JPWO2017195492A1 - サンルーフ装置のフレーム及びその製造方法 - Google Patents

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晃宏 八島
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Abstract

シール剤を用いることなくシール性能を確保して、樹脂部材がサイドフレームに取り付けられたサンルーフ装置のフレームを提供する。サンルーフ装置10のフレームは、排水溝31を長手方向に沿って画定するチャンネル部32を有するサイドフレーム21と、チャンネル部32の長手方向の端部に取り付けられた樹脂部材である溝端板40とを含む。チャンネル部32の表面に、凹凸形状を有するアンカー領域45が横断方向に延在するように帯状に形成され、溝端板40は、アンカー領域45の凹部46に進入するようにサイドフレーム21に一体成形されたアウトサート成形品とされる。これにより、溝端板40が、シール剤を用いることなくシール性能を確保してサイドフレーム21に取り付けられる。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等のルーフに設けられる開閉式のサンルーフ装置のフレーム及びその製造方法に関する。
自動車等のルーフには、可動パネルのチルト動作やスライド動作等によってルーフに設けられた開口を開閉するサンルーフ装置が設けられることがある。このような開閉式のサンルーフ装置では、水滴がルーフの開口から車室側に浸入し得るため、開口の下方に配置されるサイドフレーム等に開口縁に沿って排水溝が設けられることが多い。排水溝に流入した水は、排水溝に接続するように設けられたドレンを通って外部に排出される。このドレンは、例えば、排水溝の後端に設けられたドレン部材と、ドレン部材に接続されるドレンチューブとによって形成される。ドレン部材には、サイドフレームへの取り付けが容易な係止爪と、ドレンチューブを接続するためのドレンノズルとを有する漏斗状の樹脂成形品が多く使われている。
このようなドレン部材の取付構造として、ドレン部材が、排水溝の内面に接する面に形成されたシール溝とフックとを有し、排水溝に対して上方から接近されてフックをサイドフレームに係合させ、ドレン部材の下面が排水溝の内面に接触した状態でシール溝内に注入されたシール剤により、ドレン部材と排水溝の内面との隙間が遮断された構造が公知である(特許文献1)。
また、ドレン部材を排水溝と同一平面内で摺動させることで、シール剤のシール性能にばらつきを生じさせずにドレン部材をサイドフレームに容易に取り付けることができるドレン部材取付構造を本出願人は提案している(特許文献2)。このドレン部材取付構造では、ドレン部材が、サイドフレームに係合する係合部と、排水溝を横断する方向に延在するように排水溝の裏面に対向する面に設けられてシール剤が敷設されるシール溝とを備えている。ドレン部材は、シール剤がシール溝に敷設された状態で排水溝の裏面にシール剤を接触させつつシール剤の延在方向に摺動して係合部をサイドフレームに係合させる。これにより、シール剤の位置ずれや厚みのばらつきが抑制される。
特開2004−98805号公報 特開2006−143092号公報
しかしながら、従来のドレン部材取付構造では、サイドフレームとドレン部材との間にシール剤を設ける必要がある。シール剤を注入、塗布或いは敷設する工程は、シール剤の品質管理を行うことを要する上、作業が煩雑である。また、シール剤がシール溝からはみ出るように設けられることもあり、このような場合にはフレームの外観が悪くなる上、シール剤が粘着性を有する場合には取り扱い性も悪くなる。
本発明は、このような背景に鑑み、シール剤を用いることなくシール性能を確保して、樹脂部材がサイドフレームに取り付けられたサンルーフ装置のフレーム及びその製造方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明の一態様は、サンルーフ装置(10)のフレーム(13)であって、長手方向に沿って延在する排水溝(31)を画定するチャンネル部(32)を有するサイドフレーム(21)と、前記チャンネル部の長手方向の端部に取り付けられた樹脂部材(40、22)とを有し、前記チャンネル部の表面に、凹凸形状を有するアンカー領域(45、55)が横断方向に延在するように帯状に形成され、前記樹脂部材が、前記アンカー領域の凹部(46)に進入するように前記サイドフレームに一体成形されたアウトサート成形品である構成とする。
この態様によれば、樹脂部材がアンカー領域の凹部に進入するようにサイドフレームに一体成形されていることで、樹脂部材とサイドフレームとの結合力が高くなる。そしてアンカー領域がチャンネル部を横断方向に延在するように帯状に形成されるため、排水溝からの水漏れがアンカー領域で阻止される。即ちシール剤を用いることなく、シール性能を確保して樹脂部材をサイドフレームに取り付けることができる。
また、上記の態様において、前記チャンネル部(32)は、当該サンルーフ装置の内方に配置された内側壁(33)、当該サンルーフ装置の外方に配置された外側壁(34)、及び前記内側壁の下端と前記外側壁の下端とを連結する底壁(35)を含み、前記アンカー領域(45)が、前記内側壁の内面(33i)、前記底壁の上面(35t)及び前記外側壁の内面(34i)に連続して形成された構成とするとよい。
この態様によれば、溝内面に連続する帯状のアンカー領域がチャンネル部に形成される。これにより、排水溝のシール性を確保することが容易である。
また、上記の態様において、前記チャンネル部(32)は、当該サンルーフ装置の内方に配置された内側壁(33)、当該サンルーフ装置の外方に配置された外側壁(34)、及び前記内側壁の下端と前記外側壁の下端とを連結する底壁(35)を含み、前記サイドフレーム(13)が、前記チャンネル部(32)に対して当該サンルーフ装置の内方に配置され、前記内側壁に一体に形成されたガイドレール部(29)を更に有し、前記ガイドレール部が、前記チャンネル部の長手方向の端部から更に長手方向に延出し、且つ前記内側壁の内面を延長させる外側面を有し、前記アンカー領域(55)が、前記ガイドレール部の外側面(29o)、前記ガイドレール部の下面(29u)、前記底壁の下面(35u)及び前記外側壁の外面(34o)に連続して形成された構成とするとよい。
この態様によれば、ガイドレール部に亘って排水溝の横断方向に延在するように連続する帯状のアンカー領域が形成される。これにより、容易にシール性を確保することができる。また、底壁の上面にアンカー領域が形成されないため、底壁の上面から盛り上がるように樹脂部材をサイドフレームに取り付ける必要がなく、排水溝の底面に段差を生じさせずに樹脂部材をサイドフレームに取り付けることができる。
また、上記の態様において、前記樹脂部材は、前記排水溝(31)の端部を画定し、排水管(39)を接続するための管継手(42)を備えた溝端板をなしてよい。
この態様によれば、シール剤を用いることなくシール性能を確保して、溝端板をサイドフレームに取り付けることができる。
また、上記の態様において、前記樹脂部材は、前記排水溝(31)の前端に接続される前排水溝(51)を画定するフロントフレーム(22)であってよい。
この態様によれば、シール剤を用いることなくシール性能を確保して、フロントフレームをサイドフレームに取り付けることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様は、サンルーフ装置(10)のフレーム(13)の製造方法であって、長手方向に沿って延在する排水溝(31)を画定するチャンネル部(32)を有するサイドフレーム(21)を用意する工程と、前記サイドフレームの長手方向の端部に微細加工を施し、凹凸形状を有するアンカー領域(45)を、横断方向に延在するように帯状に形成する工程と、樹脂材を射出し、前記アンカー領域の凹部に進入するように前記サイドフレームに一体成形された樹脂部材(40、22)をアウトサート成形する工程とを含む構成とする。
この態様によれば、樹脂部材をアウトサート成形する際に、樹脂材がアンカー領域の凹部に進入するようにサイドフレームに一体成形されるため、樹脂部材とサイドフレームとの結合力を高めることができる。そしてアンカー領域がチャンネル部を横断方向に延在するように帯状に形成されるため、排水溝からの水漏れがアンカー領域で阻止される。即ちシール剤を用いることなくシール性能を確保して、樹脂部材をサイドフレームに取り付けることができる。
また、上記の態様において、前記微細加工は、前記サイドフレーム(21)にレーザを照射するレーザ加工であってよい。
この態様によれば、レーザの出力を制御することによって所望のパターンのアンカー領域をサイドフレームに形成することができる。
また、上記の態様において、前記微細加工は、前記サイドフレーム(21)にマスキングを施した後に粗化剤を塗布する或いは粗化液に浸漬するエッチング加工であってよい。
この態様によれば、マスキングパターンや溶解侵食の程度を調整することによって所望のパターンのアンカー領域をサイドフレームに形成することができる。
このように本発明によれば、シール剤を用いることなくシール性能を確保して、樹脂部材がサイドフレームに取り付けられたサンルーフ装置のフレーム及びその製造方法を提供することができる。
第1実施形態に係るサンルーフ装置の概略平面図 図1中のII−II断面図 図1中のIII部拡大図 図3中のIV−IV断面図 図3に示されるサイドフレームの後端部の斜視図(溝端板取付前の状態) 図1中のVI部拡大図 アンカー領域の拡大断面図 最適形状範囲を溝のピッチ及び深さで示したグラフ 第2実施形態に係るサンルーフ装置の図3に相当する要部拡大平面図 図9のX−X断面図 図9のXI−XI断面図 図9に示されるサイドフレームの要部斜視図(溝端板取付前の状態)
≪第1実施形態≫
図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。以下の説明では、サンルーフ装置10が設けられる自動車1の進行方向を基準にして、前後、左右の定め、サンルーフ装置10が自動車1に設けられた状態を基準にして上下の方向を定める。また、自動車1の車幅方向に沿って、サンルーフ装置10や後述するチャンネル部32についての内方及び外方を定める。
図1は、第1実施形態に係るサンルーフ装置10の概略平面図であり、サンルーフ装置10が搭載される自動車1を想像線で示している。図1に示されるように、自動車1のルーフ2には、矩形状の開口2aが形成されるとともに、この開口2aを可動パネル11によって開閉するサンルーフ装置10が設けられている。ルーフ2は自動車1に固定された固定ルーフであり、可動パネル11はルーフ2に対して移動可能な可動ルーフである。
ルーフ2は、自動車1の外殻上面を画成するルーフパネルと、ルーフパネルの下方に設けられて車室を画成するルーフライニングとによって構成される。ルーフ2の内部、即ちルーフパネルとルーフライニングとの間には空間が形成されており、この空間にサンルーフ装置10が搭載される。本明細書では、ルーフ2の開口2aとは、ルーフパネルに形成されたものであって、厚さがあるルーフ2に形成された開口孔の上側開口端を指す。
サンルーフ装置10は、可動パネル11と、可動パネル11を駆動する駆動装置12と、ルーフ2の開口2aの下方に開口2aに沿って設けられ、ルーフ2に固定されて可動パネル11を移動可能に支持するサンルーフフレーム13とを備えている。
可動パネル11の両側部の下面には、前後方向に延在する左右のパネルブラケット14が取り付けられている。パネルブラケット14は、前部スライダ15及び後部スライダ16を介してサンルーフフレーム13に摺動可能に支持されている。前部スライダ15はパネルブラケット14に一体的に設けられている。一方、後部スライダ16は、パネルブラケット14に対する相対移動によって可動パネル11を傾動させるとともに、パネルブラケット14に係合して一体的に移動することによって可動パネル11を前後方向に摺動させる周知のカム機構を介してパネルブラケット14に連結されている。
駆動装置12は、後部スライダ16に連結される左右のプッシュプルケーブル17と、左右のプッシュプルケーブル17に噛み合うドライブギヤ18と、減速機構を介してドライブギヤ18に連結された電動モータ19とを有している。プッシュプルケーブル17は、外周面にワイヤを螺旋状に巻回してドリブンギヤを形成した鋼製の可撓体からなり、駆動源である電動モータ19の駆動力を後部スライダ16に伝達する動力伝達部材である。電動モータ19がドライブギヤ18を介して左右のプッシュプルケーブル17を同期的に押し引きすることにより、可動パネル11が、開口2aを閉じる全閉位置と、開口2aに対して後部を跳ね上げたチルトアップ位置との間で傾動(チルド動作)して開口2aを開閉するとともに、開口2aの下方に傾動した可動パネル11が、全閉位置とその後方の全開位置との間で摺動(スライド動作)して開口2aを開閉する。なお、プッシュプルケーブル17の代わりにラックベルトが動力伝達部材として用いられてもよい。
サンルーフフレーム13は、開口2aの両側縁に沿って互いに平行に配置され、開口2aの後縁から更に後方へ延出するように前後方向に延在する左右のサイドフレーム21と、開口2aの前縁に沿って配置され、左右方向に延在して左右のサイドフレーム21の前端を連結するフロントフレーム22と、開口2aの後縁に沿って配置され、左右方向に延在して左右のサイドフレーム21の中間部分を連結するセンタフレーム23とを有している。サイドフレーム21は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金材の押出成形によって全長に亘って略同一断面形状に成形された押出成形品である。フロントフレーム22は、熱可塑性樹脂の射出成形によって所望の形状に成形された射出成形品である。センタフレーム23は、鋼板のプレス成形によって所望の形状に成形されたプレス成形品や、所望の形状に成形された熱可塑性樹脂の射出成形品等であってよい。
図2は、図1中のII−II断面図である。左右のサイドフレーム21は、左右で対称となるように配置されている。そのため、ここでは左のサイドフレーム21について説明する。図1及び図2に示されるように、サイドフレーム21は、後部スライダ16を内方及び外方から保持するように、開放端が互いに対向するように形成された内側スライダガイド溝26及び外側スライダガイド溝27を画定するとともに、外側スライダガイド溝27の底部に連通し、プッシュプルケーブル17を案内するケーブルガイド溝28を画定するガイドレール部29を有している。
ガイドレール部29の外方には、可動パネル11やルーフ2の上面から流れ落ちてくる水滴を受け止めるべく上方に開放する排水溝31を画定するU字状のチャンネル部32がガイドレール部29に一体に形成されている。チャンネル部32は、車両の内方に配置され、ガイドレール部29の外側の壁をなす内側壁33、内側壁33の外方に配置された外側壁34、及び内側壁33の下端と外側壁34の下端とを連結する底壁35とを有している。即ち、ガイドレール部29は、チャンネル部32の内側壁33に一体に形成されている。図示例では、内側壁33の下部は、ケーブルガイド溝28の存在によって外側壁34側に膨らんでおり、外側壁34の下部は、底壁35に対する上部の屈曲角度の半分程度の角度で底壁35に対して屈曲する傾斜壁34aとなっている。チャンネル部32の内側壁33の内面33i及び外側壁34の内面34iは排水溝31の内側面をなし、底壁35の上面35tは排水溝31の底面をなしている。
ガイドレール部29の内方には、ガイドレール部29の下端及び上部から内方に延出する下部内フランジ36及び上部内フランジ37がガイドレール部29に一体に形成されている。一方、チャンネル部32の外方には、外側壁34の上端から外方に延出する外フランジ38がチャンネル部32に一体に形成されている。
図3に示されるように、サイドフレーム21は、上部内フランジ37及び外フランジ38の不要な部分が切り欠かれている。また、チャンネル部32は、後端部分が切り欠かれてガイドレール部29よりも短くなっている。言い換えれば、ガイドレール部29がチャンネル部32の後端部から更に後方に延出している。このチャンネル部32の切り欠かれた部分には、排水溝31の後端部を画定する溝端板40(ドレンボックス)が取り付けられている。
溝端板40は、排水溝31の開放端を覆うように設けられるボックス状の集水部41と、集水部41の端面から後方に延出し、排水溝31に溜まった水を外部に排出する排水管39(ドレン)を接続するための管継手42とを備えている。集水部41は、管継手42が設けられた後部に庇部43を有している。溝端板40は、樹脂材の射出成形によってサイドフレーム21に取り付けられた樹脂部材である。より詳しくは、溝端板40は、シール性を確保するべく、サイドフレーム21を挟み込むように構成された一対の金型内に形成されたキャビティに射出した樹脂により、サイドフレーム21に一体成形されたアウトサート成形品である。
図4は、図3中のIV−IV断面図である。図3及び図4に示されるように、溝端板40の集水部41は、ガイドレール部29の左側上面29tの一部、チャンネル部32の内側壁33の内面33i、底壁35の上面35t、外側壁34の内面34i、及び外フランジ38の上面38tの一部を覆うように連続している。また、溝端板40の集水部41は、ガイドレール部29の下面29uの一部、チャンネル部32の底壁35の下面35u、外側壁34の外面34o、及び外フランジ38の下面38uの一部を覆うように連続している。即ち、溝端板40の集水部41は、チャンネル部32の後端部において、サイドフレーム21を上下から挟み込んでいる。また、溝端板40の集水部41の下面には、チャンネル部32の底壁35の下方において前後方向に延在する複数のリブ44を備えている。これらのリブ44は、チャンネル部32の後端よりも後方へ延出しており、集水部41の底壁を補強する。
図5は、図3に示されるサイドフレーム21の後端部を、溝端板40取付前の状態で示す斜視図である。図4及び図5に示されるように、溝端板40取付前のサイドフレーム21の後端部における、溝端板40により覆われる表面領域Aの一部には、サイドフレーム21の表面に微細加工を施すことによって凹凸形状にされたアンカー領域45が、チャンネル部32の横断方向に延在するように帯状に形成されている。アンカー領域45は、ガイドレール部29の左側上面29tの一部、チャンネル部32の内側壁33の内面33i、底壁35の上面35t、外側壁34の内面34i、及び外フランジ38の上面38tの一部に連続して、チャンネル部32を横断面の全体に亘って横断するように形成されている。そして、溝端板40は、このアンカー領域45を覆うようにサイドフレーム21にアウトサート成形される。これにより、射出された樹脂がアンカー領域45の凹部46(図7)に進入し、サイドフレーム21に対し、アンカー領域45がない場合に比べて高い結合力及び排水溝31の全体に亘る高いシール性をもって結合される。なお、図示例では、アンカー領域45の全体が溝端板40によって覆われているが、アンカー領域45の長手方向の端部等の一部が溝端板40により覆われていなくてもよい。
図6は、サイドフレーム21の前端部とフロントフレーム22との結合部を示す平面図(図1中のVI部拡大図)である。図6に示されるように、フロントフレーム22は、平板状を呈しており、プッシュプルケーブル17を摺動可能に保持している。具体的には、プッシュプルケーブル17が挿入される左右のガイドパイプ50を保持するための保持溝がフロントフレーム22の上面に形成されている。また、フロントフレーム22は、左右方向に延在し、両端部が後方に湾曲して左右の排水溝31に接続される前排水溝51を画定している。つまり、フロントフレーム22は、上方に開放する前排水溝51を画定するU字状の前側チャンネル部52を有している。フロントフレーム22の左右の角部には、前排水溝51に溜まった水を外部に排出する排水管39(図1参照)を前排水溝51に接続するための管継手53がフロントフレーム22に一体に形成されている。
上記のようにフロントフレーム22は、樹脂の射出成形によってサイドフレーム21に取り付けられた形成された樹脂部材である。より詳しくは、フロントフレーム22は、シール性を確保するべく、サイドフレーム21を挟み込むように構成された一対の金型内に形成されたキャビティに射出した樹脂により、サイドフレーム21に一体成形されたアウトサート成形品である。
フロントフレーム22は、溝端板40(図4参照)と同様に、ガイドレール部29の左側上面29tの一部、チャンネル部32の内側壁33の内面33i、底壁35の上面35t、外側壁34の内面34i、及び外フランジ38の上面38tの一部を覆うように連続している。また、フロントフレーム22は、ガイドレール部29の下面29uの一部、チャンネル部32の底壁35の下面35u、外側壁34の外面34o、及び外フランジ38の下面38uの一部を覆うように連続している。即ち、フロントフレーム22は、チャンネル部32の前端部において、サイドフレーム21を上下から挟み込んでいる。
更に、フロントフレーム22取付前のサイドフレーム21の前端部における、フロントフレーム22により覆われる表面領域Bの一部には、後端部(図4、図5参照)と同様に、サイドフレーム21の表面に微細加工を施すことによって凹凸形状にされたアンカー領域45が、チャンネル部32の横断方向に延在するように帯状に形成されている。アンカー領域45は、ガイドレール部29の左側上面29tの一部、チャンネル部32の内側壁33の内面33i、底壁35の上面35t、外側壁34の内面34i、及び外フランジ38の上面38tの一部に連続して、チャンネル部32を横断面の全体に亘って横断するように形成されている。そして、フロントフレーム22は、このアンカー領域45を覆うようにサイドフレーム21にアウトサート成形される。これにより、射出された樹脂がアンカー領域45の凹部46(図7)に進入し、サイドフレーム21に対し、アンカー領域45がない場合に比べて高い結合力をもって結合される。溝端板40と同様に、アンカー領域45の全体がフロントフレーム22によりを覆われていなくてもよい。
図7は、アンカー領域45の拡大断面図である。サイドフレーム21の表面には、所定の間隔IDを空けて、概ね矩形断面の複数の溝47が形成されている。複数の溝47は、互いに平行に形成されるとともに、互いに交差する2方向に延在するように形成されている。本実施形態では、互いに直交する2方向に複数の溝47が形成されている。つまり、互いに交差する2方向に延在する溝間部分が溝47の底面から柱状に突出する略矩形断面の凸部48になっており、各凸部48の周囲に一連の凹部46が形成されている。このように、互いに交差する複数の溝47によって凹部46が一連とされていることにより、凹部46に樹脂が進入する際に凹部46の底のエアが押し出されるため、凹部46にエアが溜まることが抑制される。
凹部46(溝47)には、溝端板40やフロントフレーム22の樹脂が進入している。言い換えれば、溝47の幅W及び深さDが、射出成形時に樹脂が進入し得る寸法に設定されている。ただし、溝47の幅Wが大きく、溝47の深さDが浅いほど、樹脂が溝47に進入し易くなる一方で、樹脂とサイドフレーム21との接触面積が小さくなり、両者の結合力が低下する。また、溝47のピッチP(互いに隣接する2つの溝47の中心間距離であり、溝47の幅Wに溝47の間隔ID(凸部48の幅)を加算した値)が大きいほど、樹脂とサイドフレーム21との接触面積が小さくなり、両者の結合力が低下する。そこで、溝47は、樹脂が進入し得る寸法を有し、且つできるだけ高い結合力をもって樹脂がフロントフレーム22に結合されるように寸法や形状を定められている。このような寸法や形状の凹部46を形成することを、本明細書では微細加工という。
次に、アンカー領域45の好適な寸法及び形状(つまり、凹部46の寸法及び配置)について説明する。発明者らは、フロントフレーム22と同じ素材及び同じ方法で製造した平板に様々な寸法及び形状のアンカー領域45を形成し、溝端板40と同じ素材及び同じ方法を使って、アンカー領域45を覆うように樹脂をアウトサート成形して複数の試験片を作成した。続いて、発明者らは、各試験片について樹脂とアンカー領域45との結合部の断面を露出させ、樹脂のアンカー領域45に対する結合状態を観察した。また、発明者らは、各試験片について樹脂材に引張荷重を加えて樹脂材が平板から外れたときの荷重及びアンカー領域45の面積から結合強度(引張破壊応力)を測定するとともに、平板の樹脂材が外れた断面を観察して破壊形態を分類した。
まず、溝47の幅Wについて説明する。発明者らは、溝47の深さDを一定(75μm)にするとともに、溝47のピッチPを一定(100μm)にして、溝47の幅Wを15μm、25μm、35μm及び50μmにした4種類のアンカー領域45を形成して試験を行った。溝47の幅Wが25μm以上の3つの試験片では、樹脂がアンカー領域45の溝47に完全に進入して(充填されて)いたが、溝47の幅Wが15μmの試験片では、樹脂がアンカー領域45の溝47に完全には進入していなかった。溝47の幅Wが15μmの試験片では、引張破壊応力が他の3つの試験片に比べて極端に低く、その破壊形態は、平板の表面に沿って樹脂材が剥がれる界面剥離であった。溝47の幅Wが25μm〜50μmの3つの試験片では、引張破壊応力が比較的大きかった。これら3つの試験片の中では、溝47の幅Wが50μmの試験片の引張破壊応力が最も小さかった。これら3つの試験片の破壊形態は、溝47の幅Wが25μm及び35μmの試験片では、樹脂材が平板表面との境界面以外の部分で破壊する母材破壊であり、溝47の幅Wが50μmの試験片では界面剥離であった。
以上のことから、溝47の幅Wは、15μmよりも大きく且つ50μmよりも小さいことが好ましく、25μm以上且つ35μm以下であることがより好ましい。また、以上のことから、溝47の幅Wは、溝47の間隔ID(ピッチPから幅Wを引いた値)以下であること(言い換えれば、溝47のピッチPが溝47の幅Wの2倍以上であること)が好ましい。
次に、溝47の深さDについて説明する。発明者らは、溝47の幅Wを一定(35μm)にするとともに、溝47のピッチPを一定(100μm)にして、溝47の深さDを25μm、50μm、75μm、100μm、125μm、150μm、175μm及び200μmにした8種類のアンカー領域45を形成して試験を行った。8種類の試験片において引張破壊応力に大きな差はなかったが、溝47の深さDが50μm以下の2つの試験片では、破断面に母材破壊の領域だけでなく界面剥離の領域が混ざった破壊形態であった。界面剥離の領域は、溝47の深さDが50μmのものに比べて25μmのもので極端に大きかった。
以上のことから、溝47の深さDは、25μmよりも深いことが好ましく、50μmよりも深いことがより好ましく、75μm以上であることがより一層好ましい。
次に、溝47のピッチPについて説明する。発明者らは、溝47の幅Wを一定(35μm)にするとともに、溝47の深さDを一定(75μm)にして、溝47のピッチPを70μm、100μm、130μm、160μm及び190μmにした5種類のアンカー領域45を形成して試験を行った。5種類の試験片において引張破壊応力に大きな差はなかったが、溝47のピッチPが160μm以上の2つの試験片では、破断面に母材破壊の領域だけでなく界面剥離の領域が混ざった破壊形態であった。界面剥離の領域は、溝47のピッチPが160μmのものに比べて190μmのもので極端に大きかった。
以上のことから、溝47のピッチPは、190μmよりも小さいことが好ましく、160μmよりも小さいことがより好ましく、130μm以下であることがより一層好ましい。また、以上のことから、溝47のピッチPは溝47の幅Wの4倍以下であること(溝47の間隔IDが溝47の幅Wの3倍以下であること)が好ましく、溝47の幅Wについての考察を併せて考慮すると、溝47のピッチPは溝47の幅Wの2倍以上且つ溝47の幅Wの4倍以下であること(溝47の間隔IDが溝47の幅W以上且つ溝47の幅Wの3倍以下であること)が好ましい。
図8は、縦軸に溝47のピッチPをとり、横軸に溝47の深さDをとり、溝47の最適形状範囲Rを示したグラフである。図8は、溝47の幅Wを35μmとした場合を示しており、溝47のピッチPと溝47の幅Wとから一義的に定まる溝47の間隔IDを、グラフの右側に併記している。図8に示されるように、溝47の幅W、深さD及びピッチPについての考察の結果、溝47の最適形状範囲Rは、溝47のピッチPが70μm以上且つ130μm以下であり(溝47の間隔IDが35μm以上且つ95μm以下であり)、溝47の深さDが70μm以上である。
なお、溝47の深さDが深くなると、微細加工の手間やパワー、時間等の負担が増える。そのため、溝47の深さDは許容される範囲で浅い方がよい。また、溝47のピッチPが小さくなると、所定の範囲に形成すべき溝47の本数が増え、微細加工の手間や時間等の負担が増える。そのため、図8中に矢印で示されるように、加工負担は、グラフの左上側ほど小さく、グラフの右下側ほど大きくなる。従って、溝47の最適形状は、図8に示される最適形状範囲Rのうち左上部分である。
次に、このように構成されるサンルーフフレーム13の製造方法について説明する。
まず、アルミニウムやアルミニウム合金材を押出成形し、図2に示される断面形状を有する押出部材を作製する。この押出部材を適宜な長さで切断し、外フランジ38等における不要な部分を切断、除去し、排水溝31を長手方向に沿って画定するチャンネル部32を有するサイドフレーム21を用意する。
次に、サイドフレーム21の後端部及び前端部に微細加工を施し、凹凸形状を有するアンカー領域45を、チャンネル部32の横断方向に延在するように帯状に形成する。微細加工は、レーザ装置を用いたレーザ加工により行う。具体的には、レーザ装置がパルス波として発するレーザ(レーザ光)を、サイドフレーム21の表面に照射しながら一定の方向に走査させることで1本の溝47を形成する処理を、チャンネル部32を横断する方向及びこれに直交する方向(チャンネル部32の延在方向)について、レーザの照射位置をずらしながら複数回繰り返すことにより行う。溝47の幅Wは、レーザの直径(レーザのパワー)を調整することで所望に変更でき、溝47の深さDは、走査速度又は走査回数を調整することで所望に変更できる。レーザを用いた微細加工は、例えば特許第4020957号に記載の方法等の公知の方法で行うことができるため、本明細書ではその詳細についての説明は割愛する。
その後、溝端板40成形用の金型のキャビティにサイドフレーム21の後端が位置するようにサイドフレーム21をセットし、キャビティに対して樹脂を射出することにより、アンカー領域45を覆うようにサイドフレーム21に一体成形された溝端板40をアウトサート成形する。
このようにして作製した左右のサイドフレーム21に対し、サイドフレーム21の中間部分を連結するようにセンタフレーム23を取り付けて左右のサイドフレーム21を一体化する。また、このようにして作製した左右のサイドフレーム21を、フロントフレーム22成形用の金型のキャビティにサイドフレーム21の前端が位置するように左右のサイドフレーム21をセットし、キャビティに対して樹脂を射出することにより、アンカー領域45を覆うようにサイドフレーム21に一体成形されたフロントフレーム22をアウトサート成形する。以上の工程により、サンルーフフレーム13が製造される。
或いは、サイドフレーム21に凹凸形状のアンカー領域45を形成する微細加工をエッチング加工により行ってもよい。この場合、アンカー領域45における溝47を形成しない部分にマスキングを施し、その上に粗化剤を塗布する或いは粗化液に浸漬することで、アンカー領域45におけるマスキングが施されていない部分を溶解侵食させて溝47を形成する。これにより、アンカー領域45が形成される。アンカー領域45は、マスキングパターンや溶解侵食の程度を調整することによってサイドフレーム21に所望のパターンに食刻することができる。
≪第2実施形態≫
次に、図9〜図12を参照して、本発明の第2実施形態について詳細に説明する。なお、第1実施形態と同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態のサンルーフ装置10のフレームでは、サイドフレーム21の後端部に第1実施形態と異なるアンカー領域55が形成されており、溝端板40の形状が第1実施形態と異なっている。具体的には、サイドフレーム21の上面側では、溝端板40の集水部41は、ガイドレール部29の左側上面29tの一部と外フランジ38の上面38tの一部とを覆うように分断されており、底壁35の上面35tは集水部41により覆われていない。そして、集水部41の底面は底壁35の上面35tと連続する同一平面上に形成されており、排水溝31の底面と集水部41の底面とが段差なく接続している。サイドフレーム21の下面側では、溝端板40の集水部41は第1実施形態と同様に形成されている。
図10は、図11中のX−X断面図であり、図11は、図9中のXI−XI断面図である。また、図12は、図9に示されるサイドフレーム21の後端部を、溝端板40取付前の状態で示す斜視図である。図10〜図12に示されるように、溝端板40取付前のサイドフレーム21の後端部における、溝端板40により覆われる表面領域Cの一部には、サイドフレーム21の表面に微細加工を施すことによって凹凸形状にされたアンカー領域55が、チャンネル部32の横断方向に延在するように帯状に形成されている。
アンカー領域55は、ガイドレール部29の左側上面29tの一部、ガイドレール部29の外側面29o、ガイドレール部29の下面29u、チャンネル部32の底壁35の下面35u、外側壁34の外面34o、及び外フランジ38の下面38uの一部に連続して、チャンネル部32を横断面の全体に亘って横断するように形成されている。なお、ガイドレール部29の外側面29oとは、ガイドレール部29のチャンネル部32よりも後方に突出する部分が内側壁33の内面33iを延長させる、チャンネル部32の内側壁33の内面33iを含む内面33iよりも大きな面である。ガイドレール部29の下面29uでは、アンカー領域55は、ガイドレール部29のチャンネル部32よりも後方に突出する部分と、ガイドレール部29のチャンネル部32の後端部に並ぶ部分とに跨るように形成されている。
そして、溝端板40は、このアンカー領域55を覆うようにサイドフレーム21にアウトサート成形される。これにより、射出された樹脂がアンカー領域55の凹部46(図7参照)に進入し、サイドフレーム21に対し、アンカー領域55がない場合に比べて高い結合力及び排水溝31の全体に亘る高いシール性をもって結合される。
図示は省略するが、サイドフレーム21の前端部とフロントフレーム22との結合部が同様に構成されてもよい。また、アンカー領域55は、ガイドレール部29の外側面29oにおいて、チャンネル部32の内側壁33の内面33iに跨るように形成されてもよい。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、一例としてサンルーフ装置10のフレームを自動車1用として説明したが、鉄道車両や船舶、住宅等の建造物などのルーフ2にも広く適用することができる。また、上記実施形態では、溝端板40やフロントフレーム22等の樹脂部材がサイドフレーム21を上下から挟み込むように成形されているが、樹脂部材がサイドフレーム21の上面及び下面の少なくとも一方に接合するように成形されてもよい。また、アンカー領域45、55は、チャンネル部32の全体を横断していなくてもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、素材、手順など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
10 サンルーフ装置
13 サンルーフフレーム
21 サイドフレーム
22 フロントフレーム(樹脂部材)
29 ガイドレール部
29o 外側面
29u 下面
31 排水溝
32 チャンネル部
33 内側壁
33i 内面
34 外側壁
34i 内面
34o 外面
35 底壁
35t 上面
35u 下面
39 排水管
40 溝端板(樹脂部材)
45 アンカー領域
46 凹部
47 溝
48 凸部
51 前排水溝
55 アンカー領域

Claims (8)

  1. サンルーフ装置のフレームであって、
    長手方向に沿って延在する排水溝を画定するチャンネル部を有するサイドフレームと、
    前記チャンネル部の長手方向の端部に取り付けられた樹脂部材とを有し、
    前記チャンネル部の表面に、凹凸形状を有するアンカー領域が横断方向に延在するように帯状に形成され、
    前記樹脂部材が、前記アンカー領域の凹部に進入するように前記サイドフレームに一体成形されたアウトサート成形品であることを特徴とするサンルーフ装置のフレーム。
  2. 前記チャンネル部は、当該サンルーフ装置の内方に配置された内側壁、当該サンルーフ装置の外方に配置された外側壁、及び前記内側壁の下端と前記外側壁の下端とを連結する底壁を含み、
    前記アンカー領域が、前記内側壁の内面、前記底壁の上面及び前記外側壁の内面に連続して形成されたことを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装置のフレーム。
  3. 前記チャンネル部は、当該サンルーフ装置の内方に配置された内側壁、当該サンルーフ装置の外方に配置された外側壁、及び前記内側壁の下端と前記外側壁の下端とを連結する底壁を含み、
    前記サイドフレームが、前記チャンネル部に対して当該サンルーフ装置の内方に配置され、前記内側壁に一体に形成されたガイドレール部を更に有し、
    前記ガイドレール部が、前記チャンネル部の長手方向の端部から更に長手方向に延出し、且つ前記内側壁の内面を延長させる外側面を有し、
    前記アンカー領域が、前記ガイドレール部の外側面、前記ガイドレール部の下面、前記底壁の下面及び前記外側壁の外面に連続して形成されたことを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装置のフレーム。
  4. 前記樹脂部材は、前記排水溝の端部を画定し、排水管を接続するための管継手を備えた溝端板をなすことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のサンルーフ装置のフレーム。
  5. 前記樹脂部材は、前記排水溝の前端に接続される前排水溝を画定するフロントフレームであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のサンルーフ装置のフレーム。
  6. サンルーフ装置のフレームの製造方法であって、
    長手方向に沿って延在する排水溝を画定するチャンネル部を有するサイドフレームを用意する工程と、
    前記チャンネル部の長手方向の端部に微細加工を施し、凹凸形状を有するアンカー領域を、横断方向に延在するように帯状に形成する工程と、
    樹脂材を射出し、前記アンカー領域の凹部に進入するように前記サイドフレームに一体成形された樹脂部材をアウトサート成形する工程と
    を含むことを特徴とするサンルーフ装置のフレームの製造方法。
  7. 前記微細加工は、前記サイドフレームにレーザを照射するレーザ加工であることを特徴とする請求項6に記載のサンルーフ装置のフレームの製造方法。
  8. 前記微細加工は、前記サイドフレームにマスキングを施した後に粗化剤を塗布する或いは粗化液に浸漬するエッチング加工であることを特徴とする請求項6に記載のサンルーフ装置のフレームの製造方法。
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