JP5059401B2 - ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法 - Google Patents

ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5059401B2
JP5059401B2 JP2006510711A JP2006510711A JP5059401B2 JP 5059401 B2 JP5059401 B2 JP 5059401B2 JP 2006510711 A JP2006510711 A JP 2006510711A JP 2006510711 A JP2006510711 A JP 2006510711A JP 5059401 B2 JP5059401 B2 JP 5059401B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyhydroxyalkanoate
producing
pha
solvent
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006510711A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2005085460A1 (ja
Inventor
浩一 木下
義文 柳田
史雄 小坂田
恭義 上田
カルナカラン ナラシムハン
アンジェラ クリスティン シアリー
ケネス イー
勇夫 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2006510711A priority Critical patent/JP5059401B2/ja
Publication of JPWO2005085460A1 publication Critical patent/JPWO2005085460A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5059401B2 publication Critical patent/JP5059401B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P7/00Preparation of oxygen-containing organic compounds
    • C12P7/62Carboxylic acid esters
    • C12P7/625Polyesters of hydroxy carboxylic acids

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Description

本発明は、ポリヒドロキシアルカノエートを製造する方法に関する。
ポリヒドロキシアルカノエート(以降、PHAと略す)は、多くの微生物種の菌体内にエネルギー貯蔵物質として合成、蓄積される生分解性の熱可塑性ポリエステルである。微生物によって天然の有機酸や油脂を炭素源に生産されるPHAは、土中や水中の微生物により完全に生分解されるため自然界の炭素循環プロセスに取り込まれることになる。従って、PHAは生態系への悪影響がほとんどない環境調和型のプラスチック材料と言える。近年、合成プラスチックが環境汚染、廃棄物処理、石油資源の観点から深刻な社会問題となるに至り、PHAが環境に優しいグリーンプラスチックとして注目され、その実用化が切望されている。
PHAを生産するバイオマスとしては、生来的にPHAを生産する微生物や、PHA合成酵素遺伝子を微生物や植物に組換えた形質転換体を用いる場合がある。そのどちらの場合もPHAはそれらバイオマス中に蓄積されるため、PHAの製造はPHAを含むバイオマスを回収し、そのバイオマスから分離精製して行われることになる。
バイオマスからのPHAの分離精製に関しては、PHAを溶解する溶剤を用いて抽出し、貧溶剤を用いて晶析を行い、結晶を回収する方法が最も簡便な方法として知られている。例えば、PHAが蓄積されたバイオマスを乾燥後、クロロホルムや塩化メチレンなどのハロゲン系有機溶剤を用いてPHAを抽出し、抽出液をメタノールやヘキサンなどの貧溶剤と混合することによってPHAを析出させて回収する方法が開示されている(特許文献1、特許文献2)。しかし、これらハロゲン系有機溶剤は環境規制に関わるため使用制限が厳しく、工業的規模での生産においては実質的に使用できない。そこで、ハロゲン系有機溶剤を全く用いない非ハロゲン系有機溶剤での抽出が検討されている。
しかし、PHAは非ハロゲン溶剤には極めて溶解度が低いため(特許文献3)、工業規模の生産では非常に大量の溶剤を必要とする。そこで、高温で抽出を行い溶解度を高くすることにより溶剤量を極力減らす方向で検討がなされている(特許文献3、特許文献4、特許文献5)。ところが、高温での熱抽出では、溶剤の種類にかかわらず、抽出時間とともにPHAの分子量が大きく低下する傾向がある(特許文献6)。
先行技術の多くが抽出時の分子量低下について言及していないが、これらは例えば抽出を極めて短時間で行う(特許文献3、特許文献4)、あるいは抽出に精製ポリマーを使用している(特許文献3)ため問題にならなかったと想定される。しかし、本発明者等は、例えばバイオマスとして菌体からの抽出を行った場合、数時間以上の抽出においてPHAの分子量が大きく低下し、製品として不適格なものになることを経験した。工業的な規模で大量生産を行う場合、抽出開始からPHA以外の残渣の除去を経て晶析まで、数時間に渡りポリマーが高温に曝されることは十分に想定されることであり、この間にポリマーが加工できないほどに分子量が低下してしまう危険性は十分ある。
菌体中には、ポリマー分解酵素や、細胞質膜、細胞壁成分、脂質、核酸、そして蛋白質など多くの夾雑物があり、熱抽出ではこれら夾雑物と溶剤の相乗作用でポリマーの分子量低下が生じると考えられる。特許文献7では、脂溶性の夾雑物を溶剤で洗浄除去後にPHAの溶剤抽出を行っており、この操作により分子量低下が有る程度抑えられる可能性もある。しかし、この方法は、工業規模では操作が煩雑である、別途多量の溶剤を必要とする、さらには設備費が高くなるなどの点で不利である。
PHAは溶解度が低いため、できるだけ高濃度での抽出が望ましいが、濃度が高いほど抽出後の残渣除去を含む一連の操作が難しく時間がかかる傾向があり、分子量の大きな低下が心配される。しかし、実機を想定した一連の操作の中で分子量低下を抑制する技術はまだなく、そのため、実質的に簡便と考えられる溶剤抽出法は実用化されていないのが現状である。
特開昭59−205992号公報 米国特許第4324907号明細書 米国特許第6043063号明細書 米国特許第5894062号明細書 米国特許第6087471号明細書 米国特許第4101533号明細書 米国特許第5821299号明細書
従って、本発明の課題は、ポリヒドロキシアルカノエート含有バイオマスより、溶剤を用いてポリヒドロキシアルカノエートを抽出する時、ポリヒドロキシアルカノエートの分子量低下を抑制し、加工性能の良いポリヒドロキシアルカノエートを製造する、工業的に好ましい方法を提供することである。
本発明者等は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、意外にもバイオマス中の水分含量を5重量%以下にすることにより、溶剤抽出時のポリヒドロキシアルカノエートの大きな分子量低下を抑えることができることを初めて発見し、ここに本発明を完成させた。これにより、ポリヒドロキシアルカノエートの抽出前に溶剤洗浄により夾雑物を除去することなく、高分子量のポリヒドロキシアルカノエートをバイオマスより直接抽出することが可能となる。
すなわち、本発明は、ポリヒドロキシアルカノエート含有バイオマス中よりポリヒドロキシアルカノエートを製造する方法であって、水分含量を5重量%以下にしたポリヒドロキシアルカノエート含有バイオマスから、抽出溶剤を用いてポリヒドロキシアルカノエートを抽出し、晶析し、回収することを特徴とする、ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法である。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明によれば、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)含有バイオマス中の水分含量は5重量%以下であり、PHAの分子量低下の抑制効果がより良好な点で3重量%以下とすることが好ましく、更に好ましくは2重量%以下である。好ましい下限は0重量%であり、より好ましい下限は1重量%である。
バイオマス中の水分含量の測定は、例えば、株式会社ケット科学研究所製あるいはサンコウ電子研究所製の赤外線水分計などを用いることが、簡便で迅速に測定できる点で好ましいが、これらに限られるわけではない。本発明では、株式会社ケット科学研究所製の赤外線水分計を用い次の方法で測定する。すなわち、サンプル1〜2gを該測定器に準備し、温度130℃で秤量値が平衡になるまで約15分程度乾燥する。同一サンプルを3回測定し、その平均値を水分含量とする。
本発明に使用されるバイオマス中の水分含量を5重量%以下にするためには、加熱乾燥による方法、溶剤共存下の濃縮及び/または共沸脱水により水分含量をバイオマス中から低下させる方法が好ましいが、これらの方法に限られるわけではない。
本発明の目的に使用できる加熱乾燥のための機器としては、例えば、噴霧乾燥機、真空定温乾燥機、ドラムヒーター、高温加熱炉、セラミックヒーター、シリコンラバーヒーター、高周波連続加熱装置、遠赤外線ヒーター、マイクロ波加熱装置などが好適に使用できるが、所望の水分含量が達成できるもので有ればこれらに限られるわけではない。もちろんこれらの機器を組み合わせて所望の水分含量にすることもできる。
加熱乾燥の場合には、PHA含有バイオマスを40℃以上の熱環境にさらすのが好ましく、50℃以上がより好ましい。上記加熱乾燥は、加熱による分子量低下が起こらない温度・時間の範囲で使用するのが好ましく、温度の好ましい上限は100℃、より好ましい上限は90℃である。また、上記加熱乾燥は、減圧下で行うことが好ましい。
溶剤共存下の濃縮及び/または共沸脱水によりバイオマス中の水分含量を低下させる場合、溶剤としては、例えば、トルエン、ブタノール、酢酸エチル等を用いることができる。
尚、溶剤共存下の濃縮及び/又は共沸脱水は、40℃以上で行ってもよいし40℃未満で行ってもよい。
本発明では、バイオマス中の水分含量を5重量%以下にする工程において、バイオマスが菌体の場合には、培養液そのものを用いても良いし、遠心あるいは膜分離などの方法により回収した湿菌体の状態のものを用いても良い。
本発明では、バイオマス中の水分含量を5重量%以下にすることにより、高温での溶剤抽出時のPHAの分子量低下が抑えられるため、抽出前にポリヒドロキシアルカノエート以外の夾雑物を除去することなく、1段階で抽出することができる。
本発明の製造方法は、水分含量が5重量%以下のPHA含有バイオマスに抽出溶剤を添加することによりポリヒドロキシアルカノエートを抽出する。溶剤抽出時のPHAの重量比は特に制限されないが、PHA及び抽出溶剤の合計量に対して好ましくは1重量%〜20重量%、より好ましい下限は2重量%、より好ましい上限は15重量%である。使用溶剤量を極力少なくする点及び高効率で抽出が行われる点で、さらに好ましい下限は3重量%、さらに好ましい上限は10重量%である。
PHAを抽出するための温度は、好ましくは50℃より高温、より好ましくは55℃より高温、更に好ましくは60℃より高温で行う。しかし、PHAの分解をできるだけ回避するために、抽出温度は実質的に100℃を3時間超えないことが好ましい。また、低沸点の抽出溶剤を使用する場合は、これらの沸点以下の温度で加圧下に抽出を行うのが好ましい。
PHAを抽出するための時間は特に制限されないが、10分〜150分が好ましく、良好な抽出効率とPHAの分解を防ぐ点から30分〜120分がより好ましい。
本発明の製造方法において、抽出後にPHAと不溶性バイオマスとの分離を行うことが好ましい。PHAと不溶性バイオマスとの分離は、当業者には周知の方法で行うことができる。この場合密閉式の加圧濾過機、減圧濾過器、遠心分離機、デカンター型分離機などを使用するのが好ましい。
本発明の好ましい実施態様によれば、PHAを抽出溶剤で抽出した後は、PHA溶解液を保温することが好ましい。上記保温の温度は、好ましくは50℃以上、より好ましくは55℃以上、更に好ましくは60℃以上である。50℃より下がると、PHAが流動性のないゲル状態になり始め、やがて固化し回収不能となる。しかし、PHAの分解を回避するために、上記保温の温度は実質的に100℃を超えないことが好ましい。
また、上記保温は、次の晶析が終了するまで行うことが好ましい。
さらに、本発明の好ましい実施態様によれば、PHA溶解液からのPHAの晶析は、上記保温PHA溶解液に晶析用貧溶剤を徐々に添加し、その後強攪拌しながら50℃より低い温度まで、好ましくは常温付近まで冷却することにより溶解したPHAをほぼ完全に析出させるのが好ましい。加える晶析用貧溶剤の量としては、晶析用貧溶剤及び抽出溶剤の合計量に対する晶析用貧溶剤の重量比が10重量%から70重量%となる量が好ましい。より好ましい下限は20重量%であり、より好ましい上限は60重量%である。この方法により、従来極めて得るのが困難であった、流動性があり、払い出し可能で、さらには含液率の低いPHAを得ることが可能となる。
本発明において、PHAを実用化するためには、PHAがゲルクロマトグラフィー法でポリスチレンを分子量標準とした重量平均分子量1万以上を有することが好ましい。
種々の用途により適切な分子量が異なるのは当然であるが、ペレット化やその後の加工段階での熱による低分子量化を考慮すると、晶析後に回収し乾燥したPHAの重量平均分子量は、好ましくは40万以上、特に好ましくは50万以上である。
本発明に使用される抽出溶剤とは、その沸点でPHAを3重量%以上溶解する溶剤を示すが、好ましくは4重量%以上、より好ましくは5重量%以上、とりわけ6重量%以上の溶解度をもつものが好ましい。抽出溶剤は、炭素数1〜10の1価のアルコール類、炭素数6〜10の芳香族炭化水素類、炭素数4〜7のケトン類、炭素数5〜8の脂肪酸アルキルエステル類からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
炭素数1〜10の1価のアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、1−メチルシクロヘキサノール、2−エチルヘキサノール、ベンジルアルコール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、それらの異性体(例えば、n−ブタノール、イソブタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、n−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、1−デカノール、2−デカノール等)等が挙げられる。
上記炭素数1〜10の1価のアルコールとしては、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、1−メチルシクロヘキサノール、2−エチルヘキサノール、ベンジルアルコール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、及びそれらの異性体からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
炭素数6〜10の芳香族炭化水素類としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジメトキシベンゼン、トリメチルベンゼン、クメン、ブチルベンゼン、シメン、それらの異性体(例えば、1,3−ジメトキシベンゼン、1,2,3−トリメチルベンゼン、1,2,4−トリメチルベンゼン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、o−シメン、m−シメン、p−シメン等)が好ましい。
また、炭素数4〜7のケトン類としては、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、ペンタノン、ヘキサノン、シクロヘキサノン、ヘプタノン、及びそれらの異性体(例えば、メチルイソブチルケトン、メチルn−アミルケトン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、5−メチル−2−ヘキサノン等)が好ましい。
さらに、炭素数5〜8の脂肪酸アルキルエステル類としては、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、酢酸ヘキシル及びそれらの異性体(例えば、酢酸イソブチル、酪酸エチル、酢酸イソアミル、プロピオン酸プロピル、プルピオン酸ブチル、プロピオン酸ペンチル、酪酸ブチル、イソ酪酸イソブチル、酪酸エチル、吉草酸エチル、吉草酸メチル等)が好ましい。
上記抽出溶剤は、1種又は2種以上を用いることができる。
これらの抽出溶剤の中では、PHAの溶解度が高い点で、n−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、トルエン、ベンゼン、メチルエチルケトン、酢酸ブチル、プロピオン酸ブチル、酢酸エチルが本発明の抽出溶剤として特に好ましい。これら抽出溶剤では、溶解時のPHAの分子量低下を防止できる点では芳香族炭化水素類、ケトン類、すなわち、トルエン、ベンゼン、メチルエチルケトンが好ましいが、中でも比較的安価なトルエンがより好ましい。
本発明に使用される晶析用貧溶剤とは、15〜25℃でPHAを0.5重量%以上溶解しない溶剤であり、0.3重量%以上溶解しないものが好ましい。上記晶析用貧溶剤としては、沸点60℃以上の炭素数6〜12の脂肪族炭化水素が好ましく、例えば、ヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン、オクタン、ノナン、デカン、ドデカン、ウンデカン、及びそれらの異性体(例えば、n−ヘプタン、イソヘプタン等)などが挙げられるが、これら晶析用貧溶剤の中ではヘプタン、メチルシクロヘキサンが本発明の晶析用貧溶剤として好ましく、ヘプタンがより好ましく、ヘプタンとしてはn−ヘプタンが特に好ましい。
晶析後のPHAの回収は、晶析後のPHA溶解液から液体を濾過、遠心分離など当業者に周知の方法で行うことができる。回収したPHAは、適当な貧溶剤で洗浄することが好ましく、上記洗浄に用いられる貧溶剤としては、例えば水、メタノール、エタノール、アセトン、ヘキサンなどの溶剤、あるいはそれらと上述の抽出溶剤との混合物が使用できる。
回収したPHAの乾燥は、当業者には周知の方法、たとえば気流乾燥、真空乾燥などで行うことができるが、これらに限られるわけではない。
本発明におけるPHAは、ヒドロキシアルカノエート成分としては特に限定されないが、具体的には、3−ヒドロキシブチレート(3HB)、3−ヒドロキシバレレート(3HV)、3−ヒドロキシプロピオネート、4−ヒドロキシブチレート、4−ヒドロキシバレレート、5−ヒドロキシバレレート、3−ヒドロキシヘキサノエート(3HH)、3−ヒドロキシヘプタノエート、3−ヒドロキシオクタノエート、3−ヒドロキシノナノエート、3−ヒドロキシデカノエートなどが挙げられる。
本発明におけるPHAは、これらヒドロキシアルカノエートの単独重合体であってもよいし、少なくとも2種以上が共重合した共重合体であってもよい。PHAの具体例としては、3HBの単独重合体であるPHBや、3HBと3HVの2成分共重合体であるPHBV、3HBと3HHとの2成分共重合体であるPHBH(特許第2777757号公報参照)または、3HBと3HVと3HHとの3成分共重合体PHBHV(特許第2777757号公報参照)などが例示できる。本発明のPHAとしては、上述のヒドロキシアルカノエートのうち少なくとも2種以上が共重合した共重合体が好ましい。
特に、生分解性ポリマーとしての分解性と柔らかい性質を持つ点で、モノマー成分として3HHと他のヒドロキシアルカノエート1種以上を有する共重合体が好ましく、より好ましくはPHBHである。このときPHBHを構成する各モノマーユニットの組成比については特に限定されるものではないが、晶析時の結晶性状の良好さから、好ましくは3HHユニットが40mol%以下であり、より好ましくは30mol%以下、とりわけ20mol%以下が好ましい。PHBHVの場合、構成する各モノマーユニットの組成比については特に限定されるものではないが、例えば、3HBユニットの含量は1〜95mol%、3HVユニットの含量は1〜96mol%、3HHユニットの含量は1〜30mol%といった範囲のものが好適である。
本発明に用いられるバイオマスは、細胞内にPHAを蓄積することが可能な生物であれば特に限定されないが、微生物であることが好ましい。例えば、Alcaligenes lipolytica、Alcaligenes latus等のアルカリゲネス属(Alcaligenes)、Ralstonia eutrophaなどのラルストニア属(Ralstonia)、Psuedomonas oleovorance、Psuedomonas resinovorans等のシュウドモナス属(Pseudomonas)、バチルス属(Bacillus)、アゾトバクター属(Azotobacter)、Nocardia salmonicolur等のノカルディア属(Nocardia)、Aeromonas caviae等のアエロモナス属(Aeromonas)、Rhodospirillum rubrum等のロドスピリリウム属(Rhodospirillum)、Zoogloea ramigera等のズーグロエア属(Zoogloea)、メチロバクテリウム属(Methylobacterium)、パラコッカス属(Paracoccus)、クロストリジウム属(Clostridium)、ハロバクテリウム属(Halobacterium)、Candida属、Yarrowia属、Saccharomyces属などの微生物は、培養条件を調整することによってPHAを細胞内に蓄積することが可能である。
本発明のPHAは、Aeromonas属、Alcaligenes属、Azotobacter属、Bacillus属、Clostridium属、Halobacterium属、Norcadia属、Rhodospirillum属、Psuedomonas属、Ralstonia属、Zoogloea属、Candida属、Yarrowia属、及び、Saccharomyces属からなるバイオマス群より選択される少なくとも1種の菌で生産されたものであることが好ましい。
また、本発明に用いられるバイオマスは、これら微生物のPHA合成に関与する遺伝子群を導入した形質転換体であっても良い。その場合、宿主としては特に限定されず、上記微生物の他、大腸菌や酵母(WO01/88144参照)などの微生物や、さらには植物などが挙げられる。このなかで、アエロモナス属のA.caviaeや、該A.caviaeのPHA合成酵素群の遺伝子を導入した形質転換菌体が、ポリマーとして優れたPHBHを合成できる能力があるという点で好ましい。特に、A.caviaeのPHA合成酵素群の遺伝子を導入したRalstonia eutrophaがより好ましく、該微生物の1例は、Alcaligenes eutrophus AC32(受託日:平成9年8月7日、受託番号:FERM BP−6038)として、日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6にある独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに、ブダペスト条約に基づいて国際寄託されている。
ここに挙げたPHA生産微生物の培養方法については特に限定されないが、例えば特開2001−340078号公報に示した当業者に周知の方法が用いられる。
PHAを回収するうえで、培養後の微生物菌中のPHA含有率は、高い方が好ましいのは当然であり、工業レベルでの適用においては、水分含量を5重量%以下にしたPHA含有バイオマス中に50重量%以上含有することが好ましく、さらには60重量%以上が好ましく、とりわけ70重量%以上が好ましい。
本発明により処理した後のPHA含有バイオマスの残渣は、動物飼料、微生物飼料、あるいは肥料として用いることが好ましい。従って、本発明で用いる抽出溶剤は、飼料あるいは肥料として許容可能の量であることが好ましい。しかし、溶剤はバイオマスの残渣から実質的に除去する方が好ましい。
本発明の製造方法により得られるPHAは、各種繊維、糸、ロープ、織物、編物、不織布、紙、フィルム、シート、チューブ、板、棒、容器、袋、部品、発泡体などの形状に成形できる。また、2軸延伸フィルムにも加工できる。成形品は、農業、漁業、林業、園芸、医学、衛生品、衣料、非衣料、包装、その他の分野に好適に用いることができる。
本発明の製造方法により、加工性の良好な生分解性のポリヒドロキシアルカノエートを、工業的に生産、提供できるようになる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。実施例においては、いずれもPHAとして、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヒドロキシヘキサノエート)(以下、PHBHと略す)を生産した。もちろん本発明はこれら実施例にその技術範囲を限定するものではなく、PHBHに限られるものではない。
本実施例における水分含量測定には、株式会社ケット科学研究所製の赤外線水分計FD230を用いた。すなわち、サンプル1〜2gを該測定器に準備し、温度130℃で秤量値が平衡になるまで(約15分程度)乾燥した。同一サンプルを3回測定し、その平均を水分含量とした。
PHAの重量平均分子量の測定は、Shodex K806L(300×8mm、2本連結)(昭和電工社製)を装着した島津製作所製ゲルクロマトグラフィーシステム(RI検出)を用いクロロホルムを移動相として分析した。分子量標準サンプルには市販の標準ポリスチレンを用いた。またPHBHの純度は、PHBHをメチルエステル化し、ガスクロマトグラフィーにより測定した。
(比較例1)
アエロモナス・キャビエ由来のPHA合成酵素群遺伝子を導入した、Alcaligenes eutrophus AC32(寄託番号:FERM BP−6038)として平成9年8月7日付で国際寄託されているRalstonia eutrophaを、特開2001−340078号公報の実施例1に記載した方法で培養を行い、PHBHの生産を行った。
培養終了後、菌体ブロスを60℃で20分間滅菌処理した。培養終了時のPHBHの重量平均分子量は100万、3−ヒドロキシヘキサノエート(以下、3HHと略す)組成は6.2mol%であった。培養ブロスを、ヤマト社製PulvisGB22噴霧乾燥機を用いて熱気流入口温度150℃、熱気流出口温度60℃の条件で噴霧乾燥を行った。この条件での噴霧乾燥時に、PHBHの分子量低下はなかった。得られた乾燥菌体の水分含量は8.2重量%であった。
この乾燥菌体10gを90℃に加熱したトルエン92g中に添加し(PHBH6重量%)、1時間抽出を行った。終了後、溶液を90℃に保温したジャケット式加圧濾過器に移し、濾過によりPHBH抽出液を回収した。回収した抽出液を90℃に保温し、溶液を強攪拌しながらn−ヘプタン30gを徐々に添加した。添加終了後、溶液を強攪拌しながら室温まで徐々に冷却すると白色のPHBHが析出した。PHBHは濾過により容易に回収でき、回収したPHBHをメタノールで洗浄後45℃で真空乾燥した。回収量は5.4g(回収率90%)、純度98%であった。重量平均分子量は39万と1時間で61%も低下した。
(実施例1)
比較例1で得られた乾燥菌体を、50℃で5時間真空乾燥した。得られた乾燥菌体の水分含量は4.9重量%であった。この乾燥菌体10gを用いて、比較例1と同様にしてトルエン抽出を行い、PHBHを回収した。回収量は5.5g(回収率92%)、純度99%であった。重量平均分子量は75万と1時間で25%低下したが、加工には十分な分子量であった。
(実施例2)
比較例1で得られた乾燥菌体を、50℃で10時間真空乾燥した。得られた乾燥菌体の水分含量は2.6重量%であった。この乾燥菌体10gを用いて比較例1と同様にしてトルエン抽出を行い、PHBHを回収した。回収量は5.5g(回収率92%)、純度99%であった。重量平均分子量は80万と1時間で20%低下したのみであった。
(実施例3)
比較例1で得られた乾燥菌体を、50℃で20時間真空乾燥した。得られた乾燥菌体の水分含量は1.8重量%であった。この乾燥菌体10gを用いて比較例1と同様にしてトルエン抽出を行い、PHBHを回収した。回収量は5.5g(回収率92%)、純度99%であった。重量平均分子量は85万と1時間で15%低下したのみであった。
実施例1〜3より、乾燥菌体中の水分含量を低下させることにより、PHAの分子量低下が大幅に抑制されることが示された。
本発明の製造方法により、加工性の良好な生分解性のポリヒドロキシアルカノエートを、工業的に生産、提供できるようになる。

Claims (17)

  1. 40℃以上での加熱乾燥により、水分含量が5重量%以下のポリヒドロキシアルカノエート含有バイオマスより、抽出溶剤を用いてポリヒドロキシアルカノエートを抽出し、晶析し、回収することを特徴とする、ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法であって、ポリヒドロキシアルカノエートを抽出溶剤に60℃より高温かつ100℃以下で10分〜150分で溶解後、50℃以上100℃以下で保温し、当該溶液に晶析用貧溶剤を添加し、さらに、50℃より低い温度に冷却することにより、ポリヒドロキシアルカノエートの結晶を析出させることからなり、前記抽出溶剤が、炭素数1〜10の1価のアルコール類、炭素数6〜10の芳香族炭化水素類、炭素数4〜7のケトン類、及び炭素数5〜8の脂肪酸アルキルエステル類からなる群より選ばれる少なくとも1種であり、前記バイオマスが微生物である、ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  2. ポリヒドロキシアルカノエートの抽出を、バイオマス中のポリヒドロキシアルカノエート以外の夾雑物を除去することなく、1段階で行うことを特徴とする請求項1に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  3. 炭素数1〜10の1価のアルコール類が、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、1−メチルシクロヘキサノール、2−エチルヘキサノール、ベンジルアルコール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、及びそれらの異性体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  4. 炭素数6〜10の芳香族炭化水素類が、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジメトキシベンゼン、トリメチルベンゼン、クメン、ブチルベンゼン、シメン、及びそれらの異性体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  5. 炭素数4〜7のケトン類が、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、ペンタノン、ヘキサノン、シクロヘキサノン、ヘプタノン、及びそれらの異性体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  6. 炭素数5〜8の脂肪酸アルキルエステル類が、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸ペンチル、酢酸ヘキシル、及びそれらの異性体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  7. 晶析用貧溶剤が、沸点60℃以上の炭素数6〜12の脂肪族炭化水素であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  8. 晶析用貧溶剤がヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン、オクタン、ノナン、デカン、ドデカン、ウンデカン及びそれらの異性体からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項7に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  9. ポリヒドロキシアルカノエートの抽出時におけるポリヒドロキシアルカノエート及び抽出溶剤の合計量に対するポリヒドロキシアルカノエートの重量比が、1重量%から20重量%の範囲であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  10. 晶析用貧溶剤の添加量が、晶析用貧溶剤及び抽出溶剤の合計量に対する晶析用貧溶剤の重量比で10重量%から70重量%となる量であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  11. 抽出溶剤がトルエンであり、晶析用貧溶剤がヘプタンであることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  12. ポリヒドロキシアルカノエートが、3−ヒドロキシブチレート、3−ヒドロキシバレレート、3−ヒドロキシプロピオネート、4−ヒドロキシブチレート、4−ヒドロキシバレレート、5−ヒドロキシバレレート、3−ヒドロキシヘキサノエート、3−ヒドロキシヘプタノエート、3−ヒドロキシオクタノエート、3−ヒドロキシノナノエートおよび3−ヒドロキシデカノエートからなる群から選択されるモノマーのうち少なくとも2種類以上が共重合した共重合体であることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  13. ポリヒドロキシアルカノエートが、3−ヒドロキシヘキサノエートと他のヒドロキシアルカノエート1種以上との共重合体であることを特徴とする請求項1から12の何れか一項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  14. ポリヒドロキシアルカノエートが、3−ヒドロキシヘキサノエートと3−ヒドロキシブチレートとの共重合体であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  15. ポリヒドロキシアルカノエートが、Aeromonas属、Alcaligenes属、Azotobacter属、Bacillus属、Clostridium属、Halobacterium属、Norcadia属、Rhodospirillum属、Psuedomonas属、Ralstonia属、Zoogloea属、Candida属、Yarrowia属、及び、Saccharomyces属からなるバイオマス群より選択される少なくとも1種の菌で生産されたものであることを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  16. ポリヒドロキシアルカノエート含有バイオマスが、アエロモナス・キャビエ由来のポリヒドロキシアルカノエート合成遺伝子群を導入した形質転換体である請求項1から15のいずれか1項に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
  17. ポリヒドロキシアルカノエート含有バイオマスが、アエロモナス・キャビエ由来のポリヒドロキシアルカノエート合成遺伝子群を導入したRalstonia eutrophaである請求項16に記載のポリヒドロキシアルカノエートの製造方法。
JP2006510711A 2004-03-04 2005-03-03 ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法 Active JP5059401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006510711A JP5059401B2 (ja) 2004-03-04 2005-03-03 ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004061289 2004-03-04
JP2004061289 2004-03-04
JP2006510711A JP5059401B2 (ja) 2004-03-04 2005-03-03 ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法
PCT/JP2005/003588 WO2005085460A1 (ja) 2004-03-04 2005-03-03 ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2005085460A1 JPWO2005085460A1 (ja) 2008-01-24
JP5059401B2 true JP5059401B2 (ja) 2012-10-24

Family

ID=34918056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006510711A Active JP5059401B2 (ja) 2004-03-04 2005-03-03 ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1739182A1 (ja)
JP (1) JP5059401B2 (ja)
CN (1) CN1926239A (ja)
BR (1) BRPI0508083A (ja)
CA (1) CA2555976A1 (ja)
WO (1) WO2005085460A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2579721C (en) 2004-09-13 2012-11-27 Metabolix, Inc. Single solvent polymer extraction methods
EP2910641B1 (en) * 2012-10-22 2023-07-26 Kaneka Corporation High molecular weight pha-producing microbe and method of producing high molecular weight pha using same
ITMI20131276A1 (it) 2013-07-30 2015-01-31 Bio On S R L Processo per recuperare e purificare poliidrossialcanoati da una coltura cellulare
EP3262939B1 (en) * 2015-01-26 2020-04-15 National Research and Development Agency National Agriculture and Food Research Organization Soil-borne disease control method, soil for plant cultivation use, and soil-borne disease control agent
US10876140B2 (en) * 2016-12-20 2020-12-29 Kaneka Corporation Method for producing polyhydroxyalkanoic acid, and microbes
CN111032876A (zh) * 2017-08-29 2020-04-17 三菱瓦斯化学株式会社 聚酯的制造方法
CN114428146B (zh) * 2022-01-27 2024-06-11 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 一种利用凝胶渗透色谱分析聚羟基脂肪酸酯分子量及其分布的方法
CN114768564B (zh) * 2022-04-07 2024-05-28 珠海麦得发生物科技股份有限公司 一种pha净化装置及净化方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55118394A (en) * 1979-02-21 1980-09-11 Ici Ltd Extraction of polyy33oxy butyric acid from bacterial cell
JPS59205992A (ja) * 1983-04-28 1984-11-21 インペリアル・ケミカル・インダストリ−ズ・ピ−エルシ− ヒドロキシブチレ−ト重合体の抽出方法
JP2002241476A (ja) * 2000-09-14 2002-08-28 Canon Inc 3−ヒドロキシ置換ベンゾイルアルカン酸をモノマーユニットとして含むポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法
JP2003012778A (ja) * 2001-04-27 2003-01-15 Canon Inc 新規なポリヒドロキシアルカノエートを含有する荷電制御剤、バインダー樹脂ならびにトナー;該トナーを用いた画像形成方法および画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55118394A (en) * 1979-02-21 1980-09-11 Ici Ltd Extraction of polyy33oxy butyric acid from bacterial cell
JPS59205992A (ja) * 1983-04-28 1984-11-21 インペリアル・ケミカル・インダストリ−ズ・ピ−エルシ− ヒドロキシブチレ−ト重合体の抽出方法
JP2002241476A (ja) * 2000-09-14 2002-08-28 Canon Inc 3−ヒドロキシ置換ベンゾイルアルカン酸をモノマーユニットとして含むポリヒドロキシアルカノエート及びその製造方法
JP2003012778A (ja) * 2001-04-27 2003-01-15 Canon Inc 新規なポリヒドロキシアルカノエートを含有する荷電制御剤、バインダー樹脂ならびにトナー;該トナーを用いた画像形成方法および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
BRPI0508083A (pt) 2007-07-17
JPWO2005085460A1 (ja) 2008-01-24
WO2005085460A1 (ja) 2005-09-15
EP1739182A1 (en) 2007-01-03
CA2555976A1 (en) 2005-09-15
CN1926239A (zh) 2007-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5059401B2 (ja) ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法
Oliveira et al. Characterization of poly (3-hydroxybutyrate) produced by Cupriavidus necator in solid-state fermentation
EP0973930B1 (en) High temperature pha extraction using pha-poor solvents
US20050239998A1 (en) Method for producing polyhydroxyalkanoate
EP0846184B1 (en) Solvent extraction of polyhydroxyalkanoates from biomass facilitated by the use of a marginal nonsolvent for pha
US7098298B2 (en) Method for producing polyhydroxyalkanoate crystal
PT1687436E (pt) Processo para recuperar poli-hidroxialcanoatos ( phas ) a partir de biomassa celular
EP1789472A2 (en) Process for the extraction of polyhydroxyalkanoates from biomass
US20060105440A1 (en) Method of producing polyhydroxyalkanoate
CA2580605A1 (en) Process for the extraction of polyhydroxyalkanoates from biomass
JPWO2005049692A1 (ja) ポリヒドロキシアルカノエート結晶の製造方法
JP5507793B2 (ja) ポリヒドロキシアルカノエートの製造方法
Kourmentza et al. Production of PHAs from mixed and pure cultures of Pseudomonas sp. using short-chain fatty acids as carbon source under nitrogen limitation
JP2008223002A (ja) 生分解性樹脂組成物
US7153928B2 (en) Method for producing polyhydroxyalkanoate crystal
JPWO2004029266A1 (ja) 3−ヒドロキシアルカン酸共重合体の精製方法
CN102492737A (zh) 从微生物胞内分离提纯聚羟基烷酸酯的方法
EP2220142A1 (en) A method of extracting and purifying polyhydroxy alkanoate bioplastic
MXPA06009257A (en) Process for producing polyhydroxyalkanoate
EP1688450B1 (en) Process for producing polyhydroxyalkanoate crystal
US20230123797A1 (en) Method for producing polyhydroxyalkanoate and use of same
JP2007028987A (ja) ポリヒドロキシアルカン酸の分離精製方法
Martínez et al. Production of Poly (3-Hydroxybutyrate-Co-3-Hydroxyvalerate) by Bacillus megaterium LVN01 Using Biogas Digestate

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080208

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080813

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080815

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110225

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110304

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110330

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110830

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5059401

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350