JPWO2017164347A1 - 磁気検出装置、硬貨識別装置および磁気検出方法 - Google Patents

磁気検出装置、硬貨識別装置および磁気検出方法 Download PDF

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Abstract

構成を簡易にしつつ、硬貨の微細部分を安定して検出することが可能な磁気検出装置(100)を提供する。磁気検出装置(100)は、硬貨を第1の方向に搬送する搬送路に交流磁界を発生させる励磁コイル(LX)と、第2の方向に予め設定されたピッチで並んで配置され、交流磁界による誘起電圧に基づいた検知信号を出力する複数の検知用コイル(L1,L2)と、を備え、複数の検知用コイル(L1,L2)は、硬貨が搬送路を搬送されることで変化した交流磁界により誘起された誘起電圧に基づいて、それぞれ検知信号を出力する。

Description

本発明は、磁気検出装置、硬貨識別装置および磁気検出方法に関する。
従来、搬送機構を用いて硬貨を搬送し、搬送路を隔てて配設された磁気センサを用いて硬貨の金種や真偽を識別する硬貨識別装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の硬貨識別装置では、バイカラー硬貨のような複合材質構造を検出するために、バイカラー硬貨の各構成部材用の異なる磁気センサをそれぞれ配置する。そして、バイカラー硬貨を搬送路に片寄せして搬送し、各磁気センサが検出した信号の取込タイミングを合わせて、バイカラー硬貨の検出が実施されている。
特許第5178243号公報
既述の特許文献1に開示された技術では、バイカラー硬貨の各構成部材用の異なる磁気センサをそれぞれ配置する必要があり、さらに、バイカラー硬貨の検出の際にバイカラー硬貨を搬送路に片寄せして搬送する必要がある。このため、その構成が複雑になり、バイカラー硬貨の微細部分の検出が困難である問題があった。
そこで、本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、硬貨を検出するための構成を簡易にしつつ、硬貨の微細部分を安定して検出することが可能な磁気検出装置、硬貨識別装置および磁気検出方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る実施形態に従った磁気検出装置は、硬貨を第1の方向に搬送する搬送路に交流磁界を発生させる励磁コイルと、第2の方向に予め設定されたピッチで並んで配置され、前記交流磁界による誘起電圧に基づいた検知信号を出力する複数の検知用コイルと、を備え、前記複数の検知用コイルは、前記硬貨が前記搬送路を搬送されることで変化した前記交流磁界により誘起された誘起電圧に基づいて、それぞれ検知信号を出力する。
前記磁気検出装置において、前記励磁コイルは、前記搬送路の前記硬貨を搬送する搬送路面と反対側に配置されている。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記搬送路の前記硬貨を搬送する搬送路面と反対側に配置された複数の反射検知用コイルを含む。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記搬送路の前記硬貨を搬送する搬送路面側に配置された複数の透過検知用コイルを含む。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記搬送路の搬送路面と平行になるように配置され、前記硬貨は、硬貨面が前記搬送路の搬送路面と平行になるように搬送される。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記第1の方向と直交し、かつ前記搬送路の搬送路面と平行である。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記第1の方向と直交し、かつ前記搬送路の搬送路面と垂直をなす。
前記磁気検出装置において、前記硬貨は、同心円状に区切られた材料の異なる中心位置側の第1の部分と外側の第2の部分とを有し、前記複数の検知用コイルのそれぞれは、半径方向における前記第2の部分の幅よりも狭いピッチで配置されている。
前記磁気検出装置において、前記ピッチは、0.2mm〜3.0mmである。
前記磁気検出装置において、前記搬送路は、基板に設けられた開口部を貫通するように配置され、前記励磁コイルおよび前記複数の検知用コイルは、前記基板に配置されている。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記基板の第1の基板面上に配置されている。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記基板の前記第1の基板面の裏側の第2の基板面上にも配置されている。
前記磁気検出装置において、前記基板は、前記励磁コイルに交流電圧を供給する交流電源を有する。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記硬貨の中心が前記基板の開口部を通過するときの前記交流磁界に応じて誘起された誘起電圧に基づいてそれぞれ検知信号を出力する。
前記磁気検出装置において、前記励磁コイルは、前記複数の検知用コイルがそれぞれ巻回される複数の検知用コアおよび前記複数の検知用コイルを囲むように巻回されている。
前記磁気検出装置において、前記励磁コイルは、単一のコイルである。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルのぞれぞれは、巻線型チップインダクタで構成されている。
前記磁気検出装置において、前記巻線型チップインダクタの幅は、0.3mm〜3.0mmである。
前記磁気検出装置において、前記複数の検知用コイルは、前記搬送路の幅全体に渡って配置されている。
本発明の一態様に係る実施形態に従った硬貨識別装置は、前記磁気検出装置を備える。
本発明の一態様に係る実施形態に従った磁気検出方法は、硬貨を第1の方向に搬送する搬送路に交流磁界を発生させる励磁ステップと、第2の方向に予め設定されたピッチで並んで配置された複数の検知用コイルによって、前記交流磁界による誘起電圧に基づいた検知信号を出力する出力ステップと、を有し、前記出力ステップでは、前記硬貨が前記搬送路を搬送されることで変化した前記交流磁界により誘起された誘起電圧に基づいて、前記複数の検知用コイルのそれぞれが検知信号を出力する。
本発明に係る磁気検出装置、硬貨識別装置および磁気検出方法によれば、硬貨を検出すための構成を簡易にしつつ、硬貨の微細部分を安定して検出することができる。
図1は、本発明の一態様である実施形態に係る硬貨識別装置の構成の一例を示す図である。 図2は、図1に示す磁気検出装置の構成の一例を示す図である。 図3は、図2に示す磁気検出装置の外観の一例を示す斜視図である。 図4は、図3に示す基板の外観の一例を示す斜視図である。 図5は、図4に示す基板に励磁コイルが配置された構成の一例を示す斜視図である。 図6は、図4に示す基板に励磁コイルが配置された構成を第1の方向から見た模式図である。 図7は、図4に示す基板を第2の方向から見た構成の一例を示す模式図である。 図8は、図4に示す基板を第2の方向から見た構成の他の例を示す模式図である。 図9は、図2に示す磁気検出装置の磁気検出部の硬貨が搬送されていない場合における各信号波形の一例を示す図である。 図10は、高周波の信号に対応する整流後の反射出力(上)と低周波の信号に対応する反射出力(下)とを示す図である。 図11は、高周波の信号に対応する整流後の透過出力(上)と低周波の信号に対応する透過出力(下)とを示す図である。 図12は、変形例に係る基板の外観の一例を示す斜視図である。 図13は、図12に示す基板に励磁コイルが配置された構成の一例を示す斜視図である。 図14は、図12に示す基板に励磁コイルが配置された構成を第1の方向から見た模式図である。 図15は、変形例に係る基板に励磁コイルが配置された構成を第1の方向から見た模式図である。 図16は、変形例に係る基板に励磁コイルが配置された構成を第1の方向から見た模式図である。 図17は、変形例に係る基板に励磁コイルが配置された構成を第1の方向から見た模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一態様である実施形態に係る硬貨識別装置1000の構成の一例を示す図である。また、図2は、図1に示す磁気検出装置100の構成の一例を示す図である。また、図3は、図2に示す磁気検出装置100の外観の一例を示す斜視図である。また、図4は、図3に示す基板Tの外観の一例を示す斜視図である。また、図5は、図4に示す基板Tに励磁コイルLXが配置された構成の一例を示す斜視図である。また、図6は、図4に示す基板Tに励磁コイルLXが配置された構成を第1の方向G1方向から見た模式図である。また、図7は、図4に示す基板Tを第2の方向G2方向から見た構成の一例を示す模式図である。また、図8は、図4に示す基板Tを第2の方向G2方向から見た構成の他の例を示す模式図である。
図1に示すように、硬貨識別装置1000は、磁気検出装置100と、制御部CONと、記憶部Mと、通信部50と、を備える。
磁気検出装置100は、搬送路を搬送される硬貨Kに磁界を印加し、この磁界による誘起電圧に基づいた検知信号に基づいて、判定用信号Sout(図2)を出力するようになっている。
また、制御部CONは、磁気検出装置100を制御するとともに、磁気検出装置100の磁気検出部D(図2の判定回路DC)が出力する判定用信号Soutに基づいて検知対象である硬貨Kの種類等を識別するようになっている。
この制御部CONは、例えば、図1に示すように、硬貨識別部10と、搬送制御部20と、磁気検出制御部30と、処理部40と、を備える。
例えば、硬貨識別部10は、判定用信号Soutと、予め検知対象となる硬貨Kに関して記憶部Mに記憶されている基準値等とを比較することにより、硬貨Kの種類等を特定する機能を有する。なお、硬貨Kは、例えば、単一の材質の硬貨や、また、第1の金属(合金)の円環状のリング部の径方向の内側にリング部とは異なる第2の金属(合金)のコア部とからなるバイカラー硬貨や、異なる材質の金属(合金)の層状構造からなるクラッド硬貨等である。以下では、硬貨Kがバイカラー硬貨である場合を例として説明する。
この制御部CONは、例えば、各種の処理を実現するためのソフトウェアプログラムと、当該ソフトウェアプログラムを実行するCPUと、当該CPUによって制御される各種ハードウェア等によって構成されている。各部の動作に必要なソフトウェアプログラムやデータの保存には、記憶部Mや、別途専用に設けられたRAMやROM等のメモリやハードディスク等が利用される。
また、搬送制御部20は、検知対象である硬貨Kを搬送する、磁気検出装置100の搬送部Fを、制御するようになっている。
また、磁気検出制御部30は、磁気検出装置100の磁気検出部Dおよび搬送部Fを制御するようになっている。
また、処理部40は、各部の動作に必要な各種の処理を実行するようになっている。
また、記憶部Mは、揮発性又は不揮発性のメモリやハードディスク等の記憶装置で構成され、硬貨識別装置1000で行われる処理に必要な各種のデータを記憶するために利用される。
この記憶部Mは、制御部CONによる識別結果を記憶するようになっている。また、記憶部Mは、検知対象である硬貨Kの判別処理等を行うために利用される各種の基準値と、これらに関連する情報とを記憶している。
また、通信部50は、硬貨識別装置1000の外部からの信号を受信し、硬貨識別装置1000から外部へ信号を送信する機能を有する。
この通信部50によって、例えば、外部からの信号を受信して、制御部CONの動作設定を変更したり、記憶部Mに記憶されているソフトウェアプログラムやデータの更新、追加及び削除の処理を行ったり、硬貨識別装置1000による検知対象である硬貨Kの識別結果を外部へ出力することができる。
ここで、図2、図3に示すように、磁気検出装置100は、搬送部Fにより硬貨Kを搬送路Rの第1の方向(搬送方向)G1に搬送して、硬貨Kに磁界を印加し、この磁界による誘起電圧に基づいた検知信号に基づいて、判定用信号Soutを出力するようになっている。なお、図2においては、簡単のため反射検知用コイルL1および透過検知用コイルL2を1個ずつ表記している。そして、処理部Wの各構成も、各反射検知用コイルL1および透過検知用コイルL2に対応して設けられる。また、図3においては、搬送部Fおよび処理部Wは省略されている。
この磁気検出装置100は、例えば、図1、図2に示すように、磁気検出部Dと、搬送部Fと、を備える。
そして、磁気検出装置100の搬送部Fは、例えば、図3に示すように、硬貨Kを第1の方向G1に搬送路R上に搬送するようになっている。特に、搬送部Fは、搬送路Rの搬送路面Raと硬貨Kの硬貨面Kaとが平行になるように、硬貨Kを搬送するようになっている。この搬送部Fは、硬貨Kを搬送するための搬送機構を備える。なお、この搬送部Fは、必要に応じて、硬貨Kを搬送路Rの片側に寄せて、搬送するようにしてもよい。
なお、図6の例では、この搬送部Fは、開口部Aに繋がり且つ搬送路Rの片側に対向する領域AXに配置される。
また、磁気検出装置100の磁気検出部Dは、例えば、図2に示すように、センサ部(硬貨識別用磁気センサ)Yと、処理部Wと、を備える。
磁気検出部Dのセンサ部Yは、例えば、図2に示す、交流電源Zと、励磁コイル(1次コイル)LXと、複数の検知用コイル(2次コイル)L(L1、L2)と、図3に示す基板(プリント基板)Tと、を備える。なお、基板Tは、図2においては省略されている。
交流電源Zは、交流電圧S1を生成するようになっている。この交流電源Zは、例えば、図3に示す基板Tに配置されている。なお、交流電圧S1は、例えば、2つの特定周波数を含む交流電圧(合成信号)である。
また、励磁コイルLXは、交流電源Zが出力した交流電圧(合成信号)S1が印加されて、搬送路Rに磁界MFを生成するようになっている(図2)。この励磁コイルLXは、搬送路Rの下方に配置されている。
なお、本実施形態では、励磁コイルLXは、単一のコイルである。このように、励磁コイルLXを単一のコイルとすることで、処理回路を簡素化することができる。すなわち、検知信号のクロストーク対策等が不要となる。なお、励磁コイルLXは、複数のコイル(1次コイル)で構成されていてもよい。
また、励磁コイルLXは、例えば、図4、図5、図6に示すように、複数の反射検知用コイルL1がそれぞれ巻回される複数の検知用コアCO1および複数の反射検知用コイルL1を囲むように巻回されている。この場合、図2に示す励磁用コアCOXは、複数の検知用コアCO1で代用されることとなる。
また、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、例えば、図4に示すように、第2の方向G2に予め設定されたピッチで並んで配置されている。なお、第2の方向G2は、第1の方向G1と直交し且つ搬送路Rの搬送路面Raと平行(基板Tの基板面T1、T2と平行)である。
この複数の検知用コイルL(L1、L2)は、励磁コイルLXが発生する磁界MFにより誘起電圧を誘起し、誘起電圧に基づいた検知信号S21、S22を出力するようになっている。そして、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、硬貨Kが搬送路Rを搬送されることで変化した磁界MFにより誘起された誘起電圧に基づいて、それぞれ検知信号S21、S22を出力する。
ここで、既述の搬送部Fにより、搬送路Rの搬送路面Raと硬貨Kの硬貨面Kaとが平行になるように、硬貨Kが搬送されるようになっている。そして、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、搬送路Rの搬送路面Raと平行に且つ第2の方向G2に予め設定されたピッチで並んで配置されている。
そして、この複数の検知用コイルL(L1、L2)は、搬送路Rの下方に配置された複数の反射検知用コイルL1を含む。この反射検知用コイルL1は、例えば、図2に示すように、検知用コアCO1に巻回されている。
この反射検知用コイルL1は、励磁コイルLXが発生する磁界MFが搬送路Rを搬送されている硬貨Kで反射した磁界により誘起電圧を誘起し、この誘起電圧に基づいた検知信号S21を出力するようになっている。
また、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、搬送路Rの上方に配置された複数の透過検知用コイルL2を含む。この透過検知用コイルL2は、例えば、図2に示すように、検知用コアCO2に巻回されている。
この透過検知用コイルL2は、励磁コイルLXが発生する磁界MFが搬送路Rを搬送されている硬貨Kを透過した磁界により誘起電圧を誘起し、この誘起電圧に基づいた検知信号S22を出力するようになっている。
なお、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、少なくとも硬貨Kの中心が基板Tの開口部Aを通過するときの磁界MFに応じて誘起された誘起電圧に基づいてそれぞれ検知信号S21、S22を出力するようになっている。
ここで、例えば、硬貨Kが既述のバイカラー硬貨である場合、図3、図6に示すように、第1の金属で構成される第1の部分(コア部)K1と、第1の金属と異なる第2の金属で構成される第2の部分(リング部)K2とを含む。そして、硬貨面Kaに垂直な硬貨Kの断面の直径方向における、第2の部分K2の幅は、第1の部分K1の幅よりも狭くなっている。なお、硬貨Kの第2の部分K2の幅(硬貨の直径方向における幅)は、例えば、3mm以上である。
そして、反射検知用コイルL1および透過検知用コイルL2は、上記第2の部分K2の幅よりも狭い既述のピッチで、第2の方向G2に並んで配置されている。なお当該ピッチは、例えば、0.2mm〜3.0mmである。
これにより、反射検知用コイルL1および透過検知用コイルL2は、硬貨Kが既述のバイカラー硬貨である場合、第1の部分(コア部)K1および第2の部分(リング部)K2それぞれに対して、少なくとも1つの巻線型チップインダクタが対応させることができる。すなわち、バイカラー硬貨の微細部分に対応する磁気信号を確実に採取することができる。
また、図4、図5に示すように、基板Tは、励磁コイルLXおよび複数の検知用コイルL(L1、L2)が配置されている。
このように、基板T上に検出素子である励磁コイルLXおよび複数の検知用コイルLを実装することで、同一基板T上に処理部Wを実装することも可能であり、ハーネスが不要で耐ノイズ性に優れた磁気センサを構成することができる。
より詳しくは、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、例えば、図3、図4に示すように、基板Tの開口部A(搬送路R)に隣接して、基板Tの第1の基板面T1上に配置されている。
そして、搬送路Rは、例えば、この基板Tの開口部Aを貫通するように配置され、且つ、搬送方向である第1の方向(搬送方向)G1が基板Tの基板面T1、T2に垂直になるように配置される。
なお、基板Tには、処理部W、制御部CON、記憶部M、および、通信部50が配置(集積)されるようにしてもよい。
これにより、センサ部Yに隣接して処理部W等を実装が可能となる。特に、基板面T1、T2が搬送方向である第1の方向G1に垂直な基板Tに、センサ部Yおよび処理部W等を実装するため、硬貨Kの搬送方向に対して磁気検出装置100の小型化が可能となる。
なお、図7に示すように、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、基板Tの開口部A(搬送路R)に隣接して、基板Tの第1の基板面T1の裏側の第2の基板面T2上にも配置(例えば、千鳥配置)されているようにしてもよい。
これにより、所定の幅の搬送路Rに対して、より多くの検知用コイルL(L1、L2)を配置することができるため、検出精度を向上することができる。
なお、検知用コイルL(L1、L2)は、例えば、巻線型チップインダクタである。この巻線型チップインダクタは、電気エネルギーを磁気の形で蓄えることができる受動電子部品であり、基本的には磁性材(コア)に導線(コイル)を巻いた構造を有する。この巻線型チップインダクタは、高密度実装が可能である。例えば、図4に示すように、この巻線型チップインダクタを基板T上に密に実装することで、微細部分の磁気信号を採取できる磁気センサが実現可能である。
そして、第2の方向G2における巻線型チップインダクタの幅は、例えば、0.3mm〜3.0mmである。この場合、硬貨Kが既述のバイカラー硬貨である場合、第1の部分(コア部)K1および第2の部分(リング部)K2それぞれに対して、少なくとも1つの巻線型チップインダクタが対応させることができる。すなわち、バイカラー硬貨の微細部分に対応する磁気信号を確実に採取することができる。
そして、巻線型チップインダクタである複数の検知用コイルL(L1、L2)は、例えば、搬送路Rの幅全体(第2の方向G2)に渡って対応するように第2の方向G2に配置されているようにしてもよい。
これにより、微少な巻線型チップインダクタを使用することで高解像度化でき、バイカラー硬貨が搬送路Rのどの位置を搬送されても、バイカラー硬貨の複合部材は必ずどれかの巻線型チップインダクタ近傍を通過する。これによって、搬送部Fは、片寄等の搬送機構が不要となるため構成が簡易になり、磁気検出装置100は片搬送に依存することなく安定した出力を得ることができる。
なお、既述の第2の方向G2は、第1の方向G1と直交し且つ搬送路Rの搬送路面Raと直交するようにしてもよい。すなわち、この場合、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、開口部Aの側部に配置されることとなる。
これにより、例えば、硬貨Kが既述のクラッド構造のバイカラー硬貨である場合、異なる材質のそれぞれに対して、複数の検知用コイルL(L1、L2)を対応させることができる。すなわち、バイカラー硬貨の微細部分に対応する磁気信号を確実に採取することができる。
また、図2に示すように、処理部Wは、センサ部Yが出力したに検知信号を取得し、この検出信号を信号処理して判定用信号Soutを出力するようになっている。
この処理部Wは、例えば、図2に示すように、反射側アンプAMP1と、反射側ローパスフィルタLPF1と、反射側ハイパスフィルタHPF1と、反射側整流平滑回路RE1と、反射側AD変換回路ADC1と、透過側アンプAMP2と、透過側ローパスフィルタLPF2と、透過側ハイパスフィルタHPF2と、透過側整流平滑回路RE2と、透過側AD変換回路ADC2と、判定回路DCと、を備える。
反射側アンプAMP1は、反射検知用コイルL1が出力した検知信号S21を増幅するようになっている。
また、反射側ローパスフィルタLPF1は、反射側アンプAMP1が増幅した検知信号S21をフィルタリングして、増幅された検知信号S21の低周波成分(信号S31)を出力するようになっている。
例えば、この反射側ローパスフィルタLPF1は、増幅された検知信号S21について、予め規定された遮断周波数より低い周波数の成分をほぼ減衰させることなく、また、当該遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させる。
また、反射側ハイパスフィルタHPF1は、反射側アンプAMP1が増幅した検知信号S21をフィルタリングして、増幅された検知信号S21の高周波成分(信号S41)を出力するようになっている。なお、この反射側ハイパスフィルタHPF1は、BPF(帯域通過フィルタ)回路であってもよい。
例えば、この反射側ハイパスフィルタHPF1は、検知信号S21について、予め規定された遮断周波数より高い周波数の成分をほぼ減衰させることなく、また、当該遮断周波数より低い周波数の成分を逓減させる。
また、反射側整流平滑回路RE1は、反射側ハイパスフィルタHPF1が出力した信号S41を整流し且つ平滑化して信号S51を出力するようになっている。
また、反射側AD変換回路ADC1は、反射側ローパスフィルタLPF1が出力した信号S31と反射側整流平滑回路RE1が出力した信号S51とを、アナログ/デジタル変換したデジタル信号を出力するようになっている。
また、透過側アンプAMP2は、透過検知用コイルL2が出力した検知信号S22を増幅するようになっている。
また、透過側ローパスフィルタLPF2は、透過側アンプAMP2が増幅した検知信号S22をフィルタリングして、増幅された検知信号S22の低周波成分(信号S32)を出力するようになっている。
例えば、この透過側ローパスフィルタLPF2は、増幅された検知信号S22について、予め規定された遮断周波数より低い周波数の成分をほぼ減衰させることなく、また、当該遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させる。
また、透過側ハイパスフィルタHPF2は、透過側アンプAMP2が増幅した検知信号S22をフィルタリングして、増幅された検知信号S22の高周波成分(信号S42)を出力するようになっている。なお、この透過側ハイパスフィルタHPF2は、BPF(帯域通過フィルタ)回路であってもよい。
例えば、この透過側ハイパスフィルタHPF2は、検知信号S22について、予め規定された遮断周波数より高い周波数の成分をほぼ減衰させることなく、また、当該遮断周波数より低い周波数の成分を逓減させる。
また、透過側整流平滑回路RE2は、透過側ハイパスフィルタHPF2が出力した信号S42を整流し且つ平滑化して信号S52を出力するようになっている。
また、透過側AD変換回路ADC2は、透過側ローパスフィルタLPF2が出力した信号S32と透過側整流平滑回路RE2が出力した信号S52とを、アナログ/デジタル変換したデジタル信号を出力するようになっている。
そして、判定回路DCは、反射側AD変換回路ADC1と透過側AD変換回路ADC2とが出力したデジタル信号を信号処理して、判定用信号Soutを出力するようになっている。
すなわち、この磁気検出装置100は、搬送路を搬送される硬貨Kに磁界を印加し、この磁界による誘起電圧に基づいた検知信号に基づいて、判定用信号Soutを出力する。
そして、既述のように、制御部CONは、磁気検出装置100の磁気検出部Dが出力する判定用信号Soutに基づいて検知対象である硬貨Kの種類等を識別する。
次に、以上のような構成を有する磁気検出装置100の動作(磁気検出方法)について説明する。図9は、図2に示す磁気検出装置100の磁気検出部Dの硬貨Kが搬送されていない場合における各信号波形の一例を示す図である。
なお、図9において、一例として、反射側の各信号波形を示しているが、透過側の信号波形も同様である。
図9に示すように、交流電圧S1は2つの特定周波数を含む交流電圧(合成信号)である。そして、励磁コイルLXが、交流電源Zが出力した交流電圧(合成信号)S1が印加されて、搬送路Rに磁界MFを生成する。
そして、反射検知用コイルL1が、励磁コイルLXが発生する磁界MFにより誘起電圧を誘起し、この誘起電圧に基づいた検知信号S21を出力する。
そして、反射側ローパスフィルタLPF1が、反射側アンプAMP1が増幅した検知信号S21をフィルタリングして、増幅された検知信号S21の低周波成分(信号S31)を出力する。
一方、反射側ハイパスフィルタHPF1は、反射側アンプAMP1が増幅した検知信号S21をフィルタリングして、増幅された検知信号S21の高周波成分(信号S41)を出力する。
さらに、反射側整流平滑回路RE1が、反射側ハイパスフィルタHPF1が出力した信号S41を整流し且つ平滑化して信号S51を出力する。
この図9に示すように、硬貨Kが搬送されていないので、低周波成分の信号S31の周期が一定であり、高周波成分を整流して平滑化した信号S51は一定である。
ここで、搬送される硬貨Kの通過によって複数の検知用コイルLの検知信号S21、S22が変動すると、信号S31、S51が変動することとなる。
このように、磁気検出装置100は、搬送される硬貨Kの通過によって複数の検知用コイルLの検知信号S21、S22が変動することを利用して、硬貨Kを識別するための判定用信号Soutを出力する。
次に、図10は、高周波の信号S51に対応する整流後の反射出力(上)と低周波の信号S31に対応する反射出力(下)とを示す図である。また、図11は、高周波の信号S52に対応する整流後の透過出力(上)と低周波の信号S32に対応する透過出力(下)とを示す図である。なお、図10において、13ch〜36chは、複数(24個)の反射検知用コイルL1に対応し、図11において、1ch〜12chは、複数(12個)の透過検知用コイルL2に対応する。
図10に示すように、搬送される硬貨Kの通過によって複数の反射検知用コイルL1の検知信号S21が変動することにより、18ch〜29chの反射検知用コイルL1の高周波の信号S51に対応する整流後の反射出力と低周波の信号S31に対応する反射出力が変化している。
このように、搬送される硬貨Kの通過によって複数の反射検知用コイルL1の検知信号S21が変動することにより、硬貨Kの外形に応じた出力とその材質に応じた出力を得ることができる。すなわち、硬貨(媒体)Kの外部で得られる出力を使用することで外形に応じた出力を得る。又、硬貨Kの中心部の出力でその材質に応じた出力を得ることができる。これにより、バイカラー硬貨のような異なる材質の出力も得ることが可能となる。
また、図11に示すように、搬送される硬貨Kの通過によって複数の透過検知用コイルL2の検知信号S22が変動することにより、1ch〜8chの透過検知用コイルL2の高周波の信号S52に対応する整流後の反射出力と低周波の信号S32に対応する反射出力が変化している。
このようにして得られる透過側の出力を加えるとさらに、外形に応じた出力と材質に応じた出力を得ることが可能とあり、性能が向上する。これにより、透過側、反射側双方の出力を用いた判定も使用することが可能となる。
上記のように、磁気検出装置100は、搬送される硬貨Kの通過によって複数の検知用コイルLの検知信号S21、S22が変動することを利用した硬貨識別を、高精度に行うことができる。
なお、既述のように、複数の検知用コイルL(L1、L2)は、少なくとも硬貨Kの中心が基板Tの開口部Aを通過するときの磁界MFに応じて誘起された誘起電圧に基づいてそれぞれ検知信号S21、S22を出力する。処理部Wは、この検知信号S21、S22を用いて判定用信号Soutを出力する。そして、制御部CONは、この判定用信号Soutに基づいて検知対象である硬貨Kの種類等を識別することで、各信号の取得のタイミングを調整する必要がない。これにより、制御部CONの処理速度を高速化することができる。
以上のように、本実施の形態に係る磁気検出装置、硬貨識別装置、および、磁気検出装置の磁気検出方法によれば、磁気検出装置の構成を簡易にしつつ、硬貨の微細部分を安定して検出することができる。
(変形例)
ここで、既述の実施形態で説明した磁気検出装置100の基板Tの構成、および、この基板Tに配置される励磁コイルLXおよび複数の検知用コイルL(L1、L2)の構成は一例であり、この構成に限られない。すなわち、以下の基板Tの構成、および、この基板Tに配置される励磁コイルLXおよび複数の検知用コイルL(L1、L2)の構成も、磁気検出装置100に適用される。また、検知用コイルで励磁するように切り替えて使用することも可能である。
図12は、変形例に係る基板Tの外観の一例を示す斜視図である。また、図13は、図12に示す基板Tに励磁コイルLXが配置された構成の一例を示す斜視図である。また、図14は、図12に示す基板Tに励磁コイルLXが配置された構成を第1の方向G1方向から見た模式図である。
図12ないし図14に示すように、複数の反射検知用コイルL1は、第2の方向G2に、基板T上に2列に配置されているようにしてもよい。同様に、複数の透過検知用コイルL2は、第2の方向G2に、基板T上に2列に配置されているようにしてもよい。これにより、検出精度を向上することができる。
そして、図14に示すように、搬送部Fは、開口部Aに繋がり且つ搬送路Rの中央に対向する領域AXに配置されるようにしてもよい。
また、図15は、変形例に係る基板Tに励磁コイルLXが配置された構成を第1の方向G1方向から見た模式図である。
図15に示すように、搬送部Fを省略するようにしてもよい。この場合、硬貨Kは、例えば、押し出し機構等で搬送路R上に打ち出されたり、自重で転動し搬送路Rを通過したりすることになる。
また、図16は、変形例に係る基板Tに励磁コイルLXが配置された構成を第1の方向G1方向から見た模式図である。
図16に示すように、透過検知用コイルL2を省略するようにしてもよい。
また、図17は、変形例に係る基板Tに励磁コイルLXが配置された構成を第1の方向G1方向から見た模式図である。
図17に示すように、反射検知用コイルL1を省略するようにしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2016年3月25日出願の特願2016−062333の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、全て本願に援用される。
1000 硬貨識別装置
100 磁気検出装置
CON 制御部
M 記憶部
D 磁気検出部
F 搬送部
10 硬貨識別部
20 搬送制御部
30 磁気検出制御部
40 処理部
50 通信部
AMP1 反射側アンプ
LPF1 反射側ローパスフィルタ
HPF1 反射側ハイパスフィルタ
RE1 反射側整流平滑回路
ADC1 反射側AD変換回路
AMP2 透過側アンプ
LPF2 透過側ローパスフィルタ
HPF2 透過側ハイパスフィルタ
RE2 透過側整流平滑回路
ADC2 透過側AD変換回路
DC 判定回路

Claims (21)

  1. 硬貨を第1の方向に搬送する搬送路に交流磁界を発生させる励磁コイルと、
    第2の方向に予め設定されたピッチで並んで配置され、前記交流磁界による誘起電圧に基づいた検知信号を出力する複数の検知用コイルと、
    を備え、
    前記複数の検知用コイルは、前記硬貨が前記搬送路を搬送されることで変化した前記交流磁界により誘起された誘起電圧に基づいて、それぞれ検知信号を出力する
    磁気検出装置。
  2. 前記励磁コイルは、前記搬送路の前記硬貨を搬送する搬送路面と反対側に配置されている
    請求項1に記載の磁気検出装置。
  3. 前記複数の検知用コイルは、前記搬送路の前記硬貨を搬送する搬送路面と反対側に配置された複数の反射検知用コイルを含む
    請求項1または2に記載の磁気検出装置。
  4. 前記複数の検知用コイルは、前記搬送路の前記硬貨を搬送する搬送路面側に配置された複数の透過検知用コイルを含む
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  5. 前記複数の検知用コイルは、前記搬送路の搬送路面と平行になるように配置され、
    前記硬貨は、硬貨面が前記搬送路の搬送路面と平行になるように搬送される
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  6. 前記複数の検知用コイルは、前記第1の方向と直交し、かつ前記搬送路の搬送路面と平行である
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  7. 前記複数の検知用コイルは、前記第1の方向と直交し、かつ前記搬送路の搬送路面と垂直をなす
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  8. 前記硬貨は、同心円状に区切られた材料の異なる中心位置側の第1の部分と外側の第2の部分とを有し、
    前記複数の検知用コイルのそれぞれは、半径方向における前記第2の部分の幅よりも狭いピッチで配置されている
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  9. 前記ピッチは、0.2mm〜3.0mmである、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  10. 前記搬送路は、基板に設けられた開口部を貫通するように配置され、
    前記励磁コイルおよび前記複数の検知用コイルは、前記基板に配置されている
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  11. 前記複数の検知用コイルは、前記基板の第1の基板面上に配置されている
    請求項10に記載の磁気検出装置。
  12. 前記複数の検知用コイルは、前記基板の前記第1の基板面の裏側の第2の基板面上にも配置されている
    請求項11に記載の磁気検出装置。
  13. 前記基板は、前記励磁コイルに交流電圧を供給する交流電源を有する
    請求項10に記載の磁気検出装置。
  14. 前記複数の検知用コイルは、前記硬貨の中心が前記基板の開口部を通過するときの前記交流磁界に応じて誘起された誘起電圧に基づいてそれぞれ検知信号を出力する
    請求項10に記載の磁気検出装置。
  15. 前記励磁コイルは、前記複数の検知用コイルがそれぞれ巻回される複数の検知用コアおよび前記複数の検知用コイルを囲むように巻回されている
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  16. 前記励磁コイルは、単一のコイルである
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  17. 前記複数の検知用コイルのぞれぞれは、巻線型チップインダクタで構成されている
    請求項1乃至16のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  18. 前記巻線型チップインダクタの幅は、0.3mm〜3.0mmである
    請求項17に記載の磁気検出装置。
  19. 前記複数の検知用コイルは、前記搬送路の幅全体に渡って配置されている
    請求項1乃至18のいずれか一項に記載の磁気検出装置。
  20. 請求項1乃至19のいずれか一項に記載の磁気検出装置、
    を備える硬貨識別装置。
  21. 硬貨を第1の方向に搬送する搬送路に交流磁界を発生させる励磁ステップと、
    第2の方向に予め設定されたピッチで並んで配置された複数の検知用コイルによって、前記交流磁界による誘起電圧に基づいた検知信号を出力する出力ステップと、
    を有し、
    前記出力ステップでは、前記硬貨が前記搬送路を搬送されることで変化した前記交流磁界により誘起された誘起電圧に基づいて、前記複数の検知用コイルのそれぞれが検知信号を出力する
    磁気検出方法。
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