JP3819903B2 - 金属検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は例えば食品等の被検体に含まれる異物としての金属を検出する金属検出装置に関する。
一般に、菓子、精肉、総菜、乳酸飲料等を製造、出荷する食品工場の品質検査ラインには食品に含まれる異物としての金属を検出する金属検出装置が配設されている。この金属検出装置は例えば図11に示すように構成されている(特許文献1参照)。
図11において、例えば食品からなる被検体1を搬送する搬送機構としてのコンベア2の矢印で示す搬送方向の上流側に、このコンベア2上を搬送される被検体1に含まれる金属を直流磁化する励磁コイル3が組込まれた磁化器4が設けられている。コンベア2の搬送方向の下流側に、搬送方向に互いに離間して配設された検出コイルからなる一対の磁気センサ5、6が組込まれた検出ヘッド7が配設されている。なお、この一対の磁気センサ5、6は差分接続されている。
検出コイルからなる磁気センサ5、6において、この磁気センサ5、6の近傍位置を搬送される被検体1に磁化された金属が含まれると、検出コイルに起電力による電流が流れ、この電流が磁気センサ5、6の検出信号d1、d2となる。磁気センサ5、6は差分接続されているので、検出ヘッド7から検出信号d1、d2の差分検出信号Δdが制御部8へ送出される。
Δd=d1―d2
制御部8は磁化器4に直流励磁電流を送出する。さらに、制御部8は、入力された差分検出信号Δdが予め記憶されたしきい値を超えると、被検体1に金属が存在すると判定して、金属検出信号を出力する。
なお、搬送方向に互いに離間して配設された一対の磁気センサ5、6が、同一被検体1の金属を同一タイミングで検出することはなく、かつ、磁気センサ5、6の検出信号d1、d2には、ほほ同一レベルの雑音が含まれると仮定すると、検出信号d1、d2の差分検出信号Δdを採用することによって、検出ヘッド7から制御部8へ送出される差分検出信号Δdに含まれる雑音レベルを低減できる。
特開2003―66156号公報
しかしながら、図11に示した金属検出装置においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
すなわち、前述したように、この金属検出装置は一般に食品工場における品質検査ラインに組込まれている。この品質検査ラインには、金属検出装置以外にも、この金属検出装置へ被検体1としての食品を搬入したり、この金属検出装置から食品を搬出する多数のコンベアを駆動する電動機や、検査済みの食品を梱包する梱包装置等の多数の電気機器が設置されている。
これらの電気機器は、稼働状態においては、種々の電磁ノイズを定常的に又は電源投入時、電源遮断時において突発的に発生する。この電気機器が発生する電磁ノイズが検出ヘッド7の各磁気センサ5、6の検出信号d1、d2に混入する。
この場合、各電気機器の設置場所、電磁ノイズのレベルや種別、電磁ノイズの到来方向に応じて金属検出装置の各磁気センサ5、6の検出信号d1、d2に含まれる雑音レベルに大きな変動が生じる。
したがって、図11に示した金属検出装置のように、搬送方向に離間して配設された磁気センサ5、6を差分接続して、検出信号d1、d2の差分検出信号Δdを採用するのみでは、この差分検出信号Δdに含まれる雑音レベルを十分に低減できない。
また、一般に、各磁気センサ5、6における金属検出の検出レベル(検出感度)は低いので、差分検出信号Δdにおける金属検出の検出レベル(検出感度)も十分でないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、外部の電磁ノイズ環境によらず、被検体に含まれる金属を検出する各検出センサの検出信号を合成した合成検出信号に含まれる雑音レベルを大幅に低減でき、かつ必要に応じて金属検出の検出レベル(検出感度)も十分確保でき、金属検出の信頼性と検出精度を向上できる金属検出装置を提供することを目的とする。
本発明の金属検出装置においては、被検体を搬送する搬送機構と、この搬送機構における搬送路の搬送方向に互いに離間して配設され、被検体に含まれる金属を検出する複数の検出センサと、この複数の検出センサのうちの1つ以上の検出センサに対して搬送路を介して対向する位置に配設され、被検体に含まれる金属を検出する1つ以上の検出センサと、各検出センサの検出信号を合成した合成検出信号に基づいて被検体における金属の有無を判定する判定制御部とを備えている。
そして、この金属検出装置の判定制御部は、合成検出信号を得るための検出センサ相互間の接続状態を切換えて、複数種類の合成検出信号のうちの一つの合成検出信号を出力する接続切換部と、被検体を搬送機構に搬送させない状態で、接続切換部における各検出センサの接続状態を切換えて、各接続状態の合成検出信号の信号レベルを検出して、信号レベルが最小の接続状態を選択して接続切換部に設定する接続状態選択手段と、被検体を搬送機構に搬送させた状態で、接続状態選択手段にて設定された接続状態である接続切換部から出力された合成検出信号に基づいて被検体の金属の有無を判定する判定手段とを備えている。
このように構成された金属検出装置においては、搬送方向に複数の検出センサを配設するとともに、この複数の検出センサのうちの1つ以上の検出センサに対して搬送路を介して1つ以上の検出センサを配設している。接続切換部は、合成検出信号を得るための検出センサ相互間の接続状態を切換えて、複数種類の合成検出信号のうちの一つの合成検出信号を出力する。
そして、被検体を搬送機構に搬送させない状態、すなわち、外部の電磁ノイズ環境条件のみの条件において、合成検出信号の信号レベルが最小の接続状態を接続切換部に設定している。
したがって、この接続状態で、被検体に含まれる金属を各検出センサで検出した場合の合成検出信号の雑音レベルを大幅に低減できる。
また、別の発明は、上述した発明の金属検出装置の接続切換部は、少なくとも、搬送路を介して互いに対向する位置に配設された各検出センサの検出信号の差分信号を得るための検出センサの差分接続状態と、搬送路を介して互いに対向する位置に配設された各検出センサの検出信号の加算信号を得るための検出センサの加算接続状態と、搬送路の搬送方向に互いに離間して配設された各検出センサの検出信号の差分信号を得るための検出センサの差分接続状態とを切換える。
このように構成された、金属検出装置において、各検出センサの検出信号の差分信号を得る差分接続状態においては、主に合成検出信号に含まれる雑音レベルが低減される。また、各検出センサの検出信号の加算信号を得る加算接続状態においては、主に合成検出信号に含まれる金属検出の検出レベル(検出感度)が上昇する。
したがって、雑音レベルが高い電磁ノイズ環境においては、差分接続状態を選択して合成検出信号に含まれる雑音レベルを低減させて金属検出の信頼性を向上させ、雑音レベルが低い電磁ノイズ環境においては、加算接続状態を選択して合成検出信号に含まれる金属検出の検出レベル(検出感度)を上昇させて金属検出の精度を向上させることが可能となる。
また、別の発明は、上述した発明の金属検出装置において、搬送機構にて搬送中の被検体に含まれる金属を磁化する磁化器を備えている。また、検出センサは搬送中の被検体に含まれる磁化された金属を検出する磁気センサである。
さらに別の発明は、上述した発明の金属検出装置において、複数の検出センサにおける各検出センサの位置に互いに等しい磁界を形成する1個の共通の磁界発生装置を備えている。そして、検出センサは、共通の磁界発生装置で形成された磁界に基づいて搬送中の被検体に含まれる金属を検出する。
本発明の金属検出装置においては、外部の電磁ノイズ環境によらず、被検体に含まれる金属を検出する各検出センサの検出信号を合成した合成検出信号に含まれる雑音レベルを大幅に低減でき、かつ必要に応じて金属検出の検出レベル(検出感度)も十分確保でき、金属検出の信頼性と検出精度を向上できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わる金属検出装置の概略構成を示す模式図である。図11に示す従来の金属検出装置と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
例えば食品からなる被検体1を搬送する搬送機構としてのコンベア2の矢印で示す搬送方向の上流側に、このコンベア2上を搬送される被検体1に含まれる金属を直流磁化する励磁コイルが組込まれ磁化器4が設けられている。この磁化器4には励磁電源10から直流の励磁電流が供給される。
コンベア2の搬送方向の下流側で、かつコンベア2の下側位置に、搬送方向に互いに離間して、検出コイルからなる一対の磁気センサ11、12が配設されている。この各磁気センサ11、12に対してコンベア2を介して対向する位置に磁気センサ13、14が配設されている。
図2は、金属検出装置の要部の上面図である。励磁コイルが組込まれた磁化器4、及び検出コイルからなる各磁気センサ11、12、13、14は、被検体1を搬送するコンベア2の幅より広い範囲を覆う。
検出コイルからなる各磁気センサ11、12、13、14において、この磁気センサ11、12、13、14の近傍位置を搬送される被検体1に磁化された金属が含まれると、検出コイルに起電力による電流が流れ、この電流が磁気センサ11、12、13、14の検出信号A、B、C、Dとなる。各磁気センサ11、12、13、14の各コイル端子(A1、A2)、(B1、B2)、(C1、C2)、(D1、D2)は、例えばコンピュータからなる判定制御部15内の接続切換部16の各端子に接続されている。
判定制御部15内には、接続切換部16の他に、接続切換部16から出力された合成検出信号sを受信する受信部17、接続状態選択部18、比較部19、しきい値メモリ20、表示部21、出力端子22が設けられている。
接続切換部16は各磁気センサ11、12、13、14相互間の接続状態を切換えて、複数種類の合成検出信号のうちの一つの合成検出信号sを出力する。すなわち、各磁気センサ11、12、13、14相互間の接続状態に応じて、磁気センサ11、12、13、14の検出信号A、B、C、Dを合成した合成検出信号sはそれぞれ異なる合成形態となる。接続切換部16は接続状態に対応した一つの合成検出信号sを出力する。この実施形態においては4種類の接続状態を切換可能である。
受信部17は、接続切換部16から出力された合成検出信号sを増幅してA/D変換してデジタルの合成検出信号sとして、接続状態選択部18、及び比較部19へ送出する。
図3は接続状態選択部18の概略構成を示すブロック図である。この接続状態選択部18内には、接続状態メモリ23、接続状態指示部24、信号レベル検出部25、信号レベルメモリ26、接続状態決定部27が設けられている。
接続状態メモリ23内には、図4に示すように、接続切換部16におけるNo1〜No4の4種類の接続状態が、各磁気センサ11、12、13、14の検出信号A、B、C、Dを用いて表現されて記憶されている。
例えば、No1の[(A―C)―(B−D)]で示される接続状態は、上下に対向する磁気センサ(11、13)、(12、14)をそれぞれ差分接続し、差分接続した搬送方向の磁気センサ(11、13)、(12、14)の組をさらに差分接続する。その結果、このNo1の接続状態における合成検出信号s1は、
1=(A―C)―(B−D)
となる。
また、No2の[(A+C)―(B+D)]で示される接続状態は、上下に対向する磁気センサ(11、13)、(12、14)をそれぞれ加算接続し、加算接続した搬送方向の磁気センサ(11、13)、(12、14)の組を差分接続する。その結果、このNo2の接続状態における合成検出信号s2は、
2=(A+C)―(B+D)
となる。
また、No3の[(A―C)+(B−D)]で示される接続状態は、上下に対向する磁気センサ(11、13)、(12、14)をそれぞれ差分接続し、差分接続した搬送方向の磁気センサ(11、13)、(12、14)の組を加算接続する。その結果、このNo3の接続状態における合成検出信号s3は、
3=(A―C)+(B−D)
となる。
さらに、No4の[(A+C)+(B+D)]で示される接続状態は、上下に対向する磁気センサ(11、13)、(12、14)をそれぞれ加算接続し、加算接続した搬送方向の磁気センサ(11、13)、(12、14)の組をさらに加算接続する。その結果、このNo4の接続状態における合成検出信号s4は、
4=(A+C)+(B+D)
となる。
ここで、図5を用いて、複数の磁気センサを用いて外部から入力された電磁ノイズが除去される基本原理を説明する。図5に示すように、4つの磁気センサ11、13、12、14の中心を原点とする3軸座標(X、Y、Z)を想定する。なお、コンベア2の被検体1の搬送方向はX軸に平行である。
先ず、2つの磁気センサから合成検出信号を取出すこととすると、以下のように説明できる。
XY平面上にノイズ源がある場合、有効となる接続状態は、ノイズ源から等距離にある磁気センサ11、13の差動接続状態(検出信号A−検出信号C)、及び磁気センサ12、14の差動接続状態(検出信号B−検出信号D)である。
YZ平面上にノイズ源がある場合、有効となる接続状態は、ノイズ源から等距離にある磁気センサ11、12の差動接続状態(検出信号A−検出信号B)、及び磁気センサ13、14の差動接続状態(検出信号C−検出信号D)である。
ZX平面上にノイズ源がある場合、ノイズ源の位置により有効となる接続状態が異なる。例えば、図5のE点にノイズ源がある場合、E点と磁気センサ間の距離差が少ない2つの磁気センサを選択して差動接続状態として差動信号を取出すことが、電磁ノイズを相殺する最良の方法である。ここでは、磁気センサ12、14の差動接続状態が最良となるため、磁気センサ11、13の差動接続状態(検出信号A−検出信号C)、及び磁気センサ12、14の差動接続状態(検出信号B−検出信号D)でノイズ除去を行う。
次に、上述した合成検出信号から、さらに合成検出信号を得ることが有効な場合を示す。
いま、図5のF点にノイズ源があるとすると、上記と同様に、磁気センサ11、13の差動接続状態(検出信号A−検出信号C)、及び磁気センサ12、14の差動接続状態(検出信号B−検出信号D)を採用して、2つの合成検出信号(A−C)、(B−D)を取出すこととなる。
ノイズ源がXY平面より多少ずれているため、各合成検出信号(A−C)、(B−D)にはノイズ成分が残っている。そこで、さらにこの得られた2つの合成検出信号(A−C)、(B−D)を、さらに差動接続状態として、合成検出信号[(A−C)―(B−D)]を得ることにより、電磁ノイズ成分をさらに削減することができる。
図6は、図5を用いて説明した電磁ノイズの除去基本原理に基づいて作成した、上下に対向する磁気センサ11、13の差分接続状態と加算接続状態、及び搬送方向に離間する磁気センサ11、12の差分接続状態と加算接続状態における合成検出信号s’の金属検出の検出レベル(検出感度)、搬送方向(X方向)から侵入する電磁ノイズに対する耐ノイズ、上下方向(Y方向)から侵入する電磁ノイズに対する耐ノイズの各程度を示す図である。
金属検出の検出レベル(検出感度)は、同一被検体1に対して同一タイミングで金属を検出する上下に対向する磁気センサ11、13の加算接続状態が最も有利である。また、上下方向(Y方向)から侵入する電磁ノイズに対する耐ノイズは、搬送方向に離間する磁気センサ11、12の差分接続状態が最も有利である。さらに、搬送方向(X方向)から侵入する電磁ノイズに対する耐ノイズは、上下に対向する磁気センサ11、13の差分接続状態が最も有利である。
なお、被検体1内に存在する異物としての金属が磁気センサ11、13の中間位置に正確に位置する確率は非常に小さいので、磁気センサ11、13の差分接続状態の合成検出信号s’に金属検出に起因する信号は必ず現れる。
このように、要求される金属検出の検出レベル(検出感度)、及び外部の電磁ノイズ環境に応じて、各磁気センサ11、12、13、14の最適の接続状態を選択可能である。
図3の接続状態選択部18は、この金属検出装置の電源を投入した状態において、被検体1をコンベア2に搬送させない状態で、接続状態指示部24が起動して、接続状態メモリ23のNo1〜No4の接続状態を順次読出して、接続切換部16へ順次送出する。接続切換部16は、各磁気センサ11、12、13、14のNo1〜No4の接続状態を順次実現して、No1〜No4の各接続状態に対応する各合成検出信号s1〜s4を順次受信部17へ送出する。
信号レベル検出部25は、受信部17から順次出力される各合成検出信号s1〜s4の信号レベルを検出して、信号レベルメモリ26へ書込む。接続状態決定部27は、信号レベルメモリ26に書込まれた各合成検出信号s1〜s4の信号レベルのうちの信号レベルが最小の合成検出信号s1〜s4の接続状態を選択して接続切換部16に設定する。さらに、接続状態決定部27は、決定した接続状態をしきい値メモリ20へ送出する。
No1〜No4の各接続状態における同一金属検出時における各合成検出信号s1〜s4の信号レベルが異なる。したがって、しきい値メモリ20には、No1〜No4の各接続状態に対応した複数のしきい値が記憶されている。そして、しきい値メモリ20は、決定した接続状態に対応するしきい値を比較部19へ印加する。
以上で、この金属検出装置における電源投入時における測定準備処理を終了する。
判定手段としての比較部19は、上述した測定準備処理を終了した後において、被検体1をコンベア2に搬送させた状態で、接続切換部16から受信部17を介して出力された合成検出信号sの信号レベルとしきい値とを比較して、合成検出信号sの信号レベルがしきい値を超えると、被検体1に金属が存在すると判定して、表示部21に表示すると共に、出力端子22に金属検出信号を出力する。
このように構成された第1実施形態の金属検出装置においては、電源を投入して金属検出装置における測定準備段階において、外部の電磁ノイズ環境に応じて、合成検出信号sが最も小さくなる各磁気センサ11、12、13、14の接続状態が自動的に選択されて、接続切換部16へ設定される。
したがって、外部の電磁ノイズ環境によらず、被検体1に含まれる金属を検出する各検出センサ11、12、13、14の検出信号A、B、C、Dを合成した合成検出信号sに含まれる雑音レベルを大幅に低減でき、金属検出の信頼性を向上できる。
なお、本発明は上述した第1実施形態に限定されるものではない。
電源を投入して金属検出装置における測定準備段階において、信号レベルメモリ26に書込まれた各合成検出信号s1〜s4の信号レベルを表示部21に表示して、操作者に、最適の接続状態を選択させて、接続切換部16にマニュアル設定させるマニュアル設定手法を選択可能にする機能を付加することも可能である。
この場合、操作者は、表示部21に表示された各合成検出信号s1〜s4の信号レベルを観察して、雑音レベルが高い電磁ノイズ環境においては、例えばNo1の差分接続状態を選択して合成検出信号sに含まれる雑音レベルを低減させて金属検出の信頼性を向上させ、雑音レベルが低い電磁ノイズ環境においては、例えばNo2の加算接続状態を選択して合成検出信号sに含まれる金属検出の検出レベル(検出感度)を上昇させて金属検出の精度を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
図7は本発明の第2実施形態に係わる金属検出装置の概略構成を示す模式図である。図1に示す第2実施形態に係わる金属検出装置と同一部分には同一符号を付して、重複する部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態の金属検出装置においては、3個の磁気センサ11、12、13が組込まれている。この3個の磁気センサ11、12、13の各コイル端子(A1、A2)、(B1、B2)、(C1、C2)は、判定制御部15a内の接続切換部16aの各端子に接続されている。
判定制御部15a内には、接続切換部16a、接続切換部16aから出力された各合成検出信号s5、s6、s7を選択する信号選択部31、接続状態選択部18a、比較部19、しきい値メモリ20、表示部21、出力端子22が設けられている。
接続切換部16aは各磁気センサ11、12、13相互間の接続状態を切換えて、図8に示す3種類の合成検出信号s5、s6、s7を出力する。図8(a)の接続状態は、磁気センサ11、13を差分接続状態とするNo5の接続状態であり、合成検出信号s5は、s5=A−Cである。図8(b)の接続状態は、磁気センサ11、12を差分接続状態とするNo6の接続状態であり、合成検出信号s6は、s6=A−Bである。さらに、図8(c)の接続状態は、磁気センサ11、13を加算接続状態とするNo7の接続状態であり、合成検出信号s7は、s7=A+Cである。
接続状態選択部18aは、コンベア2に被検体1を搬送させていない状態において、接続切換部16aから3種類の合成検出信号s5、s6、s7のうちの最も信号レベルの小さい合成検出信号を選択して、この選択情報を信号選択部31へ送出する。信号選択部31は3種類の合成検出信号s5、s6、s7のうち選択された一つの合成検出信号sを次の比較部19へ送出する。
また、接続状態選択部18aは、選択された合成検出信号sに対応する接続状態をしきい値メモリ20へ送出する。しきい値メモリ20には、No5〜No7の各接続状態に対応した複数のしきい値が記憶されている。そして、しきい値メモリ20は、選択した接続状態に対応するしきい値を比較部19へ印加する。最後に、接続状態選択部18aは、選択した接続状態を接続切換部16aに設定する。
以上で、この金属検出装置における電源投入時における測定準備処理を終了する。
比較部19は、上述した測定準備処理を終了した後において、被検体1をコンベア2に搬送させた状態で、接続切換部16a、信号選択部31を介して出力された一つの合成検出信号sの信号レベルとしきい値とを比較して、合成検出信号sの信号レベルがしきい値を超えると、被検体1に金属が存在すると判定して、表示部21に表示すると共に、出力端子22に金属検出信号を出力する。
このように構成された第2実施形態の金属検出装置において、外部から入力された磁界ノイズが効率的に除去される状態を図9を用いて説明する。
図9(a)に示すように、コンベア2の搬送方向の上流側から図示波形を有する電磁ノイズ32が入力した場合には、図9(b)に示すように、磁気センサ11、13の検出信号A、Cのノイズ波形はほぼ等しい。磁気センサ12の検出信号Bのノイズ波形は、磁気センサ11、13の検出信号A、Cに比較して小さい。したがって、この場合、磁気センサ11、13を差分接続状態とする接続状態No5(合成検出信号s5=A−C)の接続状態が、他の接続状態No6、No7に比較してより効果的に磁界ノイズが除去される。
一方、図9(a)に示すように、コンベア2の下方側から図示波形を有する電磁ノイズ33が入力した場合には、図9(c)に示すように、磁気センサ11、12の検出信号A、Bのノイズ波形はほぼ等しい。磁気センサ13の検出信号Cのノイズ波形は、磁気センサ11、12の検出信号A、Bに比較して小さい。したがって、この場合、磁気センサ11、12を差分接続状態とする接続状態No6(合成検出信号s6=A−B)の接続状態が、他の接続状態No5、No7に比較してより効果的に磁界ノイズが除去される。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。
例えば、図10(a)に示すように、搬送方向に離間配置された磁気センサ11(13)、12(14)の中間位置に、略コ字形状を有した磁界発生装置34を配設することも可能である。そして、図10(b)に示すように、この磁界発生装置34で形成される磁界の中心(磁界中心35)から各磁気センサ11、12、13、14までの各距離は等しく設定されている。したがって、各磁気センサ11、12、13、14の位置における磁界強度は互いに等しい。
磁界発生装置34は交流磁界又は直流磁界を形成する。各磁気センサ11、12、13、14は、例えば受信コイルで形成されており、コンベア2上を金属が含まれる被検体1が搬送されると、この金属の存在にて、受信コイルに流れる電流の変化を検出して、検出信号A、B、C、Dとして出力する。
なお、磁界発生装置34が発生する磁界が交流磁界の場合は鉄などの磁性金属及びアルミなどの非磁性金属も検出可能であり、磁界発生装置34が発生する磁界が直流磁界の場合は磁性金属のみ検出可能である。磁界発生装置34が発生させる磁界は、被検体1の材質によって、交流磁界か直流磁界かを選択することができる。
また、磁界発生装置34は、図10(c)に示すように各磁気センサ11、12、13、14と一体型としてもよい。
さらに、被検体1の搬送路であるコンベア2は、被検体1に流動性がある場合などは筒状となることがある。また、披検体1が落下する途中に磁気センサがあってもよい。このように、搬送路はコンベア2に限られたものではない。
本発明の第1実施形態に係わる金属検出装置の概略構成を示す模式図 同実施形態に係わる金属検出装置の要部の上面図 同実施形態に係わる金属検出装置の接続状態選択部の概略構成を示すブロック図 同金属検出装置の接続状態選択部に組込まれた接続状態メモリの記憶内容を示す図 同金属検出装置における複数の磁気センサを用いて外部から入力された電磁ノイズが除去される基本原理を示す図 同金属検出装置の磁気センサの各接続状態と金属検出の検出レベル(検出感度)、電磁ノイズに対する耐ノイズの各程度との関係を示す図 本発明の第2実施形態に係わる金属検出装置の概略構成を示す模式図 同金属検出装置の接続切換部で実現される接続状態を示す図 同金属検出装置の電磁ノイズが除去される状態を示す波形図 本発明の他の実施形態に係わる金属検出装置の要部を示す模式図 従来の金属検出装置の概略構成を示す模式図
符号の説明
1…被検体、2…コンベア、4…磁化器、10…励磁電源、11〜14…磁気センサ、15,15a…判定制御部、16,16a…接続切換部、17…受信部、18,18a…接続状態選択部、19…比較部、20…しきい値メモリ、21…表示部、22…出力端子、23…接続状態メモリ、24…接続状態指示部、25…信号レベル検出部、26…信号レベルメモリ、27…接続状態決定部、31…信号選択部、34…磁界発生装置

Claims (4)

  1. 被検体(1)を搬送する搬送機構(2)と、この搬送機構における搬送路の搬送方向に互いに離間して配設され、前記被検体に含まれる金属を検出する複数の検出センサ(11、12)と、この複数の検出センサのうちの1つ以上の検出センサに対して前記搬送路を介して対向する位置に配設され、前記被検体に含まれる金属を検出する1つ以上の検出センサ(13、14)と、各検出センサ(11、12、13、14)の検出信号を合成した合成検出信号に基づいて前記被検体における金属の有無を判定する判定制御部(15)とを備えた金属検出装置であって、
    前記判定制御部は、
    前記合成検出信号を得るための検出センサ相互間の接続状態を切換えて、複数種類の合成検出信号のうちの一つの合成検出信号を出力する接続切換部(16)と、
    前記被検体を搬送機構に搬送させない状態で、前記接続切換部における各検出センサの接続状態を切換えて、各接続状態の合成検出信号の信号レベルを検出して、信号レベルが最小の接続状態を選択して接続切換部に設定する接続状態選択手段(18)と、
    前記被検体を搬送機構に搬送させた状態で、前記接続状態選択手段にて設定された接続状態である接続切換部から出力された合成検出信号に基づいて前記被検体の金属の有無を判定する判定手段(19)と
    を備えたことを特徴とする金属検出装置。
  2. 前記接続切換部は、少なくとも、前記搬送路を介して互いに対向する位置に配設された各検出センサの検出信号の差分信号を得るための検出センサの差分接続状態と、前記搬送路を介して互いに対向する位置に配設された各検出センサの検出信号の加算信号を得るための検出センサの加算接続状態と、前記搬送路の搬送方向に互いに離間して配設された各検出センサの検出信号の差分信号を得るための検出センサの差分接続状態とを切換えることを特徴とする請求項1記載の金属検出装置。
  3. 前記搬送機構にて搬送中の被検体に含まれる金属を磁化する磁化器(4)を備え、
    前記検出センサは搬送中の被検体に含まれる磁化された金属を検出する磁気センサである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の金属検出装置。
  4. 前記複数の検出センサにおける各検出センサの位置に互いに等しい磁界を形成する1個の共通の磁界発生装置(34)を備え、
    前記検出センサは、前記共通の磁界発生装置で形成された磁界に基づいて搬送中の被検体に含まれる金属を検出する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の金属検出装置。
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