JP2943033B2 - 金属検出装置 - Google Patents
金属検出装置Info
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Description
過したときの磁界の変化によって、被検査体に混入して
いる金属の有無を判定する金属検出装置に関する。
が混入しているか否かを検査するために、図6に示す金
属検出装置1が用いられている。
体Wを所定速度で搬送するためのコンベア2を有してお
り、信号発生器3からの励磁信号で送信コイル4を励磁
して、コンベア2の搬送経路に交番磁界Mを発生させ、
この交番磁界を、2つの受信コイル5、6で受ける。
路をはさんで、送信コイル4と対向し、送信コイル4か
ら発生する交番磁界をほぼ等量ずつ受けるように並んで
設けられている。
の不平衡成分は、差動増幅器7から検波回路8へ出力さ
れて、検波される。
め決められた基準値Vrと比較され、この比較結果に基
づいて被検査体Wの混入金属の有無が判定される。
検査体Wが磁界中にないときには、2つの受信コイル
5、6に誘起される信号は、同相で等しいため、不平衡
成分はなく、検波出力も基準値Vr以下のレベルとな
る。
査体が、搬入ライン15から搬入されて受信コイル5上
に進入すると、この金属によって受信コイル5側の磁束
密度が増し、受信コイル6側の磁束密度が減少する。そ
して、この被検査体が受信コイル6上まで進入すると、
受信コイル6側の磁束密度が増し、受信コイル5側の磁
束密度が減少する。
図7の(a)に示す不平衡検波出力が検波回路8から出
力されることになる。
ると、判定手段8から例えば同図の(b)に示すような
判定信号が出力され、この被検査体に金属が混入してい
ると判定される。
被検査体Wの金属混入検査がなされ、検査された被検査
体Wは、後続の選別ライン16へ搬出され、検査結果に
応じて選別される。
検査を行なえない品種もある。
化防止のための脱酸素材(金属)を含む品種では、アル
ミ箔や脱酸素材等による磁界への影響が著しいため、包
装後の金属混入の検査は不可能で無意味となる。
のラインで金属の混入チェックを行ない、包装後のライ
ンでは、被検査体の金属混入チェックが不要となる。
に、金属検出装置1の代りに中継用のコンベアを用いる
のは、非効率である。
6に示したように連動式のスイッチ10、11の操作に
よって、電源の切換えができるように構成されている。
11a側に接続操作されると、コンベア2のモータ2a
のみに電源が供給されることになり、金属検出装置1
は、搬入ライン15と選別ライン16との間を中継する
中継コンベアとして動作することになる。
11b側に接続操作されると、コンベアのモータ2aを
含む全回路へ電源が供給されて、前述した金属検出動作
が可能となる。
ル操作あるいは外部からのライン異常を示す信号等で停
止させるためのスイッチである。
ように、電源をモータ2aのみに供給してコンベアのみ
を作動させる従来の金属検出装置では、品種の切換わり
時に、新たな被検査体が金属検出を行なう品種か否か
を、作業者が判断して、スイッチ10、11の操作をし
なければならず、この判断を誤まると良品をすべて不良
品として選別したり、不良品を良品として通過させてし
まう。
のみを作動させている状態では、他回路への電源供給が
停止されているため、ライン異常時のコンベア停止処理
等を受け付けることができない。
ライン)や集中管理装置等からの制御信号によって、金
属検出条件等が設定できるように構成された金属検出装
置では、前記電源切換えによって、外部信号の受付けす
ら不可能になってしまう。
置を提供することを目的としている。
に、本発明の金属検出装置は、被検査体を搬送するコン
ベアと、前記コンベアの搬送経路に磁界を発生する磁界
発生手段と、前記コンベアを被検査体が通過したときの
前記磁界の変化に対応した信号を出力する磁界センサ
と、前記磁界センサの出力に基づいて、前記磁界中を通
過した被検査体に金属が混入しているか否かを判定する
判定手段とを備えた金属検出装置において、混入金属の
検出判定が必要か否かを示す判定指定情報を、被検査体
の品種に対応づけて予め記憶している記憶手段と、前記
記憶手段に対して品種指定を行い、指定品種の判定指定
情報を読出す読出手段とを設け、前記記憶手段から読出
された判定指定情報によって前記判定手段の判定機能を
作動または停止させるように構成されている。
置では、読出手段によって品種指定がなされると、指定
された品種の判定指定情報が読出され、この情報に応じ
て判定手段の判定機能が作動または停止する。
明する。
成を示す図である。
基準信号発生器21から出力される所定周波数の矩形波
信号を、フィルタ22によって正弦波に変換して、電力
増幅器23へ入力し、その増幅出力によって送信コイル
24を励磁して、コンベア25の搬送経路へ交番磁界M
を発生させている。
される被検査体Wをモータ25aの駆動によって磁界M
中を通過させ、選別ライン16へ搬出する。
界センサとしてコンベア25をはさんで送信コイル24
に対向し、搬送経路に沿って並んで交番磁界を等しく受
けるように配置されている。
出力は、差動増幅器28から検波回路29へ出力されて
いる。
号は、移相器30で所定位相遅延され、検波回路29へ
入力されている。検波回路29は、移相器30からの矩
形波信号によって不平衡出力を同期検波する。なお、移
相器30による位相遅延量は、後述する品種別データ記
憶手段35からの位相データDφによって設定される。
通過フィルタ)31によって、搬送波成分(基準信号発
生器21の出力周波数成分)が除去され、A/D変換器
32に入力される。
ンプリングして、各サンプリング値に対応したディジタ
ル信号を出力する。
判定指定データDhを受けている間、このディジタル化
された検波出力と基準値データDvとを比較して、被検
査体に金属が混入しているか否かを判定し、判定オフを
示す“0”の判定指定データDhを受けている間、金属
混入の判定を停止する。
34へ出力されている。遅延手段34は、例えば混入金
属有りを示す判定信号を受けると、遅延時間データDt
に対応した時間(被検査体が選別ライン16上の選別機
17に達するまでの時間)だけ、その判定結果を遅延し
て選別機16へ出力する。
すように、被検査体の混入金属の有無を高感度でしかも
安定に判定し、確実に選別するための位相データDφ、
基準値データDv、遅延時間データDtと、混入判定が
必要か否かを“1”または“0”で示す判定指定データ
Dhとが、各品種コードA、B、C、…に対応付けされ
て記憶されている。
操作あるいは後述するインタフェース回路40から指定
された品種コード信号に対応した前記各データを品種別
データ記憶手段35から読出して、移相器30、判定手
段33および遅延手段34へ設定する。
手段35のデータの追加、変更等を操作部37の操作に
従って行なう。
5に記憶されている品種毎の各データを画面上に表示す
る。
ライン15側に設置された重量選別装置(図示せず)、
あるいはライン全体を集中管理する集中管理装置等の外
部装置からの品種指定信号や異常信号を受けるための回
路であって、外部装置からの品種指定信号をデータ読出
手段36へ出力し、異常信号をコンベア停止手段41へ
出力する。
ー操作によるコンベア停止信号あるいはインタフェース
回路40から異常信号を受けると、スイッチ42を開ら
いてコンベア25のモータ25aへの電源供給を停止さ
せる。なお、モータ25a以外の各回路への電源供給
は、メインスイッチ43が開操作されない限り常時なさ
れている。
て説明する。
部37のキー操作によって品種コードAの被検査体Wa
が指定されると、この被検査体Waに対応した各データ
φa、Va、Taが、移相器30、判定手段33および
遅延手段34にそれぞれ設定されるとともに、判定オン
を示す“1”の判定指定データが判定手段33へ出力さ
れる。
Vaと検波出力との比較によって混入金属の有無を判定
できる状態となる。
上に搬入された被検査体Waが、送信コイル24から発
生する交番磁界中を通過すると、その被検査体Waの影
響によって磁界が変化し、2つの受信コイル26、27
の誘起電圧に差が生じる。この不平衡信号は、差動増幅
器28から検波回路29へ出力され、同期検波される。
は、位相データφaによって、この被検査体Wa自身
(混入金属を含まない)による不平衡信号の検波出力が
最小となる位相に予め設定されているため、被検査体W
aに金属が混入していなければ、図3の(a)に示すよ
うに、検波出力は極めて小さく、基準値データVaを越
えることはない。
aを良品と判定し、不良信号は出力されず、この良品判
定された被検査体Waは、コンベア25から選別ライン
16に搬入され、選別機17をそのまま通過して、後続
ラインへ搬送される。
磁界中を通過すると、混入金属の影響によって不平衡信
号の振幅は大きくなり、その位相も被検査体Waのみに
よる位相と異なるため、検波出力は、図3の(b)に示
すように、その不平衡信号の振幅にほぼ比例した信号と
なり、基準値データVaを越える。
に金属が混入していると判定し、不良信号を遅延手段3
4へ出力する。
を通過してから選別機17に達するタイミングに不良信
号を選別機17へ出力して、この不良品をライン上から
排除させる。
Waの金属混入検査が継続する。
体の品種が、脱酸素材を含む被検査体Wcに切換わると
ともに、インタフェース回路40を介して、品種コード
Cを指定する信号が入力されると、品種別データ記憶手
段35からは、品種コードCに対応した各データが各回
路に設定される。
示す“0”のデータであるため、判定手段33の判定機
能は停止状態となる。
25に搬入され、磁界中を通過した被検査体Wcは、混
入金属の判定を受けずに選別ライン16へ搬出され、選
別機17を通過して後続ラインへ搬送される。
外部装置から他のラインに異常が発生したことを示す異
常信号がインタフェース回路40を介して入力される
と、モータ停止手段41によってスイッチ42が開か
れ、コンベア25が停止して、被検査体Wcの搬送が停
止される。
すると、スイッチ42が閉じて、コンベア25が再駆動
し、被検査体Wcは後続ラインへ中継搬送される。
要な被検査体Wbが、外部装置からの信号によって指定
されると、品種別データ記憶手段35から品種コードB
に対応した各データが読出され、判定オンを示す“1”
の判定指定データが判定手段33に出力される。このた
め、判定手段33は、被検査体Wbの磁界通過時の検波
出力と基準値データVbとの比較によって、金属混入の
有無を判定する。
装置からの信号によって行なっていたが、操作部37の
操作によって品種を指定するようにしてもよい。この場
合でも、作業者は、単に品種指定のみを行なえばよく、
次の品種が金属検出の不要な被検査体か否かを判断する
必要はない。
能を判定指定データDhによって直接停止させるように
していたが、判定手段33に対する検波出力の入力をデ
ータDhによって停止させたり、データDhによって、
図4に示すように判定の基準値を、極端に高い値Vmに
固定させて、すべての被検査体を良品判定させてもよ
い。
常信号によってコンベア25の駆動を停止するようにし
ていたが、金属検出を行なっている場合でも、このコン
ベア25停止が可能であり、この金属検出装置自身に異
常判定機能を設け、その異常判定機能によって異常が判
定されたとき、自からコンベア25を停止させるととも
に、この異常をインタフェース回路40を介して外部装
置へ知らせ、ライン全体を停止させるようにしてもよ
い。
設けておけば、たとえ金属検出の判定を停止している中
断コンベア動作状態でも、ライン管理が行なえる。
オフを指定するデータとともに各品種毎に最適な既知の
データを読出して各部に設定する金属検出装置に本発明
を適用していたが、各データが未知の被検査体の金属検
出を行なう場合に、その被検査体を複数回磁界中を通過
させるだけで、最適な位相データや基準値データを自動
的に検出して、そのデータを記憶できるオート設定機能
を有する金属検出装置についても、本発明を同様に適用
できる。
の受信コイル26、27と、送信コイル15とがコンベ
アの搬送経路をはさんで対向する対向形式の金属検出装
置だけでなく、図5に示すように、2つの受信コイル2
6、27を送信コイル24の両側に同軸状に配置し、各
コイルを貫通するようにコンベア25を配置した同軸形
式の金属検出装置にも同様に適用できる。
イル形式のものだけでなく、ホール素子等の磁気センサ
を用いることもできる。
出力の+側が基準値データを越えるか否かを判定してい
たが、混入金属が鉄あるいは非鉄のいずれにも対応で
き、しかも被検査体の進入を検知できるように、検波出
力の+側と−側とを区別なく判定するようにしてもよ
い。
装置は、被検査体の品種についての金属検出の判定が必
要か否かを示す判定指定情報を、予め品種ごとに対応し
て記憶している記憶手段と、記憶手段に対し品種を指定
することによって、指定品種の判定指定情報を読出す読
出手段とを設け、読出した判定指定情報によって、判定
手段の判定機能を作動または停止させるように構成され
ている。
要を判断する必要がなくなり、品種コードを指定するだ
けで、通常の金属検出動作あるいは中継コンベア動作が
自動的にかつ正確に切換わる。
以外の機能が作動できる状態にあるため、外部からの信
号等に対処することができ、無人運転が可能となる。
る。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】被検査体を搬送するコンベアと、 前記コンベアの搬送経路に磁界を発生する磁界発生手段
と、 前記コンベアを被検査体が通過したときの前記磁界の変
化に対応した信号を出力する磁界センサと、 前記磁界センサの出力に基づいて、前記磁界中を通過し
た被検査体に金属が混入しているか否かを判定する判定
手段とを備えた金属検出装置において、 混入金属の検出判定が必要か否かを示す判定指定情報
を、被検査体の品種に対応づけて予め記憶している記憶
手段と、 前記記憶手段に対して品種指定を行い、指定品種の判定
指定情報を読出す読出手段とを設け、 前記記憶手段から読出された判定指定情報によって前記
判定手段の判定機能を作動または停止させることを特徴
とする金属検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8947992A JP2943033B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 金属検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8947992A JP2943033B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 金属検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05256954A JPH05256954A (ja) | 1993-10-08 |
JP2943033B2 true JP2943033B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=13971877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8947992A Expired - Lifetime JP2943033B2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 金属検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2943033B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11295439A (ja) * | 1998-04-07 | 1999-10-29 | Ishida Co Ltd | 異物検出機および異物検出システム |
JP2008039394A (ja) * | 2004-11-29 | 2008-02-21 | Univ Nihon | 金属検知装置の電磁誘導センサ |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP8947992A patent/JP2943033B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05256954A (ja) | 1993-10-08 |
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