JP6925538B2 - プラズマ発生装置とプラズマヘッド冷却方法 - Google Patents
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Description
大気圧プラズマ発生装置は、大気圧下でプラズマを発生させるための装置である。図9に示すように、大気圧プラズマ発生装置10は、プラズマヘッド18、制御装置16、電力ケーブル140、及びガス配管180等を備える。大気圧プラズマ発生装置10は、制御装置16から電力ケーブル140を介してプラズマヘッド18に電力を伝送し、ガス配管180を介して処理ガス等を供給し、プラズマヘッド18からプラズマガスを照射させる。プラズマヘッド18は、産業用ロボット200のロボットアーム201の先端に取り付けられている。電力ケーブル140及びガス配管180は、ロボットアーム201に沿って取り付けられている。ロボットアーム201は、2つのアーム部205,205を1方向に連結させた多関節ロボットである。産業用ロボット200は、ロボットアーム201を駆動してプラズマヘッド18を移動させ、ワーク台5が支持するワークWにプラズマガスを照射する作業を行う。制御装置16は、処理ガス供給装置74及び加熱用ガス供給装置86を有する。処理ガス供給装置74は、窒素等の不活性ガスと酸素等の活性ガスとの少なくとも一方を処理ガスとして供給する。加熱用ガス供給装置86は、酸素等の活性ガス、若しくは、窒素等の不活性ガスを供給する。また、制御装置16には、表示装置115を備える。表示装置115は、各種の情報等が表示される画面を備える。
図1に示すように、プラズマヘッド18は、プラズマガス噴出装置12と加熱ガス噴出装置14とを備えている。以下の説明において、プラズマヘッド18の幅方向をX方向と、プラズマヘッド18の奥行方向をY方向と、X方向とY方向とに直行する方向、つまり、上下方向をZ方向と称する。
尚、プラズマガス噴出装置12は、アース板32を備え無くてもよい。
次に、大気圧プラズマ発生装置10の制御系統について説明する。大気圧プラズマ発生装置10は、上記図9に示したように、制御装置16を備える。更に、図4に示すように、制御装置16は、上述した処理ガス供給装置74、加熱用ガス供給装置86、及び表示装置115に加えて、コントローラ100、高周波電源102、駆動回路105、流量コントローラ103,104、制御回路106、通信部107、電力供給装置108、及び入力装置116等を備えている。コントローラ100は、CPU120、ROM122、RAM124等を備えるコンピュータ等により実現される。コントローラ100は、高周波電源102、駆動回路105、及び流量コントローラ103,104等を制御することにより、プラズマガス噴出装置12及び加熱ガス噴出装置14を制御する。また、コントローラ100は、制御回路106を介して、表示装置115に接続されている。これにより、コントローラ100の指令に従って、表示装置115に画像が表示される。更に、コントローラ100は、入力装置116に接続されている。入力装置116は、操作ボタン等により構成されており、操作ボタンへの操作による操作情報を出力する。これにより、操作ボタンへの操作による操作情報が、コントローラ100に入力される。通信部107は、不図示のネットワークに接続する通信機器と通信を行う。通信の形態は特に限定されず、例えば、LAN、シリアル通信等である。
大気圧プラズマ発生装置10において、プラズマガス噴出装置12では、上述した構成により、反応室38の内部で処理ガスがプラズマ化され、ノズルブロック36の第3ガス流路66の下端からプラズマガスが噴出される。また、加熱ガス噴出装置14により加熱されたガスがカバー22の内部に供給される。そして、カバー22の貫通穴70から、プラズマガスが、加熱されたガスとともに噴出され、ワークWがプラズマ処理される。
大気圧プラズマ発生装置10は、上述したように、ワークWをプラズマ処理する際において、ガス管82に供給されたガスを600℃〜800℃にヒータ83で加熱している。そのため、大気圧プラズマ発生装置10の起動時等では、ヒータ83の暖機運転が行われる。ヒータ83の暖機運転中において、例えば、短絡又は断線等によって熱電対92が故障した場合には、熱電対92の計測温度が、例えば、室温を常に示したり、所定温度から上昇せずに一定温度を示したりすることから、熱電対92でヒータ83の温度を正確に計測することができなくなる。そのため、ヒータ83の温度調節が不能となり、ヒータ83が故障する虞がある。そこで、大気圧プラズマ発生装置10は、ヒータ83の暖機運転中において、ヒータ83の温度上昇過程を監視している。次に詳細する。
コントローラ100は、大気圧プラズマ発生装置10でワークWをプラズマ処理した後で、大気圧プラズマ発生装置10を停止する際には、処理ガス供給装置74による処理ガスの供給及び加熱用ガス供給装置86によるガスの供給を継続することによって、プラズマヘッド18の冷却を行う。プラズマヘッド18が冷却された後は、メンテンスのためにユーザがプラズマヘッド18に触れるケースがある。そのため、プラズマヘッド18の冷却は、プラズマヘッド18の表面温度が例えば40℃付近にまで低下することを想定して続行されるが、重ねて、プラズマヘッド18の温度を計測しながら行えば、更に好適に行うことが可能である。そこで、大気圧プラズマ発生装置10は、プラズマヘッド18の温度を計測しながらプラズマヘッド18の冷却を行っている。次に詳述する。
例えば、大気圧プラズマ発生装置10は、熱電対92に代えて、ヒータ83の温度又はガス管82内を流れるガスの温度を計測可能な他のセンサ、例えば、サーミスタ又は赤外線センサ等を備えてもよい。
16 制御装置
18 プラズマヘッド
24 電極
26 電極
74 処理ガス供給装置
83 ヒータ
86 加熱用ガス供給装置
92 熱電対
115 表示装置
210 プラズマヘッドの冷却方法
S214 冷却処理
S216 第1報知処理
S220 第2報知処理
S224 第3報知処理
S228 第4報知処理
Claims (7)
- プラズマ化されたプラズマガスを放出するプラズマヘッドと、
前記プラズマガスとなるガスを前記プラズマヘッドに供給するガス供給装置と、
前記プラズマヘッドに設けられ、前記ガス供給装置から供給された前記ガスの一部に放電して前記プラズマガスとする1対の電極と、
前記プラズマヘッドに設けられ、前記プラズマヘッドの温度を計測する温度センサと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、前記1対の電極による放電を停止させた後において、前記温度センサが所定値以下の温度を計測するまで、前記ガス供給装置による前記ガスの供給を継続させて、前記プラズマヘッドの冷却を行う冷却処理を実行するプラズマ発生装置。 - 前記プラズマヘッドに設けられ、前記ガス供給装置から供給された前記ガスの一部を加熱して高温ガスにするヒータを備え、
前記プラズマヘッドは、前記高温ガスを前記プラズマガスと共に放出し、
前記温度センサは、前記放電の停止前は前記高温ガスの温度を計測すると共に、前記放電の停止後は前記プラズマヘッドの温度として、前記ヒータの温度を計測し、
前記制御装置は、前記放電の停止に加えて、前記ヒータによる加熱を停止させた後において、前記冷却処理を実行する請求項1に記載のプラズマ発生装置。 - 報知装置を備え、
前記制御装置は、前記プラズマヘッドの冷却中において、前記プラズマヘッドの冷却が行われている旨を前記報知装置で報知する報知処理を実行する請求項1又は請求項2に記載のプラズマ発生装置。 - 報知装置を備え、
前記制御装置は、前記プラズマヘッドの冷却中において、前記ガス供給装置による前記ガスの供給が異常停止したときに、前記プラズマヘッドの冷却が異常である旨を前記報知装置で報知する報知処理を実行する請求項1又は請求項2に記載のプラズマ発生装置。 - 報知装置と、
前記ヒータを内部に設けたガス管と、を備え、
前記温度センサは、前記ガス管に設けられた熱電対であり、
前記制御装置は、前記プラズマヘッドの冷却中において、前記熱電対が異常を示したときに、前記プラズマヘッドの冷却が異常である旨を前記報知装置で報知する報知処理を実行する請求項2に記載のプラズマ発生装置。 - 報知装置を備え、
前記制御装置は、前記プラズマヘッドの冷却中において、前記1対の電極による放電を停止させてから所定時間が経過すると、前記プラズマヘッドの冷却が異常である旨を前記報知装置で報知する報知処理を実行する請求項1又は請求項2に記載のプラズマ発生装置。 - 1対の電極を有し、ガスが供給され、前記1対の電極の放電により前記ガスの一部がプラズマ化されたプラズマガスを放出するプラズマヘッドを備えるプラズマ発生装置のプラズマヘッド冷却方法であって、
前記1対の電極による放電を停止させた後において、前記プラズマヘッドが所定値以下の温度になるまで、前記ガスの供給を継続させて、前記プラズマヘッドの冷却を行う冷却工程を備えるプラズマヘッド冷却方法。
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