JP2005189732A - 顕微鏡対物レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】開口数が大きく、長い作動距離を有する低倍率の顕微鏡対物レンズを提供する。
【解決手段】物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分L2を含み、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、少なくとも2つの3枚接合レンズL5〜L7,L8〜L10を有する第2レンズ群G2と、像側に凹面を向けた第1接合メニスカスレンズL13,L14と、当該第1接合メニスカスレンズの前記凹面に対向して物体側に凹面を向けた第2接合メニスカスレンズL15,L16とを有する第3レンズ群G3とからなり、所定の条件式を満足することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡対物レンズに関する。
従来、顕微鏡の対物レンズには、解像力や蛍光観察時の明るさの向上を図るために、大きな開口数を有することが求められている。しかしながら開口数は、一般にレンズの倍率が高くなるほど大きな値が必要とされるものであり、眼や撮像素子の分解能等の理由から、低倍率の対物レンズに対しては高開口数化を図ることはあまり要求されていない。
ところが、近年では撮像素子の高画素化が進み解像度が向上したため、高解像度の対物レンズによって広い視野を取り込み、取り込んだ視野における任意の部分を拡大して観察することも可能となっている。このような場合、対物レンズに中間変倍光学系を組み合わせれば、対物レンズを倍率の異なる別の対物レンズに切り替えることなく比較的大きな変倍比を得ることができる。このような対物レンズの用途の拡がりから、広視野で、かつ高開口数を有する対物レンズが次第に要求されてきている。
倍率が20倍程度で高開口数を有する顕微鏡対物レンズとして、倍率が20倍で開口数が0.8の油浸系の対物レンズや、倍率が20倍で開口数が0.94の水浸系の対物レンズが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
これらの対物レンズのように、20倍程度の倍率で0.8以上の開口数を実現するためには、レンズを液浸系とすることが一般的である。特に、水よりも屈折率の大きい油を浸液として用いる方が、より容易に高開口数化を図ることができる。しかしながら、生組織切片や厚みのあるスライス標本等の生物試料を観察する場合には、該生物試料に対して屈折率差の少ない水を浸液とする水浸系の対物レンズが有効である。このため、油浸系の対物レンズと水浸系の対物レンズは用途によってそれぞれ使い分けがなされている。
特開平8−136816号公報 特開2002−31760号公報
上述のような水浸系の対物レンズは、スライス標本の内部や培養液中の細胞等を観察する用途のために、高開口数と同時に長い作動距離を有することが要求される場合が多い。しかしながら、上記各特許文献に開示されている対物レンズのように、開口数を極限まで大きくした対物レンズにおいて、作動距離をさらに伸ばすことには限界があるという問題がある。
そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、開口数が大きく、長い作動距離を有する低倍率の顕微鏡対物レンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
物体側から順に、
物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分を含み、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群と、
少なくとも2つの3枚接合レンズを有する第2レンズ群と、
像側に凹面を向けた第1接合メニスカスレンズと、当該第1接合メニスカスレンズの前記凹面に対向して物体側に凹面を向けた第2接合メニスカスレンズとを有する第3レンズ群とからなり、
以下の条件式(1),(2)を満足することを特徴とする顕微鏡対物レンズを提供する。
(1) 0.23<d0/F<0.35
(2) 1<f1/F<2
ただし、
d0:物体面から前記顕微鏡対物レンズ中の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離
F :前記顕微鏡対物レンズ全系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
また、本発明の好ましい態様によれば、本発明の顕微鏡対物レンズは、
以下の条件式(3),(4)を満足することが望ましい。
(3) 0.7<r3g/F<1.0
(4) 1.6<n3g<1.75
ただし、
r3g:前記第3レンズ群における前記第1接合メニスカスレンズの前記凹面の曲率半径
n3g:前記第3レンズ群における前記第1接合メニスカスレンズを構成するレンズのうち、像側のレンズのd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
本発明によれば、20倍より低い倍率で開口数が大きく、長い作動距離を有する顕微鏡対物レンズを提供することができる。
本発明の顕微鏡対物レンズは、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分を含み、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群と、少なくとも2つの3枚接合レンズを有する第2レンズ群と、像側に凹面を向けた第1接合メニスカスレンズと、当該第1接合メニスカスレンズの前記凹面に対向して物体側に凹面を向けた第2接合メニスカスレンズとを有する第3レンズ群とからなり、以下の条件式(1),(2)を満足するように構成されている。
(1) 0.23<d0/F<0.35
(2) 1<f1/F<2
ただし、
d0:物体面から前記顕微鏡対物レンズ中の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離
F :前記顕微鏡対物レンズ全系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
上記条件式(1)は、物体面(標本面)と本発明の顕微鏡対物レンズ中の最も物体側のレンズ面(第1レンズ面)との適切な距離を規定するための条件式である。上述した本発明の目的のような長い作動距離を実現するためには、標本面と第1レンズ面との間隔を所望値以上とすることが必須であり、この所望値が大きいほど長い作動距離を得ることができる。
条件式(1)の上限値を上回ると、光束の拡がりが大きくなるため、大きな開口数を維持することが困難となってしまう。一方、条件式(1)の下限値を下回ると、標本面と第1レンズ面との間隔が小さくなり過ぎて、十分な作動距離を確保することができなくなってしまう。
上記条件式(2)は、第1レンズ群の焦点距離を規定するための条件式である。この第1レンズ群は、正の屈折力を有しており、標本面からの発散光束を平行光束に近づけて第2レンズ群へ導く役割を持っている。
条件式(2)の上限値を上回ると、第1レンズ群の屈折力が小さくなるため、光束を十分に平行光に近づける(十分に収斂する)ことができなくなる。これにより、対物レンズの全長が大きくなる可能性が高まり、軸上色収差の2次スペクトルも悪化することとなってしまう。一方、条件式(2)の下限値を下回ると、球面収差やコマ収差が悪化し、ペッツバール和を補正することも困難になってしまう。
第2レンズ群は、第1レンズ群からの光束を受けて該第1レンズ群で発生した収差の補正を行うレンズ群である。第1レンズ群は、比較的正の屈折力が大きく、収差が補正不足の状態であるため、これを打ち消すように第2レンズ群は、収差を補正過剰の状態とする必要がある。特に、軸上色収差の2次スペクトルを悪化させずに収差を補正過剰の状態に保つためには、第2レンズ群に3枚接合レンズを用いることが非常に有効である。本発明のような比較的低倍率で高開口数の対物レンズは、像側の焦点深度が非常に小さくなるため、これに伴って許容される収差量も小さくなる。このため、球面収差や色収差などを十分に補正するためには、第2レンズ群に3枚接合レンズを複数備えていることが望ましい。
また、本発明の顕微鏡対物レンズにおいて、第3レンズ群は、曲率半径の比較的小さい凹面どうしを対向させた、いわゆるガウスタイプの構成を採用している。この構成により、負のペッツバール和を発生させ、像面湾曲収差の補正に寄与することが可能となる。しかしながら、開口数の大きい中低倍の対物レンズでは必然的に瞳径が大きくなるため、前記凹面の曲率半径をあまり小さくすることはできない。このため、まだ光束の拡がっていない第1レンズ群中の物体側に、曲率半径の小さい凹面を有するレンズを配置し、負のペッツバール和の発生を分散させることが有効となる。
そこで、上述のガウスタイプの前記凹面の曲率半径を適切なものとするために、本発明の顕微鏡対物レンズは、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3) 0.7<r3g/F<1.0
ただし、
r3g:前記第3レンズ群における前記第1接合メニスカスレンズの前記凹面の曲率半径
上記条件式(3)は、ガウスタイプの前記凹面(第3レンズ群中の像側に向いた凹面)の曲率半径を適切に規定する条件式である。
条件式(3)の下限値を下回ると、曲率半径が小さくなり過ぎて、コマ収差等の補正に影響を及ぼしてしまう。また、この曲率半径を小さくするためには光束を小さく絞り込まなければならないが、収差への影響を少なくするように光束を緩やかに絞る構成とすれば対物レンズの全長が大きくなってしまう。一方、条件式(3)の上限値を上回ると、ペッツバール和を補正する効果を十分に得ることができず、像面湾曲収差や非点収差によって像面の平坦性が悪化してしまう。
また、本発明の顕微鏡対物レンズは、より好ましい収差補正状態を実現するために、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
(4) 1.6<n3g<1.75
ただし、
n3g:前記第3レンズ群における前記第1接合メニスカスレンズを構成するレンズのうち、像側のレンズのd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
上記条件式(4)は、ガウスタイプの前記凹面(第3レンズ群中の像側に向いた凹面)を有するレンズの屈折率を適切に規定する条件式である。
条件式(4)の上限値を上回ると、短波長側の光の透過率が低下してしまう。一方、条件式(4)の下限値を下回ると、球面収差やコマ収差を補正することが困難になってしまう。
以下、添付図面に基づき本発明の各実施例に係る顕微鏡対物レンズについて詳細に説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成を示す断面図である。
本実施例に係る顕微鏡対物レンズは、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分(後述のレンズL2)を含み、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、2つの3枚接合レンズ(後述のレンズL5〜L7,L8〜L10)を有し、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、像側に凹面を向けた第1接合メニスカスレンズ(後述のレンズL13,L14)と、当該第1接合メニスカスレンズ(後述のレンズL13,L14)の前記凹面に対向して物体側に凹面を向けた第2接合メニスカスレンズ(後述のレンズL15,L16)とを有し、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL1と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2とからなる2枚接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL3と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL4とから構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL5と両凹形状の負レンズL6と両凸形状の正レンズL7とからなる3枚接合レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL8と両凸形状の正レンズL9と両凹形状の負レンズL10とからなる3枚接合レンズと、両凸形状の正レンズL11と両凹形状の負レンズL12とからなる2枚接合レンズとから構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL13と像側に大きな負の屈折力を有する両凹形状の負レンズL14とからなる2枚接合レンズと、物体側に大きな負の屈折力を有する負メニスカスレンズL15と両凸形状の正レンズL16とからなる2枚接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL17とから構成されている。
ここで、本実施例に係る顕微鏡対物レンズは、無限遠系補正型のレンズであるため、当該レンズ単独では結像作用を有しない。従って実際には、本実施例に係る顕微鏡対物レンズの像側に、何れかの結像レンズを配置して使用されることとなる。このため、後述する本実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図は、当該レンズと図2に示す結像レンズとを組み合わせた場合の諸収差図である。
図2は、本実施例に係る顕微鏡対物レンズと組み合わせて用いられる結像レンズの一例を示す断面図である。本実施例において用いられている結像レンズは、図2に示すように2つの2枚接合レンズからなる。
以下の表1,表2に、本発明の第1実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸元の値,結像レンズの諸元の値をそれぞれ掲げる。
尚、以下の全ての実施例は、本実施例において用いている結像レンズを共通に用いて示す。
[全体諸元]において、Fは焦点距離、NAは開口数、βは倍率、d0は物体面から第1レンズ面までの光軸上の距離をそれぞれ示す。
[レンズデータ]において、第1カラムの面番号は物体側からのレンズ面の順序、第2カラムのrはレンズ面の曲率半径、第3カラムのdはレンズ面の間隔、第4カラムのndはd線(λ=587.6nm)に対する屈折率、第5カラムのνdはd線(λ=587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示す。また、曲率半径∞は平面を示し、空気の屈折率1.0000はその記載を省略している。
なお、本実施例及び以下の各実施例に係る顕微鏡対物レンズでは、浸液として水を用いており、その屈折率及びアッベ数は、それぞれnd=1.33306及びνd=55.8としている。
ここで、以下の各実施例の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、その他長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかし光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、単位は「mm」に限られるものではない。
なお、以下の全実施例の諸元値においても、本実施例と同様の符号を用いる。
[表1]
(全体諸元)
F=12.5mm
NA=0.8
β=-16
d0=3.0

(レンズデータ)
面番号 r d nd νd
1 ∞ 2.0 1.45850 67.85
2 -3.572 7.5 1.80400 46.58
3 -9.726 0.2
4 -23.470 3.3 1.59240 68.33
5 -14.899 0.15
6 -42.830 3.4 1.56907 71.31
7 -20.406 0.2
8 116.594 4.3 1.49782 82.52
9 -23.947 1.2 1.65412 39.68
10 54.140 6.4 1.43385 95.25
11 -22.766 0.1
12 51.289 1.5 1.51680 64.10
13 20.365 7.5 1.49782 82.52
14 -33.840 1.5 1.61340 44.27
15 53.782 0.2
16 26.997 5.2 1.56907 71.31
17 -35.061 1.2 1.51680 64.10
18 48.680 0.2
19 16.931 6.4 1.59240 68.33
20 -125.018 5.5 1.65160 58.54
21 10.662 5.5
22 -9.495 4.8 1.65160 58.54
23 -196.603 5.4 1.62280 57.03
24 -15.538 0.2
25 -42.627 2.5 1.65411 39.68
26 -29.459

(条件式対応値)
(1) d0/F=0.24
(2) f1/F=1.33
(3) r3g/F=0.85
(4) n3g=1.6516
(表2)
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
1 75.043 5.1 1.62801 57.03
2 -75.043 2.0 1.74950 35.19
3 1600.580 7.5
4 50.256 5.1 1.66755 41.96
5 -84.541 1.8 1.61266 44.41
6 36.911
図3は、本発明の第1実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。
球面収差図においてNAは開口数を示し、非点収差図においてyは像高を示す。また、球面収差図及びコマ収差図において、dはd線(λ=587.6nm)、CはC線(λ=656.3nm)、FはF線(λ=486.1nm)、gはg線(λ=435.8nm)をそれぞれ示している。さらに、非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示している。
尚、以下に示す各実施例の諸収差図において、本実施例と同様の符号を用いる。
図3より、本実施例に係る顕微鏡対物レンズは、諸収差を良好に補正していることがわかる。
(第2実施例)
図4は、本発明の第2実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成を示す断面図である。
本実施例に係る顕微鏡対物レンズは、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分(後述のレンズL2)を含み、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、2つの3枚接合レンズ(後述のレンズL8〜L10,L11〜L13)を有し、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、像側に凹面を向けた第1接合メニスカスレンズ(後述のレンズL14,L15)と、当該第1接合メニスカスレンズ(後述のレンズL14,L15)の前記凹面に対向して物体側に凹面を向けた第2接合メニスカスレンズ(後述のレンズL16,L17)とを有し、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に平面を向けた平凸レンズL1と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2とからなる2枚接合レンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL3と、両凹形状の負レンズL4と両凸形状の正レンズL5とからなる2枚接合レンズとから構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹形状の負レンズL6と両凸形状の正レンズL7とからなる2枚接合レンズと、両凸形状の正レンズL8と両凹形状の負レンズL9と両凸形状の正レンズL10とからなる3枚接合レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と両凸形状の正レンズL12と両凹形状の負レンズL13とからなる3枚接合レンズとから構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL14と像側に大きな負の屈折力を有する両凹形状の負レンズL15とからなる2枚接合レンズと、物体側に大きな負の屈折力を有する負メニスカスレンズL16と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL17とからなる2枚接合レンズとから構成されている。
以下の表3に、本発明の第2実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸元の値を掲げる。
[表3]
(全体諸元)
F=12.5mm
NA=0.8
β=-16
d0=3.0

(レンズデータ)
面番号 r d nd νd
1 ∞ 2.0 1.45850 67.85
2 -3.523 7.5 1.80400 46.58
3 -11.943 0.2
4 -27.655 3.3 1.59240 68.33
5 -16.090 0.15
6 -60.897 1.5 1.61266 44.41
7 158.978 6.5 1.43385 95.25
8 -20.885 0.2
9 -85.166 1.6 1.61266 44.41
10 106.958 7.6 1.49782 82.52
11 -27.696 0.15
12 63.013 5.8 1.49782 82.52
13 -55.337 1.2 1.51680 64.10
14 38.839 7.4 1.49782 82.52
15 -48.455 0.2
16 77.662 1.5 1.52682 51.35
17 20.383 10.0 1.49782 82.52
18 -30.557 1.5 1.61340 44.27
19 211.326 0.2
20 17.000 7.4 1.59240 68.33
21 -400.724 5.5 1.69680 55.52
22 11.006 7.0
23 -11.489 4.8 1.65160 58.54
24 -74.716 5.4 1.65412 39.68
25 -17.129

(条件式対応値)
(1) d0/F=0.24
(2) f1/F=1.74
(3) r3g/F=0.88
(4) n3g=1.6968
図5は、本発明の第2実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。
図5より、本実施例に係る顕微鏡対物レンズは、諸収差を良好に補正していることがわかる。
(第3実施例)
図6は、本発明の第3実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成を示す断面図である。
本実施例に係る顕微鏡対物レンズは、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分(後述のレンズL1)を含み、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、2つの3枚接合レンズ(後述のレンズL4〜L6,L9〜L11)を有し、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、像側に凹面を向けた第1接合メニスカスレンズ(後述のレンズL12,L13)と、当該第1接合メニスカスレンズ(後述のレンズL12,L13)の前記凹面に対向して物体側に凹面を向けた第2接合メニスカスレンズ(後述のレンズL14,L15)とを有し、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、平行平板Hと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL1と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL2と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ正L3とから構成されている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL4と両凹形状の負レンズL5と両凸形状の正レンズL6とからなる3枚接合レンズと、両凸形状の正レンズL7と両凹形状の負レンズL8とからなる2枚接合レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9と両凸形状の正レンズL10と両凹形状の負レンズL11とからなる3枚接合レンズとから構成されている。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL12と像側に大きな負の屈折力を有する両凹形状の負レンズL13とからなる2枚接合レンズと、物体側に大きな負の屈折力を有する負メニスカスレンズL14と物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL15とからなる2枚接合レンズと、両凹形状の負レンズL16と両凸形状の正レンズL17とからなる2枚接合レンズとから構成されている。
以下の表4に、本発明の第3実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸元の値を掲げる。
[表4]
(全体諸元)
F=12.5mm
NA=0.8
β=-16
d0=3.0

(レンズデータ)
面番号 r d nd νd
1 ∞ 1.0 1.45850 67.85
2 ∞ 1.0
3 -9.156 7.0 1.80400 46.58
4 -10.101 0.2
5 -40.940 3.3 1.56907 71.31
6 -16.018 0.15
7 -43.803 3.5 1.67025 57.53
8 -19.161 0.2
9 -3037.411 3.5 1.49782 82.52
10 -34.164 1.2 1.61266 44.41
11 30.846 8.0 1.43385 95.25
12 -19.226 0.1
13 36.094 4.5 1.43385 95.25
14 -65.649 1.5 1.61266 44.41
15 60.954 0.1
16 21.848 1.5 1.51680 64.10
17 14.293 7.5 1.49782 82.52
18 -21.486 1.5 1.61266 44.41
19 23.989 0.2
20 12.456 5.2 1.49782 82.52
21 -53.314 6.0 1.69350 53.22
22 9.405 5.0
23 -9.035 4.5 1.61266 44.41
24 -63.730 5.0 1.49782 82.52
25 -17.706 1.0
26 -58.956 1.5 1.52682 51.35
27 107.913 4.5 1.72342 37.90
28 -26.290

(条件式対応値)
(1) d0/F=0.24
(2) f1/F=1.11
(3) r3g/F=0.75
(4) n3g=1.6935
図7は、本発明の第3実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。
図7より、本実施例に係る顕微鏡対物レンズは、諸収差を良好に補正していることがわかる。
なお、上記全実施例に係る顕微鏡対物レンズは、第1実施例において諸元を掲げて示した結像レンズに限られず、どのような結像レンズに対しても装着可能であり、上述の効果を奏することができる。
以上、実施例で示したように、20倍より低い倍率で開口数が大きく、比較的長い作動距離を有する顕微鏡対物レンズを提供することができる。
本発明の第1実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成を示す断面図である。 本発明の各実施例に係る顕微鏡対物レンズと組み合わせて用いられる結像レンズの一例を示す断面図である。 本発明の第1実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 本発明の第2実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成を示す断面図である。 本発明の第2実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。 本発明の第3実施例に係る顕微鏡対物レンズのレンズ構成を示す断面図である。 本発明の第3実施例に係る顕微鏡対物レンズの諸収差図である。
符号の説明
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
O 物体面

Claims (2)

  1. 物体側から順に、
    物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分を含み、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    少なくとも2つの3枚接合レンズを有する第2レンズ群と、
    像側に凹面を向けた第1接合メニスカスレンズと、当該第1接合メニスカスレンズの前記凹面に対向して物体側に凹面を向けた第2接合メニスカスレンズとを有する第3レンズ群とからなり、
    以下の条件式を満足することを特徴とする顕微鏡対物レンズ。
    0.23<d0/F<0.35
    1<f1/F<2
    ただし、
    d0:物体面から前記顕微鏡対物レンズ中の最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離
    F :前記顕微鏡対物レンズ全系の焦点距離
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
  2. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡対物レンズ。
    0.7<r3g/F<1.0
    1.6<n3g<1.75
    ただし、
    r3g:前記第3レンズ群における前記第1接合メニスカスレンズの前記凹面の曲率半径
    n3g:前記第3レンズ群における前記第1接合メニスカスレンズを構成するレンズのうち、像側のレンズのd線(λ=587.6nm)に対する屈折率
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