JPH0835873A - コリオリ式質量流量計 - Google Patents

コリオリ式質量流量計

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JPH0835873A
JPH0835873A JP6169378A JP16937894A JPH0835873A JP H0835873 A JPH0835873 A JP H0835873A JP 6169378 A JP6169378 A JP 6169378A JP 16937894 A JP16937894 A JP 16937894A JP H0835873 A JPH0835873 A JP H0835873A
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弘幸 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部振動に対する応答性を高めても発振波形
の歪みを少なくし、安定な動作を可能とする。 【構成】 センサ11,12を介して検出される配管振
動波形の所定位相での振幅値を保持する第1のサンプル
ホールド回路(S/H)55と、その保持値を所定位相
で保持しなおす第2のS/H56と、その出力を或る設
定値と比較する比較器57と、その誤差値を増幅する誤
差増幅器58と、この誤差増幅値にもとづき配管の振動
振幅を増減させる励振回路60とを設け、外部振動によ
っても励振周波数特性に変動を生じさせないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コリオリの力により
発生する配管の上流側と下流側での流体の質量による配
管の振動の位相差を検出し、流量を求めるコリオリ式質
量流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】図4にコリオリ式質量流量計の動作原理
を示す。すなわち、1は測定流体が流れるU字配管で、
その先端中央部には永久磁石2が固定され、U字配管1
の両端は基台3に固定されている。4はU字配管1を挟
み込むようにして設けられた電磁駆動用コイル、5は電
磁駆動コイル4を保持する支持枠で、この枠5は基台3
にがっちりと固定されている。U字配管1は音叉のよう
に基台3の部分が振動の節点となり、振動エネルギーを
失うことが少ない構成となっている。
【0003】11,12は、U字配管の両脚の変位を検
出するための電磁ピックアップ(振動検出センサ)であ
る。駆動コイル4とこれに対向するU字配管1に固定さ
れた永久磁石2の間に働く電磁力で、U字配管1をその
固有振動数で励振(sinωt)すると、U字配管内を
流れる流体にコリオリの力が発生する。
【0004】図5にU字配管の振動の様子を示す。上記
コリオリの力の大きさは、U字配管内を流れる流体の質
量とその速度に比例し、力の方向は流体の運動方向と、
U字配管1を励振する角速度のベクトル積の方向に一致
する。また、U字配管1の流量の入力側と出力側とでは
流体の方向が正反対となるので、両脚側のコリオリ力に
よって、U字配管1に捩じりのトルクが発生する。この
トルクは励振周波数と同一の周波数で変化し、その振幅
値は流体の質量流量に比例する。図6にこの捩じりトル
クにより発生する振動モードを示す。
【0005】この捩じり振動のトルクの振幅を振動検出
センサ11,12で検出すれば質量流量を知ることがで
きることになるが、実際のU字配管の振動は電磁駆動用
コイル4による励振振動にコリオリ力による捩じれ振動
が重畳された形となり、上流側はsin(ωt−α),
下流側はsin(ωt+α)の形で表現される。したが
って、振動検出センサ11,12で検出される信号e
1,e2は図7に示すように位相差(Δt)の生じた波
形となる。この位相差は配管,励振周波数によって異な
るが、例えばU字配管1の場合、U字配管の共振周波数
を80Hzとすると、最大流量で約120μSの位相差
が生じ、この1/20のレンジにおいて1%の分解能を
補償しなければならない。したがって、60nSの時間
計測分解能が必要となる。
【0006】この位相測定には様々な方法があるが、最
も簡単な手法としては基準クロックによる時間差ゲート
のカウント方法がある。その例を図8に示す。すなわ
ち、上流側ピックアップ信号20,下流側ピックアップ
信号21を増幅器22で増幅した後コンパレータ23に
より2値化し、排他論理和回路24でこの2値化信号の
排他的論理和演算を行ない、上流側,下流側ピックアッ
プ信号の時間差に相当するパルス幅のゲートパルス25
を得、これをカウンタ26で基準クロック27により計
測するものである。なお、この場合の基準クロックの周
波数は20MHz程度以上が必要である。
【0007】一方、この配管の駆動回路は通常は図9の
ように行なわれる。図10にその各部信号波形を示す。
すなわち、振動検出センサ11,12からの出力信号
を、ローパスフィルタ(LPF)50に通すことで高周
波ノイズを除去し、次にバッファ51で低インピーダン
ス化して増幅器52にて増幅し、さらに全波整流回路5
3で整流した後平滑回路54で平滑化し、配管の振動振
幅レベルを検出する。
【0008】このレベルと基準電圧発生回路63の駆動
振幅基準レベルとを比較器57で比較し、その差を誤差
増幅器58により増幅し、この誤差電圧(C)を掛算器
59の制御電圧とし、掛算器59の入力の振動検出セン
サ11,12からの出力信号A*sinωtと掛け合わ
せ、A*C*sinωtなる信号を得て、励振回路60
で電磁駆動コイル61に電流を流入し、配管の振動振幅
を制御する。このように、振動検出センサ11,12、
LPF50、バッファ51、増幅器52、全波整流回路
53、比較器57、誤差増幅器58、励振回路60およ
び電磁駆動コイル61などにより負帰還の制御回路を構
成しており、流量計の配管に外部振動が印加されること
がなければ、sinωtを以て配管を駆動することにな
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポンプ
振動(流体が流れていない場合の振動),流体振動が大
きい場合は、上記の平滑回路54の出力は図10の信号
72に示すように、直流ではなく変動する波形となり、
この変動が誤差増幅器58で増幅されると、図10に信
号79として示すように励振波形が正弦波から逸脱し、
歪みの多い波形となる。そして、このような歪みの多い
励振波形で励振すると、回路を含む振動のQが落ちてし
まい、零点の変動量が大きくなる。
【0010】そこで、励振波形の歪みを軽減するには、
上記平滑回路54の時定数を大きくすることが考えら
れ、こうすることで平滑回路54の出力は変動し難くな
り、ポンプ振動,流体振動の周波数が十分低ければ、零
点の変動量を抑えつつ歪みの少ない正弦波で配管を振動
することができる。しかし、高い周波数になると配管の
振動振幅が変動し、指令値に対して誤差があるにもかか
わらず、平滑回路の時定数が大きいため応答性が悪く、
十分に指令値に戻すだけの制御量が得られないという問
題が生じる。したがって、この発明の課題は外部振動に
対する応答性を高めても、発振波形が余り歪まないよう
にすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1の発明では、振動する配管内に流体を流
し、その流れと配管の角振動に伴って発生するコリオリ
力によって配管を捩じれ振動させ、そのとき発生する質
量流量による配管の非対称たわみ振動を1対の検出器を
介して検出し、これら1対の検出器の各出力波形の位相
差から質量流量を求めるコリオリ式質量流量計におい
て、前記検出器を介して検出される配管振動波形の所定
位相での振幅値を保持するサンプルホールド回路と、こ
の保持された値を振動振幅設定値と比較する比較器と、
この比較値を振動振幅に対する誤差値として増幅する誤
差増幅器と、この誤差増幅値にもとづき配管の振動振幅
を増減させる励振回路とを設けたことを特徴としてい
る。
【0012】請求項1の発明では、前記検出器を介して
検出される配管振動波形の振幅値を保持する位相を90
°付近または270°付近(請求項2の発明)、90°
付近と270°付近(請求項3の発明)、0°付近また
は180°付近(請求項4の発明)、あるいは0°付近
と180°付近(請求項5の発明)のいずれかとするこ
とができる。
【0013】請求項6の発明では、振動する配管内に流
体を流し、その流れと配管の角振動に伴って発生するコ
リオリ力によって配管を捩じれ振動させ、そのとき発生
する質量流量による配管の非対称たわみ振動を1対の検
出器を介して検出し、これら1対の検出器の各出力波形
の位相差から質量流量を求めるコリオリ式質量流量計に
おいて、前記検出器を介して検出される配管振動波形の
所定位相での振幅値を保持する第1サンプルホールド回
路と、少なくとも1周期の間に1回は配管の励振コイル
の流入電流の時間微分値が最大となる位相付近で、前記
第1サンプルホールド回路の保持値を保持する第2サン
プルホールド回路と、この第2サンプルホールド回路の
保持値を振動振幅設定値と比較する比較器と、この比較
値を振動振幅に対する誤差値として増幅する誤差増幅器
と、この誤差増幅値にもとづき配管の振動振幅を増減さ
せる励振回路とを設けたことを特徴としている。
【0014】請求項6の発明では、前記検出器を介して
検出される配管振動波形の振幅値を保持する第1サンプ
ルホールド回路の保持位相を90°付近または270°
付近とし、第2サンプルホールド回路の保持位相を第1
サンプルホールド回路の保持位相よりも90°程度遅延
させることができ(請求項7の発明)、同様に第1サン
プルホールド回路の保持位相を90°付近と270°付
近、0°付近または180°付近、0°付近と180°
付近のいずれかとし、第2サンプルホールド回路の保持
位相を第1サンプルホールド回路の保持位相よりも90
°程度遅延させることができる(請求項8,9,10の
発明)。
【0015】
【作用】ポンプ振動,流体振動などの外部振動が印加さ
れ、配管の振動振幅が乱れようとしても、検出信号波形
の特定位相付近での値をサンプルホールド回路にて保持
することにより、振動振幅値を一定に保持するよう波形
歪みの無い正弦波励振で振幅制御を行ない、素早い制御
応答性を持たせる。その結果、外部振動が印加されても
検出部および励振回路部からなる系の周波数は変化する
ことなく、検出部の周波数特性と同じ特性を維持するこ
とができ、常に安定した流量特性を得ることができる。
このとき、検出信号波形出力のサンプルホールドを、特
定位相付近で行なうことにより、安定な動作を維持しつ
つ制御応答性を高める。
【0016】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示す構成図、図2
はその動作を説明するための各部波形図である。なお、
図2では振動検出センサ11または12の出力信号7
0、全波整流回路53の出力信号71、平滑回路54の
出力信号72、単安定マルチバイブレータ(モノマル
チ)62の出力信号73,75、第1サンプルホールド
回路(S/H)55の出力信号74、第2S/Hの出力
信号76、比較器57の出力信号78、掛け算器59の
出力信号79、2値化回路64の出力信号80および周
波数逓倍器65の出力信号81などが示されている。ま
た、基準電圧発生回路63の出力77は、第2S/Hの
出力信号76と一緒に示されている。
【0017】まず、振動検出センサ11または12の出
力信号70を、ローパスフィルタ(LPF)50を通す
ことで高周波ノイズを除去し、バッファ51で低インピ
ーダンス化した後、増幅器52により増幅する。増幅器
52の出力を全波整流回路53で整流して全波整流回路
出力信号71を得、さらに、この出力信号71を比較的
小さい時定数(27Hz)を持つ平滑回路54で平滑化
し、平滑回路出力信号72を得る。ここまでは、図9と
同じである。
【0018】一方、タイミング発生部では、振動検出セ
ンサ出力信号70を2値化回路64によって2値化し、
これを周波数逓倍回路65によって4倍の周波数にし、
この出力をカウンタ66によりカウントし、その出力に
よってモノマルチ62を励起させることにより、第1,
第2S/H55,56の動作を制御する90°の位相差
をもつサンプルホールド制御信号73,75を生成する
ようにしている。
【0019】したがって、上記平滑回路出力信号72
を、振動検出センサの出力信号波形の位相90°のタイ
ミングで、モノマルチ62から出される制御信号73に
より、第1S/H55にて保持し、この保持値を第2S
/H56に送出する。この第2S/H56は、振動検出
センサの出力信号波形の位相180°のタイミングで、
モノマルチ62から出される制御信号75によって、第
1S/H55の保持値を保持し直し、次段の比較器57
に対して出力する。
【0020】比較器57では第2S/H56からの保持
値レベルを、基準電圧発生回路63からの駆動振幅基準
レベル77と比較する。誤差増幅器58は両者の差を増
幅し、その出力78を次段の掛け算器59の制御電圧C
として与える。掛け算器59はこの比較器出力78と、
振動検出センサ11,12の出力信号A*sinωtと
を掛け合わせてA*C*sinωtなる信号を得、これ
を励振回路60に与える。励振回路60は、電磁駆動コ
イル(ドライブコイル)61に対してA*C*sinω
tに比例する電流を流すことにより、配管の振動振幅を
制御する。
【0021】このように、振動検出センサ11,12、
LPF50、バッファ51、増幅器52、全波整流器5
3、第1S/H55、第2S/H56、比較器57、誤
差増幅器58、掛け算回路59、励振回路60および電
磁駆動コイル61等により、負帰還のサンプルホールド
制御回路を形成していると言うことができる。
【0022】つまり、図1のような構成では、ポンプ振
動,流体振動が大きい場合でも、第1サンプルホールド
の次の1周期には、目標の振動振幅値に戻すように制御
し始め、この周期の間は第2サンプルホールドによる第
1サンプルホールド値を保持しなおす動作によって誤差
電圧(C)の値は一定となり、掛け算器出力信号79
は、振動検出センサの出力信号に1周期の間一定値であ
る比較器出力値を掛け合わせたものであるので、如何な
る周期においても波形が歪むことはなく、周波数純度の
高い正弦波で配管を励起することができるのである。
【0023】また、この実施例では第1サンプルホール
ドの位相を、振動検出センサ11,12の出力信号波形
の90°または270°、第2サンプルホールドの位相
を、第1サンプルホールドの位相よりほぼ90°遅れと
したが、90°と270°、0°または180°あるい
は0°と180°とすることができる。これは、振動検
出センサの種類を速度センサとするか位置センサとする
かによって、前者では配管の振動変位に対して90°の
位相差が生じるの対し、後者では同相となるからであ
る。また、90°または270°に代えて90°と27
0°、0°または180°に代えて0°と180°にす
るのは、それぞれ応答性を高速にするためである。
【0024】さらに、図1ではサンプルホールド回路を
第1,第2S/Hの2つに分けるようにしているが、第
2S/Hを省略することができる。ただし、正弦波状の
掛け算器出力信号の“0”値のところで切り替えないの
で、第1S/Hが保持値を更新したタイミングでステッ
プ状に波形が切り替わることになる。この場合、振動検
出センサを介して検出される配管振動波形の振幅値を保
持する位相を90°付近または270°付近、90°付
近と270°付近あるいは0°付近または180°付
近、0°付近と180°付近のようにすることは、上記
の場合と同様である。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、検出信号波形の特定
位相付近での値を保持するサンプルホールド回路と、配
管振動の変位の検出信号の最大値を配管の振動振幅とみ
なし、この保持値を予め設定された励振振幅基準値と比
較する比較器と、その誤差値を増幅する誤差増幅器と、
この誤差増幅値を次周期の零位相からの1周期の制御電
圧として、駆動電磁コイルに電流を流入する励振回路お
よび電磁駆動コイルとにより、振動検出センサからの振
幅値を設定値に等しくなるように制御するようにしたの
で、ポンプ振動,流体振動などの外部振動が印加されて
配管の振動振幅値が乱れようとしても、これが一定値と
なるように波形歪みの無い正弦波励振にて配管の振幅制
御を行なうことで、素早い制御応答性を持たせることが
できる。しかも、外部振動が印加されても検出部および
励振回路部からなる系の周波数特性は変化せず、検出部
の周波数特性と同一の特性を維持することができるの
で、常に安定した流量特性を得ることが可能になるとい
う利点がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】図1の動作を説明するための波形図である。
【図3】図1の変形例を説明するための波形図である。
【図4】コリオリ質量流量計の原理構成図である。
【図5】U字配管の振動の様子を説明するための説明図
である。
【図6】U字配管のコリオリ力の捩じりトルクにより発
生する振動モードの説明図である。
【図7】U字配管にコリオリ力が発生した場合のピック
アップ信号例を示す波形図である。
【図8】カウンタ方式による位相差検出回路を示す構成
図である。
【図9】配管駆動回路の従来例を示すブロック図であ
る。
【図10】図9の動作を説明するための各部波形図であ
る。
【符号の説明】
1…U字配管、2…磁石、3…基台、4…電磁駆動用コ
イル、5…支持枠、11,12…振動検出センサ、22
…増幅器、23…コンパレータ、24…排他論理和回
路、26,66…カウンタ、50…ローパスフィルタ
(LPF)、51…バッファ、52…増幅器、53…全
波整流回路、54…平滑回路、55,56…サンプルホ
ールド回路(S/H)、57…比較器、58…誤差増幅
器、59…掛け算器、60…励振回路、61…ドライブ
コイル、62…単安定マルチバイブレータ(モノマル
チ)、63…基準電圧発生回路、64…2値化回路、6
5…周波数逓倍器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動する配管内に流体を流し、その流れ
    と配管の角振動に伴って発生するコリオリ力によって配
    管を捩じれ振動させ、そのとき発生する質量流量による
    配管の非対称たわみ振動を1対の検出器を介して検出
    し、これら1対の検出器の各出力波形の位相差から質量
    流量を求めるコリオリ式質量流量計において、 前記検出器を介して検出される配管振動波形の所定位相
    での振幅値を保持するサンプルホールド回路と、この保
    持された値を振動振幅設定値と比較する比較器と、この
    比較値を振動振幅に対する誤差値として増幅する誤差増
    幅器と、この誤差増幅値にもとづき配管の振動振幅を増
    減させる励振回路とを設けてなることを特徴とするコリ
    オリ式質量流量計。
  2. 【請求項2】 前記検出器を介して検出される配管振動
    波形の振幅値を保持する位相を90°付近または270
    °付近とすることを特徴とする請求項1に記載のコリオ
    リ式質量流量計。
  3. 【請求項3】 前記検出器を介して検出される配管振動
    波形の振幅値を保持する位相を90°付近と270°付
    近とすることを特徴とする請求項1に記載のコリオリ式
    質量流量計。
  4. 【請求項4】 前記検出器を介して検出される配管振動
    波形の振幅値を保持する位相を0°付近または180°
    付近とすることを特徴とする請求項1に記載のコリオリ
    式質量流量計。
  5. 【請求項5】 前記検出器を介して検出される配管振動
    波形の振幅値を保持する位相を0°付近と180°付近
    とすることを特徴とする請求項1に記載のコリオリ式質
    量流量計。
  6. 【請求項6】 振動する配管内に流体を流し、その流れ
    と配管の角振動に伴って発生するコリオリ力によって配
    管を捩じれ振動させ、そのとき発生する質量流量による
    配管の非対称たわみ振動を1対の検出器を介して検出
    し、これら1対の検出器の各出力波形の位相差から質量
    流量を求めるコリオリ式質量流量計において、 前記検出器を介して検出される配管振動波形の所定位相
    での振幅値を保持する第1サンプルホールド回路と、少
    なくとも1周期の間に1回は配管の励振コイルの流入電
    流の時間微分値が最大となる位相付近で、前記第1サン
    プルホールド回路の保持値を保持する第2サンプルホー
    ルド回路と、この第2サンプルホールド回路の保持値を
    振動振幅設定値と比較する比較器と、この比較値を振動
    振幅に対する誤差値として増幅する誤差増幅器と、この
    誤差増幅値にもとづき配管の振動振幅を増減させる励振
    回路とを設けてなることを特徴とするコリオリ式質量流
    量計。
  7. 【請求項7】 前記検出器を介して検出される配管振動
    波形の振幅値を保持する第1サンプルホールド回路の保
    持位相を90°付近または270°付近とし、第2サン
    プルホールド回路の保持位相を第1サンプルホールド回
    路の保持位相よりも90°程度遅延させることを特徴と
    する請求項6に記載のコリオリ式質量流量計。
  8. 【請求項8】 前記検出器を介して検出される配管振動
    波形の振幅値を保持する第1サンプルホールド回路の保
    持位相を90°付近と270°付近とし、第2サンプル
    ホールド回路の保持位相を第1サンプルホールド回路の
    保持位相よりも90°程度遅延させることを特徴とする
    請求項6に記載のコリオリ式質量流量計。
  9. 【請求項9】 前記検出器を介して検出される配管振動
    波形の振幅値を保持する第1サンプルホールド回路の保
    持位相を0°付近または180°付近とし、第2サンプ
    ルホールド回路の保持位相を第1サンプルホールド回路
    の保持位相よりも90°程度遅延させることを特徴とす
    る請求項6に記載のコリオリ式質量流量計。
  10. 【請求項10】 前記検出器を介して検出される配管振
    動波形の振幅値を保持する第1サンプルホールド回路の
    保持位相を0°付近と180°付近とし、第2サンプル
    ホールド回路の保持位相を第1サンプルホールド回路の
    保持位相よりも90°程度遅延させることを特徴とする
    請求項6に記載のコリオリ式質量流量計。
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