JPWO2018117168A1 - ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法及び微生物 - Google Patents

ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法及び微生物 Download PDF

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Abstract

PHAの生産性が向上した、微生物によるPHAの製造方法、及び、当該製造方法に利用されるPHA産生微生物を提供する。ポリヒドロキシアルカン酸合成酵素遺伝子を有し、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子が不活性化された微生物を培養して、当該微生物にポリヒドロキシアルカン酸を生産させる工程を含む、ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法。前記微生物は、さらに、リパーゼ、脱リン酸化酵素、配列番号6又は7に記載のアミノ酸配列で示されるタンパク質が不活性化されたものであってもよい。前記微生物はCupriavidus necatorであってもよい。

Description

本発明は、微生物によるポリヒドロキシアルカン酸の製造方法、及び当該微生物に関する。
環境問題、食糧問題、健康及び安全に対する意識の高まり、天然又は自然志向の高まりなどを背景に、微生物を利用した物質製造(発酵生産、バイオ変換など)の意義及び重要性が益々高まっており、タンパク質医薬品や遺伝子治療用の核酸などの製造にも、微生物による物質生産が応用されている。例えば、酵母やバクテリアなどの微生物を利用したエタノール、酢酸、医療用タンパク質の生産などが活発に産業応用されている。
その一例として、生分解性プラスチックとしての産業利用が期待されているポリヒドロキアルカン酸(以下、PHAともいう)の微生物による生産が挙げられる(非特許文献1を参照)。PHAは、多くの微生物種の細胞にエネルギー蓄積物質として産生、蓄積される熱可塑性ポリエステルであり、生分解性を有している。現在、環境への意識の高まりから非石油由来のプラスチックが注目されるなか、特に、微生物が菌体内に産生、蓄積するPHAは、自然界の炭素循環プロセスに取り込まれることから生態系への悪影響が小さいと予想されており、その実用化が切望されている。微生物を利用したPHA生産では、例えば、バクテリアであるCupriavidus necatorに炭素源として糖、植物油脂や脂肪酸を与え、細胞内にPHAを蓄積させることでPHAを生産することが知られている(非特許文献2及び3を参照)。
しかしながら、微生物を利用した物質生産は、煩雑な操作や培地コスト、低生産性(低生産物濃度、及び/または、低生産速度)などの問題によって生産コストが高くなることが問題となるケースがある。従って、微生物培養での生産性を向上し、微生物による物質生産の効率を上げることは生産コストの低減のための大きな課題であった。
Anderson AJ.,et al.,Int.J.Biol.Macromol.,12,201−105(1990) Sato S.,et al.,J.Biosci.Bioeng.,120(3),246−251(2015) Insomphun C.,et al.,Metab.Eng.,27,38−45(2015)
本発明は、上記現状に鑑み、PHAの生産性が向上した、微生物によるPHAの製造方法、及び、当該製造方法に利用されるPHA産生微生物を提供することを課題とする。
一般に、微生物は環境(温度、pH、栄養状態、溶存酸素濃度、炭素源など)に適応する目的で多種多様な遺伝子を発現させている。遺伝子が転写、翻訳されて生産されたタンパク質は環境適応に重要な役割を果たしている。微生物におけるタンパク質の生産は、微生物の生存、生育、及び外部環境への適応のために必要な生命現象であることから、タンパク質の生産能力を低下させると、それに伴い微生物の生育や微生物による有用物質の生産能力の低下は当然予想される現象であった。
Rabergら(Raberg M.,et al.,App.Environ.Microbiol.,74(14),4477−4490(2008))によれば、Cupriavidus necatorの転写因子をコードする遺伝子rpoNを破壊した株(HF09)では、鞭毛形成量が野生型と比較して低下しており、PHA含量も培養終点で34%と低くなることが報告されている。さらに、ΔPHAP1株をTSB培地で培養した際には、鞭毛の形成は確認されず、PHA含量は著しく低下する結果が示されている。このように、転写因子をコードする遺伝子rpoNを破壊して鞭毛形成能を低下させた株では、PHA産生能も低下する結果が示されていた。
しかしながら本願発明者らは、驚くべきことに、本来的に鞭毛タンパク質の生産能を有するPHA産生微生物において、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子を不活性化したPHA産生微生物では、PHA産生能が顕著に向上することを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、ポリヒドロキシアルカン酸合成酵素遺伝子を有し、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子が不活性化された微生物を培養して、当該微生物にポリヒドロキシアルカン酸を生産させる工程を含む、ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法である。
好ましくは、前記微生物は、さらに、配列番号2又は3に記載のアミノ酸配列で示されるリパーゼ、配列番号4又は5に記載のアミノ酸配列で示される脱リン酸化酵素、配列番号6又は7に記載のアミノ酸配列で示されるタンパク質、及び、配列番号2〜7のいずれかに記載のアミノ酸配列に対して90%以上の配列相同性を有するアミノ酸配列で示されるタンパク質からなる群より選択される少なくとも1つのタンパク質をコードする遺伝子が不活性化されたものである。
好ましくは、前記ポリヒドロキシアルカン酸は、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシヘキサン酸の共重合体である。
また本発明は、ポリヒドロキシアルカン酸合成酵素遺伝子を有し、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子が不活性化された微生物でもある。
好ましくは、前記微生物がCupriavidus necatorである。
本発明により、微生物によりPHAを生産するにあたって、PHAの生産性を向上させることができる。さらには、微生物培養中に細胞外に排出されるタンパク質を低減することもできる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る微生物は、PHA合成酵素遺伝子を有するPHA産生微生物であって、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子が不活性化された微生物(以下、本発明の鞭毛破壊株とういう)である。
(微生物)
本発明により鞭毛タンパク質をコードする遺伝子を不活性化する微生物は特に限定されず、細菌、酵母、糸状菌などが例示され、好ましくは、細菌である。当該細菌としては、例えば、ラルストニア(Ralstonia)属、カプリアビダス(Cupriavidus)属、ワウテルシア(Wautersia)属、アエロモナス(Aeromonas)属、エシェリキア(Escherichia)属、アルカリゲネス(Alcaligenes)属、シュードモナス(Pseudomonas)属等に属する細菌類が好ましい例として挙げられる。安全性及び生産性の観点から、より好ましくはラルストニア属、カプリアビダス属、アエロモナス属、ワウテルシア属に属する細菌であり、さらに好ましくはカプリアビダス属又はアエロモナス属に属する細菌であり、さらにより好ましくはカプリアビダス属に属する微生物であり、特に好ましくはカプリアビダス・ネカトール(Cupriavidus necator)である。
本発明の鞭毛破壊株は、PHA合成酵素遺伝子を有するPHA産生微生物であるが、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子を不活性化する微生物は、PHA合成酵素遺伝子を本来的に有する野生株であってもよいし、そのような野生株を人工的に突然変異処理して得られる変異株や、あるいは、遺伝子工学的手法により外来のPHA合成酵素遺伝子が導入された菌株であってもよい。
(PHA合成酵素遺伝子)
形質転換により導入されるPHA合成酵素遺伝子としては特に限定されず、例えば、Aeromonas caviaeやAeromonas hydrophila、PseuromonasSP 61−3、Cupriavidus necator由来のポリヒドロキシアルカン酸合成酵素遺伝子や、それらの改変体などが挙げられる。前記改変体としては、1以上のアミノ酸残基が欠失、付加、挿入、又は置換されたPHA合成酵素をコードする塩基配列などを用いることができる。具体的には、配列番号8に記載のアミノ酸配列で示されるポリヒドロキシアルカン酸合成酵素をコードする遺伝子、及び、配列番号8に記載のアミノ酸配列に対して90%以上の配列相同性を有するアミノ酸配列で示され、かつポリヒドロキシアルカン酸合成酵素活性を有するポリペプチドをコードする遺伝子が挙げられる。上記配列相同性としては好ましくは95%以上、より好ましくは97%以上、特に好ましくは99%以上である。
(PHA)
本発明の鞭毛破壊株が生産するPHAの種類としては、微生物が生産し得るPHAである限り特に限定されないが、炭素数4〜16の3−ヒドロキシアルカン酸から選択される1種のモノマーの単独重合体、炭素数4〜16の3−ヒドロキシアルカン酸から選択される1種のモノマーとその他のヒドロキシアルカン酸(例えば、炭素数4〜16の4−ヒドロキシアルカン酸)の共重合体、及び、炭素数4〜16の3−ヒドロキシアルカン酸から選択される2種以上のモノマーの共重合体が好ましい。例えば、3−ヒドロキシ酪酸(略称:3HB)のホモポリマーであるP(3HB)、3HBと3−ヒドロキシ吉草酸(略称:3HV)の共重合体P(3HB−co−3HV)、3HBと3−ヒドロキシヘキサン酸(略称:3HH)の共重合体P(3HB−co−3HH)(略称:PHBH)、3HBと4−ヒドロキシ酪酸(略称:4HB)の共重合体P(3HB−co−4HB)、並びに、乳酸(略称:LA)を構成成分として含むPHA、例えば3HBとLAの共重合体P(LA−co−3HB)などが挙げられるが、これらに限定されない。この中でも、ポリマーとしての応用範囲が広いという観点から、PHBHが好ましい。なお、生産されるPHAの種類は、目的に応じて、使用する微生物の保有するあるいは別途導入されたPHA合成酵素遺伝子の種類や、その合成に関与する代謝系の遺伝子の種類、培養条件などによって適宜選択しうる。
(鞭毛タンパク質)
本発明の鞭毛破壊株は、微生物が本来有する鞭毛タンパク質をコードする遺伝子を不活性化したものである。鞭毛タンパク質とは、鞭毛繊維(フラジェリン)を構成するタンパク質を指す。鞭毛とは細胞の運動に関与する細胞器官であり、細胞外に伸びた鞭毛タンパク質、フックタンパク質、及び、細胞表層膜中のリポ多糖体膜、ペプチドグリカン層、ペリプラズム層、脂肪質膜に存在するリング、ロッドを構成する各タンパク質から構成される。バクテリアにおいては、大腸菌、サルモネラ菌、枯草菌、及び、Cupriavidus属細菌のように数本の鞭毛を有する属、及び、ビブリオ属細菌のように、単鞭毛のものが存在することが知られている。不活性化する鞭毛タンパク質遺伝子は、微生物が本来的に有する鞭毛タンパク質遺伝子であればよく、特に限定されない。微生物がカプリアビダス・ネカトールである場合、鞭毛タンパク質は、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する。本発明においては、配列番号1に記載のアミノ酸配列で示される鞭毛タンパク質をコードする遺伝子、または、配列番号1に記載のアミノ酸配列に対して90%以上の配列相同性を有するアミノ酸配列で示される鞭毛タンパク質をコードする遺伝子が不活性化されることが好ましい。上記配列相同性としては好ましくは95%以上、より好ましくは97%以上、特に好ましくは99%以上である。
(不活性化)
本発明において、鞭毛タンパク質遺伝子を不活性化する方法としては、鞭毛タンパク質の合成を妨げる方法、又は、細胞内で合成された鞭毛タンパク質の細胞外への輸送を妨げる方法が挙げられる。より具体的には、例えば、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子、又はそのプロモーター配列の塩基配列の全体または一部を欠失させる方法、前記塩基配列の途中に終始コドンを導入する方法、前記遺伝子の転写を阻害する方法や、鞭毛タンパク質を細胞外に輸送するシステム(シャペロンタンパク質、シグナル配列、トランスポータータンパク質など)の機能を停止または抑制する方法などが挙げられる。また、遺伝子工学的手法を用いて不活性化してもよいし、突然変異を誘導する手法を用いて不活性化してもよい。
(不活性化する他の遺伝子)
本発明の鞭毛破壊株では、PHA産生能の顕著な向上が確認されたが、それと共に、微生物の培養中に細胞外に蓄積するタンパク質の濃度が低下することが確認された。これらの効果は、鞭毛タンパク質遺伝子の不活性化により達成されるが、鞭毛タンパク質遺伝子に加えて他のタンパク質遺伝子を不活性化することで前記効果をより高めることができる。
本発明において、鞭毛タンパク質遺伝子以外で、不活性化するタンパク質遺伝子としては特に限定されないが、PHA産生能の向上及び細胞外タンパク質濃度の低減という観点から、フォスフォリパーゼ等のリパーゼ、アルカリフォスファターゼ等のフォスファターゼ、配列番号6又は7に記載のアミノ酸配列で示されるタンパク質などの酵素タンパク質;ABCトランスポーターの基質結合ドメイン(Locher KP.,et al.,Phil.Trans.R.Soc.B,346,239−245(2009))などの細胞のペリプラズム領域に存在するタンパク質等が好ましい。より好ましくは、フォスフォリパーゼ、アルカリフォスファターゼ、配列番号6又は7に記載のアミノ酸配列で示されるタンパク質又はその相同タンパク質、及びこれらの組合せであり、特に好ましくは、配列番号2又は3に記載のアミノ酸配列で示されるフォスフォリパーゼ又はその相同タンパク質、配列番号4又は5に記載のアミノ酸配列で示されるフォスファターゼ又はその相同タンパク質、配列番号6又は7に記載のアミノ酸配列で示されるタンパク質又はその相同タンパク質、及びこれらの組合せである。ここで、相同タンパク質とは、前記で特定したアミノ酸配列に対して90%以上の配列相同性を有するアミノ酸配列で示され、かつ前記で特定した酵素活性を示すタンパク質のことをいう。上記配列相同性としては好ましくは95%以上、より好ましくは97%以上、特に好ましくは99%以上である。なお、これら他のタンパク質遺伝子を不活性化する方法としては、上述した鞭毛タンパク質を不活性化する方法と同じ方法が挙げられる。
(PHA製造方法)
本発明の鞭毛破壊株を培養することで、菌体内にPHAを蓄積させることができる。本発明の鞭毛破壊株を培養する方法としては、常法の微生物培養法に従うことができ、培地に適切な炭素源を添加して培養を行なえばよい。培地組成、炭素源の添加方法、培養スケール、通気攪拌条件や、培養温度、培養時間などは特に限定されない。炭素源は、連続的に、または間欠的に培地に添加することが好ましい。
培養を適切な時間行なって菌体内にPHAを蓄積させた後、周知の方法を用いて菌体からPHAを回収する。具体的には、次のような方法により行うことができる。培養終了後、培養液から遠心分離機等で菌体を分離し、その菌体を蒸留水およびメタノール等により洗浄し、乾燥させる。この乾燥菌体から、クロロホルム等の有機溶剤を用いてPHAを抽出する。このPHAを含んだ溶液から、濾過等によって菌体成分を除去し、そのろ液にメタノールやヘキサン等の貧溶媒を加えてPHAを沈殿させる。さらに、濾過や遠心分離によって上澄み液を除去し、乾燥させてPHAを回収することができる。
本発明の鞭毛破壊株を用いたPHAの製造方法によると、微生物を用いた工業規模でのPHA生産という観点から、好ましくは、PHA生産量が150g/L以上、より好ましくは160g/L以上、さらに好ましくは170g/L以上を達成することができる。しかも、培養液の上清中のタンパク質濃度が好ましくは800mg/L以下、より好ましくは700mg/L以下、さらに好ましくは500mg/L以下、最も好ましくは300mg/L以下を達成することができる。上清中のタンパク質濃度の低減により原料収率の向上や、排水処理における負荷低減などの利点を得ることができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。ただし、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
(PHA生産量の測定方法)
培養終了後、培養液10mlを量り取り、遠心分離によって菌体を回収、メタノールで洗浄、凍結乾燥し、乾燥菌体重量を測定することにより、乾燥菌体重量(X g/L)を取得した。
得られた乾燥菌体1gに100mlのクロロホルムを加え、室温で一昼夜攪拌して、菌体内のPHAを抽出した。菌体残渣をろ別後、エバポレーターで総容量が30mlになるまで濃縮後、90mlのヘキサンを徐々に加え、ゆっくり攪拌しながら、1時間放置した。析出したPHAをろ別後、50℃で3時間真空乾燥した。乾燥PHAの重量を測定し、菌体内のポリマー含量(Y wt%)を算出した。PHAの生産量(Z g/L)をX×Y/100=Zの式により算出した。
(タンパク質濃度の測定方法)
各実施例及び比較例では、培養液の上清中のタンパク質濃度を以下の方法で測定した。
(1)培養液1mlを1.5ml容のマイクロチューブに入れ、15000gにて5分間遠心分離を行なった。
(2)遠心後の上清を分離した。
(3)分離した培養上清中のタンパク質濃度をタンパク質測定キット(Quick Startプロテインアッセイ:BIO−RAD社製)にて定量した。なお、検量線作成用タンパク質としてはBSAを使用した。
(製造例1)KNK−252/dfliC株の作製
まず、遺伝子破壊用プラスミドの作製を行った。作製は以下のように行った。C.necator H16株の染色体DNAをテンプレートとして配列番号9及び配列番号10で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。PCRは(1)98℃で2分、(2)98℃で15秒、(3)60℃で30秒、(4)68℃で2分を25サイクル繰り返し、ポリメラーゼはKOD−plus−(東洋紡社製)を用いた。また同様に、配列番号11及び配列番号12で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。さらに、上記PCRで得られた2種類のDNA断片をテンプレートとして、配列番号9及び配列番号12で示されるプライマーを用いて同様の条件でPCRを行い、得られたDNA断片を制限酵素SmiIで消化した。
消化して得られたDNA断片を、SmiI消化した特開2007−259708号公報に記載のベクターpNS2X−sacBとDNAリガーゼ(Ligation High(東洋紡社製))にて連結し、fliC構造遺伝子より上流及び下流の塩基配列を有する遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+fliCUDを作製した。
次に、遺伝子破壊株の作製を行った。作製は以下のように行った。遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+fliCUDで大腸菌S17−1株(ATCC47055)を形質転換し、KNK−005 REP−PHAJ4b ΔPHAZ1::Plac−PHACReΔPHAZ2,6株(国際公開第2015/146195号を参照。以後、同菌株をKNK−252株とする)とNutrient Agar培地(Difco社製)上で混合培養して接合伝達を行った。
なお、KNK−252株はCupriavidus necator H16株の染色体上のPHAZ1遺伝子およびPHAZ6遺伝子を全長欠失し、PHAZ2遺伝子の16番目のコドンから終止コドンまでを欠失し、PHAJ4b遺伝子の直上流にREPプロモーターおよびPHAC1SD(REP−SD)配列からなる発現調節配列が挿入され、PHAZ1遺伝子を欠失した領域にlacプロモーター、PHAC1SD(REP−SD)配列、およびPHACRe構造遺伝子配列が挿入され、染色体上に配列番号8に記載のPHA合成酵素をコードする遺伝子を有する菌株である。
さらに、混合培養後の菌体を250mg/Lのカナマイシンを含むシモンズ寒天培地(クエン酸ナトリウム2g/L、塩化ナトリウム5g/L、硫酸マグネシウム・7水塩0.2g/L、リン酸二水素アンモニウム1g/L、リン酸水素二カリウム1g/L、寒天15g/L、pH6.8)に播種し、寒天培地上で生育してきた菌株を選択して、プラスミドがKNK−252株の染色体上に組み込まれた株を取得した。この株をNutrient Broth培地(Difco社製)で2世代培養した後、15%のシュークロースを含むNutrient Agar培地上に希釈して塗布し、生育してきた菌株をプラスミドが脱落した株として取得した。
さらに、PCRによる解析により、染色体上の配列番号1に記載のアミノ酸配列をコードするfliC遺伝子(鞭毛タンパク質遺伝子)の開始コドンから終止コドンまでを欠失した菌株1株を単離した。この遺伝子破壊株をKNK−252/dfliC株と命名した。
(製造例2)KNK−252/dplcN4株の作製
まず、遺伝子破壊用プラスミドの作製を行った。作製は以下のように行った。C.necator H16株の染色体DNAをテンプレートとして配列番号13及び配列番号14で示されるプライマーを用いて、製造例1に記載の条件でPCRを行った。また同様に、配列番号15及び配列番号16で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。さらに、上記PCRで得られた2種類のDNA断片をテンプレートとして、列番号13及び配列番号16で示されるプライマーを用いて同様の条件でPCRを行い、得られたDNA断片を制限酵素SmiIで消化した。
消化して得られたDNA断片を、SmiI消化した特開2007−259708号公報に記載のベクターpNS2X−sacBとDNAリガーゼ(Ligation High(東洋紡社製))にて連結し、plcN4構造遺伝子より上流及び下流の塩基配列を有する遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+plcN4UDを作製した。
次に、製造例1の遺伝子破壊株の作製方法と同様にして、KNK−252株を親株として遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+plcN4UDを用いて、染色体上のplcN4遺伝子(フォスフォリパーゼ遺伝子)の開始コドンから終止コドンまでを欠失した染色体遺伝子破壊株KNK−252/dplcN4株を作製した。
(製造例3)KNK−252/dfliC/dplcN4株の作製
製造例1の遺伝子破壊株の作製方法と同様にして、製造例1で作製したKNK−252/dfliC株を親株として、製造例2で作製した遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+plcN4UDを用いて、染色体上のplcN4遺伝子の開始コドンから終止コドンまでを欠失した染色体遺伝子破壊株KNK−252/dfliC/dplcN4株を作製した。KNK−252/dfliC/dplcN4株はKNK−252株の染色体上のfliC遺伝子の開始コドンから終止コドンまでを欠失し、さらにplcN4遺伝子の開始コドンから終止コドンまでを欠失した株である。
(製造例4)KNK−252/dfliC/dplcN4/dphoA1,2株の作製
まず、遺伝子破壊用プラスミドの作製を行った。phoA1構造遺伝子とphoA2構造遺伝子はC.necator H16株のゲノム上でオペロンを形成しており、このphoAオペロンを破壊するようにプラスミドを設計した。作製は以下のように行った。C.necator H16株の染色体DNAをテンプレートとして配列番号17及び配列番号18で示されるプライマーを用いて、製造例1に記載の条件でPCRを行った。また同様に、配列番号19及び配列番号20で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。さらに、上記PCRで得られた2種類のDNA断片をテンプレートとして、配列番号17及び配列番号20で示されるプライマーを用いて同様の条件でPCRを行い、得られたDNA断片を制限酵素SmiIで消化した。
消化して得られたDNA断片を、SmiI消化した特開2007−259708号公報に記載のベクターpNS2X−sacBとDNAリガーゼ(Ligation High(東洋紡社製))にて連結し、phoAオペロンより上流及び下流の塩基配列を有する遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+phoA1,2UDを作製した。
次に、製造例1の遺伝子破壊株の作製方法と同様にして、製造例3で作製したKNK−252/dfliC/dplcN4株を親株として、遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+phoA1,2UDを用いて、染色体上のphoA1遺伝子の開始コドンからphoA2遺伝子(配列番号4及び5に記載のアミノ酸配列で示される脱リン酸化酵素をコードする遺伝子)の終止コドンまでを欠失した染色体遺伝子破壊株KNK−252/dfliC/dplcN4/dphoA1,2株を作製した。
(製造例5)KNK−252/dfliC/dplcN1,4/dphoA1,2株の作製
C.necator H16株の染色体DNAをテンプレートとして配列番号21及び配列番号22で示されるプライマーを用いて、製造例1に記載の条件でPCRを行った。また同様に、配列番号23及び配列番号24で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。さらに、上記PCRで得られた2種類のDNA断片をテンプレートとして、配列番号21及び配列番号24で示されるプライマーを用いて同様の条件でPCRを行い、得られたDNA断片を制限酵素SmiIで消化した。
消化して得られたDNA断片を、SmiI消化した特開2007−259708号公報に記載のベクターpNS2X−sacBとDNAリガーゼ(Ligation High(東洋紡社製))にて連結し、plcN1より上流及び下流の塩基配列を有する遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+plcN1UDを作製した。
次に、製造例1の遺伝子破壊株の作製方法と同様にして、製造例4で作製したKNK−252/dfliC/dplcN4/dphoA1,2株を親株として、遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+plcN1UDを用いて、染色体上のplcN1遺伝子(フォスフォリパーゼ遺伝子)の開始コドンから終止コドンまでを欠失した染色体遺伝子破壊株KNK−252/dfliC/dplcN1,4/dphoA1,2株を作製した。
(製造例6)KNK−252/dfliC/dplcN1,4/dphoA1,2/B1168株の作製
C.necator H16株の染色体DNAをテンプレートとして配列番号25及び配列番号26で示されるプライマーを用いて、製造例1に記載の条件でPCRを行った。また同様に、配列番号27及び配列番号28で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。さらに、上記PCRで得られた2種類のDNA断片をテンプレートとして、配列番号25及び配列番号28で示されるプライマーを用いて同様の条件でPCRを行い、得られたDNA断片を制限酵素SmiIで消化した。
消化して得られたDNA断片を、SmiI消化した特開2007−259708号公報に記載のベクターpNS2X−sacBとDNAリガーゼ(Ligation High(東洋紡社製))にて連結し、配列番号29で示される遺伝子より上流及び下流の塩基配列を有する遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+B1168UDを作製した。
次に、製造例1の遺伝子破壊株の作製方法と同様にして、製造例5で作製したKNK−252/dfliC/dplcN1,4/dphoA1,2株を親株として、遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+B1168UDを用いて、染色体上の配列番号29で示される遺伝子(配列番号7に記載のアミノ酸配列で示されるタンパク質をコードする遺伝子)の開始コドンから終止コドンまでを欠失した染色体遺伝子破壊株KNK−252/dfliC/dplcN1,4/dphoA1,2/B1168株を作製した。
(製造例7)KNK−252/dfliC/dplcN1,4/dphoA1,2/B1168/A3733株の作製
C.necator H16株の染色体DNAをテンプレートとして配列番号30及び配列番号31で示されるプライマーを用いて、製造例1に記載の条件でPCRを行った。また同様に、配列番号32及び配列番号33で示されるプライマーを用いて、PCRを行った。さらに、上記PCRで得られた2種類のDNA断片をテンプレートとして、配列番号30及び配列番号33で示されるプライマーを用いて同様の条件でPCRを行い、得られたDNA断片を制限酵素SmiIで消化した。
消化して得られたDNA断片を、SmiI消化した特開2007−259708号公報に記載のベクターpNS2X−sacBとDNAリガーゼ(Ligation High(東洋紡社製))にて連結し、配列番号34で示される遺伝子より上流及び下流の塩基配列を有する遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+A3733UDを作製した。
次に、製造例1の遺伝子破壊株の作製方法と同様にして、製造例6で作製したKNK−252/dfliC/dplcN1,4/dphoA1,2/B1168株を親株として、遺伝子破壊用プラスミドベクターpNS2X−sacB+A3733UDを用いて、染色体上の配列番号34で示される遺伝子(配列番号6に記載のアミノ酸配列で示されるタンパク質をコードする遺伝子)の開始コドンから終止コドンまでを欠失した染色体遺伝子破壊株KNK−252/dfliC/dplcN1,4/dphoA1,2/B1168/A3733株を作製した。
(実施例1〜6及び比較例1〜3)PHAの製造
製造例1〜7で作製した微生物、C.necator H16株(ATCC17699株)、及びKNK−252株を用いた培養検討を行なった。
種母培地の組成は1w/v% Meat−extract、1w/v% Bacto−Tryptone、0.2w/v% Yeast−extract、0.9w/v% NaHPO・12HO 、0.15w/v% KHPO、(pH6.8)とした。
前培養培地の組成は1.1w/v% NaHPO・12HO、0.19w/v% KHPO、1.29w/v% (NHSO、0.1w/v% MgSO・7HO、2.5w/v% パームオレインオイル、0.5v/v% 微量金属塩溶液(0.1N塩酸に1.6w/v% FeCl・6HO、1w/v% CaCl・2HO、0.02w/v% CoCl・6HO、0.016w/v% CuSO・5HO、0.012w/v% NiCl・6HOを溶かしたもの)とした。炭素源としてパームオレインオイルを10g/Lの濃度で一括添加した。
PHA生産培地の組成は0.385w/v% NaHPO・12HO、0.067w/v% KHPO、0・291w/v%(NHSO 、0.1w/v% MgSO・7HO、0.5v/v% 微量金属塩溶液(0.1N塩酸に1.6w/v% FeCl・6HO、1w/v% CaCl・2HO、0.02w/v% CoCl・6HO、0.016w/v% CuSO・5HO、0.012w/v% NiCl・6HOを溶かしたもの)とした。
まず、各株のグリセロールストック(50μl)をそれぞれ種母培地(10ml)に接種して24時間培養し種母培養を行なった。次に種母培養液を1.8Lの前培養培地を入れた3Lジャーファーメンター(丸菱バイオエンジ製MDL−300型)に1.0v/v%接種した。運転条件は、培養温度33℃、攪拌速度500rpm、通気量1.8L/minとし、pHは6.7〜6.8の間でコントロールしながら28時間培養し、前培養を行なった。pHコントロールには14%水酸化アンモニウム水溶液を使用した。
次に、前培養液を、2.5LのPHA生産培地を入れた5Lジャーファーメンター(丸菱バイオエンジ製MDS−U50型)に5.0v/v%接種した。運転条件は、培養温度33℃、攪拌速度420rpm、通気量2.1L/minとし、pHは6.7から6.8の間でコントロールした。pHコントロールには25%水酸化アンモニウム水溶液を使用した。炭素源は断続的に添加した。炭素源としてはパームオレインオイルを使用した。培養は48時間行い、培養終了時点に培養液サンプルを取得し、上述の方法にてPHA生産量及びタンパク質濃度を測定した。結果を表1に示す。
培養の結果、鞭毛タンパク質を不活性化した製造例1、3〜8の株において、鞭毛タンパク質を不活性化していない比較例の株と比較して、PHA産生能の向上が認められた。また、製造例1、3〜8の株では、比較例の株と比較して培養液の上清中のタンパク質濃度の低下が確認された。
なお、各製造例の株によって生産されたポリヒドロキシアルカン酸はPHBHであることをHPLC分析にて確認した。
Figure 2018117168


Claims (5)

  1. ポリヒドロキシアルカン酸合成酵素遺伝子を有し、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子が不活性化された微生物を培養して、当該微生物にポリヒドロキシアルカン酸を生産させる工程を含む、ポリヒドロキシアルカン酸の製造方法。
  2. 前記微生物は、さらに、配列番号2又は3に記載のアミノ酸配列で示されるリパーゼ、配列番号4又は5に記載のアミノ酸配列で示される脱リン酸化酵素、配列番号6又は7に記載のアミノ酸配列で示されるタンパク質、及び、配列番号2〜7のいずれかに記載のアミノ酸配列に対して90%以上の配列相同性を有するアミノ酸配列で示されるタンパク質からなる群より選択される少なくとも1つのタンパク質をコードする遺伝子が不活性化されたものである、請求項1に記載のポリヒドロキシアルカン酸の製造方法。
  3. 前記ポリヒドロキシアルカン酸は、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシヘキサン酸の共重合体である、請求項1又は2に記載のポリヒドロキシアルカン酸の製造方法。
  4. ポリヒドロキシアルカン酸合成酵素遺伝子を有し、鞭毛タンパク質をコードする遺伝子が不活性化された微生物。
  5. 前記微生物がCupriavidus necatorである、請求項4に記載の微生物。
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