JPWO2018207833A1 - 対物レンズ、光学系および顕微鏡 - Google Patents

対物レンズ、光学系および顕微鏡 Download PDF

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Abstract

対物レンズ(OL)は、物体側から順に並んだ、正レンズ(L11)と、正レンズ(L11)と接合され物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ(L12)と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ(L13)とを有し、以下の条件式を満足する。2.03≦n1m≦2.3020≦ν1m但し、n1m:負メニスカスレンズ(L12)のd線に対する屈折率、ν1m:負メニスカスレンズ(L12)のアッベ数。

Description

本発明は、対物レンズ、光学系および顕微鏡に関する。
生物分野での光学顕微鏡の用途は、従来の細胞や組織切片等にホルムアルデヒド等で化学処理を施した所謂固定標本の観察に加え、近年では生きている状態での細胞の形態や挙動の変化を捉える生体試料の観察の重要度が高まっている。生体試料の観察では、広い視野と、高い開口数と、十分に長い作動距離が要望されており、これらの要望に応えるための液浸顕微鏡対物レンズが考案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010−271693号公報
第1の態様に係る対物レンズは、物体側から順に並んだ、正レンズと、前記正レンズと接合され物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズとを有し、以下の条件式を満足する。
2.03≦n1m≦2.30
20≦ν1m
但し、n1m:前記負メニスカスレンズのd線に対する屈折率、
ν1m:前記負メニスカスレンズのアッベ数。
第2の態様に係る光学系は、第1の態様の対物レンズと、結像レンズとを備える。
第3の態様に係る顕微鏡は、第1の態様の対物レンズを備える。
第1実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの構成を示す断面図である。 第1実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第2実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの構成を示す断面図である。 第2実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第3実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの構成を示す断面図である。 第3実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの構成を示す断面図である。 第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 結像レンズの構成を示す断面図である。 液浸顕微鏡対物レンズを備えた顕微鏡の要部概略図である。
以下、本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズ、顕微鏡について図を参照して説明する。本実施形態では、比較的高い開口数を維持しつつ、広い視野と十分な作動距離を有して、視野の周辺部まで良好な光学性能が得られる液浸顕微鏡対物レンズについて説明する。
本実施形態に係る液浸顕微鏡対物レンズOLの一例として、図1に示す液浸顕微鏡対物レンズOL(1)は、物体側から順に並んだ、平凸形状もしくは、物体側の曲率が(平面に近い程度に)小さい正レンズL11と、正レンズL11と接合され物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13とを有して構成される。本実施形態に係る液浸顕微鏡対物レンズOLは、図3に示す液浸顕微鏡対物レンズOL(2)でも良く、図5に示す液浸顕微鏡対物レンズOL(3)でも良く、図7に示す液浸顕微鏡対物レンズOL(4)でも良い。なお、図3、図5、および図7に示す液浸顕微鏡対物レンズOL(2)〜OL(4)の各レンズは、図1に示す液浸顕微鏡対物レンズOL(1)と同様に構成される。
一般に、ドライタイプの高NA対物レンズでは、最も物体側のレンズが、物体側に比較的小さな曲率半径の凹面を向けたメニスカス形状の単レンズで構成されていることが多い。これにより、物体面から広がる大きな角度の光束が最も物体側のレンズに入射する際の入射角を小さくして、球面収差等の収差の発生を抑えている。また、最も物体側のレンズの凹面によってペッツバール和を減少させて、像面湾曲の補正に寄与している。
一方、液浸系の対物レンズでは、先端部の清掃を容易にするため、また、浸液への気泡の混入を防ぐため、最も物体側のレンズ面が平面あるいは緩い曲面で構成されていることが多い。最も物体側のレンズの形状を略平凸形状としたのみでは、ペッツバール和を減少させる負の屈折力の要素が失われる。これに対し、相対的に低い屈折率を有する略平凸形状の正レンズと、相対的に高い屈折率を有する負メニスカスレンズとを接合し、その接合面で負の屈折力を確保するという方法が考えられる。これにより、像面湾曲を補正することが可能である。本実施形態のように、視野を広くし、作動距離を長くしようとすると、最も物体側の正レンズの有効径が大きくなるため、接合面の曲率半径を十分に小さくすることが困難になる。レンズ面の屈折力は、レンズ面の前後の屈折率差と、レンズ面の曲率半径で決まる。正レンズと負メニスカスレンズとの屈折率差を大きくすれば、接合面の曲率半径が大きくなった分を相殺することができる。従来のガラスの屈折率は、最高でも2.0程度であるため、正レンズと負メニスカスレンズとの屈折率差を大きくするのにも限界があった。
浮遊溶解法と称される新しいガラスの製法により、これまでガラス化が困難であった不安定な組成でもガラス化することができる。これにより、高屈折率でありながら、分散が比較的小さく、短波長でも透過率の高いガラスを製造することが可能になりつつある。このような高屈折率のガラスを負メニスカスレンズに用いるようにすれば、正レンズと負メニスカスレンズとの屈折率差が大きくなり、接合面の曲率半径が大きくなった分を相殺することができるため、ペッツバール和を減少させることが可能になる。
本実施形態に係る液浸顕微鏡対物レンズOLにおいて、物体から射出された発散光束は、正レンズL11と、負メニスカスレンズL12を透過し、正メニスカスレンズL13において収束する側に曲げられる。正メニスカスレンズL13は、光束の発散を抑えるために比較的大きな屈折力を有するため、大きな収差を発生させないように、物体側に凹面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。
上記構成の下、本実施形態に係る液浸顕微鏡対物レンズOLは、次の条件式(1)〜(2)を満足する。
2.03≦n1m≦2.30 ・・・(1)
20≦ν1m ・・・(2)
但し、n1m:負メニスカスレンズL12のd線に対する屈折率、
ν1m:負メニスカスレンズL12のアッベ数。
条件式(1)は、負メニスカスレンズL12に用いられる硝材の適切な屈折率を規定するための条件式である。条件式(1)の対応値が下限値を下回ると、物体側のレンズ面が浸液に接する正レンズL11と負メニスカスレンズL12との接合面において、十分な負の屈折力が得られなくなる。その結果、ペッツバール和を十分に減少させることができなくなり、像面の平坦性が低下するので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を好ましくは2.05としてもよい。
条件式(1)の対応値が上限値を上回ると、負メニスカスレンズL12における像側のレンズ面での正の屈折力が強くなりすぎて、正レンズL11と負メニスカスレンズL12との接合面での負の屈折力を相殺する形となる。その結果、ペッツバール和を減少させる効果が弱まり、像面の平坦性が低下するので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を好ましくは2.20としてもよい。
条件式(2)は、負メニスカスレンズL12に用いられる硝材の適切なアッベ数を規定するための条件式である。条件式(2)の対応値が下限値を下回ると、分散が大きくなりすぎて、像面湾曲やコマ収差の色による差が大きくなる。そのため、負メニスカスレンズL12以降のレンズによって、像面湾曲やコマ収差を補正することが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を好ましくは25としてもよい。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLは、上述の条件式(2)に代えて、次の条件式(2A)を満足してもよい。
20≦ν1m≦40 ・・・(2A)
条件式(2A)も、負メニスカスレンズL12に用いられる硝材の適切なアッベ数を規定するための条件式である。条件式(2A)の対応値が下限値を下回ると、分散が大きくなりすぎて、像面湾曲やコマ収差の色による差が大きくなる。そのため、負メニスカスレンズL12以降のレンズによって、像面湾曲やコマ収差を補正することが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2A)の下限値を好ましくは25としてもよい。
条件式(2A)の対応値が上限値を上回ると、負メニスカスレンズL12の硝材としてガラス化することが難しく、安定した品質を保つことが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2A)の上限値を好ましくは35としてもよい。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLは、次の条件式(3)を満足してもよい。
1.40≦n1p≦1.60 ・・・(3)
但し、n1p:正レンズL11のd線に対する屈折率。
条件式(3)は、正レンズL11に用いられる硝材の適切な屈折率を規定するための条件式である。条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、正レンズL11と負メニスカスレンズL12との接合面において、十分な負の屈折力が得られなくなる。その結果、ペッツバール和を十分に減少させることができなくなり、像面の平坦性が低下するので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を好ましくは1.55とし、より好ましくは1.52としてもよい。
条件式(3)の対応値が下限値を下回ると、浸液との屈折率差が大きくなり、浸液との界面での屈折の影響により、高次の球面収差やコマ収差が発生しやすくなる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を好ましくは1.45としてもよい。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLは、次の条件式(4)〜(5)を満足してもよい。
0.3<(d0+d1p)/(−r1c)<1.8 ・・・(4)
0.8<(−r1m)/d1m<1.7 ・・・(5)
但し、d0:物体から正レンズL11の物体側のレンズ面までの光軸上の距離、
d1p:正レンズL11の光軸上の厚さ、
d1m:負メニスカスレンズL12の光軸上の厚さ、
r1c:物体側に凸の場合を正としたときの正レンズL11と負メニスカスレンズL12との接合面の曲率半径、
r1m:物体側に凸の場合を正としたときの負メニスカスレンズL12の像側のレンズ面の曲率半径。
条件式(4)は、正レンズL11と負メニスカスレンズL12との接合面の曲率半径と、物体から当該接合面までの距離との適切な比率を規定するための条件式である。条件式(4)の対応値が上限値を上回ると、正レンズL11と負メニスカスレンズL12との接合面の曲率半径が小さくなりすぎて、広い視野での軸外光束の有効径を満たせなくなり、視野周辺でのシェーディングの要因となる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の上限値を好ましくは1.3としてもよい。
条件式(4)の対応値が下限値を下回ると、正レンズL11と負メニスカスレンズL12との接合面の曲率半径が大きくなりすぎて、ペッツバール和を十分に減少させることができなくなり、像面湾曲や非点収差の補正が困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を好ましくは0.4としてもよい。
条件式(5)は、負メニスカスレンズL12の像側のレンズ面の曲率半径と、負メニスカスレンズL12の光軸上の厚さとの適切な比率を規定するための条件式である。条件式(5)の対応値が上限値を上回ると、負メニスカスレンズL12の像側のレンズ面の曲率半径が大きくなり、物体からの光束が広がりすぎてしまう。光束の広がりを抑えようとすると、正メニスカスレンズL13の各レンズ面の曲率半径を小さくする必要があり、正メニスカスレンズL13の作製が困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(5)の上限値を好ましくは1.5としてもよい。
条件式(5)の対応値が下限値を下回ると、負メニスカスレンズL12の像側のレンズ面の曲率半径が小さくなりすぎて、コマ収差の特に高次成分の補正が困難になり、視野を広げることが難しくなる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(5)の下限値を好ましくは0.9としてもよい。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLは、次の条件式(6)〜(7)を満足してもよい。
4.0<NA×f<15.0 ・・・(6)
0.03<d0/f<0.20 ・・・(7)
但し、f:液浸顕微鏡対物レンズOLの焦点距離、
NA:液浸顕微鏡対物レンズOLの物体側開口数、
d0:物体から正レンズL11の物体側のレンズ面までの光軸上の距離。
条件式(6)は、顕微鏡により観察可能な視野と像の明るさに関する条件式である。条件式(6)の対応値が下限値を下回ると、液浸顕微鏡対物レンズの倍率が必然的に高くなり、観察できる視野が狭くなる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(6)の下限値を好ましくは5.0とし、より好ましくは6.0としてもよい。
条件式(6)の対応値が上限値を上回ると、より広い視野で明るい像が得られるが、液浸顕微鏡対物レンズが大きくなり、他の液浸対物レンズと同じ焦点距離を維持することが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(6)の上限値を好ましくは12.0とし、より好ましくは10.0としてもよい。
条件式(7)は、適切な作動距離を規定するための条件式である。条件式(7)の対応値が下限値を下回ると、厚みのある試料の内部を観察するための十分な作動距離が得られなくなる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(7)の下限値を好ましくは0.05とし、より好ましくは0.06としてもよい。
条件式(7)の対応値が上限値を上回ると、液浸顕微鏡対物レンズを倒立顕微鏡等に用いた場合、特にステージを大きく動かしたときに浸液を保持することが難しく、使い勝手が低下する。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(7)の上限値を好ましくは0.15とし、より好ましくは0.13としてもよい。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLは、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されるようにしてもよい。第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、前述の正レンズL11と、前述の負メニスカスレンズL12と、前述の正メニスカスレンズL13とから構成される。
第2レンズ群G2は、まだ発散状態にある第1レンズ群G1からの光束を収差補正しながら徐々に収斂光束へと変換する役割を持つ。第2レンズ群G2は、少なくとも2組の接合レンズを有して構成される。第1レンズ群G1では、球面収差、色収差等の諸収差がまだ残存している状態であるため、第2レンズ群G2以降の接合レンズによって、主にこれらの収差の補正がなされている。
なお、色収差に関しては、2波長で色収差を補正するだけでなく、2次スペクトルの発生もできる限り抑制しなければならない。そのため、第2レンズ群G2の接合レンズを構成する正レンズと負レンズはともに、異常分散性を有する硝材で構成されることが望ましい。しかし、異常分散性を有する負レンズの硝材は、分散の大きいものが多くは存在しない。そのため、第2レンズ群G2には、1次の色収差を補正するためにも複数の接合レンズが必要となる。また、第2レンズ群G2の接合レンズとして、2枚接合の接合レンズに限らず、3枚接合の接合レンズを使用することも有効である。
第3レンズ群G3は、第2レンズ群G2からの収斂光束を平行光束に変換して、後述の結像レンズに導く役割を持つ。第3レンズ群G3は、像側のレンズ面が像側に凹面を向けた第1対向負レンズL34と、第1対向負レンズL34の像側に対向して配置され物体側のレンズ面が物体側に凹面を向けた第2対向負レンズL35とを有して構成される。第3レンズ群G3において、比較的屈折力の強い凹面を対向させた所謂ガウスタイプのレンズ(第1対向負レンズL34と第2対向負レンズL35)を配置することで、第1レンズ群G1の補完的に、ペッツバール和を減少させることができる。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLにおいて、第3レンズ群G3は、第2対向負レンズL35の像側に接合され像側のレンズ面が物体側に凹面を向けた第2対向正レンズL36を有し、次の条件式(8)〜(9)を満足してもよい。
1.70≦n3p≦2.00 ・・・(8)
25≦ν3p≦45 ・・・(9)
但し、n3p:第2対向正レンズL36のd線に対する屈折率、
ν3p:第2対向正レンズL36のアッベ数。
条件式(8)は、第3レンズ群G3の最も像側に配置される第2対向正レンズL36に用いられる硝材の適切な屈折率を規定するための条件式である。条件式(8)の対応値が下限値を下回る条件で、同じ屈折力を維持するためには、第2対向正レンズL36の曲率半径を小さくする必要がある。その結果、コマ収差が発生しやすくなり、第1対向負レンズL34および第2対向負レンズL35によりペッツバール和を減少させることも難しくなる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(8)の下限値を好ましくは1.80としてもよい。
条件式(8)の対応値が上限値を上回ると、短波長側の光の透過率が低下するので好ましくない。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(8)の上限値を好ましくは1.96とし、より好ましくは1.92としてもよい。
条件式(9)は、第2対向正レンズL36に用いられる硝材の適切なアッベ数を規定するための条件式である。条件式(9)の対応値が上限値を上回ると、倍率色収差を補正することが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(9)の上限値を好ましくは40としてもよい。
条件式(9)の対応値が下限値を下回ると、倍率色収差の2次スペクトルを抑えることが困難になる。本実施形態の効果を確実にするために、条件式(9)の下限値を好ましくは30としてもよい。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLにおいて、第3レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、第1の接合レンズと、第2の接合レンズと、第3の接合レンズとからなり、第2の接合レンズは、第1対向負レンズL34と、第1対向負レンズL34の物体側に接合された第1対向正レンズL33とからなり、第3の接合レンズは、第2対向負レンズL35と、第2対向負レンズL35の像側に接合された第2対向正レンズL36とからなるようにしてもよい。第3レンズ群G3において、前後の第1対向正レンズL33と第2対向正レンズL36によって光束が絞られるところに、比較的屈折力の強い凹面を対向させた第1対向負レンズL34と第2対向負レンズL35を配置することで、第1レンズ群G1の補完的に、ペッツバール和を減少させることができる。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLにおいて、カバーガラスCの厚さに応じて第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するようにしてもよい。第2レンズ群G2によって収斂された光束は、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔において、比較的光束の高低差が大きくなる。第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔を変化させることにより、所謂補正環として機能し、カバーガラスCの厚さに応じて変化する球面収差を補正することができる。なお、前述したように、第3レンズ群G3において、第1対向負レンズL34および第2対向負レンズL35を含む接合レンズ(第2の接合レンズおよび第3の接合レンズ)と、第2レンズ群G2との間に、第1の接合レンズが配置されるようにしてもよい。これにより、第3レンズ群G3に入射する光線の入射高が低くなりすぎず、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔を変化させた際に、球面収差を良好に補正することができる。
本実施形態の液浸顕微鏡対物レンズOLにおいて、負メニスカスレンズL12の硝材(以下、説明の便宜上、レンズL12用ガラスと称する)は、カチオン成分として、B3+、La3+、及び任意にNb5+を含有する光学ガラスが用いられる。例えば、本実施形態のレンズL12用ガラスは、ガラスに含まれるカチオン成分全体に対する割合(カチオン%表示)で、B3+を10cat%以上50cat%以下の割合で含有する。レンズL12用ガラスは、ガラスに含まれるカチオン成分全体に対する割合で、Nb5+を0cat%以上40cat%以下の割合で含有する。レンズL12用ガラスは、Nb5+を含有する場合、ガラスに含まれるカチオン成分全体に対する割合で、希土類イオンであるLa3+を40cat%以上65cat%以下の割合で、好ましくは50cat%以上65cat%以下の割合で、より好ましくは54cat%以上65cat%以下の割合で含有する。一方、レンズL12用ガラスは、Nb5+を含有しない場合、La3+を40cat%以上63cat%以下の割合で含有し、好ましくは50cat%以上63cat%以下の割合で含有する。レンズL12用ガラスは、ガラスに含まれるカチオン成分全体に対する割合で、B3+、La3+、及びNb5の合計の割合が80cat%以上100cat%以下である。
なお、カチオン%(cat%)とは、B3+の個数、La3+の個数、Nb5+の個数等のカチオンの個数の合計に対する、いずれかのカチオンの個数の割合を%で示したものである。例えば、カチオン成分としてB3+とLa3+とNb5+のみを含む場合のLa3+のカチオン%とは、B3+の個数とLa3+の個数とNb5+の個数の合計に対するLa3+の個数の割合である。このような光学ガラスの原料として、例えば、B23、La23、Nb25等、ガラスの作製条件に応じて上記のカチオン成分を含有する酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩等の公知材料から選択することができる。このような光学ガラスは、浮遊溶解法により製造することができる(例えば、特開2014−196236号公報を参照)。具体的には、レーザー浮遊炉を用いて、炭酸ガス等のレーザーを試料に照射して試料を溶解させ、その溶解物をノズルから噴出された浮上ガスの流体により浮上させた後、冷却固化させて製造することができる。浮上ガスは、試料を浮上させることができればよく、用途に合わせて、空気、窒素、酸素、アルゴン等に代表される不活性ガスのほか、乾燥空気等から適宜選択して用いることができる。浮遊溶解法とは、無容器凝固法とも称され、Pt合金(Ptまたは白金合金であり、例えば、Pt−Au、Pt−Au−Rh等が用いられる)等の容器を用いずに、材料を加熱溶解した後、冷却固化させて、ガラスを得る方法である。なお、このような光学ガラスは、浮遊溶解法に限らず、無重力の状態においても作製することが可能である。
レンズL12用ガラスの具体例として、例えば、B3+を10cat%とし、La3+を60cat%とし、Nb5+を30cat%とした場合、上述の浮遊溶解法により、n1m=2.12040、ν1m=26.12のレンズL12用ガラスを得ることができる。B3+を20cat%とし、La3+を40cat%とし、Nb5+を40cat%とした場合、上述の浮遊溶解法により、n1m=2.17005、ν1m=21.73のレンズL12用ガラスを得ることができる。B3+を20cat%とし、La3+を60cat%とし、Nb5+を20cat%とした場合、上述の浮遊溶解法により、n1m=2.05013、ν1m=30.25のレンズL12用ガラスを得ることができる。このように、上述のガラスに含まれるカチオン成分全体に対する割合の範囲内で、B3+、La3+、及びNb5等の割合を適宜調整することにより、後述の第1〜第4実施例で例示するような高い屈折率を有するレンズL12用ガラスを得ることができる。
本実施形態の顕微鏡は、上述した構成の液浸顕微鏡対物レンズOLを備えて構成される。その具体例として、本実施形態に係る液浸顕微鏡対物レンズOLを備えた顕微鏡(液浸顕微鏡)を図10に基づいて説明する。この顕微鏡100は、スタンド101と、スタンド101のベース部102に取り付けられたステージ111と、スタンド101のアーム部103に取り付けられた鏡筒121と、鏡筒121に連結された撮像部131とを有して構成される。ステージ111上には、スライドガラスBとカバーガラスC(図10においては付番を省略する)の間に保持された不図示の観察物体(生物試料等)が載置される。ステージ111の下側には、透過照明装置116を構成するコンデンサレンズ117が取り付けられる。なお、スタンド101のベース部102には、ステージ111の他、上述の透過照明装置116と、透過照明用光源118等が取り付けられる。
鏡筒121の下方に設けられたレボルバ126に、対物レンズ122が取り付けられる。対物レンズ122の先端部とカバーガラスCとの間に、浸液が満たされるようになっている。鏡筒121の下方に取り付けられる対物レンズ122として、本実施形態に係る液浸顕微鏡対物レンズOLが用いられる。鏡筒121には、結像レンズ123と、プリズム124が設けられる。鏡筒121に設けられる結像レンズ123として、後述の結像レンズILが用いられる。なお、鏡筒121には、落射蛍光装置127と、落射蛍光用光源128と、接眼レンズ129等が取り付けられる。撮像部131には、撮像素子132が設けられる。
このような顕微鏡100において、観察物体からの光は、カバーガラスCおよび浸液と、対物レンズ122と、結像レンズ123およびプリズム124を透過して、撮像素子132へ到達する。結像レンズ123により、観察物体の像が撮像素子132の撮像面上に結像され、撮像素子132が観察物体の像を撮像する。撮像素子132により撮像取得された観察物体の画像は、外部のコンピュータPCを介してモニターMTに表示される。外部のコンピュータPCは、撮像素子132により撮像取得された観察物体の画像データに対して種々の画像処理を行うことができる。このような構成によれば、上記実施形態に係る液浸顕微鏡対物レンズOLを搭載することにより、広い視野と十分な作動距離を有して、視野の周辺部まで良好な光学性能が得られる顕微鏡を得ることが可能になる。なお、顕微鏡100は、正立顕微鏡であってもよく、倒立顕微鏡であってもよい。
以下、本実施形態の実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOLを図面に基づいて説明する。各実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOLは、油浸(シリコーンオイル)タイプの設計となっている。使用する浸液(オイル)のd線(波長λ=587.56nm)に対する屈折率をndAとし、d線を基準とするアッベ数をνdAとすると、ndA=1.404074、νdA=51.96であるものとする。使用するカバーガラスのd線に対する屈折率をndBとし、d線を基準とするアッベ数をνdBとし、厚さをtcとすると、ndB=1.52439、νdB=54.3、tc=0.17mmであるものとする。
図1、図3、図5、図7は、第1〜第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL{OL(1)〜OL(4)}の構成を示す断面図である。これら図1、図3、図5、図7において、各レンズ群を符号Gと数字(もしくはアルファベット)の組み合わせにより、各レンズを符号Lと数字(もしくはアルファベット)の組み合わせにより、それぞれ表している。この場合において、符号、数字の種類および数が大きくなって煩雑化するのを防止するため、実施例毎にそれぞれ独立して符号と数字の組み合わせを用いてレンズ等を表している。このため、実施例間で同一の符号と数字の組み合わせが用いられていても、同一の構成であることを意味するものでは無い。
以下に表1〜表4を示すが、この内、表1は第1実施例、表2は第2実施例、表3は第3実施例、表4は第4実施例における各諸元データを示す表である。各実施例では収差特性の算出対象として、d線(波長λ=587.6nm)、g線(波長λ=435.8nm)、C線(波長λ=656.3nm)、F線(波長λ=486.1nm)を選んでいる。
[全体諸元]の表において、fは液浸顕微鏡対物レンズOLの全系の焦点距離を示し、βは倍率を示す。NAは液浸顕微鏡対物レンズOLの物体側開口数を示し、D0はカバーガラスの端面から液浸顕微鏡対物レンズOLにおける最も物体側のレンズ面(後述の第1面)までの光軸上の距離を示す。
[レンズ諸元]の表において、面番号は物体側からのレンズ面の順序を示し、Rは各面番号に対応する曲率半径(物体側に凸のレンズ面の場合を正の値としている)、Dは各面番号に対応する光軸上のレンズ厚もしくは空気間隔、ndは各面番号に対応する硝材のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率、νdは各面番号に対応する硝材のd線を基準とするアッベ数を、それぞれ示す。曲率半径の「∞」は平面又は開口を示す。また、空気の屈折率nd=1.00000の記載は省略している。
各実施例の[可変間隔データ]の表は、[レンズ諸元]を示す表において面間隔が「可変」となっている面番号iにおける次の面までの面間隔Diを示す。例えば、第1実施例では、面番号14での面間隔D14を示す。なお、[可変間隔データ]の表において、カバーガラスの厚さtcに対応した可変間隔の値を示す。
[条件式対応値]の表には、上記の条件式(1)〜(9)に対応する値を示す。
以下、全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径R、面間隔D、その他の長さ等は、特記のない場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。
ここまでの表の説明は全ての実施例において共通であり、以下での重複する説明は省略する。
(第1実施例)
第1実施例について、図1〜図2および表1を用いて説明する。図1は、本実施形態の第1実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの構成を示す断面図である。第1実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL(1)は、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、平凸形状の正レンズL11および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12からなる接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13とから構成される。第1レンズ群G1の物体側にはカバーガラスCが配置されており、カバーガラスCと正レンズL11との間は浸液(オイル)で満たされている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、両凹形状の第1の負レンズL21および両凸形状の第1の正レンズL22からなる第1の接合レンズと、両凸形状の単レンズである第2の正レンズL23と、両凸形状の第3の正レンズL24、両凹形状の第2の負レンズL25、および両凸形状の第4の正レンズL26からなる第2の接合レンズとから構成される。
第3レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズL31および両凸形状の正レンズL32からなる第1の接合レンズと、両凸形状の第1対向正レンズL33および両凹形状の第1対向負レンズL34からなる第2の接合レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第2対向負レンズL35および物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第2対向正レンズL36からなる第3の接合レンズとから構成される。第1実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL(1)では、カバーガラスCの厚さに応じて球面収差を補正する際、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2が固定されて、第3レンズ群G3が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するように構成される。例えば、カバーガラスCの厚さが設定(tc=0.17mm)よりも薄い場合、球面収差を補正するために、第3レンズ群G3を光軸に沿って物体側へ移動させ、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔を小さくする。
以下の表1に、第1実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸元の値を掲げる。
(表1)
[全体諸元]
f=8
β=-25倍
NA=1.05
D0=1.0
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
1 ∞ 1 1.458504 67.85
2 -1.6917 4.6 2.10465 26.82
3 -5.8782 0.2
4 -19.7986 3.7 1.65844 50.84
5 -9.5255 0.2
6 -340.9344 1.2 1.60311 60.69
7 23.1069 6.3 1.433852 95.25
8 -18.1464 0.2
9 28.0616 4.2 1.49782 82.57
10 -110.9233 0.2
11 46.4149 5.5 1.49782 82.57
12 -22.0759 1.2 1.552981 55.07
13 17.3694 6.7 1.43425 95.02
14 -26.3871 D14(可変)
15 170.9939 1 1.80000 29.84
16 15.3018 4.5 1.433852 95.25
17 -65.1090 0.2
18 11.3951 5.6 1.49782 82.57
19 -32.9665 1.9 1.73211 46.18
20 10.2318 7.9
21 -8.1158 1.3 1.48749 70.31
22 -48.0409 3.75 1.85026 32.35
23 -13.3821
[可変間隔データ]
tc 0.11 0.17 0.23
D14 1.331 1.400 1.472
[条件式対応値]
条件式(1) n1m=2.10465
条件式(2),(2A) ν1m=26.818
条件式(3) n1p=1.458504
条件式(4) (d0+d1p)/(−r1c)=1.18224
条件式(5) (−r1m)/d1m=1.27786
条件式(6) NA×f=8.4
条件式(7) d0/f=0.125
条件式(8) n3p=1.85026
条件式(9) ν3p=32.353
図2は、第1実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図(球面収差図、像面湾曲収差図、歪曲収差図、倍率色収差図、および光線収差図)である。図2の各収差図において、NAは開口数、Bは倍率、Yは像高を示し、dはd線(波長λ=587.6nm)、gはg線(波長λ=435.8nm)、CはC線(波長λ=656.3nm)、FはF線(波長λ=486.1nm)に対する諸収差をそれぞれ示す。なお、以下に示す各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用い、重複する説明は省略する。
各収差図より、第1実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズは、諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
第2実施例について、図3〜図4および表2を用いて説明する。図3は、本実施形態の第2実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの構成を示す断面図である。第2実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL(2)は、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、平凸形状の正レンズL11および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12からなる接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13とから構成される。第1レンズ群G1の物体側にはカバーガラスCが配置されており、カバーガラスCと正レンズL11との間は浸液(オイル)で満たされている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の単レンズである第1の正レンズL21と、両凸形状の第2の正レンズL22および物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第1の負レンズL23からなる第1の接合レンズと、両凸形状の第3の正レンズL24、両凹形状の第2の負レンズL25、および両凸形状の第4の正レンズL26からなる第2の接合レンズとから構成される。
第3レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズL31および両凸形状の正レンズL32からなる第1の接合レンズと、両凸形状の第1対向正レンズL33および両凹形状の第1対向負レンズL34からなる第2の接合レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第2対向負レンズL35および物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第2対向正レンズL36からなる第3の接合レンズとから構成される。第2実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL(2)では、カバーガラスCの厚さに応じて球面収差を補正する際、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2が固定されて、第3レンズ群G3が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するように構成される。例えば、カバーガラスCの厚さが設定(tc=0.17mm)よりも薄い場合、球面収差を補正するために、第3レンズ群G3を光軸に沿って物体側へ移動させ、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔を小さくする。
以下の表2に、第2実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸元の値を掲げる。
(表2)
[全体諸元]
f=8
β=-25倍
NA=1.1
D0=0.6
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
1 ∞ 0.8 1.458504 67.85
2 -1.4415 3.75 2.16121 25.83
3 -5.2189 0.2
4 -12.0414 3.5 1.59319 67.90
5 -7.5676 0.2
6 -238.8473 4.2 1.49782 82.57
7 -14.3660 0.2
8 31.6700 6 1.433852 95.25
9 -16.9703 1.1 1.6968 55.52
10 -36.7883 0.3
11 28.6744 5.7 1.49782 82.57
12 -23.2638 1.2 1.552981 55.07
13 15.2502 6.4 1.43425 95.02
14 -28.4525 D14(可変)
15 64.1476 1.1 1.83481 42.73
16 12.1897 5.4 1.433852 95.25
17 -35.3961 0.2
18 11.6946 4.95 1.49782 82.57
19 -51.7642 2 1.73211 46.18
20 11.0936 7.2
21 -8.4881 3.9 1.48749 70.31
22 -33.2658 3.6 1.90265 35.73
23 -15.0939
[可変間隔データ]
tc 0.11 0.17 0.23
D14 1.200 1.300 1.410
[条件式対応値]
条件式(1) n1m=2.16121
条件式(2),(2A) ν1m=25.827
条件式(3) n1p=1.458504
条件式(4) (d0+d1p)/(−r1c)=0.97121
条件式(5) (−r1m)/d1m=1.39169
条件式(6) NA×f=8.8
条件式(7) d0/f=0.075
条件式(8) n3p=1.90265
条件式(9) ν3p=35.726
図4は、第2実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図である。各収差図より、第2実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズは、諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
第3実施例について、図5〜図6および表3を用いて説明する。図5は、本実施形態の第3実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの構成を示す断面図である。第3実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL(3)は、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、平凸形状の正レンズL11および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12からなる接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13とから構成される。第1レンズ群G1の物体側にはカバーガラスCが配置されており、カバーガラスCと正レンズL11との間は浸液(オイル)で満たされている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の単レンズである第1の正レンズL21と、両凸形状の第2の正レンズL22および物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第1の負レンズL23からなる第1の接合レンズと、両凸形状の第3の正レンズL24、両凹形状の第2の負レンズL25、および両凸形状の第4の正レンズL26からなる第2の接合レンズと、両凸形状の単レンズである第5の正レンズL27とから構成される。
第3レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズL31および両凸形状の正レンズL32からなる第1の接合レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1対向正レンズL33および物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1対向負レンズL34からなる第2の接合レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第2対向負レンズL35および物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第2対向正レンズL36からなる第3の接合レンズとから構成される。第3実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL(3)では、カバーガラスCの厚さに応じて球面収差を補正する際、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2が固定されて、第3レンズ群G3が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するように構成される。例えば、カバーガラスCの厚さが設定(tc=0.17mm)よりも薄い場合、球面収差を補正するために、第3レンズ群G3を光軸に沿って物体側へ移動させ、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔を小さくする。
以下の表3に、第3実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸元の値を掲げる。
(表3)
[全体諸元]
f=10
β=-20倍
NA=1.0
D0=0.8
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
1 ∞ 0.8 1.458504 67.85
2 -1.6917 5.1 2.07141 31.51
3 -6.6973 0.2
4 -15.7704 3 1.49782 82.57
5 -9.2937 0.2
6 -139.9761 3.6 1.56907 71.31
7 -16.2567 0.2
8 32.7855 5.15 1.49782 82.57
9 -20.2957 1 1.552981 55.07
10 -14076.0352 0.2
11 28.1230 5 1.49782 82.57
12 -27.2959 1.2 1.552981 55.07
13 15.8237 5.5 1.43425 95.02
14 -44.6855 0.2
15 73.2814 2.3 1.45600 91.36
16 -94.0194 D16(可変)
17 200.0000 1 1.816 46.62
18 12.5824 5.3 1.433852 95.25
19 -42.7005 0.2
20 13.0672 4.3 1.49782 82.57
21 68.9365 1.5 1.673 38.15
22 12.1997 8.8
23 -10.3253 2 1.517417 52.43
24 -73.7506 4.5 1.90265 35.73
25 -17.0332
[可変間隔データ]
tc 0.11 0.17 0.23
D16 1.750 1.800 1.851
[条件式対応値]
条件式(1) n1m=2.07141
条件式(2),(2A) ν1m=31.511
条件式(3) n1p=1.458504
条件式(4) (d0+d1p)/(−r1c)=0.94579
条件式(5) (−r1m)/d1m=1.3132
条件式(6) NA×f=10
条件式(7) d0/f=0.080
条件式(8) n3p=1.90265
条件式(9) ν3p=35.726
図6は、第3実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図である。各収差図より、第3実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズは、諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
第4実施例について、図7〜図8および表4を用いて説明する。図7は、本実施形態の第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの構成を示す断面図である。第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL(4)は、物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成される。
第1レンズ群G1は、物体側から順に並んだ、平凸形状の正レンズL11および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL12からなる接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL13とから構成される。第1レンズ群G1の物体側にはカバーガラスCが配置されており、カバーガラスCと正レンズL11との間は浸液(オイル)で満たされている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に並んだ、両凹形状の第1の負レンズL21および両凸形状の第1の正レンズL22からなる第1の接合レンズと、両凹形状の第2の負レンズL23および両凸形状の第2の正レンズL24からなる第2の接合レンズと、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第3の負レンズL25および両凸形状の第3の正レンズL26からなる第3の接合レンズとから構成される。
第3レンズ群G3は、物体側から順に並んだ、両凸形状の正レンズL31および両凹形状の負レンズL32からなる第1の接合レンズと、両凸形状の第1対向正レンズL33および両凹形状の第1対向負レンズL34からなる第2の接合レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第2対向負レンズL35および物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第2対向正レンズL36からなる第3の接合レンズとから構成される。第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズOL(4)では、カバーガラスCの厚さに応じて球面収差を補正する際、第1レンズ群G1および第2レンズ群G2が固定されて、第3レンズ群G3が光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するように構成される。例えば、カバーガラスCの厚さが設定(tc=0.17mm)よりも薄い場合、球面収差を補正するために、第3レンズ群G3を光軸に沿って物体側へ移動させ、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔を小さくする。
以下の表4に、第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸元の値を掲げる。
(表4)
[全体諸元]
f=5
β=-40倍
NA=1.25
D0=0.32
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
1 ∞ 0.39 1.458504 67.85
2 -1.7124 4.5 2.07141 31.51
3 -4.8286 0.2
4 -7.9258 2.88 1.673 38.15
5 -6.9675 0.2
6 -191.2221 1.03 1.61266 44.46
7 30.4248 6.08 1.456 91.36
8 -13.4399 0.2
9 -541.5427 1 1.673 38.15
10 26.6111 7.94 1.433852 95.25
11 -15.0000 0.2
12 41.1338 1 1.73211 46.18
13 13.4781 7.91 1.433852 95.25
14 -21.8423 D14(可変)
15 18.2759 4.69 1.43385 95.25
16 -33.5297 1 1.73211 46.18
17 25.4598 0.2
18 9.8794 5.33 1.456 91.36
19 -214.1266 7.98 1.76684 46.78
20 6.4885 5.06
21 -6.2365 1.47 1.59349 67.02
22 -2114.1228 3.55 1.834 37.18
23 -10.0340
[可変間隔データ]
tc 0.13 0.17 0.19
D14 0.810 0.410 0.200
[条件式対応値]
条件式(1) n1m=2.07141
条件式(2),(2A) ν1m=31.511
条件式(3) n1p=1.458504
条件式(4) (d0+d1p)/(−r1c)=0.41462
条件式(5) (−r1m)/d1m=1.07302
条件式(6) NA×f=6.25
条件式(7) d0/f=0.064
条件式(8) n3p=1.834
条件式(9) ν3p=37.184
図8は、第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図である。各収差図より、第4実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズは、諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有していることがわかる。
各実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズは、無限遠系補正型のレンズであるため、物体の像を結像させる結像レンズと組み合わせた有限遠補正光学系の態様で使用される。そこで、液浸顕微鏡対物レンズと組み合わせて使用される結像レンズの一例について、図9および表5を用いて説明する。図9は、各実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズと組み合わせて使用される結像レンズの構成を示す断面図である。各実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの諸収差図は、この結像レンズと組み合わせて使用したときのものである。図9に示す結像レンズILは、物体側から順に並んだ、両凸形状の第1の正レンズL91および両凹形状の第1の負レンズL92からなる第1の接合レンズと、両凸形状の第2の正レンズL93および両凹形状の第2の負レンズL94からなる第2の接合レンズとから構成される。結像レンズILは、各実施例に係る液浸顕微鏡対物レンズの像側に配置される。
以下の表5に、結像レンズの諸元の値を掲げる。なお、[全体諸元]の表において、fiは結像レンズの全系の焦点距離を示す。
(表5)
[全体諸元]
fi=200
[レンズ諸元]
面番号 R D nd νd
1 75.0430 5.1 1.622801 57.03
2 -75.0430 2 1.749501 35.19
3 1600.5800 7.5
4 50.2560 5.1 1.667551 41.96
5 -84.5410 1.8 1.612658 44.41
6 36.9110
上記各実施例によれば、比較的高い開口数を維持しつつ、広い視野と十分な作動距離を有して、視野の周辺部まで良好な光学性能が得られる液浸顕微鏡対物レンズを実現することができる。例えば、上記各実施例によれば、作動距離に対して高い開口数を実現しつつ、上述した特許文献1に記載の液浸顕微鏡対物レンズと比較して大きい視野数を得ることができる。
ここで、上記各実施例は本実施形態の一具体例を示しているものであり、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L11 正レンズ L12 負メニスカスレンズ
L13 正メニスカスレンズ

Claims (11)

  1. 物体側から順に並んだ、正レンズと、前記正レンズと接合され物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズとを有し、
    以下の条件式を満足する対物レンズ。
    2.03≦n1m≦2.30
    20≦ν1m
    但し、n1m:前記負メニスカスレンズのd線に対する屈折率、
    ν1m:前記負メニスカスレンズのアッベ数。
  2. 以下の条件式を満足する請求項1に記載の対物レンズ。
    20≦ν1m≦40
  3. 以下の条件式を満足する請求項1または2に記載の対物レンズ。
    1.40≦n1p≦1.60
    但し、n1p:前記正レンズのd線に対する屈折率。
  4. 以下の条件式を満足する請求項1〜3のいずれか一項に記載の対物レンズ。
    0.3<(d0+d1p)/(−r1c)<1.8
    0.8<(−r1m)/d1m<1.7
    但し、d0:物体から前記正レンズの物体側のレンズ面までの光軸上の距離、
    d1p:前記正レンズの光軸上の厚さ、
    d1m:前記負メニスカスレンズの光軸上の厚さ、
    r1c:物体側に凸の場合を正としたときの前記正レンズと前記負メニスカスレンズとの接合面の曲率半径、
    r1m:物体側に凸の場合を正としたときの前記負メニスカスレンズの像側のレンズ面の曲率半径。
  5. 以下の条件式を満足する請求項1〜4のいずれか一項に記載の対物レンズ。
    4.0<NA×f<15.0
    0.03<d0/f<0.20
    但し、f:前記対物レンズの焦点距離、
    NA:前記対物レンズの物体側開口数、
    d0:物体から前記正レンズの物体側のレンズ面までの光軸上の距離。
  6. 物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に並んだ、前記正レンズと、前記負メニスカスレンズと、前記正メニスカスレンズとからなり、
    前記第2レンズ群は、少なくとも2組の接合レンズを有し、
    前記第3レンズ群は、像側のレンズ面が像側に凹面を向けた第1対向負レンズと、前記第1対向負レンズの像側に対向して配置され物体側のレンズ面が物体側に凹面を向けた第2対向負レンズとを有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の対物レンズ。
  7. 前記第3レンズ群は、前記第2対向負レンズの像側に接合され像側のレンズ面が物体側に凹面を向けた第2対向正レンズを有し、
    以下の条件式を満足する請求項6に記載の対物レンズ。
    1.70≦n3p≦2.00
    25≦ν3p≦45
    但し、n3p:前記第2対向正レンズのd線に対する屈折率、
    ν3p:前記第2対向正レンズのアッベ数。
  8. 前記第3レンズ群は、物体側から順に並んだ、第1の接合レンズと、第2の接合レンズと、第3の接合レンズとからなり、
    前記第2の接合レンズは、前記第1対向負レンズと、前記第1対向負レンズの物体側に接合された第1対向正レンズとからなり、
    前記第3の接合レンズは、前記第2対向負レンズと、前記第2対向負レンズの像側に接合された第2対向正レンズとからなる請求項6または7に記載の対物レンズ。
  9. カバーガラスの厚さに応じて前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化する請求項6〜8のいずれか一項に記載の対物レンズ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の対物レンズと、結像レンズとを備える光学系。
  11. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の対物レンズを備える顕微鏡。
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