JPWO2018029845A1 - プラズマ発生装置、およびプラズマ照射方法 - Google Patents

プラズマ発生装置、およびプラズマ照射方法 Download PDF

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Abstract

本発明の大気圧プラズマ発生装置10は、ヒートシンク27,28を有している。ヒートシンクには、流路が形成されており、その流路に冷却ガスが流されることで、反応室の形成された下部ハウジング20が冷却される。この際、冷却に用いられたガスは、下部ハウジングの熱により加温される。その加温されたガスは、加熱ガス供給装置14に供給され、ヒーター112によって加熱される。そして、加熱されたガスが下部カバー22に流され、下部カバー22から、プラズマガスとともに、被処理体に向かって噴出される。これにより、放電により加熱された下部ハウジングの冷却、および被処理体の加熱を行うとともに、ガスの加熱に要するエネルギーを低減することが可能となる。

Description

本発明は、放電により処理ガスをプラズマ化させるプラズマ発生装置、および、プラズマ発生装置を用いてプラズマを照射するプラズマ照射方法に関する。
プラズマ発生装置では、処理ガスが供給された反応室において電圧が印加されることで、放電により処理ガスがプラズマ化される。この際、反応室は、放電により加熱され、比較的高温となる。このため、下記特許文献に記載されているように、プラズマ発生装置を冷却するための技術が開発されている。
特表2015−516662号公報
上記特許文献に記載の技術によれば、放電により加熱されたプラズマ発生装置を冷却することが可能なる。一方で、プラズマ処理時に、被処理体を加熱することで、プラズマ処理の効果が向上することが知られており、加熱ガスとプラズマガスとを被処理体に噴出するプラズマ発生装置の開発が、進められている。このように、プラズマ発生装置では、放電により加熱されたプラズマ発生装置の冷却,被処理体の加熱などが望まれている。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、放電により加熱されたプラズマ発生装置の冷却、および被処理体の加熱を好適に行うことが可能なプラズマ発生装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本願に記載のプラズマ発生装置は、放電により処理ガスをプラズマ化させる反応室が形成された本体部と、流路が形成され、その流路を流れる流体により前記本体部を冷却する冷却部と、前記本体部に形成され、前記反応室においてプラズマ化されたプラズマガスを噴出させるための噴出口と、前記冷却部において前記本体部の冷却に用いられた流体を加熱し、その加熱した流体を、前記噴出口から噴出されたプラズマガスに対して噴出する噴出装置とを備えることを特徴とする。
本願に記載のプラズマ発生装置では、冷却部に流路が形成されており、その流路に流体が流されることで、反応室の形成された本体部が冷却される。この際、本体部の冷却に用いられた流体は、本体部の熱により加温される。そして、加温された流体が更に加熱され、その加熱された流体が、プラズマガスとともに、被処理体に噴出される。これにより、放電により加熱されたプラズマ発生装置の冷却、および被処理体の加熱を行うとともに、流体の加熱に要するエネルギーを低減することが可能となる。
大気圧プラズマ発生装置を示す斜視図である。 保護カバーが取り外された状態の大気圧プラズマ発生装置を示す斜視図である。 大気圧プラズマ発生装置の下端部を示す斜視図である。 大気圧プラズマ発生装置の下端部を示す透過図である。 図4でのAA線における断面図である。 ヒートシンクの分解斜視図である。 制御装置のブロック図である。 第2実施例の大気圧プラズマ発生装置を示す斜視図である。 変形例のヒートシンクの分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
[第1実施例]
<大気圧プラズマ発生装置の構成>
図1乃至図5に、本発明の第1実施例の大気圧プラズマ発生装置10を示す。大気圧プラズマ発生装置10は、大気圧下でプラズマを発生させるための装置であり、プラズマガス噴出装置12と、加熱ガス供給装置14と、制御装置(図7参照)16とを備えている。なお、図1は、大気圧プラズマ発生装置10の斜視図であり、図2は、プラズマガス噴出装置12の保護カバー17と加熱ガス供給装置14の保護カバー18とを取り外した状態の大気圧プラズマ発生装置10の斜視図である。図3は、大気圧プラズマ発生装置10の下端部を斜め下方からの視点において示す斜視図である。図4は、プラズマガス噴出装置12の要部の透過図である。図5は、図4のAA線における断面図である。なお、大気圧プラズマ発生装置10の幅方向をX方向と、大気圧プラズマ発生装置10の奥行方向をY方向と、X方向とY方向とに直行する方向、つまり、上下方向をZ方向と称する。
プラズマガス噴出装置12は、上記保護カバー17、上部ハウジング19、下部ハウジング20、下部カバー22、1対の電極24,26、1対のヒートシンク27,28によって構成されている。上部ハウジング19と下部ハウジング20とは、上部ハウジング19を下部ハウジング20の上に配設させた状態で、ゴム製のシール部材29を介して連結されている。そして、連結された状態の上部ハウジング19と下部ハウジング20とが、X方向における両側面において、1対のヒートシンク27,28によって挟まれている。
下部ハウジング20は、メインハウジング30、放熱板31、アース板32、連結ブロック34、ノズルブロック36を含む。メインハウジング30は、概してブロック状をなし、メインハウジング30の内部には、反応室38が形成されている。また、メインハウジング30には、Y方向に延びるように、4本の第1ガス流路50が形成されており、4本の第1ガス流路50は、X方向に所定の間隔をおいて並んでいる。各第1ガス流路50の一端部は、反応室38に開口し、他端部は、メインハウジング30のY方向における側面に開口している。さらに、メインハウジング30には、4本の第1ガス流路50に対応して、4本の第2ガス流路52が、Z方向に延びるように形成されている。各第2ガス流路52の上端部は、対応する第1ガス流路50に開口し、下端部は、メインハウジング30の底面に開口している。
放熱板31は、メインハウジング30の第1ガス流路50が開口する側面に配設されており、第1ガス流路50の側面への開口を塞いでいる。放熱板31は、複数のフィン(図示省略)を有しており、メインハウジング30の熱を放熱する。また、アース板32は、避雷針として機能するものであり、メインハウジング30の下面に固定されている。アース板32には、4本の第2ガス流路52に対応して、上下方向に貫通する4個の貫通穴56が形成されており、各貫通穴56は、対応する第2ガス流路52に連結されている。
連結ブロック34は、アース板32の下面に固定されている。連結ブロック34の上面には、X方向に延びるように、凹部60が形成されており、凹部60は、アース板32の4個の貫通穴56と対向している。また、連結ブロック34には、Z方向に延びるように、6本の第3ガス流路62が形成されており、6本の第3ガス流路62は、X方向に所定の間隔をおいて並んでいる。各第3ガス流路62の上端部は、凹部60に開口し、下端部は、連結ブロック34の底面に開口している。なお、アース板32の各貫通穴56は、連結ブロック34の凹部60のY方向における一端部と対向しており、連結ブロック34の第3ガス流路62は、凹部60のY方向における他端部に開口している。
ノズルブロック36は、連結ブロック34の下面に固定されており、連結ブロック34の6本の第3ガス流路62に対応して、6本の第4ガス流路66が、Z方向に延びるように形成されている。各第4ガス流路66の上端部は、対応する第3ガス流路62に連結され、下端部は、ノズルブロック36の底面に開口している。なお、メインハウジング30,連結ブロック34,ノズルブロック36は、耐熱性の高いセラミックにより成形されている。
下部カバー22は、概して枡形をなし、連結ブロック34およびノズルブロック36を覆うように、アース板32の下面に固定されている。下部カバー22の下面には、貫通穴70が形成されている。その貫通穴70は、ノズルブロック36の下面より大きく、ノズルブロック36の下面が、貫通穴70の内部に位置している。また、下部カバー22の加熱ガス供給装置14側の側面にも、Y方向に延びるように貫通穴72が形成されている。なお、下部カバー22も、メインハウジング30等と同様に、耐熱性の高いセラミックにより成形されている。
1対の電極24,26は、メインハウジング30の反応室38の内部において、対向するように配設されている。その反応室38には、ガス供給路(図示省略)を介して、処理ガス供給装置(図7参照)77が接続されている。処理ガス供給装置77は、酸素等の活性ガスと窒素等の不活性ガスとを任意の割合で混合させた処理ガスを供給するものであり、供給量を任意に調整することが可能とされている。これにより、反応室38に、任意の流量(L/min)の処理ガスが供給される。
1対のヒートシンク27,28の各々は、概して長手形状をなし、各ヒートシンク27,28の長手方向の長さ寸法は、連結された上部ハウジング19とメインハウジング30とのZ方向における長さ寸法より長くされている。そして、連結された上部ハウジング19とメインハウジング30とのX方向における両側面に、1対のヒートシンク27,28が、上下方向に延びる姿勢で固定されている。なお、各ヒートシンク27,28の上端部は、上部ハウジング19の上端面の上方に延び出している。
各ヒートシンク27,28は、図6に示すように、本体部80とカバー部82とを有する。本体部80は、概して長手形状の板厚の部材であり、上下方向に延びる姿勢で立設されている。その本体部80の厚さ方向における側面には、流路84が形成されている。流路84は、供給路86と屈曲路88と排出路90とによって構成されている。供給路86は、本体部80の長手方向と直行する方向、所謂、短手方向における一端部側において、長手方向、つまり、上下方向に延びるように形成されている。供給路86の上端部は、本体部80の上端面に開口しており、下端部は、本体部80の下端面に開口せず、本体部80の下端面の直前で留まっている。
また、屈曲路88は、一端部において供給路86の下端に連結され、短手方向において供給路86から離れる方向に延び出している。そして、その延び出す側の端部は、本体部80の側面に至る前に、上方に向かって僅かに屈曲し、再度、短手方向において供給路86に接近する方向に延び出している。さらに、その延び出す側の端部は、供給路86に至る前に、上方に向かって僅かに屈曲し、再度、短手方向において供給路86から離間する方向に延び出している。このように、屈曲路88は、本体部80の下端部から上方に向かって、短手方向における供給路86への接近・離間を繰り返すように、屈曲されている。つまり、屈曲路88は、下方から上方に向かって、左右方向に幾重にも積層された状態で屈曲されている。なお、左右方向に幾重にも屈曲される屈曲路88は、薄いリブ92により区画されており、そのリブ92の厚さは1mm程度とされている。
なお、屈曲路88の他端部は、本体部80の長手方向、つまり、上下方向における中央部より僅か下方に位置しており、本体部80の短手方向において供給路86の反対側の側面の直前で留まっている。つまり、屈曲路88は、本体部80の上下方向における中央部より下方の部分において、本体部80の下方から上方に向かって、幾重にも屈曲された状態で形成されている。また、排出路90は、短手方向における供給路86の反対側において、上下方向に延びるように形成されている。そして、排出路90の上端部は、本体部80の上端面に開口しており、下端部は、屈曲路88の他端部に連結されている。これにより、供給路86と屈曲路88と排出路90とが連結され、流路84が構成されている。なお、本体部80の上端面への供給路86の開口に供給側ジョイント96が連結され、本体部80の上端面への排出路90の開口に排出側ジョイント98が連結されている。
また、ヒートシンク27,28のカバー部82は、板状をなし、本体部80の流路84が形成された側面と同寸法とされている。なお、カバー部82の厚さは薄く、1mm程度とされている。そして、カバー部82は、流路84を塞ぐように、その流路84が形成された本体部80の側面に固定されている。ちなみに、ヒートシンク27,28は、上述したように、連結された上部ハウジング19とメインハウジング30との側面に固定されるが、本体部80に形成された屈曲路88が、上下方向において、上部ハウジング19の側面の下方の部分とメインハウジング30の側面と一致するように、ヒートシンク27,28は連結された上部ハウジング19とメインハウジング30との側面に固定されている。つまり、屈曲路88が形成されているヒートシンク27,28の下半分の部分が、上部ハウジング19の側面の下方の部分とメインハウジング30の側面に固定されている。なお、図1に示すように、プラズマガス噴出装置12の保護カバー17には、切欠部が形成されており、その切欠部からヒートシンク27,28が露出している。
また、図2に示すように、1対のヒートシンク27,28の供給側ジョイント96に、供給パイプ100が連結されている。供給パイプ100は、一端部において二股に分岐しており、それら二股に分岐した端部が1対のヒートシンク27,28の供給側ジョイント96に連結されている。一方、供給パイプ100の他端部は分岐しておらず、冷却ガス供給装置(図7参照)102に接続されている。冷却ガス供給装置102は、室温程度の空気を、冷却ガスとして供給するものであり、供給量を任意に調整することが可能とされている。これにより、1対のヒートシンク27,28の各々の内部に、任意の流量(L/min)の冷却ガスが供給される。
また、加熱ガス供給装置14は、図1及び図2に示すように、上記保護カバー18と、ガス管110と、ヒーター112と、連結ブロック114とを有している。保護カバー18は、プラズマガス噴出装置12の放熱板31を覆うように配設されている。ガス管110は、保護カバー18の内部において、放熱板31と対向するとともに、上下方向に延びるように配設されている。ガス管110は、上端部において、排出パイプ116を介して、1対のヒートシンク27,28の排出側ジョイント98に接続されている。排出パイプ116は、一端部において二股に分岐しており、それら二股に分岐した端部が1対のヒートシンク27,28の排出側ジョイント98に連結されている。一方、排出パイプ116の他端部は分岐しておらず、ガス管110の上端に接続されている。これにより、1対のヒートシンク27,28から排出されたガスが、ガス管110に供給される。なお、ガス管110の外周面には、概して円筒状のヒーター112が配設されており、ガス管110がヒーター112によって加熱される。これにより、ヒートシンク27,28からガス管110に供給されたガスが加熱される。
連結ブロック114は、ガス管110の下端に連結されるとともに、下部カバー22のY方向での加熱ガス供給装置14側の側面に固定されている。連結ブロック114には、図5に示すように、概してL字型に屈曲した連通路120が形成されており、連通路120の一端部は、連結ブロック114の上面に開口するとともに、連通路120の他端部は、Y方向でのプラズマガス噴出装置12側の側面に開口している。そして、連通路120の一端部がガス管110の下端に連通し、連通路120の他端部が、下部カバー22の貫通穴72に連通している。これにより、ガス管110において加熱されたガスが、下部カバー22に供給される。
また、制御装置16は、図7に示すように、コントローラ130、複数の駆動回路132、制御回路134を備えている。複数の駆動回路132は、上記電極24,26、処理ガス供給装置77、冷却ガス供給装置102、ヒーター112に接続されている。コントローラ130は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路132に接続されている。これにより、プラズマガス噴出装置12、加熱ガス供給装置14の作動が、コントローラ130によって制御される。また、コントローラ130は、制御回路134を介して、表示灯136にも接続されている。表示灯136は、後に説明するが、被処理体へのプラズマ照射が可能であることを示すものであり、コントローラ130によって制御可能に点灯する。
なお、プラズマガス噴出装置12の加熱ガス供給装置14が配設されている側面と反対側の側面には、図1及び図2に示すように、固定機構140が設けられている。固定機構140は、所定の位置に大気圧プラズマ発生装置10を固定するための機構であり、大気圧プラズマ発生装置10は、固定機構140によって所定の位置に固定されることで、被処理体にプラズマを照射する。
<大気圧プラズマ発生装置によるプラズマ処理>
大気圧プラズマ発生装置10において、プラズマガス噴出装置12では、上述した構成により、反応室38の内部で処理ガスがプラズマ化され、ノズルブロック36の第4ガス流路66の下端からプラズマガスが噴出される。また、加熱ガス供給装置14により加熱されたガスが下部カバー22の内部に供給される。そして、下部カバー22の貫通穴70から、プラズマガスが、加熱されたガスとともに噴出され、被処理体がプラズマ処理される。ただし、大気圧プラズマ発生装置10では、被処理体へのプラズマ処理の前に、プラズマガス噴出装置12の暖機運転が行われる。これは、プラズマガス噴出装置12、特に、メインハウジング30が充分に暖まっていない状態では、反応室38において処理ガスを好適にプラズマ化することができず、プラズマの発生能力が低いためである。以下に、大気圧プラズマ発生装置10によるプラズマ処理について、詳しく説明する。
プラズマガス噴出装置12では、上述したように、被処理体へのプラズマ処理の前に、暖機運転が行われる。暖機運転では、まず、処理ガス供給装置77によって処理ガスが反応室38に供給される。この際、処理ガスの単位時間当たりの供給量は、約10L/minとされている。また、処理ガスが反応室38に供給される際に、反応室38では、1対の電極24,26に電圧が印加されており、1対の電極24,26間に電流が流れる。これにより、1対の電極24,26間に放電が生じ、その放電により、処理ガスがプラズマ化される。この際、放電によって、反応室38が加熱され、メインハウジング30が暖められる。そして、メインハウジング30の温度が所定の温度となる迄に要する時間が設定されており、その設定された時間、継続して、暖機運転が実行される。これにより、メインハウジング30が所定の温度まで暖機され、プラズマガス噴出装置12によるプラズマ発生能力が充分に高められる。
なお、プラズマガス噴出装置12の暖機運転が設定された時間、継続して実行されることで、暖機運転が完了し、コントローラ130によって、表示灯136が点灯される。表示灯136は、上述したように、被処理体へのプラズマ照射が可能であることを示すものであり、作業者は、表示灯136の点灯を確認し、プラズマガス噴出装置12の下部カバー22の貫通穴70の下方に、被処理体を設置する。
また、プラズマガス噴出装置12の暖機運転が完了すると、処理ガス供給装置77による処理ガスの供給量が増加される。具体的には、処理ガス供給装置77による処理ガスの単位時間当たりの供給量は、約10L/minから約60L/minに増加される。なお、電極24,26への電圧の印加は、暖機運転完了後も、継続して実行される。この際、電極24,26への電圧の印加によって、反応室38においてプラズマが発生し、その発生したプラズマは、第1ガス流路50内をY方向に向かって流れる。そして、プラズマは、第2ガス流路52および貫通穴56内を下方に向かって流れ、凹部60内に流れ込む。さらに、プラズマは、凹部60内をY方向に向かって流れ、第3ガス流路62および、第4ガス流路66内を下方に向かって流れる。これにより、第4ガス流路66の下端から、プラズマガスが噴出される。
なお、メインハウジング30は暖機運転により充分に暖められており、反応室38において処理ガスが好適にプラズマ化されているが、電極24,26への電圧の印加が継続して行われることで、反応室38が過度に加熱される。具体的には、暖機運転により、メインハウジング30が100〜150℃程度まで暖められるが、暖機運転後の電圧の印加により、メインハウジング30が200℃以上に加熱される。このように、メインハウジング30が200℃以上に加熱されると、電極24,26、反応室の内部などが炭化により劣化する虞がある。このようなことに鑑みて、大気圧プラズマ発生装置10では、プラズマガス噴出装置12の暖機運転が完了すると、冷却ガス供給装置102によって、冷却ガスが1対のヒートシンク27,28に供給される。
ヒートシンク27,28に供給された冷却ガスは、ヒートシンク27,28内に形成された流路84を流れることで、ヒートシンク27,28が冷却され、そのヒートシンク27,28が固定されている上部ハウジング19およびメインハウジング30が冷却される。特に、冷却ガスが流される流路84は、ヒートシンク27,28の内部において、幾重にも屈曲された状態で形成され、流路84の表面積が大きくされている。つまり、流路84の多層化により、ヒートシンク27,28内部での流路84の表面積が大きくされている。さらに、流路84は、角部が面取りされており、面取りによって、流路84の表面積は更に大きくされている。このため、ヒートシンク27,28による冷却効果は非常に高くなり、上部ハウジング19およびメインハウジング30が効果的に冷却される。また、流路84の角部の面取りにより、流路84を流れる冷却ガスの流速が担保され、冷却ガスが整流された状態で流路84を流れる。これにより、ヒートシンク27,28による冷却効果が更に高くされている。
ただし、流路84に冷却ガスが流され、上部ハウジング19およびメインハウジング30が冷却されることで、流路84を流れる冷却ガスが加温され、ヒートシンク27,28による冷却効果が低下する虞がある。このため、上述したように、流路84の屈曲路88は、ヒートシンク27,28の下半分の領域に形成されており、そのヒートシンク27,28の下半分の部分が、上部ハウジング19の側面の下方の部分とメインハウジング30の側面に固定されている。このため、反応室38の熱により高温化するメインハウジング30および、上部ハウジング19の下方の部分を、冷却ガスによって効率的に冷却し、冷却により加温された冷却ガスを早急に、ヒートシンク27,28の内部から排出することが可能となる。これにより、加温された冷却ガスによる冷却効果の低下を防止することが可能となる。
さらに言えば、ヒートシンク27,28では、冷却ガスが、供給路86を経由してヒートシンク27,28の下端部に向かって流れ、その下端部から、屈曲路88を経由して、左右方向に屈曲しながら、下端部から上方に向かって流れる。そして、ヒートシンク27,28の下端部はメインハウジング30の側面に固定されている。このため、メインハウジング30等により加温されていない状態の冷却ガス、つまり、最も温度の低い状態の冷却ガスが、メインハウジング30の反応室38に接近する方向に向かって流れ、メインハウジング30を冷却することで加温された状態の冷却ガスが、反応室38から離間する方向に流れる。これにより、反応室38の熱により最も加熱されるメインハウジング30を効果的に冷却するとともに、メインハウジング30を冷却することで加温された状態の冷却ガスを反応室38から離間させることで、冷却効果の低下を抑制できる。
また、ヒートシンク27,28では、多層化された屈曲路88を区画するリブ92の厚さは1mm程度とされ、流路84を塞ぐカバー部82の厚さも1mm程度されている。このように、比較的薄い部材によって流路84を区画することで、ヒートシンク27,28の内部に熱が留まり難くなり、放熱効果が高くなる。これにより、ヒートシンク27,28による冷却効果を高くすることが可能となる。
このように、大気圧プラズマ発生装置10では、冷却効果の高いヒートシンク27,28を用いることで、メインハウジング30の温度を100〜150℃に維持することが可能とされている。また、ヒートシンク27,28には、上述したように、室温程度の温度の空気が、冷却ガスとして供給パイプ100から供給されるが、ヒートシンク27,28においてメインハウジング30等によって加温されるため、ヒートシンク27,28から排出される冷却ガスの温度は、80〜100℃となっている。そして、この加温されたガスが、加熱ガス供給装置14において加熱され、プラズマガス噴出装置12により噴出されるプラズマとともに、被処理体に向かって噴出される。
具体的には、ヒートシンク27,28において加温されたガスは、排出路90から排出され、排出パイプ116を介して、加熱ガス供給装置14のガス管110に供給される。この際、ガス管110において、ヒーター112によって約700℃以上に加熱される。その加熱ガスは、ガス管110から排出され、連結ブロック114の連通路120を介して、貫通穴72から下部カバー22の内部に流入する。そして、下部カバー22の内部に流入した加熱ガスが貫通穴70から噴出される。この際、ノズルブロック36の第4ガス流路66の下端から噴出されるプラズマガスが、加熱ガスによって保護される。
詳しくは、従来の大気圧プラズマ発生装置では、プラズマ処理時において、プラズマガスは空気中に噴出され、空気中に噴出されたプラズマガスが被処理体に照射される。この際、プラズマガスは、空気中において、酸素等の活性ガスと反応し、オゾンが発生する。このため、プラズマガスは失活し、適切にプラズマ処理を行うことができない虞がある。一方、大気圧プラズマ発生装置10では、プラズマガスを噴出するノズルブロック36が、下部カバー22により覆われており、下部カバー22の内部には、加熱ガスが供給されている。これにより、下部カバー22の貫通穴70からプラズマガスが噴出される際に、噴出されるプラズマガスの周囲を囲むように、加熱ガスが、プラズマガスとともに噴出される。加熱ガスは、ヒーター112により約700℃以上に加熱されており、貫通穴70から噴出される加熱ガスは、250℃以上となっている。200℃以上において、オゾンは分解されるため、加熱ガスに囲まれたプラズマガスのオゾン化が防止される。これにより、プラズマガスの失活が防止され、適切にプラズマ処理を行うことが可能となる。さらに、大気圧プラズマ発生装置10では、200℃以上の加熱ガスが、プラズマガスとともに、被処理体に向かって噴出されるため、加熱ガスによって被処理体等が加熱され、その加熱された被処理体にプラズマ処理が行われる。これにより、被処理体の反応性が向上し、効果的にプラズマ処理を行うことが可能となる。
このように、大気圧プラズマ発生装置10では、加熱ガスをプラズマガスとともに噴出することで、適切かつ効果的なプラズマ処理が担保されている。また、大気圧プラズマ発生装置10では、メインハウジング30などの冷却に用いられ、加温されたガスが、加熱ガス供給装置14において、加熱されている。つまり、室温程度のガスがヒートシンク27,28に供給され、メインハウジング30などを冷却することで、80〜100℃程度に加温される。そして、その80〜100℃のガスが、加熱ガス供給装置14のヒーター112によって、700℃以上に加熱される。これにより、ガスを加熱するためのエネルギーを低減することが可能となる。
また、大気圧プラズマ発生装置10では、上述したように、暖機運転完了後に、ヒートシンク27,28に冷却ガスが供給され、ヒートシンク27,28によるメインハウジング30などの冷却が開始される。これにより、暖機運転中のメインハウジング30等の冷却を防止し、適切に暖機運転を行うことが可能となる。さらに、暖機運転の際に反応室38に供給される処理ガスの単位時間当たりの供給量は、被処理体にプラズマが照射されている際に反応室38に供給されている処理ガスの単位時間当たりの供給量より少なくされている。このため、被処理体へのプラズマ照射時には、加熱されプラズマ化されたガスが、被処理体に多く照射され、暖機運転時には、加熱されプラズマ化されたガスが、プラズマガス噴出装置12から噴出され難い。これにより、暖機運転時において、加熱されプラズマ化されたガスの噴出を抑制することが可能となり、効率的に暖機運転を行うことが可能となる。
なお、コントローラ130は、図7に示すように、暖機運転部150と冷却部152と表示灯制御部154とを有している。暖機運転部150は、プラズマガス噴出装置12の暖機運転を実行するための機能部である。冷却部152は、暖機運転完了後にヒートシンク27,28による冷却を開始するための機能部である。表示灯制御部154は、暖機運転完了後に、プラズマ処理を開始可能であることを報知するための機能部である。
[第2実施例]
図8に、第2実施例の大気圧プラズマ発生装置160を示す。第2実施例の大気圧プラズマ発生装置160は、ヒートシンク162を除いて、第1実施例の大気圧プラズマ発生装置10と略同じ構成とされている。このため、ヒートシンク162について説明し、その他の構成については、第1実施例の大気圧プラズマ発生装置10の構成と同じ符号を用いて説明を省略あるいは簡略に行う。
第2実施例の大気圧プラズマ発生装置160は、1対のヒートシンク(図では1対のヒートシンク162のうちの一方のヒートシンク162のみが図示されている)162を有している。各ヒートシンク162は、ベース部(図示省略)とフィン166とにより構成されている。そして、1対のヒートシンク162は、ベース部において、メインハウジング30のX方向における両側面に固定されている。また、メインハウジング30の側面を覆う保護カバー17には、切欠部が形成されており、その切欠部からヒートシンク162のフィン166が外部に向かって延び出している。これにより、メインハウジング30の熱がヒートシンク162によって自然放冷される。
なお、大気圧プラズマ発生装置160では、加熱ガス供給装置14のガス管110に、冷却ガス供給装置102から直接的に、室温程度のガスが供給される。そして、ガス管110に供給されたガスは、ヒーター112によって、700℃以上に加熱される。また、メインハウジング30には、メインハウジング30の温度を検出する温度センサ(図示省略)が設けられており、温度センサによる検出値がコントローラ130に入力される。
このような構造の大気圧プラズマ発生装置160においても、第1実施例の大気圧プラズマ発生装置10と同様に、暖機運転が行われる。ただし、大気圧プラズマ発生装置160では、暖機運転中に、加熱ガス供給装置14が作動される。詳しくは、大気圧プラズマ発生装置160における暖機運転でも、第1実施例の大気圧プラズマ発生装置10と同様に、処理ガス供給装置77によって処理ガスが反応室38に供給される。この際、処理ガスの単位時間当たりの供給量は、約10L/minとされている。また、処理ガスが反応室38に供給される際に、反応室38では、1対の電極24,26に電圧が印加されており、1対の電極24,26間に電流が流れる。これにより、1対の電極24,26間に放電が生じ、その放電により、処理ガスがプラズマ化される。この際、放電によって、反応室38が加熱され、メインハウジング30が暖められる。
また、処理ガスの反応室38への供給及び、電極24,26への電圧の印加と並行して、加熱ガス供給装置14では、ガス管110に冷却ガス供給装置102によりガスが供給されるとともに、ヒーター112によりガス管110が加熱される。この際、ガス管110においてガスが700℃以上に加熱され、その加熱されたガスが下部カバー22の内部に流される。これにより、下部カバー22が加熱ガスによって加熱され、下部カバー22の熱が、アース板32を介して、メインハウジング30に伝達する。このように、大気圧プラズマ発生装置160では、放電による加熱と、下部カバー22から伝達される熱とによって、メインハウジング30が暖められることで、効率的に暖機運転が行われる。
なお、大気圧プラズマ発生装置160では、メインハウジング30の温度が温度センサによって検出されているため、検出されたメインハウジング30の温度が所定の温度、例えば、150℃になった時点で、暖機運転が完了する。そして、暖機運転が完了すると、コントローラ130によって、表示灯136が点灯される。これにより、作業者は、表示灯136の点灯を確認し、プラズマガス噴出装置12の下部カバー22の貫通穴70の下方に、被処理体を設置する。
また、プラズマガス噴出装置12の暖機運転が完了すると、第1実施例の大気圧プラズマ発生装置10と同様に、処理ガス供給装置77による処理ガスの供給量が増加される。具体的には、処理ガス供給装置77による処理ガスの単位時間当たりの供給量は、約10L/minから約60L/minに増加される。これにより、多くの量のプラズマガスを、被処理体に照射することが可能となる。なお、大気圧プラズマ発生装置160においても、プラズマ照射時に、加熱ガス供給装置14は作動されており、被処理体に、プラズマガスとともに、加熱ガスが噴出される。これにより、大気圧プラズマ発生装置160においても、第1実施例の大気圧プラズマ発生装置10と同様の効果を奏することが可能となる。
なお、被処理体へのプラズマ照射が、停止される場合であっても、その停止時間が長時間でない限り、停止時間において、上記暖機運転を実行することが好ましい。このように、停止時間において、上記暖機運転を実行することで、直ぐにプラズマ照射を再開することが可能となる。また、停止時間が短い場合、例えば、数10秒程度の停止時間である場合には、処理ガス供給装置77による処理ガスの供給及び、電極24,26への電圧の印加を行わずに、加熱ガス供給装置14による加熱ガスの噴出のみを実行してもよい。つまり、比較的短い停止時間であれば、加熱ガス供給装置14による加熱ガスの噴出のみで、プラズマガス噴出装置12の暖機状態を維持することが可能である。
ちなみに、上記実施例において、大気圧プラズマ発生装置10は、プラズマ発生装置の一例である。加熱ガス供給装置14は、噴出装置の一例である。ヒートシンク27,28は、冷却部の一例である。メインハウジング30は、本体部の一例である。反応室38は、反応室の一例である。第4ガス流路66は、噴出口の一例である。固定機構140は、取付部の一例である。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、左右方向に幾重にも屈曲された状態の流路84がヒートシンク27,28の本体部80に形成されているが、図9に示すように、上下方向に幾重にも屈曲された状態の流路170をヒートシンク27,28の本体部80に形成してもよい。また、流路84および、流路170は本体部80の下半分の領域に形成されているが、本体部80の全面に流路を形成してもよい。
また、上記第1実施例では、上部ハウジング19及びメインハウジング30の側面に固定されたヒートシンク27,28の内部に、流路84が形成されているが、メインハウジング30等に流路を形成してもよい。これにより、メインハウジング30等を直接的に冷却することが可能となる。また、流路には、気体に限られず、液体を流してもよい。
10:大気圧プラズマ発生装置(プラズマ発生装置) 14:加熱ガス供給装置(噴出装置) 27:ヒートシンク(冷却部) 28:ヒートシンク(冷却部) 30:メインハウジング(本体部) 38:反応室 66:第4ガス流路(噴出口) 140:固定機構(取付部)

Claims (5)

  1. 放電により処理ガスをプラズマ化させる反応室が形成された本体部と、
    流路が形成され、その流路を流れる流体により前記本体部を冷却する冷却部と、
    前記本体部に形成され、前記反応室においてプラズマ化されたプラズマガスを噴出させるための噴出口と、
    前記冷却部において前記本体部の冷却に用いられた流体を加熱し、その加熱した流体を、前記噴出口から噴出されたプラズマガスに対して噴出する噴出装置と
    を備えることを特徴とするプラズマ発生装置。
  2. 前記流路が、
    流体が前記反応室に接近する方向に向かって流れた後に、前記反応室から離間する方向に流れるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のプラズマ発生装置。
  3. 前記本体部が、直方体形状をなし、
    その直方体形状の本体部の4つの側面のうちの1の側面に、前記噴出装置が配設され、
    前記1の側面と対向する側面に、前記プラズマ発生装置を所定の位置に取り付けるための取付部が配設され、
    前記4つの側面のうちの残りの2つの側面に、1対の前記冷却部が配設されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプラズマ発生装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のプラズマ発生装置を用いて被処理体にプラズマを照射するプラズマ照射方法であって、
    前記反応室において放電により処理ガスをプラズマ化させることで、前記本体部を暖機する暖機工程と、
    前記暖機工程において前記本体部が暖機された後に、被処理体にプラズマを照射する照射工程と、
    前記暖機工程において前記本体部が暖機された後に、前記冷却部による前記本体部の冷却を開始する冷却工程と
    を含むことを特徴とするプラズマ照射方法。
  5. 前記暖機工程において前記反応室に流される処理ガスの単位時間当たりの流量が、前記照射工程において前記反応室に流される処理ガスの単位時間当たりの流量より少ないことを特徴とする請求項4に記載のプラズマ照射方法。
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