JP3665713B2 - 金属検出機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁界を用いて被検査体に混入した金属を検出する金属検出機において、常に最良条件で金属を検出できるようにするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品等の生産ラインでは、製品に金属が混入しているか否かをライン上で検査するために、図7に示す金属検出機1が用いられている。
【0003】
この金属検出機1は、信号発生器2からの正弦波信号で送信コイル3を励磁して、被検査体の搬送路Cへ交番磁界を発生させる。
【0004】
そして、搬送路Cに沿って並んだ2つの受信コイル4、5で磁界をほぼ等量ずつ受ける。
【0005】
2つの受信コイル4、5は差動接続されており、交番磁界中に被検査体がないときには2つの受信コイル4、5に誘起される信号が互いに逆移相でレベルが等しいためその接続点の電圧はほぼ零となり、交番磁界中を被検査体が通過するときには、2つのコイルに誘起される信号が被検査体の通過に伴って個々に変化するため接続点に不平衡電圧が発生する。
【0006】
2つの受信コイル4、5の接続点の電圧は増幅器6で増幅され、検波回路7に入力される。
【0007】
検波回路7は、信号発生器2から出力された正弦波信号を移相器8を介して受け、この移相器8によって移相された正弦波信号によって増幅器6の出力を乗算検波する。
【0008】
移相器8には、金属が混入されていない被検査体が交番磁界を通過するときの検波出力が小さく、且つ金属が混入されている被検査体が交番磁界を通過するときの検波出力が大きくるような移相量が予め設定されている。
【0009】
検波回路7の検波出力は、判定対象値検出手段8に入力される。判定対象値検出手段8は、被検査体が磁界を通過しているときの検波出力から金属の有無を判定するための判定対象値、例えば検波信号の最大値を検出して、判定手段10に出力する。
【0010】
判定手段10は、判定対象値検出手段9によって検出された判定対象値を予め設定された基準値と比較する。この基準値は、金属が混入されていない被検査体をサンプルとして磁界中を通過させたときの検波出力に基づいて設定されており、実際の運転中に被検査体が交番磁界を通過したときに検出された判定対象値が、この基準値以上であればその被検査体に金属が混入されていることが判る。
【0011】
判定手段10の判定結果は判定結果表示器11に表示されるとともに、図示しない選別機に出力され、金属が混入していると判定された被検査体をライン上から排除させる。
【0012】
このように構成された金属検出機では、新たな品種に対する運転を開始する前に、その品種に対して最良の検査条件となるように、移相器8の移相量の調整および判定基準値の設定等を行っていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、金属が混入されていない被検査体自身が磁界に与える影響は、同一品種のものであっても生産ロット等の違いによって変動し、また、水分を多く含むような被検査体では周囲の温度や湿度等の変化に敏感に反応して磁界に与える影響が変動し、このような変動により、混入金属の検出を円滑に行えないという問題があった。
【0014】
即ち、被検査体自身の磁界に与える影響が小さいときに、移相量や基準値等を設定して運転を開始した後に、被検査体自身の磁界に対する特性の変動や環境変化等によって被検査体自身の磁界に与える影響度合いが大きくなると、検波出力が傾向的に大きくなり、判定手段10において金属有りの誤判定が頻発する。
【0015】
このように金属有りの誤判定が頻発した場合には、ラインから被検査体が排除される確率が高くなるので、ライン上から排除された多くの被検査体を再検査しなければならない。
【0016】
また、被検査体自身の磁界に与える影響が大きいときに基準値等を設定して運転を開始した場合には、被検査体自身の磁界に対する特性の変動や環境変化等によって被検査体自身の磁界に与える影響が小さくなっていても大きな基準値で判定をおこなっているため、高感度で金属の検出ができず、微小な金属を見逃す恐れがある。
【0017】
また、このように磁界を用い、検波出力のレベルを基準値と比較して金属の有無を判定する機器では、電源ラインから侵入するノイズや他の磁界発生機器から漏れる磁界の影響を受けやすく、この影響度合いが変動すると、検波出力の雑音レベルが変動し、前記した被検査体自身の影響度合いの変動と同様に、誤判定や検出感度の低下という問題を生じる。
【0018】
本発明は、この問題を解決して、被検査体自身の磁界に与える影響度合いや雑音の変動等に速やかに対応できるようにした金属検出機を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の金属検出機は、
被検査体の通過経路に磁界を発生し、該磁界中を通過した被検査体による磁界の変化を検出し、該検出信号から金属の有無を判定するための判定対象値を検出し、該検出した判定対象値と基準値とを比較して被検査体中の金属の有無を判定する金属検出機において、
被検査体についての判定対象値を、該被検査体自身が磁界に与える影響度合いを示す影響値として順次記憶する影響値記憶手段と、
表示装置と、
前記影響値記憶手段に記憶された影響値を、その経時的な変化が識別できるように前記表示装置の画面にグラフ表示する表示制御手段とを設けたことを特徴としている。
【0020】
また、本発明の請求項2の金属検出機は、請求項1記載の金属検出機において、
前記磁界中に被検査体がないときの前記検出信号のレベルを雑音レベル値として順次記憶する雑音レベル記憶手段を備え、
前記表示制御手段は、前記影響値の他に前記雑音レベル記憶手段に記憶された雑音レベル値を、その経時的な変化が識別できるように前記表示装置の画面にグラフ表示することを特徴としている。
【0021】
また、本発明の請求項3の金属検出機は、
被検査体の通過経路に磁界を発生し、該磁界中を通過した被検査体による磁界の変化を検出し、該検出信号から金属の有無を判定するための判定対象値を検出し、該検出した判定対象値と基準値とを比較して被検査体中の金属の有無を判定する金属検出機において、
被検査体についての判定対象値を、該被検査体自身が磁界に与える影響度合いを示す影響値として順次記憶する影響値記憶手段と、
前記磁界中に被検査体がないときの前記検出信号のレベルを雑音レベル値として順次記憶する雑音レベル記憶手段と、
前記影響値記憶手段に記憶された影響値および前記雑音レベル記憶手段に記憶された雑音レベル値に基づいて、被検査体による磁界の変化を検出するための検出条件または判定の基準値を可変制御する制御手段とを設けたことを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、実施の形態の金属検出機20の構成を示す図である。
【0024】
この金属検出機20の磁界発生部21は、信号発生器22から出力される正弦波信号で送信コイル23を励磁し、被検査体Wの搬送路Cへ交番磁界を発生している。
【0025】
なお、磁界として交流磁界だけでなく、直流磁界や、交流磁界と直流磁界とを併有したものを用いることもでき、直流磁界を用いる場合には、この磁界発生部21を永久磁石に置き換えたり、あるいは信号発生器22から直流の電流を送信コイル22に流せばよく、この場合、後述する移相器29、移相量設定手段30および検波回路31が不要となり、増幅器28の出力を判定対象値検出手段40に直接入力すればよい。
【0026】
搬送路Cに沿って並んだ2つの受信コイル24、25は、磁界発生部21が発生した磁界の磁束をほぼ等量ずつ受けて、この磁界の被検査体による変化を検出する。
【0027】
送信コイル23と受信コイル24、25の配置については、対向型と同軸型とがある。対向型の場合には、図2の(a)のように、搬送路Cを挟んで一方側に送信コイル23を配置し他方側に2つの受信コイル24、25を送信コイル23に対向させるように配置する。また、同軸型の場合には、図2の(b)のように、搬送路Cを囲むように送信コイル23を配置し、その前後に受信コイル24、25を同軸状に配置する。
【0028】
なお、搬送路Cの搬入側には、磁界中に進入する被検査体Wを検出するための進入センサ26が設けられている。この進入センサ26は、光学式(遮光型、反射型)、機械式のいずれてあってもよい。
【0029】
受信コイル24、25は可変抵抗器27を介して差動接続されている。可変抵抗器27は、交番磁界を用いた場合に、被検査体Wがその交番磁界中にないときに2つの受信コイル24、25に誘起される交流信号の僅かなレベル差を補正するためのものであり、出力電圧がゼロとなるように予め調整されている。可変抵抗器27の出力電圧は、増幅器28で増幅され、検波回路31に出力される。
【0030】
一方、信号発生器22から出力された正弦波信号は移相器29を介して検波回路30へ入力されている。移相器29の移相量は、移相量設定手段30によって設定される。
【0031】
検波回路31は、受信コイル24、25、増幅器28とともに、磁界中を通過した被検査体による磁界の変化を検出するためのものであり、増幅器28の出力を移相器29からの正弦波信号によって乗算検波する。
【0032】
この検波回路31としては、増幅器28の出力から位相が互いに90°異なる2つの信号成分を検波出力する2相型のものや、単相型の検波回路を使用できる。
【0033】
2相型の検波回路の場合、図3に示すように、増幅器28の出力と移相器29の出力とをミキサ32で乗算し、その出力からLPF(低域通過フィルタ)33によって磁界周波数成分を除去し、その信号xをA/D変換器34によってサンプリングし、ディジタル値Xに変換して順次出力するとともに、増幅器28の出力と90°移相器36の出力とをミキサ37で乗算し、その出力からLPF38によって磁界周波数成分を除去し、その信号yをA/D変換器39によってサンプリングし、ディジタル値Yに変換して順次出力する。なお、ここで90°移相器34は移相器29の出力を90°遅延して出力する。
【0034】
この2相型の検波回路31はその一方の検波出力Xを鉄金属の有無を判定するために用い、他方の検波出力Yを非鉄金属の有無を判定するために用いることができる。これは、鉄金属と非鉄金属とで最適な検出位相がほぼ90°ずれていることを利用したものである。
【0035】
また、単相型の検波回路の場合には、図3の回路から90°移相器36、ミキサ37、LPF38およびA/D変換器39を省略すればよい。
【0036】
なお、移相器29による移相量は、後述する判定対象値が、金属が混入していない被検査体に対しては小さく、検出対象の金属が混入している被検査体に対しては大きくなる値に予め設定されている。
【0037】
前記移相器29、移相量設定手段30および検波回路31は、前記したように、交番磁界を用いる場合に必要な構成であり、直流磁界を用いる場合にはこれらを省略して、増幅器28の出力を判定対象値検出手段40に直接入力する。
【0038】
判定対象値検出手段40は、進入センサ26からの信号を受け、磁界に対する被検査体の進入が検知されてから一定時間(被検査体が磁界を通過するまでの間)検波回路31から出力される信号を監視し、例えば検波回路31から出力される信号の最大値等を金属の有無を判定するための判定対象値として検出する。
【0039】
ここで、検波回路31が前記2相型の場合には、2つの検波出力X、Yについてそれぞれの最大値Xm、Ymと、検波出力X、Yから得られる位相(X/Yの逆正接値)の最大値φmとを判定対象値として検出する。
【0040】
また、検波回路31が前記単相型の場合には、検波出力Xについての最大値Xmを判定対象値として検出する。
【0041】
また、直流磁界を用いる場合には、増幅器28の出力信号Zのピーク値Zmを判定対象値として検出する。
【0042】
判定手段41は、判定対象値検出手段40が検出した判定対象値を予め基準値設定手段42によって設定された基準値と比較することにより、金属の有無を判定し、その判定結果信号を出力する。
【0043】
前記したように、検波回路31が2相型の場合には、最大値Xmと基準値Xr、最大値Ymと基準値Yr、最大値φmと基準値φrとを比較し、いずれか一つが基準値より大きい場合には金属有りを示す判定信号を出力し、いずれも基準値以下であれば金属無しを示す判定信号を出力する。
【0044】
また、検波回路31が単相型の場合には最大値Xmと基準値Xrとを比較し、最大値Xmが基準値Xrより大きい場合に金属有りを示す判定信号を出力し、基準値Xr以下であれば、金属無しを示す判定信号を出力する。また、直流磁界を用いる場合には、増幅器28の出力信号のピーク値Zmと基準値Zrとを比較する。
【0045】
判定結果表示器43は、判定結果をランプや文字等で識別表示するものであり、例えば判定手段41から金属無しの判定結果信号を受けると緑色のランプを点灯させたり、「OK」の文字を表示し、金属有りの判定結果信号を受けると赤色のランプを点灯させたり、「NG」の文字を表示する。
【0046】
一方、影響値記憶手段45は、判定手段41によって金属無しと判定されたときの判定対象値を、被検査体自身による磁界への影響度合いを示す値(以下、影響値と記す)として内部のメモリ(図示せず)に順次記憶する。なお、金属有りと判定されときの判定対象値も含めて記憶してもよい。
【0047】
また、雑音レベル記憶手段46は、進入センサ26からの信号を受け、磁界中に被検査体が存在していないときに検波回路31から出力される信号(検波回路31が2相型の場合には信号X、Y、単相型の場合には信号X)、また直流磁界の場合には磁界中に被検査体が存在していないときに増幅器28から出力される信号のピークレベルを雑音レベル値として所定タイミング毎にメモリ(図示せず)に記憶する。
【0048】
表示制御手段47は、影響値記憶手段45に記憶された影響値と雑音レベル記憶手段46の記憶された雑音レベル値とを、その大きさの経時的な変動が視認できるようにグラフ化して表示装置48に表示する。
【0049】
この表示制御手段47は、比較的短時間の変動傾向が判るように影響値記憶手段45や雑音レベル記憶手段46の記憶値をそれぞれ1本の棒グラフで表示する第1の表示モード、比較的長時間の変動傾向が判るように複数個の記憶値の平均値あるいは最大値を求めて、これを1本の棒グラフで表示する第2の表示モード、および影響値記憶手段45に記憶された影響値の個数と雑音レベル記憶手段46の記憶された雑音レベル値の個数に応じて、前記第1の表示モードから第2の表示モードに自動的に移行する第3の表示モードを有しており、表示切換手段49によって指定されたモードで表示を行う。
【0050】
また、表示装置48として広い表示領域を有するものを用いれば、影響値と雑音レベル値のグラフを同時に表示することが可能であるが、ここでは狭い表示領域の表示装置48でも影響値と雑音レベル値のグラフ表示が可能なように、表示切換手段49によって指定されたものを選択的に表示させるようにしている。
【0051】
表示切換手段49は、操作用のキー(図示せず)を有し、そのキー操作によって表示制御手段47の表示モードおよび表示する内容を切り換えさせる。
【0052】
次のこの金属検出機の動作を説明する。
運転に先立って、金属が混入されていない良品サンプルと、既知の大きさの金属が混入されている不良品サンプルを用いて、移相器29の移相量および判定手段41の基準値を設定する。
【0053】
そして、運転が開始されて搬送路C上の被検査体Wが磁界を通過すると、2つの受信コイル24、25に誘起される電圧が不平衡となり、その不平衡成分が検波回路31によって検波され、その検波出力から判定対象値検出手段40によって判定対象値が検出され、判定手段41において基準値と比較される。
【0054】
なお、前記したように、直流磁界を用いる場合には、不平衡成分から判定対象値検出手段40によって判定対象値が検出され、判定手段41において基準値と比較される。
【0055】
ここで、検出された判定対象値が基準値以下であれば、この被検査体Wには金属が混入していないと判定され、判定結果表示器43は金属無しを示す表示をする。
【0056】
また、検出された判定対象値が基準値より大であれば、この被検査体Wには金属が混入していると判定され、判定結果表示器43は金属有りを示す表示をする。
【0057】
以下同様に、磁界中を被検査体Wが通過する毎に、その被検査体Wの判定対象値の検出および判定がなされるが、被検査体Wが金属無しの判定を受けた場合には、その判定対象値が被検査体自身の磁界に与える影響値として影響値記憶手段45に順次記憶される。また、被検査体Wが磁界中に存在していないときの雑音レベル値が雑音レベル記憶手段46に順次記憶されていく。
【0058】
ここで、例えば、検波回路31が2相型で、表示制御手段47に対して、第1の表示モードが指定され、且つ一方の検波出力Xについての影響値を表示させるための指示がなされると、表示制御手段47は、例えば図4の(a)に示すように、影響値記憶手段45に記憶された影響値Xm(1)、Xm(2)、…を、その大きさの経時的な変化が視認できるように、棒グラフ表示する。
【0059】
また、表示切換手段49によって、他方の検波出力Yについての影響値を表示させるための指示をすると、表示制御手段47は、例えば図4の(b)に示すように、影響値記憶手段45に記憶された影響値Ym(1)、Ym(2)、…を、その大きさの経時的な変化が視認できるように棒グラフ表示する。
【0060】
また、表示切換手段49によって、位相についての影響値を表示させるための指示をすると、表示制御手段47は、例えば図4の(c)に示すように、影響値記憶手段45に記憶された影響値φm(1)、φm(2)、…を、その大きさの経時的な変化が視認できるように、折れ線グラフ表示する。
【0061】
また、表示切換手段49によって、検波出力Xの雑音レベル値を表示させるための指示をすると、表示制御手段47は、例えば図4の(d)に示すように、雑音レベル値記憶手段46に記憶された雑音レベル値Nx(1)、Nx(2)、…を、その大きさの経時的な変化が視認できるように棒グラフ表示し、検波出力Yの雑音レベル値を表示させるための指示をすると、図4の(e)に示すように、雑音レベル値記憶手段46に記憶された雑音レベル値Ny(1)、Ny(2)、…を、その大きさの経時的な変化が視認できるように棒グラフ表示する。
【0062】
これらの表示から、金属が混入されていない被検査体自身の磁界に対する影響および雑音の短時間における変動状態を把握することができる。
【0063】
また、表示切換手段49によって例えば一方の検波出力Xと、第2の表示モードが指定された場合、表示制御手段47は、影響値記憶手段45に記憶された影響値Xm(1)、Xm(2)、…を、記憶された順にk個ずつのグループG(1)、G(2)、…に分け、各グループ内の影響値の最大値(または平均値)Mx(1)、Mx(2)、…を、例えば図5の(a)に示すように、その大きさの経時的な変化が視認できるように棒グラフ表示する。
【0064】
また、第2の表示モードにおいて他方の検波出力Yが指定されると、表示制御手段47は、影響値記憶手段45に記憶された影響値Ym(1)、Ym(2)、…を、k個宛のグループG(1)、G(2)、…に分け、各グループ内の影響値の最大値(または平均値)My(1)、My(2)、…を、例えば図5の(b)に示すように、その大きさの経時的な変化が視認できるように棒グラフ表示する。
【0065】
また、第2の表示モードにおいて位相が指定されると、表示制御手段47は、影響値記憶手段45に記憶された影響値φm(1)、φm(2)、…を、k個宛のグループG(1)、G(2)、…に分け、各グループ内の影響値の最大値(または平均値)Mφ(1)、Mφ(2)、…を、例えば図5の(c)に示すように、その大きさの経時的な変化が視認できるように折れ線グラフ表示する。
【0066】
また、第2の表示モードにおいて検波出力Xの雑音レベルが指定されると、表示制御手段47は、影響値記憶手段45に記憶された影響値Nx(1)、Nx(2)、…を、記憶された順にk個ずつのグループG(1)、G(2)、…に分け、各グループ内の影響値の最大値(または平均値)Mnx(1)、Mnx(2)、…を、例えば図5の(d)に示すように、その大きさの経時的な変化が視認できるように棒グラフ表示する。
【0067】
また、第2の表示モードにおいて検波出力Yの雑音レベルが指定されると、影響値記憶手段45に記憶された影響値Ny(1)、Ny(2)、…を、記憶された順にk個ずつのグループG(1)、G(2)、…に分け、各グループ内の影響値の最大値(または平均値)Mny(1)、Mny(2)、…を、例えば図5の(e)に示すように、その大きさの経時的な変化が視認できるように棒グラフ表示する。
【0068】
これらの表示から、金属が混入されていない被検査体自身の磁界に対する影響および雑音の長時間における変動状態を把握することができる。
【0069】
また、表示制御手段47に対して第3の表示モードが指定されていた場合には、金属無しと判定された被検査体の影響値が一つの種類について所定個数j(例えば500個)に達するまでは、前記第1の表示モードで影響値や雑音レベル値をグラフ表示し、所定個数jに達してからは、前記第2の表示モードで影響値や雑音レベル値をグラフ表示する。
【0070】
なお、表示装置48の画面に表示できるグラフの長さは、表示装置48の幅方向のドット数による限界がある。このため、表示制御手段47は、この限界に対応する影響値および雑音レベル値が記憶された後は、新しい方の記憶値を優先して、グラフ表示している。
【0071】
このように、実施形態の金属検出機では、被検査体自身が磁界に与える影響度合いの変動および雑音の変動の様子を表示装置48の画面上で常に監視することができる。
【0072】
このため、被検査体自身が磁界に与える影響あるいは雑音レベルが大きくなってきていることを、金属有りの誤判定が頻発する前に知ることができ、移相器29の移相量や判定手段41の基準値の再設定操作等によって誤判定を未然に防止できる。また、被検査体自身が磁界に与える影響が小さくなってきていることを知ることができ、これに応じて金属に対する感度が高くなるように移相器29の移相量や判定手段41の基準値の再設定することができ、微小金属の見逃しを防止できる。
【0073】
また、影響値の変動と雑音レベルの変動とを比較することで、影響値の変化が雑音の変化に起因するものか被検査体自身が磁界に与える影響度合いの変化に起因するものかを把握することが可能となり、誤った調整操作を行わずに済む。
【0074】
上記金属検出機20は、被検査体自身が磁界に与える影響度合いと雑音レベルの変動が確認できるように表示装置48にグラフ表示していたが、図6に示す金属検出機20′のように、影響値記憶手段45に記憶された影響値および雑音レベル記憶手段46に記憶された雑音レベル値に基づいて、被検査体による磁界の変化を検出するための検出条件(この場、合移相器29の移相量)や判定手段41の基準値を制御手段50によって可変制御することで、被検査体による磁界への影響や雑音レベルの変動に対し、運転中の調整操作を行うことなく常に最良の条件での金属検出が可能である。
【0075】
即ち、制御手段50は、移相量設定手段30および基準値設定手段42から入力された初期移相量φ0と初期基準値R0とを移相器29および判定手段41にそれぞれ設定する。
【0076】
この初期移相量φ0は、例えば金属が混入されていないサンプルが磁界を通過したときの判定対象値Za(影響値)が小さく、検出対象の金属が混入されているサンプルが磁界を通過したときの判定対象値Zbが大きくなるように設定され、初期基準値R0は、金属が混入されていないサンプルについての判定対象値Zaと金属が混入されているサンプルについての判定基準値Zbのほぼ中間の値に設定されているものとする。
【0077】
制御手段50は運転が開始された後に、影響値記憶手段45に順次記憶される影響値と、雑音レベル記憶手段46に順次記憶される雑音レベル値の変動の傾向をそれぞれ検出する。
【0078】
この変動傾向の検出は、例えば、連続して記憶された複数個(M個)の影響値の平均値(異なる記憶値についての平均値、または移動平均値であってもよい)を順次算出し、その算出された平均値が連続して複数回(N回)増加した場合には増加傾向、平均値が連続して複数回(N回)減少した場合には減少傾向と判定する。
【0079】
雑音レベル値についても同様に、連続して記憶された複数個(M′個)の平均値を順次算出し、その平均値が連続して複数回(N′回)増加したときには増加傾向、平均値が連続して複数回(N′回)減少したときには減少傾向と判定し、その平均的な変動量を求める。
【0080】
なお、影響値と雑音レベル値の平均値の演算は、ほぼ同一時間帯における変動傾向が求められるように行う。また、平均値の演算には金属有りと判定された被検査体についての影響値は含めない。
【0081】
ここで、制御手段50は、影響値の変動傾向と雑音レベルの変動傾向とを比較し、被検査体自身による磁界への影響度合いの変動がある否か、および雑音レベルの変動があるか否かを判定し、被検査体自身による磁界への影響度合いの変動に対しては、移相器29の移相量や判定手段41の基準値を可変制御し、雑音レベルの変動に対しては、判定手段41の基準値を可変制御している。
【0082】
即ち、影響値と雑音レベルがともに増加傾向で両者の変動量がほぼ対応している場合、あるいは、両者がともに減少傾向で両者の変動量がほぼ対応している場合には、被検査体自身による磁界への影響度合いは変化しておらず、雑音レベルの増加または減少に起因して影響値が増加または減少したものと判断し、このときの影響値の最終平均値と前記した金属が混入されているサンプルについての判定対象値Zbとのほぼ中間となる値に基準値を変更する。
【0083】
また、影響値の変動が増加傾向で雑音レベルの変動が認められない場合には、被検査体自身の磁界に与える影響が大きくなっていると判断し、被検査体による磁界の変化を検出するための検出条件である移相器29の移相量を、影響値の増加傾向を抑圧する方向に可変制御する。なお、この移相量の可変制御で影響値の増加傾向を十分抑圧できない場合には、前記同様に基準値を上げるように制御する。
【0084】
また、影響値の変動が認められない状態で雑音レベルの変動が減少傾向にある場合にも、被検査体自身による磁界への影響が大きくなっていると判断し、雑音レベルの減少傾向に合わせて影響値が減少するように、移相器29の移相量を可変制御する。なお、この制御によって影響値が減少する場合には、これに応じて基準値を下げるように制御する。
【0085】
また、影響値が減少傾向で雑音レベルに変動が認められない場合には、被検査体自身による磁界への影響度合いが減少しているものとして、この影響値の減少傾向に合わせて基準値を下げるように制御する。
【0086】
なお、基準値の可変については、前記した金属が混入されているサンプルについての判定対象値Zbより低い値が上限値となり、また、移相量についても上限値や下限値があるので、基準値および移相量がこれらの上限値や下限値に達する場合には制御手段50からアラームを出力して、制御限界に達したことを報知する。
【0087】
このように、被検査体による磁界の変化を検出するための検出条件や判定の基準値を、影響値の変動や雑音レベルの変動に応じて可変制御することにより、常に最良の条件で金属の検出を行うことができ、被検査体自身による磁界への影響度合いの変動や雑音レベルの変動による誤判定を未然に防止できる。
【0088】
なお、このように自動的に検出条件や基準値を可変制御する場合には、影響値や雑音レベル値の表示機能を省略することも可能であるが、影響値や雑音レベルの表示を前記実施形態と同様に行なうことで、制御手段50による影響値の変動抑圧効果等を確認したり、雑音の発生要因等を調べることができ、また、制御手段50の制御パラメータを調整するときの目安としても利用できる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の金属検出機は、判定対象値をその被検査体自身が磁界に与える影響度合いを示す影響値として順次記憶し、これをその経時的な変動が識別できるように表示装置の画面上にグラフ表示している。
【0090】
このため、被検査体自身が磁界に与える影響度合いの変動の傾向を簡単に把握でき、その変動による誤判定等が生じる前に適切な処置がおこなえ、常に最良条件で金属の検出ができる。
【0091】
また、請求項2の金属検出機では、影響値とともに雑音レベルの変動を把握できるようにしたので、被検査体自身の磁界に与える影響度合いの変動と雑音レベルの変動とに基づいて、それらの変動による誤判定等が生じる前に適切な処置がおこなえ、常に最良条件で金属の検出ができる。
【0092】
また、請求項3の金属検出機は、判定対象値をその被検査体自身が磁界に与える影響度合いを示す影響値として順次記憶し、さらに、この影響値とともに磁界中に被検査体がないときの雑音レベルを順次記憶し、影響値と雑音レベルとに基づいて、被検査体による磁界の変化を検出するための検出条件または判定の基準値を可変制御できるようにしている。
【0093】
このため、運転中に調整操作等をすることなく被検査体自身による磁界への影響度合いの変動による誤判定を未然に防止でき、常に最良条件で金属の検出ができる。
【0094】
また、被検査体自身の磁界に与える影響と雑音による影響とを区別することができ、より正確な制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図
【図2】実施形態の送信コイルと受信コイルの配置の例を示す図
【図3】検波回路の構成例を示すブロック図
【図4】実施形態の動作を説明するための表示例を示す図
【図5】実施形態の動作を説明するための表示例を示す図
【図6】本発明の他の実施形態の構成を示すブロック図
【図7】従来装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
20、20′ 金属検出機
21 磁界発生手段
22 信号発生器
23 送信コイル
24、25 受信コイル
26 進入センサ
29 移相器
30 移相量設定手段
31 検波回路
40 判定対象値検出手段
41 判定手段
42 基準値設定手段
43 判定結果表示器
45 影響値記憶手段
46 雑音レベル記憶手段
47 表示制御手段
48 表示装置
49 表示切換手段
50 制御手段

Claims (3)

  1. 被検査体の通過経路に磁界を発生し、該磁界中を通過した被検査体による磁界の変化を検出し、該検出信号から金属の有無を判定するための判定対象値を検出し、該検出した判定対象値と基準値とを比較して被検査体中の金属の有無を判定する金属検出機において、
    被検査体についての判定対象値を、該被検査体自身が磁界に与える影響度合いを示す影響値として順次記憶する影響値記憶手段と、
    表示装置と、
    前記影響値記憶手段に記憶された影響値を、その経時的な変化が識別できるように前記表示装置の画面にグラフ表示する表示制御手段とを設けたことを特徴とする金属検出機。
  2. 前記磁界中に被検査体がないときの前記検出信号のレベルを雑音レベル値として順次記憶する雑音レベル記憶手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記影響値の他に前記雑音レベル記憶手段に記憶された雑音レベル値を、その経時的な変化が識別できるように前記表示装置の画面にグラフ表示することを特徴とする請求項1記載の金属検出機。
  3. 被検査体の通過経路に磁界を発生し、該磁界中を通過した被検査体による磁界の変化を検出し、該検出信号から金属の有無を判定するための判定対象値を検出し、該検出した判定対象値と基準値とを比較して被検査体中の金属の有無を判定する金属検出機において、
    被検査体についての判定対象値を、該被検査体自身が磁界に与える影響度合いを示す影響値として順次記憶する影響値記憶手段と、
    前記磁界中に被検査体がないときの前記検出信号のレベルを雑音レベル値として順次記憶する雑音レベル記憶手段と、
    前記影響値記憶手段に記憶された影響値および前記雑音レベル記憶手段に記憶された雑音レベル値に基づいて、被検査体による磁界の変化を検出するための検出条件または判定の基準値を可変制御する制御手段とを設けたことを特徴とする金属検出機。
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