JPWO2018167825A1 - 信号伝送装置 - Google Patents

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Abstract

入力されたデジタル信号の立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号tpを出力し、デジタル信号の立ち下がりエッジに同期して、極性が第1のパルス信号tpの極性と異なる第2のパルス信号tnを出力するパルス生成回路(4)を設け、制御回路(11)が、受信部(7)により受信された第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していれば、干渉が解消されるように、パルス生成回路(4)から出力される第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整する。

Description

この発明は、伝送路を介して、信号を伝送する信号伝送装置に関するものである。
ケーブル又はプリント基板配線などの損失性の伝送路を用いて、デジタル信号を伝送する信号伝送装置では、損失性の伝送路の影響で、デジタル信号の通信品質が劣化することがある。損失性の伝送路の影響は、デジタル信号の周波数が高くなる程、顕著になる。
デジタル信号の通信品質の劣化として、信号伝送装置の受信端において、デジタル信号の振幅が減少する特性劣化のほか、信号伝送装置の受信端において、デジタル信号の波形が歪む特性劣化などが挙げられる。
デジタル信号の振幅が減少する特性劣化、あるいは、デジタル信号の波形が歪む特性劣化が生じている場合、信号伝送装置の受信側では、デジタル信号の信号レベルが、H(High)レベルであるのか、L(Low)レベルであるのかの判別が困難になることがある。
デジタル信号の信号レベルが、Hレベルであるのか、Lレベルであるのかの判別が行えなければ、信号伝送装置の受信側では、送信側から送信されたデジタル信号を再生することができない。
伝送路において、デジタル信号の通信品質の劣化を招く要因として、伝送路の表皮効果及び誘電損失が挙げられる。
伝送路の表皮効果及び誘電損失は、伝送路によって伝送されるデジタル信号の周波数に依存する損失量を有している。伝送路の表皮効果及び誘電損失は、デジタル信号の波形を歪ませるとともに、時間軸誤差であるジッタの増加を招くため、通信品質の劣化要因となる。
表皮効果は、周波数が比較的高い交流電流が導体である伝送路を流れるとき、導体の表面で電流密度が高くなり、導体の内部ほど、電流密度が低くなる現象である。
また、誘電損失は、誘電体に交流電場を加えたとき、誘電体の中で、電気エネルギーが熱エネルギーとして失われる現象である。
時間軸誤差であるジッタは、通信信号であるデジタル信号のビット列に依存するため、データ依存ジッタ(DDJ:Data Dependent Jitter)と称される。
以下の特許文献1には、データ依存ジッタを抑制するために、イコライザ(equalizer)を受信部に配置している信号伝送装置が開示されている。
イコライザは、伝送路によって伝送されるデジタル信号の周波数特性を最適化するために、フィルタ回路などを用いて、デジタル信号の周波数特性を調整する補償回路である。
イコライザは、伝送路損失の周波数特性に対して、逆特性の波形補償処理をデジタル信号に施すことで、データ依存ジッタを抑制する。
特表平9−507978公報
従来の信号伝送装置は以上のように構成されているので、伝送路損失の周波数特性に対して、正確な逆特性が得られなければ、逆特性の波形補償処理をデジタル信号に施しても、データ依存ジッタを抑制することができない。このため、イコライザを用いても、データ依存ジッタを抑制することができないことがあるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、伝送路損失の周波数特性に対して、逆特性の波形補償処理を実施することなく、データ依存ジッタを抑制することができる信号伝送装置を得ることを目的とする。
この発明に係る信号伝送装置は、入力されたデジタル信号の立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号を出力し、デジタル信号の立ち下がりエッジに同期して、極性が第1のパルス信号の極性と異なる第2のパルス信号を出力するパルス生成回路と、パルス生成回路から出力された第1のパルス信号及び第2のパルス信号のそれぞれを伝送路に出力するバッファ回路と、伝送路によって伝送された第1のパルス信号及び第2のパルス信号のそれぞれを受信する受信部とを設け、制御回路が、受信部により受信された第1のパルス信号と第2のパルス信号とが干渉していれば、干渉が解消されるように、パルス生成回路から出力される第1のパルス信号のパルス幅及び第2のパルス信号のパルス幅のそれぞれを調整するようにしたものである。
この発明によれば、入力されたデジタル信号の立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号を出力し、デジタル信号の立ち下がりエッジに同期して、極性が第1のパルス信号の極性と異なる第2のパルス信号を出力するパルス生成回路を設け、制御回路が、受信部により受信された第1のパルス信号と第2のパルス信号とが干渉していれば、干渉が解消されるように、パルス生成回路から出力される第1のパルス信号のパルス幅及び第2のパルス信号のパルス幅のそれぞれを調整するように構成したので、伝送路損失の周波数特性に対して、逆特性の波形補償処理を実施することなく、データ依存ジッタを抑制することができる効果がある。
この発明の実施の形態1による信号伝送装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による信号伝送装置の遅延回路4cを示す構成図である。 図1の信号伝送装置により送受信されるデジタル信号の波形を示す説明図である。 第1のパルス信号tp及び第2のパルス信号tnの波形の変化を示す説明図である。 デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpとデジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpとを示す説明図である。 制御回路11による遅延時間(TA)の調整処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による信号伝送装置の遅延回路4cを示す構成図である。 この発明の実施の形態3による信号伝送装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3による信号伝送装置のパルス生成回路31を示す構成図である。 この発明の実施の形態4による信号伝送装置のパルス生成回路31を示す構成図である。 この発明の実施の形態5による信号伝送装置を示す構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による信号伝送装置を示す構成図である。
図1において、送信部1は、デジタル信号生成器2、増幅回路3、パルス生成回路4及びバッファ回路5を備えており、通信信号であるデジタル信号を損失性伝送路6に出力する。
デジタル信号生成器2は、デジタル信号を生成し、生成したデジタル信号を増幅回路3に出力する回路である。
増幅回路3は、デジタル信号生成器2から出力されたデジタル信号を増幅し、増幅後のデジタル信号Aをパルス生成回路4に出力する回路である。
パルス生成回路4は、分岐回路4a、反転回路4b、遅延回路4c及び合成回路4dを備えている。
パルス生成回路4は、増幅回路3から出力されたデジタル信号Aの立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号tpを出力し、デジタル信号Aの立ち下がりエッジに同期して、極性が第1のパルス信号tpの極性と異なる第2のパルス信号tnを出力する回路である。
この実施の形態1では、第1のパルス信号tpは、パルス幅TAの正極パルス信号であり、第2のパルス信号tnは、パルス幅TAの負極パルス信号である。
第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAは、後述する遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)と一致する。
分岐回路4aは、増幅回路3から出力されたデジタル信号Aを2つに分岐し、分岐後のデジタル信号として、第1のデジタル信号Bと第2のデジタル信号B’を出力する回路である。
反転回路4bは、例えば極性反転素子で実現され、分岐回路4aから出力された第2のデジタル信号B’の極性を反転し、極性反転後の第2のデジタル信号Cを遅延回路4cに出力する。
遅延回路4cは、反転回路4bから出力された極性反転後の第2のデジタル信号Cを遅延し、遅延後の第2のデジタル信号Dを合成回路4dに出力する回路である。
合成回路4dは、分岐回路4aから出力された第1のデジタル信号Bと遅延回路4cから出力された第2のデジタル信号Dとを合成し、合成後のデジタル信号Eを、第1のパルス信号tp及び第2のパルス信号tnとして、バッファ回路5に出力する回路である。
バッファ回路5は、パルス生成回路4の合成回路4dから出力された合成後のデジタル信号Eを損失性伝送路6に出力する回路である。
損失性伝送路6は、例えば、メタル線などの損失性の伝送路であり、バッファ回路5から出力された合成後のデジタル信号Eを伝送する。
損失性伝送路6は、損失性の伝送路であるため、損失性伝送路6によって伝送されるデジタル信号Eは、伝送路損失を受ける。このため、受信部7の受信端では、デジタル信号Eがデジタル信号Fに変化している。
図1では、通信信号であるデジタル信号Eが差動信号で伝送されている例を示しているが、デジタル信号Eが差動信号で伝送されるものに限るものではなく、例えば、シングルエンド信号で伝送されるものであってもよい。
受信部7は、比較回路8及び受信器9を備えており、損失性伝送路6によって伝送されたデジタル信号Fを受信する。
比較回路8は、損失性伝送路6によって伝送されたデジタル信号Fを受信し、デジタル信号Fの信号レベルと、事前に設定されたヒステリシス閾値VTHとを比較するとともに、デジタル信号Fの信号レベルと、事前に設定されたヒステリシス閾値VTLとを比較する。ヒステリシス閾値VTLは、ヒステリシス閾値VTHよりも小さい閾値である。
また、比較回路8は、デジタル信号Fの信号レベルがヒステリシス閾値VTHよりも大きくなると、デジタル信号Fの信号レベルがヒステリシス閾値VTL以上の間、デジタル信号Gとして、正極電圧Vの出力を継続する。
比較回路8は、デジタル信号Fの信号レベルがヒステリシス閾値VTLよりも小さくなると、デジタル信号Fの信号レベルがヒステリシス閾値VTH以下の間、デジタル信号Gとして、正極電圧Vよりも小さい負極電圧Vの出力を継続する。
受信器9は、比較回路8から出力された正極電圧V及び負極電圧Vに従ってデジタル信号生成器2により生成されたデジタル信号を再生し、再生したデジタル信号をデジタル信号Hとして出力する。
信号レベル測定部10は、損失性伝送路6によって伝送されたデジタル信号Fの信号レベルVinを測定する回路である。
制御回路11は、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinに基づいて、パルス生成回路4の遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整することで、第1のパルス信号tpのパルス幅及び第2のパルス信号tnのパルス幅のそれぞれを調整する回路である。
図2は、この発明の実施の形態1による信号伝送装置の遅延回路4cを示す構成図である。
図2において、遅延回路4cの入力端子12aは、反転回路4bと接続されている。
遅延回路4cの出力端子12bは、合成回路4dと接続されている。
信号遅延部13−n(n=1,2,・・・,N)は、反転回路4bから出力された極性反転後の第2のデジタル信号Cを遅延する回路である。
セレクタ回路14は、N個の信号遅延部13−nのうち、制御回路11から出力された制御信号が示す個数の信号遅延部13−nを入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる回路である。
次に動作について説明する。
図3は、図1の信号伝送装置により送受信されるデジタル信号の波形を示す説明図である。
まず、送信部1のデジタル信号生成器2は、デジタル信号を生成し、生成したデジタル信号を増幅回路3に出力する。
デジタル信号生成器2により生成されるデジタル信号は、複数のパルス信号から構成されている信号であり、各々のパルス信号のパルス幅はTである。
送信部1の増幅回路3は、デジタル信号生成器2から出力されたデジタル信号を増幅し、増幅後のデジタル信号Aをパルス生成回路4に出力する。
送信部1のパルス生成回路4は、増幅回路3からデジタル信号Aを受けると、図3に示すように、デジタル信号Aの立ち上がりエッジに同期して、パルス幅TAの正極パルス信号である第1のパルス信号tpをバッファ回路5に出力する。
また、パルス生成回路4は、図3に示すように、デジタル信号Aの立ち下がりエッジに同期して、パルス幅TAの負極パルス信号である第2のパルス信号tnをバッファ回路5に出力する。
以下、パルス生成回路4によるパルス信号の生成処理を具体的に説明する。
パルス生成回路4の分岐回路4aは、増幅回路3からデジタル信号Aを受けると、デジタル信号Aを2つに分岐し、2分岐した一方のデジタル信号として、第1のデジタル信号Bを合成回路4dに出力する。
また、分岐回路4aは、2分岐した他方のデジタル信号として、第2のデジタル信号B’を反転回路4bに出力する。
パルス生成回路4の反転回路4bは、分岐回路4aから第2のデジタル信号B’を受けると、第2のデジタル信号B’の極性を反転し、極性反転後の第2のデジタル信号Cを遅延回路4cに出力する。
パルス生成回路4の遅延回路4cは、反転回路4bから極性反転後の第2のデジタル信号Cを受けると、極性反転後の第2のデジタル信号Cを遅延し、遅延後の第2のデジタル信号Dを合成回路4dに出力する。
遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)は、後述する制御回路11によって調整される。
このため、第2のデジタル信号Dは、図3に示すように、第1のデジタル信号Bよりも遅延時間(TA)だけ遅れている。
パルス生成回路4の合成回路4dは、分岐回路4aから出力された第1のデジタル信号Bと、遅延回路4cから出力された第2のデジタル信号Dとを合成し、図3に示すように、合成後のデジタル信号Eをバッファ回路5に出力する。
ここで、第1のデジタル信号Bの極性と、第2のデジタル信号Dの極性とが同じ極性であれば、合成回路4dによって第1のデジタル信号Bと第2のデジタル信号Dとの加算が行われる。
一方、第1のデジタル信号Bの極性と、第2のデジタル信号Dの極性とが異なる極性であれば、合成回路4dによって第1のデジタル信号Bと第2のデジタル信号Dとの減算が行われる。
このため、図3の例では、第1のデジタル信号Bの立ち上がりの開始点から、第2のデジタル信号Dの立ち下がりの終了点に至るまでの間、合成回路4dから出力される合成後のデジタル信号Eとして、第1のパルス信号tpが出力される。
また、第1のデジタル信号Bの立ち下がりの開始点から、第2のデジタル信号Dの立ち上がりの終了点に至るまでの間、合成回路4dから出力される合成後のデジタル信号Eとして、第2のパルス信号tnが出力される。
なお、第1のデジタル信号B及び第2のデジタル信号Dにおける信号レベルの変化は、瞬時に行われる。しかし、実際には、信号レベルの切り換わりが完了するまでに若干の時間を要するため、図3では、第1のデジタル信号B及び第2のデジタル信号Dを構成するパルス信号の波形が台形状になっている。
このため、第1のパルス信号tp及び第2のパルス信号tnの波形についても台形状になっている。
送信部1のバッファ回路5は、パルス生成回路4の合成回路4dから合成後のデジタル信号Eを受けると、合成後のデジタル信号Eを損失性伝送路6に出力する。
損失性伝送路6は、バッファ回路5から出力された合成後のデジタル信号Eを受信部7まで伝送する。
損失性伝送路6は、損失性の伝送路であるため、損失性伝送路6によって伝送されるデジタル信号Eは、伝送路損失を受ける。このため、受信部7の受信端では、デジタル信号Eがデジタル信号Fに変化している。
デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tp及び第2のパルス信号tnは、図3に示すように、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tp及び第2のパルス信号tnと比べて、振幅が減少し、かつ、パルス幅が広がっている。
受信部7の比較回路8は、損失性伝送路6によって伝送されたデジタル信号Fを受信すると、デジタル信号Fの信号レベルと、ヒステリシス閾値VTHとを比較するとともに、デジタル信号Fの信号レベルと、ヒステリシス閾値VTLとを比較する。
比較回路8は、デジタル信号Fの信号レベルがヒステリシス閾値VTHよりも大きくなると、図3に示すように、デジタル信号Fの信号レベルがヒステリシス閾値VTL以上の間、デジタル信号Gとして、正極電圧Vの出力を継続する。
比較回路8は、デジタル信号Fの信号レベルがヒステリシス閾値VTLよりも小さくなると、図3に示すように、デジタル信号Fの信号レベルがヒステリシス閾値VTH以下の間、デジタル信号Gとして、負極電圧Vの出力を継続する。
受信器9は、比較回路8から出力された正極電圧V及び負極電圧Vに従ってデジタル信号Hを再生し、再生したデジタル信号Hを出力する。
受信器9により再生されるデジタル信号Hは、デジタル信号生成器2により生成されたデジタル信号に相当する信号である。
信号レベル測定部10は、損失性伝送路6によって伝送されたデジタル信号Fの信号レベルVinを測定し、測定したデジタル信号Fの信号レベルVinを制御回路11に出力する。
制御回路11は、上述したように、パルス生成回路4の遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整することで、第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整する。
遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)は、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAの台形部分が無く、かつ、損失性伝送路6によってデジタル信号Eが伝送損失を受けていなければ、制御回路11によって、以下の式(1)を満足するように設定されていればよい。
TA≦T (1)
デジタル信号Cの遅延時間(TA)が、デジタル信号Aを構成しているパルス信号のパルス幅T以下であれば、図3に示すように、デジタル信号Aを構成している1つのパルス信号から、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとを生成することができる。
しかしながら、損失性伝送路6によってデジタル信号Eが伝送損失を受けることで、第1のパルス信号tpのパルス幅及び第2のパルス信号tnのパルス幅が広がると、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉してしまうことがある。
第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉している状況は、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの間に、時間的な間隔がないために、第1のパルス信号tpの立ち下りが完了する前に、第2のパルス信号tnの立ち下がりが現れている状況である。
第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉が生じる状況では、第1のパルス信号tpが完全に立ち下がる前に第2のパルス信号tnが現れるため、第2のパルス信号tnの信号レベルの最小値がヒステリシス閾値VTLよりも小さくならなくなることがある。
そこで、制御回路11は、損失性伝送路6によるデジタル信号Eの伝送損失が大きく、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉する状況下では、信号レベル測定部10から出力されたデジタル信号Fの信号レベルVinに基づいて、遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)が小さくなるように、遅延時間(TA)を調整する。
以下、制御回路11の処理内容を具体的に説明する。
図4は、第1のパルス信号tp及び第2のパルス信号tnの波形の変化を示す説明図である。
最初に、制御回路11による第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉判定処理について説明する。
制御回路11により調整される遅延時間がTAであれば、図4に示すように、バッファ回路5から出力されたデジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅及び第2のパルス信号tnのパルス幅は、それぞれTAとなる。
図4の例では、損失性伝送路6によって、デジタル信号Eが伝送路損失を受けることで、損失性伝送路6によって伝送されたデジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpのパルス幅及び第2のパルス信号tnのパルス幅が、立ち上がり(または立ち下がり)の開始から立ち下がり(または立ち上がり)の完了までの幅であるとすると、それぞれTBとなっている。
このとき、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TB及び第2のパルス信号tnのパルス幅TBは、以下の式(2)に示すように、パルス幅TAよりも広がっている。
TB>TA (2)
パルス幅TBがパルス幅TAよりも広いことを考慮すると、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しないための条件は、以下の式(3)を満足することである。
TB≦T (3)
図4の例では、式(3)を満足しているため、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとは干渉していない。
TB>Tであれば、式(3)を満足しておらず、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとは干渉する。
信号レベル測定部10は、損失性伝送路6によって伝送されたデジタル信号Fの信号レベルVinを測定する。
制御回路11は、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinに基づいて、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しているか否かを判定する。
以下の式(4)に示すように、パルス幅TAに対するパルス幅TBの比がKであるとき、制御回路11が、以下の式(5)が成立するように、遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整することができれば、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉を解消することができる。
K=TB/TA (4)
TA×K<T (5)
しかしながら、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TBを正確に測定することは困難であるため、信号レベル測定部10は、デジタル信号Fの信号レベルVinに基づいて、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しているか否かを判定する。
ここで、図5は、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpとデジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpとを示す説明図である。
図5の例では、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpは、伝送損失の影響で、パルス幅TBがデジタル信号Aのパルス幅Tよりも広がっており、式(3)を満足しなくなっている。したがって、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉している。
第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉している場合、第1のパルス信号tpのパルス幅TBがデジタル信号Aのパルス幅Tよりも広がっているため、デジタル信号Aの立ち下がり時刻tにおいて、デジタル信号Fの信号レベルVinが0になっておらず、第1の閾値VTH よりも高くなっている。
そこで、制御回路11は、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinのうち、デジタル信号Aの立ち下がり時刻tの信号レベルVinと第1の閾値VTH とを比較するとともに、デジタル信号Aの立ち下がり時刻tの信号レベルVinと第2の閾値VTH とを比較する。
デジタル信号Aの立ち下がり時刻tでは、第2のパルス信号tnの立ち下がりが始まるため、厳密には、制御回路11は、デジタル信号Aの立ち下がり時刻tよりも少しだけ早い時刻に測定された信号レベルVinと第1の閾値VTH 及び第2の閾値VTH とを比較する。デジタル信号Aの立ち下がり時刻tよりも少しだけ早い時刻としては、例えば、(t−T×0.01)などの時刻が挙げられる。
制御回路11は、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinが、第1の閾値VTH よりも低く、かつ、第2の閾値VTH よりも高ければ、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していないと判定する。
制御回路11は、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinが第1の閾値VTH 以上である場合、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していると判定する。
信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinが第2の閾値VTH 以下である場合、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉の有無は定かでないが、第2のパルス信号tnの立ち下がり時刻が、本来の立ち下がり時刻よりも早くなっている可能性がある。このため、制御回路11は、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinが第2の閾値VTH 以下である場合、便宜上、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していると判定する。
次に、制御回路11による遅延時間(TA)の調整処理を説明する。
制御回路11は、遅延回路4cの入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる信号遅延部13−nの個数mを切り替えながら、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しているか否かを判定する。
制御回路11は、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しない条件の下で、入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる信号遅延部13−nの個数mが最も多くなる個数mMAXを特定し、特定した個数mMAXを示す制御信号をセレクタ回路14に出力する。
セレクタ回路14は、制御回路11から個数mMAXを示す制御信号を受けると、制御信号から遅延回路4cの入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる信号遅延部13−nの個数mMAXを把握し、mMAX個の信号遅延部13−nを入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる。
第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しない条件の下で、入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる信号遅延部13−nの個数mを出来る限り多くしている理由は、以下の通りである。
第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していない場合でも、伝送損失の影響で、第1のパルス信号tp及び第2のパルス信号tnの振幅が減少している。このため、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAが狭いと、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpが十分に立ち上がらない状況と、デジタル信号Fにおける第2のパルス信号tnが十分に立ち下がらない状況とが起こり易くなる。
その結果、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpの信号レベルの最大値VT1がヒステリシス閾値VTHよりも大きくならず、また、デジタル信号Fにおける第2のパルス信号tnの信号レベルの最小値VT2がヒステリシス閾値VTLよりも小さくならない状況の発生が起こり易くなる。
そのため、干渉しない条件の下で、出来る限り、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAを広げるため、入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる信号遅延部13−nの個数mを出来る限り多くしている。
以下、図6を参照しながら、制御回路11による遅延時間(TA)の調整処理を更に具体的に説明する。
図6は、制御回路11による遅延時間(TA)の調整処理を示すフローチャートである。
まず、制御回路11は、遅延回路4cが備えているN個の信号遅延部13−n(n=1,2,・・・,N)の全てを遅延回路4cの入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させるため、接続個数を示す変数であるXにNを代入する。即ち、制御回路11は、X=Nとする(図6のステップST1)。
そして、制御回路11は、接続個数Xを示す制御信号をセレクタ回路14に出力する。
セレクタ回路14は、制御回路11から制御信号を受けると、制御信号から遅延回路4cの入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる信号遅延部13−nの個数Xを把握し、X個の信号遅延部13−nを入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる。
制御回路11は、デジタル信号Aの立ち下がり時刻tよりも少しだけ早い時刻おいて、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinと第1の閾値VTH を比較し(図6のステップST2)、信号レベルVinが第1の閾値VTH 以上であれば(図6のステップST2:NOの場合)、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していると判定する。
制御回路11は、信号レベルVinが第1の閾値VTH よりも低ければ(図6のステップST2:YESの場合)、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinと第2の閾値VTH を比較する(図6のステップST3)
制御回路11は、信号レベルVinが第2の閾値VTH 以下であれば(図6のステップST3:NOの場合)、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していると判定する。
制御回路11は、信号レベルVinが第2の閾値VTH よりも高ければ(図6のステップST3:YESの場合)、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していないと判定する。
制御回路11は、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していないと判定すると、遅延時間(TA)の調整処理を終了する。
制御回路11は、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していると判定すると、遅延回路4cの入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させている信号遅延部13−nの個数Xを1つ減らすため、接続個数を示すXから1を減じる。即ち、制御回路11は、X=X−1とする(図6のステップST4)。
制御回路11は、接続個数を示すXから1を減じた結果、X=1となっているか否かを判定する(図6のステップST5)。
制御回路11は、X=1となっていれば(図6のステップST5:YESの場合)、遅延時間(TA)の調整処理を終了する。
制御回路11は、X=1となっていなければ(図6のステップST5:NOの場合)、ステップST2の処理に戻り、遅延時間(TA)の調整処理を継続する。
制御回路11によって、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しないように、遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)が調整されると、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの時間的な間隔が確保される。
この結果、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tp及び第2のパルス信号tnの振幅が大きくなる。
これにより、以下の式(6)に示すように、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpの信号レベルの最大値VT1がヒステリシス閾値VTHよりも大きくなり、かつ、以下の式(7)に示すように、第2のパルス信号tnの信号レベルの最小値VT2がヒステリシス閾値VTLよりも小さくなることが期待される。
T1>VTH (6)
T2<VTL (7)
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、入力されたデジタル信号の立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号tpを出力し、デジタル信号の立ち下がりエッジに同期して、極性が第1のパルス信号tpの極性と異なる第2のパルス信号tnを出力するパルス生成回路4を設け、制御回路11が、受信部7により受信された第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していれば、干渉が解消されるように、パルス生成回路4から出力される第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整するように構成したので、伝送路損失の周波数特性に対して、逆特性の波形補償処理を実施することなく、データ依存ジッタを抑制することができる効果を奏する。
即ち、この実施の形態1によれば、制御回路11が、パルス生成回路4から出力される第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整することができるので、受信部7により受信されたデジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの間に、時間的な間隔を設けることができる。このため、損失性伝送路6によってデジタル信号Eが伝送損失を受けて、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TB及び第2のパルス信号tnのパルス幅TBが広がっても、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉を防ぐことができる。これにより、データ依存ジッタを抑制して、通信品質の劣化を抑えることができる。
この実施の形態1では、制御回路11が、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinに基づいて、パルス生成回路4の遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整する例を示しているが、これに限るものではない。
例えば、ユーザが、手動で制御回路11を操作することで、パルス生成回路4の遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整するようにしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、遅延回路4cが、N個の信号遅延部13−n(n=1,2,・・・,N)を備えている例を示している。
この実施の形態2では、遅延回路4cが、N個の信号遅延部13−nの代わりに、互いに遅延時間Tgが異なるN個の遅延線路21−n(n=1,2,・・・,N)を備えている例を説明する。
図7は、この発明の実施の形態2による信号伝送装置の遅延回路4cを示す構成図である。図7において、図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
遅延線路21−n(n=1,2,・・・,N)は、互いに遅延時間Tgが異なる線路である。
セレクタ回路22は、遅延回路4cの入力端子12aとN個の遅延線路21−nの入力側との間に配置されており、制御回路11から出力された制御信号が示す遅延線路21−nを、入力端子12aと電気的に接続する回路である。
セレクタ回路23は、N個の遅延線路21−nの出力側と遅延回路4cの出力端子12bとの間に配置されており、制御回路11から出力された制御信号が示す遅延線路21−nを、出力端子12bと電気的に接続する回路である。
次に動作について説明する。
遅延回路4c及び制御回路11以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、遅延回路4c及び制御回路11についてのみ説明する。
遅延回路4cは、互いに遅延時間Tgが異なるN個の遅延線路21−n(n=1,2,・・・,N)を備えている。例えば、N個の遅延線路21−nの遅延時間Tgは、以下の式(8)の通りである。
Tg<Tg<・・・<Tg (8)
制御回路11は、上記実施の形態1と同様に、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しないように、遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整する。
ただし、この実施の形態2では、制御回路11は、上記実施の形態1のように、入力端子12aと出力端子12bとの間に1つ以上の信号遅延部13−nを直列に接続させるのではなく、入力端子12aと出力端子12bとの間に接続させる1つの遅延線路21−nを決定する処理を実施する。
以下、制御回路11による1つの遅延線路21−nの決定処理を具体的に説明する。
制御回路11は、N個の遅延線路21−nの遅延時間Tgの中から、未だ選択していない1つの遅延線路21−nを選択する。遅延線路21−nの選択は、大きな遅延時間Tgを有する遅延線路21−nから順番に選択する(処理S1)。
制御回路11は、選択した1つの遅延線路21−nを示す制御信号を遅延回路4cのセレクタ回路22,23に出力する(処理S2)。
遅延回路4cのセレクタ回路22は、制御回路11から制御信号を受けると、N個の遅延線路21−nの中から、制御信号が示す遅延線路21−nを選択し、選択した遅延線路21−nを入力端子12aと電気的に接続する。
遅延回路4cのセレクタ回路23は、制御回路11から制御信号を受けると、N個の遅延線路21−nの中から、制御信号が示す遅延線路21−nを選択し、選択した遅延線路21−nを出力端子12bと電気的に接続する。
制御回路11は、選択した遅延線路21−nの接続が完了すると、上記実施の形態1と同様に、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しているか否かを判定する(処理S3)。
制御回路11は、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していなければ、遅延時間(TA)の調整処理を終了する。
制御回路11は、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していれば、干渉がなくなるまで、上記の(処理S1)〜(処理S3)を繰り返し実施する。
この実施の形態2の場合も、上記実施の形態1と同様に、伝送路損失の周波数特性に対して、逆特性の波形補償処理を実施することなく、データ依存ジッタを抑制することができる効果が得られる。
上記実施の形態1では、第2のデジタル信号Cが遅延回路4cを通過する際、入力端子12aから出力端子12bに至る経路の信号の分岐点で第2のデジタル信号Cの反射が生じ、第2のデジタル信号Cの反射が、通信品質に影響を与えることがある。信号の分岐点としては、例えば、信号遅延部13−1と信号遅延部13−2及びセレクタ回路14との間の接続点のほか、信号遅延部13−2と信号遅延部13−3及びセレクタ回路14との間の接続点などがある。
通信品質の影響は、第2のデジタル信号Cの伝送速度が高速になるほど顕著になる。また、通信品質の影響は、第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を長くするために、入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続する信号遅延部13−nの個数を増やすほど顕著になる。
この実施の形態2では、1つの遅延線路21−nによって第2のデジタル信号Cを遅延するものであり、入力端子12aと出力端子12bとの間に第2のデジタル信号Cの分岐点がない。このため、上記実施の形態1のような第2のデジタル信号Cの反射による通信品質の影響を受けない。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、パルス生成回路4が、分岐回路4a、反転回路4b、遅延回路4c及び合成回路4dを備えている例を示している。
この実施の形態3では、パルス生成回路31が、可変容量素子43と可変抵抗素子44とを備えている例を説明する。
図8は、この発明の実施の形態3による信号伝送装置を示す構成図である。図8において、図1と同一符号は同一または相当部分を示している。
図9は、この発明の実施の形態3による信号伝送装置のパルス生成回路31を示す構成図である。
図8及び図9において、パルス生成回路31は、可変容量素子43と可変抵抗素子44とを備えている。
パルス生成回路31は、増幅回路3から出力されたデジタル信号Aの立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号tpを出力し、デジタル信号Aの立ち下がりエッジに同期して、極性が第1のパルス信号tpの極性と異なる第2のパルス信号tnを出力する回路である。
この実施の形態3でも、上記実施の形態1と同様に、第1のパルス信号tpは、パルス幅TAの正極パルス信号であり、第2のパルス信号tnは、パルス幅TAの負極パルス信号である。
制御回路32は、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinに基づいて、パルス生成回路31における可変容量素子43の容量値及び可変抵抗素子44の抵抗値のそれぞれを制御することで、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整する回路である。
パルス生成回路31の入力端子41は、増幅回路3の出力端と接続されている。
パルス生成回路31の出力端子42は、バッファ回路5の入力端と接続されている。
可変容量素子43は、例えば可変コンデンサで実現される。
可変容量素子43は、一端が入力端子41と接続され、他端が出力端子42と接続されている。
ここでは、可変容量素子43が可変コンデンサで実現される例を示しているが、これに限るものではなく、例えば、可変容量素子43が、互いに近接している2線以上の伝送線路による容量結合であってもよい。
可変抵抗素子44は、一端が可変容量素子43の他端及び出力端子42と接続され、他端が入出力端子45及び入出力端子46と接続されている。
入出力端子45及び入出力端子46は、例えば、グランドなどの基準電位とそれぞれ接続されている。
次に動作について説明する。
パルス生成回路31及び制御回路32以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、パルス生成回路31及び制御回路32についてのみ説明する。
可変容量素子43及び可変抵抗素子44を備えるパルス生成回路31は、入力端子41からデジタル信号Aが入力されると、原理的に、デジタル信号Aの微分信号を出力端子42に出力する微分回路として作用する。
そのため、パルス生成回路31は、増幅回路3から増幅後のデジタル信号Aを受けると、上記実施の形態1のパルス生成回路4と同様に、デジタル信号Aの立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号tpをバッファ回路5に出力する。
また、パルス生成回路31は、上記実施の形態1のパルス生成回路4と同様に、デジタル信号Aの立ち下がりエッジに同期して、極性が第1のパルス信号tpの極性と異なる第2のパルス信号tnをバッファ回路5に出力する。
制御回路32は、上記実施の形態1の制御回路11と同様に、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinに基づいて、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しているか否かを判定する。
制御回路32は、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しないように、パルス生成回路31における可変容量素子43の容量値及び可変抵抗素子44の抵抗値のそれぞれを制御することで、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整する。
具体的には、制御回路32は、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAを狭める場合、例えば、可変容量素子43の容量値が小さくなり、かつ、可変抵抗素子44の抵抗値が小さくなるように制御する。
制御回路32は、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAを広げる場合、例えば、可変容量素子43の容量値が大きくなり、かつ、可変抵抗素子44の抵抗値が大きくなるように制御する。
以上で明らかなように、この実施の形態3でも、上記実施の形態1と同様に、伝送路損失の周波数特性に対して、逆特性の波形補償処理を実施することなく、データ依存ジッタを抑制することができる効果が得られる。
この実施の形態3によれば、パルス生成回路31が、可変容量素子43と可変抵抗素子44を備えているだけである。このため、パルス生成回路31は、上記実施の形態1のパルス生成回路4のように、N個の信号遅延部13−nを備える遅延回路4cを備えている必要がない。また、パルス生成回路31は、分岐回路4a、反転回路4b及び合成回路4dについても備えている必要がない。
このため、この実施の形態3におけるパルス生成回路31の回路規模と、上記実施の形態1におけるパルス生成回路4の回路規模とを比較すると、明らかに、この実施の形態3におけるパルス生成回路31の回路規模の方が小さくなる。したがって、この実施の形態3によれば、上記実施の形態1よりも回路規模を小さくできる効果が得られる。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、パルス生成回路31が、可変容量素子43と可変抵抗素子44とを備えている例を示している。
この実施の形態4では、パルス生成回路31が、可変容量素子51と増幅回路52と可変抵抗素子53とを備えている例を説明する。
図10は、この発明の実施の形態4による信号伝送装置のパルス生成回路31を示す構成図である。図10において、図9と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
この実施の形態4における信号伝送装置の構成は、図8に示した上記実施の形態3における信号伝送装置の構成と同じである。
可変容量素子51は、例えば可変コンデンサで実現される。
可変容量素子51は、一端が入力端子41と接続されている。
ここでは、可変容量素子51が可変コンデンサで実現される例を示しているが、これに限るものではなく、例えば、可変容量素子51が、互いに近接している2線以上の伝送線路による容量結合であってもよい。
増幅回路52は、入力端が可変容量素子51の他端と接続され、出力端が出力端子42と接続されている。
可変抵抗素子53は、一端が増幅回路52の入力端と接続され、他端が増幅回路52の出力端及び出力端子42と接続されている。
この実施の形態4では、制御回路32は、パルス生成回路31における可変容量素子51の容量値及び可変抵抗素子53の抵抗値のそれぞれを制御することで、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整する。
次に動作について説明する。
パルス生成回路31及び制御回路32以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、パルス生成回路31及び制御回路32についてのみ説明する。
可変容量素子51、増幅回路52及び可変抵抗素子53を備えるパルス生成回路31は、入力端子41からデジタル信号Aが入力されると、原理的に、デジタル信号Aの微分信号を出力端子42に出力する微分回路として作用する。
そのため、パルス生成回路31は、増幅回路3から増幅後のデジタル信号Aを受けると、上記実施の形態1のパルス生成回路4と同様に、デジタル信号Aの立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号tpをバッファ回路5に出力する。
また、パルス生成回路31は、上記実施の形態1のパルス生成回路4と同様に、デジタル信号Aの立ち下がりエッジに同期して、極性が第1のパルス信号tpの極性と異なる第2のパルス信号tnをバッファ回路5に出力する。
制御回路32は、上記実施の形態1の制御回路11と同様に、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinに基づいて、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しているか否かを判定する。
制御回路32は、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しないように、パルス生成回路31における可変容量素子51の容量値及び可変抵抗素子53の抵抗値のそれぞれを制御することで、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整する。
具体的には、制御回路32は、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAを狭める場合、例えば、可変容量素子51の容量値が小さくなり、かつ、可変抵抗素子53の抵抗値が小さくなるように制御する。
制御回路32は、デジタル信号Eにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAを広げる場合、例えば、可変容量素子51の容量値が大きくなり、かつ、可変抵抗素子53の抵抗値が大きくなるように制御する。
以上で明らかなように、この実施の形態4でも、上記実施の形態1と同様に、伝送路損失の周波数特性に対して、逆特性の波形補償処理を実施することなく、データ依存ジッタを抑制することができる効果が得られる。
この実施の形態4によれば、パルス生成回路31が、可変容量素子51、増幅回路52及び可変抵抗素子53を備えているだけである。このため、パルス生成回路31は、上記実施の形態1のパルス生成回路4のように、N個の信号遅延部13−nを備える遅延回路4cを備えている必要がない。また、パルス生成回路31は、分岐回路4a、反転回路4b及び合成回路4dについても備えている必要がない。
このため、この実施の形態4におけるパルス生成回路31の回路規模と、上記実施の形態1におけるパルス生成回路4の回路規模とを比較すると、明らかに、この実施の形態4におけるパルス生成回路31の回路規模の方が小さくなる。したがって、この実施の形態4によれば、上記実施の形態1よりも回路規模を小さくできる効果が得られる。
実施の形態5.
上記実施の形態1では、デジタル信号生成器2から出力されるデジタル信号の伝送速度が一定である例を示している。
この実施の形態5では、デジタル信号生成器2から出力されるデジタル信号の伝送速度が調整される例を説明する。
図11は、この発明の実施の形態5による信号伝送装置を示す構成図である。図11において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
発振回路61は、クロック信号を発振し、発振したクロック信号をデジタル信号生成器2に出力する回路である。
デジタル信号生成器2は、発振回路61から出力されたクロック信号に同期して、デジタル信号を生成する。
発振回路62は、受信器9から出力されたデジタル信号Hを一時的に保持するバッファ回路を備えている。
また、発振回路62は、クロック信号を発振し、発振したクロック信号に従って受信器9から出力されたデジタル信号Hの伝送速度を調整し、伝送速度調整後のデジタル信号Iを出力する回路である。
制御回路63は、上記実施の形態1の制御回路11と同様に、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinに基づいて、パルス生成回路4の遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整することで、第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整する回路である。
制御回路63は、上記実施の形態1の制御回路11と異なり、発振回路61により発振されるクロック信号の周波数を調整することで、デジタル信号生成器2から出力されるデジタル信号の伝送速度を調整する。
また、制御回路63は、発振回路62により発振されるクロック信号の周波数を調整することで、発振回路62から出力されるデジタル信号Iの伝送速度を調整する。
図11は、発振回路61,62及び制御回路63が、図1の信号伝送装置に適用される例を示しているが、発振回路61,62及び制御回路63が、図8の信号伝送装置に適用されるものであってもよい。
次に動作について説明する。
発振回路61,62及び制御回路63以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、発振回路61,62及び制御回路63についてのみ説明する。
損失性伝送路6における損失の周波数特性が劣悪である場合、損失性伝送路6によるデジタル信号Eの伝送損失が極めて大きくなる。
このため、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpのパルス幅TB及び第2のパルス信号tnのパルス幅TBが、デジタル信号Aを構成しているパルス信号のパルス幅Tよりも広くなり、式(3)を満足しなくなることがある。
制御回路63は、上記実施の形態1の制御回路11と同様に、信号レベル測定部10により測定された信号レベルVinに基づいて、パルス生成回路4の遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整することで、第1のパルス信号tpのパルス幅TA及び第2のパルス信号tnのパルス幅TAのそれぞれを調整する。
しかし、損失性伝送路6によるデジタル信号Eの伝送損失が極めて大きい場合、パルス生成回路4の遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整するだけでは、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉を抑えられないことがある。
そこで、制御回路63は、遅延回路4cによる第2のデジタル信号Cの遅延時間(TA)を調整するだけでは、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉を抑えられない場合、発振回路61により発振されるクロック信号の周波数を調整する。
具体的には、制御回路63は、上記実施の形態1の制御回路11と同様に、遅延回路4cの入力端子12aと出力端子12bとの間に直列に接続させる信号遅延部13−nの個数Xの切り替えを行う。
制御回路63は、信号遅延部13−nの個数Xの切り替えを行っても、第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉を抑えられない場合、発振回路61により発振されるクロック信号の周波数が下がるように、発振回路61を制御する。
発振回路61により発振されるクロック信号の周波数を下げることで、デジタル信号生成器2から出力されるデジタル信号の伝送速度が低下する。
デジタル信号生成器2から出力されるデジタル信号の伝送速度が低下することで、デジタル信号の周波数が下がるため、損失性伝送路6によるデジタル信号Eの伝送損失が小さくなる。その結果、式(3)が満足するようになると、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉が抑えられる。
制御回路63は、発振回路61により発振されるクロック信号の周波数が下げるように、発振回路61を制御したとき、発振回路62により発振されるクロック信号の周波数についても下がるように、発振回路62を制御してもよい。しかし、発振回路61から出力されるデジタル信号Iの伝送速度は、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとの干渉とは無関係であるため、発振回路62により発振されるクロック信号の周波数と異なるように、発振回路62により発振されるクロック信号の周波数を制御するようにしてもよい。
制御回路63は、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉していない場合、発振回路61により発振されるクロック信号の周波数を調整しない。
ただし、制御回路63は、デジタル信号Fにおける第1のパルス信号tpと第2のパルス信号tnとが干渉しない範囲で、例えば、発振回路61により発振されるクロック信号の周波数が高まるように、発振回路61を制御するようにしてもよい。
発振回路61により発振されるクロック信号の周波数が高くなることで、デジタル信号生成器2から出力されるデジタル信号の伝送速度が上昇する。
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、制御回路63が、パルス生成回路4に入力されるデジタル信号の伝送速度を調整するように構成したので、損失性伝送路6における損失の周波数特性が劣悪である場合でも、データ依存ジッタを抑制することができる効果を奏する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、伝送路を介して、信号を伝送する信号伝送装置に適している。
1 送信部、2 デジタル信号生成器、3 増幅回路、4 パルス生成回路、4a 分岐回路、4b 反転回路、4c 遅延回路、4d 合成回路、5 バッファ回路、6 損失性伝送路(伝送路)、7 受信部、8 比較回路、9 受信器、10 信号レベル測定部、11 制御回路、12a 入力端子、12b 出力端子、13−n 信号遅延部、14 セレクタ回路、21−n 遅延線路、22,23 セレクタ回路、31 パルス生成回路、32 制御回路、41 入力端子、42 出力端子、43 可変容量素子、44 可変抵抗素子、45,46 入出力端子、51 可変容量素子、52 増幅回路、53 可変抵抗素子、61,62 発振回路、63 制御回路。

Claims (9)

  1. 入力されたデジタル信号の立ち上がりエッジに同期して第1のパルス信号を出力し、前記デジタル信号の立ち下がりエッジに同期して、極性が前記第1のパルス信号の極性と異なる第2のパルス信号を出力するパルス生成回路と、
    前記パルス生成回路から出力された第1のパルス信号及び第2のパルス信号のそれぞれを前記伝送路に出力するバッファ回路と、
    前記伝送路によって伝送された第1のパルス信号及び第2のパルス信号のそれぞれを受信する受信部と、
    前記受信部により受信された第1のパルス信号と第2のパルス信号とが干渉していれば、前記干渉が解消されるように、前記パルス生成回路から出力される第1のパルス信号のパルス幅及び第2のパルス信号のパルス幅のそれぞれを調整する制御回路と
    を備えた信号伝送装置。
  2. 前記伝送路によって伝送された信号の信号レベルを測定する信号レベル測定部を備えており、
    前記制御回路は、前記信号レベル測定部により測定された信号レベルに基づいて、前記受信部により受信された第1のパルス信号と第2のパルス信号とが干渉しているか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  3. 前記パルス生成回路は、
    前記デジタル信号を分岐し、分岐後のデジタル信号として、第1のデジタル信号と第2のデジタル信号を出力する分岐回路と、
    前記分岐回路から出力された第2のデジタル信号の極性を反転する反転回路と、
    前記反転回路により極性が反転された第2のデジタル信号を遅延する遅延回路と、
    前記分岐回路から出力された第1のデジタル信号と前記遅延回路により遅延された第2のデジタル信号とを合成し、合成後のデジタル信号を前記第1のパルス信号及び前記第2のパルス信号として前記バッファ回路に出力する合成回路とを備えていることを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  4. 前記制御回路は、前記遅延回路による第2のデジタル信号の遅延時間を調整することで、前記第1のパルス信号のパルス幅及び前記第2のパルス信号のパルス幅のそれぞれを調整することを特徴とする請求項3記載の信号伝送装置。
  5. 前記遅延回路は、前記反転回路により極性が反転された第2のデジタル信号を遅延する複数の信号遅延部を備えており、
    前記制御回路は、前記複数の信号遅延部のうち、前記遅延回路の入力端子と出力端子との間に直列に接続させる信号遅延部の数を調整することで、前記第1のパルス信号のパルス幅及び前記第2のパルス信号のパルス幅のそれぞれを調整することを特徴とする請求項3記載の信号伝送装置。
  6. 前記遅延回路は、互いに遅延時間が異なる複数の遅延線路を備えており、
    前記制御回路は、前記複数の遅延線路の中から、いずれか1つの遅延線路を選択し、選択した遅延線路を前記遅延回路の入力端子と出力端子との間に接続させることで、前記第1のパルス信号のパルス幅及び前記第2のパルス信号のパルス幅のそれぞれを調整することを特徴とする請求項3記載の信号伝送装置。
  7. 前記パルス生成回路は、
    一端が前記パルス生成回路の入力端子と接続され、他端が前記パルス生成回路の出力端子と接続されている可変容量素子と、
    一端が前記可変容量素子の他端と接続され、他端が基準電位と接続されている可変抵抗素子とを備えており、
    前記制御回路は、前記可変容量素子の容量値及び前記可変抵抗素子の抵抗値のそれぞれを制御することで、前記第1のパルス信号のパルス幅及び前記第2のパルス信号のパルス幅のそれぞれを調整することを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  8. 前記パルス生成回路は、
    一端が前記パルス生成回路の入力端子と接続されている可変容量素子と、
    入力端が前記可変容量素子の他端と接続され、出力端が前記パルス生成回路の出力端子と接続されている増幅回路と、
    一端が前記増幅回路の入力端と接続され、他端が前記増幅回路の出力端と接続されている可変抵抗素子とを備えており、
    前記制御回路は、前記可変容量素子の容量値及び前記可変抵抗素子の抵抗値のそれぞれを制御することで、前記第1のパルス信号のパルス幅及び前記第2のパルス信号のパルス幅のそれぞれを調整することを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
  9. 前記制御回路は、前記パルス生成回路に入力されるデジタル信号の伝送速度を調整することを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置。
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