JPWO2018061085A1 - 内燃機関の潤滑構造 - Google Patents
内燃機関の潤滑構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2018061085A1 JPWO2018061085A1 JP2018541755A JP2018541755A JPWO2018061085A1 JP WO2018061085 A1 JPWO2018061085 A1 JP WO2018061085A1 JP 2018541755 A JP2018541755 A JP 2018541755A JP 2018541755 A JP2018541755 A JP 2018541755A JP WO2018061085 A1 JPWO2018061085 A1 JP WO2018061085A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- internal combustion
- combustion engine
- filter
- oil filter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims abstract description 79
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 title claims description 14
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims abstract description 26
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 claims abstract description 14
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 75
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 13
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 abstract description 37
- 238000005086 pumping Methods 0.000 abstract description 5
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 22
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 description 16
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 12
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 5
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 4
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 4
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 3
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 3
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 2
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 2
- 239000010802 sludge Substances 0.000 description 2
- 239000002783 friction material Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M1/00—Pressure lubrication
- F01M1/10—Lubricating systems characterised by the provision therein of lubricant venting or purifying means, e.g. of filters
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M11/00—Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
- F01M11/03—Mounting or connecting of lubricant purifying means relative to the machine or engine; Details of lubricant purifying means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
Description
したがって、オイルポンプの駆動により吐出したオイルが軸端給油室に至ると、軸端給油室から上流側メイン流路に入り、さらに連通した遠心分離式オイルフィルタ内に導かれる。
下流側メイン流路に入ったオイルは、分岐したサブ流路によりクランクピンの外周面などに吐出してコンロッドの大端部との軸支部にオイルが供給される。
なお、オイルポンプより上流側では、オイルパンに貯留されたオイルを引き込むときに、オイルストレーナが一般に設けられている。
遠心分離式オイルフィルタは、扁平な円盤状をして、回転によりオイル内に混じった比重の大きいスラッジや金属粉などの異物が径方向外側に移動して円盤の内周部に堆積する。
そのため、遠心分離式オイルフィルタの内部に溜まった堆積物を取り除く清掃作業を行うメンテナンスの頻度が多くなる。
このようなメンテナンス作業を度々行うのは、極めて面倒でコストもかかる。
クランクシャフトを回転自在に軸支するクランクケースと、前記クランクケースを前記クランクシャフトが指向する方向の両側方からそれぞれ覆う一対のクランクケースカバーとで、機関ケースが構成され、
前記クランクケースの底壁部にオイル貯留部を有し、
前記クランクシャフトの前記クランクケースから側方に突出した軸部に遠心分離式オイルフィルタが設けられた内燃機関の潤滑構造において、
前記オイル貯留部からオイルを汲み上げるオイルポンプから前記遠心分離式オイルフィルタに至るオイル通路に、フィルタエレメントを内蔵したオイルフィルタが設けられることを特徴とする。
前記オイルフィルタは、前記機関ケースの外壁に設けられるようにしてもよい。
前記オイルフィルタは、前記クランクシャフトの軸方向視で、前記遠心分離式オイルフィルタと重ならない位置に配設されるようにしてもよい。
前記オイルフィルタは、前記機関ケースにおける前記クランクシャフトの軸方向にほぼ垂直な側壁の周縁から軸方向に延出する外周壁に設けられるようにしてもよい。
また、内燃機関のクランクシャフトの軸方向における幅を拡大することなくオイルフィルタを設けることができ、内燃機関の大型化を避けることができる。
前記オイルフィルタは、前記クランクシャフトの軸方向視で、一部が前記外周壁の外側に突出して設けられるようにしてもよい。
前記内燃機関は、前記クランクケースからシリンダ軸線がほぼ水平になるようにシリンダブロックが突出して設けられ、
前記機関ケースの前記外周壁のうち前記シリンダブロックが突出する壁部から底壁部に至る間の隅壁部に前記オイルフィルタが設けられるようにしてもよい。
前記オイルフィルタは、前記底壁部の下面よりも上方に位置するようにしてもよい。
前記オイルフィルタは、前記オイルポンプよりも下方に配置されるようにしてもよい。
前記クランクケースの底壁部には、前記オイル貯留部に連通するオイルドレン孔が下方に開口して形成され、
前記オイルドレン孔の開口はキャップにより閉塞され、
前記キャップに保持されたオイルストレーナが前記オイルドレン孔に配置され、
前記オイルストレーナの上流側が前記オイル貯留部に連通され、
前記オイルストレーナの下流側が前記オイルポンプにより汲み上げるオイルの汲上げオイル通路に連通されるようにしてもよい。
また、キャップに保持されたオイルストレーナがオイルドレン孔に配置されるので、オイルドレン孔からキャップを外すことで、オイルストレーナをクランクケースの内部から取り出すことができ、オイルストレーナのメンテナンスが簡単にできる。
図1は、遠心分離式オイルフィルタ75を備えた内燃機関Eが搭載された自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとし、図面において、FRは前方を,RRは後方を、LHは左方を,RHは右方を示すものとする。
ピボットプレート4にはスイングアーム11がピボット軸10で前端を軸支されて上下に揺動自在に連結され、同スイングアーム11の後端に後輪12が軸支されている。
このスイングアーム11と上方のリヤフレーム5との間にリヤクッション13が介装されている。
内燃機関Eは、4ストロークサイクル1気筒の空冷式内燃機関であり、クランクシャフト40を左右車幅方向に指向させた横置き姿勢で、車体フレームに搭載される。
シリンダブロック23のシリンダの中心軸線であるシリンダ軸線Lcがほぼ水平近くまで前傾してシリンダブロック23が突出しており、シリンダブロック23の前方にシリンダヘッド24,シリンダヘッドカバー25が順次重ねられている。
図1および図3を参照して、シリンダヘッド24の下面から下方へ延出する排気管35は、屈曲して内燃機関Eの下面に沿って後方に延び、機関ケース20より後方で車体右側に配置されたマフラ38に接続されている。
シリンダヘッド24寄りの上流側の第1触媒コンバータ36は、水平近くまで前傾したシリンダブロック23の下方にほぼ水平に前後斜め方向に指向して配設されており(図1,図3参照)、下流側の第2触媒コンバータ37は、マフラ38の内部に配設されている(図1参照)。
第1触媒コンバータ36と第2触媒コンバータ37は、ともに三元触媒である。
第1触媒コンバータ36は排気上流側にあってシリンダブロック23の下方に配置されるので、機関始動時に速やかに触媒が加熱され活性化して、始動の早い段階から排気の浄化をすることができる。
図3を参照して、第1触媒コンバータ36の下流の排気管35が、右クランクケース21Rとオイルフィルタ120のフィルタハウジング(121)との間を近接して通過している。
そのため、第1触媒コンバータ36をクランクケース21に近接して配置することが可能である。
ボディカバー16の上部には、シート18と荷台19が前後に設けられており、ボディカバー16の前側上部のシート18との間の開口はセンタカバー17により閉塞される。
この機関ケース20の前部の右側方には、ピボットプレート4の下部から機関ケース20の下方を前方に延びたブレーキペダル28の上方に屈曲した先端部が揺動自在に位置している。
また、機関ケース20の前後中央部の側方には、ステップ29が位置している。
機関ケース20の後部右側方には、斜め後上方に延びたキックスタータペダル27が位置している。
クランクシャフト40は、左側軸部40Lと右側軸部40Rのそれぞれクランクウエブ40w,40w側が左右クランクケース21L,21Rに左右一対の主軸受41,41を介して軸支されて、回転自在に支持される。
ピストン42の頂面がシリンダヘッド24の天井面との間に形成する燃焼室24aには、シリンダヘッド24の天井壁に嵌入された点火プラグ44が先端の電極を臨ませている。
そして、左側軸部40Lにニードル軸受49を介して回転自在に軸支されたスタータドリブンギヤ46は、クランクシャフト40に一体に結合されたACジェネレータ48のアウタロータ48rとの間に一方向クラッチ47が介装されており、スタータドリブンギヤ46からアウタロータ48rおよびクランクシャフト40への一方向の動力のみ伝達され、内燃機関Eの始動を行うことができる。
図4を参照して、クランクシャフト40の右側軸部40Rには、主軸受41のインナレースに右側から接してポンプドライブギヤ51が嵌合され、ポンプドライブギヤ51に右側から接してスラスト軸受52が嵌合され、さらにスラスト軸受52に右側から接してプライマリドライブギヤ53が右側軸部40Rに相対回転自在に嵌合される。
図5に示されるように、外筒部材54は、プライマリドライブギヤ53の円筒基部と接する同径の円筒部54aの右端部に外周方向に展開したフランジ部54bを有し、フランジ部54bの右側面からは円筒部54aより径の大きい右端円筒部54cが突出形成されている。
外筒部材54の右端円筒部54cの内側でスプライン軸部40Raにワッシャ55を嵌合して段部に当接してから環状部材56をスプライン嵌合する。
環状部材56の外周面と外筒部材54の右端円筒部54cの内周面の間にニードル軸受57が介装される。
そして、スプライン軸部40Raより右方の軸端部40Rbに環状の油路形成金具62を嵌合して環状ボス部材61に当接し、さらにワッシャ63を介してナット部材64を軸端部40Rbに螺合して締め付けることで、環状部材56と環状ボス部材61をクランクシャフト40の右側軸部40Rに一体に固定する。
したがって、環状ボス部材61に支持されるドライブプレート60は、クランクシャフト40と一体に回転する。
クランクシャフト40と一体に回転するドライブプレート60と外筒部材54のフランジ部54bに固着される椀状のクラッチアウタ71との間に、遠心クラッチ70が構成される。
第2軸内油路40Bの開口は栓部材79で閉塞される。
第1軸内油路40Aから径方向に分岐した枝油路40Aaが、ナット部材64とカバープレート76との間に形成されて、枝油路40Aaは環状空間75sに開口している。
第2軸内油路40Bは、その右端部において径方向に分岐した枝油路40Baが、導出油路61aに連通するように形成されている(図5参照)。
クランクシャフト40の回転に伴い遠心分離式オイルフィルタ75が回転すると、第1軸内油路40Aから環状空間75sに入ったオイルは、オイル内に混じった比重の大きい異物が遠心力により外周に移動して分離され、ろ過されたオイルが導出油路61aから第2軸内油路40Bに入る。
さらに、第2軸内油路40Bは、クランクウエブ40w辺りからクランクピン40pに向けて枝油路40Bdが分岐しており、枝油路40Bdはクランクピン40p内の油路40paに連通し、油路40paからクランクピン40pのコンロッド43との軸支部等の潤滑部位にろ過されたオイルが供給される。
左右クランクケース21L,21R内において、メインシャフト81上のメインギヤ群81Gとカウンタシャフト82上のカウンタギヤ群82Gとが互いの対応するギヤどうしを噛合している。
メインシャフト81に回転自在に軸支されたプライマリドリブンギヤ84にダンパを介して変速クラッチ85のクラッチアウタ86が支持されており、このクラッチアウタ86を支持するプライマリドリブンギヤ84は、クランクシャフト40に軸支される前記プライマリドライブギヤ53と噛合している。
駆動スプロケット88に巻き掛けられた駆動チェーン89が、後輪12側の図示されない他方の被動スプロケットに巻き掛けられて、内燃機関Eの駆動力が駆動チェーン89を介して後輪12に伝達されて自動二輪車1は走行する。
そのため、シフトドラム90の右端軸部90Rは、右クランクケース21Rの軸受孔の幅を確保して介装したニードル軸受93により軸支されることで、シフトドラム90の軸倒れを防止してシフトドラム90が抵抗なく円滑に回動するようにしている。
図4に示されるように、これら遠心クラッチ70,遠心分離式オイルフィルタ75および変速クラッチ85は、右クランクケース21Rを右側から覆う右クランクケースカバー22Rにより周囲を覆われる。
図7および図8を参照して、右クランクケース21Rは、クランクシャフト40,メインシャフト81等を軸支する軸方向に垂直な側壁21Rvと同側壁21Rvの外周縁から軸方向に延出する外周壁21Rsとからなり、右クランクケース21Rの外周壁21Rsの右開口端面である右クランクケースカバー22Rとの合せ面21Rsf(図7,図8における散点模様の部分)が環状に示されている。
オイルポンプ110のポンプ駆動軸110aに嵌着されたポンプドリブンギヤ112が、クランクシャフト40の右側軸部40Rに嵌着されたポンプドライブギヤ51と噛合している。
したがって、クランクシャフト40の回転が、ポンプドライブギヤ51とポンプドリブンギヤ112の噛合を介して伝達されてオイルポンプ110が駆動される。
オイルドレン孔101の下方に開いた開口は、キャップ103により閉塞される。
オイルドレン孔101には、金網状のオイルストレーナ102がスプリングを介してキャップ103に保持されて挿入される。
吐出オイル通路115Pは、オイルポンプカバー111を右方に貫通しており、オイルポンプカバー111の右側面に連結開口端面115aを形成する(図8参照)。
右クランクケース21Rを右側から覆う右クランクケースカバー22Rは、図10に示されるように、クランクシャフト40の軸方向にほぼ垂直な側壁22Rvと同側壁22Rvの周縁から軸方向右方に延出する外周壁22Rsとにより矩形椀状に形成されている。
したがって、図5に示されるように、軸受穴143Aに嵌入されたクランクシャフト40の右側軸部40Rの軸端部40Rbに形成された第1軸内油路40Aの軸端開口は軸受穴143Aに臨み、第1軸内油路40Aと軸受穴143Aとは連通する。
さらに右クランクケースカバー22Rの外周壁22Rsの前側の壁の内面には円筒状リブ141がクランクシャフト40の軸方向である左右方向に指向して形成されており、この円筒状リブ141に形成されたオイル通路141Pの右端がリブ142のオイル通路142Pの前端と連通しており、円筒状リブ141の左端は連結開口端面141aとなっている。
図2および図3を参照して、右クランクケースカバー22Rの外周壁22Rsにおける前壁部22Rsaから底壁部22Rsbに至る間の隅壁部22Rscに、オイルフィルタ120の円筒状をしたフィルタハウジング121が一部を外側に突出して形成されている。
なお、右クランクケースカバー22Rの前壁部22Rsaとともに機関ケース20の前壁部を構成する右クランクケース21Rの前壁部からはシリンダブロック23が前方に突出している。
蓋部材122はフィルタハウジング121にボルト124により固着される。
図2に示されるように、オイルフィルタ120は、上端部がシリンダブロック23下面とほぼ同じ高さにあり、右クランクケースカバー22Rの外周壁22Rsの底壁部22Rsbの下面よりも上方に位置している。
また、図3に示されるように、オイルフィルタ120の右端の蓋部材122は、右クランクケースカバー22Rの側壁22Rvの最も右方に突出した円形側壁部22Rvaの右外側面よりは左方に引っ込んだ位置にある。
流入円筒部125は、左端が連結開口端面125aとなり、流入円筒部125の内側の流入オイル通路125Pの右端は、フィルタハウジング121の内部に連通している。
図8および図11を参照して、円筒状リブ131の内側のオイル通路131Pに交差して上方にオイル通路132Pが延び、同オイル通路132Pの上端で交差して斜め前後方向にオイル通路133Pが延びている。
同図11を参照して、左右クランクケース21L,21Rのオイル貯留部100に溜まったオイルは、オイルポンプ110の駆動により、オイルドレン孔101内のオイルストレーナ102を通って比較的大きな異物が除去されて、汲上げオイル通路105Pを通って汲み上げられる。
オイル通路133Pから分岐したオイル通路134Pに分流したオイルは、右クランクケースカバー22R側のオイル通路141Pに入り、次いで屈曲して円形側壁部22Rvaの径方向に指向するリブ142のオイル通路142Pを通って軸受部143の内側の軸受穴143Aに入る。
クランクシャフト40の右クランクケース21Rを側方に突出した右側軸部40Rに遠心分離式オイルフィルタ75が設けられた内燃機関Eの潤滑構造において、図11に示されるように、オイル貯留部100からオイルを汲み上げるオイルポンプ110から遠心分離式オイルフィルタ75に至るオイル通路に、フィルタエレメント123を内蔵したオイルフィルタ120が設けられるので、オイルフィルタとしての全体のオイル容量が格段に増加し、メンテナンスの頻度を抑えることができる。
また、内燃機関Eの車体幅方向(クランクシャフトの軸方向)における幅を拡大することなくオイルフィルタを設けることができ、内燃機関の大型化を避けることができる。
すなわち、クランク軸方向視で、オイルフィルタ120が上下に突出することを抑制することができる。
また、図9に示されるように、オイルドレン孔101に挿入されたオイルストレーナ102がキャップ103に保持されて配置されるので、オイルドレン孔101からキャップ103を外すことで、オイルストレーナ102をクランクケースの内部から取り出すことができ、オイルストレーナ102のメンテナンスが簡単にできる。
なお、図示しないが、フィルタエレメントを内蔵したオイルフィルタ220に流入・流出するオイル通路は異なる。
右クランクケース201の外周壁201sにおけるシリンダブロック23が突出する前壁部201saから底壁部201sbに至る間の隅壁部201scに、円筒状をしたフィルタハウジング221が一部を外側に突出して形成されており、同フィルタハウジング221は右方に開口しており、内部にフィルタエレメント223を挿入して、開口を蓋部材222により閉塞する。
蓋部材122はフィルタハウジング221にボルト224により固着される。
したがって、右クランクケースカバー(図示せず)は、右クランクケース201の合せ面201sfに対向する合せ面を有して、右クランクケース201の右側をオイルフィルタ220を外側に避けて覆う。
オイルフィルタ220の簡単なメンテナンスをすることにより、面倒な遠心分離式オイルフィルタ75のメンテナンスは、極めて頻度を少なくして労力を大幅に軽減することができる。
オイルフィルタ220は、遠心分離式オイルフィルタ75とクランクシャフト40の軸方向視で、重ならない位置に配設されるので、内燃機関Eのクランクシャフト40の軸方向における幅を抑えて内燃機関の小型化を図ることができる。
オイルフィルタ220は、一部が外周壁201sの外側に突出して設けられるので、オイルフィルタ220による外周壁201sからの突出を可及的に小さくするとともに、オイルフィルタ220による外周壁201sの内側への入り込みも小さくして内部構造への干渉も避けることができる。
すなわち、クランク軸方向視で、オイルフィルタ220が上下に突出することを抑制することができる。
オイルフィルタ220は、機関ケース20における右クランクケース201の底壁部201sbの下面よりも上方に位置するので、内燃機関Eの地面からの必要な距離を容易に確保することができる。
オイルフィルタ220は、オイルポンプよりも下方に配置することができ、再始動時には遅滞なくオイルを循環させることができる。
本第3の実施の形態における内燃機関Eは、右クランクケースにオイルフィルタが設けられる構造以外は、前記第1の実施の形態における内燃機関Eと殆ど変らないので、右クランクケース301とオイルフィルタ320以外の部材は同じ符号を用いて示す。
有底円筒状をなすフィルタケース321は、内部にフィルタエレメント323が収容されて、開口端のフランジ部321fがフィルタ取付座302にボルト324により締結される。
その他に、本第3の実施の形態においても、前記第2の実施の形態において奏される効果と同様の効果を奏することができる。
21R…右クランクケース、21Rv…側壁、21Rs…外周壁、21Rsb…底壁部、21Rsf…合せ面、
22R…右クランクケースカバー、22Rv…側壁、22Rva…円形側壁部、22Rs…外周壁、22Rsa…前壁部、22Rsb…底壁部、22Rsc…隅壁部、22Rsf…合せ面、
23…シリンダブロック、24…シリンダヘッド、
40…クランクシャフト、40L…左側軸部、40R…右側軸部、40Ra…スプライン軸部、40Rb…軸端部、40A…第1軸内油路、40B…第2軸内油路、41…主軸受、54…外筒部材、60…ドライブプレート、61…環状ボス部材、70…遠心クラッチ、
75…遠心分離式オイルフィルタ、76…カバープレート、77…環状シール部材、78…ボルト、100…オイル貯留部、101…オイルドレン孔、102…オイルストレーナ、103…キャップ、105P…汲上げオイル通路、
110…オイルポンプ、111…オイルポンプカバー、115P…吐出オイル通路、
120…オイルフィルタ、121…フィルタハウジング、122…蓋部材、123…フィルタエレメント、124…ボルト、125…流入円筒部、125P…流入オイル通路、126…流出円筒部、126P…流出オイル通路、131…円筒状リブ、131P,132P,133P…オイル通路、134…円筒状リブ、134P…オイル通路、135P,136P…オイル通路、141…円筒状リブ、141P,142P…オイル通路、142…リブ、143…軸受部、143A…軸受穴、
201…右クランクケース、201s…外周壁、201sa…前壁部、201sb…底壁部、201sc…隅壁部、201sf…合せ面、220…オイルフィルタ、221…フィルタハウジング、222…蓋部材、223…フィルタエレメント、224…ボルト、
301…右クランクケース、301s…外周壁、301sa…前壁部、301sb…底壁部、301sc…隅壁部、301sf…合せ面、302…フィルタ取付座、320…オイルフィルタ、321…フィルタケース、323…フィルタエレメント、324…ボルト。
Claims (9)
- クランクシャフト(40)を回転自在に軸支するクランクケース(21L,21R)と、前記クランクケース(21L,21R)を前記クランクシャフト(40)が指向する方向の両側方からそれぞれ覆う一対のクランクケースカバー(22L,22R)とで、機関ケース(20)が構成され、
前記クランクケース(21L,21R)の底壁部にオイル貯留部(100)を有し、
前記クランクシャフト(40)の前記クランクケース(21L,21R)から側方に突出した軸部に遠心分離式オイルフィルタ(75)が設けられた内燃機関の潤滑構造において、
前記オイル貯留部(100)からオイルを汲み上げるオイルポンプ(110)から前記遠心分離式オイルフィルタ(75)に至るオイル通路に、フィルタエレメント(123)を内蔵したオイルフィルタ(120)が設けられることを特徴とする内燃機関の潤滑構造。 - 前記オイルフィルタ(120)は、前記機関ケース(20)の外壁に設けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記オイルフィルタ(120)は、前記クランクシャフト(40)の軸方向視で、前記遠心分離式オイルフィルタ(75)と重ならない位置に配設されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記オイルフィルタ(120)は、前記機関ケース(20)における前記クランクシャフト(40)の軸方向にほぼ垂直な側壁の周縁から軸方向に延出する外周壁(22Rs)に設けられることを特徴とする請求項3記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記オイルフィルタ(120)は、前記クランクシャフト(40)の軸方向視で、一部が前記外周壁(22Rs)の外側に突出して設けられることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記内燃機関は、前記クランクケース(21L,21R)からシリンダ軸線(Lc)がほぼ水平になるようにシリンダブロック(23)が突出して設けられ、
前記機関ケース(20)の前記外周壁(22Rs)のうち前記シリンダブロック(23)が突出する壁部(22Rsa)から底壁部(22Rsb)に至る間の隅壁部(22Rsc)に前記オイルフィルタ(120)が設けられることを特徴とする請求項4または請求項5記載の内燃機関の潤滑構造。 - 前記オイルフィルタ(120)は、前記底壁部(22Rsb)の下面よりも上方に位置することを特徴とする請求項6記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記オイルフィルタ(120)は、前記オイルポンプ(110)よりも下方に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の内燃機関の潤滑構造。
- 前記クランクケース(21L,21R)の底壁部(22Rsb)には、前記オイル貯留部(100)に連通するオイルドレン孔(101)が下方に開口して形成され、
前記オイルドレン孔(101)の開口はキャップ(103)により閉塞され、
前記キャップに保持されたオイルストレーナ(102)が前記オイルドレン孔(101)に配置され、
前記オイルストレーナ(102)の上流側が前記オイル貯留部(100)に連通され、
前記オイルストレーナ(102)の下流側が前記オイルポンプ(110)により汲み上げられるオイルの汲上げオイル通路(105P)に連通されることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項記載の内燃機関の潤滑構造。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2016/078440 WO2018061085A1 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | 内燃機関の潤滑構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2018061085A1 true JPWO2018061085A1 (ja) | 2019-06-24 |
JP6632734B2 JP6632734B2 (ja) | 2020-01-22 |
Family
ID=61760352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018541755A Active JP6632734B2 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | 内燃機関の潤滑構造 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6632734B2 (ja) |
CN (1) | CN109790767B (ja) |
BR (1) | BR112019005208B1 (ja) |
PH (1) | PH12019500566A1 (ja) |
WO (1) | WO2018061085A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111102033B (zh) * | 2019-12-31 | 2022-05-17 | 重庆隆鑫机车有限公司 | 发动机 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0454912U (ja) * | 1990-09-18 | 1992-05-12 | ||
JP3184039B2 (ja) * | 1994-03-15 | 2001-07-09 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の潤滑装置 |
TW487770B (en) * | 1995-12-15 | 2002-05-21 | Honda Motor Co Ltd | Lubricating system in a 4-stroke engine |
DE19606182A1 (de) * | 1996-02-20 | 1997-08-21 | Mann & Hummel Filter | Abtrennvorrichtung |
JP3748643B2 (ja) * | 1996-11-13 | 2006-02-22 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の潤滑装置 |
JP4226141B2 (ja) * | 1999-04-28 | 2009-02-18 | 本田技研工業株式会社 | クランクシャフトの給油路構造 |
JP2008088822A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Honda Motor Co Ltd | オイル通路構造 |
CN100501137C (zh) * | 2007-04-25 | 2009-06-17 | 佛山市顺德德力柴油机有限公司 | 一种立式单缸柴油机 |
CN101482043B (zh) * | 2008-01-10 | 2015-07-22 | 光阳工业股份有限公司 | 摩托车润滑油过滤结构 |
JP5100527B2 (ja) * | 2008-06-18 | 2012-12-19 | 本田技研工業株式会社 | エンジンのオイルフィルタ装置 |
JP2010151003A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Honda Motor Co Ltd | 小型エンジンの遠心分離装置 |
DE102011008680A1 (de) * | 2011-01-15 | 2012-07-19 | MAN Truck & Bus Aktiengesellschaft | Ölversorgungseinrichtung für eine Brennkraftmaschine, insbesondere für ein Kurbelgehäuse einer Brennkraftmaschine |
CN203321614U (zh) * | 2012-06-15 | 2013-12-04 | 苏州科瓴精密机械科技有限公司 | 四冲程发动机的润滑系统 |
CN203626913U (zh) * | 2013-11-29 | 2014-06-04 | 南车玉柴四川发动机股份有限公司 | 一种大功率柴油机的机油系统 |
-
2016
- 2016-09-27 BR BR112019005208-9A patent/BR112019005208B1/pt active IP Right Grant
- 2016-09-27 JP JP2018541755A patent/JP6632734B2/ja active Active
- 2016-09-27 WO PCT/JP2016/078440 patent/WO2018061085A1/ja active Application Filing
- 2016-09-27 CN CN201680089417.7A patent/CN109790767B/zh active Active
-
2019
- 2019-03-15 PH PH12019500566A patent/PH12019500566A1/en unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6632734B2 (ja) | 2020-01-22 |
PH12019500566A1 (en) | 2019-11-18 |
WO2018061085A1 (ja) | 2018-04-05 |
BR112019005208A2 (pt) | 2019-06-04 |
CN109790767A (zh) | 2019-05-21 |
CN109790767B (zh) | 2021-02-09 |
BR112019005208B1 (pt) | 2023-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100558422B1 (ko) | 엔진 | |
US7913817B2 (en) | Oil pump unit for internal combustion engine | |
EP1503059A1 (en) | Engine crankcase structure | |
JP2007077851A (ja) | エンジンのブリーザ構造 | |
JP4981348B2 (ja) | エンジンの潤滑構造 | |
JP2009002272A (ja) | 自動二輪車用パワーユニット | |
JP2007064081A (ja) | 内燃機関 | |
JP5480675B2 (ja) | 内燃機関のケースカバー構造 | |
JP4647420B2 (ja) | エンジン用ジェネレータ冷却構造 | |
JP2005016511A (ja) | エンジンのバランサ構造 | |
JP2010236486A (ja) | エンジンのオイル溜め構造 | |
JP6632734B2 (ja) | 内燃機関の潤滑構造 | |
JP4889588B2 (ja) | パワーユニット | |
JP6452742B2 (ja) | 内燃機関のオイルフィルタ構造 | |
JP5675438B2 (ja) | 車両用動力伝達装置 | |
JP4372481B2 (ja) | 自動二輪車用エンジン、及び該エンジンを搭載した自動二輪車 | |
JP4425646B2 (ja) | 内燃機関の補機取り付け構造 | |
JP6102468B2 (ja) | エンジンのブリーザ構造 | |
JP5227922B2 (ja) | 鞍乗り型車両のトルクダンパ装置 | |
JP4495418B2 (ja) | 自動二輪車用エンジン、及び該エンジンを搭載した自動二輪車 | |
JP6623769B2 (ja) | 内燃機関のクランク室内圧低減機構 | |
JP5373526B2 (ja) | 内燃機関のクランクケース構造 | |
JP5823360B2 (ja) | 内燃機関の潤滑油供給構造 | |
JP7124446B2 (ja) | エンジン | |
JP2005069164A (ja) | エンジン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A524 | Written submission of copy of amendment under article 19 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527 Effective date: 20190124 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190131 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191210 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6632734 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |