JP3096788B2 - 金属検出装置 - Google Patents
金属検出装置Info
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Description
過したときの磁界変化によって、被検査体に金属が混入
しているか否かを判定する金属検出装置に関する。
混入しているか否かを、ライン上で検査するために、図
6に示す金属検出装置1が用いられている。
からの正弦波信号で送信コイル3を励磁して、被検査体
の搬送路Cへ交番磁界を発生させる。
信コイル4、5で磁界をほぼ等量ずつ受ける。2つの受
信コイル4、5は、抵抗Rを介して差動接続され、それ
ぞれのコイルに誘起された信号の不平衡成分が増幅器6
で増幅され、検波回路7で検波される。
には、差動出力(不平衡)出力は小さく、検波出力も小
さい。
査体Wが一方の受信コイル4に近づくと、この受信コイ
ル4側の磁束密度が増加し、他方側の受信コイル5の磁
束密度が減少して、受信コイル4の電圧が受信コイル5
の電圧より大となる。また、さらに被検査体Wが進んで
受信コイル5側に近づくと、受信コイル4側の磁束密度
が減少し、受信コイル5側の磁束密度が増加して受信コ
イル5の電圧が受信コイル4の電圧より大となる。
すように被検査体の通過にともなって、ほぼ正弦状に変
化する。この変化の大きさは、金属の磁界に与える影
響、即ち、混入金属の大きさに依存している。
って所定の基準値Vrと比較すれば、同図の(b)に示
すように、金属有りを示す判定信号を出力することがで
きる。
では、磁界に対する2つの受信コイル4、5の平衡度が
高い程、基準値Vrを小さくすることができ、混入金属
に対する感度を高くすることができる。
コイル3に対する受信コイル4、5の相対位置を、両受
信コイル4、5の誘起電圧が等しくなるように調整した
後に、各コイル間の位置が変わらないように、コイル枠
(図示せず)等を含めて接着固定するようにしている。
ように、磁界に対して受信コイルを予め平衡した状態に
位置決め固定しても、温度の変化や外部からの衝撃によ
るコイル間の僅かな位置ずれを防ぐことはできない。
るためには、定期的に各コイルの位置調整を行なうか、
あるいは、適当な大きさの金属片を、両受信コイルが平
衡状態となる位置に取付ける等の極めて煩雑な作業が必
要であった。
置を提供することを目的としている。
に、本発明の金属検出装置は、被検査体の通過経路に磁
界を発生する磁界発生手段と、前記被検査体の通過経路
に沿って並んで配置され、前記磁界発生手段によって発
生する磁界をほぼ等量ずつ受け、該磁界の変化をそれぞ
れ検出する1対の磁界センサとを有し、前記磁界中を被
検査体が通過したときの前記1対の磁界センサの不平衡
出力の大きさに基づいて、通過した被検査体に金属が含
まれているか否かを判定する金属検出装置において、前
記磁界中に被検査体が無いときの前記1対の磁界センサ
の不平衡出力の大きさを検出するバランスずれ検出手段
と、前記磁界発生手段が発生する磁界中にさらに磁界を
発生させて、前記バランスずれ検出手段によって検出さ
れた不平衡出力をゼロに近づけるバランス用磁界発生手
段とを設けている。
置では、磁界発生手段が発生する磁界に対して、1対の
磁界センサが不平衡な状態であっても、その不平衡出力
がバランスずれ検出手段によって検出され、バランス用
磁界発生手段が発生する磁界によって、その不平衡出力
をゼロに近づけることができる。
明する。
成を示す図である。
基準信号発生器21から出力される所定周波数の矩形波
信号をフィルタ22によって正弦波に変換し、この正弦
波を電力増幅器23で増幅して送信コイル24を励磁
し、被検査体Wの搬送路Cへ交番磁界を発生している。
25、26は、交番磁界の変化を検出するための1対の
磁界センサとして、交番磁界をほぼ等しく受ける。
動接続され、両コイルの誘起信号の不平衡出力は、増幅
器27で増幅され、第1の検波回路28および後述する
バランスずれ検出部34へ出力されている。
号は、第1の移相器29で所定位相遅延され、第1の検
波回路28へ入力されている。第1の検波回路28は、
移相器29からの矩形波信号によって増幅器27の出力
を同期検波する。
属の混入していない被検査体(以下、良品と記す)が磁
界中を通過する際の誘起信号の位相ずれによる検波出力
が小さく、しかも混入金属による位相ずれによる検波出
力が大きくなる最適値に予め決められている。
(低域通過フィルタ)30によって、搬送波成分(基準
信号発生器21の出力周波数成分)が除去され、A/D
変換器31に入力される。
ンプリングして、各サンブリング値に対応したディジタ
ル信号を、レベル判定手段32へ出力する。
Vrとを比較して、被検査体に金属が混入しているか否
かを判定する。
に被検査体がないときの増幅器27の出力を検出するた
めに、第2の検波回路35、LPF36およびA/D変
換器37で構成されている。第2の検波回路35は、第
1の検波回路28と同様に、基準信号発生器21の矩形
波信号を第2の移相器33で所定位相遅延させた信号に
よって増幅器27の出力を同期検波する。なお、第2の
移相器33の移相量は、第2の検波回路35への矩形波
信号の位相と、被検査体が磁界中にないときの一方の受
信コイルに誘起される信号の位相とが一致するように予
め設定されている。
36によって搬送波成分が除去され、A/D変換器37
でディジタル信号に変換される。
変動検出手段38およびスイッチ39へ出力される。
被検査体の通過によって変動している間、スイッチ39
を開成させ、それ以外の期間中はスイッチ39を閉成さ
せて、検波出力をバランス用磁界発生部40の補正制御
手段41へ入力させる。
の検出は、図2に示すように、被検査体の通過によっ
て、検波出力が所定範囲±Vsを越えたことを検出して
スイッチ39を開らき、この検出時から、被検査体が完
全に磁界中を通過するのに必要な時間Taが経過した後
に再び検波出力の大きさを調べ、その値が所定範囲±V
sに戻っているときにはスイッチ39を閉じ、所定範囲
に戻っていないときには、次の被検査体の通過中である
と判定して、さらにTa時間スイッチ39を開成させ
る。
41は、スイッチ39から受けた検波出力をゼロに近づ
けるように、後述する第3の移相器42と可変減衰器
(あるいは利得可変増幅器)43の移相量と減衰量を制
御する。
励磁している信号と等しい周波数の正弦波信号がフィル
タ22から入力されており、この信号が移相され、可変
減衰器43でその振幅が調整されて電力増幅器44へ送
られ、その出力によってバランス磁界発生コイル45が
励磁されている。
の受信コイル26に近接して配置されており、前記補正
制御手段41の制御によって、両受信コイル25、26
の誘起信号を、互いに逆相で、振幅が完全に等しくなる
ためのバランス磁界を発生する。
すフローチャートであり、以下、このフローチャートに
従って金属検出装置の動作を説明する。
信コイル24が発生する磁界に対して、一方の受信コイ
ル25の方が僅かに磁束密度が高い状態で運転が開始さ
れると、補正制御手段41は、可変減衰器43の減衰量
を最大にして、バランス磁界発生コイル45から磁界が
発生しない状態にする(ステップ1)。
は、図4の(a)に示すように、互いに逆相で振幅が僅
かに異なる誘起信号V1 、V2 が発生する。
(b)に示すように、V1 と同相の不平衡信号が出力さ
れ、この信号が同期検波されて、同図の(c)に示すよ
うに、誘起信号V1 、V2 の振幅差に対応した直流の検
波出力がA/D変換器37によってディジタル信号に変
換される。
め、スイッチ39が閉成され、補正制御手段41へ入力
される。
uを受け、この値に対応した振幅の交流信号が電流増幅
器44に出力されるように、可変減衰器43の減衰量を
設定する(ステップ2)。なお、この減衰量は、例え
ば、送信コイル24を励磁しない状態で、バランス磁界
発生コイル45から磁界を発生させて受信コイル26に
誘起信号を発生させ、その検波出力と減衰量との関係を
予め求めておき、Vuに近い検波出力に対応した値にす
ればよい。
第3の移相器42の移相量を可変し、その値Vuが最小
となる移相量に設定する(ステップ3)。
は、検波出力を監視しながら、可変減衰器43の減衰量
を微調整して、Vuがゼロとなる減衰量に設定する(ス
テップ4、5)。
6には、同図の(d)に示すように、送信コイル24が
発生する磁界による誘起信号V2 と同相で、受信コイル
25側の誘起信号V1 との振幅差に等しい振幅の誘起信
号V3 がバランス磁界によって加わったことになり、2
つの受信コイル25、26は、磁界に対して完全に平衡
な状態となる。
衡信号が現れると、ステップ5の処理を行なってその不
平衡出力をゼロにする(ステップ6)。
出力は、常にゼロに近づくように補正制御されているた
め、第1の検波回路28の検波出力は、被検査体が磁界
を通過するまで現れない。
準となる基準値Vrも検波出力の雑音レベルに極めて近
い値に設定することができる。
検査体Wが磁界中に進入して、受信コイル25上に達す
ると、受信コイル25側の誘起信号V1 が受信コイル2
6側の誘起信号V2 ′より大となり、被検査体が受信コ
イル26上に達すると、受信コイル25側の誘起信号V
1 より受信コイル26側の誘起信号V2 ′の方が大とな
る。
5の(a)に示すような不平衡信号(V1 −V2 ′)が
出力され、第1の検波回路28からは、同図の(b)の
ように不平衡信号から被検査体自身の影響(波形の前後
部分)が抑圧された検波信号が出力される。また、第2
の検波回路35は、その検波位相が第1の検波位相と異
なるため、同図の(c)に示すような検波信号が出力さ
れる。
を越えるため、レベル判定手段32から金属混入を示す
判定信号が出力される。
直ちに所定範囲±Vsを越えるため、通過変動検出手段
38によって、Ta時間スイッチ39が開成される。
の変動期間中には、補正制御手段41によるバランス磁
界の可変はなされず、バランス磁界は、変動検出の直前
の強さに保持される。
の大きさが±Vsの範囲内にあれば、スイッチ39が閉
じて、再び磁界の補正制御がなされる。
被検査体が通過する期間を除いて、2つの受信コイル2
5、26の平衡状態が常に保たれているため、常に高感
度に金属混入を検出できる。
る検波出力の変動を、通過変動検出手段38によって検
出し、この変動期間中にバランス磁界を変化させないよ
うにしていたが、温度等による各コイルの相対的な位置
ずれは、被検査体の通過による変動期間に比べて十分長
いため、この通過変動の周波数に対して、十分低い周波
数成分のみを通過させるLPFを、通過変動検出手段3
8とスイッチ39の代わりに用いてもよい。この場合の
LPFは、LPF36を兼用してもよいし、補正制御手
段41と可変減衰器43との間に挿入してもよい。
にないときの不平衡信号の大きさを検出するために、同
期検波型の検波回路を用いていたが、これは本発明を限
定するものでなく、例えばダイオード等によるピーク検
波器を用いてもよいし、検波せずに、直接ディジタル信
号に変換してから、そのピーク値を検出するようにして
もよい。
ている期間を除いて常時磁界の補正制御を行なっていた
が、タイマ回路を用いて一定時間毎に、あるいは温度セ
ンサを用いて一定温度変化毎に磁界のバランス補正を行
なうようにしてもよい。また、スイッチの操作によっ
て、随時バランス補正ができるようにしてもよい。
生するバランス磁界発生コイル45を、一方の受信コイ
ル26側に近接させていたが、他方の受信コイル25側
に設けてもよいし、送信コイル24側に設けてもよい。
界中に通過させていたが、永久磁石等による静磁界や脈
流磁界を用いた金属検出装置にも本発明を同様に適用で
きる(静磁界の場合には、補正制御手段41による移相
可変制御が不要となる)。
イル25、26を搬送路に沿って同一面に並べて送信コ
イル24に対向させた対向形式の金属検出装置だけでな
く、2つの受信コイルを送信コイルの両側に同軸状に配
置し、各コイルの中に被検査体を通過させる同軸形式の
金属検出装置についても本発明を適用できる。
イルとの間にバランス磁界発生用のコイルを同軸状に配
置すればよい。また、磁界センサとしてコイル形式のも
のだけでなく、ホール素子等の磁気センサを用いてもよ
い。
は、検波出力の+側が基準値Vrを越えるか否かを判定
していたが、混入金属が鉄金属あるいは非鉄金属のいず
れにも対応できるように、検波出力の+側と−側とを区
別なく判定するようにしてもよい。
装置は、磁界発生手段によって発生された磁界中に被検
査体がないときの一対の磁界センサの不平衡出力を検出
して、この不平衡出力をバランス磁界発生手段から発生
する磁界によってゼロに近づけることができる。このた
め、温度変化や衝撃等によって、磁界に対する磁界セン
サの位置ずれがあっても、磁界センサの位置調整等の煩
雑な作業をすることなく、その平衡状態を維持すること
ができ、混入金属を極めて高感度に検出することができ
る。
る。
ング図である。
トである。
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】被検査体の通過経路に磁界を発生する磁界
発生手段と、 前記被検査体の通過経路に沿って並んで配置され、前記
磁界発生手段によって発生する磁界をほぼ等量ずつ受
け、該磁界の変化をそれぞれ検出する1対の磁界センサ
とを有し、 前記磁界中を被検査体が通過したときの前記1対の磁界
センサの不平衡出力の大きさに基づいて、通過した被検
査体に金属が含まれているか否かを判定する金属検出装
置において、 前記磁界中に被検査体が無いときの前記1対の磁界セン
サの不平衡出力の大きさを検出するバランスずれ検出手
段と、 前記磁界発生手段が発生する磁界中にさらに磁界を発生
させて、前記バランスずれ検出手段によって検出された
不平衡出力をゼロに近づけるバランス用磁界発生手段と
を設けたことを特徴とする金属検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292892A JP3096788B2 (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 金属検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292892A JP3096788B2 (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 金属検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05232247A JPH05232247A (ja) | 1993-09-07 |
JP3096788B2 true JP3096788B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=13503514
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7292892A Expired - Lifetime JP3096788B2 (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 金属検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096788B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA3009643A1 (en) | 2015-12-23 | 2017-06-29 | Stryker Corporation | Metal detection system for use with medical waste container |
JP7340858B2 (ja) * | 2020-04-16 | 2023-09-08 | 株式会社 システムスクエア | 金属検出装置 |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP7292892A patent/JP3096788B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05232247A (ja) | 1993-09-07 |
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