JP6924793B2 - 金属検出機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば食品や衣類等の被検査物中の金属の有無を検出する金属検出機に関する。
従来、この種の金属検出機としては、特許文献1に記載の金属検出機が知られている。特許文献1に記載の金属検出機は、被検査物を所定の搬送方向に搬送する搬送面に対して平行な平面内に環状に巻かれ磁界を発生する励磁コイルと、励磁コイルの内側に設けられ金属を検出する検出コイルと、を備え、検出コイルは、長手方向が搬送方向に沿うよう配置され、励磁コイルの面と平行な方向、かつ、搬送方向に直交する方向に板厚方向を有する矩形平板状の磁気コアと、磁気コアに互いに逆方向に巻かれ直列に接続された少なくとも一対のコイルと、を備えている。
これにより、特許文献1に記載の金属検出機は、被検査物中の金属の検出感度の向上及び省スペース化を図ることができる。
また、特許文献1に記載の金属検出機は、コイル間隔が互いに異なる2対のコイルを1つの磁気コイルに設けることで検出コイルを構成しているので、より広範な感度領域に感度を有することできる。
特開2016−217947号公報
金属を高感度に検出するためには検出コイルの出力電圧がゼロになるよう位置を最適化する必要がある。しかしながら、検出コイルが2対の場合は製造誤差等によっては、一方の対に対して位置を最適にした場合、もう一方の対に対しては位置が最適にできない場合があった。これによって被検査物に金属が含まれていない場合であっても検出コイルから出力電圧が発生してしまう場合があった。また、従来の金属検出機の検出コイルにあっては、1つの共通する磁気コアに2対のコイルを配置しているため、コイル同士の電気的、磁気的な結合の影響が生じてしまうことがあった。
そこで、本発明は前述のような事情に鑑みてなされたものであり、検出コイルの位置調整の最適化を可能とし、かつコイル同士の結合の影響を低減することにより高感度に金属を検出できる金属検出機を提供することを目的とする。
本発明に係る金属検出機は、磁界中を移動する被検査物中の金属の有無を検出する金属検出機であって、前記被検査物を所定の搬送方向に搬送する搬送面に対して平行な平面及び垂直な平面の何れか一方の平面内に環状に巻かれ前記磁界を発生する励磁コイルと、前記金属を検出する第1の検出コイルと第2の検出コイルと、を備え、前記第1の検出コイルは、前記被検査物の搬送方向に長手方向を有し、かつ、前記励磁コイルの面と平行な方向であって前記搬送方向に直交する方向に板厚方向を有する矩形平板状の第1の磁気コアと、前記第1の磁気コアに第1の間隔を隔てて巻かれた一対の第1のコイルと、を備え、前記第2の検出コイルは、前記被検査物の搬送方向に長手方向を有し、かつ、前記励磁コイルの面と平行な方向であって前記搬送方向に直交する方向に板厚方向を有する矩形平板状の第2の磁気コアと、前記第2の磁気コアに前記第1の間隔と異なる第2の間隔を隔てて巻かれた一対の第2のコイルと、を備えていることを特徴とする。
この構成により、両方の検出コイルのバランス調整が独立に容易にでき、高感度に金属を検出できる。また、検出コイルからの金属までの距離によって信号を分解できる。このため、被検査物における金属のおおよその混入位置を特定できる。
本発明に係る金属検出機は、前記第2の検出コイル及び前記第1の検出コイルの少なくとも一方が、複数個設けられていることを特徴とする。
この構成により、搬送面の幅方向の複数の部分で感度よく被検査物中の金属を検出することができる。
本発明に係る金属検出機は、前記一対の第1のコイルが互いに逆向きに巻かれ、前記一対の第2のコイルが互いに逆向きに巻かれていることを特徴とする。
この構成により、金属が通過しないときは一対の第1のコイルおよび一対の第2コイルにおいて誘起電圧が打ち消し合い、第1および第2の検出コイルから電圧が出力されないので、金属が通過する際に高感度に金属を検出できる。
本発明は、検出コイルのバランス調整が独立に容易にでき、より高感度に金属を検出できる金属検出機を提供することができる。
本発明に係る金属検出機の一実施形態における構成を模式的に示す図であり、(A)は側面図、(B)は斜視図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における金属検出処理装置を模式的に示す図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における金属検出の原理の説明図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における、一対のコイルの間隔が狭い検出コイルの出力電圧を説明する図であり、(A)は金属の通過位置ごとの出力電圧を示す図、(B)は金属の通過高さを示す図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における、一対のコイルの間隔が広い検出コイルの出力電圧を説明する図であり、(A)は金属の通過位置ごとの出力電圧を示す図、(B)は金属の通過高さを示す図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における金属検出部の第1の配置例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における金属検出部の第2の配置例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における金属検出部の第3の配置例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における金属検出部の第4の配置例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。 本発明に係る金属検出機の一実施形態における金属検出部の第5の配置例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本発明に係る金属検出機の一実施形態における構成について図1〜図10を用いて説明する。
図1(A)、(B)に示すように、本実施形態における金属検出機1は、異物である金属の検出処理を行う金属検出処理装置10と、搬送手段としてのコンベア40と、を備え、被検査物5中の金属6の有無を検出するものである。
コンベア40は、図示した搬送方向に被検査物5を搬送する無端環状のコンベアベルト41と、搬送ローラ42及び43と、を備えている。コンベアベルト41は、被検査物5を載置し搬送方向に搬送する搬送面41aを有する。
金属検出処理装置10は、金属検出部20を備えている。金属検出部20は、コンベアベルト41の近傍の、搬送面41aに対してほぼ平行な位置に配置されている。
図1(A)に示すように、金属検出処理装置10は金属検出回路30を備えており、金属検出回路30は金属検出部20に接続されている。
図2に示すように、金属検出回路30は、発振器31と、増幅手段としての差動増幅器32と、検波部33と、ADC(アナログデジタル変換器)34と、判定部35と、結果表示部36とを備えている。
金属検出部20は、磁界を発生する励磁コイル25と、この励磁コイル25の面とほぼ平行な方向、かつ、搬送方向にほぼ直交する方向(「搬送面41aの幅方向」ともいう)に並んだ検出コイル26、27と、を備えている。検出コイル26、27は、それぞれ本発明における第1の検出コイル、第2の検出コイルを構成する。なお、図2中、搬送面41aの幅方向を単に「幅方向」と記している。
励磁コイル25は、矩形状の形状を有し、搬送面41a(図1参照)の近傍の、搬送面41aとほぼ平行な平面内に環状に巻かれている。励磁コイル25の巻き数は、例えば1〜5ターン程度である。
この励磁コイル25は、発振器31に接続され、被検査物5が通過する領域に磁界を発生するようになっている。なお、励磁コイル25の形状は矩形状に限定されず、円形状、楕円形状等であってもよい。
励磁コイル25は、搬送面41aに対して平行な平面内に巻かれることに限定されず、搬送面41aに対して垂直な平面内に環状に巻かれるものであってもよい。
検出コイル26、27は、後述する磁気コアと一対のコイルとをそれぞれ備えている。検出コイル26と検出コイル27とは、一対のコイルの間隔が異なる他は、同様に構成および配置されているため、検出コイル26の詳細について説明し、検出コイル27については説明を省略する。
検出コイル26は、細長い矩形平板状の複数の磁気コア26aと、この磁気コア26aに巻かれた一対のコイル26b及び26cと、を備えている。
磁気コア26aは、扁平形状の磁性体、例えばアモルファス磁性体で形成され、長手方向が搬送方向に沿うよう配置されている。また、磁気コア26aは、搬送面41aの幅方向に板厚方向を有し、その板厚方向に複数積層されている。なお、磁気コア26aは、1枚の構成であってもよい。
コイル26b及び26cは、それぞれ、積層された磁気コア26aに、互いに逆方向に巻かれている。コイル26b及び26cの一端は差動増幅器32の一方の入力端子に接続されている。コイル26b及び26cの他端は、グランドに接続されている。
一方、検出コイル27は、検出コイル26の磁気コア26a、コイル26b、26cに代わって、磁気コア27a、コイル27b、27cを備えている。
本実施例では、検出コイル27の一対のコイル27b、27cの間隔は、検出コイル26の一対のコイル26b、26cの間隔よりも狭く設定されている。なお、一対のコイル27b、27cと一対のコイル26b、26cとで、巻きピッチは等しい。
磁気コア26a、27aは、それぞれ本発明における第1の磁気コア、第2の磁気コアを構成している。一対のコイル26b、26cは、本発明における第1のコイルを構成し、一対のコイル27b、27cは、本発明における第2のコイルを構成している。
検出コイル26の一対のコイル26b、26cの間隔(広い間隔)は、本発明における第1の間隔に相当し、検出コイル27の一対のコイル27b、27cの間隔(狭い間隔)は、本発明における第2の間隔に相当する。
発振器31は、例えば、周波数が数kHz〜10MHzの発振信号を生成し、金属検出部20の励磁コイル25及び検波部33に出力するようになっている。
一方の差動増幅器32は、2つの入力端子及び1つの出力端子を有する。差動増幅器32において、入力端子はコイル26b及び26cの一端に接続されている。差動増幅器32は、一対のコイル26b、26cからの信号電圧の差をとって増幅するようになっている。
他方の差動増幅器32は、2つの入力端子及び1つの出力端子を有する。差動増幅器32において、入力端子はコイル27b及び27cの一端に接続されている。差動増幅器32は、一対のコイル27b、27cからの信号電圧の差をとって増幅するようになっている。
検波部33は、発振器31と、差動増幅器32の出力端子とに接続され、発振器31の出力に同期させて差動増幅器32の出力信号を同期検波するようになっている。
ADC34は、検波部33の出力信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換するようになっている。判定部35は、ADC34の出力端子に接続され、これらの出力信号に基づいて、予め設定された判定用閾値を参照して被検査物5中の金属6の有無を判定するようになっている。
結果表示部36は、判定部35による金属6の有無の判定結果を例えば液晶画面に表示するようになっている。
次に、金属検出部20の金属検出の原理について説明する。検出コイル26、27は、励磁コイル25の内側に、搬送面41aの幅方向に板厚方向を有する磁気コア26a、27aの長手方向が搬送方向に沿って配置されている。また、コイル26b及び26cは、互いに逆方向に巻かれており、コイル27b及び27cも、互いに逆方向に巻かれている。
すなわち、励磁コイル25が発生する磁界の方向と、検出コイル26、27の感度軸とが直交している。検出コイル26、27は、励磁コイル25に交流電流を流しても金属6が通過しないときは誘起電圧を生じないよう配置位置が調整されている。通常、検出コイル26、27は、励磁コイル25の幅方向の一方と他方との中間の位置に配置すれば誘起電圧が生じない。図3は、励磁コイル25の幅方向の一方と他方との中間の位置に検出コイル27を配置した例を示している。このようにすることで、検出コイル26の一対のコイル26b、26cの両方に均等に励磁コイル25の磁束が作用し、検出コイル26は誘起電圧を発生しない。検出コイル27においても、一対のコイル27b、27cの両方に均等に励磁コイル25の磁束が作用し、検出コイル27は誘起電圧を発生しない。ここで、誘起電圧が生じないとは、誘起電圧がゼロボルトであることのみを意味するものではなく、金属6を検出できる程度に誘起電圧が低い状態にあることをいう。
また、金属検出機1は、上記の配置に加え、検出コイル26、27を差動構成に接続しているため、高い平衡性が実現でき、高感度の検出を可能としている。
さらに、金属検出機1は、磁気コア26a、27aの板厚方向を搬送面41aの幅方向としているので、励磁コイル25が発生する磁束の通過可能な断面積が極めて狭くなって、磁気コア26a、27aに渦電流が発生し難い構造である。その結果、磁気コア26a、27aの板厚方向が搬送面41aと直交するものと比べ、金属検出機1は、励磁コイル25のパワーが渦電流により消費され難くなるので、低消費電力を図ることができる。また、磁気コア26a、27aに渦電流が発生し難くなるので、検出コイル26、27の出力信号のバランスがとり易くなり、出力信号の安定化を図ることができる。
さらに、金属検出機1は、磁気コア26a、27aをその板厚方向に積層することにより、磁性体の体積を増やすことができるので、金属の検出感度をより向上させることができる。
検出コイル26、27から外部への接続部で用いるコイル線は、磁界の影響を避けるため、ツイストペア線にするのが好ましい。
図4(B)に示すように、検出コイル27の上部を金属6が通過すると、励磁コイル25が発生した磁界によって金属6中に新たな磁界が発生する。この場合、金属6が導体か磁性体かによりメカニズムが異なる。磁性体の場合は、金属6が磁化し新たな磁界を発生し、導体の場合は金属6に渦電流が発生し新たな磁界を発生する。
そして、新たに発生した磁界は、コイル27bには搬送方向の逆方向に、コイル27cには搬送方向に流れる。その結果、新たな磁界によって発生した誘起電圧が検出コイル27に発生し、検出コイル27の誘起電圧が差動増幅器32によって加算され、検波部33において同期検波されることによってスパイク状の電圧信号(図4(A)参照)が生じる。
ここで、金属6が通過する際の検出コイル27と距離を「通過高さ」とした場合、金属6の通過高さが図4(B)のA、B、C、Dのとき、金属6が通過する際のスパイク状の電圧信号は、それぞれ図4(A)のA、B、C、Dとなる。すなわち、金属6の通過高さが高いほど、スパイク状の電圧信号のピーク値が小さくなる。
一方、図5(B)に示すように、検出コイル26の上部を金属6が通過する際も、検出コイル27における場合と同様に、スパイク状の電圧信号(図5(A)参照)が生じる。また、金属6の通過高さが図5(B)のA、B、C、Dのとき、金属6が通過する際のスパイク状の電圧信号は、それぞれ図5(A)のA、B、C、Dとなり、金属6の通過高さが高いほど、スパイク状の電圧信号のピーク値が小さくなる。
ここで、図4(A)または図5(A)に示すように、金属6が通過する際の検出コイル27の電圧信号と検出コイル26の電圧信号とを比較すると、一対のコイル27b、27cの間隔が相対的に狭い検出コイル27の電圧信号が、一対のコイル26b、26cの間隔が相対的に広い検出コイル26の電圧信号より大きくなる。
また、図4(A)に示すように、検出コイル27にあっては、金属6の通過高さが高くなるにつれて電圧信号が二次曲線的に大きく減少するが、図5(A)に示すように、検出コイル26にあっては、金属6の通過高さが高くなるにつれて電圧信号が検出コイル27と比べ比較的緩やかに減少する。
したがって、検出コイル26は、検出コイル26から遠い領域に感度領域を有し、検出コイル27は、検出コイル27に近い領域に感度領域を有する。このため、検出コイル27と検出コイル26の両方を備えることで、遠い領域と近い領域の両方に感度領域を設けることができる。
次に、検出コイル26、27の配置について図6から図9を参照して説明する。前述の説明では、検出コイル26、27を1つずつ有する構成を例示したが、本発明は、これに限定されず、複数の検出コイル26、27を有する構成とすることもできる。その場合はコイル面に沿って幅方向に対称に並べるのが望ましい。
図6(A)、図6(B)に示す金属検出部20の第1の配置例において、励磁コイル25は、上下のコンベアベルト41の間に配置されている。検出コイル26は、励磁コイル25の内側に配置されている。検出コイル26は、励磁コイル25のコイル面の下面に沿って幅方向に複数並べて配置されている。検出コイル27は、励磁コイル25のコイル面の上面に沿って幅方向に複数並べて配置されている。また、検出コイル26と検出コイル27とは、一方が他方の斜め上方に位置するように、それぞれ配置されている。
図7(A)、図7(B)に示す金属検出部20の第2の配置例において、励磁コイル25は、上下のコンベアベルト41の間に配置されている。検出コイル26は、励磁コイル25の内側に配置されている。検出コイル26、27は、励磁コイル25のコイル面の下面に沿って幅方向に複数並べて配置されている。検出コイル27は、励磁コイル25のコイル面の上面に沿って幅方向に複数並べて配置されている。また、検出コイル26と検出コイル27とは、上下方向に隣接してそれぞれ配置されている。
図8(A)、図8(B)に示す金属検出部20の第3の配置例において、励磁コイル25は、上下のコンベアベルト41の間に配置されている。検出コイル26は、励磁コイル25の内側に配置されている。検出コイル26、27は、励磁コイル25のコイル面に沿って幅方向に複数並べて配置されている。また、検出コイル26と検出コイル27とは、幅方向に隣接してそれぞれ配置されている。
図9(A)、図9(B)に示す金属検出部20の第4の配置例は、図8(A)、図8(B)に示す金属検出部20に加えて、上側のコンベアベルト41の上方にも、図8(A)、図8(B)に示す構成と同様の金属検出部20が設けられている。
図10(A)、図10(B)に示す金属検出部20の第5の配置例において、励磁コイル25は、上側のコンベアベルト41の上方に配置されている。検出コイル26は、上下のコンベアベルト41の間であって励磁コイル25の内側の下方に配置されている。検出コイル26、27は、幅方向に複数並べて配置されている。また、検出コイル26と検出コイル27とは、幅方向に隣接してそれぞれ配置されている。
次に、本実施形態における金属検出機1の動作について図1及び図2を用いて説明する。
発振器31は、例えば100kHzの周波数の発振信号を生成し、金属検出部20の励磁コイル25及び検波部33に出力する。その結果、励磁コイル25は、被検査物5が通過する領域に磁界を発生する。
励磁コイル25が磁界を発生している状態で、金属6を含む被検査物5が検出コイル26、27の上部近傍を通過すると、金属6により新たな磁界が発生する。この新たな磁界によって発生した誘起電圧が検出コイル26、27に発生する。
差動増幅器32は、対をなすコイル26b、26cが発生した各誘起電圧を加算して増幅し、検波部33に出力する。また、差動増幅器32は、対をなすコイル27b、27cが発生した各誘起電圧を加算して増幅し、検波部33に出力する。
検波部33は、発振器31からの発振信号に基づいて、差動増幅器32が増幅した信号を同期検波することによってスパイク状の電圧信号をADC34に出力する。
ADC34は、検波部33からの電圧信号をアナログ値からデジタル値の信号に変換して判定部35に出力する。
判定部35は、ADC34の出力信号と、予め設定された判定用閾値とに基づいて被検査物5中の金属6の有無を判定し、その判定結果のデータを結果表示部36に出力する。
結果表示部36は、判定部35による判定結果を例えば液晶画面に表示する。ここで、結果表示部36は、検出コイル26、27ごとに判定結果を表示する構成を有し、被検査物5中の金属6が検出された位置を識別表示するのが好ましい。
以上のように、本実施形態における金属検出機1は、金属6を検出する検出コイル26と検出コイル27と、を備えている。そして、検出コイル26は、被検査物5の搬送方向に長手方向を有し、かつ、励磁コイル25の面と平行な方向であって搬送方向に直交する方向に板厚方向を有する矩形平板状の磁気コア26aと、磁気コア26aに第1の間隔(広い間隔)を隔てて巻かれた一対のコイル26b、26cと、を備えている。
また、検出コイル27は、被検査物5の搬送方向に長手方向を有し、かつ、励磁コイル25の面と平行な方向であって搬送方向に直交する方向に板厚方向を有する矩形平板状の磁気コア27aと、磁気コア27aに第1の間隔と異なる第2の間隔(狭い間隔)を隔てて巻かれた一対の27b、27cと、を備えている。
この構成により、単一の磁気コア26a、27aに複数対のコイル26b、26c、27b、27cを巻いた場合の複数対のコイル26b、26c、27b、27c同士の結合の影響を排除でき、高感度に金属を検出できる。また、検出コイル26、27からの金属6の距離によって信号を分解できる。このため、被検査物5における金属6のおおよその混入位置を特定できる。さらに、被検査物5による信号を低減できるのでより高感度に金属6を検出できる。この結果、検出コイル26、27における磁気結合の影響を回避でき、より高感度に金属6を検出できる。
また、本実施形態における金属検出機1において、検出コイル27及び検出コイル26の少なくとも一方が、複数個設けられている。
この構成により、搬送面41aの幅方向の複数の部分で感度よく被検査物5中の金属6を検出することができる。
また、本実施形態における金属検出機1において、一対のコイル26b、26cが互いに逆向きに巻かれ、一対のコイル27b、27cが互いに逆向きに巻かれている。
この構成により、金属6が通過しないときは一対のコイル26b、26cおよび一対のコイル27b、27cにおいて誘起電圧が打ち消し合い、検出コイル26、27から電圧が出力されないので、金属6が通過する際に高感度に金属6を検出できる。
以上、最良の形態について説明したが、この形態による記述及び図面により本発明が限定されることはない。すなわち、この形態に基づいて当業者等によりなされる他の形態、実施例及び運用技術などはすべて本発明の範疇に含まれることは勿論である。
1 金属検出機
5 被検査物
6 金属
25 励磁コイル
26 検出コイル(第1の検出コイル)
27 検出コイル(第2の検出コイル)
26a 磁気コア(第1の磁気コア)
27a 磁気コア(第2の磁気コア)
26b、26c コイル(第1のコイル)
27b、27c コイル(第2のコイル)
41a 搬送面

Claims (3)

  1. 磁界中を移動する被検査物(5)中の金属(6)の有無を検出する金属検出機(1)であって、
    前記被検査物を所定の搬送方向に搬送する搬送面(41a)に対して平行な平面及び垂直な平面の何れか一方の平面内に環状に巻かれ前記磁界を発生する励磁コイル(25)と、
    前記金属を検出する第1の検出コイル(26)と第2の検出コイル(27)と、を備え、
    前記第1の検出コイルは、
    前記被検査物の搬送方向に長手方向を有し、かつ、前記励磁コイルの面と平行な方向であって前記搬送方向に直交する方向に板厚方向を有する矩形平板状の第1の磁気コア(26a)と、
    前記第1の磁気コアに第1の間隔を隔てて巻かれた一対の第1のコイル(26b、26c)と、を備え、
    前記第2の検出コイルは、
    前記被検査物の搬送方向に長手方向を有し、かつ、前記励磁コイルの面と平行な方向であって前記搬送方向に直交する方向に板厚方向を有する矩形平板状の第2の磁気コア(27a)と、
    前記第2の磁気コアに前記第1の間隔と異なる第2の間隔を隔てて巻かれた一対の第2のコイル(27b、27c)と、を備えていることを特徴とする金属検出機。
  2. 前記第2の検出コイル及び前記第1の検出コイルの少なくとも一方が、複数個設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金属検出機。
  3. 前記一対の第1のコイルが互いに逆向きに巻かれ、前記一対の第2のコイルが互いに逆向きに巻かれていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の金属検出機。
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