JP5269564B2 - 管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置 - Google Patents

管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5269564B2
JP5269564B2 JP2008305322A JP2008305322A JP5269564B2 JP 5269564 B2 JP5269564 B2 JP 5269564B2 JP 2008305322 A JP2008305322 A JP 2008305322A JP 2008305322 A JP2008305322 A JP 2008305322A JP 5269564 B2 JP5269564 B2 JP 5269564B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular body
defect
eddy current
flaw detection
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008305322A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010127854A (ja
Inventor
晋 龍王
雅司 森
晃史 佐々木
義之 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Non Destructive Inspection Co Ltd
Original Assignee
Non Destructive Inspection Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Non Destructive Inspection Co Ltd filed Critical Non Destructive Inspection Co Ltd
Priority to JP2008305322A priority Critical patent/JP5269564B2/ja
Publication of JP2010127854A publication Critical patent/JP2010127854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5269564B2 publication Critical patent/JP5269564B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Description

本発明は、管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置に関する。さらに詳しくは、直流磁化コイルにより管状体を直流磁化し、渦流探傷コイルのインピーダンス変化により前記管状体の欠陥を評価する管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置に関する。
従来、例えば熱交換器等に使用されている鋼製チューブの損傷を検査する手法として、電磁気的な手法(リモートフィールドECT)が知られている。この手法では、孔食等の欠損体積が小さい欠陥の検出が困難であり、内外面の欠陥識別も困難であった。また、超音波を利用した方法(IRIS)では、孔食等の欠損体積が小さい欠陥の検出は可能であるが検査速度が遅かった。
一方、上述の如き欠陥評価方法として、特許文献1に記載の如きものが知られている。本方法は、予め直流磁化飽和レベルを感度設定し、その直流磁化飽和レベルで試験材の外面から試験材を直流磁化して内面欠陥を検出している。しかし、本手法は内面欠陥の検出能力を向上させるに過ぎず、欠陥が内外面のいずれに存在するかを識別できず、熱交換器等の検査に適用することができなかった。
特開平8−43358号公報
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、欠損体積の小さい欠陥であっても高速に検出可能であるだけでなく欠陥の内外面の識別が可能な管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る管状体の欠陥評価方法の特徴は、直流磁化コイルにより管状体を直流磁化し、渦流探傷コイルのインピーダンス変化により前記管状体の欠陥を評価する方法において、前記管状体は磁性材料よりなり、前記直流磁化コイル及び前記渦流探傷コイルを備えたセンサを用い、予め、内外面に複数種の模擬欠陥を設けた前記管状体と同一又は同等の試験管を前記センサにより直流磁化すると共に渦流探傷を行うことで、透磁率変化及び渦電流変化の双方により前記模擬欠陥が検出可能で且つ前記模擬欠陥が前記試験管の内外面のいずれに位置するのかを識別可能な直流磁化の強さ及び前記渦流探傷コイルの試験周波数を選定しておき、前記センサを前記管状体内に挿入し、前記選定した直流磁化の強さ及び試験周波数により前記管状体を直流磁化させながら渦流探傷を行い、前記透磁率変化及び前記渦電流変化に基づく前記渦流探傷コイルの検出信号により前記欠陥が前記管状体の内外面のいずれに位置するのかを識別することにある。
上記本発明の特徴方法によれば、「透磁率変化及び渦電流発生の双方により前記模擬欠陥が検出可能で且つ前記模擬欠陥が前記管状体の内外面のいずれに位置するのかを識別可能な直流磁化の強さ及び前記渦流探傷コイルの試験周波数を選定」する。発明者らの実験によれば、きず(欠陥)の存在は、透磁率の変化により検出でき、また、きずの内外面の存在の差は渦電流発生に影響を与えることが判明した。したがって、これらを組み合わせることで、内面きずの存在のみならず、外面きずの存在も判定でき、しかも、きずが内外面のいずれに存在するかも判定可能であることを見出した。
また、前記検出信号にリサージュ信号を用いることで、同信号の位相差により前記欠陥が前記管状体の内外面のいずれに位置するのかを識別可能である。
前記検出信号の振幅値により前記欠陥の体積を推定することも可能である。前記センサを前記管状体内から引き抜く際に前記管状体を直流磁化するとよい。これにより、コイルの挿入が容易となり検査効率が向上する。ここで、検査対象となる前記管状体としては例えば強磁性体チューブが挙げられる。
上記目的を達成するため、本発明に係る管状体の欠陥評価装置の特徴は、管状体を直流磁化する直流磁化コイルと、直流磁化した管状体のインピーダンス変化を検出する渦流探傷コイルとを有し、前記インピーダンス変化により前記管状体の欠陥を評価する構成において、前記管状体は磁性材料よりなり、内外面に複数種の模擬欠陥を設けた前記管状体と同一又は同等の試験管を備え、前記直流磁化コイル及び前記渦流探傷コイルを備えたセンサを用い、予め、前記試験管を前記センサにより直流磁化すると共に渦流探傷を行うことで、透磁率変化及び渦電流変化の双方により前記模擬欠陥が検出可能で且つ前記模擬欠陥が前記試験管の内外面のいずれに位置するのかを識別可能な直流磁化の強さ及び前記渦流探傷コイルの試験周波数を選定しておき、前記センサを前記管状体内に挿入し、前記選定した直流磁化の強さ及び試験周波数により前記管状体を直流磁化させながら渦流探傷を行い、前記透磁率変化及び前記渦電流変化に基づく前記渦流探傷コイルの検出信号により前記欠陥が前記管状体の内外面のいずれに位置するのかを識別することにある。
ここで、前記センサには、前記直流磁化コイルと前記渦流探傷コイルとをケーシング内に一体に収納した内挿式センサを用いるとよい。
上記本発明に係る管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置の特徴によれば、欠損体積の小さい欠陥であっても高速に検出可能であるだけでなく欠陥の内外面の識別が可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
図1に示すように、本発明に係る欠陥評価装置1は、大略、センサ2と、直流磁化装置3と、渦流探傷器4とよりなる。渦流探傷器4は、探傷結果を例えば図7,8に例示するリサージュ波形として表示装置5に表示する。本実施形態において、検査対象となる管状体100は、熱交換器等に使用されている強磁性材料よりなる鋼製チューブである。
センサ2は、管状体100の内部に挿入される移動可能な内挿式センサである。このセンサ2は、図2に示すように、大略、鋼製チューブ(以下、「チューブ」と称する。)100を直流磁化させる直流磁化コイル11とチューブ100の欠陥を検出する渦流探傷コイル12よりなる。直流磁化コイル11は芯材13に巻回してあり、その外周に一対の渦流探傷コイル12,12を巻回して、一体に形成してある。芯材13に巻回した直流磁化コイル11及び渦流探傷コイル12は、中空棒状のケーシング14に収納され、コード15で直流磁化装置3及び渦流探傷器4と接続してある。
直流磁化装置3は、図1に示すように、直流磁化コイル11に直流電流を供給する直流電源31を備える。この直流電源31が直流磁化コイル11に直流電流を供給し、直流磁化コイル11がチューブ100の内面102側から検査対象となるチューブ100を直流磁化する。
渦流探傷器4は、図3に示すように、大略、発振器41と、ブリッジ回路42と、増幅器43と、同期検波器44と、移相器45とを有する。発振器41は交流電流を生成し、ブリッジ回路42を介して渦流探傷コイル12に印加する。ブリッジ回路42は、渦流探傷コイル12と可変抵抗器とにより構成され、図4に例示するような健全部Sでの検出信号が平衡となるように設定する。図4に例示するような欠陥部D及びD’ではインピーダンス変化によりその平衡が崩れるので、ブリッジ回路42が欠陥部D及びD’の検出信号を出力する。そして、ブリッジ回路42から出力された検出信号は、増幅器43で増幅され、同期検波器44に入力される。一方、発振器41は、移相器45に発振信号を出力する。移相器45は、入力される発振信号に対して任意の位相を持つ制御信号を生成する。例えば発振信号と同一位相の第一の制御信号と、発振信号と90°位相の異なる第二の制御信号を生成し、同期検波器44に出力する。
同期検波器44は、増幅された検出信号を第一制御信号で同期検波してX成分信号を生成すると共に、増幅された検出信号を第二制御信号で同期検波してY成分信号を生成する。このように、検出信号をX成分信号及びY成分信号に分解して2次元的に表示可能とする。そして、これらの信号を表示装置5にリサージュ信号として出力しリサージュ波形を表示する。
ここで、図4を参照しながら、欠陥の内外面の識別について説明する。
図4(a)にチューブ100に外面欠陥Doが存在する欠陥部Dにおける透磁率(以下、「磁気特性」と称する。)および渦電流の状態を示す。同図に示すように、直流磁化コイル11は直流磁束Fdを発生させチューブ100を直流磁化する。直流磁化された欠陥部Dでは、外面欠陥Doの影響を受け磁気特性に変化が生じる。一方、渦流探傷コイル12は交流磁束Faを発生させチューブ100を励磁し、チューブ100の内面102に渦電流Eを発生させる。しかし、この渦電流Eは、内面102の表層近傍に流れるため、健全部Sと同等の信号となる。すなわち、渦電流Eは外面欠陥Doの影響を受けない。つまり、外面欠陥Doの場合、渦流探傷用コイル12は欠陥部Dの磁気特性の変化のみを検出すると考えられる。
他方、図4(b)にチューブ100に内面欠陥Diが存在する欠陥部D’における磁気特性および渦電流の状態を示す。同図に示すように、直流磁化コイル11は直流磁束Fdを発生させチューブ100を直流磁化する。直流磁化された欠陥部D’では、内面欠陥Diの影響を受け磁気特性に変化が生じる。一方、渦流探傷コイル12により上述の如くチューブ100の内面102には渦電流E’が発生する。この渦電流E’は、内面欠陥Diを迂回するように流れるため、健全部Sとは異なる信号となる。すなわち、渦電流E’は内面欠陥Diの影響を受ける。つまり、内面欠陥Diの場合、渦流探傷用コイル12は欠陥部D’の磁気特性の変化及び渦電流E’の変化の双方を検出すると考えられる。
このように、外面欠陥Doと内面欠陥Diでは、渦流探傷用コイル12で検出する信号に違いが生じる。この検出信号の相違により、内外面の欠陥信号に位相角差が生じると考えられる。よって、この位相角差を利用できるように直流磁化の強さ及び試験周波数を選定することで、検出信号により欠陥が管状体の内外面のいずれに位置するかを識別することが可能となる。
そこで、本発明に係る検査方法においては、予め試験管200を用いて直流磁化の強さ及び試験周波数を選定する。この試験管200は、鋼製チューブ100と材質、寸法、形状および熱処理等が同一または同等の管状体である。図5に示すように、試験管200は、検査対象となるチューブ100において想定され得る欠陥(損傷)を考慮した模擬欠陥d1〜13を加工してある。模擬欠陥d1は内面202に試験管200の厚さtに対し50%減肉した模擬欠陥であり、d13は30%減肉したものである。模擬欠陥d2は外面201全周にわたって70%減肉してあり、d3は50%、d4は30%減肉したものである。模擬欠陥d5は外面201の一部を70%減肉してあり、d6は50%、d7は30%減肉したものである。d8〜d12はそれぞれ試験管200を貫通する模擬欠陥であり、その径を8,5,3,2,1mmにそれぞれ設定してある。
この試験管200内部に上述のセンサ2を挿入して、直流磁化すると共に渦流探傷を行い、模擬欠陥d1〜13が検出可能で且つ模擬欠陥d1〜13が試験管200の内外面のいずれに位置するのかを識別可能となる直流磁化の強さ及び渦流探傷コイルの試験周波数を選定する。
ここで、磁性体の渦流探傷では、検査対象の磁気特性が不均一となるためノイズが多く探傷が困難となる場合がある。そのため、検査対象を直流磁化により磁気飽和させることで磁気特性を均一にしてノイズの低減を図っている。しかし、磁気飽和させると、健全部と欠陥部との間で磁気特性の差異が小さくなり、欠陥が管状体の内外面のいずれに位置するかを識別することが困難となる。他方、直流磁化の強さが弱すぎると、ノイズが多く欠陥信号自体を検出することが困難となる。そこで、直流磁化の強さを欠陥信号を検出でき且つ磁気飽和させない程度の強さに設定する。これにより、ノイズを低減でき且つ欠陥信号を検出することが可能となる。
また、渦流探傷コイルの試験周波数は、検査対象となる管状体の内面表層に渦電流が発生し得る程度の周波数を選定する。上述の如く、渦電流Eが内面欠陥Diのみの影響を受けるようにすることで、欠陥が管状体の内外面のいずれに位置するかが識別可能となる。
そして、選定した直流磁化の強さ及び試験周波数において、ブリッジ回路42により検出信号を出力し、同期検波器44によりその検出信号をX成分及びY成分に分解して、検出信号をリサージュ信号として出力するよう調整する。上述したように、欠陥が内外面のいずれに位置するかによって検出信号には位相角差が生じるため、検出信号をリサージュ信号として出力することで同位相角差により欠陥が管状体の内外面のいずれに位置するのかを識別することができる。
図6に試験管200を直流磁化させながら渦流探傷を行い、直流磁化の強さ及び試験周波数を選定、調整した結果を示す。同図に示すように、いずれの模擬欠陥d1〜13においても、模擬欠陥d1〜13に起因する欠陥信号を検出しており、X,Y成分に分解した信号は模擬欠陥d1〜13の内外面により違いが生じている。従って、図7,8に示す如きリサージュ波形から簡便に欠陥が管状体の内外面のいずれに位置するかを識別することが可能となる。
次に、チューブ100の欠陥評価手順について説明する。
検査実施に際し、予め図5に示す如き検査対象となるチューブ100と材質、寸法、形状および熱処理等が同一または同等の管状の試験管200を準備する。その試験管200に想定される欠陥を考慮した模擬欠陥d1〜13を加工し、その模擬欠陥d1〜13が検出でき且つ模擬欠陥d1〜13が試験管200の内外面のいずれに位置するのかを識別できる直流磁化条件および渦流探傷の条件を選定すると共に、その検出信号の出力を調整する。
そして、検査実施においては、チューブ100内に圧縮空気等を用いて検査対象範囲までセンサ2を挿入する。挿入後、直流磁化コイル11によりチューブ100を直流磁化する。直流磁化はケーブル16によりセンサ2を引き抜きながら行うと共に渦流探傷コイル12により渦流探傷を行う。センサ2の挿入時には直流磁化を行わず、引き抜き時にのみ直流磁化を行うことで、センサ2の挿入が容易となる。また、上述の如く選定した条件で直流磁化を行うので検査効率が低下することはない。
チューブ100の欠陥を検出するために、直流磁化コイル11によりチューブ100を局所的に直流磁化するが、直流磁化の強さは試験管200を用いて選定した条件とする。選定した直流磁化の強さで直流磁化することで、図4に例示する如きチューブ100の健全部Sと欠陥部D,D’では磁気特性に明瞭な違いが生じる。また、渦流探傷条件も上述の試験管200を用いて選定した試験周波数とする。これにより、検査部位の磁気特性の違い及び渦電流の変化を捉えることができる。そして、検出した信号をX,Y方向に分解しリサージュ波形として表示する。このリサージュ波形には、上述した位相角差が現れるので、チューブ100の欠陥(損傷)を検出することができ、しかもその欠陥がチューブ100の内面102か外面101のいずれに位置するかを識別することができる。
ここで、リサージュ波形の一例を図7,8に示す。図7は試験管200に加工された内外面の模擬欠陥を検出した波形を示す。図7(a)(c)は内面欠陥Diを検出した波形例を示し、同図(b)(d)は外面欠陥Doを検出した波形例を示す。なお、同図(a)(b)は試験管200の厚さに対し50%減肉した模擬欠陥であり、同図(c)(d)は30%減肉した模擬欠陥である。上述したように、外面欠陥Doと内面欠陥Diとは、検出信号において位相角が異なるので、同図からも明らかなように波形は相違する。従って、検出信号の位相角に着目することにより、チューブ100に生じた欠陥(損傷)の内外面の識別が可能となる。
また、図8は試験管200に加工されたサイズの異なる外面欠陥Doを検出した波形を示す。同図(a)は試験管200の厚さに対し30%減肉した外面欠陥Doであり、(b)は50%減肉、(c)は70%減肉した外面欠陥Doである。同図からも明らかなように、外面欠陥Doの減肉状態に応じて振幅の大きさに違いが生じるので、検出波形の振幅値に着目することで損傷体積の推定が可能である。なお、内面欠陥Diにおいても同様に、振幅値に着目して損傷体積を推定することは可能である。
最後に、本発明のさらに他の実施形態の可能性について説明する。
上記実施形態において、渦流探傷コイル12を一対用いて、自己誘導自己比較方式で渦流探傷を行った。しかし、自己誘導形コイルに限らず、励磁と検出を異なるコイルで行う相互誘導形コイルを用いても構わない。
本発明は、熱交換器等に使用されている鋼製管状体、その他の鋼製管状体の欠陥評価方法及び欠陥評価装置として利用することができる。また、検査対象は鋼製管状体に限られず、他の磁性材料よりなる管状体の欠陥評価方法及び欠陥評価装置としても利用することができる。
本発明に係る管状体の欠陥評価装置のブロック図である。 センサの概略図である。 渦流探傷器のブロック図である。 鋼製チューブにおける磁気特性と渦電流の状態を示す原理図であり、(a)は鋼製チューブ外面に欠陥が存在する場合、(b)は鋼製チューブ内面に欠陥が存在する場合を示す。 試験管の概略図であり、(a)は平面図、(b)は側面視破砕図である。 試験管における検出信号をX,Y方向に分解した信号例を示す図である。 リサージュ波形の一例を示すグラフであり、(a)は50%内面減肉、(b)は50%外面減肉、(c)は30%内面減肉、(d)は30%外面減肉の波形を示す。 リサージュ波形の一例を示すグラフであり、(a)は30%外面減肉、(b)は50%外面減肉、(c)は70%外面減肉の波形を示す。
符号の説明
1:欠陥評価装置、2:センサ、3:直流磁化装置、4:渦流探傷器、5:表示装置、11:直流磁化コイル、12:渦流探傷コイル、13:芯材、14:ケーシング、15:コード、16:ケーブル、31:直流電源、41:発振器、42:ブリッジ回路、43:増幅器、44:同期検波器、45:移相器、100:鋼製チューブ(管状体)、101:外面、102:内面、200:試験管、201:外面、202:内面、D,D’:欠陥部、Do:外面欠陥、Di:内面欠陥、d1〜13:模擬欠陥、E,E’:渦電流、Fa:交流磁束、Fd:直流磁束、S:健全部、t:厚さ

Claims (7)

  1. 直流磁化コイルにより管状体を直流磁化し、渦流探傷コイルのインピーダンス変化により前記管状体の欠陥を評価する管状体の欠陥評価方法であって、
    前記管状体は磁性材料よりなり、
    前記直流磁化コイル及び前記渦流探傷コイルを備えたセンサを用い、予め、内外面に複数種の模擬欠陥を設けた前記管状体と同一又は同等の試験管を前記センサにより直流磁化すると共に渦流探傷を行うことで、透磁率変化及び渦電流変化の双方により前記模擬欠陥が検出可能で且つ前記模擬欠陥が前記試験管の内外面のいずれに位置するのかを識別可能な直流磁化の強さ及び前記渦流探傷コイルの試験周波数を選定しておき、
    前記センサを前記管状体内に挿入し、前記選定した直流磁化の強さ及び試験周波数により前記管状体を直流磁化させながら渦流探傷を行い、
    前記透磁率変化及び前記渦電流変化に基づく前記渦流探傷コイルの検出信号により前記欠陥が前記管状体の内外面のいずれに位置するのかを識別する管状体の欠陥評価方法。
  2. 前記検出信号がリサージュ信号であり、同信号の位相差により前記欠陥が前記管状体の内外面のいずれに位置するのかを識別する請求項1記載の管状体の欠陥評価方法。
  3. 前記検出信号の振幅値により前記欠陥の体積を推定する請求項1又は2記載の管状体の欠陥評価方法。
  4. 前記センサを前記管状体内から引き抜く際に前記管状体を直流磁化する請求項1〜3のいずれかに記載の管状体の欠陥評価方法。
  5. 前記管状体は強磁性体チューブである請求項1〜4のいずれかに記載の管状体の欠陥評価方法。
  6. 管状体を直流磁化する直流磁化コイルと、直流磁化した管状体のインピーダンス変化を検出する渦流探傷コイルとを有し、前記インピーダンス変化により前記管状体の欠陥を評価する管状体の欠陥評価装置であって、
    前記管状体は磁性材料よりなり、
    内外面に複数種の模擬欠陥を設けた前記管状体と同一又は同等の試験管を備え、前記直流磁化コイル及び前記渦流探傷コイルを備えたセンサを用い、予め、前記試験管を前記センサにより直流磁化すると共に渦流探傷を行うことで、透磁率変化及び渦電流変化の双方により前記模擬欠陥が検出可能で且つ前記模擬欠陥が前記試験管の内外面のいずれに位置するのかを識別可能な直流磁化の強さ及び前記渦流探傷コイルの試験周波数を選定しておき、
    前記センサを前記管状体内に挿入し、前記選定した直流磁化の強さ及び試験周波数により前記管状体を直流磁化させながら渦流探傷を行い、
    前記透磁率変化及び前記渦電流変化に基づく前記渦流探傷コイルの検出信号により前記欠陥が前記管状体の内外面のいずれに位置するのかを識別する管状体の欠陥評価装置。
  7. 前記センサは、前記直流磁化コイルと前記渦流探傷コイルとをケーシング内に一体に収納した内挿式センサである請求項6記載の管状体の欠陥評価装置。
JP2008305322A 2008-11-28 2008-11-28 管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置 Active JP5269564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008305322A JP5269564B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008305322A JP5269564B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010127854A JP2010127854A (ja) 2010-06-10
JP5269564B2 true JP5269564B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=42328353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008305322A Active JP5269564B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5269564B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103175891A (zh) * 2013-02-28 2013-06-26 厦门大学 一种永磁与脉冲涡流复合的漏磁检测方法
CN103235036B (zh) * 2013-04-12 2015-12-23 厦门艾帝尔电子科技有限公司 基于电磁检测信号的区分内外壁缺陷的检测装置及方法
JP6550873B2 (ja) * 2015-04-06 2019-07-31 日本製鉄株式会社 渦流探傷方法
JP6579840B2 (ja) * 2015-07-16 2019-09-25 住友化学株式会社 欠陥測定方法、欠陥測定装置、および検査プローブ
CN106770632B (zh) * 2015-11-24 2023-06-16 核动力运行研究所 一种适用于ω焊缝的基于收发式线圈的直流磁化探头
CN113030241B (zh) * 2016-06-01 2022-09-27 爱德森(厦门)电子有限公司 一种区分在用钢管内外壁漏磁检测信号的装置及方法
JP7048028B2 (ja) 2017-09-27 2022-04-05 日立造船株式会社 渦電流探傷システムおよび渦電流探傷方法
CN111380952B (zh) * 2018-12-29 2023-05-19 宝武特种冶金有限公司 一种用于无缝钢管内壁污物及渗碳缺陷的无损检测装置与方法
CN110108789B (zh) * 2019-05-23 2022-12-27 电子科技大学 一种磁测厚仪近场涡流检测模块的管道参数反演方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55101044A (en) * 1979-01-29 1980-08-01 Denshi Jiki Kogyo Kk Flaw detector
JPS5975146A (ja) * 1982-10-21 1984-04-27 Chugoku X Sen Kk 金属管の渦流探傷装置
US4855676A (en) * 1987-05-06 1989-08-08 Atomic Energy Of Canada Limited Ferromagnetic eddy current probe having transmit and receive coil assemblies
JPH02210256A (ja) * 1989-02-10 1990-08-21 Kawatetsu Techno Res Corp 管の渦流探傷検査法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010127854A (ja) 2010-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5269564B2 (ja) 管状体の欠陥評価方法及び管状体の欠陥評価装置
JP4998820B2 (ja) 渦流検査方法及び該渦流検査方法を実施するための渦流検査装置
JP4998821B2 (ja) 渦流検査方法及び該渦流検査方法を実施するための渦流検査装置
JP4756409B1 (ja) 交番磁場を利用した非破壊検査装置および非破壊検査方法
JP2006177952A (ja) 渦電流プローブ、検査システム及び検査方法
JP2011047736A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼溶接部の検査方法
KR101150486B1 (ko) 펄스유도자속을 이용한 배관감육 탐상장치 및 탐상방법
JP2010048552A (ja) 非破壊検査装置及び非破壊検査方法
JP2012093095A (ja) 非破壊検査装置及び非破壊検査方法
JP6452880B1 (ja) 管状体のきず又は欠陥の検査方法及び装置
JP2013160739A (ja) 磁性体の探傷方法及び探傷装置
JP6209119B2 (ja) 探傷方法及び探傷システム
JP5428006B2 (ja) 磁性異物検出装置
KR101254300B1 (ko) 이중코아를 이용한 도체두께 탐상장치
JP2017067743A (ja) 非破壊検査装置及び非破壊検査方法
JP2005338046A (ja) 金属管の非破壊検査装置
KR100626228B1 (ko) 교류자기장을 이용한 유도자속 탐상장치 및 그 방법
JP2009031224A (ja) 渦電流センサ、焼き入れ深さ検査装置、および焼入れ深さ検査方法
KR102283396B1 (ko) 와전류 비파괴검사를 위한 센서프로브 검사장치
JP2004257912A (ja) 減肉検査方法及び装置
JP2016197085A (ja) 磁気探傷方法
JP2012112868A (ja) 内部欠陥計測方法及び内部欠陥計測装置
JPH05203629A (ja) 電磁気探傷方法およびその装置
JP2009287931A (ja) サビ検出装置および方法
Wang et al. A Large Lift-off Nondestructive Testing Method Based on the Interaction between AC Magnetic Field and MFL Field

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5269564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250