JP2007295021A - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 正信号と負信号との間の位相差を低減できるようにすると共に、位相差を自動かつ最適に調整できるようにする。
【解決手段】 差動信号の正信号と負信号との間に発生する差動ペア内スキューのDC電圧レベルSa3−2と当該DC電圧レベルSa3−2を判別するための閾値Sa3−3とを比較し、比較後、位相を遅延させる制御信号Sa4、及び遅延状態を表す制御信号Sp1に基づいて、正信号または負信号に対して所定の遅延量を設定する差動ペア内スキュー調整部8を備えるものである。
【選択図】 図2

Description

差動信号伝送線路を介して正信号と負信号を有した差動信号を受信する差動信号受信装置に適用可能な受信装置及び受信方法に関するものである。
詳しくは、差動信号の正信号と負信号との間に発生する位相差と当該位相差を判別するための閾値とを比較し、比較結果に基づいて、正信号または負信号の遅延量を設定する遅延量設定手段を備え、位相が進んでいる正信号または負信号を遅延させて位相差を低減できるようにすると共に、位相差を自動かつ最適に調整できるようにする。
近年、ツイストペアケーブルなどの差動伝送線路を介して高速デジタルデータを差動信号として伝送するデータ伝送方式が用いられている。この差動信号は、正信号とその逆相である負信号で構成され、これらの2信号は、同一の伝送速度、かつ、並行した状態で伝送される。差動信号は、シングルエンド信号よりも外来ノイズに強く放射雑音レベルが抑えられるので、高速データ伝送に広く用いられている。
このような従来例に関連して、特許文献1には、スキュー低減を可能とした通信ケーブルが開示されている。この通信ケーブルによれば、導体の径と絶縁被覆の静電容量と絶縁被覆の径が同一の製造ライン上の異なる位置で個別に連続的に測定され、異なる位置で測定された複数の測定パラメータが同一位置で測定された値と同じになる補正が行われ、伝搬遅延時間Tdが算出されて形成されている。これにより、導体の径などが直接測定された値と同等な伝搬遅延時間Tdで通信ケーブルを管理できるようになる。
また、特許文献2には、受信した差動信号を遅延させる差動信号遅延装置が開示されている。この差動信号遅延装置によれば、変更される差動信号の遅延時間差ごとに、カウント手段により所定時間当たりのエラー回数を計数し、遅延制御手段は、第1及び第2の遅延手段における遅延時間を、所定時間当たりのエラー回数が最少になった遅延時間差のときの遅延時間に固定する。これにより、差動信号のスキューが最も小さくなるため、差動信号のスキューを原因としたエラーの発生を極力抑制できる。
また更に、特許文献3には、高速のデジタルデータを差動ケーブルで伝送する際に生じる信号減衰と伝播スキューの影響を低減するデータ受信装置が開示されています。この受信装置によれば、基準クロック信号の伝送路である差動導電体対における減衰特性が推定された減衰特性に応じてNRZ(Non-return to zero)信号の伝送路減衰を補償する補償手段を備える。これにより、差動伝送で生じる高周波減衰をNRZデータの遷移パターンに左右されることなく安定して補償することができる。
特開2005−123116号公報(第4頁、第1図) 特開2002−374312号公報(第5頁、第2図) 特開2005−86379号公報(第4頁、第1図)
ところで、従来例に係る差動信号のデータ伝送方式によれば、差動信号は、正信号とその逆相である負信号は、同一の伝送速度、かつ、並行した状態で伝送されるが、これは理想的な場合であり、実際には、少なからず、正信号と負信号との間に位相差(以下、差動ペア内スキューという)が発生することが多い。
例えば、差動伝送ケーブルとして撚り線ケーブル(ツイストペアケーブル)を使用する場合、ケーブルの撚り方によって信号芯線周囲の誘電率が変化したり、ケーブル長が差動信号線路間で異なったりすることで差動ペア内スキューが発生することが考えられる。また、ケーブル端に付けられたプラグと信号芯線との接点、或いは嵌合相手のコネクタにおいて、差動信号間で差動ペア内スキューが発生することを避けることは難しい。また更に、プリント配線板上において、レイアウトやLSI(Large Scale Integration)ピンアサインによっては、差動信号伝送線路長が必ずしも等しいとは限らないので差動ペア内スキューが発生する可能性がある。
従来まで、信号伝送速度が低速であった為、上述した差動伝送ケーブルやコネクタ等で発生する差動ペア内スキューは、伝送信号のNRZ符号のビット周期に対して微小であった。従って、差動ペア内スキューに注意する必要はなく、差動伝送ケーブルも安価に製造することができた。
例えば、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格(Version 1.1)では、最大1.65Gbpsのビットレートで映像音声信号を伝送することが可能とされ、その場合のNRZのビット周期は約606psである。一般的に、差動ペア内スキューはNRZのビット周期25%以内に収まることが望ましいとされているため、HDMI規格での差動ペア内スキューは、151ps以内に抑えられることになる。この151psという仕様は、量産時に十分低コストで製造可能な仕様となっている。
しかし、差動伝送ケーブルを介して10Gbpsのビットレートで高速デジタルデータを伝送する場合、NRZのビット周期が約100psとなり、606psと比較して1/6程度に小さくなるために問題が発生する。例えば、差動ペア内スキューが及ぼす影響を1.65Gbpsのビットレートと同程度に抑えようとすると、差動ペア内スキューは、NRZのビット周期100psの25%以内に収まるように規定されて25ps未満とされる。この25ps未満という値を満たす差動伝送ケーブルを製造することは可能であるが、出荷検査で厳密な選別が必要となる結果、歩留まりが大きく低下すると考えられるため安価に量産することは難しい。
また、特許文献1によれば、ケーブルの信号芯線に起因する差動ペア内スキューを抑制しているが、ケーブル自体の差動ペア内スキューを抑えることができても、ケーブル端に取付けられたプラグと信号芯線との接点、嵌合相手のコネクタ、或いはプリント配線板などにおいても差動ペア内スキューは発生する可能性がある。従って、伝送系全体から見た場合、伝送ケーブル本体に起因する差動ペア内スキューだけを抑制しても、伝送系全体の差動ペア内スキューを抑えることができないので対策として不十分である。
また、特許文献2によれば、エラー信号をカウントするブロックを有していることから、この特許文献2に記載されているように、8B10B符号のような予め決められた信号パターンが伝送される場合、或いは誤り検出符号や誤り訂正符号を使用する場合に、受信誤りが検出できる。しかし、誤り検出符号をわざわざ差動ペア内スキュー検出だけに用いることは、実装コストや回路規模を考えると非現実的であり、予め決められた信号パターンしか伝送できないシステムは一層非現実的である。また、受信信号の誤りは差動ペア内スキューにのみよるものではなく、伝送線路におけるノイズやインピーダンス不整合など、複数の要因が絡み合って発生するため、差動ペア内スキュー以外の要因で受信誤りが発生している場合、ビット誤り率(BER)測定による位相調整が正常に機能しないことが予想される。
また、特許文献3によれば、NRZのビット周期単位で差動ペア内スキューを調整している。従って、1ビット周期未満の微小な差動ペア内スキューを調整することが困難である。即ち、差動ペア内スキューを1ビット周期単位でダイナミックに調整することは可能であるものの、1ビット周期に満たない差動ペア内スキューに対しては効果を発揮することが難しい。
そこで、本発明はこのような従来例に係る課題を解決したものであって、正信号と負信号との間の位相差を低減できるようにすると共に、位相差を自動かつ最適に調整できるようにした受信装置及び受信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項1に記載の受信装置は、正信号と負信号を有する差動信号を差動信号伝送線路を介して受信する装置であって、前記差動信号の正信号と負信号との間に発生する位相差を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記位相差と当該位相差を判別するための閾値とを比較する比較手段と、比較結果に基づいて、前記正信号または負信号に対して所定の遅延量を設定する遅延量設定手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る受信装置によれば、差動信号伝送線路を介して正信号と負信号を有する差動信号を受信する場合であって、検出手段は、差動信号の正信号と負信号との間に発生する位相差を検出する。比較手段は、検出された位相差と当該位相差を判別するための閾値とを比較する。遅延量設定手段は、比較結果に基づいて、正信号または負信号の遅延量を設定する。これにより、位相が進んでいる正信号または負信号を遅延させて位相差を低減できるようになると共に、位相差を自動かつ最適に調整できるようになる。
上述した課題を解決するために、本発明に係る請求項6に記載の受信方法は、差動信号伝送線路を介して正信号と負信号を有する差動信号を受信する方法であって、前記差動信号の正信号と負信号との間に発生する位相差を検出するステップと、検出された前記位相差と当該位相差を判別するための閾値とを比較するステップと、比較結果に基づいて、前記正信号または負信号に対して所定の遅延量を設定するステップとを有することを特徴とするものである。
本発明に係る受信方法によれば、位相が進んでいる正信号または負信号を遅延させて位相差を低減できるようになると共に、位相差を自動かつ最適に調整できるようになる。従って、差動信号伝送の信頼性を向上できるようになる。
本発明に係る受信装置及び受信方法によれば、差動信号伝送線路を介して正信号と負信号を有する差動信号を受信する場合であって、差動信号の正信号と負信号との間に発生する位相差と当該位相差を判別するための閾値とを比較し、比較結果に基づいて、正信号または負信号の遅延量を設定する遅延量設定手段を備えるものである。
この構成によって、位相が進んでいる正信号または負信号を遅延させて位相差を低減できるようになると共に、位相差を自動かつ最適に調整できるようになる。これにより、差動信号伝送の信頼性を向上できるようになる。
続いて、本発明に係る受信装置及び受信方法について、図面を参照しながら説明をする。
図1は、本発明に係る第1の実施例としての差動信号受信装置100の構成例を示すブロック図である。
この実施例では、初めて、差動信号送信装置と差動信号受信装置とを通信ケーブルで接続するとき、差動信号送信装置と差動信号受信装置とを接続する通信ケーブルが更新されたとき、差動ペア内スキュー調整モードを実行する。ここに差動ペア内スキュー調整モードとは、デジタルデータを送信側から受信側に伝送する前に、差動信号伝送系の接続状態等に起因する差動信号における正信号と負信号との間に発生する位相差を無くす動作をいう。当該調整モードを実行するときは、差動信号送信装置から差動信号受信装置へ差動ペア内スキュー調整モードを設定するための制御信号が通知され、当該モードが完了すると、差動信号受信装置から差動信号送信装置へ調整完了通知が返信される。
図1に示す差動信号受信装置100は、受信装置の一例であり、図示しない差動信号送信装置から差動信号を受信する。例えば、差動信号受信装置100は、位相遅延ブロック1、差動ペア内スキュー検出調整ブロック2、高速デジタルデータブロック3、入力端子30a、30b、出力端子31a、31b、制御信号入出力端子32、及び制御部33から構成される。差動ペア内スキュー(Intra-pair Skew)とは、差動信号における正信号と負信号との間に発生する位相差をいう。
制御信号入出力端子32には、制御部33が接続され、差動ペア内スキュー調整モード時、差動信号送信装置から差動ペア内スキュー調整モードを設定するための制御信号Sb1が入力され、当該モードが完了すると、差動信号送信装置へ調整完了を示す通知信号Sn1が出力される。制御信号Sb1は、差動信号Sr1p、Sr1nを位相遅延ブロック1を介して差動ペア内スキュー検出調整ブロック2へ出力するように制御するための信号である。
入力端子30a、30bには、位相遅延ブロック1が接続され、差動ペア内スキュー調整モード時、入力端子30a、30bから差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sr1p、Sr1nを入力し、調整モード終了後の通常データ受信モードでは、高速デジタルデータSd1p、Sd1nを入力して位相遅延処理をする。通常データ受信モードとは、差動ペア内スキュー調整モード以外の動作モードをいう。
例えば、位相遅延ブロック1は、遅延器4a、4bを備え、この遅延器4a、4bは、差動ペア内スキュー調整モード時、差動ペア内スキュー検出調整ブロック2からこの差動信号Sr1p、Sr1nの遅延量を制御するための制御信号Sa5を入力し、この制御信号Sa5に基づいて差動信号Sr1p、Sr1nの位相を遅延する処理を実施し、遅延処理後、差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sa1p、Sa1nを差動ペア内スキュー検出調整ブロック2へ出力する。
また、遅延器4a、4bは、通常データ受信モード時、高速デジタルデータSd1p、Sd1nの位相を遅延する処理を所定の遅延量に基づいて実施し、遅延処理後、高速デジタルデータSd1p’、Sd1n’を高速デジタルデータブロック3へ出力する。
差動ペア内スキュー検出調整ブロック2は、位相遅延ブロック1に接続され、差動ペア内スキューを検出して調整する。例えば、当該ブロック2は、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5、位相関係検出部6、差動ペア内スキュー発生量検出部7、差動ペア内スキュー調整部8、及び調整完了通知部9を備える。
差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5は、遅延器4a、4b及び制御部33に接続され、制御部33から制御信号Sb2を入力してデータ入力可能状態に切り換えられる。また、この受信部5は、遅延器4a、4bから差動信号Sa1p、Sa1nを入力し、入力した差動信号Sa1p、Sa1nを2R(Reshaping, Regenerating)波形整形するために、この差動信号Sa1p、Sa1nを図示しないバッファに格納して2R波形整形し、バッファから2R波形整形後の差動信号Sa2p、Sa2nを取得して位相関係検出部6へ出力する。
位相関係検出部6は、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5に接続され、差動信号Sa2p、Sa2nを入力する。位相関係検出部6は、差動信号の正信号Sa2pと負信号Sa2nのどちらが遅延しているかを検出する。
例えば、位相関係検出部6は、正信号Sa2pと負信号Sa2nのいずれか一方の信号遷移点をトリガにして他方の信号の遅延状態を検出し、この遅延状態を表す制御信号Sp1を差動ペア内スキュー調整部8へ出力し、差動信号Sa3p、Sa3nを差動ペア内スキュー発生量検出部7へ出力する。
差動ペア内スキュー発生量検出部7は、検出手段及び比較手段の一例を構成し、位相関係検出部6に接続され、差動信号Sa3p、Sa3nを入力する。差動ペア内スキュー発生量検出部7は、差動信号の正信号Sa3pと負信号Sa3nとの間に発生する差動ペア内スキューを検出し、検出された差動ペア内スキューと当該差動ペア内スキューを判別するための閾値とを比較して位相を遅延させる制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。この閾値は、通常は外部から所定の値が設定されるが、内部で自動的に初期値を設定しても構わない。
差動ペア内スキュー調整部8は、遅延量設定手段の一例を構成し、位相関係検出部6、及び差動ペア内スキュー発生量検出部7に接続され、制御信号Sp1、Sa4を入力する。差動ペア内スキュー調整部8は、入力した制御信号Sp1、Sa4に基づいて、正の差動信号Sr1p又は負の差動信号Sr1nに対して所定の遅延量を設定する。例えば、差動ペア内スキューが閾値より大きかった場合、所定の遅延量を設定し、設定した遅延量の情報を制御信号Sa5として遅延器4a、4bに出力する。また、差動ペア内スキューが閾値より小さかった場合、遅延量を設定しない。このとき、遅延量を固定する制御信号Sa5を遅延器4a、4bに出力し、調整完了通知部9に差動ペア内スキュー調整完了の通知信号Sn1を出力する。これにより、位相が進んでいる正信号Sr1pまたは負信号Sr1nを遅延させて差動ペア内スキューを低減できるようになると共に、差動ペア内スキューを自動かつ最適に調整できるようになる。
また、伝送線路上に配置された差動伝送ケーブル、プラグ、コネクタ、及びプリント配線板で発生するスキューを全て調整することができる。また更に、高速デジタルデータSd1p、Sd1nを受信する前に差動ペア内スキューを調整するため、差動ペア内スキュー検出調整ブロック2は、高速デジタルデータSd1p、Sd1n受信時に動作しておらず、消費電力を抑えることができる。
調整完了通知部9は、差動ペア内スキュー調整部8に接続され、差動ペア内スキュー調整完了の通知信号Sn1を入力してこの通知信号Sn1を制御信号入出力端子32および制御部33へ出力する。制御信号入出力端子32は図示しない送信部にこの通知信号Sn1を出力し、この送信部は差動信号送信装置へ通知信号Sn1を送信する。
制御部33は、制御信号入出力端子32および調整完了通知部9に接続され、通信経路を制御する。例えば、制御部33は、制御信号入出力端子32から制御信号Sb1を入力した場合、図示しないROM(Read Only Memory)から初期設定情報を読み取り、通信経路を初期状態に設定する。すなわち、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5をデータ入力可能状態とし、高速デジタルデータ信号受信部10をデータ入力不可状態に制御する。これにより、高速デジタルデータの伝送に影響を与えることなく、独立して差動ペア内スキューを調整できるようになる。また、制御部33は、調整完了通知部9から通知信号Sn1を入力した場合、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5をデータ入力不可状態とし、高速デジタルデータ信号受信部10をデータ入力可能状態に制御する。
高速デジタルデータブロック3は、位相遅延ブロック1に接続され、高速デジタルデータを処理する。例えば、当該ブロック3は、高速デジタルデータ信号受信部10、及び高速デジタルデータ信号処理部11を備える。高速デジタルデータ信号受信部10は、制御部33および遅延器4a、4bに接続され、制御部33から制御信号Sb3を入力してデータ入力可能状態に切り換えられ、高速デジタルデータSd1p’、Sd1n’を入力してこのデータSd1p’、Sd1n’を高速デジタルデータ信号処理部11へ出力する。高速デジタルデータ信号処理部11は、高速デジタルデータ信号受信部10に接続され、高速デジタルデータSd1p’、Sd1n’を入力して所定の信号処理を実施して出力端子31a、31bへ処理後のデータを出力する。
図2は、差動ペア内スキュー発生量検出部7の構成例を示すブロック図である。図2に示す差動ペア内スキュー発生量検出部7は、積分回路20、ピークホールド回路21、ピークホールドレベル判定回路ブロック22、スキュー調整判定部23、及び差動ペア内スキュー検出部26を備える。
差動ペア内スキュー検出部26は、位相関係検出部6に接続され、差動信号の正信号Sa3pと負信号Sa3nを入力する。差動ペア内スキュー検出部26は、正信号Sa3pと負信号Sa3nとの間に発生する差動ペア内スキューを検出する。例えば、正信号Sa3pと負信号Sa3nとの排他的論理和、論理積、論理和、又は否定論理を用いて差動ペア内スキューを検出する。差動ペア内スキュー検出部26は、差動ペア内スキューをパルス信号Sa3として積分回路20へ出力する。
積分回路20は、差動ペア内スキュー検出部26に接続され、パルス信号Sa3を入力する。積分回路20は、時定数に基づいてパルス信号Sa3を積分して信号Sa3−1としてピークホールド回路21へ出力する。
ピークホールド回路21は変換手段の一例であり、積分回路20に接続され、信号Sa3−1を入力する。ピークホールド回路21は、この信号Sa3−1の最大値を保持したピークホールド波形を形成し、このピークホールド波形をDC(Direct Current)電圧レベルSa3−2に変換してこのDC電圧レベルSa3−2をピークホールドレベル判定回路ブロック22へ出力する。DC電圧レベルSa3−2は、差動ペア内で発生したスキュー量に比例する。
積分回路20の時定数が短い場合、僅かなパルス幅の信号に対しても積分回路20が機能するため、差動ペア内スキューが小さくても、ピークホールド波形のDC電圧レベルSa3−2は大きくなる。また、積分回路20の時定数が長い場合、広いパルス幅の信号に対しても積分回路20が機能するため、ピークホールド波形のDC電圧レベルSa3−2が飽和することを抑制できるようになる。
ピークホールドレベル判定回路ブロック22は、閾値設定部24、及びコンパレータ25を備える。閾値設定部24には、外部又は内部から閾値Sa3−3が設定されて保存されている。閾値設定部24は、この閾値Sa3−3をコンパレータ25へ出力する。
コンパレータ25は、閾値設定部24に接続され、閾値Sa3−3が入力される。また、コンパレータ25は、ピークホールド回路21に接続され、DC電圧レベルSa3−2を入力し、閾値Sa3−3とDC電圧レベルSa3−2とを比較して比較結果情報の信号Sa3−4をスキュー調整判定部23へ出力する。
スキュー調整判定部23は、コンパレータ25に接続され、信号Sa3−4が入力される。スキュー調整判定部23は、この信号Sa3−4に基づいて、差動信号Sa3p、Sa3nの位相調整が必要であるか否かを判定する。
例えば、スキュー調整判定部23は、差動信号の正信号Sa3p、負信号Sa3nの位相調整が必要であると判定した場合、位相が進んでいる正信号Sa3p又は負信号Sa3nの位相を遅延させる制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。また、正信号Sa3p、負信号Sa3nの位相調整が不要であると判定した場合、位相遅延処理を実施しない旨の制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。
具体的には、スキュー調整判定部23が、DC電圧レベルSa3−2と閾値Sa3−3とを比較した結果、DC電圧レベルSa3−2≧閾値Sa3−3となった場合、差動ペア内スキューが大きいと判定し、位相が進んでいる正信号Sr1p、又は負信号Sr1nの位相を遅延させる制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。また、DC電圧レベルSa3−2<閾値Sa3−3となった場合、スキューが規定範囲に収まっていると判定し、位相遅延処理を実施しない旨の制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。
差動ペア内スキュー調整部8は、入力した制御信号Sp1、Sa4に基づいて、正の差動信号Sr1p又は負の差動信号Sr1nに対して所定の遅延量を設定する。例えば、制御信号Sa4がDC電圧レベルSa3−2≧閾値Sa3−3である場合、差動ペア内スキュー調整部8は、遅延状態を表す制御信号Sp1に基づいて正信号又は負信号の所定の遅延量を設定し、設定した遅延量の情報を制御信号Sa5として遅延器4a、4bに出力する。また、制御信号Sa4がDC電圧レベルSa3−2<閾値Sa3−3である場合、遅延量を設定しない。このとき、差動ペア内スキュー調整部8は、遅延量を固定する制御信号Sa5を遅延器4a、4bに出力し、調整完了通知部9に差動ペア内スキュー調整完了の通知信号Sn1を出力する。
これにより、位相が進んでいる正信号Sr1pまたは負信号Sr1nを遅延させて差動ペア内スキューを低減できるようになる。また、発生した差動ペア内スキューの大きさであるDC電圧レベルSa3−2が分かるため、検出した大きさだけ遅延器4a、4bに対して位相をずらせば良いので効率的である。
図3(a)及び(b)は、差動信号の正信号Sa2pと負信号Sa2nとの位相関係の例を示す説明図である。図3(a)に示す差動信号Sa2p、Sa2nの位相関係は、位相関係検出部6によって検出される。検出後、位相関係検出部6は、遅延状態を表す制御信号Sp1を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。
例えば、位相関係検出部6は、正信号Sa2pの立ち上がりエッジのタイミングで負信号Sa2nの遅延状態を検出する。この例では、正信号Sa2pの位相が負信号Sa2nの位相に対して進んでいる。このとき、正信号Sa2pの立ち上がりエッジのタイミングにおける負信号Sa2nは「High」の状態である。
図3(b)に示す差動信号Sa2p、Sa2nは、正信号Sa2pの位相が負信号Sa2nの位相に対して遅れている。このとき、正信号Sa2pの立ち上がりエッジのタイミングにおける負信号Sa2nは「Low」の状態である。このように、正信号Sa2pの立ち上がりエッジのタイミングで負信号Sa2nの状態を検出すれば、差動ペア内スキューが発生していることを検出できると共に、負信号のレベル(High、Low)によって差動信号の位相関係を検出できるようになる。なお、正信号Sa2pの立ち下がりエッジをトリガとした場合、或いは負信号Sa2nの遷移点をトリガとした場合においても、同様にして差動信号の位相関係を検出できる。
図4(a)及び(b)は、差動ペア内スキューL1の検出例を示す説明図である。図4(a)に示す差動信号Sa3p、Sa3nは、位相関係検出部6から差動ペア内スキュー検出部26へ出力される。
差動ペア内スキュー検出部26は、差動信号の正信号Sa3pと負信号Sa3nとの間に発生する差動ペア内スキューL1を検出する。例えば、この検出部26は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの排他的論理和、論理積、論理和、又は否定論理を用いて差動ペア内スキューL1を検出する。
図4(a)の(1)は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの排他的論理和(EXOR)である。例えば、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「High」、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「Low」の場合は、「Low」のパルス信号になる。また、正信号Sa3pが「High」で負信号Sa3nが「Low」、正信号Sa3pが「Low」で負信号Sa3nが「High」の場合は、「High」のパルス信号になる。これにより、位相がずれている部分が「Low」のパルス信号になるので、この「Low」のパルス信号から差動ペア内スキューL1を検出できるようになる。なお、排他的論理和の出力を反転させて「High」のパルス信号が出力されるようにしても構わない。
図4(a)の(2)は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの論理積(AND)である。例えば、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「High」の場合は、「High」のパルス信号Sa3になる。また、正信号Sa3pが「High」で負信号Sa3nが「Low」、正信号Sa3pが「Low」で負信号Sa3nが「High」の場合は、「Low」のパルス信号Sa3になる。これにより、位相がずれている部分が「High」のパルス信号Sa3になるので、この「High」のパルス信号Sa3から差動ペア内スキューL1を検出できるようになる。なお、論理積の出力を反転させて「Low」のパルス信号が出力されるようにしても構わない。
図4(a)の(3)は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの論理和(OR)である。例えば、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「Low」の場合は、「Low」のパルス信号になる。また、正信号Sa3p又は負信号Sa3nのいずれかの信号が「High」、の場合は、「High」のパルス信号になる。これにより、位相がずれている部分が「Low」のパルス信号になるので、この「Low」のパルス信号から差動ペア内スキューL1を検出できるようになる。なお、論理和の出力を反転させて「High」のパルス信号が出力されるようにしても構わない。
図4(a)の(4)は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの否定論理和(NOR)である。例えば、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「Low」の場合は、「High」のパルス信号になる。また、正信号Sa3p又は負信号Sa3nのいずれかの信号が「Low」、の場合は、「Low」のパルス信号になる。これにより、位相がずれている部分が「High」のパルス信号になるので、この「High」のパルス信号から差動ペア内スキューL1を検出できるようになる。
図4(b)に示す差動信号Sa3p、Sa3nの位相関係は、図3(b)で位相関係検出部6によって、正信号Sa3pの位相が負信号Sa3nの位相に対して遅れていると検出されたものである。差動ペア内スキュー発生量検出部7は、差動信号の正信号Sa3pと負信号Sa3nとの間に発生する差動ペア内スキューL1を検出する。例えば、図4(b)の(1)は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの排他的論理和(EXOR)である。例えば、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「High」、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「Low」の場合は、「Low」のパルス信号になる。また、正信号Sa3pが「High」で負信号Sa3nが「Low」、正信号Sa3pが「Low」で負信号Sa3nが「High」の場合は、「High」のパルス信号になる。これにより、位相がずれている部分が「Low」のパルス信号になるので、この「Low」のパルス信号から差動ペア内スキューL1を検出できるようになる。
図4(b)の(2)は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの論理積(AND)である。例えば、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「High」の場合は、「High」のパルス信号になる。また、正信号Sa3pが「High」で負信号Sa3nが「Low」、正信号Sa3pが「Low」で負信号Sa3nが「High」の場合は、「Low」のパルス信号になる。これにより、位相がずれている部分が「High」のパルス信号になるので、この「High」のパルス信号から差動ペア内スキューL1を検出できるようになる。
図4(b)の(3)は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの論理和(OR)である。例えば、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「Low」の場合は、「Low」のパルス信号になる。また、正信号Sa3p又は負信号Sa3nのいずれかの信号が「High」、の場合は、「High」のパルス信号になる。これにより、位相がずれている部分が「Low」のパルス信号になるので、この「Low」のパルス信号から差動ペア内スキューL1を検出できるようになる。
図4(b)の(4)は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの否定論理和(NOR)である。例えば、正信号Sa3p及び負信号Sa3nが「Low」の場合は、「High」のパルス信号になる。また、正信号Sa3p又は負信号Sa3nのいずれかの信号が「Low」、の場合は、「Low」のパルス信号になる。これにより、位相がずれている部分が「High」のパルス信号になるので、この「High」のパルス信号から差動ペア内スキューL1を検出できるようになる。このように、BER測定による調整とは異なり、差動ペア内スキューL1を直接検出することができるため、伝送線路におけるノイズなどの要因に左右されずに正確に調整できるようになる。
図5は、(a)及び(b)は、差動ペア内スキューL1の発生量の例(その1)を示す説明図である。図5(a)の(1)に示す信号は、例えば図4(a)の(2)に示した論理積(AND)のパルス信号Sa3である。
図5(a)の(2)に示す信号波形Sa3−1は、積分回路20によりパルス信号Sa3を時定数に基づいて積分して得られたものである。この信号波形Sa3−1は、図6(a)の(2)に示す信号に比べて時定数が短いので信号の立ち上がりと立ち下りが急峻になる。これにより、僅かなパルス信号Sa3でも信号のピークが検出できるので、より小さな差動ペア内スキューまで検出できるようになる。
図5(a)の(3)に示すピークホールド波形Pは、ピークホールド回路21により信号Sa3−1の最大値が保持された波形である。このピークホールド波形Pがピークホールド回路21によりDC電圧レベルSa3−2に変換され、このDC電圧レベルSa3−2がコンパレータ25へ出力される。
図5(a)の(3)に示す閾値Sa3−3は、外部又は内部から閾値設定部24に設定され、この閾値設定部24によりコンパレータ25へ出力されたものである。閾値Sa3−3とDC電圧レベルSa3−2とがコンパレータ25により比較されて比較結果情報の信号Sa3−4がスキュー調整判定部23へ出力される。これにより、差動ペア内スキューL1の発生量を検出できるようになる。
なお、図5(a)の(3)に示した例では、電圧レベルSa3−2が閾値Sa3−3よりも大きくなっている。従って、スキュー調整判定部23は、正信号Sa3p又は負信号Sa3nの位相調整が必要であると判定し、位相が進んでいる信号の位相を遅延させる制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。
図5(b)の(1)に示す信号は、図5(a)の(1)に示した論理積(AND)のパルス信号Sa3よりもパルス幅が狭いパルス信号Sa3’である。
図5(b)の(2)に示す信号波形Sa3−1’は、積分回路20によりパルス信号Sa3’を時定数に基づいて積分して得られたものである。この信号波形Sa3−1’は、図6(b)の(2)に示す信号に比べて時定数が短いので信号の立ち上がりと立ち下りが急峻になる。これにより、僅かなパルス信号Sa3’でも信号のピークが検出できるので、より小さな差動ペア内スキューまで検出できるようになる。
図5(b)の(3)に示すピークホールド波形P’は、ピークホールド回路21により信号Sa3−1’の最大値が保持された波形である。このピークホールド波形P’がピークホールド回路21によりDC電圧レベルSa3−2’に変換され、このDC電圧レベルSa3−2’がコンパレータ25へ出力される。
図5(b)の(3)に示す閾値Sa3−3は、外部又は内部から設定されたものである。コンパレータ25により閾値Sa3−3とDC電圧レベルSa3−2とが比較されて比較結果情報の信号Sa3−4がスキュー調整判定部23へ出力される。これにより、差動ペア内スキューL1の発生量を検出できるようになる。
なお、図5(b)の(3)に示した例では、DC電圧レベルSa3−2’が閾値Sa3−3よりも小さくなっている。従って、スキュー調整判定部23は、正信号Sa3p、負信号Sa3nの位相調整が不要であると判定し、位相遅延処理を実施しない旨の制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。
図6(a)及び(b)は、差動ペア内スキューL1の発生量の例(その2)を示す説明図である。図6(a)の(1)に示す信号は、例えば図4(a)の(2)に示した論理積(AND)のパルス信号Sa3である。
図6(a)の(2)に示す信号波形Sa3−1は、積分回路20によりパルス信号Sa3を時定数に基づいて積分して得られたものである。この信号波形Sa3−1は、図5(a)の(2)に示した信号波形Sa3−1に比べて時定数が長いので、広いパルス幅の信号に対しても積分回路20が機能するため、ピークホールド波形のDC電圧レベルSa3−2が飽和することを抑制できるようになる。
図6(a)の(3)に示すピークホールド波形Pは、ピークホールド回路21により信号Sa3−1の最大値が保持された波形である。このピークホールド波形Pがピークホールド回路21によりDC電圧レベルSa3−2に変換され、このDC電圧レベルSa3−2がコンパレータ25へ出力される。
図6(a)の(3)に示す閾値Sa3−3は、外部又は内部から設定されたものである。コンパレータ25により閾値Sa3−3とDC電圧レベルSa3−2とが比較されて比較結果情報の信号Sa3−4がスキュー調整判定部23へ出力される。これにより、差動ペア内スキューL1の発生量を検出できるようになる。
なお、図6(a)の(3)に示した例では、電圧レベルSa3−2が閾値Sa3−3よりも大きくなっている。従って、スキュー調整判定部23は、正信号Sa3p又は負信号Sa3nの位相調整が必要であると判定し、位相が進んでいる信号の位相を遅延させる制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。
図6(b)の(1)に示す信号は、図6(a)の(1)に示したパルス信号Sa3よりもパルス幅が狭いパルス信号Sa3’である。図6(b)の(2)に示す信号波形Sa3−1’は、積分回路20によりパルス信号Sa3’を時定数に基づいて積分して得られたものである。
図6(b)の(3)に示すピークホールド波形P’は、ピークホールド回路21により信号Sa3−1’の最大値が保持された波形である。このピークホールド波形P’がピークホールド回路21によりDC電圧レベルSa3−2’に変換され、このDC電圧レベルSa3−2’がコンパレータ25へ出力される。
図6(b)の(4)に示す閾値Sa3−3は、外部又は内部から設定されたものである。コンパレータ25により閾値Sa3−3とDC電圧レベルSa3−2’とが比較されて比較結果情報の信号Sa3−4がスキュー調整判定部23へ出力される。これにより、差動ペア内スキューL1の発生量を検出できるようになる。
なお、図6(b)の(3)に示した例では、DC電圧レベルSa3−2’が閾値Sa3−3よりも小さくなっている。従って、スキュー調整判定部23は、正信号Sa3p、負信号Sa3nの位相調整が不要であると判定し、位相遅延処理を実施しない旨の制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力する。
図7は、差動信号の正信号Sa2pと負信号Sa2nとの位相関係の例を示す説明図である。図7に示す差動信号Sa2p、Sa2nは、図3(a)又は(b)の差動ペア内スキューが差動ペア内スキュー調整部8により制御信号Sp1、Sa4に基づいて調整されたものである。
例えばこの調整過程は、図3(a)に示した差動信号Sa2p、Sa2nを入力した位相関係検出部6により差動信号の正信号Sa2pと負信号Sa2nのどちらが遅延しているかが検出され、この遅延状態を表す制御信号Sp1が差動ペア内スキュー調整部8へ出力され、差動信号Sa3p、Sa3nが差動ペア内スキュー発生量検出部7へ出力される。続いて、差動信号の正信号Sa3pと負信号Sa3nとの間に発生する差動ペア内スキューL1は差動ペア内スキュー発生量検出部7により検出され、検出された差動ペア内スキューL1のDC電圧レベルSa3−2と当該差動ペア内スキューを判別するための閾値Sa3−3とが比較され、DC電圧レベルSa3−2≧閾値Sa3−3となった場合に位相を遅延させる制御信号Sa4が差動ペア内スキュー調整部8へ出力される。
制御信号Sp1、Sa4に基づいて差動ペア内スキュー8により差動ペア内スキューL1が調整され、図7に示した差動信号Sa2p、Sa2nが形成される。形成された差動信号を入力した差動ペア内スキュー発生量検出部7により、再び、差動ペア内スキューL1のDC電圧レベルSa3−2と閾値Sa3−3とが比較され、DC電圧レベルSa3−2<閾値Sa3−3となった場合にスキューが規定範囲に収まっていると判定し、位相遅延処理を実施しない旨の制御信号Sa4が差動ペア内スキュー調整部8へ出力される。
これにより、差動ペア内スキューL1を低減できるようになると共に、差動ペア内スキューL1を自動かつ最適に調整できるようになる。
図8は、差動信号受信装置100の動作例を示すフローチャートである。このフローチャートでは、例えば、初めて差動信号送信装置と差動信号受信装置100とを通信ケーブルで接続するときに指定する差動ペア内スキュー調整モードが実行され、差動信号送信装置から差動信号受信装置100へ差動ペア内スキュー調整モードを設定するための制御信号Sb1が通知される。
これを差動信号を受信する条件として、図8に示すフローチャートのステップS1では、位相遅延ブロック1の遅延器4a、4bにて差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sr1p、Sr1nを入力する。
遅延器4a、4bは、差動ペア内スキュー調整モード時、入力端子30a、30bから差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sr1p、Sr1nを入力し、この差動信号Sr1p、Sr1nに所定の遅延処理を実施し、差動信号Sa1p、Sa1nを差動ペア内スキュー検出調整ブロック2の差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5へ出力してステップS2へ移行する。
ステップS2では、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5にて差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sa1p、Sa1nを入力して2R波形整形し、2R波形整形後、差動信号Sa2p、Sa2nを位相関係検出部6へ出力して、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、位相関係検出部6にて差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sa2p、Sa2nを入力し、正信号Sa2pまたは負信号Sa2nのいずれが遅延しているかを検出する。例えば、位相関係検出部6は、正信号Sa2pと負信号Sa2nのいずれか一方の信号遷移点をトリガにして他方の信号の状態を検出する。
具体的には、位相関係検出部6が、正信号Sa2pの立ち上がりエッジのタイミングで負信号Sa2nの状態を検出する。図3(a)に示した例では、正信号Sa2pの位相が負信号Sa2nの位相に対して進んでいる。このとき、正信号Sa2pの立ち上がりエッジのタイミングにおける負信号Sa2nは「High」の状態である。位相関係検出部6は、この状態を表す制御信号Sp1を差動ペア内スキュー調整部8へ出力し、差動信号Sa3p、Sa3nを差動ペア内スキュー発生量検出部7へ出力する。
ステップS4では、差動ペア内スキュー発生量検出部7にて差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sa3p、Sa3nを入力し、差動信号間に発生しているスキュー量を検出する。例えば、当該検出部7の差動ペア内スキュー検出部26は、正信号Sa3pと負信号Sa3nの論理積を用いて差動ペア内スキューL1を検出し、この差動ペア内スキューL1をパルス信号Sa3として積分回路20へ出力する。
積分回路20は、パルス信号Sa3を時定数に基づいて積分して信号Sa3−1としてピークホールド回路21へ出力する。ピークホールド回路21は、例えば図5(a)の(3)に示したように、信号Sa3−1の最大値を保持したピークホールド波形Pを形成し、このピークホールド波形PをDC電圧レベルSa3−2に変換してこのDC電圧レベルSa3−2をコンパレータ25へ出力してステップS5へ移行する。
ステップS5では、差動ペア内スキュー発生量検出部7にて差動ペア内スキューのDC電圧レベルSa3−2と閾値Sa3−3とを比較して判定する。例えば、当該検出部7のコンパレータ25は、DC電圧レベルSa3−2と閾値Sa3−3とを比較する。図5(a)の(3)に示した例では、DC電圧レベルSa3−2≧閾値Sa3−3となっており、図5(b)の(3)に示した例では、DC電圧レベルSa3−2<閾値Sa3−3となっている。コンパレータ25は、比較結果情報の信号Sa3−4をスキュー調整判定部23へ出力する。
スキュー調整判定部23は、信号Sa3−4に基づいて、差動信号Sa3p、Sa3nの位相調整が必要であるか否かを判定する。差動信号の正信号Sa3p、負信号Sa3nの位相調整が必要である場合、すなわち、DC電圧レベルSa3−2≧閾値Sa3−3の場合、位相が進んでいる正信号Sa3p、又は負信号Sa3nの位相を遅延させる制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力してステップS6へ移行する。正信号Sa3p、負信号Sa3nの位相調整が不要である場合、すなわち、DC電圧レベルSa3−2<閾値Sa3−3の場合、位相遅延処理を実施しない旨の制御信号Sa4を差動ペア内スキュー調整部8へ出力してステップS8、9へ移行する。
ステップS6では、差動ペア内スキュー調整部8にて遅延量を調整する。例えば、差動ペア内スキュー調整部8は、位相が進んでいる信号の位相を遅延させる制御信号Sa4、及び遅延状態を表す制御信号Sp1に基づいて遅延量を設定する。
差動ペア内スキュー調整部8は、制御信号Sa4がDC電圧レベルSa3−2≧閾値Sa3−3、制御信号Sp1が「High」の場合、差動ペア内スキューが発生し、正信号Sa3pの位相が進んでいると判定し、正信号Sa3pに対する所定の遅延量を設定し、設定した遅延量の情報を制御信号Sa5として遅延器4a、4bに出力してステップS7へ移行する。
ステップS7では、位相遅延ブロック1にて遅延量の制御信号Sa5に基づき、遅延器4a、4bの位相を調整してステップS2へ戻る。ステップS2では、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5にて遅延器4a、4bから出力された差動信号Sa1p、Sa1nを入力して2R波形整形し、2R波形整形後、差動信号Sa2p、Sa2nを位相関係検出部6へ出力する。
ステップS8、S9では、差動ペア内スキュー調整部8にて位相調整が完了したと判断して位相遅延ブロック1の遅延量を固定する。例えば、差動ペア内スキュー調整部8は、DC電圧レベルSa3−2<閾値Sa3−3の場合、遅延量を固定する制御信号Sa5を遅延器4a、4bに出力してステップS10へ移行する。
ステップS10では、差動信号送信装置へ差動ペア内スキュー調整完了の通知信号Sn1を送信する。例えば、差動ペア内スキュー調整部8は、調整完了通知部9に差動ペア内スキュー調整完了通知信号Sn1を出力し、この調整完了通知部9は、この通知信号Sn1を制御信号入出力端子32および制御部33へ出力する。
制御部33は、この通知信号Sn1を入力して差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5をデータ入力不可状態とし、高速デジタルデータ信号受信部10をデータ入力可能状態に制御する。
制御信号入出力端子32は図示しない送信部にこの通知信号Sn1を出力し、この送信部は差動信号送信装置へ通知信号Sn1を送信する。差動信号送信装置は、通知信号Sn1を受信して必要なプロトコルが全て確立した後に、高速デジタルデータSd1p、Sd1nを差動信号受信装置100へ送信する。
差動信号受信装置100の遅延器4a、4bは、高速デジタルデータSd1p、Sd1nを受信して所定の遅延処理を実施し、処理後、高速デジタルデータSd1p’、Sd1n’を高速デジタルデータ信号受信部10へ出力する。高速デジタルデータ信号受信部10は、高速デジタルデータSd1p’、Sd1n’を入力して高速デジタルデータ信号処理部11へこのデータSd1p’、Sd1n’を出力する。高速デジタルデータ信号処理部11は、このデータSd1p’、Sd1n’を入力して所定の信号処理を実施する。
このように、本発明の第1の実施例に係る差動信号受信装置100及び差動信号受信方法によれば、差動信号伝送線路を介して正信号Sr1pと負信号Sr1nを有する差動信号を受信する場合であって、差動信号の正信号Sr1pと負信号Sr1nとの間に発生する差動ペア内スキューL1のDC電圧レベルSa3−2と当該DC電圧レベルSa3−2を判別するための閾値Sa3−3とを比較し、比較後、位相を遅延させる制御信号Sa4、及び遅延状態を表す制御信号Sp1に基づいて、正信号Sr1pまたは負信号Sr1nに対して所定の遅延量を設定する差動ペア内スキュー調整部8を備えるものである。
従って、位相が進んでいる正信号Sr1pまたは負信号Sr1nを遅延させて差動ペア内スキューL1を低減できるようになると共に、差動ペア内スキューL1を自動かつ最適に調整できるようになる。これにより、差動信号伝送の信頼性を向上できるようになる。
図9は、本発明に係る第2の実施例としての差動信号受信装置200の構成例を示すブロック図である。第1の実施例と同様にして、この実施例でも、差動ペア内スキュー調整モードを有している。第1の実施例と同じ構成要素には、同じ番号を付している。図9に示す差動信号受信装置200は、受信装置の一例であり、図示しない差動信号送信装置から差動信号を受信する。例えば、差動信号受信装置200は、位相遅延ブロック1、差動ペア内スキュー検出調整ブロック2、高速デジタルデータブロック3、入力端子30a、30b、出力端子31a、31b、制御信号入出力端子32、及び制御部33から構成される。
制御信号入出力端子32には制御部33が接続され、差動ペア内スキュー調整モード時、差動信号送信装置から差動ペア内スキュー調整モードを設定するための制御信号Sb1が入力され、当該モードが完了すると、差動信号送信装置へ調整完了を示す通知信号Sn1を出力するようになされる。制御信号Sb1は、差動信号Sr1p、Sr1nを位相遅延ブロック1を介して差動ペア内スキュー検出調整ブロック2へ出力するように制御するための信号である。
入力端子30a、30bには、位相遅延ブロック1が接続される。差動ペア内スキュー調整モード時、この入力端子30a、30bから差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sr1p、Sr1nを入力し、調整モード終了後の通常データ受信モードでは、高速デジタルデータSd1p、Sd1nを入力して位相遅延処理をする。通常データ受信モードとは、差動ペア内スキュー調整モード以外の動作モードをいう。
例えば、位相遅延ブロック1は、遅延器4a、4bを備え、この遅延器4a、4bは、差動ペア内スキュー調整モード時、差動ペア内スキュー検出調整ブロック2からこの差動信号Sr1p、Sr1nの遅延量を制御するための制御信号Sa5を入力し、この制御信号Sa5に基づいて差動信号Sr1p、Sr1nの位相を遅延する処理を実施し、遅延処理後、差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sa1p、Sa1nを差動ペア内スキュー検出調整ブロック2へ出力する。
また、遅延器4a、4bは、通常データ受信モード時、高速デジタルデータSd1p、Sd1nの位相を遅延する処理を所定の遅延量に基づいて実施し、遅延処理後、高速デジタルデータSd1p’、Sd1n’を高速デジタルデータブロック3へ出力する。
差動ペア内スキュー検出調整ブロック2は、位相遅延ブロック1に接続され、差動ペア内スキューを検出して調整する。例えば、当該ブロック2は、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5、位相関係検出部6、差動ペア内スキュー調整部8’、及び調整完了通知部9を備える。
差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5は、遅延器4a、4b及び制御部33に接続され、制御部33から制御信号Sb2を入力してデータ入力可能状態に切り換えられる。また、この受信部5は、遅延器4a、4bから差動信号Sa1p、Sa1nを入力し、入力した差動信号Sa1p、Sa1nを2R波形整形するために、この差動信号Sa1p、Sa1nを図示しないバッファに格納して2R波形整形し、バッファから2R波形整形後の差動信号Sa2p、Sa2nを取得して位相関係検出部6へ出力する。
位相関係検出部6は、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5に接続され、差動信号Sa2p、Sa2nを入力する。位相関係検出部6は、差動信号の正信号Sa2pと負信号Sa2nのどちらが遅延しているかを検出する。
例えば、位相関係検出部6は、正信号Sa2pと負信号Sa2nのいずれか一方の信号遷移点をトリガにして他方の信号の遅延状態を検出する。図3(a)に示した例では、正信号Sa2pの位相が負信号Sa2nの位相に対して進んでいる。このとき、正信号Sa2pの立ち上がりエッジのタイミングにおける負信号Sa2nは「High」の状態である。位相関係検出部6は、この遅延状態を表す制御信号Sp1を差動ペア内スキュー調整部8’へ出力される。
差動ペア内スキュー調整部8’は、位相関係検出部6に接続され、制御信号Sp1を入力する。差動ペア内スキュー調整部8’は、入力した制御信号Sp1に基づいて、正信号Sr1p又は負信号Sr1nに対して所定の遅延量を設定する。
例えば、入力した制御信号Sp1が差動ペア内スキューを表す「High」又は「Low」の情報を含んでいる場合、所定の遅延量を設定し、設定した遅延量の情報を制御信号Sa5として遅延器4a、4bに出力する。制御信号Sp1が「High」又は「Low」の情報を含んでいない場合、遅延量を設定しない。このとき、遅延量を固定する制御信号Sa5を遅延器4a、4bに出力し、調整完了通知部9に差動ペア内スキュー調整完了の通知信号Sn1を出力する。なお、差動ペア内スキューが解消された基準を制御信号Sp1が「High」から「Low」へ、又は、その逆へ遷移した場合に設定することも考えられる。
調整完了通知部9は、差動ペア内スキュー調整部8’に接続され、差動ペア内スキュー調整完了の通知信号Sn1を入力してこの通知信号Sn1を制御信号入出力端子32および制御部33へ出力する。制御信号入出力端子32は図示しない送信部にこの通知信号Sn1を出力し、この送信部は差動信号送信装置へ通知信号Sn1を送信する。
制御部33は、制御信号入出力端子32および調整完了通知部9に接続され、通信経路を制御する。例えば、制御部33は、制御信号入出力端子32から制御信号Sb1を入力した場合、図示しないROMから初期設定情報を読み取り、通信経路を初期状態に設定する。すなわち、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5をデータ入力可能状態とし、高速デジタルデータ信号受信部10をデータ入力不可状態に制御する。また、制御部33は、調整完了通知部9から通知信号Sn1を入力した場合、差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部5をデータ入力不可状態とし、高速デジタルデータ信号受信部10をデータ入力可能状態に制御する。
高速デジタルデータブロック3は、位相遅延ブロック1に接続され、高速デジタルデータを処理する。例えば、当該ブロック3は、高速デジタルデータ信号受信部10、及び高速デジタルデータ信号処理部11を備える。高速デジタルデータ信号受信部10は、制御部33および遅延器4a、4bに接続され、制御部33から制御信号Sb3を入力してデータ入力可能状態に切り換えられ、高速デジタルデータSd1p’、Sd1n’を入力してこのデータSd1p’、Sd1n’を高速デジタルデータ信号処理部11へ出力する。高速デジタルデータ信号処理部11は、高速デジタルデータ信号受信部10に接続され、高速デジタルデータSd1p’、Sd1n’を入力して所定の信号処理を実施して出力端子31a、31bへ処理後のデータを出力する。
第2の実施例の差動信号受信装置200は、位相関係検出部6により差動ペア内スキューの発生(High/Low)を検出し、このスキューの発生に基づいて所定の遅延量を差動ペア内スキュー調整部8’により設定するので、スキューの発生量を検出する差動ペア内スキュー発生量検出部7が不必要になる。従って、第1の実施例の差動信号受信装置100に比べて機器の構成がシンプルになる。
このように、本発明の第2の実施例に係る差動信号受信装置200及び差動信号受信方法によれば、差動信号伝送線路を介して正信号Sr1pと負信号Sr1nを有する差動信号を受信する場合であって、差動信号の正信号Sr1pと負信号Sr1nとの間に発生する遅延状態を表す制御信号Sp1に基づいて、正信号Sr1pまたは負信号Sr1nに対して所定の遅延量を設定する差動ペア内スキュー調整部8’を備えるものである。
従って、位相が進んでいる正信号Sr1pまたは負信号Sr1nを遅延させて差動ペア内スキューL1を低減できるようになると共に、差動ペア内スキューL1を自動かつ最適に調整できるようになる。これにより、差動信号伝送の信頼性を向上できるようになる。
なお、差動信号送信装置から差動信号受信装置へ差動ペア内スキュー検出調整用の差動信号Sr1p、Sr1nを送信して差動信号Sr1p、Sr1nの差動ペア内スキューを調整する作業は、差動信号伝送線路の構成が変わらない限り、最初に一度実施すればよい。例えば、ツイストペアケーブルが抜かれたり、装置の電源が切られたりして送信機器と受信機器との間で接続が切断された場合、再度接続された後に、差動ペア内スキュー調整を実施する。また、差動信号受信装置100、200には、入力端子30a、30bと制御信号入出力端子32とが別々に具備されているが、同一の端子にしてもよい。
差動信号伝送線路を介して正信号と負信号を有した差動信号を受信する差動信号受信装置に適用して好適である。
本発明に係る第1の実施例としての差動信号受信装置100の構成例を示すブロック図である。 差動ペア内スキュー発生量検出部7の構成例を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、差動信号の正信号Sa2pと負信号Sa2nとの位相関係の例を示す説明図である。 (a)及び(b)は、差動ペア内スキューL1の検出例を示す説明図である。 (a)及び(b)は、差動ペア内スキューL1の発生量の例(その1)を示す説明図である。 (a)及び(b)は、差動ペア内スキューL1の発生量の例(その2)を示す説明図である。 差動信号の正信号Sa2pと負信号Sa2nとの位相関係の例を示す説明図である。 差動信号受信装置100の動作例を示すフローチャートである。 本発明に係る第2の実施例としての差動信号受信装置200の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1・・・位相遅延ブロック、2・・・差動ペア内スキュー検出調整ブロック、4a、4b・・・遅延器、5・・・差動ペア内スキュー検出調整用信号受信部、6・・・位相関係検出部、7・・・差動ペア内スキュー発生量検出部(検出手段、比較手段)、8・・・差動ペア内スキュー調整部(遅延量設定手段)、9・・・調整完了通知部、20・・・積分回路、21・・・ピークホールド回路(変換手段)、22・・・ピークホールドレベル判定回路、23・・・スキュー調整判定部、24・・・閾値設定部、25・・・コンパレータ、26・・・差動ペア内スキュー検出部、100、200・・・差動信号受信装置

Claims (6)

  1. 正信号と負信号を有する差動信号を差動信号伝送線路を介して受信する装置であって、
    前記差動信号の正信号と負信号との間に発生する位相差を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記位相差と当該位相差を判別するための閾値とを比較する比較手段と、
    比較結果に基づいて、前記正信号または負信号に対して所定の遅延量を設定する遅延量設定手段と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記遅延量設定手段は、
    前記位相差が前記閾値より大きい場合、前記遅延量を設定し、
    前記位相差が前記閾値より小さい場合、前記遅延量を設定しないことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記検出手段は、
    前記正信号と負信号の排他的論理和、論理積、論理和、又は否定論理を用いて前記位相差を検出することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記位相差の情報を直流電圧信号に変換する変換手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記差動信号の位相差を無くすための位相差調整モードを有していることを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  6. 差動信号伝送線路を介して正信号と負信号を有する差動信号を受信する方法であって、
    前記差動信号の正信号と負信号との間に発生する位相差を検出するステップと、
    検出された前記位相差と当該位相差を判別するための閾値とを比較するステップと、
    比較結果に基づいて、前記正信号または負信号に対して所定の遅延量を設定するステップと
    を有することを特徴とする受信方法。
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