電圧
50%の放電深度(DOD50%)で、深放電サイクル試験を行い、放電末期電圧の推移を評価する。具体的には、既化成の鉛蓄電池を満充電し、40℃にて、以下の充放電条件で、DOD50%放電時の放電末期電圧を測定し、その推移をモニタする。DOD50%放電時の電圧が1.67V/セルを下回るときを、寿命とする。
<充放電条件>
放電:Y×IAの定電流で2時間放電する。
充電:2.6V/セルの一定電圧で、最大電流Y×IAで5時間充電する。
ここで、IAとは、電池の公称n時間率容量(Ah)をnで除算した電流値(A)である。Y=n/4である。例えば、公称20時間率容量が30Ahの電池であれば、I20A=1.5Aであり、Y=5である。
(2)浸透短絡加速試験
既化成の満充電状態の鉛蓄電池において、25℃の水槽中にて、下記(A)〜(C)を5回繰り返した後、(D)を実施後に電池を解体し、セパレータへの浸透痕を評価する。<充放電条件>
(A)IAの定電流で1.0V/セルまで放電する。
(B)10Ωの抵抗を接続して28日間放置する。
(C)上限電流を50Aとし、2.4V/セルで30分間充電する。
(D)IAの定電流で27時間充電する。
(2−1)極間距離D
既化成の満充電状態の鉛蓄電池を分解し、極板群を取り出し、式:「極間距離D=(ピッチ−正極板の厚み−負極板の厚み)/2」から算出する。ピッチとは、隣接する一対の正極板の耳の中心間距離である。極板群に含まれる全ての隣接する正極板の対についてピッチを求め、それらの平均値を上記式に代入する。例えば、極板群が正極板6枚と負極板7枚とで構成される場合、ピッチは5箇所で測定される。また、極板群が正極板7枚と負極板7枚とで構成される場合、ピッチは6箇所で測定される。耳の中心間距離は、複数の正極板の耳を並列接続するストラップの断面の下部で測定すればよい。複数の直列接続された極板群を具備する鉛蓄電池においては、任意の2つの極板群(セル)におけるピッチの平均値を求める。例えば、6個の極板群を含む12Vの鉛蓄電池の場合、正極端子側から数えて1セル目と4セル目の極板群においてピッチを測定し、平均化する。
正極板の厚みは、極板群に含まれる全ての正極板の厚みの平均値であり、負極板の厚みは、極板群に含まれる全ての負極板の厚みの平均値である。各電極板の厚みは、例えば電極板の周縁に沿って、1辺当たり両端付近および中心付近の3箇所(合計8箇所:図8中数字1〜8で示す位置)をマイクロメータで測定し、平均化する。正極板は、水洗により硫酸を除去し、大気圧下で乾燥してから厚みを測定し、負極板は、水洗により硫酸を除去し、真空乾燥(大気圧より低い圧力下で乾燥)してから厚みを測定する。
極板群にセパレータとマットとが併用される場合、ならびに電極板に不織布を主体とするマットが貼り付けられている場合は、電極板の厚みはマットを含む厚みとする。マットは電極板と一体として使用されるためである。ただし、セパレータにマットが貼り付けられている場合は、マットの厚みはセパレータの厚みに含まれる。
(2−2)セパレータの最大厚みT
セパレータの最大厚みは、極板群(セル)に含まれる全てのセパレータの厚みの平均値である。水洗により、セパレータから硫酸を除去し、大気圧下で乾燥した後、セパレータの断面写真を撮影し、断面写真において5箇所で最大厚みを測定し、平均化する。
セパレータの最大厚みとは、セパレータがベース部と、ベース部の少なくとも一方の主面から突出するリブとを備える場合には、ベース部とリブとを含む厚みである。例えば、セパレータの両面にリブが形成されている場合、セパレータの最大厚みは、ベース部の厚みと、一方の主面のリブのベース部からの高さと、他方の主面のリブのベース部からの高さとの合計である。このときベース部の部位によってリブの高さが異なる場合は、高さが最大のリブを選択する。
(2−3)湾曲量比
浸透短絡加速試験の実施後、正極板を取り出し、水洗し、乾燥する。次に、図9に示すように、乾燥後の正極板を水平台に載置し、正極板3の下部の耳3a側の端部(P1)を押さえた状態で、正極板3の上部の耳3aとは反対側の端部(P2)の水平台からの浮き上がり距離Wを測定する。浮き上がり距離Wは、測定対象の極板群に含まれる全ての正極板について測定し、それらの平均値を求める。複数の直列接続された極板群を具備する鉛蓄電池においては、任意の2つの極板群における平均値を求める。例えば、6個の極板群を含む12Vの鉛蓄電池の場合、正極端子側から数えて1セル目と4セル目の極板群に含まれる全ての正極板の浮き上がり距離Wの平均値を求める。基準となる鉛蓄電池の正極板の浮き上がり距離W(平均値)を100%としたとき、他の鉛蓄電池の正極板の浮き上がり距離Wの相対値を湾曲量比として求める。
(2−4)浸透短絡発生率
浸透短絡加速試験の実施後、セパレータへの浸透痕(鉛痕)の面積を測定する。浸透痕の面積は、セパレータの写真を画像処理して求める。複数の直列接続された極板群を具備する鉛蓄電池においては、任意の2つの極板群(6個の極板群を含む鉛蓄電池の場合は、正極端子側から数えて1セル目と4セル目の極板群)に含まれる全てのセパレータの浸透痕の平均値を求める。基準となる鉛蓄電池の浸透痕の面積を100%としたとき、他の鉛蓄電池の浸透痕の面積の相対値を浸透短絡発生率として求める。
(3)回生受入性能
DOD10%の放電状態から充電した時の充電電気量を評価する。具体的には、既化成の満充電状態の鉛蓄電池において、以下の充放電条件で、25℃にて評価する。
<充放電条件>
放電:2×IAでZ時間放電し、12時間休止する。
ここで、放電時間Zは、Z=公称n時間率容量(Ah)/(20×In)で算出される。
充電:2.42V/セルの定電圧で、最大電流100Aで60秒間充電する。
以下、本発明の実施形態に係る鉛蓄電池について、主要な構成要件ごとに説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(負極板)
負極板は、通常、負極集電体(負極格子など)と、負極電極材料とで構成される。負極板に不織布を主体とするマットが貼り付けられている場合は、マットも負極板を構成するものとする。ここで、負極電極材料とは、負極板から負極集電体とマットを除いた部位である。
負極板の厚みは、例えば1.05mm〜5.0mmであり、1.05mm〜2.0mmであり得る。このように比較的薄い負極板を用いる場合、極間距離Dが正極板の湾曲量に与える影響および浸透短絡発生率に与える影響が大きくなる。なお、負極板に不織布を主体とするマットが貼り付けられている場合は、負極板の厚みはマットを含む厚みとする。
負極板の厚みは、1.05mm以上でよく、5.0mm以下でよく、2.0mm以下でもよい。
負極電極材料は、酸化還元反応により容量を発現する負極活物質(鉛もしくは硫酸鉛)を含む。充電状態の負極活物質は、海綿状鉛であるが、未化成の負極板は、通常、鉛粉を用いて作製される。
負極電極材料は、第1炭素材料と第2炭素材料とを含む。第1炭素材料は32μm以上の粒子径を有し、第2炭素材料は32μm未満の粒子径を有する。第1炭素材料と第2炭素材料とは、後述する手順で分離され、区別することができる。
負極電極材料は、更に、有機防縮剤、硫酸バリウムなどを含んでもよく、必要に応じて、更に他の添加剤を含んでもよい。
第1炭素材料および第2炭素材料としては、カーボンブラック、黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボンなどを用いることができる。カーボンブラックとしては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、ランプブラックなどが例示される。黒鉛は、黒鉛型の結晶構造を含む炭素材料であればよく、人造黒鉛および天然黒鉛のいずれであってもよい。
第1炭素材料および第2炭素材料は、第1炭素材料の粉体抵抗R1に対する第2炭素材料の粉体抵抗R2の比(R2/R1比)が20以上、200以下、更には27以上、155以下となるように、例えば、それぞれの炭素材料の種類、平均粒子径D50、比表面積などを調節すればよい。
第1炭素材料および第2炭素材料は、第1炭素材料の粉体抵抗R1に対する第2炭素材料の粉体抵抗R2の比(R2/R1比)が、20以上でよく、27以上でもよく、200以下でよく、155以下でもよい。
第1炭素材料としては、例えば、黒鉛、ハードカーボンおよびソフトカーボンからなる群より選択される少なくとも一種が好ましい。中でも第1炭素材料は、少なくとも黒鉛を含むことが好ましい。第2炭素材料は、少なくともカーボンブラックを含むことが好ましい。第1炭素材料および第2炭素材料として上記材料の組み合わせを選択することで、R2/R1比を調節しやすくなり、負極電極材料中に、より良好な導電ネットワークが形成されやすく、導電ネットワークの劣化もより生じにくくなる。
第1炭素材料のうち、ラマンスペクトルの1300cm−1以上1350cm−1以下の範囲に現れるピーク(Dバンド)と、1550cm−1以上1600cm−1以下の範囲に現れるピーク(Gバンド)との強度比I/Iが、0以上、0.9以下であるものを黒鉛とする。
負極電極材料中の第1炭素材料の含有量は、例えば0.05質量%以上、3.0質量%以下であり、好ましくは0.1質量%以上、2.0質量%以下であり、さらに好ましくは0.1質量%以上、1.5質量%以下である。負極電極材料中の第2炭素材料の含有量は、例えば0.03質量%以上、1.0質量%以下であり、好ましくは0.05質量%以上、0.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.05質量%以上、0.3質量%以下である。第1炭素材料および第2炭素材料の含有量が上記範囲である場合、更に良好な導電ネットワークが形成されやすくなる。
炭素材料の物性の決定方法または分析方法について、以下に説明する。
(A)炭素材料の分離
既化成の満充電状態の鉛蓄電池を分解し、負極板を取り出し、水洗により硫酸を除去し、真空乾燥(大気圧より低い圧力下で乾燥)する。乾燥した負極板から負極電極材料を採取し、粉砕する。5gの粉砕試料に、60質量%濃度の硝酸水溶液30mLを加えて、70℃で加熱する。さらに、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム10g、28質量%濃度のアンモニア水30mLおよび水100mLを加えて、加熱を続け、可溶分を溶解させる。このようにして前処理を行なった試料をろ過により回収する。回収した試料を、目開き500μmのふるいにかけて、補強材などのサイズが大きな成分を除去し、ふるいを通過した成分を炭素材料として回収する。
回収された炭素材料を目開き32μmのふるいを用いて湿式にて篩ったときに、ふるいの目を通過せずに、ふるい上に残るものを第1炭素材料とし、ふるいの目を通過するものを第2炭素材料とする。つまり、各炭素材料の粒子径は、ふるいの目開きのサイズを基準とする。湿式のふるい分けについては、JIS Z8815:1994を参照すればよい。
具体的には、炭素材料を目開き32μmのふるい上に載せ、イオン交換水を散水しながら5分間ふるいを軽く揺らして篩い分けする。ふるい上に残った第1炭素材料は、イオン交換水を流しかけて、ふるいから回収し、ろ過によりイオン交換水から分離する。ふるいを通過した第2炭素材料は、ニトロセルロース製のメンブランフィルタ(目開き0.1μm)を用いて、ろ過により回収する。回収された第1炭素材料および第2炭素材料は、それぞれ100℃の温度で2時間乾燥させる。目開き32μmのふるいとしては、JIS Z 8801−1:2006に規定される公称目開きが32μmのふるい網を備えるものを使用する。
負極電極材料中の各炭素材料の含有量は、上記の手順で分離した各炭素材料の質量を測り、その質量の5gの粉砕試料中に占める比率(質量%)を算出することにより求めればよい。
(B)炭素材料の粉体抵抗
第1炭素材料の粉体抵抗R1および第2炭素材料の粉体抵抗R2は、上記(A)の手順で分離された第1炭素材料および第2炭素材料のそれぞれについて、粉体抵抗測定システム(例えば株式会社三菱化学アナリテック製、MCP−PD51型)に、試料を0.5g投入し、圧力3.18MPa下で、JIS K 7194:1994に準拠した低抵抗−抵抗率計(例えば株式会社三菱化学アナリテック製、ロレスタ−GX MCP−T700)を用いて、四探針法により測定される値である。
本明細書中、鉛蓄電池の満充電状態とは、液式の電池の場合、25℃の水槽中で、IAで2.5V/セルに達するまで定電流充電を行った後、さらにIAで2時間、定電流充電を行った状態である。また、制御弁式の電池の場合、満充電状態とは、25℃の気槽中で、IAで、2.23V/セルの定電流定電圧充電を行い、定電圧充電時の充電電流が0.005×IA以下になった時点で充電を終了した状態である。
既に述べたように、IAとは、電池の公称n時間率容量(Ah)をnで除算した電流値(A)である。例えば、公称5時間率容量が30Ahの電池であれば、I5Aは6Aで
あり、0.005×I5Aは30mAである。
(有機防縮剤)
負極電極材料には有機防縮剤を含ませることができる。有機防縮剤は、硫黄元素を含む有機高分子であり、一般に、分子内に1つ以上、好ましくは複数の芳香環を含むとともに、硫黄含有基として硫黄元素を含んでいる。硫黄含有基の中では、安定形態であるスルホン酸基もしくはスルホニル基が好ましい。スルホン酸基は、酸型で存在してもよく、Na塩のように塩型で存在してもよい。
有機防縮剤としては、例えば、リグニン類を用いてもよく、硫黄含有基を有する芳香族化合物のホルムアルデヒドによる縮合物を用いてもよい。リグニン類としては、リグニン、リグニン誘導体などが挙げられる。リグニン誘導体とは、リグニンスルホン酸、リグニンスルホン酸の塩(例えばナトリウム塩などのアルカリ金属塩)などである。有機防縮剤は、一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。例えば、リグニン類と、硫黄含有基を有する芳香族化合物のホルムアルデヒドによる縮合物とを併用してもよい。
芳香族化合物としては、ビスフェノール類、ビフェニル類、ナフタレン類、フェノール類などを用いることが好ましい。ビスフェノール類、ビフェニル類、ナフタレン類およびフェノール類とは、それぞれビスフェノール骨格、ビフェニル骨格、ナフタレン骨格およびフェノール骨格を有する化合物の総称であり、それぞれが置換基を有してもよい。これらは、有機防縮剤中に単独で含まれてもよく、複数種が含まれてもよい。ビスフェノールとしては、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ビスフェノールFなどが好ましい。硫黄含有基は、芳香族化合物の芳香環に直接結合していてもよく、例えば硫黄含有基を有するアルキル鎖として芳香環に結合していてもよい。N,N’−(スルホニルジ−4,1−フェニレン)ビス(1,2,3,4−テトラヒドロ−6−メチル−2,4−ジオキソピリミジン−5−スルホンアミド)の縮合物などを有機防縮剤として用いてもよい。
有機防縮剤中の硫黄元素含有量は、例えば400μmol/g以上、10000μmol/g以下である。リグニン類の硫黄元素含有量は、例えば400μmol/g以上、1000μmol/g以下である。硫黄含有基を有する芳香族化合物のホルムアルデヒドによる縮合物の硫黄元素含有量は、例えば2000μmol/g以上、10000μmol/g以下であり、3000μmol/g以上、9000μmol/g以下が好ましい。
負極電極材料中に含まれる有機防縮剤の含有量は、例えば0.01質量%以上、1.0質量%以下であり、0.02質量%以上、0.8質量%以下が好ましい。
負極集電体は、鉛(Pb)または鉛合金の鋳造により形成してもよく、鉛または鉛合金シートを加工して形成してもよい。加工方法としては、例えばエキスパンド加工、打ち抜き(パンチング)加工などが挙げられる。
負極集電体に用いる鉛合金は、Pb−Sb系合金、Pb−Ca系合金およびPb−Ca−Sn系合金のいずれであってもよい。これらの鉛合金は、更に、添加元素として、Ba、Ag、Al、Bi、As、Se、Cuなどからなる群より選択された少なくとも1種を含んでもよい。
負極板は、負極集電体に負極ペーストを充填し、熟成および乾燥することにより未化成の負極板を作製し、その後、未化成の負極板を化成することにより形成できる。負極ペーストは、鉛粉、炭素材料、有機防縮剤、必要に応じて使用される各種添加剤などに、水と硫酸を加えて混練することで調製する。熟成する際には、高湿度で未化成の負極板を熟成させることが好ましい。
化成は、鉛蓄電池の電槽内の硫酸を含む電解液中に、未化成の負極板を含む極板群を浸漬させた状態で、極板群を充電することにより行うことができる。ただし、化成は、鉛蓄電池または極板群の組み立て前に行ってもよい。化成により海綿状鉛が生成する。
(正極板)
正極板は、正極集電体(正極格子など)と、正極電極材料とで構成される。正極板に不織布を主体とするマットが貼り付けられている場合は、マットも正極板を構成するものとする。ここで、正極電極材料とは、正極板から正極集電体とマットを除いた部位である。
正極集電体は、負極集電体と同様に形成すればよく、鉛または鉛合金の鋳造、鉛または鉛合金シートの加工などにより形成することができる。
正極板の厚みは、例えば1.05mm〜10.0mmであり、1.05mm〜2.0mmであり得る。このような正極板は、湾曲量が大きくなりやすいため、極間距離Dが浸透短絡に与える影響が大きくなる。なお、正極板に不織布を主体とするマットが貼り付けられている場合は、正極板の厚みはマットを含む厚みとする。
正極集電体に用いる鉛合金としては、耐食性および機械的強度の点で、Pb−Ca系合金またはPb−Ca−Sn系合金が好ましい。正極集電体は、組成の異なる鉛合金層を有してもよく、合金層は複数でもよい。
正極電極材料は、酸化還元反応により容量を発現する正極活物質(二酸化鉛もしくは硫酸鉛)を含む。正極電極材料は、必要に応じて、他の添加剤を含んでもよい。
未化成の正極板は、負極板の場合に準じて、正極集電体に、正極ペーストを充填し、熟成、乾燥することにより得られる。その後、未化成の正極板を化成する。正極ペーストは、鉛粉、添加剤、水、硫酸などを練合することで調製される。
(セパレータ)
セパレータは、多孔質シートであり、多孔質シートとしては、織布、不織布、微多孔膜などを用いることができる。織布および不織布は、繊維を主体とすればよく、例えば60質量%以上が繊維で形成されている。織布は、繊維の織物または編物を主体とすればよく、不織布は、絡み合わせた繊維を主体とすればよい。繊維としては、ガラス繊維、ポリマー繊維、パルプ繊維などを用いることができる。中でも、ポリマー繊維とガラス繊維とを併用することが好ましい。織布および不織布は、繊維以外の成分を含んでもよい。繊維以外の成分としては、耐酸性の無機粉体、結着剤としてのポリマーなどが挙げられる。
微多孔膜は、繊維成分以外を主体とすればよく、例えば、造孔剤(ポリマー粉末、オイルなど)、シリカなどを含む組成物をシート状に押し出し成形した後、造孔剤を除去することにより得られる。微多孔膜は、耐酸性を有するポリマーを主体とすることが好ましい。ポリマーとしては、ポリオレフィン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルなどが挙げられる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンを用いることが好ましい。
セパレータは、ベース部と、ベース部の少なくとも一方の主面から突出するリブとを備えてもよい。リブは、負極板側および正極板側のどちらに配置されてもよく、両側に配置されてもよい。リブのパターンは特に制限されない。リブにより負極板近傍における電解液の拡散性を高めることができるため、PSOC寿命性能を向上することができるとともに、浸透短絡を抑制する効果が高められる。また、電解液がアルミニウムイオンを含む場合、鉛の溶解が抑制されるため、浸透短絡を抑制する効果が高められる。
セパレータの最大厚みは、例えば0.65mm〜1.1mmであり、0.65mm〜0.8mmであり得る。このように比較的薄いセパレータを用いる場合、極間距離Dが正極板の湾曲量に与える影響および浸透短絡発生率に与える影響が大きくなる。セパレータが、ベース部と、ベース部の少なくとも一方の主面から突出するリブとを備える場合、ベース部の平均厚みは、例えば100μm以上、300μm以下であり、150μm以上、250μm以下が好ましい。ベース部の平均厚みは、セパレータの断面写真において、任意に選択した5箇所についてベース部の厚みを計測し、平均化することにより求められる。一方の主面に形成されるリブの平均高さは、例えば0.05mm以上であり、0.07mm以上が好ましく、例えば0.40mm以下であり、0.20mm以下が好ましい。また、他方の主面に形成されるリブの平均高さは、例えば0.3mm以上であり、0.4mm以上が好ましく、例えば1.0mm以下であり、0.7mm以下が好ましい。
セパレータの最大厚みは、0.65mm以上でもよく、1.1mm以下でよく、0.8mm以下でもよい。
セパレータの、ベース部の平均厚みは、100μm以上でよく、150μm以上でもよく、300μm以下でよく、250μm以下でもよい。
一方の主面に形成されるリブの平均高さは、0.05mm以上でよく、0.07mm以上でもよく、0.40mm以下でよく、0.20mm以下でもよい。
また、他方の主面に形成されるリブの平均高さは、0.3mm以上でよく、0.4mm以上でもよく、1.0mm以下でよく、0.7mm以下でもよい。
シート状のセパレータを、負極板と正極板との間に挟んでもよく、袋状のセパレータに負極板または正極板を収容することで、負極板と正極板との間にセパレータを介在させてもよい。袋状のセパレータを用いる場合には電解液が拡散しにくくなるが、リブを設けることで電解液の拡散性が向上する。
(電解液)
電解液は、硫酸を含む水溶液であり、必要に応じてゲル化させてもよい。化成後で満充電状態の鉛蓄電池における電解液の20℃における比重は、例えば1.10〜1.35g/cm3であり、1.20〜1.35g/cm3であることが好ましい。
電解液がアルミニウムイオンを含む場合、アルミニウムイオン濃度は0.02mol/L〜0.2mol/Lが好ましい。電解液中のアルミニウムイオン濃度は、満充電状態の鉛蓄電池から電解液を抽出し、ICP発光分光分析法によりAl元素を定量して評価する。その際、電解液の比重dを計測しておく。複数の直列接続された極板群を具備する鉛蓄電池においては、満充電状態で、任意の1つのセルにおける電解液を採取し、ICP発光分析法によりAl元素を定量し、アルミニウムイオン濃度を算出する。ICP発光分析法により得られた定量値をM(wt%)とするとき、アルミニウムイオン濃度(CAl)は、CAl=10×M×d÷26.98により算出される。
図1に、本発明の実施形態に係る鉛蓄電池の一例の外観を示す。
鉛蓄電池1は、極板群11と電解液(図示せず)とを収容する電槽12を具備する。電槽12内は、隔壁13により、複数のセル室14に仕切られている。各セル室14には、極板群11が1つずつ収納されている。電槽12の開口部は、負極端子16および正極端子17を具備する蓋15で密閉されている。蓋15には、セル室毎に液口が設けられ、液口には液口栓18が挿入されている。補水の際には、液口栓18を外して液口から補水液が補給される。
極板群11は、それぞれ袋状セパレータ4で包装された複数枚の負極板2と正極板3とを積層することにより構成されている。電槽12の一方の端部に位置するセル室14では、複数の負極板2の耳部2aを並列接続する負極棚部6が貫通接続体8に接続され、複数の正極板3の耳部3aを並列接続する正極棚部5が正極柱7に接続されている。正極柱7は蓋15の外部の正極端子17に接続されている。電槽12の他方の端部に位置するセル室14では、負極棚部6に負極柱9が接続され、正極棚部5に貫通接続体8が接続される。負極柱9は蓋15の外部の負極端子16と接続されている。各々の貫通接続体8は、隔壁13に設けられた貫通孔を通過して、隣接するセル室14の極板群11同士を直列に接続している。
本発明に係る鉛蓄電池を以下にまとめて記載する。
(1)鉛蓄電池であって、負極板と、正極板と、前記負極板と前記正極板との間に介在するセパレータとを含む極板群と、電解液と、を備え、
前記負極板は、第1炭素材料と、第2炭素材料と、を含む負極電極材料を含み、
前記第1炭素材料は、32μm以上の粒子径を有し、
前記第2炭素材料は、32μm未満の粒子径を有し、
前記第1炭素材料の粉体抵抗R1に対する前記第2炭素材料の粉体抵抗R2の比:R2/R1が、20以上、200以下であり、
前記正極板と前記負極板との間の距離Dと、前記セパレータの最大厚みTとが、
−0.1mm≦D−T≦0.1mmを満たす鉛蓄電池。
(2)上記(1)において、前記距離Dと前記最大厚みTとが、−0.1mm≦D−T≦0mmを満たす鉛蓄電池。
(3)上記(1)または(2)において、前記電解液が、アルミニウムイオンを含み、前記アルミニウムイオンの濃度が、0.02mol/L〜0.2mol/Lである鉛蓄電池。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかにおいて、負極電極材料中の第1炭素材料の含有量は、例えば、0.05質量%以上、3.0質量%以下であり、好ましくは0.1質量%以上、2.0質量%以下であり、さらに好ましくは0.1質量%以上、1.5質量%以下である。
負極電極材料中の第1炭素材料の含有量は、 0.05質量%以上でよく、0.1質量%以上でもよく、3.0質量%以下でよく、2.0質量%以下でもよく、1.5質量%以下でもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかにおいて、負極電極材料中の第2炭素材料の含有量は、例えば、0.03質量%以上、1.0質量%以下であり、好ましくは0.05質量%以上、0.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.05質量%以上、0.3質量%以下である。
負極電極材料中の第2炭素材料の含有量は、0.03質量%以上でよく、0.05質量%以上でもよく、1.0質量%以下でよく、0.5質量%以下でもよく、0.3質量%以下でもよい。
以下に、本発明を実施例および比較例に基づいて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
《鉛蓄電池A1〜A5》
(1)負極板の作製
鉛粉、水、希硫酸、炭素材料および有機防縮剤を混合して、負極ペーストを得る。負極ペーストを、負極集電体としてのPb−Ca−Sn系合金製のエキスパンド格子の網目部に充填し、熟成、乾燥し、未化成の負極板を得る。炭素材料としては、カーボンブラック(アセチレンブラック、平均粒子径D50:35nm)および黒鉛(平均粒子径D50:110μm)を用いる。有機防縮剤としては、リグニンを用い、負極電極材料100質量%に含まれる含有量が0.05質量%となるように、添加量を調整して負極ペーストに配合する。
(2)正極板の作製
鉛粉と、水と、硫酸とを混練させて、正極ペーストを作製する。正極ペーストを、Pb−Ca−Sn系合金製のエキスパンド格子の網目部に充填し、熟成、乾燥し、未化成の正極板を得る。
(3)鉛蓄電池の作製
未化成の負極板を、ポリエチレン製の微多孔膜で形成された袋状セパレータに収容し、セル当たり未化成の負極板と正極板とが併せて12枚以上の極板群を形成する。セパレータは正極当接側にリブがついている。
極板群をポリプロピレン製の電槽に挿入し、電解液を注液して、電槽内で化成を施して、公称5時間率容量32Ah、公称電圧12Vの液式の自動車用鉛蓄電池A1〜A5を組み立てる。電解液には、化成後の満充電状態における比重が1.285g/cm3になる
ように濃度を制御した硫酸水溶液を用いる。硫酸水溶液には、アルミニウムイオン濃度が0.04mol/Lとなるように硫酸アルミニウムを添加する。
本鉛蓄電池では、負極電極材料中に含まれる第1炭素材料の含有量は1.5質量%とし、第2炭素材料の含有量は0.3質量%とする。また、R2/R1比は27とし、(D−T)値は、表1に示す通りとする。負極板の厚みは1.1mm、正極板の厚みは1.4mm、セパレータの最大厚みは0.80mmとする。極間距離Dとセパレータの最大厚みTとの差:(D−T)値は表1に示す通りである。
ただし、上記値は、作製された鉛蓄電池の極板群を取り出し、既述の手順で、水洗し、乾燥させた後の測定値である。また、乾燥後の負極板から負極電極材料を採取し、負極電極材料に含まれる炭素材料を第1炭素材料と第2炭素材料とに分離したときに、負極電極材料(100質量%)中に含まれる各炭素材料の含有量として求められる値である。各炭素材料の粉体抵抗R1およびR2およびR2/R1比も既述の手順で求められる。
表1において、電池A2、A3およびA4は実施例であり、電池A1およびA5は比較例である。湾曲量比および浸透短絡発生率を表1に示す。なお、湾曲量比および浸透短絡発生率は、下記のように、後述の電池B2を基準電池として、電池B2に対する相対値で示す。
<湾曲量比>
正極端子側から数えて1セル目および4セル目のセル室に収容されている極板群に含まれる全ての正極板について浮き上がり距離Wを測定し、それらの平均値を求める。次に、電池B2の正極板の浮き上がり距離Wを100%としたときの、他の鉛蓄電池の正極板の浮き上がり距離Wの電池B2に対する相対値を求め、湾曲量比とする。
<浸透短絡発生率>
電池B2の浸透痕の面積を100%としたときの、他の鉛蓄電池の浸透痕の面積の電池B2に対する相対値を求め、浸透短絡発生率とする。
Figure 2019188056
《鉛蓄電池B1〜B5》
炭素材料として、カーボンブラック(アセチレンブラック、平均粒子径D50:35nm)のみを用いる。これ以外は、表2に示すように、鉛蓄電池A1〜A5と同様にして負極板を作製し、得られる負極板を用いること以外は、鉛蓄電池A1〜A5と同様にして、鉛蓄電池B1〜B5を組み立てる。電池B1〜B5は全て比較例である。湾曲量比および浸透短絡発生率を表2に示す。
Figure 2019188056
《鉛蓄電池C1》
炭素材料として、カーボンブラック(ケッチェンブラック、平均粒子径D50:40nm)および黒鉛(平均粒子径D50:110μm)を用い、R2/R1比を15とする。これ以外は、鉛蓄電池A2と同様にして負極板を作製し、得られる負極板を用いること以外は、鉛蓄電池A2と同様にして、鉛蓄電池C1を組み立てる。電池C1は比較例である。
《鉛蓄電池C2》
炭素材料として、カーボンブラック(ファーネスブラック、平均粒子径D50:25nm)および黒鉛(平均粒子径D50:110μm)を用い、R2/R1比を155とする。これ以外は、鉛蓄電池A2と同様にして負極板を作製し、得られる負極板を用いること以外は、鉛蓄電池A2と同様にして、鉛蓄電池C2を組み立てる。電池C2は実施例である。
《鉛蓄電池C3》
炭素材料として、カーボンブラック(ファーネスブラック、平均粒子径D50:10nm)および黒鉛(平均粒子径D50:110μm)を用い、R2/R1比を205とする。これ以外は、鉛蓄電池A2と同様にして負極板を作製し、得られる負極板を用いること以外は、鉛蓄電池A2と同様にして、鉛蓄電池C3を組み立てる。電池C3は比較例である。
電池C1〜C3の湾曲量比および浸透短絡発生率を電池A2の値とともに表3に示す。
Figure 2019188056
電池A2、B2、C1〜C3について、R2/R1比と正極の湾曲量比との関係を図2に示す。また、同電池について、R2/R1比と浸透短絡発生率との関係を図3に示す。図2、3より、R2/R1比が20以上、200以下の場合に、湾曲量比が小さくなり、かつ浸透短絡発生率が小さくなることが理解できる。また、第1炭素材料もしくは黒鉛を用いる場合に比べて浸透短絡を生じにくいと考えられている第2炭素材料もしくはカーボンブラックだけを用いる電池B2に比べても、実施例の電池A2、C1およびC2の浸透短絡発生率が小さくなることがわかる。
電池A1〜A5およびB1〜B5について、(D−T)値と正極の湾曲量比との関係を図4に示す。また、同電池について、(D−T)値と浸透短絡発生率との関係を図5に示す。図4、5より、全体的に見て、第1炭素材料と第2炭素材料とを併用する電池A1〜A5は、いずれも第2炭素材料だけを使用する電池B1〜B5に比べて、湾曲量比および浸透短絡発生率が顕著に小さくなることが理解できる。また、(D−T)値が−0.1mm以上、0.1mm以下の実施例の電池A2〜A4では、電池B1〜B5の中で最も浸透短絡発生率の小さい電池B3よりも更に浸透短絡発生率が小さくなっている。中でも、(D−T)値が−0.1mm以上、0mm以下の実施例の電池A2、A3は、浸透短絡の抑制が顕著である。
更に、図4において、電池B1〜B3のプロットから計算される傾きは205%/mmであるのに対し、電池A1〜A3のプロットから計算される傾きは170%/mmである。すなわち、(D−T)値が正の場合、電池A1〜A3の湾曲量比の増加率は、電池B1〜B3のそれよりも17%も減少している。このように湾曲量比が低減する効果は、第1炭素材料と第2炭素材料とを併用する場合に特有のものである。
同様に、図5において、電池B1〜B3のプロットから計算される傾きは360%/mmであるのに対し、電池A1〜A3のプロットから計算される傾きは295%である。すなわち、(D−T)値が正の場合、電池A1〜A3の浸透短絡発生率の増加率は、電池B1〜B3のそれよりも18%も減少している。このように浸透短絡が抑制される効果は、第1炭素材料と第2炭素材料とを併用する場合に特有のものである。
次に、図6に、電池A3の深放電サイクル試験における放電末期電圧の推移を示す。また、(D−T)値を0.15mmに変更すること以外、電池A3と同様に作製される鉛蓄電池D1(比較例)の深放電サイクル試験における放電末期電圧の推移についても図6に示す。(D−T)値を0mmとすることで、0.15mmとする場合に比べて、深放電サイクルを繰り返した後でも放電末期電圧が相当に高く維持されることが理解できる。これは、R2/R1比が20以上、200以下を満たすように第1炭素材料と第2炭素材料とを併用することに加えて、(D−T)値を小さくすることで、電極板の周囲における電解液量が減少し、放電後の電解液の比重が低くなりやすいためと考えられる。このとき、充電受入性(効率)は向上し、サイクルを繰り返した際に電極板の全面が使用されやすくなるものと考えられる。このことは、浸透短絡発生率の低下に関連していると考えられる。
次に、硫酸水溶液に、硫酸アルミニウムの代わりに、ナトリウムイオン濃度が0.04
mol/Lとなるように硫酸ナトリウムを添加すること以外、電池A1と同様に作製される鉛蓄電池の回生受入性能と電池A1の回生受入性能との関係を図7に示す。アルミニウムイオンにより、回生受入性が顕著に向上することが理解できる。このようなアルミニウムイオンの作用と負極電極材料中に良好な導電ネットワークを形成する第1炭素材料と第2炭素材料とが相乗的に作用することで、充放電反応の均一化が更に促進され、浸透短絡を抑制する効果も高められるものと考えられる。
本発明に係る鉛蓄電池は、主として液式の鉛蓄電池に適しており、自動車もしくはバイクなどの始動用の電源や、電動車両(フォークリフトなど)などの産業用蓄電装置などの電源として好適に利用できる。
1:鉛蓄電池、2:負極板、2a:負極板の耳部、3:正極板、3a:正極板の耳部、4:袋状セパレータ、5:正極棚部、6:負極棚部、7:正極柱、8:貫通接続体、9:負極柱、11:極板群、12:電槽、13:隔壁、14:セル室、15:蓋、16:負極端子、17:正極端子、18:液口栓

Claims (10)

  1. 鉛蓄電池であって、負極板と、正極板と、前記負極板と前記正極板との間に介在するセパレータとを含む極板群と、電解液と、を備え、
    前記負極板は、第1炭素材料と、第2炭素材料と、を含む負極電極材料を含み、
    前記第1炭素材料は、32μm以上の粒子径を有し、
    前記第2炭素材料は、32μm未満の粒子径を有し、
    前記第1炭素材料の粉体抵抗R1に対する前記第2炭素材料の粉体抵抗R2の比:R2/R1が、20以上、200以下であり、
    前記正極板と前記負極板との間の距離Dと、前記セパレータの最大厚みTとが、
    −0.1mm≦D−T≦0.1mmを満たす、鉛蓄電池。
  2. 前記距離Dと前記最大厚みTとが、−0.1mm≦D−T≦0mmを満たす、請求項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 前記電解液が、アルミニウムイオンを含み、
    前記アルミニウムイオンの濃度が、0.02mol/L〜0.2mol/Lである、請求項1または2に記載の鉛蓄電池。
  4. 前記R2/R1が、27以上、である請求項1〜3のそれぞれに記載の鉛蓄電池。
  5. 前記R2/R1が、155以下である請求項1〜4のそれぞれに記載の鉛蓄電池。
  6. 前記第1炭素材料の含有量が0.05質量%以上3.0質量%以下である請求項1〜5のそれぞれに記載の鉛蓄電池。
  7. 前記第2炭素材料の含有量が0.03質量%以上1.0質量%以下である請求項1〜6のそれぞれに記載の鉛蓄電池。
  8. 前記アルミニウムイオンの濃度が、0.04mol/L以上である、請求項3〜7のそれぞれに記載の鉛蓄電池。
  9. 前記負極板の厚みが、1.05mm〜5.0mmである、請求項1〜8のそれぞれに記載の鉛蓄電池。
  10. 前記セパレータの最大厚が、0.65mm〜1.1mmである、請求項1〜9のそれぞれに記載の鉛蓄電池。

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