JP4188283B2 - 金属検出機 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を搬送して物品に混入している金属の異物(以下、金属異物という。)を検出する検査(以下、混入検査という。)を行う金属検出機に関する。
従来、食料品、衣類等の物品中に混入した金属異物を検出する混入検査を行うために、金属検出機が用いられている。金属検出機では、混入検査の対象の物品(以下、被検査体という。)が搬送コンベアによって搬送されて交流磁界中を通過し、通過の際に受信コイルと交差する磁束の変化により誘起される電圧の変化(以下、誘起電圧信号という。)を検出することによって混入検査が行われる。
ここで、上記の金属異物を含まない被検査体(以下、「被検査体の標準試料」という。)であっても、交流磁界中を通過する際に、被検査体の標準試料に応じた誘起電圧信号が検出されることが知られている。そのため、被検査体の標準試料に対する誘起電圧信号と、金属異物が混入した被検査体に対する誘起電圧信号との相違を明確に検出できる必要がある。
係る相違を明確にするために、金属検出機には直交検波等の技術が用いられ、検出条件を適切に設定してから金属検出機を混入検査に使用するようになっている。ここで、「検出条件」とは、金属検出機の動作を決める各条件のうちの混入検査を行うための1以上の条件をいい、混入検査の判定基準を含むものである。上記の検出条件としては、誘起電圧信号を増幅するためのプリアンプの必要性、発生させる磁界の強度、検波用の移相量、測定周波数、S/Nの設定値等があげられる。
係る検出条件の設定には被検査体の標準試料が用いられ、被検査体の標準試料を搬送機に搬送させて検出条件を設定するための測定と、この測定の結果の判定(以下、測定判定処理という。)とを繰り返すことにより、検出条件の設定を行っている。以下に、検出条件を構成する条件を、いくつかのグループに分けて、検出条件の設定について図6を用いて説明する。ここで、上記の各グループは、同一の搬送で上記の測定判定処理を行うことができる条件の集合であり、第1群の条件から第N群の条件までのN個のグループに分けられるものとする。
まず、1回目の搬送により、例えば上記のプリアンプの必要性等に関する第1群の条件の測定判定処理を行い(S430)、順次、第(N−1)群までの条件の測定判定処理を行い、次いで第N回目の搬送により、例えば上記のS/Nの設定値等に関する第N群の条件の測定判定処理を行い(S430)、その後、周波数を変えて(S431、S432)、上記のステップS430〜S430までのステップでの処理を繰り返し、全ての周波数について、検出条件を構成する各条件の測定判定処理を行い、最適と判定された条件の組合せを検出条件として設定している(S433)。
実開平1−78978号公報
しかし、このような従来の金属検出機では、検査環境の変化や検査対象のわずかな変化等により検出条件の再設定を行う場合に、変更する必要のない検出条件についてまで上記の処理を行う必要があったため、検出条件を構成する条件のグループの数に、変更する必要のない検出条件(例えば周波数)の個数をかけた数分、検出条件の設定のために被検査体の標準試料を搬送コンベアに運ぶという作業を余分に行う必要があり、きわめて煩雑で時間がかかるという問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、検出条件の再設定を容易にし、検出条件の再設定の際に生じる煩雑さを緩和し、再設定時間を短くできる金属検出機を提供するものである。
以上の点を考慮して、請求項1に係る発明は、被検査体を搬送して前記被検査体に混入している金属異物を検出する混入検査を行う金属検出機であって、前記金属検出機の動作モードを指定する動作モード指定信号を含む、前記金属検出機の操作のための操作信号を入力させる操作部と、前記操作部を介して前記動作モード指定信号が入力されたとき、入力された前記動作モード指定信号によって指定される前記動作モードで前記金属検出機が動作するように制御および信号処理を行う制御部と、前記制御部が行う制御の下に所定の情報を表示する表示部とを備え、前記金属検出機の動作モードは、前記金属検出機の動作を決める各条件のうちの前記混入検査を行うための1以上の条件からなる検出条件の設定を前記被検査物の標準試料を用いて行う設定モードと、前記混入検査を行う検査モードとを有し、前記設定モードは、さらに、前記標準試料を用いて所定の搬送回数で新規に前記検出条件の設定を行う新規設定モードと、既に設定されている前記検出条件のうち同一の搬送で処理できる検出条件の集合として予めグループ分けされた条件を前記標準試料を用いて前記所定の搬送回数より少ない搬送回数で設定し直し、新たな検出条件として設定を行う再設定モードとを有し、前記制御部は、前記設定モードで設定された前記検出条件を識別情報に対応させて記憶するメモリを有し、前記操作部を介して前記新規設定モードを指定する前記動作モード指定信号が入力されたとき、前記検出条件を構成する全ての条件について前記設定のための制御および信号処理を行い、前記操作部を介して前記再設定モードを指定する前記動作モード指定信号が入力されたとき、前記検出条件のうちの予め決められた一部の条件について前記設定のための制御および信号処理を行う構成を有している。
この構成により、制御部が、操作部を介して再設定モードを指定する動作モード指定信号が入力されたとき、検出条件のうちの予め決められた一部の条件について設定のための制御および信号処理を行うため、検出条件の再設定を容易にし、検出条件の再設定の際に生じる煩雑さを緩和し、再設定時間を短くできる金属検出機を実現することができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1において、前記制御部が、前記再設定モードで既に設定されている前記検出条件のうちの一部の条件を設定し直したとき、前記検出条件のうちの設定し直した条件の変化を前記表示部に表示させる構成を有している。
この構成により、請求項1の効果に加え、制御部が、再設定モードで既に設定されている検出条件のうちの一部の条件を設定し直したとき、検出条件のうちの設定し直した条件の変化を表示部に表示させるため、ユーザが設定条件の変化または安定性を認識することが可能な金属検出機を実現することができる。
本発明は、制御部が、操作部を介して再設定モードを指定する動作モード指定信号が入力されたとき、検出条件のうちの予め決められた一部の条件について設定のための制御および信号処理を行うため、検出条件の再設定を容易にし、検出条件の再設定の際に生じる煩雑さを緩和し、再設定時間を短くできるという効果を有する金属検出機を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る金属検出機のブロック構成を概念的に示す説明図である。本発明の実施の形態に係る金属検出機1は、被検査体13を搬送する搬送コンベア110、搬送コンベア110を駆動するコンベア駆動部120、および、被検査体13の混入検査を行う信号検出情報処理設定部200によって構成される。
ここで、上記の「混入検査」とは「物品に混入している金属の異物を検出する検査」をいい、「被検査体」とは「混入検査の対象の物品」をいい、「被検査体に混入した金属の異物」を「金属異物」といい、「金属異物が混入していない被検査体」を「被検査体の標準試料」といい、搬送コンベア110の符号11を付した部分を「第1の端」といい、搬送コンベア110の符号12を付した部分を「第2の端」というものとする。また、矢印14は後述する検出条件等の設定や混入検査等を行う際の搬送方向を示し、被検査体13の標準試料は、第1の端11近傍に乗せられ、搬送方向14に搬送され、信号検出情報処理設定部200を通過し第2の端12側に搬送されるようになっている。
図2は、本発明の実施の形態に係る金属検出機1を構成する信号検出情報処理設定部200のブロック構成を示す図である。図2において、信号検出情報処理設定部200は、被検査体13が信号検出情報処理設定部200に進入するタイミングを検出する進入センサ201と、被検査体13が信号検出情報処理設定部200近傍の検出領域を通過する際の磁界変化を検出する磁界変化検出部210と、金属検出機1を操作するための操作部230と、金属検出機1の操作情報、混入検査の結果、動作の情報等の所定の情報を表示する表示部240と、磁界変化検出部210および表示部240の制御、ならびに、磁界変化検出部210からの出力信号の処理等の所定の信号処理を行う制御部220とによって構成される。ここで、「検出領域」とは「搬送コンベア110の搬送路15における一部の領域であって、金属検出機1が発生させた磁界が存在し、被検査体13を通過させて磁界変化を検出するための領域」をいう。
ここで、進入センサ201は、第1の端11から見たときの信号検出情報処理設定部200の入り口近傍の所定の位置を監視するように設けられている。以下、進入センサ201が監視する位置をセンサ監視位置という。進入センサ201は、例えば、光線を出射する光源と、光源が出射する光線を受光する受光器とを有し、光源が光線を出射している間に受光器がこの光線を受光できなくなったことを検出して物品の進入を検出する、所謂、投受光器等によって構成されるのでもよい。
進入センサ201は、被検査体13がセンサ監視位置に進入したことを検出した際、進入検出信号を生成して出力するようになっている。上記の投受光器の例では、進入検出信号は、光線を受信できない間に受光器が出力する信号に対応する。なお、上記の検出領域への被検査体13の進入を、後述する同期検波によって得られる信号X、Yの振幅変化に基づいて検知でき、これによって、進入センサ201が本発明において果たす機能と類似の機能を実現できるため、進入センサ201を省略する構成とすることもできる。以下では、検出領域への被検査体13の進入の検出を、進入センサ201を用いて行うものとして説明を行う。
磁界変化検出部210は、所定周波数の交流信号Dを発生する信号発生器211と、信号発生器211が発生した交流信号Dに応じた交流磁界Eを発生させる送信コイル212と、自己と交差する磁束を検出する受信コイル213a、213bと、同期検波を行うための、移相器214a、214b、ミキサ215a、215b、帯域フィルタ(Band Pass Filter、以下。BPFという。)216a、216bと、アナログ信号をデジタル信号(デジタルの数値)に変換するためのアナログデジタル変換器(以下、A/D変換器という。)217a、217bとによって構成される。
磁界変化検出部210は、このように構成されることによって、搬送コンベア110の搬送路15における検出領域に交流磁界Eを発生させ、被検査体13が交流磁界中を通過するときの磁界変化を検出するようになっている。
送信コイル212は、信号発生器211が発生させた交流信号Dを入力信号とし、交流信号Dに応じた交流磁界Eを被検査体13が搬送される搬送路15の検出領域に発生させる。受信コイル213a、213bは、送信コイル212が発生した交流磁界Eと交流磁界E中を通過する被検査体13の磁気的性質とに応じた磁束を検出し、被検査体13の通過による磁束の変化に応じた信号を出力する。
受信コイル213a、213bは、交流磁界Eをそれぞれ等量受ける位置で且つ被検査体13の搬送方向に沿って並び、互いに差動接続されている。したがって、図2において、2つの受信コイル213a、213bの出力端子間には、例えば、不図示の作動入力の増幅器が接続されている。また、中間タップを有する抵抗器等の平衡をとるための不図示の部品または機器が設けられ、金属検出機1の搬送路上に物品がないときに出力電圧がゼロとなるようになっているものとする。
以下では、差動接続された受信コイル213a、213bから上記のように出力される電気信号を差動信号という。なお、本発明の実施の形態では、2つの受信コイル213a、213bが差動接続されている場合について説明するが、2つの受信コイル213a、213bに生起される信号をアナログ減算器で減算処理するように磁界変化検出部210を構成するのでもよい。
なお、送信コイル212と2つの受信コイル213a、213bは、互いの相対位置が変化しないように、例えば、搬送路15を囲むような共通の枠体に固定されている。また、送信コイル212と受信コイル213a、213bの配置には、搬送路15を挟んで送信コイル212と2つの受信コイル213a、213bとを対向させる場合、搬送路15を囲むように巻かれた送信コイル212の前後にそれぞれ受信コイル213a、213bを同軸状に配置する場合、および、搬送路15の上面または下面に送信コイル212と受信コイル213a、213bを同一平面状に配置する場合とがある。
受信コイル213a、213bは交流磁界Eを等量受ける位置で差動接続されているため、被検査体13や混入金属による交流磁界Eへの影響がないときには、受信コイル213a、213bから出力される差動信号Rの振幅は、ゼロとなる。これは、2つの受信コイル213a、213bに生起される信号の振幅が等しく、位相が反転していることによるものである。
同期検波は、差動接続された受信コイル213a、213bから出力される差動信号Rと、信号発生器211が発生させた交流信号Dとを用いて行われる。以下では、同期検波を所謂直交検波とし、直交検波は、交流信号Dを移相する移相器214aと、移相器214aの出力信号Lと差動信号Rとを混合するミキサ215aと、ミキサ215aの出力から被検査体13の搬送速度に対応した低周波成分を抽出するBPF216aと、移相器214aの出力信号Lの位相を90度移相する移相器214bと、差動信号Rと移相器214bの出力信号L'とを混合するミキサ215bと、ミキサ215bの出力から被検査体13の搬送速度に応じた低周波成分を抽出するBPF216bとによって行われる。
直交検波を行ってBPF216a、216bから出力される信号X、Yは、A/D変換器217a、217bによってそれぞれデジタル値に変換され、制御部220に入力される。以下では、A/D変換器217a、217bからの出力信号を、ぞれぞれ、出力信号Dx、Dyという。出力信号X、Y(同様に、出力信号Dx、Dy)は、被検査体が交流磁界中を通過することによって磁界変化検出部210が検出した磁界変化量の情報を含んでいる。
操作部230は、例えば、所定のキーが配列されたタッチパネル等によって構成され、金属検出機1を動作させるために必要な被検査体13の寸法等のパラメータ、および、設定モード、検査モード等の動作モード等の入力、動作開始の入力、所定のデータの表示の指示の入力等を行うことができるようになっている。操作部230は、また、所定のポインティングデバイスを有するのでもよい。
図3は、本発明の実施の形態に係る制御部220のブロック構成を示す図である。制御部220は、所定の信号が入力される入力インタフェース225と、金属検出機1の機能を実現するための所定の情報処理や制御を行うCPU(Central Processing Unit)222と、CPU222を立ち上げるためのOS(Operating System)やその他のプログラムおよび制御用のパラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)221と、CPU222が動作に用いるOSやアプリケーションの実行コードやデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)223と、アプリケーションソフトや所定のデータを不揮発かつ書替可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)224と、所定の信号を出力する出力インタフェース226とを含むように構成されている。
ここで、入力インタフェース225には、操作部230を介して入力された信号(以下、操作信号という。)、進入センサ201からの進入検出信号、A/D変換器217a、217bからの出力信号Dx、Dy等が入力される。ただし、その他の信号が入力されることを排除するものではなく、磁界変化検出部210および表示部240を制御する際に必要とする検出信号が入力されるのでもよい。また、アナログ信号が入力される場合には、デジタル信号に変換する構成手段を有するのでもよい。
また、出力インタフェース226は、CPU222の制御の下、磁界変化検出部210および表示部240の制御信号が、それぞれ、磁界変化検出部210および表示部240に出力され、表示部240に表示させる情報等が表示部240に出力される。ただし、出力インタフェース226が出力する信号は、デジタル信号のみに限定されるものではなく、必要に応じてアナログ信号を含むものとする。この場合、出力インタフェース226は、デジタル信号をアナログ信号に変換する構成手段を有するものとする。
CPU222は、操作部230を介して動作モードを指定する信号(以下、動作モード指定信号という。)が入力されたとき、動作モード指定信号によって指定された動作モードを実現するために、磁界変化検出部210および表示部240の制御、ならびに、磁界変化検出部210からの出力信号の処理等の所定の信号処理を行うようになっている。
CPU222は、設定モードを動作モードとして指定する動作モード指定信号が操作部230を介して入力されたとき、金属検出機1の動作を決める各条件のうちの混入検査を行うための1以上の条件である検出条件を設定するための制御および信号処理を行う。ここで、検出条件には、混入金属の有無を判断する際の判断基準が含まれる。設定された検出条件は、所定の識別情報と共にEEPROM224に記憶される。なお、上記では、不揮発に記憶するメモリをEEPROMとしたが、必ずしもEEPROMに限定されるものではなく、その他の不揮発メモリでよい。
ここで、設定された検出条件と共に記憶される識別情報は、例えば、商品名等の商品を識別する情報(以下、商品識別情報という。)であってもよい。また、上記の商品識別情報に、年月日、季節、測定場所、その他の商品名を識別する情報以外の情報を付加し、同一の商品について複数の検出条件を設定できるようにするのでもよい。これにより、過去に設定された検出条件は、EEPROM224に記憶されることになる。
以下では、商品識別情報に、年月日、季節、測定場所、その他の商品名を識別する情報以外の情報を付加して得られる上記の情報を、拡張商品識別情報という。被検査体13についての検出条件が既に設定されている場合、CPU222は、共通の商品識別情報を含む拡張商品識別情報を表示部240に表示させ、表示された拡張商品識別情報のうちの選択されたものと対応する検出条件をEEPROM224から読み出し、表示部240に表示させるように動作する。
また、CPU222は、検査モードを動作モードとして指定する動作モード指定信号が操作部230を介して入力されたとき、設定モードで設定された検出条件の下で混入検査を行うための制御および信号処理を行う。CPU222は、係る条件下で、進入センサ201から進入検出信号が出力されると、A/D変換器217a、217bからの出力信号Dx、Dyを取り込み、取り込んだ信号Dx、Dyが示すデータに基づいて、被検査体13に金属が混入しているか否かの判定を行うようになっている。具体的には、取り込んだ信号Dx、Dyが示すデータと予め設定されているしきい値とを比較することによって、被検査体13に金属が混入しているか否かを判定する。
操作部230を介して検査モードが指定されたときには、CPU222は、被検査体13の金属の混入検査のための制御動作および判定を行い、判定結果等を表示器240に出力して表示させるようになっている。上記の判定で被検査体13に金属が混入しているとされたときは、混入している金属の大きさが表示されるようになっている。
なお、上記の検出条件の具体例としては、被検査体13の長さおよび搬送速度、信号発生器211が出力する交流信号Dの周波数、移相器214aの検波位相(移送量)、金属異物の有無を判定するためのしきい値等があげられる。ここで、被検査体13の長さや搬送速度は、磁界変化検出部210からの出力信号Dx、Dyの取り込みタイミングの間隔や取り込み時間、磁界変化検出部210を構成するBPF216a、216bの帯域等を決定するためのパラメータであり、交流信号Dの周波数は、検出しようとする金属の種類や被検査体13自身(包装材を含む)の材質に応じて選択されるパラメータである。
また、移相器214aの検波位相は、混入する金属に対する感度を決定するためのパラメータである。また、判定のしきい値は、被検査体13に金属が混入しているか否かを判定するためのものである。なお、図2では、検波位相の設定処理のために必要な信号線のみを記載しているが、実際には、信号発生器211が出力する交流信号Dの周波数や検波部26のBPF216a、216bの帯域等を制御できるようになっている。
以下、制御部220が設定モードで行う動作について図面を用いて説明する。本発明の金属検出機1は、上記の設定モードとしては、さらに、新規に検出条件の設定を行う新規設定モードと、既に設定されている検出条件のうちの一部の条件を設定し直し、新たな検出条件として設定を行う再設定モードとを有するものである。
再設定モードは、例えば、特定の商品名の商品について既に検出条件が設定されているが、検出環境が変化した場合や、類似の商品について混入検査を行う場合等の、全く新たに検出条件を設定するほどではないが過去に設定された検出条件をそのまま設定して混入検査を行うことが適切でない場合等に、指定される。
図4は、制御部220が設定モードで行う動作について説明するための説明図である。まず、操作部230を介して設定モードを指定する動作モード指定信号が入力されたか否かを判断し(S411)、入力されていないと判断したときは、入力されるまで上記の処理を繰り返す。
ステップS411で設定モードを指定する入力がなされたと判断したとき、新規設定モード、再設定モード等のユーザが選択できる設定モードの種類等を表示部240に表示させる(S412)。図5(a)は、表示部240に表示させる設定モードの種類等の表示例を示す図である。図5(a)に、ユーザがカーソルを「2再設定」に合わせ、「再設定モード」を選択したときの例を示す。
ステップS412で表示部240にユーザが選択できる設定モードの種類等を表示させたら、ユーザが再設定モードを指定したか否かを判断し(S413)、再設定モードが指定されたと判断したときは、後述する再設定処理を行い(S420)、新規設定モードが指定されたと判断したときは、新規設定処理を行い(S430)、それぞれのステップでの処理が終了したら、設定の処理は終了する。
以下、図5(b)を用いて、再設定モードで行う再設定処理について説明する。ここで、混入検査用の周波数は、一般に、検出環境の変化や、被検査体13のわずかな変化で設定を変えることを要しないことが知られている。また、粗調に該当する条件についても、同様である。そのため、以下では、周波数の変更や、粗調に該当する条件についての設定のための処理を再設定処理から省くものとする。
また、設定モードでは、検出条件を構成する条件のうちの再設定を行う条件を、いくつかのグループに分けて、再設定のための処理を行うものとする。ここで、上記の各グループは、同一の搬送で後述の測定判定処理を行うことができる条件の集合であり、再設定モードでは、第i群の条件から第i群の条件までのn個のグループに分けられるものとする。また、再設定モードでは、搬送コンベア110は搬送方向14に搬送動作を開始しているものとする。
まず、1回目の搬送により第i群の条件の測定判定処理を行い(S420)、順次、第i(n−1)群までの条件の測定判定処理を行い、次いで第n回目の搬送により、第i群の条件の測定判定処理を行う(S420)。ここで、測定判定処理とは、被検査体13の標準試料を搬送コンベア110に搬送させる各搬送で、検出条件を設定するための測定とこの測定の結果の判定を行う処理をいう。
S420〜S420までのステップで第i群の条件〜第i群の条件までの測定判定処理が完了したら、既に設定されている検出条件を構成する第i群の条件〜第i群の条件の内容を、これらの測定判定処理における判定で好適と判定された結果に変更し、新たな識別情報と共に再設定する(S421)。ステップS421で検出条件の再設定を行ったら、再設定された検出条件と既に設定されている検出条件との変化を算出して表示部240に表示させる(S422)。
なお、既に設定されている検出条件が複数ある場合は、それらの拡張商品識別情報を表示部240に表示させ、ユーザが選択した拡張商品識別情報に対応する検出条件との変動量を算出して表示させるのでも、同一の商品識別情報を有する拡張商品識別情報に対応する検出条件であって直前に設定された検出条件との変動量を表示させるのでもよい。
次に、新規設定モードでの新規設定処理について、図6を用いて説明する。図6は、新規設定モードで行う新規設定処理の一例を示す説明図である。ここで、新規設定処理の対象の第1群の条件から第N群の条件からなるグループの数Nは、再設定処理の対象のグループの数nより大きい。新規設定処理の対象の条件は、再設定処理の対象の条件を全て含むからである。
新規設定処理では、1回目の搬送により第1群の条件の測定判定処理を行い(S430)、順次、第(N−1)群までの条件の測定判定処理を行い、次いで第N回目の搬送により第N群の条件の測定判定処理を行い(S430)、全ての周波数についての測定判定処理が完了したか否かを判断し(S431)、全ての周波数についての測定判定処理が完了してなければ周波数を変えて(S432)、上記のステップS430〜S430までのステップでの処理を繰り返し、全ての周波数について上記の条件の測定判定処理を行い、全ての周波数についての測定判定処理が完了したら最適と判定された条件の組合せを検出条件を設定する(S433)。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る金属検出機は、制御部が、操作部を介して再設定モードを指定する動作モード指定信号が入力されたとき、検出条件のうちの予め決められた一部の条件について設定のための制御および信号処理を行うため、検出条件の再設定を容易にし、検出条件の再設定の際に生じる煩雑さを緩和し、再設定時間を短くできる。
また、制御部が、再設定モードで既に設定されている検出条件のうちの一部の条件を設定し直したとき、検出条件のうちの設定し直した条件の変化を表示部に表示させるため、ユーザが設定条件の変化または安定性を認識することができる。
なお、上記では、設定モードで検出条件を構成する条件をグループ分けした例について説明したが、本発明は、グループ分けして設定を行う金属検出機に限定されるものではなく、グループ分けされたものと個別の条件が混在する場合や、全てが個別の条件に分かれている場合についても同様に適用できる。
本発明に係る金属検出機は、検出条件の再設定を容易にし、検出条件の再設定の際に生じる煩雑さを緩和し、再設定時間を短くできるという効果が有用な金属検出機等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態に係る金属検出機のブロック構成を概念的に示す説明図 本発明の実施の形態に係る金属検出機を構成する信号検出情報処理設定部のブロック構成を示す図 本発明の実施の形態に係る制御部のブロック構成を示す図 本発明の実施の形態に係る制御部が設定モードで行う動作について説明するための説明図 設定モードの種類等の表示例、および、再設定モードで行う再設定処理の一例を示す説明図 新規設定モードで行う新規設定処理の一例を示す説明図
符号の説明
1 金属検出機
11 搬送コンベアの第1の端
12 搬送コンベアの第2の端
13 被検査体
14 搬送方向
15 搬送路
110 搬送コンベア
120 コンベア駆動部
200 信号検出情報処理設定部
201 進入センサ
210 磁界変化検出部
211 信号発生器
212 送信コイル
213a、213b 受信コイル
214a、214b 移相器
215a、215b ミキサ
216a、216b 帯域フィルタ
217a、217b アナログデジタル変換器
220 制御部
230 操作部
240 表示部
D 信号発生器が発生する交流信号
E 送信コイルが発生させる交流磁界
L、L' 移相器の出力信号
R 受信コイルから出力される差動信号
X、Y BPFから出力される信号
Dx、Dy アナログデジタル変換器から出力される信号

Claims (2)

  1. 被検査体(13)を搬送して前記被検査体に混入している金属異物を検出する混入検査を行う金属検出機(1)であって、
    前記金属検出機の動作モードを指定する動作モード指定信号を含む、前記金属検出機の操作のための操作信号を入力させる操作部(230)と、
    前記操作部を介して前記動作モード指定信号が入力されたとき、入力された前記動作モード指定信号によって指定される前記動作モードで前記金属検出機が動作するように制御および信号処理を行う制御部(220)と、
    前記制御部が行う制御の下に所定の情報を表示する表示部(240)とを備え、
    前記金属検出機の動作モードは、前記金属検出機の動作を決める各条件のうちの前記混入検査を行うための1以上の条件からなる検出条件の設定を前記被検査物の標準試料を用いて行う設定モードと、前記混入検査を行う検査モードとを有し、
    前記設定モードは、さらに、前記標準試料を用いて所定の搬送回数で新規に前記検出条件の設定を行う新規設定モードと、既に設定されている前記検出条件のうち同一の搬送で処理できる検出条件の集合として予めグループ分けされた条件を前記標準試料を用いて前記所定の搬送回数より少ない搬送回数で設定し直し、新たな検出条件として設定を行う再設定モードとを有し、
    前記制御部は、前記設定モードで設定された前記検出条件を識別情報に対応させて記憶するメモリを有し、前記操作部を介して前記新規設定モードを指定する前記動作モード指定信号が入力されたとき、前記検出条件を構成する全ての条件について前記設定のための制御および信号処理を行い、前記操作部を介して前記再設定モードを指定する前記動作モード指定信号が入力されたとき、前記検出条件のうちの予め決められた一部の条件について前記設定のための制御および信号処理を行うことを特徴とする金属検出機。
  2. 前記制御部は、前記再設定モードで既に設定されている前記検出条件のうちの一部の条件を設定し直したとき、前記検出条件のうちの設定し直した条件の変化を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の金属検出機。
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