JP2008084568A - 紫外線照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】誘電体バリア放電ランプにおけるランプ軸方向を均等な温度分布に冷却して良好なランプ軸均斉度を実現する。
【解決手段】ペルチェ素子1と、外部電極2と、誘電体バリア放電ランプ3と、誘電体バリア放電ランプ3を構成する石英ガラス管4と内部電極5およびエキシマ生成ガス6と、を備える。ペルチェ素子1を外部電極2に密着して配置し、ペルチェ素子1の吸熱側の面を外部電極2に密着させる。一方、放熱側のペルチェ素子1の面は外部に開放されて大気と触れており、送風手段にて送風された冷却用の風(F)が放熱分を奪いペルチェ素子1を冷却する。
【選択図】図1
【解決手段】ペルチェ素子1と、外部電極2と、誘電体バリア放電ランプ3と、誘電体バリア放電ランプ3を構成する石英ガラス管4と内部電極5およびエキシマ生成ガス6と、を備える。ペルチェ素子1を外部電極2に密着して配置し、ペルチェ素子1の吸熱側の面を外部電極2に密着させる。一方、放熱側のペルチェ素子1の面は外部に開放されて大気と触れており、送風手段にて送風された冷却用の風(F)が放熱分を奪いペルチェ素子1を冷却する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光洗浄に用いられる紫外線照射装置に関する。
従来において、液晶基板などをドライ洗浄する祭に、誘電体バリア放電ランプによる紫外線照射が可能な誘電体バリア放電ランプ装置が用いられている。この誘電体バリア放電ランプ装置は、エキシマ生成ガスを封入した石英ガラス管からなるエキシマランプに高周波電圧を印加して、石英ガラス管内に封入されたエキシマ生成ガス中での放電を誘起させている。この放電により、石英ガラス管内に封入されたエキシマ生成ガスはエキシマ状態に変移し、波長が172nmの単位波長の発光が生じる。
波長が172nmの発光は紫外線であり、この紫外線を大気雰囲気中で対象物に照射することにより、大気中の酸素が分解して活性酸素を生成する。そしてこの活性酸素が結合が切断された有機化合物と反応して炭酸ガス(CO2)や(H2O)などを生成させるので、有機化合物の除去が容易になる。こうした性質を利用した誘電体バリア放電ランプ(紫外線照射装置)は光洗浄装置として実用化され、産業上の各方面において活用されている(特許文献1参照)。
また、紫外線照射装置において使用している誘電体バリア放電ランプ3の周囲部には、図4に示すように外部電極2を冷却ブロックとして用い、この冷却ブロックの内部に冷却水20を循環させる水冷方式の冷却手段を構成し、誘電体バリア放電ランプ3の長手方向軸の表面温度管理を行っている。
特開2003−197152号公報
ところが、従来の紫外線照射装置においては、光洗浄の対象となる被照射物である液晶基板等は年々大型する傾向にあり、この大型化した液晶基板を光洗浄するための誘電体バリア放電ランプも長尺のものが必要になってきている。誘電体バリア放電ランプが長尺になるにつれて、紫外線発光に要する電力量も増加するので、結果として誘電体バリア放電ランプの発熱量が増大してきている。
また、増大した誘電体バリア放電ランプからの発熱を冷却するために、従来より用いられている水冷方式では、誘電体バリア放電ランプの長手方向における温度差が大きくなりすぎてしまっていた。すなわち、冷却水の入口側では冷却するに十分な低温を保っているものの、出口側では誘電体バリア放電ランプの冷却に伴い昇温した冷却水となってしまい、無視し得ない温度差が誘電体バリア放電ランプに生じランプ軸方向の均斉度の低下を招いていた。
本発明の目的は、上記に鑑みてなされたものであり、誘電体バリア放電ランプにおけるランプ軸方向の温度分布を均等に冷却して良好なランプ軸均斉度を実現することにある。
本発明に係る紫外線照射装置は、紫外線透過特性を有して中空管状に形成され両端部が封止された気密容器と、前記気密容器の内部空間に封入されたエキシマ生成ガスと、前記気密容器の長手方向へ配置された内部電極と、前記気密容器の外部に密接して配置され前記内部電極との間で放電して紫外線を発生させるための外部電極と、を備え、ペルチェ素子が前記外部電極に密接して配置されてなる冷却手段を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1において、前記冷却手段は、前記ペルチェ素子の排熱を空冷するための送排気手段を備える。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2において、前記冷却手段は、前記外部電極の温度を検知するための温度検知手段と、前記温度検知手段の検知結果に応じて前記ペルチェ素子への電源供給を制御してあらかじめ設定された温度を保持する制御を行うための温度制御手段と、を備える。
本発明によれば、誘電体バリア放電ランプにおけるランプ軸方向を均等な温度分布に冷却して良好なランプ軸均斉度を実現することができる。
図1は、紫外線照射装置の実施の形態を説明するための構成図を示している。この図1にはペルチェ素子1と、外部電極2と、誘電体バリア放電ランプ3と、誘電体バリア放電ランプ3を構成する石英ガラス管4と内部電極5およびエキシマ生成ガス6と、が示されている。
この図1に示した構成において、誘電体バリア放電ランプ3は内部に配置されている内部電極5と外部電極2との間で誘起された放電により紫外線を発生させる。内部電極5と外部電極2にはそれぞれ図示しない電源が接続されて、紫外線を発生させるのに必要な電力が供給されている。外部の外部電極2は誘電体バリア放電ランプ3の表面に密接して配置され、アルミやSUSなどの導電性金属材料を用いて作製されている。一方、内部電極5は外部電極2に対向して等間隔に沿った形状を備えている。
また、紫外線透過性を有する石英ガラス管4は密封された空間を内部に保持し、この密封空間内には内部電極5の他にエキシマ生成ガス6が封入されている。このエキシマ生成ガス6としては、たとえばキセノン、クリプトン、アルゴンとの希ガスである。
ペルチェ素子1は工業上の各分野において用いられているものであり、ペルチェ素子1を構成するPN接合部に電流を流すことによりN→P接合部で吸熱現象を得ることができる。この吸熱現象に伴い、P→N接合部分では逆に放熱現象が生じ、この放熱分を良好に冷却することが必要となる。
そこで、図1に示す構成では、ペルチェ素子1を外部電極2に密着して配置し、ペルチェ素子1の吸熱側の面を外部電極2に密着させている。一方、放熱側のペルチェ素子1の面は外部に開放されて大気と触れており、図示しない送風手段にて送風された冷却用の風(F)が放熱分を奪いペルチェ素子1を冷却している。なお、ペルチェ素子1の放熱面側にはより効率よく放熱するための放熱部材を設けてもよく、例えばアルミニウムを加工したヒートシンクなどを装着してもよい。
図2は、図1に示した構成を外部より俯瞰した外観構成図である。この図2において、誘電体バリア放電ランプ3のランプ軸方向へ沿って外部電極2とペルチェ素子1が配置されている。なお、この図2に示すのは誘電体バリア放電ランプ3を3本で並列に配置した場合を示している。
ペルチェ素子1が外部電極2を冷却するための電力は電源12により供給される。電源12は一般には大電流が安定供給可能な直流安定化電源装置を用いることが好ましい。ペルチェ素子1にはこの電源12の陽極(+)と陰極(−)が接続されている。図2においては3本のペルチェ素子1が並列接続されて電源12より電力供給を受けている。
このような構成により、ペルチェ素子1で誘電体バリア放電ランプにおけるランプ軸方向を均等な温度分布に冷却でき、非均一な温度分布に起因したランプ軸方向の均斉度の低下を防止でき、もって良好なランプ軸均斉度を実現することができる。
また、ランプ軸均斉度を向上できるので、被照射物においても均一な紫外線を照射することが可能になり、洗浄ムラが生じることなく、良好な光洗浄が行える。
図3は、図2に示した電源12とペルチェ素子1との接続における変形例を説明するための構成図を示している。この構成においては、電源12とペルチェ素子1との間に制御部10を挿入している。制御部10には温度検知するためのサーミスタ11が接続されており、このサーミスタ11は誘電体バリア放電ランプ3の長尺方向の温度分布を検知するために複数で配置されている。サーミスタ11の配置位置としては外部電極2の内部で誘電体バリア放電ランプ3の温度変化を良好に検知し得る位置を選択することが好ましい。
サーミスタ11で検知された温度は制御部10へ温度の検知結果として入力され、この検知結果に基づいて制御部10ではペルチェ素子1へ供給する電力(電流)を制御する。具体的な制御としては、制御部10へ入力される、あらかじめ設定された温度となるように検知結果と設定温度との比較を制御部10の内部で繰返す。そしてこの繰返し制御により、両者の値が等しいかあるいは許容範囲内の差に収まった場合はその電力供給量を保持する。このようにして、複数のペルチェ素子1をそれぞれ制御することにより、誘電体バリア放電ランプ3のランプ軸方向の温度分布を設定した温度に均等に冷却し、維持することができる。
以上説明した実施の形態によれば、誘電体バリア放電ランプにおけるランプ軸方向を均等な温度分布に冷却して良好なランプ軸均斉度を実現することができる。
1…ペルチェ素子
2…外部電極
3…誘電体バリア放電ランプ
4…石英ガラス管
5…内部電極
6…エキシマ生成ガス
10…制御部
11…サーミスタ
12…電源
2…外部電極
3…誘電体バリア放電ランプ
4…石英ガラス管
5…内部電極
6…エキシマ生成ガス
10…制御部
11…サーミスタ
12…電源
Claims (3)
- 紫外線透過特性を有して中空管状に形成され両端部が封止された気密容器と、前記気密容器の内部空間に封入されたエキシマ生成ガスと、前記気密容器の長手方向へ配置された内部電極と、前記気密容器の外部に密接して配置され前記内部電極との間で放電して紫外線を発生させるための外部電極と、を備え、
ペルチェ素子が前記外部電極に密接して配置されてなる冷却手段
を備えることを特徴とする紫外線照射装置。 - 前記冷却手段は、
前記ペルチェ素子の排熱を空冷するための送排気手段
を備えることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。 - 前記冷却手段は、
前記外部電極の温度を検知するための温度検知手段と、
前記温度検知手段の検知結果に応じて前記ペルチェ素子への電源供給を制御してあらかじめ設定された温度を保持する制御を行うための温度制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006260344A JP2008084568A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 紫外線照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006260344A JP2008084568A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 紫外線照射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008084568A true JP2008084568A (ja) | 2008-04-10 |
Family
ID=39355221
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JP2006260344A Pending JP2008084568A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 紫外線照射装置 |
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JP (1) | JP2008084568A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7483208B2 (ja) | 2020-06-12 | 2024-05-15 | 東芝ライテック株式会社 | 紫外線照射装置 |
-
2006
- 2006-09-26 JP JP2006260344A patent/JP2008084568A/ja active Pending
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