JPWO2018116762A1 - ジルコニアゾルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

波長400nmにおける透過率が45%以上であり、波長550nmにおける透過率が75%以上であり、ジルコニア粒子含有率濃度が20wt%以上であるジルコニアゾル及びジルコニアゾルの製造方法。

Description

本発明は、高透明性ジルコニアゾル及びその製造方法に関する。
酸化ジルコニウムをフィラーとして樹脂等と複合化することで、樹脂の屈折率や機械的特性を向上させる試みが種々なされている。その中で光学用途においては、酸化ジルコニウムを溶媒に分散したジルコニアゾルが好適に用いられるが、樹脂の透明性低下の抑制と高屈折率化を両立する目的から、特に高い透明性をもつジルコニアゾルの開発が強く要望されている。
特許文献1には、アルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)を、MO/ZrOモル比として、0.2×10−2以上含有し、ジルコニアが正方晶及び/又は立方晶系結晶格子構造であるジルコニアゾルが提案されている。透明性に関する記載はないものの、ゾルの平均粒子径D50は17nmであり、十分な透明性を有しているとはいえない。
特許文献2には、波長400nmにおける透過率が35%以上であり、波長800nmにおける透過率が95%以上である含有率20重量%以上のジルコニアゾルが提案されているが、依然として十分な透明性を有しているとは言えず、またその製造方法は180℃以上の高温下での反応が必要であるため、特殊な設備機器を必要とするという問題点もある。
特許文献3には、分散粒径が1nm以上かつ20nm以下の正方晶ジルコニア粒子を含有するジルコニアゾルが提案されており、透明性に関しては、ジルコニア粒子の含有率を5質量%とし、かつ光路長を10mmとしたときの可視光透過率は90%以上との記載がある。しかし、濃度が5%より高くなると当然透明性は低下することから、該ゾルの透明性も十分に高いとは言えない。また、その製造方法は、500℃以上で焼成して得られたジルコニアに分散媒と分散剤を加えて分散させるというものであり、多量の分散剤が必要となる。分散剤はゾルの屈折率を低下させるものであるから、高屈折率用途において好ましくない。
特許5019826号公報 特許5794275号公報 特許5011695号公報
本発明は上記課題を解決したもので、本発明の目的は濃度が高いながらも高い透明性を持ち、光学用途において好適に用いることができる高透明性ジルコニアゾル、および安価な製造方法を提供することにある。
本発明のジルコニアゾルは、波長400nmにおける透過率が45%以上であり、波長550nmにおける透過率が75%以上であり、ジルコニア粒子含有率濃度が20wt%以上であることを特徴とする。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、波長400nmにおける透過率が50%以上であり、波長550nmにおける透過率が80%以上である。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、ジルコニアに対してアルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)を、MO/ZrOモル比で、0.02×10−2以上0.4×10−2以下含有する。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、前記アルカリ金属MがNaであり、酸化ナトリウムを、NaO/ZrOモル比で0.02×10−2以上0.4×10−2以下含有する。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、前記アルカリ金属MがLiであり、酸化リチウムを、LiO/ZrOモル比で、0.02×10−2以上0.4×10−2以下含有する。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、ヘイズ値が12%以下である。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、平均粒子径が10nm以下である。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、ジルコニアの結晶相として単斜晶相及び正方晶相を含む。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、分散媒が脂肪族アルコール類、多価アルコール類、脂肪族ケトン類、又はこれらの2種以上の混合物を含む。
ジルコニアゾルの製造方法は、アルカリ金属溶液を60℃以上に加熱する第1工程と、前記第1工程で得られた溶液に、ジルコニウム塩溶液の添加規定量の1/3〜2/3を添加する第2工程と、前記第2工程で得られた溶液を所定温度でエージングする第3工程と、前記第3工程で得られた溶液に、前記第2工程のジルコニウム塩溶液の残部を添加し、ジルコニウム水酸化物を生成させる第4工程と、を含むことを特徴とする。
本発明者は、上記構成により透明度の高い高透明性ジルコニアゾルを得ることができるとの知見を得た。特に、ジルコニアゾル中のジルコニア(ZrO)粒子に、アルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)を、MO/ZrOモル比として0.02×10−2以上0.4×10−2以下含有させ、ジルコニア加水分解条件を最適化することにより、高濃度ながらもジルコニアゾルの透明性が大幅に向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明により得られる高透明性ジルコニアゾルは、特に光学フィルムのフィラー用途において好適に用いることができる。本発明のジルコニアゾルは、樹脂に対して高濃度となるように添加しても、樹脂の透明性の低下が抑制される。したがって、様々な樹脂の高屈折率化と高透明性維持を両立することができる。
本発明の製造方法は、水熱反応などの特殊な条件下で行うものではないために、生産コストを抑制でき、生産効率が高いため、斯界において好適に用いることができる。
実施例および比較例のジルコニアゾル乾燥品のXRDスペクトル 実施例および比較例のジルコニアゾル乾燥品のラマンスペクトル
以下、本発明のジルコニアゾル及びその製造方法について詳細に説明する。
ジルコニアゾル
本発明のジルコニアゾルは、分散質であるジルコニア(ZrO)中に1種または2種以上のアルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)をMO/ZrOモル比で、好ましくは0.02×10−2以上0.4×10−2以下、さらに好ましくは0.025×10−2以上0.3×10−2以下、含有する。
アルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)は、60℃以上、好ましくは70℃以上に加熱したアルカリ金属水酸化物溶液にジルコニウム塩溶液を分割添加しジルコニウム水酸化物を生成させる(逆中和)段階で、水酸化ジルコニウムのZr4+の一部にM(M:アルカリ金属)が置き換わることにより、最終的に分散質であるジルコニア(ZrO)中に組み込まれているものと考えられる。従って、水洗及び酸洗等を行っても脱離することは殆どない。
なお、ジルコニウム塩の中和剤として用いられるアルカリ金属の水酸化物水溶液としては、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化ルビジウム水溶液、水酸化セシウム水溶液が例示され、これらの混合溶液を用いることもできる。本発明において、分散質であるジルコニア(ZrO)中に含まれるアルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)は、特に限定されるものではないが、通常、NaO、LiO、KO等を好適に用いることができる。
本発明のジルコニアゾルは、好ましくは、ジルコニアの結晶相として単斜晶及び正方晶系結晶格子構造を含む。さらに好ましくは、ジルコニアの結晶相が単斜晶及び正方晶系結晶格子構造からなる。正方晶相が形成される理由は、アルカリ金属酸化物が、上記の様に分散質であるジルコニア(ZrO)中に組み込まれ、いわゆる一種の「安定化剤」としての役割を果たしているためと考えられる。後述する実施例1〜13および比較例1〜3のジルコニアゾルのXRDスペクトルを図1に示す。また、実施例1〜6および比較例1のラマンスペクトルを図2に示す。
本発明のジルコニアゾルにおいては、単斜晶系の結晶構造を持つ粒子と正方晶系の結晶構造を持つ粒子が一定の割合で存在することが好ましい。どちらか一方の結晶構造を持つ粒子が多くなりすぎる、あるいは少なくなりすぎるとジルコニアゾルの透明性が低下するため好ましくない。詳細な原理は不明であるが、単斜晶系の粒子は正方晶系の粒子と比較してアスペクト比が大きく、光を散乱しやすいため、単斜晶系粒子の割合が大きくなりすぎると透明性が低下すると考えられる。一方、正方晶系の粒子は正方形様の形状をしており、粒子同士が接近しやすいため正方晶系粒子の割合が大きくなりすぎると光が透過しにくくなり透明性が低下すると考えられる。
単斜晶系の結晶構造を持つ粒子と正方晶系の結晶構造を持つ粒子の存在比は、XRDスペクトルにおいて各結晶構造に帰属されるピークのピーク強度比を目安とすることができる。XRDスペクトルにおいて、28.1°付近の単斜晶に帰属されるピークのピーク強度をmとし、30.1°付近の正方晶に帰属されるピークのピーク強度をtとした時、アルカリ金属としてNaを用いた場合(アルカリ金属酸化物がNaOの場合)、本発明のジルコニアゾルにおけるtの割合(t/(t+m)値)としては、0.75以上0.95以下が好ましく、0.78以上0.90以下が更に好ましい。t/(t+m)値が0.75未満では単斜晶構造を持つ粒子の割合が大きくなりジルコニアゾルの透明性が低下するため好ましくなく、0.95を超えると正方晶構造を持つ粒子の割合が大きくなりジルコニアゾルの透明性が低下するため好ましくない。なお、アルカリ金属としてLiを用いた場合(アルカリ金属酸化物がLiOの場合)は、ジルコニアゾルにおけるtの割合(t/(t+m)値)が0.61〜0.70であっても、透明性の高いジルコニアゾルが得られる(後述の実施例9〜12を参照)。
なお、図1のXRDスペクトルにおいて、30.1°付近には立方晶に帰属されるピークも存在しうるが、図1において、立方晶に帰属される74°付近のピークが存在しないことから、30.1°付近のピークは正方晶に基づくピークであることが見て取れる。つまり、ジルコニアの結晶相が単斜晶及び正方晶系結晶格子構造からなることが見て取れる。また、図2のラマンスペクトルにおいても、立方晶に帰属される625cm−1のピークが存在しないことからも、ジルコニアの結晶相が単斜晶及び正方晶系結晶格子構造からなることが見て取れる。
アルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)は、分散質であるジルコニア(ZrO)中に1種または2種以上のアルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)を、MO/ZrOモル比で、好ましくは0.02×10−2以上0.4×10−2以下、さらに好ましくは0.025×10−2以上0.3×10−2以下含有する。
0.02×10−2未満では、ジルコニアゾルの透明性が低下するため、好ましくない。同様に、0.4×10−2を超える領域ではジルコニアゾルの透明性が低下するため、好ましくない。
本発明のジルコニアゾルの粒子径は、ゼータサイザーナノ(スペクトリス社製)を用いて測定した。本発明のジルコニアゾルは平均粒子径D50が2nm以上10nm以下であることが好ましく、2nm以上5nm以下がさらに好ましく、D90は15nm以下であることが好ましく、10nm以下がさらに好ましく、D99は30nm以下であることが好ましい。平均粒子径が2nm未満では、ジルコニアゾルの精製及び濃縮が困難であり、10nmを超えるとジルコニアゾルの透明性が低下してしまう為に好ましくない。又、D99が30nmを超えると、ジルコニアゾルの透明性が低下すると共に、無機フィラーとしてジルコニアゾルを用いた際に、可視光域の波長より十分に小さくない為にフィルム化した場合に透明性を損なうため、好ましくない。
一方、本発明のジルコニアゾルの濃度は、特に限定されるものではないが、通常、ZrO換算で10〜50%である。10%未満では他の溶媒で希釈を行う場合ジルコニア濃度が低くなり、50%を超えると、ゾルの増粘に伴い安定性を損なうので、好ましくない。
本発明のジルコニアゾルの分散媒は、特に限定されるものでなく、例えば脂肪族アルコール類、多価アルコール類、脂肪族ケトン類又はこれらの2種以上の混合物でも良い。好ましくは、通常、水(純水又はイオン交換水、以下、同様)が用いられる。なお、分散媒のpHは特に限定されるものではない。
本発明のジルコニアゾルは、波長400nmにおける透過率は45%以上であり、好ましくは50%以上、さらに好ましくは53%以上である。波長550nmにおける透過率は75%以上であり、好ましくは80%以上、さらに好ましくは85%以上である。波長800nmにおける透過率は好ましくは85%以上であり、さらに好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以上である。特に波長400nmの透過率が高いことを特徴とする。
アルカリ金属MがLiである場合は、本発明のジルコニアゾルは特に、波長400nmにおける透過率は50%以上であり、好ましくは53%以上、さらに好ましくは60%以上である。波長550nmにおける透過率は80%以上であり、好ましくは83%以上、さらに好ましくは88%以上である。波長800nmにおける透過率は好ましくは90%以上であり、さらに好ましくは93%以上、特に好ましくは96%以上である。特に波長400nmの透過率が高いことを特徴とする。
本発明のジルコニアゾルのヘイズ値は、好ましくは12%以下、さらに好ましくは10%以下、特に好ましくは9%以下である。ヘイズ値が12%を超える場合には,ジルコニアゾルの透明性が劣り,光学材料などへの利用に適さなくなるおそれがある。なお,本明細書におけるヘイズ値および透過率は,紫外可視分光光度計UV−2400PC(島津製作所社製)を用いて測定した値である。ヘイズの測定波長は550nmとした。
ジルコニアゾルの製造方法
以下、本発明のジルコニアゾルの製造方法について詳細に記載する。
本発明のジルコニアゾルの製造方法は、1種または2種以上のアルカリ金属溶液を60℃以上に加熱する第1工程と、第1工程で得られたアルカリ金属溶液にジルコニウム塩溶液を添加する第2工程と、第2工程で得られた液を所定温度でエージングする第3工程と、第3工程で得られた溶液に第2工程のジルコニウム塩溶液の残部を添加しジルコニウム水酸化物を生成させる第4工程とを備える。また、好ましくは、第1工程〜第4工程により得られたジルコニウム水酸化物を水に分散させた後、酸を添加し、加熱・熟成して水酸化ジルコニウムの解膠を行う工程を備える。
第1工程において、ジルコニウム塩の中和剤であるアルカリ金属溶液を60℃以上、好ましくは70℃以上に加熱する。アルカリ金属水酸化物溶液としては、アルカリ金属の水酸化物水溶液であれば特に限定されず、水酸化リチウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化ルビジウム水溶液、水酸化セシウム水溶液が例示されるが、一般に工業的に使用される水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを好適に用いることができる。また、これらの混合溶液を用いることもできる。
なお、アルカリ金属水酸化物水溶液の加熱温度の上限は、特に限定されるものではないが、特殊な反応容器等を使用する必要がないという理由から、できれば、100℃以下の温度が好ましい。
中和剤のアルカリ金属水酸化物(M:Li、Na、K、Rb、Cs)は、MOH(100%換算)/ZrO(モル比)=2以上であることが好ましい。2未満では、ジルコニウム塩の水溶液の中和が完結しない為に、適当でない。上限は、特に限定されないが、通常、MOH(100%換算)/ZrO(モル比)=2.5以上、好ましくは、3.0以上である。なお、15を超えると経済的ではない。
中和剤として用いるアルカリ金属水酸化物水溶液の濃度も特に限定されないが、通常5〜25重量%のものが用いられる。5重量%未満では、アルカリ金属を希釈する為に、大量の水を要する為に、経済的に好ましくない。また、25重量%を超えると、アルカリ金属の溶解度において、再結晶する恐れがあるために、均一なアルカリ金属の水酸化物溶液を得ることが難しいために、好ましくない。
本発明のジルコニアゾルの製造方法において、アルカリ金属水酸化物溶液にジルコニウム塩溶液を分割添加してジルコニウム水酸化物を生成させる。つまり、第2工程において、第1工程で得られたアルカリ金属水酸化物溶液に、ジルコニウム塩溶液の必要規定量(第2工程及び第4工程で添加されるジルコニウム塩溶液の総量)の1/3〜2/3、好ましくは1/2を先投入分として添加する。
本発明において用いるジルコニウム塩としては、水溶性のものであれば特に限定されず、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、塩化物等が例示されるが、後工程での不純物の混入が少ない、硝酸塩及び塩化物が好ましい。
ジルコニウム塩溶液中のジルコニウム濃度は、ZrO換算で、好ましくは5〜50重量%、さらに好ましくは10〜35重量%、特に好ましくは15〜30重量%である。5重量%未満では生産効率が悪く、50重量%を超えると中和した場合の粘度が高く、攪拌し難くなり、水酸化物の生成が不均一になり、かつ、濾過性が悪いため好ましくない。
第3工程において、第2工程により得られた溶液を所定温度で保持してエージングを行う。所定温度としては、特に限定はされないが、第2工程におけるジルコニウム塩溶液添加時のアルカリ金属水酸化物溶液の温度が好ましい。保持時間は、特に限定はされないが、好ましくは、第2工程におけるジルコニウム塩溶液添加終了後10分以上2時間未満である。10分間以下では十分に所望の反応が促進せず、2時間以上では反応は促進するものの、製造時間が長くなりコストが余分にかかる。
第4工程において、第3工程終了後の溶液(つまり、第2工程におけるジルコニウム塩溶液添加終了後、上記の保持時間経過後の溶液)に、ジルコニウム塩溶液の残部を添加する。この工程により、詳細な原理は不明であるが、水酸化ジルコニウムのZr4+へのM置換が所望通りに促進され、結果として本発明の透過率、ヘイズ、結晶相及び平均粒子径を得ることができる。
更に詳細に説明すると、加熱されたアルカリ金属の水酸化物水溶液中に、ジルコニウム塩の水溶液を分割添加し中和することにより、加熱されたアルカリ金属の水酸化物(MOH)水溶液とジルコニウム塩の水溶液が適度に反応し、水酸化ジルコニウムの表面にアルカリ金属が吸着するのではなく、水酸化ジルコニウムの構造内部にアルカリ金属が取り込まれ、水酸化ジルコニウムのZr4+の一部にMが置き換わることで、単斜晶及び正方晶系結晶格子を持つ高透明性ジルコニアゾルが得られるものと考えられる。
なお、中和を行う際の水酸化ジルコニウム分散液のpHとしては、好ましくは、7.0以上、さらに好ましくは10.0以上である。7.0未満の場合、中和反応が十分に進行しないため好ましくない。上記の第1工程〜第4工程により製造した水酸化ジルコニウム含有ウェットケーキに水を加えて、ZrO換算で5〜20重量%の水酸化ジルコニウム分散液とし、解膠剤として酸を添加する。5重量%未満では、生産効率上、経済的ではなく、20重量%を超えると、金属イオン濃度が高くなり、解膠が困難となる。
水酸化ジルコニウムの解膠剤としては、水溶性の無機酸、有機酸であれば特に限定されず、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、りんご酸、マンデル酸等が例示されるが、塩酸、硝酸がジルコニアゾル中に過剰に存在していても、ジルコニアゾル生成後、水にて精製することで容易に除去できるという理由で、好ましい。
解膠剤の添加量としては、酸/ZrO(モル比)が、好ましくは0.01〜3、さらに好ましくは、0.1〜1.5である。酸/ZrO(モル比)が、0.01未満では、ジルコニウム水酸化物の解膠が不十分となり、ジルコニアゾルを製造することができない。又、酸/ZrO(モル比)が、3を超えても量的効果は少なく、経済的ではない。
次に、水酸化ジルコニウムを解膠させる際は、好ましくは80℃以上、さらに好ましくは90℃以上で加熱・熟成を行う。加熱・熟成を行う時間は、好ましくは24時間以上、さらに好ましくは48時間以上である。80℃未満では、水酸化ジルコニウムが解膠されずに沈殿物として残り、24時間未満でも、同様に水酸化物の沈殿物として残り、収率の点から好ましくない。なお、加熱・熟成を行う際にオートクレーブ等の加圧装置を使用することにより、加熱・熟成時間を短縮することも可能である。
反応の終了は、溶液が均一な薄い青色で透明になるので、目視で確認することができる。このようにして製造したジルコニアゾルを含有する溶液は、常温まで冷却した後限外濾過を行うことで、精製、濃縮を行うことが好ましい。なお、限外濾過を行う前後で酸もしくはアルカリ溶液を用いて、pHを変更してもよい。
過剰に添加された酸は限外濾過により、容易に除去することが可能であり、ジルコニアの正方晶系結晶格子の安定化に寄与していると考えられるアルカリ金属においても、ジルコニア表面に吸着しているアルカリ金属は除去することが可能である。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明はこの実施例によって何ら限定されるものではない。実施例及び比較例において得られたジルコニアナノ粒子中には,不可避不純物として酸化ジルコニウムに対して酸化ハフニウムを1.3〜2.5重量%含有している。
ゾル中のNaO量及びLiO量は原子吸光光度計((株)日立ハイテクノロジーズ製Z−2300)にて測定した。透過率およびヘイズは、光路長10mmの石英セルにゾルを充填し、紫外可視分光光度計((株)島津製作所製UV−2400)にて測定した。粒子径はゼータサイザーナノZS(スペクトリス(株)製)にて測定した。また、XRDスペクトルはRINT2500((株)リガク製、X線源:CuKα)にて測定し、28.1°付近の単斜晶に帰属されるピークのピーク強度(m)と、30.1°付近の正方晶に帰属されるピークのピーク強度(t)から、tの割合を示すt/(t+m)値を算出した。なお、図1から明らかなように、いずれの実施例及び比較例においても、立方晶に帰属される74°付近のピークが存在しないことから、30.1°付近のピークは正方晶に基づくピークであることが見て取れる。つまり、ジルコニアの結晶相が単斜晶及び正方晶系結晶格子構造からなることが見て取れる。また、ラマンスペクトルはレーザラマン分光光度計NRS−4100(日本分光(株)製)にて測定し、測定波長は457nmとした。
オキシ塩化ジルコニウム溶液(第一稀元素化学工業(株)社製)593.2g(ZrOとして120.0g含有)を純水606.8gで希釈した溶液(溶液a)を調製した。また、10%の水酸化ナトリウム水溶液1050.0g(溶液b)を70℃に加温した。該溶液bに、溶液aをまず600.0g添加し、30分エージングを行った。その後溶液aの残り600.0gをさらに添加し90分エージングを行った。室温まで冷却した後、ろ過、洗浄を行いウェットケーキ655.7gを得た。該ウェットケーキ546.2gを純水454.8gに分散させた後、60%硝酸(シグマアルドリッチジャパン(株)社製)19.4gを添加した。その後100℃に加温し、96時間エージングを行い、ジルコニアゾル1002.0gを得た。得られたジルコニアゾルの固形分濃度は9.7%、pHは1.2であった。該ジルコニアゾル827.3gに無水クエン酸(キシダ化学(株)製)20.0gと25%アンモニア水37.8gを添加してpHを9.0に調製した。その後、限外ろ過によりpH7.2となるまで精製・濃縮を繰り返すことにより、ZrOとして30重量%を含有するジルコニアゾルを得た。ジルコニアゾルのZrOに対するNaO重量比は0.017%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.034×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ50.2%、81.3%であった。
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を1200.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.045%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.089×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ55.3%、85.7%であった。
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を1350.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.066%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.131×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ53.3%、87.1%であった。
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を1500.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.072%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.143×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ59.8%、88.4%であった。
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を1650.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.088%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.175×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ62.2%、89.3%であった。
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を2100.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.112%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.223×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ69.1%、89.5%であった。
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を3000.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.153%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.304×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ66.5%、87.3%であった。
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を4500.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.195%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.388×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ56.4%、80.1%であった。
実施例1において、水酸化ナトリウム溶液の代わりに水酸化リチウム溶液を用い、10%水酸化リチウム溶液量を600.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するLiO重量比は0.007%であり、ZrOに対するLiOモル比は0.029×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ50.1%、82.9%であった。
実施例9において、10%水酸化リチウム溶液量を900.0gとした以外は実施例9と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するLiO重量比は0.013%であり、ZrOに対するLiOモル比は0.054×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ68.0%、90.2%であった。
実施例9において、10%水酸化リチウム溶液量を1800.0gとした以外は実施例9と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するLiO重量比は0.016%であり、ZrOに対するLiOモル比は0.066×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ74.0%、93.0%であった。
実施例9において、10%水酸化リチウム溶液量を3500.0gとした以外は実施例9と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するLiO重量比は0.042%であり、ZrOに対するLiOモル比は0.173×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ70.7%、88.6%であった。
実施例6において、解膠する際に添加する酸として60%硝酸に代えて35%塩酸(シグマアルドリッチジャパン(株)社製)を用い、35%塩酸の添加量を17.4gとした以外は実施例6と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.097%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.193×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ54.5%、82.9%であった。
比較例1
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を900.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.010%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.019×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ27.2%、67.8%であった。
比較例2
実施例1において、10%水酸化ナトリウム溶液量を9000.0gとした以外は実施例1と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.370%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.736×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ15.1%、40.0%であった。
比較例3
実施例2において、溶液a1200.0gを分割せずに添加した以外は実施例2と同様の工程で処理を行い、ジルコニアゾルを得た。該ゾルのZrOに対するNaO重量比は0.043%であり、ZrOに対するNaOモル比は0.085×10−2であった。また、波長400nm、550nmにおける透過率はそれぞれ43.6%、79.8%であった。
実施例のジルコニアゾルの透過率等の分析値およびZrOに対するMO重量比・モル比を表1および表2に、比較例のジルコニアゾルの透過率等の分析値およびZrOに対するMO重量比・モル比を表3に、それぞれまとめた。
Figure 2018116762
Figure 2018116762
Figure 2018116762

Claims (10)

  1. 波長400nmにおける透過率が45%以上であり、波長550nmにおける透過率が75%以上であり、ジルコニア粒子含有率濃度が20wt%以上であることを特徴とするジルコニアゾル。
  2. 波長400nmにおける透過率が50%以上であり、波長550nmにおける透過率が80%以上であることを特徴とする請求項1に記載のジルコニアゾル。
  3. ジルコニアに対してアルカリ金属酸化物(MO、M:アルカリ金属)を、MO/ZrOモル比で、0.02×10−2以上0.4×10−2以下含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のジルコニアゾル。
  4. 前記アルカリ金属MがNaである請求項3に記載のジルコニアゾル。
  5. 前記アルカリ金属MがLiである請求項3に記載のジルコニアゾル。
  6. ヘイズ値が12%以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のジルコニアゾル。
  7. 平均粒子径が10nm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のジルコニアゾル。
  8. ジルコニアの結晶相として単斜晶相及び正方晶相を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のジルコニアゾル。
  9. 分散媒が脂肪族アルコール類、多価アルコール類、脂肪族ケトン類、又はこれらの2種以上の混合物を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のジルコニアゾル。
  10. アルカリ金属溶液を60℃以上に加熱する第1工程と、
    前記第1工程で得られた溶液に、ジルコニウム塩溶液の添加規定量の1/3〜2/3を添加する第2工程と、
    前記第2工程で得られた溶液を所定温度でエージングする第3工程と、
    前記第3工程で得られた溶液に、前記第2工程のジルコニウム塩溶液の残部を添加し、ジルコニウム水酸化物を生成させる第4工程と、を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のジルコニアゾルの製造方法。
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