JP2010014486A - 金属検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出ヘッドの角度を被検査物の種類毎に最適な角度に設定することができる金属検出装置を提供すること。
【解決手段】被検査物80を搬送するためのコンベア12と、コンベア12の搬送路上に磁界を発生させ、この磁界中を被検査物80が通過する際に生じる磁界変化を検出する検出ヘッド17とを有し、この検出ヘッド17が検出する磁界変化に基づいて被検査物80に金属が混入しているか否かを判定する金属検出装置10において、コンベア12に平行な平面内で検出ヘッド17が被検査物80の搬送方向に対して角度をなすように所定の軸線の周りで回動可能であって、被検査物80に混入している金属の検出感度を調整しうるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、被検査物の通過によって生じる磁界の変化に基づいて被検査物中の金属の有無を検出する金属検出装置に関するものである。
一般に、被検査物に水分や塩分が多く含まれているときにこれらの影響により検出感度が悪化することを防止するため、コンベアの幅方向に対して検出ヘッドの延在方向が角度をなすように配置した金属検出装置を用いて被検査物を検査することが行われる。
従来、この種の金属検出装置としては、被検査物そのものが検出感度に与える影響を低減するためにコンベアの進行方向に対して斜めに検出ヘッドを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、検出ヘッドを斜めに配置し、直方体の被検査物が斜めにその角から検出ヘッドに入るようにすることで、被検査物自体の影響を小さくできるようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−116493号公報 特開平8−101279号公報
しかしながら、従来の金属検出装置においては、検出ヘッドとコンベアとの位置関係が固定されているために検出ヘッドの角度を変更することができず、このため、被検査物の種類に応じた検出感度が最も良い状態となる最適な検出ヘッドの角度を知ることも、最適な検出ヘッドの角度に設定することもできないという問題があった。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、検出ヘッドの角度を被検査物の種類毎に最適な角度に設定することができる金属検出装置を提供することを目的としている。
本発明に係る金属検出装置は、被検査物を搬送するためのコンベアと、該コンベアの搬送路上に磁界を発生させ、該磁界中を被検査物が通過する際に生じる磁界変化を検出する検出ヘッドとを有し、該検出ヘッドが検出する磁界変化に基づいて被検査物に金属が混入しているか否かを判定する金属検出装置において、前記コンベアに平行な平面内で前記検出ヘッドが当該被検査物の搬送方向に対して角度をなすように所定の軸線の周りで回動可能であって、当該被検査物に混入している金属の検出感度を調整しうるように構成されている。
この構成により、検出ヘッドを回動させて角度を変更することにより、内部に含まれる水分や塩分により被検査物自体が検出信号に与える影響の最も小さくなる角度を求めることができる。したがって、検出ヘッドの角度を被検査物の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、本発明に係る金属検出装置は、前記コンベアによる前記被検査物の搬送方向と前記検出ヘッドとのなす角度を変化させて複数の前記角度における前記被検査物の検出信号を取得する検出信号取得手段と、前記検出信号取得手段が取得した複数の検出信号のなかで前記被検査物自体が検出信号に与える影響が小さくなるような検出信号に対応する前記検出ヘッドの角度を選択する選択手段とを備えている。
この構成により、被検査物自体が検出信号に与える影響が小さくなるような検出ヘッドの角度を設定することができるので、検出ヘッドの角度を被検査物の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、本発明に係る金属検出装置は、前記被検査物の種類と、前記選択手段により選択された検出ヘッドの角度とを対応付けて記憶する記憶手段を備えている。
この構成により、被検査物の種類毎に、被検査物自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる検出信号に対応する検出ヘッドの角度を記憶させておくことができるので、検出ヘッドの角度を被検査物の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、本発明に係る金属検出装置は、被検査物の種類の選択操作を行う選択操作手段と、前記記憶手段に記憶された前記検出ヘッドの角度であって前記選択操作手段により選択された前記被検査物の種類に対応する角度に前記検出ヘッドを設定する角度設定手段とを備えている。
この構成により、操作により選択された被検査物の種類に応じて、被検査物自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる検出ヘッドの角度を設定することができるので、検出ヘッドの角度を被検査物の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、本発明に係る金属検出装置は、検出ヘッドが開口部を有し、該開口部内に磁界を発生させるよう構成されている。
この構成により、開口部内に磁界を発生させる同軸型のコイル配置を有する金属検出装置において、検出ヘッドの角度を被検査物の種類毎に最適な角度に設定することができる。
本発明は、検出ヘッドの角度を被検査物の種類毎に最適な角度に設定することができる金属検出装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず構成について説明する。
図1、図2は、本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドが傾いていない状態の側面図および上面図である。また、図3、図4は、本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドが傾いている状態の側面図および上面図である。
図1〜図4に示すように、金属検出装置10は、被検査物80が開口部17h内を通過する環状の検出ヘッド17が形成された筐体11と、筐体11の検出ヘッド17内に被検査物80を矢印12aで示す方向に搬送するコンベア12と、被検査物80の通過を検知する投受光器13と、筐体11の表面に設けられ利用者によって操作される操作部14と、筐体11の表面に設けられ各種情報を表示する表示部15とを備えている。ここで、被検査物80は、例えば直方体の紙箱の内部にチョコレート等の食品を収容したものである。
検出ヘッド17は、コンベア12を囲い込むように環状に形成されており、開口部17hの内部に磁界を発生させるとともに、磁界の変化を検出するようになっている。
また、検出ヘッド17の下部には、コンベア12に平行な平面内で検出ヘッド17を回動させてコンベア12に対する検出ヘッド17の角度を変更する回転台45が設けられている。回転台45は、検出ヘッド17を支持する台座部44と、この台座部44を回動させるモータ等を内蔵した駆動部43とから構成されている。すなわち、回転台45は、検出ヘッド17を回動させて、検出ヘッド17の延在方向とコンベア12の幅方向(搬送方向に直交する方向)とがなす角度θ(図4参照)を変更することができるようになっている。なお、検出ヘッド17の延在方向とコンベア12の幅方向とがなす角度θを、以下単に検出ヘッド17の角度θまたは検出ヘッド17の角度という。
したがって、本実施の形態の金属検出装置10は、検出ヘッド17がコンベア12に平行な平面内で検出ヘッド17が被検査物80の搬送方向に対して角度をなすように所定の軸線の周りで回動可能となっているので、被検査物80に混入している金属の検出感度を調整しうるようになっている。
コンベア12は、複数のローラおよび複数のローラに架け渡された無端状ベルトとから構成されており、被検査物80を矢印12aで示す方向に移動するようになっている。
コンベア12の搬送方向上流側端部には、被検査物80をコンベア12で搬送して検出ヘッド17の内部を通過させる際に被検査物80の搬送方向と被検査物80の長辺の方向(延在方向)を一致させるための搬送ガイド41が設けられている。搬送ガイド41は、搬送方向上流側の幅が広く、搬送方向下流側の幅が被検査物80の幅と略等しい通路を形成している。搬送ガイド41により形成される通路を被検査物80が通過することにより、作業者によりコンベア12の上流側端部に載置された被検査物80の姿勢、またはコンベア12の上流側に設けられた図示しない搬入コンベアから搬入された被検査物80の姿勢が斜めになったり被検査物80毎にばらついたりしないようになっている。
投受光器13は、図2、図4に示すように、コンベア12の幅方向の端部にそれぞれ配置された投光器13aおよび受光器13bを備えており、検出ヘッド17に対してコンベア12の搬送方向上流側に配置され、被検査物80の通過を光学的に検知するようになっている。具体的には、投受光器13は、投光器13aから投光された光が被検査物80により遮られて受光器13bが受光できないときに、投受光器13の設置位置を被検査物80が通過していることを検知して通過信号を出力するようになっている。
図5は、本発明の実施の形態に係る金属検出装置のブロック図である。
図5に示すように、金属検出装置10は、所定周波数の送信信号を発生させる交流発生器21と、交流発生器21が発生した送信信号を増幅する増幅器22と、増幅器22が増幅した送信信号の周波数に対応する交番磁界を発生させる送信コイル23とを備えている。
また、金属検出装置10は、送信コイル23と同軸上に配置された一対の受信コイル24a、24bと、受信コイル24a、24bの誘起電圧の差である受信信号を出力する同調回路25とを備えている。これら送信コイル23と受信コイル24a、24bは検出ヘッド17内に配置されている。金属検出装置10の検出ヘッド17は、送信コイル23と受信コイル24a、24bとが同軸上に配置された同軸型配置の構成を有している。同軸型配置の検出ヘッド17においては、コンベア12の搬送路を囲むように送信コイル23を配置し、送信コイル23と同軸状になるようにコンベア12の搬送方向上流側と下流側に受信コイル24a、24bをそれぞれ配置している。同軸型の配置を有する検出ヘッド17は、コンベア12および被検査物80が通る開口部17hを有し、該開口部17h内に磁界を発生させるようになっている。
なお、送信コイル23と受信コイル24a、24bの配置としては、同軸型配置の他にも対向型配置がある。対向型配置とは、コンベア12の搬送路を挟んで一方側に送信コイル23を配置し、他方側に2つの受信コイル24a、24bを送信コイル23に対向させるように配置するものである。対向型配置の場合、検出ヘッド17の形状は、開口部17hを有する環状とならないことがある。
また、金属検出装置10は、同調回路25が出力した受信信号を増幅する増幅器26と、交流発生器21が発生した送信信号を同期検波のために位相調整して交流信号を生成する位相制御部27とを備えている。
また、金属検出装置10は、位相制御部27が生成した交流信号の位相を90°移相する移相器28と、位相制御部27が位相調整した交流信号に基づいて増幅器26によって増幅された受信信号から、同期検波によって送信信号に相当する高周波成分を取り除く同期検波器29とを備えている。
また、金属検出装置10は、移相器28が移相した交流信号に基づいて、増幅器26が増幅した受信信号から、同期検波によって送信信号に相当する高周波成分を取り除く同期検波器30と、同期検波器30によって検波された信号から不要な周波数成分を除去するバンドパスフィルタ(以下「BPF」という。)32と、BPF32によって出力される信号を増幅する増幅器34とを備えている。
また、金属検出装置10は、同期検波器29によって検波された信号から不要な周波数成分を除去するBPF31と、BPF31によって出力される信号を増幅する増幅器33とを備えている。
また、金属検出装置10は、増幅器33、34によって増幅された信号をそれぞれアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器35と、A/D変換器35によってデジタル信号に変換された信号に基づいて被検査物80中の金属の有無を検出するコンピュータ36と、コンピュータ36によって使用される各種情報を記憶する記憶装置37とを筐体11の内部に備えている。
コンピュータ36は、金属検出装置10の各種動作を制御するものであり、プログラムが記録された図示しないROM(Read Only Memory)、ROMに記録されたプログラムに基づいて動作する図示しないCPU(Central Processing Unit)、CPUの作業領域である図示しないRAM(Random Access Memory)等を含んで構成されている。
コンピュータ36には、操作部14が接続されており、利用者によって入力操作される操作部14からの情報が入力されるようになっている。操作部14からは、例えば、各種動作の指示、コンベア12の搬送速度の設定値、金属検出のためのしきい値等の情報が利用者により入力される。操作部14から入力された情報や、検出ヘッド17により検出された磁界変化等の情報は、記憶装置37に記憶されるようになっている。
また、コンピュータ36には、表示部15が接続されている。表示部15には、コンピュータ36から出力される各種情報が表示されるようになっている。表示部15は、検出ヘッド17が検出した磁界変化や、図7で後述する被検査物80の検査に関する情報を表示するようになっている。
また、コンピュータ36には、投受光器13が接続されている。コンピュータ36は、被検査物80の通過信号を投受光器13から受け取ることにより被検査物80が検出ヘッド17内に進入するタイミングを検出または算出するようになっている。
また、コンピュータ36には、回転台45の駆動部43が接続されている。コンピュータ36は、駆動部43を駆動制御することにより、台座部44を介して検出ヘッド17を中央部17b(図2、図4参照)の周りに回動し、検出ヘッド17の角度θを変更するようになっている。
なお、検出ヘッド17の回動中心は、検出ヘッド17の中央部17bに限定されるものではなく、検出ヘッド17の端部17aまたは端部17cであってもよい。検出ヘッド17の回動中心は、回転台45の台座部44が検出ヘッド17のいずれの部分を支持するかにより決定することができる。
コンピュータ36は、検出ヘッド17の角度を変更しながら被検査物80の検出信号を取得し、内部に含まれる水分や塩分により被検査物80自体が受信コイル24a、24bの検出信号に与える影響の最も小さくなる角度を求め、この角度に検出ヘッド17を設定する角度設定処理を実行するようになっている。角度設定処理の詳細については後述する。
なお、金属検出装置10は、検出ヘッド17の角度が利用者の指示により任意に設定される動作モードを有していてもよい。その場合、コンピュータ36は、操作部14から利用者により入力された指示値に検出ヘッド17の角度を設定する。
ここで、内部に含まれる水分や塩分により被検査物80自体が受信コイル24a、24bの検出信号に与える影響とは、水分や塩分によるノイズの発生であり、S/N比の悪化となって現れるものである。
また、磁性金属は、磁束密度の大きさに比例して多くの磁束を引き寄せるので、交番磁界中では、磁界の振幅(磁束密度)が最大のときに大きな外部磁界変化を引き起こす。また、非磁性金属は、磁束密度の変化量の大きさに比例してその変化を打ち消す方向の渦電流を多く流し、磁束をジュール熱として消費するので、交番磁界中では、磁束密度の変化量が最大のときに大きな外部磁界変化を引き起こす。したがって、コンピュータ36は、A/D変換器35によってデジタル信号に変換された信号に基づいて、金属の大きさだけでなく、金属の材質(Fe、SUS等)をも判別することができる。
記憶装置37によって記憶される情報には、検出ヘッド17が検出した磁界変化、コンベア12の搬送速度や検出ヘッド17の出力、ゲイン等の設定値が含まれる。
また、記憶装置37によって記憶される情報には、金属のサンプルとしてのテストピースであって正常であることが確かである基準テストピースが送信コイル23と受信コイル24a、24bとの間を通過することによって生じる送信コイル23と受信コイル24a、24bとの間の磁界の変化に応じてコンピュータ36によって生成されるべき信号のレベル(以下「基準レベル」という。)が含まれている。ここで、記憶装置37は、材質、大きさ、形状(球状や棒状等)の少なくとも1つが異なる複数種類のテストピース毎に基準レベルを記憶している。
図6(a)、図6(b)は、本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドの回動機構の他の例を示す上面図である。
図6(a)、図6(b)に示すように、前述した回転台45に代わって、検出ヘッド17の両端または一端をスライド機構46、47、48によりスライドさせて検出ヘッド17を回動するようにしてもよい。図6(a)に示すように、検出ヘッド17の両端にスライド機構46、47をそれぞれ配置し、検出ヘッド17の両端をスライドさせるようにした場合、検出ヘッド17の略中央部を回動中心として検出ヘッド17を回動させることができる。また、図6(b)に示すように、検出ヘッド17の一端のみにスライド機構48を配置し、検出ヘッド17の一端をスライドさせるようにした場合、検出ヘッド17の他端、すなわちスライド機構48を設けていない側の端部を回動中心として検出ヘッド17を回動させることができる。ここで、スライド機構46、47、48は、図示しない軌道や駆動部を有し、コンピュータ36により駆動制御されるものである。
図7は、本発明の実施の形態に係る金属検出装置の表示部の表示例である。
図7に示すように、表示部15は、図8で後述する角度設定処理によって求められた検出ヘッド17の最適な角度を被検査物80の種類毎に表示するようになっている。具体的には、表示部15には、"001 チョコレート"、"002 キャンディ"のように被検査物80の種類が表示されるとともに、これらの種類に対応する検出ヘッド17の最適な角度が表示されるようになっている。
次に、金属検出装置10の動作について説明する。
図8は、本発明の実施の形態に係る金属検出装置の角度設定処理を示すフロー図である。
図8に示すように、まず、コンピュータ36は、オート設定を開始し(ステップS1)、回転台45の駆動部43を駆動制御して検出ヘッド17の角度θを0°に設定する(ステップS2)。検出ヘッド17の角度θが0°のとき、検出ヘッド17は図1、図2に示した位置となる。ここで、「オート設定の開始」とは、後述するステップS3〜ステップS8で行われる処理を開始することであり、検出ヘッド17の最適な角度を求めて設定するモードに切り換わることを意味する。
ついで、コンピュータ36は、投受光器13からの入力があるか否かを判別し(ステップS3)、投受光器13からの入力があったときは、検出ヘッド17の受信コイル24a、24bからの検出信号を取得し(ステップS4)、記憶装置37に検出信号を記憶する(ステップS5)。
ついで、コンピュータ36は、検出ヘッド17の角度θが現在の検出ヘッド17の角度θに予め設定した角度αを加えた角度となるよう、回転台45の駆動部43を駆動制御し(ステップS6)、検出ヘッド17の角度θと予め設定した限界角度βとの関係がθ<βであるか否かを判別する(ステップS7)。ここで、限界角度βは、例えば、検出ヘッド17がコンベア12に接触せずに回動しうる最大の角度となるよう設定される。
ステップS7の判別において、θ<βである場合、ステップS3の処理に戻り、θ<βでない場合、ステップS5で記憶された複数の検出信号の中から、内部に含まれる水分や塩分の影響の最も小さかった検出信号に対応する検出ヘッド17の角度を選択し、この角度に検出ヘッド17を設定し(ステップS8)、この処理を終了する。なお、内部に含まれる水分や塩分の影響の最も小さかった検出信号に対応する検出ヘッド17の角度は、被検査物80の種類に対応付けられて記憶装置37に記憶されるが、この情報は、利用者による操作部14からの指示により、またはコンピュータ36による制御により、図7に示すように表示部15に表示される。
このように、金属検出装置10は、限界角度βとなるまで角度αのステップで検出ヘッド17の角度θを増やしながら被検査物80の検出信号を取得し、内部に含まれる水分や塩分により被検査物80自体が受信コイル24a、24bの検出信号に与える影響の最も小さくなる最適な角度を求め、この角度に検出ヘッド17を設定するようになっている。
なお、検出ヘッド17の最適角度を求める段階で、被検査物80をコンベア12で往復させ、往路、復路のいずれか一方または往路、復路の両方で、検出ヘッド17の角度θを角度αのステップで限界角度βとなるまで変化させながら被検査物80の検出信号を取得して、検出信号に与える影響の最も小さくなる検出ヘッド17の角度θを求め、この角度θに検出ヘッド17を設定するようにしてもよい。また、前述の最適角度を求める段階では、金属検出装置10から出力される出力信号により、金属検出装置10の前段や後段に設置された他の装置のコンベアを停止させるようにしてもよい。これにより、金属検出装置10が最適角度を求める段階で、金属検出装置10に他の被検査物80が流入することがなく、後段の装置への被検査物80の流出を防止することができる。
また、本実施の形態の金属検出装置10では、コンピュータ35において、検出ヘッド17からの信号により、図9(a)、(b)に示すようなリサージュ波形を生成し、このリサージュ波形から影響値の最小を求めるようにしている。具体的には、金属検出装置10では、検出ヘッド17からの受信信号をリサージュ波形として処理しており、被検査品と検出ヘッド17の相対角度毎に変化するリサージュ波形の幅Bを影響値としている。この影響値が最小となるときが最適な角度であり、そのときの被検査物80と検出ヘッド17の角度θとの相対角度がその被検査物80に対する最適な相対角度である。なお、リサージュ波形の幅Bだけでなく、長さA、角度φも被検査物80と検出ヘッド17の相対角度が変われば変化するが、基本的に幅Bが最小となるとき影響が最小であると判断してよい。また、上記以外にも、リサージュ波形において雑音成分が最小となるときに影響が最小と判断する方法、信号対雑音比が最大になるときに影響が最小と判断する方法、またはリサージュ波形の面積が最小になる場合を影響が最小と判断する方法など、影響値の最小を求める方法は複数ある。また、例示したこれらの方法以外にも、公知の方法によって影響値が最小と判断する方法がある。
また、検出ヘッド17の角度θに関しては、被検査物80自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる検出信号に対応する検出ヘッド17の角度を選択することが好ましいが、検出信号に与える影響が最も小さくなる角度でなくとも物品の影響が十分に小さくなる角度を選択してもよい。すなわち、被検査物80自体が検出信号に与える影響が最小でなくとも十分に小さくなったとき、その角度を選択してもよく、また被検査物80自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる前後の角度を選択しても、本発明の実施は可能である。また、図10に示すように、被検査物80自体が検出信号に与える影響が十分に小さくなるしきい値を設け、この影響置がしきい値以下であればそのときの角度を選択してもよい。また、検出ヘッド17の角度の選択ステップがたとえば10度ステップであった場合、40度と50度の間に物品の影響が最も小さくなる角度が存在する場合には、40度または50度の何れかに設定してもよいし、40度と50度の影響値を比較して、影響値が小さい角度を選択するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る金属検出装置10は、被検査物80を搬送するためのコンベア12と、コンベア12の搬送路上に磁界を発生させ、この磁界中を被検査物80が通過する際に生じる磁界変化を検出する検出ヘッド17とを有し、この検出ヘッド17が検出する磁界変化に基づいて被検査物80に金属が混入しているか否かを判定する金属検出装置10において、コンベア12に平行な平面内で検出ヘッド17が被検査物80の搬送方向に対して角度をなすように所定の軸線の周りで回動可能であって、被検査物80に混入している金属の検出感度を調整しうるようになっている。
このため、検出ヘッド17を回動させて角度を変更することにより、内部に含まれる水分や塩分により被検査物80自体が受信コイル24a、24bの検出信号に与える影響の最も小さくなる角度を求めることができる。したがって、検出ヘッド17の角度を被検査物80の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、本実施の形態に係る金属検出装置10は、コンピュータ36が、駆動部43と検出ヘッド17を制御することにより、コンベア12による被検査物80の搬送方向と検出ヘッド17とのなす角度を変化させて複数の角度における被検査物80の検出信号を取得するとともに、取得した複数の検出信号のなかで被検査物80自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる検出信号に対応する検出ヘッド17の角度を選択するよう構成されている。
このため、被検査物80自体が検出信号に与える影響が小さくなるような検出ヘッド17の角度を設定することができるので、検出ヘッド17の角度を被検査物80の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、本実施の形態に係る金属検出装置10は、被検査物80の種類と、被検査物80自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる検出信号に対応する検出ヘッド17の角度とを対応付けて記憶する記憶装置37を備えている。
このため、被検査物80の種類毎に、被検査物80自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる検出信号に対応する検出ヘッド17の角度を記憶させておくことができるので、検出ヘッド17の角度を被検査物80の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、本実施の形態に係る金属検出装置10は、被検査物80の種類の選択操作を行う操作部14を備え、コンピュータ36が、記憶装置37に記憶された検出ヘッド17の角度のうち、被検査物80自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる検出信号に対応する検出ヘッド17の角度であって、操作部14により選択された被検査物80の種類に対応する角度に検出ヘッド17を設定するよう構成されている。
このため、操作により選択された被検査物80の種類に応じて、被検査物80自体が検出信号に与える影響が最も小さくなる検出ヘッド17の角度を設定することができるので、検出ヘッド17の角度を被検査物80の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、本実施の形態に係る金属検出装置10は、検出ヘッド17が開口部17hを有し、開口部17h内に磁界を発生させるよう構成されている。
このため、開口部17h内に磁界を発生させる同軸型のコイル配置を有する金属検出装置10において、検出ヘッド17の角度を被検査物80の種類毎に最適な角度に設定することができる。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、本実施の形態の金属検出装置10は同軸型のコイル配置の検出ヘッド17を備えているが、検出ヘッド17のコイル配置が対向型であっても上記と同様の効果を得ることができ、また、検出ヘッド17を回動させてコンベア12と角度をなすようにした場合に被検査物80が検出ヘッド17に近く高感度なところを通過するので感度向上が期待できる。
本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドが傾いていない状態の側面図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドが傾いていない状態の上面図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドが傾いている状態の側面図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドが傾いている状態の上面図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置のブロック図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドの回動機構の他の例を示す上面図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置の表示部の表示例である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置の角度設定処理を示すフロー図である。 (a)、(b)は、本発明の実施の形態に係る金属検出装置が取得するリサージュ波形を示す図である。 本発明の実施の形態に係る金属検出装置の検出ヘッドの最適角度の選択方法の一例を示す図である。
符号の説明
10 金属検出装置
11 筺体
12 コンベア
13 投受光器
14 操作部(選択操作手段)
15 表示部
17 検出ヘッド(検出信号取得手段)
17h 開口部
21 交流発生器
22 増幅器
23 送信コイル
25 同調回路
26 増幅器
27 位相制御部
28 移相器
29、30 同期検波器
31、32 BPF
33、34 増幅器
35 A/D変換器
36 コンピュータ(検出信号取得手段、選択手段、角度設定手段)
37 記憶装置(記憶手段)
38、39 受信コイル
41 搬送ガイド
43 駆動部
44 台座部(角度設定手段)
45 回転台
46、47、48 スライド機構
80 被検査物

Claims (5)

  1. 被検査物(80)を搬送するためのコンベア(12)と、該コンベアの搬送路上に磁界を発生させ、該磁界中を被検査物が通過する際に生じる磁界変化を検出する検出ヘッド(17)とを有し、該検出ヘッドが検出する磁界変化に基づいて被検査物に金属が混入しているか否かを判定する金属検出装置(10)において、
    前記コンベアに平行な平面内で前記検出ヘッドが当該被検査物の搬送方向に対して角度をなすように所定の軸線の周りで回動可能であって、当該被検査物に混入している金属の検出感度を調整しうるようになっていることを特徴とする金属検出装置。
  2. 前記コンベアによる前記被検査物の搬送方向と前記検出ヘッドとのなす角度を変化させて複数の前記角度における前記被検査物の検出信号を取得する検出信号取得手段(36、17)と、
    前記検出信号取得手段が取得した複数の検出信号のなかで前記被検査物自体が検出信号に与える影響が小さくなるような検出信号に対応する前記検出ヘッドの角度を選択する選択手段(36)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の金属検出装置。
  3. 前記被検査物の種類と、前記選択手段により選択された検出ヘッドの角度とを対応付けて記憶する記憶手段(37)を備えることを特徴とする請求項2に記載の金属検出装置。
  4. 被検査物の種類の選択操作を行う選択操作手段(14)と、
    前記記憶手段に記憶された前記検出ヘッドの角度であって前記選択操作手段により選択された前記被検査物の種類に対応する角度に前記検出ヘッドを設定する角度設定手段(36、44)とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の金属検出装置。
  5. 前記検出ヘッドが開口部(17h)を有し、該開口部内に磁界を発生させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の金属検出装置。
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