JP4202344B2 - 金属検出機 - Google Patents

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Description

本発明は、被検査体の通過によって生じる磁界の変化に基づいて被検査体に含まれる金属の有無を検出する金属検出機に関するものである。
従来、被検査体の通過によって生じる磁界の変化に基づいて信号を生成し、生成した信号に基づいて被検査体に含まれる金属の有無の判定を行う金属検出機であって、信号の生成に使用されるパラメータ(以下「信号生成用パラメータ」という。)を被検査体のサンプルを利用して生成するものが知られている(例えば特許文献1参照。)。
国際公開第2004/086095号パンフレット
しかしながら、従来の金属検出機においては、検査環境が信号生成用パラメータの生成時点から変化したり、ロットの違い等によって被検査体が信号生成用パラメータの生成時点から変化したりした場合に、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成を行う必要がある。
本発明は、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成の回数を従来より低減することができる金属検出機を提供することを目的とする。
本発明の金属検出機は、所定周波数の磁界を発生する磁界発生手段と、前記磁界中を被検査体が通過することによって生じる磁界の変化に応じた磁界変化信号を所定の位相で検波して判定用信号を生成する判定用信号生成手段と、被検査体のサンプルの通過によって生成された判定用信号に基づいて前記所定周波数を含む複数通りの磁界周波数における最適な移相量を算出する移相量生成手段と、前記複数通りの磁界周波数と該磁界周波数における最適移相量とからなるパラメータを関連づけて記憶するパラメータ記憶手段と、予め記憶された異物データと前記サンプルの通過によって生成された前記判定用信号とによってサンプルのS/Nを求めるS/N算出手段と、前記パラメータ記憶手段によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを使用して前記判定用信号生成手段によって生成された前記判定用信号に基づいて前記被検査体に含まれる金属の有無の判定を行う金属判定手段とを備え、前記パラメータ記憶手段は、前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータが前記判定用信号生成手段に使用させるよう選択された後に該1通りのパラメータを変更できるように、前記複数通りのパラメータを再度読出し可能に記憶している構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、被検査体のサンプルを利用して生成した複数通りの信号生成用パラメータを記憶しておくことができるので、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成を行わなくても、被検査体に含まれる金属の有無の判定に実際に使用される信号生成用パラメータを変更することができる。したがって、本発明の金属検出機は、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成の回数を従来より低減することができる。
また、本発明の金属検出機は、前記パラメータ記憶手段によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを利用者からの指示に応じて特定するパラメータ特定手段を備え、前記判定用信号生成手段は、前記パラメータ特定手段によって特定された前記パラメータを使用して前記判定用信号を生成する構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、被検査体に含まれる金属の有無の判定に実際に使用される信号生成用パラメータを利用者に変更させることができる。
また、本発明の金属検出機は、前記判定用信号生成手段によって前記被検査体の通過に応じて生成された前記判定用信号において前記被検査体のS/Nが所定の値になったときに報知を行う報知手段を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、信号生成用パラメータの変更の適切なタイミングを利用者に認識させることができる。
また、本発明の金属検出機は、前記パラメータ記憶手段によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを選択するパラメータ選択手段を備え、前記判定用信号生成手段は、前記パラメータ選択手段によって選択された前記パラメータを使用して前記判定用信号を生成し、前記パラメータ選択手段は、前記判定用信号生成手段によって前記被検査体の通過に応じて生成された前記判定用信号において前記被検査体のS/Nが所定の値になったときに前記パラメータの選択を切り替える構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、被検査体に含まれる金属の有無の判定に実際に使用される信号生成用パラメータを自動的に変更することができる。
また、本発明の金属検出機は、前記パラメータ記憶手段によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段が前記パラメータの選択を切り替える判定用条件を生成する条件生成手段とを備え、前記判定用信号生成手段は、前記パラメータ選択手段によって選択された前記パラメータを使用して前記判定用信号を生成し、前記条件生成手段は、前記判定用信号生成手段によって前記サンプルの通過に応じて生成された前記判定用信号に基づいて前記判定用条件を生成し、前記パラメータ選択手段は、前記判定用信号生成手段によって前記被検査体の通過に応じて生成された前記判定用信号と、前記条件生成手段によって生成された前記判定用条件とに基づいて前記パラメータを選択する構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、被検査体に含まれる金属の有無の判定に実際に使用される信号生成用パラメータを自動的に変更することができる。
また、本発明の金属検出機は、所定周波数の磁界を発生する磁界発生手段と、前記磁界中を被検査体が通過することによって生じる磁界の変化に応じた磁界変化信号を所定の位相で検波して判定用信号を生成する判定用信号生成手段と、被検査体のサンプルの通過によって生成された判定用信号に基づいて前記所定周波数を含む複数通りの磁界周波数における最適な移相量を算出する移相量生成手段と、前記複数通りの磁界周波数と該磁界周波数における最適移相量とからなるパラメータを関連づけて記憶するパラメータ記憶手段と、予め記憶された異物データと、被検査体の通過によって生成された判定用信号とによって1つの被検査体が通過する間に複数の磁界周波数に対応するS/Nをそれぞれ求めるS/N算出手段と、前記パラメータ記憶手段によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを使用して前記判定用信号生成手段によって生成された前記判定用信号に基づいて前記被検査体に含まれる金属の有無の判定を行う金属判定手段とを備え、前記パラメータ記憶手段は、前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータが前記判定用信号生成手段に使用させるよう選択された後に該1通りのパラメータを変更できるように、前記複数通りのパラメータを再度読出し可能に記憶している構成を有している。
この構成により、本発明の金属検出機は、予め生成していた複数通りの信号生成用パラメータのうち実際に最も感度が良い信号生成用パラメータによって、被検査体に含まれる金属の有無の判定を行うことができるので、被検査体に含まれる金属の有無の判定の感度を従来より長期間維持することができる。したがって、本発明の金属検出機は、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成の回数を従来より低減することができる。
本発明の金属検出機は、被検査体のサンプルを利用して生成した複数通りの信号生成用パラメータを記憶しておくことができるので、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成を行わなくても、被検査体に含まれる金属の有無の判定に実際に使用される信号生成用パラメータを変更することができ、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成の回数を従来より低減することができる。
更に、本発明の金属検出機は、パラメータ記憶手段によって記憶された複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを利用者からの指示に応じて特定し、特定したパラメータを使用して信号を生成するようになっている場合、被検査体に含まれる金属の有無の判定に実際に使用される信号生成用パラメータを利用者に変更させることができる。
更に、本発明の金属検出機は、被検査体のS/Nが所定の値になったときに報知を行うようになっている場合、信号生成用パラメータの変更の適切なタイミングを利用者に認識させることができる。
更に、本発明の金属検出機は、被検査体のS/Nが所定の値になったときにパラメータの選択を切り替えるようになっている場合、被検査体に含まれる金属の有無の判定に実際に使用される信号生成用パラメータを自動的に変更することができる。
更に、本発明の金属検出機は、サンプルの通過に応じて生成された信号に基づいて生成された判定用条件と、被検査体の通過に応じて生成された信号とに基づいてパラメータを選択するようになっている場合、被検査体に含まれる金属の有無の判定に実際に使用される信号生成用パラメータを自動的に変更することができる。
また、本発明の金属検出機は、予め生成していた複数通りの信号生成用パラメータのうち実際に最も感度が良い信号生成用パラメータによって、被検査体に含まれる金属の有無の判定を行うことができるので、被検査体に含まれる金属の有無の判定の感度を従来より長期間維持することができ、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成の回数を従来より低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態に係る金属検出機の構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る金属検出機10は、穴11aが形成された筐体11と、筐体11の穴11a内に挿通されて被検査体80を矢印12aで示す方向に搬送するコンベア12と、被検査体80が筐体11の穴11a内に進入したことを検知する光学式等の進入センサ13と、筐体11の外部に設けられ利用者によって操作される操作部14と、筐体11の外部に設けられ各種情報を表示する報知手段としての表示部15とを備えている。
また、金属検出機10は、図2に示すように、所定周波数の磁界を発生する磁界発生手段としての磁界発生部20aと、磁界中を被検査体80が通過することによって生じる磁界の変化に応じた磁界変化信号を所定の位相で検波して判定用信号を生成する判定用信号生成手段としての信号生成部20bと、被検査体80に含まれる金属(以下「金属異物」という。)の有無の判定(以下「異物判定」という。)を信号生成部20bによって生成された判定用信号に基づいて行う金属判定手段としてのコンピュータ36と、コンピュータ36によって使用される各種情報を記憶する記憶装置37とを筐体11の内部に備えている。
磁界発生部20aは、所定周波数の送信信号を発生させる交流発生器21と、交流発生器21によって発生させられた送信信号を増幅する増幅器22と、増幅器22によって増幅された送信信号の周波数に対応する交番磁界を発生させる送信コイル23とを有している。
信号生成部20bは、送信コイル23と対向して配置され互いに逆相に結合された一対の受信コイル24a、24bと、送信コイル23によって発生させられた交番磁界による受信コイル24aの誘起電圧及び受信コイル24bの誘起電圧の差である受信信号を出力する同調回路25と、同調回路25によって出力された受信信号を増幅する増幅器26と、交流発生器21によって発生させられた送信信号を同期検波のために位相調整した交流信号を生成する位相制御部27と、位相制御部27によって生成された交流信号を更に90°移相する移相器28と、位相制御部27によって位相調整された交流信号に基づいて増幅器26によって増幅された受信信号から同期検波によって送信信号に相当する高周波成分を取り除く同期検波器29と、移相器28によって移相された交流信号に基づいて増幅器26によって増幅された受信信号から同期検波によって送信信号に相当する高周波成分を取り除く同期検波器30と、同期検波器29によって検波された信号から不要な周波数成分を除去するバンドパスフィルタ(以下「BPF」という。)31と、同期検波器30によって検波された信号から不要な周波数成分を除去するBPF32と、BPF31によって出力される信号を増幅する増幅器33と、BPF32によって出力される信号を増幅する増幅器34と、増幅器33によって増幅された信号及び増幅器34によって増幅された信号をそれぞれアナログ信号からデジタル信号に変換して判定用信号としてコンピュータ36に入力するA/D変換器35とを有している。
コンピュータ36は、プログラムが記録された図示していないROM(Read Only Memory)、ROMに記録されたプログラムに基づいて動作する図示していないCPU(Central Processing Unit)、CPUの作業領域である図示していないRAM(Random Access Memory)等を含んで構成されており、被検査体80のサンプルの通過によって生成された判定用信号に基づいて複数通りの磁界周波数における位相制御部27による送信信号の移相量(以下「送信信号移相量」という。)の最適値を算出する移相量生成手段36aと、金属異物のサンプルのみの通過に応じて信号生成部20bによって生成される判定用信号のデータ(以下「異物データ」という。)と被検査体80のサンプルの通過によって生成された判定用信号とによって被検査体80のサンプルのS/Nを求めるS/N算出手段36bとを有している。なお、コンピュータ36のROMには、異物データや、交流発生器21によって発生させる送信信号の周波数(以下「送信信号周波数」という。)等が記憶されている。
ここで、磁性金属は、磁束密度の大きさに比例して多くの磁束を引き寄せるので、交番磁界中では、磁界の振幅(磁束密度)が最大のときに大きな外部磁界変化を引き起こす。また、非磁性金属は、磁束密度の変化量の大きさに比例してその変化を打ち消す方向の渦電流が多く流れ磁束をジュール熱として消費するので、交番磁界中では、磁束密度の変化量が最大のときに大きな外部磁界変化を引き起こす。したがって、コンピュータ36は、A/D変換器35によって出力された判定用信号に基づいて、金属の大きさだけでなく、金属の材質(Fe、SUS等)をも検出することができる。
次に、金属検出機10の動作について説明する。
まず、信号生成部20bによる判定用信号の生成に使用される信号生成用パラメータの設定を自動的に行う動作(オート設定)について説明する。
なお、信号生成用パラメータには、送信信号周波数や、送信信号移相量等がある。
図3に示すように、コンピュータ36は、金属が混入されていない被検査体80のサンプル(以下「良品サンプル」という。)をコンベア12によって搬送させることを利用者に指示する情報を表示部15を介して出力する(S101)。
そして、良品サンプルがコンベア12によって搬送させられると、コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数のうちの1つの送信信号周波数の送信信号を交流発生器21に発生させ(S102)、S102において発生させた送信信号周波数における最適な送信信号移相量を良品サンプルの通過に応じて信号生成部20bによって生成された判定用信号に基づいて公知の方法によって自動的に移相量生成手段36aによって算出する(S103)。
次いで、コンピュータ36は、S102において発生させた送信信号周波数と、S103において算出した送信信号移相量とからなる信号生成用パラメータを記憶装置37に記憶させ(S104)、良品サンプルの通過に応じて信号生成部20bによって生成された判定用信号と、ROMに予め記憶している異物データとに基づいて、良品サンプルの通過に応じて信号生成部20bによって生成された判定用信号における被検査体80のS/NをS/N算出手段36bによって算出する(S105)。即ち、コンピュータ36は、金属異物の通過に応じて信号生成部20bによって生成される判定用信号をSとし、良品サンプルの通過に応じて信号生成部20bによって生成された判定用信号をNとした場合のS/NをS105において算出する。
そして、コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数の全てに対してS/Nを算出したか否かを判断する(S106)。
コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数の何れかに対してS/Nを算出していないとS106において判断すると、未だS/Nを算出していない送信信号周波数に対してS101からS105までの処理を繰り返す。即ち、記憶装置37は、コンピュータ36によって生成された複数通りの信号生成用パラメータを複数回のS104において記憶するようになっており、パラメータ記憶手段を構成している。
一方、コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数の全てに対してS/Nを算出したとS106において判断すると、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数のうちS105において算出したS/Nが最も高い送信信号周波数に対してS104において記憶した信号生成用パラメータを信号生成部20bに設定し(S107)、図3に示す処理を終了する。
次に、異物判定を行う動作について説明する。
信号生成部20bは、被検査体80がコンベア12によって搬送させられると、現在設定されている信号生成用パラメータで判定用信号を生成し、生成した判定用信号をA/D変換器35を介してコンピュータ36に入力する。
一方、コンピュータ36は、図4に示すように、コンベア12によって搬送された被検査体80が進入センサ13によって検出されたことを検知すると(S121)、A/D変換器35から入力される判定用信号に基づいて生成した信号のレベルと、記憶装置37に記憶されていた異物判定用の閾値とに基づいて金属異物の有無、材質及び大きさを判定し(S122)、判定結果を表示部15に表示する(S123)。
そして、コンピュータ36は、金属異物が有るとS122において判定したか否かを判断し(S124)、金属異物が有るとS122において判定した場合、図4に示す処理を終了する。
一方、コンピュータ36は、金属異物が無いとS122において判定した場合、A/D変換器35から入力される判定用信号と、ROMに予め記憶している異物データとに基づいて、S/N算出手段36bによってS/Nを算出し(S125)、算出したS/Nが所定の値になったか否かを判断し(S126)、S/Nが所定の値になっていないとS126において判断すると、図4に示す処理を終了する。
一方、コンピュータ36は、S/Nが所定の値になったとS126において判断すると、信号生成用パラメータの変更を利用者に指示する例えば図5に示すような情報を表示部15を介して出力し(S127)、図4に示す処理を終了する。
利用者は、例えば図5に示すような情報がS127において表示部15に表示されると、直近のオート設定時より感度が大きく低下したことを認識することができ、例えば、以下に説明するように信号生成用パラメータを切り替えるか、図3に示すオート設定を再度行うかを、操作部14を介して金属検出機10に指示することができる。
次に、信号生成用パラメータを切り替える動作について説明する。
コンピュータ36は、図6に示すように、記憶装置37によって記憶された複数通りの信号生成用パラメータを例えば図7(a)や図7(b)に示すように表示部15に表示する(S141)。したがって、利用者は、表示部15の表示を見ながら信号生成用パラメータを選択することができる。なお、図7(a)に示す例においては、3通りの信号生成用パラメータが1つの品種No.に対してそれぞれ設定(1)、設定(2)、設定(3)として対応付けられている。また、図7(b)に示す例においては、3通りの信号生成用パラメータがそれぞれ品種No.001、002、003に対応付けられている。
そして、コンピュータ36は、記憶装置37によって記憶された複数通りの信号生成用パラメータのうち1通りの信号生成用パラメータが利用者によって操作部14を介して選択されると、利用者によって選択された信号生成用パラメータを特定する(S142)。即ち、コンピュータ36は、パラメータ特定手段を構成している。
次いで、コンピュータ36は、S142において特定した信号生成用パラメータを信号生成部20bに設定し(S143)、図6に示す処理を終了する。
以上のように金属検出機10が動作するので、例えば信号生成用パラメータA、Bという2通りの信号生成用パラメータを図3に示す処理において記憶した場合、コンピュータ36は、図3に示すS105において算出されるS/Nが最も高い信号生成用パラメータAを、図3に示すS107において信号生成部20bに設定する。ここで、信号生成用パラメータAは、良品サンプルに基づいて図3に示すS103において算出した送信信号移相量と、異物判定を行う実際の被検査体80に対する最適な送信信号移相量との差(以下「移相量差」という。)に対するS/Nが、図8に太い実線で示すようになる信号生成用パラメータであり、信号生成用パラメータBは、移相量差に対するS/Nが図8に細い実線で示すようになる信号生成用パラメータである。なお、図3に示すS103においては良品サンプルに対する最適な送信信号移相量を算出しているので、信号生成用パラメータAに対して図3に示すS105において算出されるS/Nは、図8において移相量差が0°のときのS/NA0であり、信号生成用パラメータBに対して図3に示すS105において算出されるS/Nは、図8において移相量差が0°のときのS/NB0である。
そして、コンピュータ36が図3に示す処理において信号生成用パラメータAを信号生成部20bに設定すると、コンピュータ36が図4に示すS125において算出するS/Nは、例えば図9に示すように変化する。
即ち、コンピュータ36は、図3に示す処理の終了直後である時点t0から、搬送される被検査体80毎に図4に示す処理を繰り返し、S125において算出したS/Nが所定の値であるS/Nを下回る値になったか否かをS126において判断する。ここで、S/Nは、例えば「数1」に示す値等とすることができる。
Figure 0004202344
被検査体80の検査環境が時点t0から変化したり、ロットの違い等によって被検査体80が時点t0から変化したりして、S125において算出したS/Nが時点t1においてS/Nを下回ると、コンピュータ36は、S125において算出したS/NがS/Nを下回る値になったとS126において判断し、信号生成用パラメータの変更を利用者に指示する情報を表示部15を介してS127において出力する。
S127において出力された情報を見た利用者が記憶装置37に記憶された信号生成用パラメータA、Bのうち信号生成用パラメータBを選択すると、コンピュータ36は、図6に示す処理によって信号生成用パラメータBを信号生成部20bに設定する。
そして、コンピュータ36は、図6に示す処理の終了直後である時点t1´から、搬送される被検査体80毎に再度図4に示す処理を繰り返し、S125において算出したS/Nが所定の値であるS/Nを上回る値になったか否かをS126において判断する。ここで、S/Nは、例えば「数2」に示す値等とすることができる。なお、S/NB1は、時点t1´のS125において算出したS/Nである。
Figure 0004202344
被検査体80の検査環境が時点t1´から変化したり、ロットの違い等によって被検査体80が時点t1´から変化したりして、S125において算出したS/Nが時点t2においてS/Nを上回ると、コンピュータ36は、S125において算出したS/NがS/Nを上回る値になったとS126において判断し、信号生成用パラメータの変更を利用者に指示する情報を表示部15を介してS127において出力する。
S127において出力された情報を見た利用者が記憶装置37に記憶された信号生成用パラメータA、Bのうち信号生成用パラメータAを選択すると、コンピュータ36は、図6に示す処理によって信号生成用パラメータAを信号生成部20bに設定する。
そして、コンピュータ36は、図6に示す処理の終了直後である時点t2´から、搬送される被検査体80毎に再度図4に示す処理を繰り返し、S125において算出したS/NがS/Nを下回る値になったか否かをS126において判断する。
なお、時点t2´以降の金属検出機10の動作は、時点t0から時点t2までの動作のほぼ繰り返しなので、説明を省略する。
以上に説明したように、金属検出機10は、良品サンプルを利用して生成した複数通りの信号生成用パラメータを記憶しておくことができるので、良品サンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成を行わなくても、異物判定に実際に使用される信号生成用パラメータを変更することができる。したがって、金属検出機10は、良品サンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成の回数を従来より低減することができる。
また、金属検出機10は、記憶装置37によって記憶された複数通りの信号生成用パラメータのうち1通りの信号生成用パラメータを利用者からの指示に応じて特定し、特定した信号生成用パラメータを使用して信号生成部20bによって判定用信号を生成するので、異物判定に実際に使用される信号生成用パラメータを利用者に変更させることができる。
なお、金属検出機10は、上述した例のように各異物判定の時点においてS/Nが高いと想定される信号生成用パラメータを使用して異物判定を行うように信号生成用パラメータを切り替えることもできるが、各異物判定の時点におけるS/Nの高低とは無関係に信号生成用パラメータを切り替えることもできる。例えば、金属検出機10は、移相量差が0°のときのS/Nが大きい信号生成用パラメータ(上述した例では信号生成用パラメータA)を使用して異物判定を行うか、移相量差の変動に対するS/Nの変動が少ない信号生成用パラメータ(上述した例では信号生成用パラメータB)を使用して異物判定を行うかを切り替えることもできる。更に、金属検出機10は、特定の送信信号周波数では周囲に設置された他の金属検出機等から干渉がある場合や、外乱や電源等のノイズによって特定の送信信号周波数が使用できなくなった場合や、内部機器の故障によって特定の送信信号周波数が使用できなくなった場合等に、異物判定に実際に使用される信号生成用パラメータを、より適した信号生成用パラメータに変更することもできる。
また、金属検出機10は、算出したS/Nが所定の値になったとS126において判断したときに表示部15を介してS127において報知を行うので、信号生成用パラメータの変更の適切なタイミングを利用者に認識させることができる。
なお、金属検出機10は、報知手段として表示部15を備えているが、表示以外の方法によって報知するようになっていても良い。例えば、金属検出機10は、音声によって利用者に報知しても良い。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る金属検出機の構成は、コンピュータ36に記録されたプログラムが異なることを除いて、第1の実施の形態に係る金属検出機10(図1、2参照。)の構成とほぼ同様であるので、金属検出機10の構成と同一の符号を付して説明する。
本実施の形態に係る金属検出機の動作について説明する。
なお、本実施の形態に係る金属検出機の動作は、図4及び図6に示す処理に代えて図10に示す処理を行うことを除いて、第1の実施の形態に係る金属検出機10の動作と同様である。
図10に示す処理において、コンピュータ36は、図4に示すS121からS126までの処理と同様に、S221からS226までの処理を実行する。
そして、コンピュータ36は、S224において算出したS/Nが所定の値になったとS226において判断すると、記憶装置37によって記憶された複数通りの信号生成用パラメータのうち、信号生成部20bに設定中の信号生成用パラメータ以外の信号生成用パラメータを選択し(S227)、選択した信号生成用パラメータを信号生成部20bに設定し(S228)、図10に示す処理を終了する。即ち、コンピュータ36は、信号生成用パラメータの選択を切り替えるパラメータ選択手段を構成している。
以上のように本実施の形態に係る金属検出機が動作するので、例えば移相量差とS/Nとの関係が図8に示すようになる2通りの信号生成用パラメータA、Bを図3に示す処理において記憶した場合、コンピュータ36が図10に示すS225において算出するS/Nは、例えば図11に示すように変化する。なお、図11において、図3に示す処理の終了直後である時点t0から、S/NがS/Nを下回る時点t1までは、信号生成用パラメータAが信号生成部20bに設定されており、時点t1から、S/NがS/Nを上回る時点t2までは、信号生成用パラメータBが信号生成部20bに設定されており、時点t2からは、再び信号生成用パラメータAが信号生成部20bに設定されている。ここで、S/N、S/Nは、第1の実施の形態と同様に「数1」、「数2」によって算出される。
以上に説明したように、本実施の形態に係る金属検出機は、信号生成部20bによって被検査体80の通過に応じて生成された判定用信号においてS/Nが所定の値になったときに信号生成用パラメータの選択を切り替えるので、異物判定に実際に使用される信号生成用パラメータを自動的に変更することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る金属検出機の構成は、コンピュータ36に記録されたプログラムが異なることを除いて、第1の実施の形態に係る金属検出機10(図1、2参照。)の構成とほぼ同様であるので、金属検出機10の構成と同一の符号を付して説明する。
本実施の形態に係る金属検出機の動作について説明する。
まず、信号生成部20bによる判定用信号の生成に使用される信号生成用パラメータの設定を自動的に行う動作(オート設定)について説明する。
図12に示すように、コンピュータ36は、標準の搬送条件(良品サンプルの温度等)において図3に示すS101からS106までの処理と同様にS301からS306までの処理を行い、予め記憶している複数通りの送信信号周波数の全てに対してS/Nを算出したとS306において判断すると、記憶装置37に記憶している複数通りの信号生成用パラメータのうちの1つの信号生成用パラメータを信号生成部20bに設定し(S307)、ROMに予め記憶している複数通りの搬送条件で良品サンプルをコンベア12によって搬送させることを利用者に指示する情報を表示部15を介して出力する(S308)。
そして、利用者によって所定の搬送条件の良品サンプルが搬送させられると、コンピュータ36は、A/D変換器35から入力される判定用信号と、ROMに予め記憶している異物データとに基づいて、S/N算出手段36bによってS/Nを算出し(S309)、信号生成部20bによって生成された判定用信号に基づいて最適な送信信号移相量を公知の方法によって自動的に移相量生成手段36aによって算出し(S310)、S303において算出した送信信号移相量と、S310において算出した送信信号移相量とに基づいて、標準の搬送条件と、現在の搬送条件との移相量差を算出する(S311)。
次いで、コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの搬送条件でS/N及び移相量差を算出したか否かを判断する(S312)。
コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの搬送条件の何れかによってS/N及び移相量差を算出していないとS312において判断すると、未だS/N及び移相量差を算出していない搬送条件でS308からS311までの処理を繰り返す。
一方、コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの搬送条件の全てによってS/N及び移相量差を算出したとS312において判断すると、記憶装置37に記憶している複数通りの信号生成用パラメータの全てに対してS/N及び移相量差を算出したか否かを判断する(S313)。
コンピュータ36は、記憶装置37に記憶している複数通りの信号生成用パラメータの何れかに対してS/N及び移相量差を算出していないとS313において判断すると、未だS/N及び移相量差を算出していない信号生成用パラメータに対してS307からS312までの処理を繰り返す。
一方、コンピュータ36は、記憶装置37に記憶している複数通りの信号生成用パラメータの全てに対してS/N及び移相量差を算出したとS313において判断すると、S305において算出したS/Nと、S309において算出したS/Nと、S311において算出した移相量差とに基づいて、信号生成用パラメータの選択を切り替える判定用条件(以下「切替条件」という。)を生成する(S314)。例えば、移相量差とS/Nとの関係が図8に示すようになる2通りの信号生成用パラメータA、BをS304においてコンピュータ36が記憶した場合、コンピュータ36は、S305において算出したS/Nと、S309において算出したS/Nと、S311において算出した移相量差とに基づいて図8に示す関係を実際に得ることができる。そして、コンピュータ36は、実際に得た図8に示す関係に基づいて、信号生成用パラメータAで異物判定中に移相量差が1.5°以上又は−1.5°以下になったときには信号生成部20bに信号生成用パラメータBを設定し、信号生成用パラメータBで異物判定中に移相量差が−1.0°以上1.0°以下になったときには信号生成部20bに信号生成用パラメータAを設定するという切替条件を生成する。即ち、コンピュータ36は、切替条件を生成する条件生成手段を構成している。
コンピュータ36は、S314において切替条件を生成すると、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数のうちS305において算出したS/Nが最も高い送信信号周波数に対してS304において記憶した信号生成用パラメータを信号生成部20bに設定し(S315)、図12に示す処理を終了する。
次に、異物判定を行う動作について説明する。
信号生成部20bは、被検査体80がコンベア12によって搬送させられると、現在設定されている信号生成用パラメータで判定用信号を生成し、生成した判定用信号をA/D変換器35を介してコンピュータ36に入力する。
一方、コンピュータ36は、図13に示すように、図4に示すS121からS123までに示す処理と同様にS321からS323までの処理を行い、信号生成部20bに現時点で設定している信号生成用パラメータにおける被検査体80についての現時点での最適な送信信号移相量と、図12に示すS314において生成した切替条件とに基づいて、信号生成用パラメータの切り替えが必要か否かを判断し(S324)、切り替えが必要であると判断すると、切替条件に従った信号生成用パラメータを信号生成部20bに設定し(S325)、図13に示す処理を終了する。即ち、コンピュータ36は、信号生成用パラメータを選択するパラメータ選択手段を構成している。
一方、コンピュータ36は、切り替えが必要ではないとS324において判断すると、図13に示す処理を終了する。
以上のように本実施の形態に係る金属検出機が動作するので、例えば移相量差とS/Nとの関係が図8に示すようになる2通りの信号生成用パラメータA、Bを図12に示す処理において記憶した場合、コンピュータ36が異物判定において算出するS/Nは、例えば図14に示すように変化する。なお、図14において、図12に示す処理の終了直後である時点t0から、移相量差が1.5°以上又は−1.5°以下になる時点t1までは、信号生成用パラメータAが信号生成部20bに設定されており、時点t1から、移相量差が−1.0°以上1.0°以下になる時点t2までは、信号生成用パラメータBが信号生成部20bに設定されており、時点t2からは、再び信号生成用パラメータAが信号生成部20bに設定されている。
以上に説明したように、本実施の形態に係る金属検出機は、信号生成部20bによって被検査体80の通過に応じて生成された判定用信号と、予め生成した切替条件とに基づいて信号生成用パラメータを選択するので、異物判定に実際に使用される信号生成用パラメータを自動的に変更することができる。
なお、本実施の形態に係る金属検出機は、異物判定に実際に使用される信号生成用パラメータを移相量差に基づいて切り替えるようになっているので、異物判定に実際に使用される信号生成用パラメータをS/Nに基づいて切り替えるようになっている場合と比較して、ノイズの影響を受け難いが、もちろん、異物判定に実際に使用される信号生成用パラメータをS/Nに基づいて切り替えるようになっていても良い。例えば、移相量差とS/Nとの関係が図8に示すようになる2通りの信号生成用パラメータA、Bを図12に示す処理において記憶した場合、信号生成用パラメータA及び信号生成用パラメータBのS/Nが逆転するS/Nと比較して異物判定において得られるS/Nが大きいときには信号生成部20bに信号生成用パラメータAを設定し、異物判定において得られるS/NがS/N以下になったときには信号生成部20bに信号生成用パラメータBを設定するという切替条件を生成しても良い。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態に係る金属検出機の構成は、コンピュータ36に記録されたプログラムが異なることを除いて、第1の実施の形態に係る金属検出機10(図1、2参照。)の構成とほぼ同様であるので、金属検出機10の構成と同一の符号を付して説明する。
本実施の形態に係る金属検出機の動作について説明する。
まず、信号生成部20bによる判定用信号の生成に使用される信号生成用パラメータの設定を自動的に行う動作(オート設定)について説明する。
図15に示すように、コンピュータ36は、図3に示すS101からS103までの処理と同様にS401からS403までの処理を行い、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数の全てに対して最適な送信信号移相量を算出したか否かを判断する(S404)。
コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数の何れかに対して最適な送信信号移相量を算出していないとS404において判断すると、未だ最適な送信信号移相量を算出していない送信信号周波数に対してS401からS403までの処理を繰り返す。
一方、コンピュータ36は、ROMに予め記憶している複数通りの送信信号周波数の全てに対して最適な送信信号移相量を算出したとS404において判断すると、S402において発生させた送信信号周波数と、S403において算出した送信信号移相量とからなる複数通りの信号生成用パラメータを信号生成部20bに設定し(S405)、図15に示す処理を終了する。
次に、異物判定を行う動作について説明する。
信号生成部20bは、被検査体80がコンベア12によって搬送させられると、現在設定されている複数通りの信号生成用パラメータで複数の判定用信号を生成し、生成した複数の判定用信号をA/D変換器35を介してコンピュータ36に入力する。
一方、コンピュータ36は、図16に示すように、コンベア12によって搬送された被検査体80が進入センサ13によって検出されたことを検知すると(S421)、A/D変換器35から入力される判定用信号と、ROMに予め記憶している異物データとに基づいて、現在設定中の複数通りの信号生成用パラメータのそれぞれについてS/NをS/N算出手段36bによって算出する(S422)。
次いで、コンピュータ36は、現在設定中の複数通りの信号生成用パラメータのうちS422において算出したS/Nが最も高い信号生成用パラメータに応じてA/D変換器35から入力される判定用信号に基づいて生成した信号のレベルと、記憶装置37に記憶されていた異物判定用の閾値とに基づいて金属異物の有無、材質及び大きさを判定し(S423)、判定結果を表示部15に表示し(S424)、図16に示す処理を終了する。
以上のように本実施の形態に係る金属検出機が動作するので、例えば移相量差とS/Nとの関係が図8に示すようになる2通りの信号生成用パラメータA、Bを図15に示す処理において設定した場合、コンピュータ36が図16に示すS422において算出するS/Nは、例えば図17に示すように変化する。なお、図17において、図15に示す処理の終了直後である時点t0から、信号生成用パラメータAに基づいて生成されたS/Nが信号生成用パラメータBに基づいて生成されたS/Nより下回る時点t1までは、信号生成用パラメータAに基づいて生成された判定用信号に基づいて異物判定が行われ、時点t1から、信号生成用パラメータBに基づいて生成されたS/Nが信号生成用パラメータAに基づいて生成されたS/Nより下回る時点t2までは、信号生成用パラメータBに基づいて生成された判定用信号に基づいて異物判定が行われ、時点t2からは、再び信号生成用パラメータAに基づいて生成された判定用信号に基づいて異物判定が行われている。
以上に説明したように、本実施の形態に係る金属検出機は、複数通りの信号生成用パラメータのそれぞれを使用して被検査体80の通過に応じて複数の判定用信号を生成し、複数の判定用信号のうちS/Nが最も高い判定用信号に基づいて判定を行うので、予め生成していた複数通りの信号生成用パラメータのうち実際に最も感度が良い信号生成用パラメータによって、異物判定を行うことができ、異物判定の感度を従来より長期間維持することができる。したがって、本実施の形態に係る金属検出機は、良品サンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成の回数を従来より低減することができる。
以上のように、本発明に係る金属検出機は、被検査体のサンプルを利用した信号生成用パラメータの再生成の回数を従来より低減することができるという効果を有し、食品等の生産ライン上に設置される金属検出機等として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係る金属検出機の正面図 図1に示す金属検出機のブロック図 図1に示す金属検出機が信号生成用パラメータの設定を行う動作のフローチャート 図1に示す金属検出機が異物判定を行う動作のフローチャート 異物判定の感度が低下したときに図1に示す金属検出機の表示部に表示される画像の例を示す図 図1に示す金属検出機が信号生成用パラメータを切り替える動作のフローチャート (a)図1に示す金属検出機が複数通りの信号生成用パラメータを表示するときの画像の一例を示す図 (b)図1に示す金属検出機が複数通りの信号生成用パラメータを表示するときの画像の図7(a)に示す例とは異なる例を示す図 図1に示す金属検出機によって記憶された2通りの信号生成用パラメータの移相量差とS/Nとの関係を示す図 図1に示す金属検出機によって図4に示す処理において算出されたS/Nと、時間との関係を示す図 本発明の第2の実施の形態に係る金属検出機が異物判定を行う動作のフローチャート 本発明の第2の実施の形態に係る金属検出機によって図10に示す処理において算出されたS/Nと、時間との関係を示す図 本発明の第3の実施の形態に係る金属検出機が切替条件を設定する動作のフローチャート 本発明の第3の実施の形態に係る金属検出機が異物判定を行う動作のフローチャート 本発明の第3の実施の形態に係る金属検出機によって図13に示す処理において算出されたS/Nと、時間との関係を示す図 本発明の第4の実施の形態に係る金属検出機が切替条件を設定する動作のフローチャート 本発明の第4の実施の形態に係る金属検出機が異物判定を行う動作のフローチャート 本発明の第4の実施の形態に係る金属検出機によって図16に示す処理において算出されたS/Nと、時間との関係を示す図
符号の説明
10 金属検出機
15 表示部(報知手段)
20a 磁界発生部(磁界発生手段)
20b 信号生成部(判定用信号生成手段)
36 コンピュータ(金属判定手段、パラメータ特定手段、パラメータ選択手段、条件生成手段)
36a 移相量生成手段
36b S/N算出手段
37 記憶装置(パラメータ記憶手段)
80 被検査体

Claims (6)

  1. 所定周波数の磁界を発生する磁界発生手段(20a)と、
    前記磁界中を被検査体(80)が通過することによって生じる磁界の変化に応じた磁界変化信号を所定の位相で検波して判定用信号を生成する判定用信号生成手段(20b)と、
    被検査体のサンプルの通過によって生成された判定用信号に基づいて前記所定周波数を含む複数通りの磁界周波数における最適な移相量を算出する移相量生成手段(36a)と、
    前記複数通りの磁界周波数と該磁界周波数における最適移相量とからなるパラメータを関連づけて記憶するパラメータ記憶手段(37)と、
    予め記憶された異物データと前記サンプルの通過によって生成された前記判定用信号とによってサンプルのS/Nを求めるS/N算出手段(36b)と、
    前記パラメータ記憶手段によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを使用して前記判定用信号生成手段によって生成された前記判定用信号に基づいて前記被検査体に含まれる金属の有無の判定を行う金属判定手段(36)とを備え
    前記パラメータ記憶手段は、前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータが前記判定用信号生成手段に使用させるよう選択された後に該1通りのパラメータを変更できるように、前記複数通りのパラメータを再度読出し可能に記憶していることを特徴とする金属検出機(10)。
  2. 前記パラメータ記憶手段(37)によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを利用者からの指示に応じて特定するパラメータ特定手段(36)を備え、
    前記判定用信号生成手段(20)は、前記パラメータ特定手段によって特定された前記パラメータを使用して前記判定用信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の金属検出機(10)。
  3. 前記判定用信号生成手段(20)によって前記被検査体(80)の通過に応じて生成された前記判定用信号において前記被検査体のS/Nが所定の値になったときに報知を行う報知手段(15)を備えたことを特徴とする請求項2に記載の金属検出機(10)。
  4. 前記パラメータ記憶手段(37)によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを選択するパラメータ選択手段(36)を備え、
    前記判定用信号生成手段(20)は、前記パラメータ選択手段によって選択された前記パラメータを使用して前記判定用信号を生成し、
    前記パラメータ選択手段は、前記判定用信号生成手段によって前記被検査体(80)の通過に応じて生成された前記判定用信号において前記被検査体のS/Nが所定の値になったときに前記パラメータの選択を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の金属検出機(10)。
  5. 前記パラメータ記憶手段(37)によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを選択するパラメータ選択手段(36)と、前記パラメータ選択手段が前記パラメータの選択を切り替える判定用条件を生成する条件生成手段(36)とを備え、
    前記判定用信号生成手段(20)は、前記パラメータ選択手段によって選択された前記パラメータを使用して前記判定用信号を生成し、
    前記条件生成手段は、前記判定用信号生成手段によって前記サンプルの通過に応じて生成された前記判定用信号に基づいて前記判定用条件を生成し、
    前記パラメータ選択手段は、前記判定用信号生成手段によって前記被検査体(80)の通過に応じて生成された判定用信号と、前記条件生成手段によって生成された前記判定用条件とに基づいて前記パラメータを選択することを特徴とする請求項1に記載の金属検出機(10)。
  6. 所定周波数の磁界を発生する磁界発生手段(20a)と、
    前記磁界中を被検査体(80)が通過することによって生じる磁界の変化に応じた磁界変化信号を所定の位相で検波して判定用信号を生成する判定用信号生成手段(20b)と、
    被検査体のサンプルの通過によって生成された判定用信号に基づいて前記所定周波数を含む複数通りの磁界周波数における最適な移相量を算出する移相量生成手段(36a)と、
    前記複数通りの磁界周波数と該磁界周波数における最適移相量とからなるパラメータを関連づけて記憶するパラメータ記憶手段(37)と、
    予め記憶された異物データと、被検査体の通過によって生成された判定用信号とによって1つの被検査体が通過する間に複数の磁界周波数に対応するS/Nをそれぞれ求めるS/N算出手段(36b)と、
    前記パラメータ記憶手段によって記憶された前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータを使用して前記判定用信号生成手段によって生成された前記判定用信号に基づいて前記被検査体に含まれる金属の有無の判定を行う金属判定手段(36)とを備え
    前記パラメータ記憶手段は、前記複数通りのパラメータのうち1通りのパラメータが前記判定用信号生成手段に使用させるよう選択された後に該1通りのパラメータを変更できるように、前記複数通りのパラメータを再度読出し可能に記憶していることを特徴とする金属検出機(10)。
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