JPWO2018198445A1 - 切削インサート - Google Patents

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Abstract

切削インサートは、第1面と、第2面と、側面とを有している。第2面は、第1面と反対側にある。第1面と側面との稜線は、切れ刃を含む。切れ刃は、コーナ切れ刃と、コーナ切れ刃の第1端部に連なるサラエ刃と、コーナ切れ刃の第1端部と反対側の第2端部に連なる主切れ刃とを有する。すくい面は、第1立ち上がり面部と、第1立ち上がり面部と連なりかつ第1立ち上がり面部から見てコーナ切れ刃とは反対側にある第1すくい面部とを有する。サラエ刃と平行であってかつ基準面に垂直な断面において、第1立ち上がり面部と第1すくい面部との第1境界は、変曲点である。基準面に垂直な方向から見て、第1境界は、サラエ刃およびコーナ切れ刃の一方から、主切れ刃に沿って延在する直線に交差する方向に延在する第1線分を含む。

Description

本発明は、切削インサートに関する。本出願は、2017年4月25日に出願した日本特許出願である特願2017−086479号に基づく優先権を主張する。当該日本特許出願に記載された全ての記載内容は、参照によって本明細書に援用される。
国際公開第2015/174200号(特許文献1)には、フライス加工用の切削インサートが開示されている。当該切削インサートの主切れ刃と連なるすくい面の傾斜角は、主切れ刃の延在方向においてほぼ同じ角度である。
国際公開第2015/174200号
本発明の一態様に係る切削インサートは、第1面と、第2面と、側面とを備えている。第2面は、第1面と反対側にある。側面は、第1面および第2面の双方と連なる。第1面と側面との稜線は、切れ刃を含む。第1面は、切れ刃と連なるすくい面と、すくい面に対して切れ刃と反対側にあり、かつ平面形状を有する基準面とを有する。切れ刃は、コーナ切れ刃と、コーナ切れ刃の第1端部に連なるサラエ刃と、コーナ切れ刃の第1端部と反対側の第2端部に連なる主切れ刃とを有する。すくい面は、第1立ち上がり面部と、第1立ち上がり面部と連なりかつ第1立ち上がり面部から見てコーナ切れ刃とは反対側にある第1すくい面部とを有する。サラエ刃と平行であってかつ基準面に垂直な断面において、第1立ち上がり面部と第1すくい面部との第1境界は、変曲点である。基準面に垂直な方向から見て、第1境界は、サラエ刃およびコーナ切れ刃の一方から、主切れ刃に沿って延在する直線に交差する方向に延在する第1線分を含む。
図1は、第1実施形態に係る切削インサートの構成を示す斜視模式図である。 図2は、第1実施形態に係る切削インサートの構成を示す正面模式図である。 図3は、第1実施形態に係る切削インサートのすくい面付近の構成を示す正面模式図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った矢視断面模式図である。 図5は、図3のV−V線に沿った矢視断面模式図である。 図6は、図3のVI−VI線に沿った矢視断面模式図である。 図7は、図3のVII−VII線に沿った矢視断面模式図である。 図8は、図3のVIII−VIII線に沿った矢視断面模式図である。 図9は、図3のIX−IX線に沿った矢視断面模式図である。 図10は、図3の矢印Xの方向から見た切削インサートの構成を示す側面模式図である。 図11は、図3の矢印XIの方向から見た切削インサートの構成を示す側面模式図である。 図12は、切削工具を用いて工作物を切削している状態を示す正面模式図である。 図13は、切削工具を用いて工作物を切削している状態を示す平面模式図である。 図14は、第2実施形態に係る切削インサートの構成を示す正面模式図である。 図15は、第3実施形態に係る切削インサートの構成を示す正面模式図である。 図16は、サンプル1に係る切削インサートを用いて加工した場合における深さ方向の切込量(ap)と軸方向の切込量(ae)との関係を示す図である。 図17は、サンプル2に係る切削インサートを用いて加工した場合における深さ方向の切込量(ap)と軸方向の切込量(ae)との関係を示す図である。
[本開示が解決しようとする課題]
国際公開第2015/174200号に開示されている切削インサートを用いて工作物の加工を行う際、工作物の加工面に擦過痕が残る場合があった。
本発明の一態様の目的は、工作物の加工面に擦過痕が残ることを抑制可能な切削インサートを提供することである。
[本開示の効果]
本発明の一態様によれば、工作物の加工面に擦過痕が残ることを抑制可能な切削インサートを提供することができる。
[本発明の実施形態の概要]
まず、本発明の実施形態の概要について説明する。
(1)本発明の一態様に係る切削インサート100は、第1面5と、第2面7と、側面6とを備えている。第2面7は、第1面5と反対側にある。側面6は、第1面5および第2面7の双方と連なる。第1面5と側面6との稜線は、切れ刃3を含む。第1面5は、切れ刃3と連なるすくい面9と、すくい面9に対して切れ刃3と反対側にあり、かつ平面形状を有する基準面1とを有する。切れ刃3は、コーナ切れ刃33と、コーナ切れ刃33の第1端部C1に連なるサラエ刃13と、コーナ切れ刃33の第1端部C1と反対側の第2端部C2に連なる主切れ刃23とを有する。すくい面9は、第1立ち上がり面部32と、第1立ち上がり面部32と連なりかつ第1立ち上がり面部32から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある第1すくい面部11とを有する。サラエ刃13と平行であってかつ基準面1に垂直な断面において、第1立ち上がり面部32と第1すくい面部11との第1境界J1は、変曲点である。基準面1に垂直な方向から見て、第1境界J1は、サラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方から、主切れ刃23に沿って延在する直線E3に交差する方向に延在する第1線分L1を含む。
図12および図13を参照しつつ、切削インサート100を用いて工作物70に対して隅削り加工が行われる状態について説明する。切削インサート100の切れ刃3は、サラエ刃13と、主切れ刃23と、コーナ切れ刃33とを有している。図13に示されるように、切削インサート100は、フライスカッタボディ101に取り付けられている。フライスカッタボディ101が回転することで、切削インサート100は、回転方向Aに回転する。フライスカッタボディ101は、回転方向Aに回転しながら移動方向Bに移動する。回転する切れ刃3によって、工作物70が切削され、切屑102が発生する。好ましくは、切屑102は、渦巻き状にカールする。
国際公開第2015/174200号に開示されている切削インサートにおいては、切削インサートの主切れ刃と連なるすくい面の傾斜角は、主切れ刃の延在方向においてほぼ同じ角度である。そのため、当該切削インサートを用いて工作物70の加工を行う場合、主切れ刃23の中央付近の切屑部分の流出速度は、コーナ切れ刃33付近の切屑部分の流出速度と同程度か、もしくは当該流出速度よりも低くなる。この場合、全体の切屑102の流出方向は、工作物70の側面72に略平行な方向D2か、もしくは、フライスカッタボディの外周方向のベクトル成分を含む方向D3になる。これらの場合、切屑102のカール径が大きくなると、切屑102が、工作物70の加工後(加工済)の側面72に接触し、側面72に擦過痕を残す。側面72は、金属光沢を失い、たとえば白濁して見える。また切屑102が、側面72を超えて、工作物70の加工前(未加工)の上面73に接触し、上面73に擦過痕を残す場合がある。この場合、上面73は、金属光沢を失い、たとえば白濁して見える。
さらに切屑102が側面72に接触して、切屑102の流出方向が変化すると、切屑102がサラエ刃での加工面である工作物70の底面71に接触する場合がある。この場合、工作物70の底面71においても、擦過痕が形成される。さらに、切屑102が切削インサート100の側面に接触して、当該側面に擦過痕が形成される場合もある。
本発明の一態様に係る切削インサート100によれば、第1立ち上がり面部32と第1すくい面部11との第1境界J1は、サラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方から、主切れ刃23に沿って延在する直線に交差する方向に延在している。第1立ち上がり面部32は、コーナ切れ刃33付近における切屑102の流出速度を低減するように作用する。コーナ切れ刃33の中央付近と第1すくい面部との距離W2は、コーナ切れ刃33の端部付近と第1すくい面部との距離W1よりも長い。そのため、コーナ切れ刃33の中央付近で切削された切屑部分の曲率半径は、コーナ切れ刃33の端部付近で切削された切屑部分の曲率半径よりも大きくなる。従って、コーナ切れ刃33の端部付近における切屑部分の流出速度V1は、コーナ切れ刃33の中央付近における切屑部分の流出速度V2よりも低くなる。結果として、切屑102の流出方向が、フライスカッタボディの内周方向のベクトル成分を含む方向D1になる。よって、切屑102が、工作物70の加工後(加工済)の側面72に接触することを抑制することができる。その結果、工作物の加工面に擦過痕が残ることを抑制することができる。
(2)上記(1)に係る切削インサート100において、基準面1に垂直な方向から見て、第1境界J1は、第1線分L1と連なりかつ第1線分L1に対して傾斜する方向に延在する第2線分L2を含んでいてもよい。これにより、工作物の加工面に擦過痕が残ることをさらに抑制することができる。
(3)上記(2)に係る切削インサート100において、基準面1に垂直な方向から見て、サラエ刃13と平行な方向において、第1線分L1がサラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方に連なる位置G1と、主切れ刃23との間隔F1は、第1線分L1が第2線分L2に連なる位置G2と、主切れ刃23との間隔F2よりも大きくてもよい。
(4)上記(2)または(3)に係る切削インサート100において、基準面1に垂直な方向から見て、第2線分L2と、サラエ刃13と平行な直線E2とがなす角度θ2は、80°以上90°以下であってもよい。
(5)上記(2)〜(4)のいずれかに係る切削インサート100において、すくい面9は、第2立ち上がり面部21aと、第2立ち上がり面部21aと連なりかつ第2立ち上がり面部21aから見てコーナ切れ刃33とは反対側にある第2すくい面部21bとを有していてもよい。主切れ刃23と平行であってかつ基準面1に垂直な断面において、第2立ち上がり面部21aと第2すくい面部21bとの第2境界J2は、変曲点であってもよい。基準面1に垂直な方向から見て、第2境界J2は、第2線分L2と連なりかつ第2線分L2に対して傾斜する方向に延在する第3線分L3を含んでいてもよい。
(6)上記(5)に係る切削インサート100において、第3線分L3は、主切れ刃23に連なっていてもよい。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに係る切削インサート100において、基準面1に垂直な方向から見て、第1線分L1と、サラエ刃13に沿って延在する直線E1とがなす角度θ1は、20°以上80°以下であってもよい。
(8)上記(1)または(7)に係る切削インサート100において、第1境界J1は、主切れ刃23に連なっていてもよい。
(9)上記(1)または(7)に係る切削インサート100において、第1境界J1は、コーナ切れ刃33に連なっていてもよい。
[本発明の実施形態の詳細]
次に、図面に基づいて本発明の実施形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る切削インサート100の構成について説明する。
図1および図2に示されるように、第1実施形態に係る切削インサート100は、第1面5と、第2面7と、側面6とを主に有している。第1面5および第2面7の各々は、たとえば鋭角コーナ(または直角コーナ)と鈍角コーナとを交互に有する略多角形(略六角形)である。第2面7は、第1面5と反対側にある。側面6は、第1面5および第2面7の双方と連なる。切削インサート100には、第1面5および第2面7に開口する貫通孔8が設けられている。側面6は、貫通孔8を取り囲んでいる。
第1面5と側面6との稜線は、切れ刃3を含む。切れ刃3は、たとえば略六角形状の第1面5における3箇所のコーナに設けられている。同様に、第2面7と側面6との稜線は、切れ刃3を含む。切れ刃3は、たとえば略六角形状の第2面7における3箇所のコーナに設けられている。第1面5は、すくい面9と、基準面1とを主に有する。すくい面9は、切れ刃3と連なる。基準面1は、すくい面9に対して切れ刃3と反対側にある。基準面1は、平面形状を有する。基準面1は、たとえば着座面である。基準面1は、貫通孔8とすくい面9との間にある。切削インサート100は、たとえば着座面においてフライスカッタボディ101に接して位置決めされる。
図3に示されるように、切れ刃3は、コーナ切れ刃33と、サラエ刃13と、主切れ刃23とを主に有している。コーナ切れ刃33は、第1面5のノーズR部にある。コーナ切れ刃33は、第1端部C1と、第2端部C2とを有する。第2端部C2は、第1端部C1とは反対側の端部である。サラエ刃13は、コーナ切れ刃33の第1端部C1に連なる。主切れ刃23は、コーナ切れ刃33の第2端部C2に連なる。
すくい面9は、第1領域10と、第2領域20と、第3領域30とを有する。第1領域10は、サラエ刃13と連なる。第2領域20は、主切れ刃23と連なる。第3領域30は、コーナ切れ刃33と連なる。第3領域30は、第1領域10と第2領域20との間にある。第1領域10は、第1傾斜面11と、第2傾斜面12とを有していてもよい。第2傾斜面12は、サラエ刃13と連なる。第1傾斜面11は、第2傾斜面12と連なる。第1傾斜面11は、第2傾斜面12に対してサラエ刃13の反対側にある。第2領域20は、第3傾斜面21と、第4傾斜面22とを有していてもよい。第4傾斜面22は、主切れ刃23と連なる。第3傾斜面21は、第4傾斜面22と連なる。第3傾斜面21は、第4傾斜面22に対して主切れ刃23の反対側にある。第3領域30は、コーナ切れ刃33と連なる。
図4は、図3のIV−IV線に沿った矢視断面模式図である。図4に示されるように、すくい面9は、第5傾斜面31と、第1立ち上がり面部32と、第1すくい面部11とを有する。第5傾斜面31は、コーナ切れ刃33と連なる。第5傾斜面31は、第1立ち上がり面部32と連なる。第1立ち上がり面部32は、第5傾斜面31から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。第1すくい面部11は、第1立ち上がり面部32と連なる。第1すくい面部11は、第1立ち上がり面部32から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。
図4に示されるように、サラエ刃13と平行であってかつ基準面1に垂直な断面において、第1立ち上がり面部32と第1すくい面部11との第1境界J1は、変曲点である。断面視において、第1立ち上がり面部32の接線の傾きは、第1すくい面部11の接線の傾きとは異なっている。断面視において、第1立ち上がり面部32は、内側に凸の曲線であってもよし、直線であってもよい。断面視において、第1すくい面部11は、外側に凸の曲線であってもよいし、直線であってもよい。断面視において、サラエ刃13から遠ざかるに従って、第1立ち上がり面部32の傾斜角は小さくなってもよい。基準面1に対して垂直な方向D4において、第1境界J1の高さは、コーナ切れ刃33よりも高くてもよい。基準面1に対して垂直な方向D4において、第5傾斜面31と第1立ち上がり面部32との境界と、第1境界J1との距離H1は、たとえば0.04mm以上0.50mm以下である。
図4に示されるように、第5傾斜面31は、基準面1に対して正の角度で傾斜している。第5傾斜面31が基準面1に対して正の角度で傾斜しているとは、第5傾斜面31が、コーナ切れ刃33から離れるにつれて低くなるように、第5傾斜面31が基準面1に対して傾斜していることをいう。別の観点から言えば、コーナ切れ刃33を左方に向け、かつ基準面1を上方に向けて切削インサート100を配置した場合(図4参照)、第5傾斜面31が右下方に延在している場合をいう。一方、第1立ち上がり面部32は、コーナ切れ刃33から離れるにつれて高くなるように基準面1に対して傾斜している。つまり、第1立ち上がり面部32は、基準面1に対して負の角度で傾斜している。第1すくい面部11は、基準面1に対して正の角度で傾斜していてもよいし、負の角度で傾斜していてもよいし、平行であってもよい。
図3に示されるように、基準面1に垂直な方向から見て、第1立ち上がり面部32と第1すくい面部11との第1境界J1は、サラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方から、主切れ刃23に沿って延在する直線E3に交差する方向に延在する第1線分L1を含んでいる。サラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方は、サラエ刃13およびコーナ切れ刃33であってもよい。第1線分L1は、サラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方から、主切れ刃23に交差する方向に延在していてもよいし、コーナ切れ刃33に交差する方向に延在していてもよい。
図3に示されるように、基準面1に垂直な方向から見て、第1線分L1と、サラエ刃13に沿って延在する直線E1とがなす角度θ1は、20°以上80°以下であってもよい。角度θ1の上限は、70°であってもよいし、60°であってもよい。角度θ1の下限は、30°であってもよいし、45°であってもよい。
図5は、図3のV−V線に沿った矢視断面模式図である。図5に示されるように、すくい面9は、第5傾斜面31と、第1立ち上がり面部32と、第3すくい面部15とを有する。第5傾斜面31は、コーナ切れ刃33と連なる。第5傾斜面31は、第1立ち上がり面部32と連なる。第1立ち上がり面部32は、第5傾斜面31から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。第3すくい面部15は、第1立ち上がり面部32と連なる。第3すくい面部15は、第1立ち上がり面部32から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。第6傾斜面2は、第3すくい面部15と連なる。第6傾斜面2は、第3すくい面部15から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。基準面1は、第6傾斜面2と連なる。基準面1は、第6傾斜面2から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。
図5に示されるように、サラエ刃13と平行であってかつ基準面1に垂直な断面において、第1立ち上がり面部32と第3すくい面部15との第1境界J1は、変曲点である。第5傾斜面31は、基準面1に対して正の角度で傾斜している。第1立ち上がり面部32は、基準面1に対して負の角度で傾斜している。第3すくい面部15は、基準面1に対して正の角度で傾斜していてもよいし、負の角度で傾斜していてもよいし、平行であってもよい。第6傾斜面2は、正の角度で傾斜している。図5に示されるように、基準面1に対して垂直な方向D4において、第1境界J1の高さは、コーナ切れ刃33よりも低くてもよい。第1境界J1の高さは、基準面1よりも高くてもよい。
図3に示されるように、基準面1に垂直な方向から見て、第1境界J1は、第2線分L2を含んでいてもよい。第2線分L2は、第1線分L1と連なりかつ第1線分L1に対して傾斜する方向に延在する。図3に示されるように、基準面1に垂直な方向から見て、第2線分L2と、サラエ刃13と平行な直線E2とがなす角度θ2は、たとえば80°以上90°以下である。角度θ2の下限は、85°であってもよいし、90°であってもよい。
図3に示されるように、基準面1に垂直な方向から見て、サラエ刃13と平行な方向において、第1線分L1がサラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方に連なる位置G1と、主切れ刃23との間隔F1は、第1線分L1が第2線分L2に連なる位置G2と、主切れ刃23との間隔F2よりも大きくてもよい。間隔F1は、たとえば1.6mmである。間隔F2は、たとえば0.8mmである。間隔F1は、たとえば0.5mm以上3.5mm以下である。間隔F2は、たとえば0.4mm以上3.0mm以下である。基準面1に垂直な方向から見て、コーナ切れ刃33の曲率半径は、たとえば0.4mm以上3.5mm以下である。
図6は、図3のVI−VI線に沿った矢視断面模式図である。図6に示されるように、第2領域20は、第3傾斜面21と、第4傾斜面22と、第7傾斜面25とを有する。第3傾斜面21は、主切れ刃23と連なる。第3傾斜面21は、たとえば負の角度で傾斜している。第3傾斜面21は、第4傾斜面22と連なる。第4傾斜面22は、第3傾斜面21から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。第4傾斜面22は、たとえば正の角度で傾斜している。第7傾斜面25は、第4傾斜面22と連なる。第7傾斜面25は、第4傾斜面22から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。第7傾斜面25は、たとえば負の角度で傾斜している。第7傾斜面25は、基準面1と連なる。
図7は、図3のVII−VII線に沿った矢視断面模式図である。図7に示されるように、すくい面9は、第3領域30と、第2立ち上がり面部21aと、第2すくい面部21bとを有している。第3領域30は、コーナ切れ刃33と連なる。第3領域30は、第2立ち上がり面部21aと連なる。第2立ち上がり面部21aは、第3領域30から見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。第2すくい面部21bは、第2立ち上がり面部21aと連なる。第2すくい面部21bは、第2立ち上がり面部21aから見てコーナ切れ刃33とは反対側にある。
図7に示されるように、主切れ刃23と平行であってかつ基準面1に垂直な断面において、第2立ち上がり面部21aと第2すくい面部21bとの第2境界J2は、変曲点であってもよい。たとえば、断面視において、第2立ち上がり面部21aの接線の傾きは、第2すくい面部21bの接線の傾きとは異なっている。断面視において、第2立ち上がり面部21aは、内側に凸の曲線であってもよし、直線であってもよい。断面視において、第2すくい面部21bは、外側に凸の曲線であってもよいし、直線であってもよい。基準面1に対して垂直な方向D4において、第3領域30と第2立ち上がり面部21aとの境界と、第2境界J2との距離H2は、たとえば0.04mm以上0.50mm以下である。
図7に示されるように、第3領域30は、基準面1に対して正の角度で傾斜している。ここで、第3領域30が基準面1に対して正の角度で傾斜しているとは、第3領域30が、コーナ切れ刃33から離れるにつれて低くなるように、第3領域30が基準面1に対して傾斜していることをいう。別の観点から言えば、コーナ切れ刃33を右方に向け、かつ基準面1を上方に向けて切削インサート100を配置した場合(図7参照)、第3領域30が左下方に延在している場合をいう。一方、第2立ち上がり面部21aは、コーナ切れ刃33から離れるにつれて高くなるように基準面1に対して傾斜している。つまり、第2立ち上がり面部21aは、基準面1に対して負の角度で傾斜している。第2すくい面部21bは、基準面1に対して正の角度で傾斜していてもよいし、負の角度で傾斜していてもよいし、平行であってもよい。第2立ち上がり面部21aは、たとえば第2領域20の一部である。第2立ち上がり面部21aは、第3領域30の一部であってもよいし、第2領域20と第3領域30との境界を含む領域であってもよい。
第2立ち上がり面部21aと第2すくい面部21bとの第2境界J2は、たとえば第3線分L3を含んでいる。図3に示されるように、基準面1に垂直な方向から見て、第3線分L3は、第2線分L2と連なりかつ第2線分L2に対して傾斜する方向に延在する。第3線分L3は、たとえば主切れ刃23に連なっている。第3線分L3は、途中で折れ曲がっていてもよいし、直線状であってもよい。第3線分L3は、たとえばサラエ刃13とほぼ平行な方向に延在している。
図8は、図3のVIII−VIII線に沿った矢視断面模式図である。図8に示されるように、主切れ刃23と平行であって、第1線分L1に交差しかつ基準面1に垂直な断面において、第3領域30は、たとえば基準面1に対して負の角度で傾斜している。第1傾斜面11は、たとえば基準面1に対して正の角度で傾斜している。図8に示す断面において、第1境界J1は、すくい面9の頂点であってもよい。第8傾斜面4は、たとえば基準面1に対して正の角度で傾斜している。第8傾斜面4の傾斜角は、第1傾斜面11の傾斜角よりも大きくてもよい。第8傾斜面4は、基準面1と連なっている。
図9は、図3のIX−IX線に沿った矢視断面模式図である。図9に示されるように、主切れ刃23と平行であって、第1線分L1から離間し、サラエ刃13と交差しかつ基準面1に垂直な断面において、第2傾斜面12は、たとえば基準面1に対して負の角度で傾斜している。第1傾斜面11は、たとえば基準面1に対して正の角度で傾斜している。
図10および図11に示されるように、側面6は、第1側部61と、第2側部62と、第3側部63とを有する。第1側部61と第1領域10との稜線が、サラエ刃13を構成する。第2側部62と第2領域20との稜線が、主切れ刃23を構成する。第3側部63と第3領域30との稜線が、コーナ切れ刃33を構成する。コーナ切れ刃33は、基準面1に対して垂直な方向から見て、円弧形状を有する。サラエ刃13および主切れ刃23は、基準面1に対して垂直な方向から見て、直線形状を有する。
図10および図11に示されるように、基準面1に対して垂直な方向D4において、コーナ切れ刃33の第1端部C1および第2端部C2は、基準面1よりも高い。第1端部C1および第2端部C2は基準面1よりも高いとは、基準面1を上向きにして切削インサート100を配置した場合に、第1端部C1および第2端部C2が、基準面1よりも上方にある場合をいう。図10に示されるように、サラエ刃13は、第1端部C1から離れるにつれて高くなる部分を有する。図11に示されるように、主切れ刃23は、第2端部C2から離れるにつれて高くなる部分と、低くなる部分を有する。基準面1に平行な方向から見て、主切れ刃23は基準面1と交差するように延在する。言い換えれば、基準面1に対して垂直な方向D4において、第2端部C2から離れるにつれて、主切れ刃23は基準面1に近づき、基準面1と交差した後、基準面1から離れる。
次に、第1実施形態に係る切削インサート100の作用効果について説明する。
第1実施形態に係る切削インサート100によれば、第1立ち上がり面部32と第1すくい面部11との第1境界J1は、サラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方から、主切れ刃23に沿って延在する直線に交差する方向に延在している。第1立ち上がり面部32は、コーナ切れ刃33付近における切屑102の流出速度を低減するように作用する。コーナ切れ刃33の中央付近と第1すくい面部との距離W2は、コーナ切れ刃33の端部付近と第1すくい面部との距離W1よりも長い(図12参照)。そのため、コーナ切れ刃33の中央付近で切削された切屑部分の曲率半径は、コーナ切れ刃33の端部付近で切削された切屑部分の曲率半径よりも大きくなる。従って、コーナ切れ刃33の端部付近における切屑部分の流出速度V1は、コーナ切れ刃33の中央付近における切屑部分の流出速度V2よりも低くなる。結果として、切屑102の流出方向が、フライスカッタボディの内周方向のベクトル成分を含む方向D1になる。よって、切屑102が、工作物70の加工後(加工済)の側面72に接触することを抑制することができる。その結果、工作物の加工面に擦過痕が残ることを抑制することができる。
また第1実施形態に係る切削インサート100によれば、切屑102が工作物70の加工前(未加工)の上面73に接触することを抑制することができる。結果として、上面73に擦過痕が残ることを抑制することができる。さらに切屑102が側面72に接触することを抑制することができるため、切屑102は良好に排出される。結果として、切屑102がサラエ刃での加工面である工作物70の底面71に接触することを抑制することができる。結果として、工作物70の底面71において擦過痕が形成されることを抑制することができる。さらに、切屑102が切削インサート100の側面6に接触することを抑制することができる。結果として、切削インサート100の側面6に擦過痕が形成されることを抑制することができる。
さらに第1実施形態に係る切削インサート100によれば、基準面1に垂直な方向から見て、第1境界J1は、第1線分L1と連なりかつ第1線分L1に対して傾斜する方向に延在する第2線分L2を含んでいる。これにより、工作物の加工面に擦過痕が残ることをさらに抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る切削インサート100の構成について説明する。第2実施形態に係る切削インサートは、第1境界が主切れ刃に連なっている構成において、第1実施形態に係る切削インサートと異なっており、その他の構成については、第1実施形態に係る切削インサートとほぼ同じである。以下、第1実施形態に係る切削インサートと異なる構成を中心に説明する。
図14に示されるように、基準面1に垂直な方向から見て、第1立ち上がり面部32と第1すくい面部11との第1境界J1は、主切れ刃23に連なっていてもよい。第1境界J1は、コーナ切れ刃33から主切れ刃23まで連続的に延在していてもよい。第1境界J1がサラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方に連なる位置G1は、サラエ刃13であってもよいし、コーナ切れ刃33であってもよいし、第1端部C1であってもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る切削インサート100の構成について説明する。第3実施形態に係る切削インサートは、第1境界がコーナ切れ刃に連なっている構成において、第1実施形態に係る切削インサートと異なっており、その他の構成については、第1実施形態に係る切削インサートとほぼ同じである。以下、第1実施形態に係る切削インサートと異なる構成を中心に説明する。
図15に示されるように、基準面1に垂直な方向から見て、第1立ち上がり面部32と第1すくい面部11との第1境界J1は、コーナ切れ刃33に連なっていてもよい。第1境界J1は、サラエ刃13からコーナ切れ刃33まで連続的に延在していてもよい。第1境界J1がサラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方に連なる位置G1は、サラエ刃13であってもよいし、コーナ切れ刃33であってもよいし、第1端部C1であってもよい。
(サンプル準備)
まず、サンプル1およびサンプル2に係る切削インサートを準備した。サンプル1およびサンプル2に係る切削インサートは、それぞれ実施例および比較例である。サンプル1およびサンプル2に係る切削インサートのコーナ切れ刃の半径(ノーズ半径)を1.6mmとした。サンプル1として、第1実施形態に係る切削インサートを用いた。具体的には、第1実施形態に係る切削インサートにおいては、すくい面の途中に第1立ち上がり部(段差)が設けられた(図4参照)。一方、サンプル2に係る切削インサートにおいては、第1立ち上がり部(段差)が設けられなかった。
(評価方法)
切削インサートをカッタ本体に取り付けた。カッタ本体の直径を100mmとした。切削インサートは単刃とした。切削速度(V)を200m/分とした。送り量(f)を0.2mm/tとした。被削材(工作物)をS50Cとした。ドライ加工を行った。深さ方向の切り込み量を3mmとし、深さ方向に6回切り込んだ。まず、深さ方向の切り込み量(ap)を3mmとし、かつ軸方向の切り込み量(ae)を10mmとして、被削材に対してフライス加工を行った。フライス加工後、被削材の加工面に擦過痕が形成されているかどうかを目視で確認した。
擦過痕が形成されていない場合には、深さ方向の切り込み量を増やして、引き続き被削材に対してフライス加工を行った。具体的には、深さ方向の切り込み量を6mmとし、かつ軸方向の切り込み量を10mmとして、被削材に対してフライス加工を行った。軸方向の切り込み量を10mmに維持したまま、深さ方向の切り込み量を3mm毎増加させ、深さ方向の切り込み量が18mmになるまで、フライス加工および擦過痕の有無の確認を繰り返した。
次に、軸方向の切り込み量を20mmに増やした。軸方向の切り込み量を20mmに維持したまま、深さ方向の切り込み量を3mm毎増加させ、深さ方向の切り込み量が18mmになるまで、フライス加工および擦過痕の有無の確認を繰り返した。被削材の加工面に擦過痕が形成されていることが確認された場合には、当該軸方向の切り込み量におけるフライス加工を終了した。加工面が金属光沢を失って白濁して見えた場合に、加工面に擦過痕が形成されていると判断した。同様の工程を軸方向の切り込み量が100mmになるまで繰り返した。
(評価結果)
図16および図17は、それぞれサンプル1およびサンプル2に係る切削インサートを用いて加工した場合における深さ方向の切込量(ap)と軸方向の切込量(ae)との関係を示す図である。
図16に示されるように、サンプル1に係る切削インサートを用いた場合においては、ae=60mm以下までの条件において、ap=18mmを達成することができた。またae=70mm以上100mm以下までの条件において、ap=9mmを達成することができた。言い換えれば、ae=70mm以上100mm以下の条件において、ap=12mmの場合に擦過痕が発生した。
図17に示されるように、サンプル2に係る切削インサートを用いた場合においては、ae=10mmの条件において、ap=18mmを達成することができた。またae=20mm以上100mm以下までの条件において、ap=3mmを達成することができた。言い換えれば、ae=20mm以上100mm以下の条件において、ap=6mmの場合に擦過痕が発生した。
以上の結果により、サラエ刃13およびコーナ切れ刃33の一方から、主切れ刃23に沿って延在する直線に交差する方向に延在する段差を設けることにより、工作物の加工面に擦過痕が残ることを抑制できることが確かめられた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 基準面、2 第6傾斜面、3 切れ刃、4 第8傾斜面、5 第1面、6 側面、7 第2面、8 貫通孔、9 すくい面、10 第1領域、11 第1すくい面部(第1傾斜面)、12 第2傾斜面、13 サラエ刃、15 第3すくい面部、20 第2領域、21 第3傾斜面、21a 第2立ち上がり面部、21b 第2すくい面部、22 第4傾斜面、23 主切れ刃、25 第7傾斜面、30 第3領域、31 第5傾斜面、32 第1立ち上がり面部、33 コーナ切れ刃、61 第1側部、62 第2側部、63 第3側部、70 工作物、71 底面、72 側面、73 上面、100 切削インサート、101 フライスカッタボディ、102 切屑、A 回転方向、B 移動方向、C1 第1端部、C2 第2端部、D1,D2,D3,D4 方向、E1,E2,E3 直線、F1,F2 間隔、G1,G2 位置、H1,H2,W1,W2 距離、J1 第1境界、J2 第2境界、L1 第1線分、L2 第2線分、L3 第3線分、V1,V2 流出速度。

Claims (9)

  1. 第1面と、
    前記第1面と反対側にある第2面と、
    前記第1面および前記第2面の双方と連なる側面とを備え、
    前記第1面と前記側面との稜線は、切れ刃を含み、
    前記第1面は、前記切れ刃と連なるすくい面と、前記すくい面に対して前記切れ刃と反対側にあり、かつ平面形状を有する基準面とを有し、
    前記切れ刃は、コーナ切れ刃と、前記コーナ切れ刃の第1端部に連なるサラエ刃と、前記コーナ切れ刃の前記第1端部と反対側の第2端部に連なる主切れ刃とを有し、
    前記すくい面は、第1立ち上がり面部と、前記第1立ち上がり面部と連なりかつ前記第1立ち上がり面部から見て前記コーナ切れ刃とは反対側にある第1すくい面部とを有し、
    前記サラエ刃と平行であってかつ前記基準面に垂直な断面において、前記第1立ち上がり面部と前記第1すくい面部との第1境界は、変曲点であり、
    前記基準面に垂直な方向から見て、前記第1境界は、前記サラエ刃および前記コーナ切れ刃の一方から、前記主切れ刃に沿って延在する直線に交差する方向に延在する第1線分を含む、切削インサート。
  2. 前記基準面に垂直な方向から見て、前記第1境界は、前記第1線分と連なりかつ前記第1線分に対して傾斜する方向に延在する第2線分を含む、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記基準面に垂直な方向から見て、前記サラエ刃と平行な方向において、前記第1線分が前記サラエ刃および前記コーナ切れ刃の一方に連なる位置と、前記主切れ刃との間隔は、前記第1線分が前記第2線分に連なる位置と、前記主切れ刃との間隔よりも大きい、請求項2に記載の切削インサート。
  4. 前記基準面に垂直な方向から見て、前記第2線分と、前記サラエ刃と平行な直線とがなす角度は、80°以上90°以下である、請求項2または請求項3に記載の切削インサート。
  5. 前記すくい面は、第2立ち上がり面部と、前記第2立ち上がり面部と連なりかつ前記第2立ち上がり面部から見て前記コーナ切れ刃とは反対側にある第2すくい面部とを有し、
    前記主切れ刃と平行であってかつ前記基準面に垂直な断面において、前記第2立ち上がり面部と前記第2すくい面部との第2境界は、変曲点であり、
    前記基準面に垂直な方向から見て、前記第2境界は、前記第2線分と連なりかつ前記第2線分に対して傾斜する方向に延在する第3線分を含む、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の切削インサート。
  6. 前記第3線分は、前記主切れ刃に連なる、請求項5に記載の切削インサート。
  7. 前記基準面に垂直な方向から見て、前記第1線分と、前記サラエ刃に沿って延在する直線とがなす角度は、20°以上80°以下である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の切削インサート。
  8. 前記第1境界は、前記主切れ刃に連なる、請求項1または請求項7に記載の切削インサート。
  9. 前記第1境界は、前記コーナ切れ刃に連なる、請求項1または請求項7に記載の切削インサート。
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