JPWO2017204073A1 - 水性リキッドインキ用バインダー、水性リキッドインキ及び印刷物 - Google Patents

水性リキッドインキ用バインダー、水性リキッドインキ及び印刷物 Download PDF

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Abstract

基材に対する密着性、耐ブロッキング性、及びインキの再溶解性に優れた水性リキッドインキに使用可能な水性リキッドインキ用バインダー及び該バインダーを含む水性リキッドインキ組成物を提供する。
酸基を有するポリオール(a1−1)と、前記ポリオール(a1−1)以外のポリエーテルポリオール(a1−2)とを含むポリオール(a1)、
及び、ポリイソシアネート(a2)の反応物であるウレタン樹脂(A)と、
水性媒体(B)を含有する水性リキッドインキ用バインダーであって、
前記ウレタン樹脂(A)の有する酸基が、金属塩で中和されたものであり、
前記ウレタン樹脂(A)が、脂環式構造を前記ウレタン樹脂(A)全体に対して1000〜5000mmol/kgの範囲で含むものであることを特徴とする水性リキッドインキ用バインダー。

Description

本発明は、水性グラビア印刷や水性フレキソ印刷に使用可能な水性リキッドインキ用樹脂バインダー、および水性リキッドインキ組成物に関する。
水性グラビア印刷や水性フレキソ印刷は、被印刷体に美粧性、機能性を付与させる目的で広く用いられている。
近年、印刷インキ業界において溶剤型印刷インキ中に含まれるVOCによる大気汚染の悪化、地球温暖化など全地球規模の拡大を背景としたサステナビティの観点を根底に、労働安全衛生、更に引火爆発性も加え、脱石油資源への転換する動きがあり、有機溶剤の使用に対する規制が増々厳しくなりつつある。
一方で、人口増加や所得水準の上昇、物流システムの変化により、世界的にフィルムパッケージの消費量は増加傾向にあり、これに伴いパッケージ用インキの生産量は年々増加している。
フィルムパッケージ印刷には、従来から溶剤型フレキソインキや溶剤型グラビアインキが主に使用されてきたが、上記に示す環境への意識の変化から、近年、インキ中の有機溶剤を水に置き換えた水性インキの開発が行われており、より高品質な水性リキッドインキの開発、改良に着手されつつある。
しかしながら、水性リキッドインキは溶剤型リキッドインキと比較すると、フィルムに対する密着性、印刷絵柄の裏移りを伴う耐ブロッキング性、ロングラン印刷時に版上でインキが乾く事で生じる絡み汚れを低減すべく「インキの再溶解性」といった面で、更なる性能の向上を求められており、これをなくして十分な認知度が得られず、より急速な普及は見込まれないのが水性リキッドインキの現状である。
包装用表刷り水性インキ組成物の一例として、イソシアネート基含有ポリマーに、ポリヒドラジド化合物、及びポリヒドラジド化合物以外のポリアミン化合物を反応させ得たポリレタン樹脂の有機溶剤溶液を、アンモニア水を含む脱イオン水で中和することで水溶化した水性ポリウレタン樹脂をバインダーとする発明が成されているが、フィルムへの密着性、耐ブロッキング性が保持できたとしても、再溶解性は充分であるとは言えず、特にロングラン印刷に耐えうるものとは言えない(例えば、特許文献1:特開平8−053641)。
また、有機ジイソシアネート化合物、特定のポリカーボネートジオールを含有する高分子ジオール化合物および鎖伸長剤を反応させて得た後、水及びトリメチルアミンを加えて水性化した水性ポリウレタン樹脂を用いたラミネート用水性印刷インキ組成物の発明が成されているが、耐ブロッキング性、再溶解性を考慮した発明とは言えない(例えば、特許文献2:特開平5−171091)。
地球環境、作業環境、コスト面で択一する水性リキッドインキをより普及させるべく、基材に対する密着性を保持しつつ、耐ブロッキング性向上と再溶解性向上のトレードオフの関係を克服させたより高品位な水性リキッドインキ用バインダーの開発が望まれる。
特開平8−053641号公報 特開平5−171091号公報
本発明が解決しようとする課題は、基材に対する密着性、耐ブロッキング性、及びインキの再溶解性に優れた水性リキッドインキに使用可能な水性リキッドインキ用バインダー及び該バインダーを含む水性リキッドインキ組成物を提供することである。
本発明者等は、上記の課題を解決すべく鋭意研究した結果、ウレタン樹脂が有する酸基を、金属塩で中和したウレタン樹脂を含有する水性リキッドインキ用バインダーを用いることによって、前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、酸基を有するポリオール(a1−1)と、前記ポリオール(a1−1)以外のポリエーテルポリオール(a1−2)とを含むポリオール(a1)、及び、ポリイソシアネート(a2)の反応物であるウレタン樹脂(A)と、水性媒体(B)を含有する水性リキッドインキ用バインダーであって、前記ウレタン樹脂(A)の有する酸基が、金属塩で中和されたものであり、前記ウレタン樹脂(A)が、脂環式構造を前記ウレタン樹脂(A)全体に対して1000〜5000mmol/kgの範囲で含むものであることを特徴とする水性リキッドインキ用バインダー及び前記バインダーを含有する水性リキッドインキ組成物に関するものである。
また、本発明は、前記ウレタン樹脂(A)の酸価が、10〜50の範囲である水性リッキドインキ用バインダーに関する。
また、本発明は、前記ポリオール(a1)が、さらに脂環式構造を有するポリオール(a1−3)を0〜20質量%含む水性リキッドインキ用バインダーに関する。
また、本発明は、該水性リキッドインキ用バインダー、顔料、及び水を含有する水性リキッドインキであって、25℃における表面張力が25〜50mN/mであることを特徴とする水性リキッドインキに関する。
また、本発明は、前記水性リキッドインキによってフレキソ印刷が施されていることを特徴とする印刷物に関する。
また、本発明は、前記水性リキッドインキによってグラビア印刷が施されていることを特徴とする印刷物をも提供する。
本発明の水性リキッドインキ用バインダーであれば、基材に対する密着性、耐ブロッキング性、及びインキの再溶解性に優れた水性リキッドインキを得ることができる。
本発明の水性リキッドインキ用バインダーは、ウレタン樹脂(A)と水性媒体(B)を含有することを特徴とするものである。
前記ウレタン樹脂(A)としては、例えば、酸基を有するポリオール(a1−1)と、前記ポリオール(a1−1)以外のポリエーテルポリオール(a1−2)とを含むポリオール(a1)、及び、ポリイソシアネート(a2)とを反応させて得られたものを用いることができる。
前記酸基を有するポリオール(a1−1)としては、例えば、カルボキシル基を有するポリオール、スルホン酸基を有するポリオール等が挙げられる。
前記カルボキシル基を有するポリオールとしては、例えば、2,2−ジメチロールプロピオン酸、2,2−ジメチロールブタン酸、2,2−ジメチロール吉草酸等が挙げられる。なかでも分散安定性が良好な、2,2−ジメチロールプロピオン酸や2,2−ジメチロールブタン酸が好ましい。また、前記カルボキシル基を有するポリオールと各種ポリカルボン酸とを反応させて得られるカルボキシル基を有するポリエステルポリオールを用いることもできる。これらのカルボキシル基を有するポリオールは、単独で用いることも2種以上併用することもできる。
前記スルホン酸基を有するポリオールとしては、例えば、5−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、4−スルホフタル酸、5−(4−スルホフェノキシ)イソフタル酸等のジカルボン酸またそれらの塩と、エチレングリコールやプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール等の低分子ポリオールとを反応させて得られるポリエステルポリオールが挙げられる。これらのスルホン酸基を有するポリオールは、単独で用いることも2種以上併用することもできる。
前記酸基を有するポリオール(a1−1)は、前記ウレタン樹脂(A)の酸価が、10〜50となる範囲で用いることが好ましく、10〜35となる範囲で用いることがより好ましい。なお、本発明で言う酸価は、前記ウレタン樹脂(A)の製造に用いる酸基を有するポリオール(a1−1)等の酸基含有化合物の使用量に基づいて算出した理論値である。
前記酸基は、それらの一部または全部が、ナトリウム、カリウム、カルシウム、銅、リチウム等の金属イオンによって中和され、金属塩となっていることが、良好な水分散性を発現するうえで好ましい。中和率としては30〜130%の範囲が好ましく、50〜100%の範囲がより好ましい。
前記酸基を中和する際に用いることができるナトリウム、カリウム、カルシウム、銅、リチウム等の金属イオンは、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどの金属水酸化物や、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの金属塩化物、硫酸銅などの金属硫化物から得られる。
前記ポリエーテルポリオール(a1−2)としては、例えば、活性水素原子を2個以上有する化合物の1種または2種以上を開始剤として、アルキレンオキサイドを付加重合させたものが挙げられる。
前記開始剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ビスフェノールA、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等が挙げられる。
前記アルキレンオキサイドとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド、エピクロルヒドリン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
前記ポリエーテルポリオールとしては、インキに用いる顔料等との相溶性が良いことから、数平均分子量500〜3000のものを用いることが好ましい。
また、前記ポリオール(a1)としては、前記したポリオールの他に、脂環式構造を有するポリオール(a1−3)を用いることができる。
前記脂環式構造を有するポリオール(a1−3)としては、例えば、シクロブタンジオール、シクロペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、シクロヘプタンジオール、シクロオクタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ヒドロキシプロピルシクロヘキサノール、ジシクロヘキサンジオール、ブチルシクロヘキサンジオール、1,1’−ビシクロヘキシリデンジオール、シクロヘキサントリオール、水素添加ビスフェノ−ルA、1,3−アダマンタンジオール等の、概ね100〜500程度の低分子量の脂環式構造含有ポリオールが挙げられる。これらの脂環式構造を有するポリオールは、単独で用いることも2種以上併用することもできる。
また、前記ポリオール(a1−3)は、前記ポリオール(a1)全量中に0〜20質量%の範囲で用いることが、印刷物のブロッキングを抑制できることから好ましい。
前記ポリオール(a1)と反応しうるポリイソシアネート(a2)としては、例えば、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート、クルードジフェニルメタンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、トリエンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート;シクロヘキサンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等の脂環式構造を有するポリイソシアネートなどが挙げられる。これらのポリイソシアネート(a2)は、単独で用いることも2種以上を併用することもできる。
前記ポリオール(a1)と前記ポリイソシアネート(a2)とを反応させて得られるウレタン樹脂(A)を製造する方法としては、例えば、無溶剤下または有機溶剤の存在下で、前記ポリオール(a1)と前記ポリイソシアネート(a2)とを混合し、反応温度50℃〜150℃程度の範囲で反応させる方法が挙げられる。
前記ポリオール(a1)とポリイソシアネート(a2)との反応は、例えば、前記ポリオール(a1)の水酸基に対する、前記ポリイソシアネート(a2)のイソシアネート基の当量割合が、0.8〜2.5の範囲で行うことが好ましく、0.9〜1.5の範囲で行うことがより好ましい。
また、前記ウレタン樹脂(A)としては、印刷物のブロッキングを抑制できることから脂環式構造を有するものを用いることが好ましい。
前記脂環式構造としては、例えば、シクロブチル環、シクロペンチル環、シクロヘキシル環、シクロヘプチル環、シクロオクチル環、プロピルシクロヘキシル環、トリシクロ[5.2.1.0.2.6]デシル骨格、ビシクロ[4.3.0]−ノニル骨格、トリシクロ[5.3.1.1]ドデシル骨格、プロピルトリシクロ[5.3.1.1]ドデシル骨格、ノルボルネン骨格、イソボルニル骨格、ジシクロペンタニル骨格、アダマンチル骨格等が挙げられる。これらの中でも、シクロヘキシル環構造が好ましい。
前記脂環式構造は、前記ウレタン樹脂(A)の全体に対して1000mmol/kg〜5000mmol/kgの範囲で存在することが、印刷物のブロッキングを抑制できることから好ましい。
中でも、1000mmol/kg〜4000mmol/kgの範囲が好ましい。また1000mmol/kg〜3000mmol/kgの範囲であると再溶解性とブロッキング性とに非常に優れるインキを得ることができより好ましい。
尚、その算出方法は、ウレタン樹脂固形分1kgに対する仕込みの脂環式構造の総molを指すものである。
前記脂環式構造は、前記ウレタン樹脂(A)を製造する際に使用するポリオール(a1)として使用可能な脂環式構造を有するポリオール由来の脂環式構造を含むことが好ましいが、その全てが脂環式構造を有するポリオール由来のものである必要はなく、その一部がイソホロンジイソシアネート等の脂環式構造含有ポリイソシアネート由来のものであっても良い。
なお、本発明でいう、前記ウレタン樹脂(A)の全体に対する、前記ウレタン樹脂(A)中に含まれる脂環式構造の割合は、前記ウレタン樹脂(A)の製造に使用するポリオール(a1)やポリイソシアネート(a2)等の全原料の合計質量と、前記ウレタン樹脂(A)の製造に使用した脂環式構造含有化合物が有する脂環式構造の物質量に基づいて算出した値である。
また、前記ウレタン樹脂(A)を製造する際に、必要に応じて鎖伸長剤を用いることができる。
前記鎖伸長剤としては、例えば、ポリアミン、ヒドラジン化合物、その他活性水素原子を有する化合物が挙げられる。これらの鎖伸長剤は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
前記ポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、イソホロンジアミン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、1,4−シクロヘキサンジアミン等のジアミン;N−ヒドロキシメチルアミノエチルアミン、N−ヒドロキシエチルアミノエチルアミン、N−ヒドロキシプロピルアミノプロピルアミン、N−エチルアミノエチルアミン、N−メチルアミノプロピルアミン、ジエチレントリアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテトラミン等が挙げられる。これらの中でも、エチレンジアミンが好ましい。
前記ヒドラジン化合物としては、例えば、ヒドラジン、N,N’−ジメチルヒドラジン、1,6−ヘキサメチレンビスヒドラジン、コハク酸ジヒドラジッド、アジピン酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジド、β−セミカルバジドプロピオン酸ヒドラジド、3−セミカルバジッド−プロピル−カルバジン酸エステル、セミカルバジッド−3−セミカルバジドメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン等が挙げられる。
前記その他活性水素を有する化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレンリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、サッカロース、メチレングリコール、グリセリン、ソルビトール等のグリコール;ビスフェノールA、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、水添ビスフェノールA、ハイドロキノン等のフェノール、水等が挙げられる。
前記鎖伸長剤として、例えば、ポリアミンを用いる場合、ポリアミンが有するアミノ基とイソシアネート基との当量比[アミノ基/イソシアネート基]は、1.2以下が好ましく、0.3〜1の範囲がより好ましい。
前記ウレタン樹脂(A)を製造する際に使用可能な有機溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン溶剤;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル溶剤;アセトニトリル等のニトリル溶剤;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド溶剤などが挙げられる。これらの有機溶剤は、単独で用いることも2種以上併用することもできる。
また、前記有機溶剤は、安全性や環境に対する負荷低減を図るため、前記ウレタン樹脂(A)の製造途中または製造後に、例えば、減圧留去することによって前記有機溶剤の一部または全部を除去してもよい。
前記方法で得たウレタン樹脂(A)は、印刷物の耐久性を発現できることから、5,000〜500,000の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することが好ましく、5,000〜200,000の範囲の重量平均分子量を有するものを使用することがより好ましく、20,000〜100,000の範囲の重量平均分子量を使用することがさらに好ましい。
なお、本発明におけるGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)による重量平均分子量(ポリスチレン換算)の測定は、東ソー(株)社製HLC8220システムを用い以下の条件で行った。
分離カラム:東ソー(株)製TSKgelGMHHR−Nを4本使用。カラム温度:40℃。移動層:和光純薬工業(株)製テトラヒドロフラン。流速:1.0ml/分。試料濃度:0.4質量%。試料注入量:100マイクロリットル。検出器:示差屈折計。
前記重量平均分子量が5,000を下回る場合には、印刷物の耐久性が低下するだけでなく、乾燥不良によるブロッキング等の諸問題が発生する傾向にあり、また分子量が500,000を上回る場合には、インキの転移不良や再溶解性の低下等の問題が発生し易い。
また、前記方法で製造したウレタン樹脂(A)の水性化は、例えば、次のような方法で行うことができる。
〔方法1〕ポリオール(a1)とポリイソシアネート(a2)とを反応させて得られた水性ウレタン樹脂の酸基の一部又は全てを中和した後、水性媒体(B)を投入して水分散させ、その後に前記鎖伸長剤を用いて鎖伸長することによりウレタン樹脂(A)を水分散させる方法。
〔方法2〕ポリオール(a1)とポリイソシアネート(a2)とを反応させて得られた水性ウレタン樹脂と、前記と同様の鎖伸長剤とを、反応容器中に一括又は分割して仕込み、鎖伸長反応させることでウレタン樹脂(A)を製造し、次いで得られたウレタン樹脂(A)中の酸基の一部又は全てを中和した後、水性媒体(B)を投入して水分散させる方法。
前記〔方法1〕〜〔方法2〕では、必要に応じて乳化剤を使用してもよい。また、水溶解や水分散の際には、必要に応じてホモジナイザー等の機械を使用しても良い。
前記水性媒体(B)としては、例えば、水、水と混和する有機溶剤、及び、これらの混合物が挙げられる。水と混和する有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール及びイソプロパノール等のアルコール溶剤;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン溶剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;ポリアルキレングリコールのアルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン等のラクタム溶剤などが挙げられる。本発明では、水のみを用いても良く、また水及び水と混和する有機溶剤との混合物を用いても良く、水と混和する有機溶剤のみを用いても良い。
また、前記水性媒体(B)としては、安全性や環境に対する負荷の点から、水のみ、または、水及び水と混和する有機溶剤との混合物が好ましく、水のみが特に好ましい。
前記乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラオレエート、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体等のノニオン系乳化剤;オレイン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルカンスルフォネートナトリウム塩、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸ナトリウム塩等のアニオン系乳化剤;アルキルアミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等のカチオン系乳化剤が挙げられる。これらの中でも本発明の水性フレキソインキの優れた保存安定性を維持する観点から、アニオン性又はノニオン性の乳化剤が好ましい。
前記方法で得られたウレタン樹脂(A)が水性媒体(B)中に分散した本発明の水性リキッドインキ用バインダーは、前記ウレタン樹脂(A)を、水性リキッドインキの固形分全量に対し20〜75質量%の範囲で含み、水性リキッドインキの全量に対し10〜50質量%の範囲で含みむものであることが好ましい。前記ウレタン樹脂(A)を、水性リキッドインキの固形分全量に対し20〜75質量%の範囲とする事で、基材への密着性が向上する一方、水性リキッドインキの全量に対し10〜50質量%の範囲とする事で、印刷時の水性インキの再溶解性、印刷物のブロッキングの抑制、印刷濃度の向上において好ましい。
本発明の水性リキッドインキ用バインダーで配合できるその他の樹脂としては、水性又は水分散性の樹脂が好ましく、特に酸価が5〜150mgKOH/gのものが好ましく、例としてはアクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、マレイン酸樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、αオレフィンマレイン酸樹脂、エステル樹脂、スルホン酸樹脂、リン酸樹脂等が挙げられる。中でもスチレン・マレイン酸共重合体が好ましい。また、スチレン・マレイン酸共重合体を例に挙げるとその添加量は、リキッドインキ全量の1〜10質量%が好ましい。また、前記樹脂の一部は顔料分散剤として機能する場合もある。
本発明の水性リキッドインキ用バインダーを用いた水性リキッドインキで使用する顔料としては、例えば、一般のインキ、塗料、および記録剤などに使用されている有機、無機顔料や染料を挙げることができる。
前記有機顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系、アゾメチンアゾ系、ジクトピロロピロール系、イソインドリン系などの顔料が挙げられる。藍インキには銅フタロシアニン、透明黄インキにはコスト・耐光性の点からC.I.Pigment No Yellow83を用いることが好ましい。
前記無機顔料としては、カーボンブラック、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、シリカ、ベンガラ、アルミニウム、マイカ(雲母)などが挙げられる。また、ガラスフレークまたは塊状フレークを母材とした上に金属、もしくは金属酸化物をコートした光輝性顔料(メタシャイン;日本板硝子株式会社)を使用できる。白インキには酸化チタン、墨インキにはカーボンブラック、金、銀インキにはアルミニウム、パールインキにはマイカ(雲母)を使用することがコストや着色力の点から好ましい。アルミニウムは粉末またはペースト状であるが、取扱い性および安全性の面からペースト状で使用するのが好ましく、リーフィングまたはノンリーフィングを使用するかは輝度感および濃度の点から適宜選択される。
前記顔料の総計はインキの濃度・着色力を確保するのに充分な量、すなわちインキの総重量に対して1〜50質量%の割合で含まれることが好ましい。また、着色剤は単独で、または2種以上を併用して用いることができる。
本発明の水性リキッドインキ用バインダーを用いた水性リキッドインキは、更に、溶剤、その他目的に応じた助剤を使用することができる。
前記溶剤としては、水単独または水と混和する有機溶剤を使用することができる。有機溶剤としては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール等のアルコール類やプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノn−プロピルエーテル、エチルカルビトール等のエーテル類等がある。
また、その他の助剤成分としては、耐摩擦性、滑り性等を付与するためのパラフィン系ワックス、ポリエチレン系ワックス、カルナバワックス等のワックス類やオレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド等の脂肪酸アミド類及び印刷時の発泡を抑制するためのシリコン系、非シリコン系消泡剤及び顔料の濡れを向上させる各種分散剤等を適宜使用することもできる。
本発明に係わる水性印刷インキ組成物は、グラビア、フレキソ印刷インキの製造に一般的に使用されているアイガーミル、サンドミル、ガンマミル、アトライター等を用いて製造される。
本発明の水性リキッドインキ用バインダーを用いて得られる水性リキッドインキは、水性フレキソインキとして使用する場合、その粘度が離合社製ザーンカップ#4を使用し25℃にて7〜25秒であればよく、より好ましくは10〜20秒である。また、得られた水性フレキソ印刷インキの25℃における表面張力は、25〜50mN/mが好ましく、33〜43mN/mであればより好ましい。インキの表面張力が低いほどフィル等の基材へのインキの濡れ性は向上するが、表面張力が25mN/mを下回るとインキの濡れ広がりにより、中間調の網点部分で隣り合う網点どうしが繋がり易い傾向にあり、ドットブリッジと呼ばれる印刷面の汚れの原因と成りやすい。一方、表面張力が50mN/mを上回るとフィルム等の基材へのインキの濡れ性が低下し、ハジキの原因と成り易い。
一方で水性グラビアインキとして使用する場合、その粘度が離合社製ザーンカップ#3を使用し25℃にて7〜25秒であればよく、より好ましくは10〜20秒である。また、得られた水性グラビアインキの25℃における表面張力は、水性フレキソインキと同様に25〜50mN/mが好ましく、33〜43mN/mであればより好ましい。インキの表面張力が低いほどフィル等の基材へのインキの濡れ性は向上するが、表面張力が25mN/mを下回るとインキの濡れ広がりにより、中間調の網点部分で隣り合う網点どうしが繋がり易い傾向にあり、ドットブリッジと呼ばれる印刷面の汚れの原因と成りやすい。一方、表面張力が50mN/mを上回るとフィルム等の基材へのインキの濡れ性が低下し、ハジキの原因と成り易い。
本発明の水性リキッドインキ用バインダーを用いて得られる水性リキッドインキは、各種の基材と密着性に優れ、紙、合成紙、熱可塑性樹脂フィルム、プラスチック製品、鋼板等への印刷に使用できる。
基材フィルムとしては、Ny6、ナイロン66、ナイロン46等のポリアミド樹脂、PET、ポリエチレンナフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリ乳酸等のポリヒドロキシカルボン酸、ポリ(エチレンサクシネート)、ポリ(ブチレンサクシネート)等の脂肪族ポリエステル系樹脂に代表される生分解性樹脂、PP、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアリレート樹脂またはそれらの混合物等の熱可塑性樹脂よりなるフィルムやこれらの積層体が挙げられるが、中でも、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレンからなるフィルムが好適に使用できる。これらの基材フィルムは、未延伸フィルムでも延伸フィルムでも良く、その製法も限定されるものではない。また、基材フィルムの厚さも特に限定されるものではないが、通常は1〜500μmの範囲であればよい。
また、基材フィルムの印刷面には、コロナ放電処理がされていることが好ましい。また、シリカ、アルミナ等が蒸着されていてもよい。
以下、実施例と比較例とにより、本発明を具体的に説明する。
(合成例1:水性リキッドインキ用バインダー(1)の調製)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量2000)191質量部、イソホロンジイソシアネート141質量部、2,2−ジメチロールプロピオン酸26質量部、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール28質量部、メチルエチルケトン200質量部の混合溶剤中で反応させることによって、分子末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液を得た。
次いで、50%水酸化カリウム水溶液20質量部加えることで前記ウレタンプレポリマーが有するカルボキシル基の一部または全部を中和し、さらに水700質量部と80%ヒドラジン水溶液9.0質量部を加え十分に攪拌することにより、ウレタン樹脂の水分散体を得、次いでエージング・脱溶剤することによって、不揮発分40質量%の水性リキッドインキ用バインダー(1)を得た。
この水性リキッドインキ用バインダー(1)における前記ウレタン樹脂中の脂環式構造の割合は、2067mmol/kgであり、酸価は28であった。
尚、その算出方法は、ウレタン樹脂固形分1kgに対する仕込みの脂環式構造の総molを指すものである。
(合成例2:水性リキッドインキ用バインダー(2)の調製)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量2000)256質量部、イソホロンジイソシアネート102質量部、2,2−ジメチロールプロピオン酸23質量部、及びネオペンチルグリコール6.5質量部、メチルエチルケトン200質量部の混合溶剤中で反応させることによって、分子末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液を得た。
次いで、50%水酸化カリウム水溶液18質量部加えることで前記ウレタンプレポリマーが有するカルボキシル基の一部または全部を中和し、さらに水700質量部と80%ヒドラジン水溶液6.5質量部を加え十分に攪拌することにより、ウレタン樹脂の水分散体を得、次いでエージング・脱溶剤することによって、不揮発分40質量%の水性リキッドインキ用バインダー(2)を得た。
この水性リキッドインキ用バインダー(2)における前記ウレタン樹脂中の脂環式構造の割合は、1150mmol/kgであり、酸価は25であった。
(合成例3:水性リキッドインキ用バインダー(3)の調製)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量2000)263質量部、イソホロンジイソシアネート98質量部、2,2−ジメチロールプロピオン酸22質量部、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール5.6質量部、メチルエチルケトン200質量部の混合溶剤中で反応させることによって、分子末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液を得た。
次いで、50%水酸化カリウム水溶液17質量部加えることで前記ウレタンプレポリマーが有するカルボキシル基の一部または全部を中和し、さらに水700質量部と80%ヒドラジン水溶液6.2質量部を加え十分に攪拌することにより、ウレタン樹脂の水分散体を得、次いでエージング・脱溶剤することによって、不揮発分40質量%の水性リキッドインキ用バインダー(3)を得た。
この水性リキッドインキ用バインダー(3)における前記ウレタン樹脂中の脂環式構造の割合は、1198mmol/kgであり、酸価は23であった。
(合成例4:水性リキッドインキ用バインダー(4)の調製)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量2000)250質量部、イソホロンジイソシアネート109質量部、2,2−ジメチロールプロピオン酸8.6質量部、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール26質量部、メチルエチルケトン200質量部の混合溶剤中で反応させることによって、分子末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液を得た。
次いで、50%水酸化カリウム水溶液6.8質量部加えることで前記ウレタンプレポリマーが有するカルボキシル基の一部または全部を中和し、さらに水700質量部と80%ヒドラジン水溶液6.9質量部を加え十分に攪拌することにより、ウレタン樹脂の水分散体を得、次いでエージング・脱溶剤することによって、不揮発分40質量%の水性リキッドインキ用バインダー(4)を得た。
この水性リキッドインキ用バインダー(4)における前記ウレタン樹脂中の脂環式構造の割合は、1671mmol/kgであり、酸価は9であった。
(合成例5:水性リキッドインキ用バインダー(5)の調製)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量2000)113質量部、イソホロンジイソシアネート178質量部、2,2−ジメチロールプロピオン酸17質量部、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール84質量部、メチルエチルケトン200質量部の混合溶剤中で反応させることによって、分子末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液を得た。
次いで、50%水酸化カリウム水溶液13質量部加えることで前記ウレタンプレポリマーが有するカルボキシル基の一部または全部を中和し、さらに水700質量部と80%ヒドラジン水溶液2.2質量部を加え十分に攪拌することにより、ウレタン樹脂の水分散体を得、次いでエージング・脱溶剤することによって、不揮発分40質量%の水性リキッドインキ用バインダー(5)を得た。
この水性リキッドインキ用バインダー(5)における前記ウレタン樹脂中の脂環式構造の割合は、3459mmol/kgであり、酸価は18であった。
(比較合成例1:水性リキッドインキ用バインダー(6)の調製)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量2000)196質量部、イソホロンジイソシアネート145質量部、2,2―ジメチロールプロピオン酸26質量部、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール28質量部、メチルエチルケトン200質量部の混合溶剤中で反応させることによって、分子末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液を得た。
次いで、トリエチルアミン19質量と部加えることで前記ウレタンプレポリマーが有するカルボキシル基の一部または全部を中和し、さらに水700質量部と80%ヒドラジン水溶液9.2質量部を加え十分に攪拌することにより、ウレタン樹脂の水分散体を得、次いでエージング・脱溶剤することによって、不揮発分40質量%の水性リキッドインキ用バインダー(6)を得た。
この水性リキッドインキ用バインダー(6)における前記ウレタン樹脂中の脂環式構造の割合は、2120mmol/kgであり、酸価は28であった。
(比較合成例2:水性リキッドインキ用バインダー(7)の調製)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量2000)291質量部、イソホロンジイソシアネート80質量部、2,2―ジメチロールプロピオン酸16質量部、及びネオペンチルグリコール4.9質量部、メチルエチルケトン200質量部の混合溶剤中で反応させることによって、分子末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液を得た。
次いで、50%水酸化カリウム水溶液13質量と部加えることで前記ウレタンプレポリマーが有するカルボキシル基の一部または全部を中和し、さらに水700質量部と80%ヒドラジン水溶液3.4質量部を加え十分に攪拌することにより、ウレタン樹脂の水分散体を得、次いでエージング・脱溶剤することによって、不揮発分40質量%の水性リキッドインキ用バインダー(7)を得た。
この水性リキッドインキ用バインダー(7)における前記ウレタン樹脂中の脂環式構造の割合は、901mmol/kgであり、酸価は17であった。
(比較合成例3:水性リキッドインキ用バインダー(8)の調製)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌器を備えた窒素置換された容器中で、ポリオキシテトラメチレングリコール(分子量2000)196質量部、イソホロンジイソシアネート145質量部、2,2―ジメチロールプロピオン酸26質量部、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール28質量部、メチルエチルケトン200質量部の混合溶剤中で反応させることによって、分子末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーの有機溶剤溶液を得た。
次いで、25%アンモニア水溶液13質量と部加えることで前記ウレタンプレポリマーが有するカルボキシル基の一部または全部を中和し、さらに水700質量部と80%ヒドラジン水溶液9.2質量部を加え十分に攪拌することにより、ウレタン樹脂の水分散体を得、次いでエージング・脱溶剤することによって、不揮発分40質量%の水性リキッドインキ用バインダー(8)を得た。
この水性リキッドインキ用バインダー(8)における前記ウレタン樹脂中の脂環式構造の割合は、2120mmol/kgであり、酸価は28であった。
〔水性フレキソインキの作製〕
合成例1〜5、及び比較合成例1〜3で得たそれぞれ水性リキッドインキ用バインダーを用いて、各フレキソ印刷インキを以下の組成によりよく撹拌混合した後、ビーズミルで練肉し練肉ベースインキを作製し、練肉ベースインキに更に「水性リキッドインキバインダー」10部、水4部を追加混合して水性青色フレキソ印刷インキを作製した。得られたフレキソ印刷インキの粘度をザーンカップ#4(離合社製)で16秒(25℃)になる様、水(+α)で調整した。
また、得られたフレキソ印刷インキの表面張力を確認すべく、25℃における表面張力を測定した。
表面張力の測定法はWhihelmy法に基付き、協和界面科学(株)社製 自動表面張力計DY−300を用いて実施した。
〔練肉ベースインキ配合〕
FASTPGEN BLUE LA5380藍顔料(DIC社製) 15部
水性リキッドインキ用バインダー 40部
ノニオン系顔料分散剤(BYK社製)10部
イソプロピルアルコール 3部
水 8部
シリコン系消泡剤(BYK社製) 0.2部
〔最終的な水性青色フレキソインキの配合総量(粘度調整用の水を除く)〕
FASTPGEN BLUE LA5380藍顔料(DIC社製) 15部
水性リキッドインキ用バインダー 50部
ノニオン系顔料分散剤(BYK社製) 10部
イソプロピルアルコール 3部
水 12部+α
(ザーンカップ#4にて調整)
シリコン系消泡剤(BYK社製) 0.2部
上記粘度調整済みの青色フレキソ印刷インキである実施例1〜5、及び比較例1〜3をFlexoproof100テスト印刷機(Testing Machines,Inc.社製、アニロックス200線/inch)を用いて、表1に示すコロナ処理ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東洋紡績(株)製 エステルE5102 厚さ12μm)、コロナ処理ポリプロピレン(OPP)二軸延伸フィルム(東洋紡績(株)製 パイレンP2161 厚さ20μm)に、縦240mm×横80mmのベタ絵柄を印刷後、ドライヤーで乾燥し印刷物を得た。
〔水性グラビアインキの作製〕
合成例1〜5、及び比較合成例1〜3で得たそれぞれ水性リキッドインキ用バインダーを用いて、各グラビア印刷インキを以下の組成によりよく撹拌混合した後、ビーズミルで練肉し練肉ベースインキを作製し、練肉ベースインキに更に「水性リキッドインキバインダー」10部、水9部を追加混合して水性青色グラビア印刷インキを作製した。得られたグラビア印刷インキの粘度をザーンカップ#3(離合社製)で16秒(25℃)になる様、水(+α)で調整した。
また、得られたグラビア印刷インキの表面張力を確認すべく、25℃における表面張力を測定した。
表面張力の測定法はWhihelmy法に基付き、協和界面科学(株)社製 自動表面張力計DY−300を用いて実施した。
〔練肉ベースインキ配合〕
FASTPGEN BLUE LA5380藍顔料(DIC社製) 15部
水性リキッドインキ用バインダー 40部
ノニオン系顔料分散剤(BYK社製) 10部
イソプロピルアルコール 3部
水 8部
シリコン系消泡剤(BYK社製) 0.2部
〔最終的な水性青色グラビアインキの配合総量(粘度調整用の水を除く)〕
FASTPGEN BLUE LA5380藍顔料(DIC社製) 15部
水性リキッドインキ用バインダー 50部
ノニオン系顔料分散剤(BYK社製) 10部
イソプロピルアルコール 3部
水 17部+α
(ザーンカップ#3にて調整)
シリコン系消泡剤(BYK社製) 0.2部
上記粘度調整済みの青色グラビア印刷インキである表2に示す実施例6〜10、及び比較例4〜6を版深25μmグラビア版を備えたグラビア校正機を用いて、表1と同様のコロナ処理ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(東洋紡績(株)製 エステルE5102 厚さ12μm)、コロナ処理ポリプロピレン(OPP)二軸延伸フィルム(東洋紡績(株)製 パイレンP2161 厚さ20μm)に、縦240mm×横80mmのベタ絵柄を印刷後、ドライヤーで乾燥し印刷物を得た。
得られたフレキソ印刷物、及びグラビア印刷物について、各フィルム使用時の再溶解性、耐ブロッキング性、基材密着性について評価し、インキ転移性については印刷濃度で確認した。
〔評価項目1:再溶解性〕
印刷物のインキ塗膜面にスポイトで蒸留水を1滴たらし、ガーゼで素早く拭きとった。
拭き取り後に、塗膜が溶解してなくなるまでの時間を測定し評価した。
◎:滴下後、3秒未満塗膜が溶解する。
〇:滴下後、3秒以内〜5秒未満で溶解する。
△:滴下後、5秒以上〜7秒未満で溶解する。
×:塗膜溶解に7秒以上要する。
〔評価項目2:耐ブロキング性〕
印刷物の印刷面と非印刷面が接触するようにフィルムを4cm×4cmサイズにカットしてから重ねあわせ、5Kgf/cmの荷重をかけ、40℃の環境下に12時間放置した後、フィルムを剥離した際の非印刷面へのインキの転移(裏移り)の状態を、裏移りの部分の面積比率(%)を基準に目視で判定した。
◎:非印刷面への転移は全く見られない。
○:5%未満と僅かであるが、裏移りによる転移が見られる。
△:5%以上〜20%未満の裏移りによる転移が見られる。
×:20%以上の裏移りによる転移が見られる。
〔評価項目3:基材密着性〕
印刷物を1日放置後、印刷面にセロハンテープ(ニチバン製12mm幅)を貼り付け、セロハンテープの一端を印刷面に対して直角方向に素早く引き剥がした時の印刷皮膜の残存率を、面積比率を基準に外観を目視判定した。
◎:印刷皮膜が全く剥がれない。
○:印刷皮膜の80%以上〜90%未満がフィルムに残った。
△:印刷皮膜の50%以上〜80%未満がフィルムに残った。
×:印刷皮膜の50%未満しかフィルムに残らなかった。
〔評価項目4:インキ転移性〕
前記印刷物のベタ濃度をX−Rite社製SpectroEye濃度計を使用してインキ転移性を評価した。
〇:印刷物の藍濃度は1.9以上であり、印刷適性は良好である。
△:印刷物の藍濃度は1.6以上1.9未満であり、印刷適性は中位である。
×:印刷物の藍濃度は1.6未満であり、印刷適性は不良である。
水性青色フレキソインキの評価結果を表1に記す。
Figure 2017204073
水性青色グラビアインキの評価結果を表2に記す。
Figure 2017204073
本発明の水性リキッドインキ用バインダーを用いた水性リキッドインキでは、ザーンカップ粘度を調整する事で、フレキソ、グラビアのいずれの印刷方式においても、基材に対する密着性、インキ転移性を保持しつつ、耐ブロッキング性とインキの再溶解性をも両立する事ができる。

Claims (6)

  1. 酸基を有するポリオール(a1−1)と、
    前記ポリオール(a1−1)以外のポリエーテルポリオール(a1−2)とを含むポリオール(a1)、及び、ポリイソシアネート(a2)の反応物であるウレタン樹脂(A)と、水性媒体(B)を含有する水性リキッドインキ用バインダーであって、
    前記ウレタン樹脂(A)の有する酸基が、金属塩で中和されたものであり、
    前記ウレタン樹脂(A)が、脂環式構造を前記ウレタン樹脂(A)全体に対して1000〜5000mmol/kgの範囲で含むものであることを特徴とする水性リキッドインキ用バインダー。
  2. 前記ウレタン樹脂(A)の酸価が、10〜50の範囲である請求項1記載の水性リキッドインキ用バインダー。
  3. 前記ポリオール(a1)が、さらに脂環式構造を有するポリオール(a1−3)を0〜20質量%含むものである請求項1記載の水性リキッドインキ用バインダー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の水性リキッドインキ用バインダー、顔料、及び水を含有する水性リキッドインキであって、25℃における表面張力が25〜50mN/mであることを特徴とする水性リキッドインキ。
  5. 請求項4に記載の水性リキッドインキによってフレキソ印刷が施されていることを特徴とする印刷物。
  6. 請求項4に記載の水性リキッドインキによってグラビア印刷が施されていることを特徴とする印刷物。
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