JP2005214789A - 金属検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成検出信号sに含まれる雑音レベルを大幅に低減して金属検出の信頼性と検出精度を向上する。
【解決手段】被検体1を搬送する搬送機構2と、この搬送機構における搬送路を挟んで互いに対向する位置に配設され、被検体に含まれる金属9を検出する一対の検出センサ11,13と、この一対の検出センサにおける各検出信号A、Cを差分合成して得られる合成検出信号s=(A―C)に基づいて被検体1における金属9の有無を判定する判定処理部15とを備えた金属検出装置である。
そして、互いに対向する一対の検出センサ11、13における一方の検出センサ11の被検体の搬送方向位置を他方の検出センサ13の搬送方向位置に対してオフセットさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は例えば食品等の被検体に含まれる異物としての金属を検出する金属検出装置に関する。
一般に、菓子、精肉、総菜、乳酸飲料等を製造、出荷する食品工場の品質検査ラインには食品に含まれる異物としての金属を検出する金属検出装置が配設されている。この金属検出装置は例えば図11に示すように構成されている(特許文献1参照)。
図11において、例えば食品からなる被検体1を搬送する搬送機構としてのコンベア2の矢印で示す搬送方向の上流側に、このコンベア2上を搬送される被検体1に含まれる金属9を直流磁化する励磁コイル3が組込まれた磁化器4が設けられている。コンベア2の搬送方向の下流側に、搬送方向に互いに離間して配設された検出コイルからなる一対の磁気センサ5、6が組込まれた検出ヘッド7が配設されている。なお、この一対の磁気センサ5、6は差分接続されている。
検出コイルからなる磁気センサ5、6において、この磁気センサ5、6の近傍位置を搬送される被検体1に磁化された金属9が含まれると、検出コイルに起電力による電流が流れ、この電流が磁気センサ5、6の検出信号d1、d2となる。磁気センサ5、6は差分接続されているので、検出ヘッド7から検出信号d1、d2の差分検出信号Δdが制御部8へ送出される。
Δd=d1―d2
制御部8は磁化器4に直流励磁電流を送出する。さらに、制御部8は、入力された差分検出信号Δdが予め記憶されたしきい値を超えると、被検体1に金属9が存在すると判定して、金属検出信号を出力する。
なお、搬送方向に互いに離間して配設された一対の磁気センサ5、6が、同一被検体1の金属9を同一タイミングで検出することはなく、かつ、磁気センサ5、6の検出信号d1、d2には、定常的にほぼ同一レベルの雑音が含まれると仮定すると、検出信号d1、d2の差分検出信号Δdを採用することによって、検出ヘッド7から制御部8へ送出される差分検出信号Δdに含まれる雑音レベルを低減できる。
特開2003―66156号公報
しかしながら、図11に示した金属検出装置においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
すなわち、前述したように、この金属検出装置は一般に食品工場における品質検査ラインに組込まれている。この品質検査ラインには、金属検出装置以外にも、この金属検出装置へ被検体1としての食品を搬入したり、この金属検出装置から食品を搬出する多数のコンベアを駆動する電動機や、検査済みの食品を検査結果に基づいて選別する選別機や、選別済みの食品を梱包する梱包装置等の多数の電気機器が設置されている。
これらの電気機器は、稼働状態においては、種々の電磁ノイズを定常的に又は電源投入時、電源遮断時において突発的に発生する。この電気機器が発生する電磁ノイズが検出ヘッド7の各磁気センサ5、6の検出信号d1、d2に混入する。
この場合、各電気機器の設置場所、電磁ノイズのレベルや種別、電磁ノイズの到来方向に応じて金属検出装置の各磁気センサ5、6の検出信号d1、d2に含まれる雑音のレベルに大きな変動が生じる。
したがって、図11に示した金属検出装置のように、搬送方向に離間して配設された磁気センサ5、6を差分接続して、検出信号d1、d2の差分検出信号Δdを採用するのみでは、この差分検出信号Δdに含まれる雑音レベルを十分に低減できない。特に、突発的に発生する電磁ノイズを効果的に低減できない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、被検体に含まれる金属を検出する各検出センサの検出信号を合成した合成検出信号に含まれる雑音レベルを大幅に低減でき、金属検出の信頼性と検出精度を向上できる金属検出装置を提供することを目的とする。
本発明の金属検出装置においては、被検体を搬送する搬送機構と、この搬送機構における搬送路を挟んで互いに対向する位置に配設され、被検体に含まれる金属を検出する一対の検出センサと、この一対の検出センサにおける各検出信号を差分合成して得られる合成検出信号に基づいて被検体における金属の有無を判定する判定処理部とを備えている。
そして、互いに対向する一対の検出センサにおける一方の検出センサの被検体の搬送方向位置を他方の検出センサの搬送方向位置に対してオフセットさせている。
このように構成された金属検出装置においては、搬送機構における搬送路を挟んで互いに対向する位置に、被検体に含まれる金属を検出する一対の検出センサが配設されている。この一対の検出センサは搬送機構における搬送路上を搬送中の被検体に含まれる金属を同一タイミングで検出する。この各検出センサの検出信号には、金属検出信号の他に、同一タイミングで受信された、定常的にほぼ同一レベルの雑音信号と例えば突発的な電磁ノイズに起因するほぼ同一の雑音信号とが含まれる。
したがって、各検出センサの検出信号を差分合成することによって、定常的な雑音信号及び突発的な雑音信号を相殺できる。よって、差分合成して得られる合成検出信号に含まれる雑音レベルを大幅に低減できる。
なお、被検体内に存在する異物としての金属が互いに対向する一対の検出センサの中間位置に正確に位置した場合は、各検出センサの検出信号を差分合成すれば金属検出信号も相殺される。そこで、この金属検出装置においては、互いに対向する一対の検出センサにおける一方の検出センサの被検体の搬送方向位置を他方の検出センサの搬送方向位置に対してオフセットさせている。
このように検出センサの搬送方向位置をオフセットさせることによって、各検出センサの検出信号に含まれる金属検出信号の波形位置をずらせることが可能となり、各検出センサの検出信号を差分合成したとしても金属検出信号の波形の一部が残る。よって、金属検出の信頼性と検出精度を向上できる。
また、別の発明の金属検出装置においては、被検体を搬送する搬送機構と、この搬送機構における搬送路の搬送方向に互いに離間して配設され、被検体に含まれる金属を検出する複数の検出センサと、この複数の検出センサの各検出センサに対して搬送路を介して対向する位置に配設され、被検体に含まれる金属を検出する複数の検出センサと、互いに対向する検出センサの対を構成する各検出センサの検出信号を各対毎に差分合成し、この各対毎に差分合成した信号をさらに複数対に亘って差分合成して得られる合成検出信号に基づいて被検体における金属の有無を判定する判定処理部とを備えている。
そして、互いに対向する各対を構成する2つの検出センサにおける一方の検出センサの被検体の搬送方向位置を他方の検出センサの搬送方向位置に対してオフセットさせている。
このように構成された金属検出装置においては、被検体の搬送方向に、互いに離間して、複数対の検出センサが配設されている。各対を構成する2つの検出センサは、搬送路を介して互いに対向するとともに、互いに他方に対して搬送方向にオフセットされている。したがって、先の発明とほぼ同じ作用効果を奏することができる。
さらに、各対毎に差分合成した信号を、さらに、被検体の搬送方向に互いに離間して配設された複数対に亘って差分合成して合成検出信号を得ている。したがって、この最終的な合成検出信号に含まれる雑音レベルを大幅に低減できる。
さらに、別の発明の金属検出装置においては、互いに対向する各対を構成する2つの検出センサの被検体の搬送方向に直交する直交方向位置を、他の対を構成する2つの検出センサの直交方向位置に対してオフセットさせている。
このように構成された金属検出装置においては、互いに対向する各対を構成する2つの検出センサ間の搬送方向に直交する方向の中心位置は各対毎に異なる。したがって、被検体内に存在する異物としての金属が互いに対向する一つの対の検出センサの中間位置に正確に位置したとしても、他の対の検出センサの中間位置に位置することはない。よって、被検体内に存在する金属は、いずれかの対の検出センサで確実に検出されるので、金属検出の検出精度を向上できるとともに、金属検出の信頼性を向上できる。
また、別の発明は、上述した発明の金属検出装置において、搬送機構にて搬送中の被検体に含まれる金属を磁化する磁化器を備えている。また、検出センサは搬送中の被検体に含まれる磁化された金属を検出する磁気センサである。
本発明の金属検出装置においては、被検体に含まれる金属を検出する各検出センサの検出信号を合成した合成検出信号に含まれる雑音レベルを大幅に低減でき、金属検出の信頼性と検出精度を向上できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わる金属検出装置の概略構成を示す模式図である。図11に示す従来の金属検出装置と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
例えば食品からなる被検体1を搬送する搬送機構としてのコンベア2の矢印で示す搬送方向の上流側に、このコンベア2上を搬送される被検体1に含まれる金属9を直流磁化する励磁コイルが組込まれた磁化器4が設けられている。この磁化器4には励磁電源10から直流の励磁電流が供給される。
コンベア2の搬送方向の下流側で、かつコンベア2の下側位置に、搬送方向に互いに離間して、検出コイルからなる2個の磁気センサ11、12が配設されている。この各磁気センサ11、12に対してコンベア2を介して対向する位置にそれぞれ磁気センサ13、14が配設されている。図2は、金属検出装置の要部の上面図である。励磁コイルが組込まれた磁化器4、及び検出コイルからなる各磁気センサ11、12、13、14は、被検体1を搬送するコンベア2の幅より広い範囲を覆う。
図1において、コンベア2を挟んで互いに対向する磁気センサ11、13の間隔はHである。磁気センサ11、13の搬送方向位置相互間にΔLのオフセットが設定されている。このΔLのオフセットは、磁気センサ11、13の搬送方向幅に対して例えば1/2〜1程度に設定されている。同様に、コンベア2を挟んで互いに対向する磁気センサ12、14の間隔はHである。磁気センサ12、14の搬送方向位置相互間にΔLのオフセットが設定されている。このΔLのオフセットは、磁気センサ12、14の搬送方向幅に対して例えば1/2〜1程度に設定されている。
検出コイルからなる各磁気センサ11、12、13、14において、この磁気センサ11、12、13、14の近傍位置を搬送される被検体1に磁化された金属9が含まれると、検出コイルに起電力による電流が流れ、この電流が磁気センサ11、12、13、14の検出信号A、B、C、Dとなる。各磁気センサ11、12、13、14の各コイル端子(A1、A2)、(B1、B2)、(C1、C2)、(D1、D2)は、例えばコンピュータからなる判定処理部15内の信号合成回路16の各端子に接続されている。なお、各磁気センサ11〜14の各コイル端子A1〜D2における添字「1」が巻始めを示し、添字「2」が巻終りを示す。
判定処理部15内には、信号合成回路16の他に、信号合成回路16から出力された合成検出信号sを受信する受信部17、比較部18、しきい値メモリ19、表示部20、出力端子21が設けられている。
信号合成回路16は各磁気センサ11〜14相互を図3に示すように接続する。互いに対向する一方の対の磁気センサ11、13を差分接続して磁気センサ11、13の検出信号A、Cの差分信号(A―C)を得る。同様に、互いに対向する他方の対の磁気センサ12、14を差分接続して磁気センサ12、14の検出信号B、Dの差分信号(B―D)を得る。さらに、一方の対の磁気センサ11、13と他方の対の磁気センサ12、14とを差分接続して、差分信号(A―C)と差分信号(B―D)との差分信号である合成検出信号sを得る。
s=(A―C)―(B―D)
信号合成回路16はこの合成検出信号sを受信部17へ送出する。
受信部17は、信号合成回路16から出力された合成検出信号sを増幅してA/D変換してデジタルの合成検出信号sとして比較部18へ送出する。比較部18は、信号合成回路16から受信部17を介して出力された合成検出信号sの信号レベルとしきい値メモリ19に記憶されているしきい値とを比較して、合成検出信号sの信号レベルがしきい値を超えると、被検体1に金属9が存在すると判定して、表示部20に金属検出を表示すると共に、出力端子21に金属検出信号を出力する。
このように構成された第1実施形態の金属検出装置においては、コンベア2の搬送方向で、かつコンベア2を挟んで互いに対向する位置に、複数対の磁気センサ(11、13)、(12、14)が配設されている。この各対を構成する2つの磁気センサ11、13(12、14)はコンベア2上を搬送中の被検体1に含まれる金属9を同一タイミングで検出する。この各磁気センサ11、13(12、14)の検出信号A、C(B、D)には、金属検出信号の他に、同一タイミングで受信された、定常的にほぼ同一レベルの雑音信号と例えば突発的な電磁ノイズに起因するほぼ同一の雑音信号とが含まれる。
したがって、各磁気センサ11、13(12、14)の検出信号A、C(B、D)を差分合成(A―C)、(B―D)することによって、定常的な雑音信号及び突発的な雑音信号を相殺できる。
より、具体的には、被検体1の搬送方向のほぼ同じ位置に各磁気センサ11、13(12、14)が配設されているので、検出信号A、C(B、D)を差分合成(A―C)、(B―D)することによって、例えば、コンベア2を駆動するモータ等の各磁気センサからほぼ等距離にあるコンベア2と同一平面内に存在する磁気雑音源から発する磁気雑音に起因する雑音信号をより効果的に相殺できる。
なお、コンベア2の搬送方向に一対の磁気センサ11、12(13、14)を互いに離間して配設して、各磁気センサ11、12(13、14)の検出信号A、B(C、D)を差分合成(A―B)、(C―D)することによって、コンベア2と直交する面内に存在する磁気雑音源から発する磁気雑音に起因する雑音信号をより効果的に相殺できる。
そこで、この第1実施形態装置においては、コンベア2の搬送方向に互いに離間して配設された各対の磁気センサ(11、13)、(12、14)の各差分信号(A―C)、(B―D)をさらに差分合成して合成検出信号s=(A―C)―(B―D)を得ている。したがって、この最終的な合成検出信号sに含まれる雑音レベルを大幅に低減できる。
なお、この合成検出信号sにおいても、磁気雑音源がコンベア2と同一平面内に存在しない場合においては完全に雑音を除去できないことがある。この場合、残った雑音成分は、コンベア2の搬送速度に合わせた周波数を中心周波数とするBPF(バンドパスフィルタ)を用いることによって除去できる。これは、雑音が有する周波数が搬送速度の周波数(数Hz〜数十Hz)よりも10倍以上高い成分を多く含んでいるからである。
なお、図4に示すように、被検体1内に存在する金属9が互いに対向する磁気センサ11、13の中間位置に正確に位置した場合は、各磁気センサ11、13の検出信号A、Cを差分合成(A―C)すれば金属検出信号も相殺される。
そこで、図4に示すように、一方の磁気センサ11の搬送方向位置を他方の磁気センサ13の搬送方向位置に対してΔLだけオフセットさせている。
図5は磁気センサ11、13相互間の各オフセットΔLと、検出信号A、Cの波形と、差分信号(A―C)の波形を模式的に示した図である。この場合、同一の金属9が磁気センサ11、13の中間位置に正確に位置しており、各磁気センサ11、13の検出信号A、Cの検出波形は等しいとする。オフセットΔLは、磁気センサの幅に対して、0、1/5、1/2、1の4種類である。
この図からも理解できるように、磁気センサ11、13相互間にオフセットが存在すると、差分信号(A―C)に金属検出波形が生じる。ある程度以上の金属検出の信号レベルを確保するために、この第1実施形態装置においては、オフセットを1/2〜1に設定している。
このように磁気センサ11、13の搬送方向位置をオフセットさせることによって、図6に示すように、各磁気センサ11、13の検出信号A、Cに雑音信号23と共に含まれる金属検出信号22a、22bの波形位置をずらせることが可能となる。
その結果、各磁気センサ11、13の検出信号A、Cを差分合成したとしても、この差分信号(A―C)において、雑音信号23は相殺されるが、金属検出信号22a、22bの波形の一部が金属検出信号22cとして残る。よって、金属検出の信頼性と検出精度を向上できる。
他方の各磁気センサ12、14は、この時点では、まだ金属9を検出していないので、各磁気センサ12、14の検出信号B、Dには雑音信号23のみが含まれる。各磁気センサ12、14の検出信号B、Cを差分合成した差分信号(B―D)において雑音信号23は相殺される。
各差分信号(A―C)、(B―D)をさらに差分合成した最終的な合成検出信号s=(A―C)―(B―D)において、雑音信号23は大幅に低減されるが、金属検出信号22a、22bの波形の一部を形成する金属検出信号22cが残る。よって、金属検出の信頼性と検出精度をさらに向上できる。
(第2実施形態)
図7は本発明の第2実施形態に係わる金属検出装置の概略構成を示す模式図である。図1に示す第1実施形態の金属検出装置と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態の金属検出装置においては、各磁気センサ11、12、13、14の配置が、第1実施形態の金属検出装置の各磁気センサ11、12、13、14の配置と異なるのみで、その他の構成は第1実施形態の金属検出装置の構成とほぼ等しい。
コンベア2の搬送方向の下流側で、かつコンベア2の下側位置に、搬送方向に互いに離間して、2個の磁気センサ11、12が配設されている。この各磁気センサ11、12に対してコンベア2を介して対向する位置にそれぞれ磁気センサ13、14が配設されている。図8は、金属検出装置の要部の上面図である。励磁コイルが組込まれた磁化器4、及び検出コイルからなる各磁気センサ11、12、13、14は、被検体1を搬送するコンベア2の幅より広い範囲を覆う。
図1において、コンベア2を挟んで互いに対向する磁気センサ11、13の間隔はHである。同様に、コンベア2を挟んで互いに対向する磁気センサ12、14の間隔はHである。下流側の磁気センサ12、14のコンベア2の搬送方向に直交する直交方向(上下方向)位置を、上流側の磁気センサ11、13の直交方向(上下方向)位置に対してΔHのオフセットが設定されている。このΔHのオフセットは、磁気センサ11〜14の間隔Hに対して例えば20%〜30%程度に設定されている。
このように構成された第2実施形態の金属検出装置においては、コンベア2の搬送方向で、かつコンベア2を挟んで互いに対向する位置に、複数対の磁気センサ(11、13)、(12、14)が配設されている。したがって、前述した第1実施形態の金属検出装置と同様に、最終的な合成検出信号s=(A―C)―(B―D)に含まれる雑音レベルを大幅に低減できる。
なお、図9(a)に示すように、被検体1内に存在する金属9が互いに対向する磁気センサ11、13の中間位置に正確に位置した場合は、各磁気センサ11、13の検出信号A、Cを差分合成(A―C)すれば金属検出信号も相殺される。
そこで、図7に示すように、下流側の磁気センサ12、14の上下方向位置を上流側の磁気センサ11、13の上下方向位置に対してΔHだけオフセットさせている。このように磁気センサ(11、13)、(12、14)の上下方向位置をオフセットさせることによって、図9(b)に示すように、被検体1内に存在する金属9が上流側の磁気センサ11、13の中間位置に正確に位置したとしても、下流側の検出センサ12、14の中間位置に位置することはない。よって、被検体1内に存在する金属9は、上流側の磁気センサ11、13の差分信号(A―C)、又は下流側の検出センサ12、14の差分信号(B―D)で確実に検出されるので、金属検出の検出精度を向上できるとともに、金属検出の信頼性を向上できる。
なお、磁気センサ11〜14の間隔Hに対して20%のオフセットの場合、上下の磁気センサの検出信号比は1.5倍程度で、磁気センサ11〜14の間隔Hに対して30%のオフセットの場合、上下の磁気センサの検出信号比は2倍程度である。
図10は、図9(a)に示すように、被検体1内に存在する金属9が互いに対向する上流側の磁気センサ11、13の中間位置に正確に位置した場合における、各磁気センサ11〜14の検出信号A〜Dの波形図である。
上流側の磁気センサ11、13の検出信号A、Cには、雑音信号23と共に等しいレベルの金属検出信号22a、22bの波形が含まれる。各磁気センサ11、13の検出信号A、Cを差分合成した差分信号(A―C)において、雑音信号23及び金属検出信号22a、22bは相殺される。
下流側の磁気センサ12、14の検出信号B、Dには、雑音信号23と共に異なるレベルの金属検出信号22d、22eの波形が含まれる。各磁気センサ12、14の検出信号B、Dを差分合成した差分信号(B―D)において、雑音信号23は相殺されるが、金属検出信号22a、22bのレベル差に相当するレベルを有した金属検出信号22fの波形が残る。
各差分信号(A―C)、(B―D)をさらに差分合成した最終的な合成検出信号s=(A―C)―(B―D)において、雑音信号23は大幅に低減されるが、金属検出信号22fの波形が残る。よって、金属検出の信頼性と検出精度をさらに向上できる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。
図1に示す第1実施形態の金属検出装置における下流側に配設された一対の磁気センサ12、14を除去することも可能である。この場合、判定処理部15の信号合成回路16は、上流側に配設された一対の磁気センサ11、13を差分接続して磁気センサ11、13の検出信号A、Cの差分信号(A―C)を得る。そして、信号合成回路16は、この差分信号(A―C)を最終的な合成検出信号sとして受信部17へ送出する。
s=(A―C)
比較部18は、信号合成回路16から受信部17を介して出力された合成検出信号sの信号レベルとしきい値メモリ19に記憶されているしきい値とを比較して、合成検出信号sの信号レベルがしきい値を超えると、被検体1に金属9が存在すると判定して、表示部20に金属検出を表示すると共に、出力端子21に金属検出信号を出力する。
このように、下流側に配設された一対の磁気センサ12、14を除去しても、金属検出の信頼性と検出精度を十分確保できる。
さらに、磁化器4を除去して、各磁気センサ11〜14の代わりに、それぞれ送信コイルと受信コイルとを組込んだ4個の金属検出センサを設けることも可能である。この場合、各送信コイルに交流電流を印加する。このような金属検出センサにおいては、鉄等の磁性金属のみならず、アルミ等の非磁性金属をも検出可能である。
本発明の第1実施形態に係わる金属検出装置の概略構成を示す模式図 同第1実施形態に係わる金属検出装置の要部の上面図 同第1実施形態に係わる金属検出装置の信号合成回路の接続図 同第1実施形態の金属検出装置における磁気センサと被検体の金属との位置関係を示す図 同第1実施形態の金属検出装置における磁気センサのオフセット量と差分信号との関係を示す図 同第1実施形態の金属検出装置の動作を示す信号波形図 本発明の第2実施形態に係わる金属検出装置の概略構成を示す模式図 同第2実施形態に係わる金属検出装置の要部の上面図 同第2実施形態の金属検出装置における磁気センサと被検体の金属との位置関係を示す図 同第2実施形態の金属検出装置の動作を示す信号波形図 従来の金属検出装置の概略構成を示す模式図
符号の説明
1…被検体、2…コンベア、4…磁化器、9…金属、10…励磁電源、11〜14…磁気センサ、15…判定処理部、16…信号合成回路、17…受信部、18…比較部、19…しきい値メモリ、20…表示部、21…出力端子、22a〜22f…金属検出信号、23…雑音信号

Claims (4)

  1. 被検体(1)を搬送する搬送機構(2)と、この搬送機構における搬送路を挟んで互いに対向する位置に配設され、前記被検体に含まれる金属(9)を検出する一対の検出センサ(11、13)と、この一対の検出センサにおける各検出信号を差分合成して得られる合成検出信号(s)に基づいて前記被検体における金属の有無を判定する判定処理部(15)とを備えた金属検出装置であって、
    前記互いに対向する一対の検出センサにおける一方の検出センサの被検体の搬送方向位置を他方の検出センサの搬送方向位置に対してオフセットさせたことを特徴とする金属検出装置。
  2. 被検体(1)を搬送する搬送機構(2)と、この搬送機構における搬送路の搬送方向に互いに離間して配設され、前記被検体に含まれる金属(9)を検出する複数の検出センサ(11、12)と、この複数の検出センサの各検出センサに対して前記搬送路を介して対向する位置に配設され、前記被検体に含まれる金属を検出する複数の検出センサ(13、14)と、互いに対向する検出センサの対を構成する各検出センサの検出信号を各対毎に差分合成し、この各対毎に差分合成した信号をさらに複数対に亘って差分合成して得られる合成検出信号(s)に基づいて前記被検体における金属の有無を判定する判定処理部(15)とを備えた金属検出装置であって、
    前記互いに対向する各対を構成する2つの検出センサにおける一方の検出センサの被検体の搬送方向位置を他方の検出センサの搬送方向位置に対してオフセットさせたことを特徴とする金属検出装置。
  3. 被検体(1)を搬送する搬送機構(2)と、この搬送機構における搬送路の搬送方向に互いに離間して配設され、前記被検体に含まれる金属(9)を検出する複数の検出センサ(11、12)と、この複数の検出センサの各検出センサに対して前記搬送路を介して対向する位置に配設され、前記被検体に含まれる金属を検出する複数の検出センサ(13、14)と、互いに対向する検出センサの対を構成する各検出センサの検出信号を各対毎に差分合成し、この各対毎に差分合成した信号をさらに複数対に亘って差分合成して得られる合成検出信号(s)に基づいて前記被検体における金属の有無を判定する判定処理部(15)とを備えた金属検出装置であって、
    前記互いに対向する各対を構成する2つの検出センサの被検体の搬送方向に直交する直交方向位置を、他の対を構成する2つの検出センサの直交方向位置に対してオフセットさせたことを特徴とする金属検出装置。
  4. 前記搬送機構にて搬送中の被検体に含まれる金属を磁化する磁化器(4)を備え、
    前記検出センサは搬送中の被検体に含まれる磁化された金属を検出する磁気センサである
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の金属検出装置。
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