JP4376829B2 - 金属検出機 - Google Patents

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Description

本発明は、被検査体の通過によって生じる磁界の変化に基づいて被検査体中の金属の有無を検出する金属検出機に関するものである。
従来、被検査体の通過によって生じる磁界の変化に基づいて被検査体中の金属の有無を検出する金属検出機として、金属のサンプルであるテストピースを利用して検出の感度の情報を出力したり、テストピースを利用して検出の感度を設定するものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
国際公開第2004/086095号パンフレット(第18頁、第10図)
しかしながら、従来の金属検出機においては、テストピース自体が保存状況や使用環境によって磁化等の劣化を起こしている場合や、利用者の間違い等によって不適切なテストピースが利用された場合に、検出の感度の情報の出力や検出の感度の設定が適切に行われないので、不適切な感度(例えば、金属が混入していなくても金属が有ると判断してしまったり検出目的ではない金属を検出してしまったりして被検査体の歩留まりが悪化するような必要以上に高い感度や、検出すべき金属が混入していても金属が無いと判断してしまうような必要以上に低い感度)で被検査体中の金属の有無を検出する可能性があるという問題がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、被検査体中の金属の有無を従来より適切な感度で信頼性高く検出することができる金属検出機を提供することを目的とする。
本発明の金属検出機は、被検査体の通過によって生じる磁界の変化に基づいて前記被検査体中の金属の有無の検出を行う金属検出手段と、正常であることが確かである基準テストピースの通過によって生じる磁界の変化に応じて生成されるべき信号の基準レベルを予め記憶するレベル記憶手段と、通常の運転モードとは異なるテストピース確認モードを有し、正常であるか否かの判定の対象であるテストピースに対して前記テストピース確認モードにおいて前記判定を行うテストピース判定手段と、前記判定の結果を出力する判定結果出力手段とを備え、前記テストピース判定手段は、前記テストピースの実際の通過によって生じる磁界の変化に応じて生成される信号の測定レベルが前記レベル記憶手段によって記憶された前記基準レベルに対して所定の範囲内であるときに前記テストピースが正常であると前記テストピース確認モードにおいて判定する構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、テストピースが正常であるか否かの判定を行うことができるので、検出の感度の情報の出力及び前記感度の設定の少なくとも一方を正常なテストピースに基づいて行うことができる。したがって、本発明の金属検出機は、被検査体中の金属の有無を従来より適切な感度で信頼性高く検出することができる。
また、本発明の金属検出機は、大きさ、材質及び形状の少なくとも1つが異なる複数種類の前記基準テストピースから少なくとも1種類の基準テストピースを選択する基準テストピース選択手段を備え、前記レベル記憶手段は、前記複数種類の基準テストピース毎に前記基準レベルを予め記憶し、前記テストピース判定手段は、前記レベル記憶手段によって記憶された前記基準レベルのうち前記基準テストピース選択手段によって選択された前記基準テストピースに対応する基準レベルに基づいて前記テストピースが正常であるか否かの判定を前記テストピース確認モードにおいて行う構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、テストピースが正常であるか否かの判定を複数種類のテストピースに対して行うことができる。
また、本発明の金属検出機の前記レベル記憶手段は、前記基準テストピースの実際の通過によって生じる磁界の変化に応じて生成される信号の測定レベルを前記基準レベルとして記憶する構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、利用者がテストピースとしての使用を希望する異物サンプルを基準テストピースとして基準レベルを予め生成し記憶するので、以後、テストピースとして使用される異物サンプルが正常であるか否かの判定を行うことができる。
また、本発明の金属検出機は、通過物の進路を変更する選別機を制御する選別機制御手段を備え、前記選別機制御手段は、前記通常の運転モードと前記テストピース確認モードとで前記選別機に前記進路を切り替えさせることによって、前記テストピース判定手段による判定が終了した前記通過物である前記テストピースの前記進路を前記テストピース確認モード用の進路にする構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、正常であるか否かの判定に使用されたテストピースを容易に回収することができる。
本発明は、テストピースが正常であるか否かの判定を行うことができるので、被検査体中の金属の有無を従来より適切な感度(例えば、検出すべき金属が混入しているときには金属が有ると判断し、検出目的ではない金属を検出せず、金属が混入していないときには金属が無いと判断する感度)で信頼性高く検出することができる金属検出機を提供することができるものである。
更に、本発明の金属検出機は、複数種類の基準テストピースから少なくとも1種類の基準テストピースを選択する基準テストピース選択手段を備え、基準テストピース選択手段によって選択された基準テストピースに対応する基準レベルに基づいてテストピースが正常であるか否かの判定を行う構成を有しているため、テストピースが正常であるか否かの判定を複数種類のテストピースに対して行うことができる。
更に、本発明の金属検出機は、利用者がテストピースとしての使用を希望する異物サンプルを基準テストピースとして基準レベルを記憶するので、以後、テストピースとして使用される異物サンプルが正常であるか否かの判定を行うことができる。
更に、本発明の金属検出機は、正常であるか否かの判定が終了したテストピースの進路をテストピース確認モード用の進路にするので、正常であるか否かの判定に使用されたテストピースを容易に回収することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る金属検出機の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る金属検出機10は、穴11aが形成された筐体11と、筐体11の穴11a内に挿通されて被検査体80を矢印12aで示す方向に搬送するコンベア12と、被検査体80が筐体11の穴11a内に進入したことを検知する光学式等の進入センサ13と、筐体11の外部に設けられ利用者によって操作される操作部14と、筐体11の外部に設けられ各種情報を表示する表示部15とを備えている。
また、金属検出機10は、図2に示すように、所定周波数の送信信号を発生させる交流発生器21と、交流発生器21によって発生させられた送信信号を増幅する増幅器22と、増幅器22によって増幅された送信信号の周波数に対応する交番磁界を発生させる送信コイル23と、送信コイル23と対向して配置され互いに逆相に結合された一対の受信コイル24a、24bと、送信コイル23によって発生させられた交番磁界による受信コイル24aの誘起電圧及び受信コイル24bの誘起電圧の差である受信信号を出力する同調回路25と、同調回路25によって出力された受信信号を増幅する増幅器26と、交流発生器21によって発生させられた送信信号を同期検波のために位相調整した交流信号を生成する位相制御部27と、位相制御部27によって生成された交流信号を更に90°移相する移相器28と、位相制御部27によって位相調整された交流信号に基づいて増幅器26によって増幅された受信信号から同期検波によって送信信号に相当する高周波成分を取り除く同期検波器29と、移相器28によって移相された交流信号に基づいて増幅器26によって増幅された受信信号から同期検波によって送信信号に相当する高周波成分を取り除く同期検波器30と、同期検波器29によって検波された信号から不要な周波数成分を除去するバンドパスフィルタ(以下「BPF」という。)31と、同期検波器30によって検波された信号から不要な周波数成分を除去するBPF32と、BPF31によって出力される信号を増幅する増幅器33と、BPF32によって出力される信号を増幅する増幅器34と、増幅器33によって増幅された信号及び増幅器34によって増幅された信号をそれぞれアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器35と、A/D変換器35によってデジタル信号に変換された信号に基づいて被検査体80中の金属の有無を検出する金属検出手段としてのコンピュータ36と、コンピュータ36によって使用される各種情報を記憶した記憶装置37とを筐体11の内部に備えている。
コンピュータ36は、プログラムが記録された図示していないROM(Read Only Memory)、ROMに記録されたプログラムに基づいて動作する図示していないCPU(Central Processing Unit)、CPUの作業領域である図示していないRAM(Random Access Memory)等を含んで構成されている。
ここで、磁性金属は、磁束密度の大きさに比例して多くの磁束を引き寄せるので、交番磁界中では、磁界の振幅(磁束密度)が最大のときに大きな外部磁界変化を引き起こす。また、非磁性金属は、磁束密度の変化量の大きさに比例してその変化を打ち消す方向の渦電流が多く流れ磁束をジュール熱として消費するので、交番磁界中では、磁束密度の変化量が最大のときに大きな外部磁界変化を引き起こす。したがって、コンピュータ36は、A/D変換器35によってデジタル信号に変換された信号に基づいて、金属の大きさだけでなく、金属の材質(Fe、SUS等)をも検出することができる。
また、記憶装置37によって記憶される情報には、金属のサンプルとしてのテストピースであって正常であることが確かである基準テストピースが送信コイル23と受信コイル24a、24bとの間を通過することによって生じる送信コイル23と受信コイル24a、24bとの間の磁界の変化に応じてコンピュータ36によって生成されるべき信号のレベル(以下「基準レベル」という。)が含まれている。即ち、記憶装置37は、レベル記憶手段を構成している。ここで、記憶装置37は、材質と、大きさと、形状(球状や棒状等)との少なくとも1つが異なる複数種類の基準テストピース毎に基準レベルを記憶している。
次に、金属検出機10の動作について説明する。
まず、通常の運転モードの動作のうち被検査体80中の金属の有無を検出する動作について説明する。
コンピュータ36は、コンベア12によって搬送された被検査体80が進入センサ13によって検出されたことを検知すると、A/D変換器35から入力される信号に基づいて生成した信号の測定レベルと、記憶装置37に記憶された検出用の閾値とに基づいて被検査体80中の金属の有無、材質及び大きさを検出する。
そして、コンピュータ36は、検出結果を表示部15に表示する。
次に、通常の運転モードの動作のうち被検査体80中の金属の有無の検出の感度の情報の出力をテストピースに基づいて行う動作について説明する。
コンピュータ36は、コンベア12によって搬送されたテストピースが進入センサ13によって検出されたことを検知すると、A/D変換器35から入力される信号に基づいて生成した信号の測定レベルと、記憶装置37に記憶された検出用の閾値とに基づいてテストピースの材質及び大きさを検出する。
そして、コンピュータ36は、検出結果を表示部15に表示する。
したがって、利用者は、金属検出機10に検出させたテストピースの実際の材質及び大きさと、表示部15に表示された材質及び大きさとを比較することによって、金属検出機10による被検査体80中の金属の有無の検出の感度を確認することができる。
次に、通常の運転モードの動作のうち被検査体80中の金属の有無の検出の感度の設定をテストピースに基づいて行う動作について説明する。
コンピュータ36は、コンベア12によって搬送されたテストピースが進入センサ13によって検出されたことを検知すると、A/D変換器35から入力される信号に基づいて検出用の閾値を生成し、生成した検出用の閾値を記憶装置37に記憶する。
以上のように、コンピュータ36は、被検査体80中の金属の有無の検出の感度の情報の出力と、被検査体80中の金属の有無の検出の感度の設定とをテストピースに基づいて行うようになっている。
次に、通常の運転モードとは異なるテストピース確認モードの動作、即ち、テストピースが正常であるか否かの判定を行う動作について説明する。
図3に示すように、コンピュータ36は、記憶装置37に基準レベルが記憶されている基準テストピースの種類を表示部15を介して表示する(S91)。
表示部15に表示された複数種類の基準テストピースからコンベア12によって搬送させるテストピースと同じ種類の基準テストピースを操作部14を介して利用者が選択すると、コンピュータ36は、利用者が何れの基準テストピースを選択したかを記憶する(S92)。
次いで、コンピュータ36は、利用者が選択した基準テストピースと同じ種類のテストピースを流すように促す旨のメッセージと、利用者が選択した基準テストピースの材質及び大きさと、実際に検出したテストピースの大きさとを、図4(a)に示すように表示部15に表示する(S93)。
そして、コンピュータ36は、コンベア12によって搬送されたテストピースが進入センサ13によって検出されたことを検知すると(S94)、A/D変換器35から入力される信号に基づいて実際に生成した信号の測定レベルが、記憶装置37によって記憶された基準レベルのうち利用者によって選択された基準テストピースに対応する基準レベルに対して、所定の範囲内であるか否かを判断する(S95)。
コンピュータ36は、実際に生成した信号の測定レベルが基準レベルに対して所定の範囲内ではないとS95において判断すると、テストピースが正常ではないと判定し(S96)、図4(b)に示すように判定結果を表示部15に表示する(S97)。
一方、コンピュータ36は、実際に生成した信号の測定レベルが基準レベルに対して所定の範囲内であるとS95において判断すると、S95の判断を所定回数(例えば3回)行ったか否かを判断する(S98)。
コンピュータ36は、S95の判断を所定回数行っていないとS98において判断すると、S93の処理を再度実行する。
一方、コンピュータ36は、S95の判断を所定回数行ったとS98において判断すると、テストピースが正常であると判定し(S99)、図4(c)に示すように判定結果を表示部15に表示する(S97)。
以上のように、コンピュータ36は、テストピースが正常であるか否かの判定を行うようになっており、テストピース判定手段を構成している。また、表示部15は、コンピュータ36によるテストピースが正常であるか否かの判定の結果を出力するようになっており、判定結果出力手段を構成している。また、コンピュータ36は、複数種類の基準テストピースから少なくとも1種類の基準テストピースを選択するようになっており、基準テストピース選択手段を構成している。
以上に説明したように、金属検出機10は、テストピースが正常であるか否かの判定を行うことができるので、例えば、磁性金属のテストピースが磁化されている等、テストピース自体が保存状況や使用環境によって劣化を起こしている場合や、検出しようとしている被検査体80とは異なる品種用のテストピースや金属検出機10以外の金属検出機用のテストピース等の不適切なテストピースが利用者の間違い等によって利用されている場合等に、テストピースが正常でないということを利用者に知らせることができる。したがって、金属検出機10は、被検査体80中の金属の有無の検出の感度の情報の出力と、被検査体80中の金属の有無の検出の感度の設定とを正常なテストピースに基づいて行うことができ、被検査体80中の金属の有無を従来より適切な感度で信頼性高く検出することができる。
また、金属検出機10は、記憶装置37が複数種類の基準テストピース毎に基準レベルを記憶し、コンピュータ36が複数種類の基準テストピースから少なくとも1種類の基準テストピースを選択するので、テストピースが正常であるか否かの判定を複数種類のテストピースに対して行うことができる。もちろん、金属検出機10は、テストピースが正常であるか否かの判定を1種類のテストピースに対してのみ行えるようになっていても良い。
なお、金属検出機10は、判定結果を表示する表示部15を判定結果出力手段として備えているが、表示以外の方法によって判定結果を出力するようになっていても良い。例えば、金属検出機10は、音声によって利用者に判定結果を出力しても良いし、電気信号によって他の機器に判定結果を出力しても良い。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る金属検出機の構成について説明する。
なお、本実施の形態に係る金属検出機の構成のうち第1の実施の形態に係る金属検出機10(図1参照。)の構成と同様な構成については、金属検出機10の構成と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態に係る金属検出機110の構成は、被検査体80中の磁性金属を磁化する永久磁石又は電磁石等の磁石121と、コイル122a、122bからなる磁気センサ122と、コイル123a、123bからなり磁気センサ122とともにコンベア12を挟む位置に配置された磁気センサ123と、コイル122aに生じる起電力及びコイル122bに生じる起電力の差動成分を検出する差分検出部124と、コイル123aに生じる起電力及びコイル123bに生じる起電力の差動成分を検出する差分検出部125と、差分検出部124によって検出された差動成分を一方の極性に整流する整流部126と、差分検出部125によって検出された差動成分を一方の極性に整流する整流部127と、進入センサ13によって被検査体80が検知されてからその被検査体80が磁気センサ122、123の間を通過するのに必要な所定時間が経過するまでの間に整流部126によって整流された差動成分を積分する積分部128と、進入センサ13によって被検査体80が検知されてからその被検査体80が磁気センサ122、123の間を通過するのに必要な所定時間が経過するまでの間に整流部127によって整流された差動成分を積分する積分部129と、積分部128による積分結果及び積分部129による積分結果を加算する加算部130とを、交流発生器21、増幅器22、送信コイル23、受信コイル24a、24b、同調回路25、増幅器26、位相制御部27、移相器28、同期検波器29、30、BPF31、32、増幅器33、34及びA/D変換器35に代えて金属検出機10が備えた構成と同様である。
なお、金属検出機110のコンピュータ36と、金属検出機10のコンピュータ36との相違点は、記録しているプログラムが異なる点である。
ここで、非磁性金属は、磁化されない。したがって、金属検出機110のコンピュータ36は、磁性金属の大きさだけを検出することができる。
また、記憶装置37によって記憶される情報には、磁性金属のサンプルとしてのテストピースであって正常であることが確かである基準テストピースが磁石121によって磁化された状態で磁気センサ122と磁気センサ123との間を通過することによって生じる磁気センサ122と磁気センサ123との間の磁界の変化に応じてコンピュータ36によって生成されるべき信号のレベル(以下「基準レベル」という。)が含まれている。即ち、記憶装置37は、レベル記憶手段を構成している。ここで、記憶装置37は、大きさ及び形状の少なくとも1つが異なる複数種類の基準テストピース毎に基準レベルを記憶している。
金属検出機110のコンピュータ36の動作については、磁性金属の大きさだけを検出することができることを除いて第1の実施の形態とほぼ同様であるので、説明を省略する。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る金属検出機の構成は、コンピュータ36に記録されたプログラムが異なることを除いて、第1の実施の形態に係る金属検出機10(図2参照。)の構成とほぼ同様であるので、金属検出機10の構成と同一の符号を付して説明する。
本実施の形態に係る金属検出機の動作について説明する。
なお、本実施の形態に係る金属検出機の動作のうち、利用者がテストピースとしての使用を希望する異物サンプルを基準テストピースとして基準レベルを記憶装置37に記憶させる動作以外の動作は、第1の実施の形態に係る金属検出機10の動作とほぼ同様であるので、詳細な説明を省略する。
図6に示すように、コンピュータ36は、コンベア12によって搬送させる異物サンプルの材質、大きさ及び向き等の情報を操作部14を介して利用者が入力すると、利用者によって入力された情報を記憶する(S191)。
次いで、コンピュータ36は、コンベア12によって搬送された異物サンプルが進入センサ13によって検出されたことを検知すると(S192)、A/D変換器35から入力される信号に基づいて生成した信号の測定レベルを、今回の異物サンプルの基準レベルとして、S191において記憶した情報とともに記憶装置37に記憶させる(S193)。
以上のように、コンピュータ36は、利用者からの指示に基づいて基準レベルを記憶装置37に記憶するように指示するようになっている。
以上に説明したように、本実施の形態に係る金属検出機は、利用者がテストピースとしての使用を希望する異物サンプルを基準テストピースとして基準レベルを記憶装置37に記憶させるので、以後、テストピースとして使用される異物サンプルが正常であるか否かの判定を行うことができる。
(第4の実施の形態)
まず、本発明の第4の実施の形態に係る金属検出機の構成について説明する。
図7に示す第4の実施の形態に係る金属検出機210の構成は、コンピュータ36(図2参照。図7には図示せず。)に記録されたプログラムが異なることを除いて、第1の実施の形態に係る金属検出機10(図2参照。)の構成とほぼ同様であるので、金属検出機10の構成と同一の符号を付して説明する。
金属検出機210のコンピュータ36は、コンベア12によって搬送されて筐体11の穴11aを通過した通過物の進路を、図7(a)に示す通常の運転モード用の進路280aと、図7(b)に示すテストピース確認モード用の進路280bとの何れかに変更する選別機280を制御するようになっており、選別機制御手段を構成している。
次に、金属検出機210の動作について説明する。
コンピュータ36は、通常の運転モードにおいて、図7(a)に示すように、筐体11の穴11aを通過した通過物の進路を選別機280に進路280aにさせる。また、コンピュータ36は、テストピース確認モードにおいて、図7(b)に示すように、筐体11の穴11aを通過した通過物の進路を選別機280に進路280bにさせる。
したがって、通常の運転モードにおいては、図7(a)に示すように、金属の混入の有無の検出等が行われた通過物である被検査体80等がコンベア12によって進路280aに搬送され、テストピース確認モードにおいては、図7(b)に示すように、正常であるか否かの判定に使用された通過物であるテストピース290等がコンベア12によって進路280bに搬送される。
以上に説明したように、金属検出機280は、正常であるか否かの判定が終了したテストピース290の進路をテストピース確認モード用の進路280bにするので、正常であるか否かの判定に使用されたテストピース290を容易に回収することができる。
以上のように、本発明に係る金属検出機は、被検査体中の金属の有無を従来より適切な感度(例えば、検出すべき金属が混入しているときには金属が有ると判断し、検出目的ではない金属を検出せず、金属が混入していないときには金属が無いと判断する感度)で信頼性高く検出することができるという効果を有し、食品等の生産ライン上に設置される金属検出機等として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る金属検出機の正面図 図1に示す金属検出機のブロック図 テストピースが正常であるか否かの判定を図1に示す金属検出機が行う動作のフローチャート (a)テストピースが正常であるか否かの判定の動作中に図1に示す金属検出機の表示部に表示される画像を示す図 (b)テストピースが正常ではないと図1に示す金属検出機が判定した場合に表示部に表示される画像を示す図 (c)テストピースが正常であると図1に示す金属検出機が判定した場合に表示部に表示される画像を示す図 本発明の第2の実施の形態に係る金属検出機のブロック図 利用者がテストピースとしての使用を希望する異物サンプルの基準レベルを本発明の第3の実施の形態に係る金属検出機が記憶装置に記憶させる動作のフローチャート (a)通過物の進路が選別機によって通常の運転モード用の進路にされている状態での本発明の第4の実施の形態に係る金属検出機の上面図 (b)通過物の進路が選別機によってテストピース確認モード用の進路にされている状態での図7(a)に示す金属検出機の上面図
符号の説明
10 金属検出機
15 表示部(判定結果出力手段)
36 コンピュータ(金属検出手段、テストピース判定手段、基準テストピース選択手段、選別機制御手段)
37 記憶装置(レベル記憶手段)
80 被検査体(通過物)
110 金属検出機
210 金属検出機
280 選別機
280a 進路(通常の運転モード用の進路)
280b 進路(テストピース確認モード用の進路)
290 テストピース(通過物)

Claims (4)

  1. 被検査体(80)の通過によって生じる磁界の変化に基づいて前記被検査体中の金属の有無の検出を行う金属検出手段(36)と、正常であることが確かである基準テストピースの通過によって生じる磁界の変化に応じて生成されるべき信号の基準レベルを予め記憶するレベル記憶手段(37)と、通常の運転モードとは異なるテストピース確認モードを有し、正常であるか否かの判定の対象であるテストピース(290)に対して前記テストピース確認モードにおいて前記判定を行うテストピース判定手段(36)と、前記判定の結果を出力する判定結果出力手段(15)とを備え、
    前記テストピース判定手段は、前記テストピースの実際の通過によって生じる磁界の変化に応じて生成される信号の測定レベルが前記レベル記憶手段によって記憶された前記基準レベルに対して所定の範囲内であるときに前記テストピースが正常であると前記テストピース確認モードにおいて判定することを特徴とする金属検出機(10、110、210)。
  2. 大きさ、材質及び形状の少なくとも1つが異なる複数種類の前記基準テストピースから少なくとも1種類の基準テストピースを選択する基準テストピース選択手段(36)を備え、
    前記レベル記憶手段(37)は、前記複数種類の基準テストピース毎に前記基準レベルを予め記憶し、
    前記テストピース判定手段(36)は、前記レベル記憶手段によって記憶された前記基準レベルのうち前記基準テストピース選択手段によって選択された前記基準テストピースに対応する基準レベルに基づいて前記テストピース(290)が正常であるか否かの判定を前記テストピース確認モードにおいて行うことを特徴とする請求項1に記載の金属検出機(10、110、210)。
  3. 前記レベル記憶手段(37)は、前記基準テストピースの実際の通過によって生じる磁界の変化に応じて生成される信号の測定レベルを前記基準レベルとして記憶することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金属検出機。
  4. 通過物(80、290)の進路を変更する選別機(280)を制御する選別機制御手段(36)を備え、
    前記選別機制御手段は、前記通常の運転モードと前記テストピース確認モードとで前記選別機に前記進路を切り替えさせることによって、前記テストピース判定手段(36)による判定が終了した前記通過物である前記テストピース(290)の前記進路を前記テストピース確認モード用の進路(280b)にすることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の金属検出機(210)。
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