JPWO2019031059A1 - チャックの補正方法 - Google Patents
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Abstract
Description
好ましくは、前記チャックは、前記フロントボディを前記リアボディに固定するボルトを有し、前記ボルトを緩めた状態で前記フロントボディを前記径方向に移動させ、移動が終わった段階で前記ボルトを締結する。
好ましくは、前記フロントボディを前記リアボディに押しつけておく付勢手段を前記ガイドバーに装着する。
好ましくは、調整ボルトを前記フロントボディに挿入することによって、前記調整ボルトを前記リアボディの側面若しくは前記ガイドバーの側面に押し付け、前記フロントボディを前記径方向に移動させる。
好ましくは、前記リアボディに傾斜状の摺動面が設けられ、前記フロントボディの前面側からの回転操作により前記フロントボディの中を進退可能であって、テーパー状の頭部が前記摺動面を摺動する調整螺子を有し、前記調整螺子を進退させることで、テーパー状の頭部が前記摺動面を摺動し、前記フロントボディを前記径方向に移動させる。
好ましくは、前記リアボディは、間隔を開けて設けられた第1の座面の間をダンパーが橋渡し状に配置され、其々の座面に対して第1のボルトにより前記ダンパーが締結されており、前記フロントボディは、その背面に設けられた第2の座面に対して、前記第1の座面の間で第2のボルトにより前記ダンパーが締結されて、かつ隣り合う前記第1の座面の間を橋渡し状に配置された前記ダンパーに対して、前記ダンパーの変形長を変更する摺動子が設けられており、前記補正工程では、前記ジョウにワークを把握させたときにおいて、前記摺動子の位置を変更して前記フロントボディを前記軸線に対して傾ける。
好ましくは、前記ダンパーが橋渡し状に配置される位置を、等角度間隔に少なくとも3箇所以上配置する。
図1Aのチャック100の断面および、図2の斜視図を参照し、チャック100は、ボディ1の前方(図中右方向)の面に径方向に移動する3つのジョウ4を備えている。ボディ1は、リアボディ2と円筒状のフロントボディ3とからなっている。リアボディ2は、工作機械のスピンドル(図1において、リアボディ2の左側に配置される)により、チャック100の軸線C(図中一点破線で示す)を軸心(チャックの回転中心)として回転する。フロントボディ3はリアボディ2に対して軸線Cの長さ方向にバネ9により押しつけられている。一方、Z方向(図中右方向を前方とする軸線Cの長さ方向)に垂直な平面(図中、軸線Cに対する径方向、若しくは図2のX、Y方向)において、フロントボディ3はリアボディ2に対して微少移動可能なように、フロントボディ3のカラー部3cとリアボディ2の側面の間には、微少隙間が設けられている。ボディ1内には、軸線C上に前後移動するプランジャ8が挿入されている。また、ボディ1にはフロントボディ3のスロット3aにガイドされて径方向へ摺動するマスタジョウ6が設けられ、プランジャ8とマスタジョウ6が楔作用をなすべく係合されている。シリンダ50の推力Fによりプランジャ8が引き込まれると、プランジャ8及びマスタジョウ6の楔作用により、マスタジョウ6が径方向へ摺動する。
図4は、実施形態2によるチャック200を示しており、図4Aはチャック200の斜視図および、図4Bは断面図である。チャック200は、ボディ20の前方(図中右方向)の面に径方向に移動する3つのジョウ24を備えている。ボディ20は、リアボディ22と円筒状のフロントボディ23とからなっている。リアボディ22は、工作機械のスピンドル(図4Bにおいて、リアボディ22の左側に配置される)により、チャック200の軸線Cを軸心として回転する。フロントボディ23はリアボディ22に対して軸線C上で微少移動可能である。ボディ20内で軸線C上に移動するプランジャ28が挿入され、フロントボディ23にはスロット23aを径方向へ摺動するマスタジョウ26が設けられ、プランジャ28とマスタジョウ26が楔作用をなすべく係合されている。シリンダ50の推力Fにより、プランジャ28が引き込まれると、マスタジョウ26への楔作用により、マスタジョウ26が径方向へ摺動する。この際、フロントボディ23は、軸線C上を移動させる力を受ける。ジョウ24は、マスタジョウ26に1対1に固定されワークを把握する。
まず、シリンダ50の推力Fをかけるとフロントボディからの力でダンパー31は弾性変形してフロントボディ23は左方向に引き込まれる。ボルト16がガイドバー17を挟んでリアボディ22をスピンドルに締結しているので、リアボディ22のZ方向の姿勢は維持されている。3箇所の摺動子42の位置を夫々調整螺子41によって制御する。ダンパー31のバネ定数を小さくすると変形量は大きくなり同じシリンダ50の推力においてもフロントボディ23が軸線C上を移動する距離が大きくなる。一方、バネ定数を大きくすると変形量は小さくなり、同じシリンダ50の推力においてもフロントボディ23が軸線C上を移動する距離が小さくなる。したがって、箇所の摺動子42の位置を夫々調整螺子41により互いに変更することにより、図4Aの矢印Qにより示すように、フロントボディ23を軸線Cのまわり360度の方向に微妙に傾けることができる。ワークの芯が中心を向くように、調整螺子41、摺動子42により、ダンパー31の変形量に差をつけることでフロントボディ23を微小に傾かせる。これによりワークの芯調整ができる。このように、ワークを実際にジョウ24のワーク把握面に把握させた時のワークの芯を軸線Cに合わせるように、調整螺子41を用いて極めて微妙な調整をすることができる。本実施形態においては、摺動子42の位置を等角度間隔に設定したが、少なくとも3つの摺動子42を結ぶ直線で囲まれる図形の中に、軸線Cが入るような位置関係であれば良い。本実施形態によれば、ジョウ24にワークを保持した時のワークの芯が軸線C上に配置されるように、フロントボディ23を軸線Cに対して傾けることで、ジョウ24に対して成形を加える必要無く、把握精度を確保することができる。なお、フロントボディを傾ける行為は、ジョウにワークを実際に保持したまま行っても良いし、ジョウにワークを保持した状態でワークの振れを測定し、その後ワークを取り外してから行っても良い。
図8に実施形態3のチャック300を示す。実施形態1、2と同じ構成については、同一の引用符号が付されている。実施形態2においては、調整螺子41をリアボディ22の外周面から回転させることにより、摺動子42の位置を変更してダンパー31のバネ定数を変化させた。実施形態3では、フロントボディ43の前面側(図8Aの右側)から調整子51を操作することにより、摺動子51bの位置を変更してダンパー45のバネ定数を変化させる。
実施形態4のチャック400を図9に示す。実施形態4は、実施形態1の変形例である。実施形態1では、リアボディ2の側面若しくはフロントボディ3の各ガイド孔に挿入されたガイドバー7の側面を、複数の調整ボルト13によりフロントボディ3の側面から押し付けることにより、軸線Cを中心とした径方向にフロントボディ3を移動したが、実施形態4ではフロントボディ63の前面側から調整螺子61を操作して、軸線Cを中心とした径方向にフロントボディ63を移動するものである。実施形態1と同様な構成については、同一の引用符号が付されている。
Claims (8)
- 補正工程を備える、チャックの補正方法であって、
前記チャックは、ボディと、プランジャと、ジョウとを備え、
前記ボディは、リアボディと該リアボディの前方側に配置されたフロントボディとを有し
前記プランジャは、該ボディ内に設けられ、前記ボディの軸線上を移動するように構成され、
前記ジョウは、前記プランジャの移動によって前記フロントボディにガイドされて前記軸線を中心とした径方向へ移動するように構成され、
前記補正工程では、
前記ジョウにワークを把握させたときにおいて、
前記軸線に対する前記リアボディの位置を維持しながら前記軸線を中心とした径方向に前記フロントボディを移動させる、又は、前記軸線に対する前記リアボディの位置を維持しながら前記フロントボディを前記軸線に対して傾けさせる、方法。 - 請求項1に記載の方法において、
前記チャックは、前記リアボディから前記フロントボディに向けて設けられたガイドバーを有し、
前記ガイドバーは、前記フロントボディに設けられたガイド孔に挿入される、方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の方法において、
前記チャックは、前記フロントボディを前記リアボディに固定するボルトを有し、
前記ボルトを緩めた状態で前記フロントボディを前記径方向に移動させ、移動が終わった段階で前記ボルトを締結する、方法。 - 請求項2に記載の方法において、
前記フロントボディを前記リアボディに押しつけておく付勢手段を前記ガイドバーに装着する、方法。 - 請求項2又は請求項4に記載の方法において、
調整ボルトを前記フロントボディに挿入することによって、前記調整ボルトを前記リアボディの側面若しくは前記ガイドバーの側面に押し付け、前記フロントボディを前記径方向に移動させる、方法。 - 請求項3に記載の方法において、
前記リアボディに傾斜状の摺動面が設けられ、
前記フロントボディの前面側からの回転操作により前記フロントボディの中を進退可能であって、テーパー状の頭部が前記摺動面を摺動する調整螺子を有し、
前記調整螺子を進退させることで、テーパー状の頭部が前記摺動面を摺動し、前記フロントボディを前記径方向に移動させる、方法。 - 請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の方法において、
前記リアボディは、間隔を開けて設けられた第1の座面の間をダンパーが橋渡し状に配置され、其々の座面に対して第1のボルトにより前記ダンパーが締結されており、
前記フロントボディは、その背面に設けられた第2の座面に対して、前記第1の座面の間で第2のボルトにより前記ダンパーが締結されて、かつ隣り合う前記第1の座面の間を橋渡し状に配置された前記ダンパーに対して、前記ダンパーの変形長を変更する摺動子が設けられており、
前記補正工程では、
前記ジョウにワークを把握させたときにおいて、前記摺動子の位置を変更して前記フロントボディを前記軸線に対して傾ける、方法。 - 請求項7に記載の方法において、
前記ダンパーが橋渡し状に配置される位置を、等角度間隔に少なくとも3箇所以上配置する、方法。
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