JPWO2017038976A1 - 穴広げ加工方法、成形用具、及び成形加工品 - Google Patents

穴広げ加工方法、成形用具、及び成形加工品 Download PDF

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Abstract

この穴広げ加工方法は、先端側から後端側に向けて拡径する拡径部及び前記拡径部の表面から外方に向けて突出するように形成された線状突起を有する成形用具と、下穴が形成された被加工材とを準備する準備工程と;前記被加工材の前記下穴の周縁部の一部に対し、前記成形用具の前記線状突起が2回以上点接触するように前記成形用具を前記下穴に押し込むことで前記下穴を逐次的に広げ、伸びフランジを形成する穴広げ工程と;を有する。

Description

本発明は、特に自動車用の部材等で施されるプレス成形による穴広げ加工方法、成形用具、及び成形加工品に関する。
本願は、2015年9月3日に日本に出願された特願2015−173669号と、2016年1月26日に日本に出願された特願2016−012360号と、に基づき優先権を主張し、これらの内容をここに援用する。
近年、自動車の燃費及び衝突安全性の向上を目的に、高強度鋼板が適用されることが多くなっている。自動車用の部材には複雑な形状が要求されることも有り、優れた加工性能、すなわち、伸び、及び穴広げ性が重要となる。
穴広げ加工では、打ち抜き加工や切削加工により下穴があらかじめ設けられた被加工材の下穴に、押し込みの進行方向で見た場合に前方から後方にむけて径が拡大する成形用具を押しこむ。そして、下穴の周縁部を成形用具の押し込み方向に延ばしながら径方向に拡大する。この加工方法により、被加工材に対して円筒状に突き出した伸びフランジが形成される。
成形された伸びフランジの肉厚は、伸びフランジの先端部分に近づくほど薄くなる。これは、前記先端部分が被加工材の周縁部に相当し、先端部分に近いほど穴広げ加工時の加工度が大きく、変形量が大きいためである。そのため、例えば図1に示すように、加工前の下穴111を穴広げ加工により広げた穴112とフランジ113とを形成する場合、伸びフランジの先端部分である縁部114で伸びフランジ割れ115が生じることがある。
一般に、鋼板の伸びと穴広げ性とはトレードオフの関係にあり、伸びが良い高強度鋼板は、一般に、穴広げ性が低下する傾向にある。そのため、鋼の成分組成や組織を制御することにより、伸びと穴広げ性のバランスを図る提案がされている(例えば特許文献1参照)。
他方、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを避ける加工技術として、レーザ切断法や、削り抜き法等による加工法が提案されている(例えば下記非特許文献1、2参照)。しかしながら、これらの方法は、コスト及び工数がかかり、生産性に問題がある。
日本国特開2015−086415号公報
白沢秀則ほか:鉄と鋼, Vol. 71, No. 16(1985), p.1949 中川威雄ほか:塑性と加工, Vol. 10, No. 104(1969), p.665
穴広げ加工においては、前述の通り、伸びフランジの先端部分で割れが生じることがある。特に、伸びが良い高強度鋼板では穴広げ加工が難しくなる傾向にある。また、プレス成形による穴広げ加工は、非特許文献1、2に記載の方法と比較して加工時間が短いという利点があるが、成形用具を離型する際に、変形させた材料が若干、元に戻るスプリングバックと呼ばれる現象が生じる場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、伸びフランジの先端部分での割れを生じさせず、なおかつ加工後のスプリングバックを抑制することもできる、プレス成形による穴広げ加工方法、この穴広げ加工方法に好適に用いられる成形用具、更には成形加工品の提供を課題とする。
要旨は以下の通りである。
(1)本発明の第一の態様は、先端側から後端側に向けて拡径する拡径部及び前記拡径部の表面から外方に向けて突出するように形成された線状突起を有する成形用具と、下穴が形成された被加工材とを準備する準備工程と;前記被加工材の前記下穴の周縁部の一部に対し、前記成形用具の前記線状突起が2回以上点接触するように前記成形用具を前記下穴に押し込むことで前記下穴を逐次的に広げ、伸びフランジを形成する穴広げ工程と;を有する穴広げ加工方法である。
(2)上記(1)に記載の穴広げ加工方法では、前記穴広げ工程において、前記成形用具をその押し込み方向の中心軸線を中心として回転させながら前記下穴に押し込んでもよい。
(3)本発明の第二の態様は、上記(1)又は(2)に記載の穴広げ加工方法で用いる成形用具であって、先端側から後端側に向けて拡径する拡径部と;前記拡径部の表面から外方に向けて突出するように形成された線状突起と;を備え、前記先端側から見た場合に前記線状突起がらせん状であり、前記拡径部の中心軸線を含む断面で見た場合に、前記拡径部の一方の周面において、前記線状突起が2個以上存在する。
(4)上記(3)に記載の成形用具では、前記線状突起が前記胴体部の表面にかけて延在してもよい。
(5)本発明の第三の態様は、上記(2)に記載の穴広げ加工方法で用いる成形用具であって、先端側から後端側に向けて拡径する拡径部と;前記拡径部の表面から外方に向けて突出するように形成された線状突起と;前記拡径部を、その中心軸線回りに回転させる回転機構と;を備える。
(6)上記(5)に記載の成形用具では、前記先端側から見た場合に、前記線状突起が直線状であってもよい。
(7)上記(5)に記載の成形用具では、前記先端側から見た場合に、前記線状突起がらせん状であってもよい。
(8)上記(5)〜(7)のいずれか一項に記載の成形用具では、前記線状突起が前記胴体部の表面にかけて延在してもよい。
(9)本発明の第四の態様は、上記(1)又は(2)に記載の穴広げ加工方法により形成された伸びフランジを有する成形加工品である。
上記態様によれば、伸びが良い高強度鋼板においても穴広げ加工時の伸びフランジ割れの発生を防ぐことができ、なおかつ、スプリングバックの抑制により伸びフランジの形状精度を向上させることができる。したがって、幅広い鋼種に対し、自動車用部材とするための伸びフランジ加工等を適用することができる。また、穴広げ加工後の成形用具の離型が容易となる利点がある。
特に、上記(1)に記載の穴広げ加工方法によれば、被加工材の下穴の周縁部の一部に対し、成形用具の線状突起が2回以上点接触するように成形用具を下穴に押し込むことで前記下穴を逐次的に広げていくため、伸び、くびれの発生、破断という変形が進行する前に線状突起により加えられた力が解放されて変形前の状態にもどるので、伸びフランジ割れを抑制することが可能となる。更に、被加工材の下穴の周縁部の特定部位に着目した場合に当該特定部位は負荷、除荷、再負荷のサイクルを複数回経ることになる。このため、当該特定部位では成形完了時にある程度の応力開放が施されていること、加えて複数回の矯正加工が施されていることと同様の加工状態に至る。このため、周縁部のスプリングバックを抑制することが可能である。
従って、伸びフランジ割れ及びスプリングバックを抑制することが可能である。
上記(2)に記載の穴広げ加工方法によれば、成形用具を回転させながら下穴に押し込むため、一回のプレスにより、下穴の特定部位に線状突起を点接触させる回数を調整することができる。
従って、伸びフランジの先端部分での伸びフランジ割れ及びスプリングバックをより確実に抑制することが可能である。
上記(3)に記載の成形用具によれば、成形用具を下穴に押し込むことで伸びフランジ割れ及びスプリングバックを抑制することが可能である。
上記(4)に記載の成形用具によれば、胴体部の表面にも線状突起が設けられるため、バーリング加工を行う場合の成形用具の離形性を高めることができる。
上記(5)に記載の成形用具によれば、回転機構により成形用具を回転させながら下穴に押し込むことで伸びフランジ割れ及びスプリングバックを抑制することが可能である。また、回転機構により成形用具を回転させるため、直線状の線状突起や、周回数や条数が制限されない螺旋状の線状突起を用いることができる。従って、成形用具の製造コストを抑えることができる。
上記(6)に記載の成形用具によれば、直線状の線状突起を用いるため、成形用具の製造コストを抑えることができる。
上記(7)に記載の成形用具によれば、周回数や条数が制限されない螺旋状の線状突起を用いるため、成形用具の製造コストを抑えることができる。
上記(8)に記載の穴広げ加工方法によれば、胴体部の表面にも線状突起が設けられるため、バーリング加工を行う場合の成形用具の離形性を高めることができる。
上記(9)に記載の成形加工品によれば、伸びフランジ割れが無く高い寸法精度を有する部品を得ることができる。
従来の穴広げ加工方法により生じる板材の縁部の割れを示す斜視図である。 従来の穴広げ加工方法を説明する図であって、穴広げ加工前の状態を示す部分断面図である。 従来の穴広げ加工方法を説明する図であって、穴広げ加工完了時の状態を示す部分断面図である。 従来の穴広げ加工方法に関し、成形用具の角度位置と指標σnとの関係を時系列に沿って示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る穴広げ加工方法に用いられる成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図4AのA1−A1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 同成形用具を用いる穴広げ加工方法において、穴広げ加工前の状態を示す部分断面図である。 同成形用具を用いる穴広げ加工方法において、穴広げ加工完了時の状態を示す部分断面図である。 同成形用具と線状突起との関係の変化を説明するための側面図である。 図6AのA−A線矢視図である。 図6AのB−B線矢視図である。 図6AのC−C線矢視図である。 図6AのD−D線矢視図である。 同実施形態に係る穴広げ加工方法に関し、成形用具の角度位置と指標σnとの関係を時系列に沿って示すグラフである。 第一変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図8AのB1−B1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 第一変形例に係る成形用具を用いる穴広げ加工方法に関し、成形用具の角度位置と指標σnとの関係を時系列に沿って示すグラフである。 第二変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図10AのC1−C1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 第二変形例に係る成形用具を用いる穴広げ加工方法に関し、成形用具の角度位置と指標σnとの関係を時系列に沿って示すグラフである。 第三変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図12AのD1−D1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 第三変形例に係る成形用具を用いる穴広げ加工方法に関し、成形用具の角度位置と指標σnとの関係を時系列に沿って示すグラフである。 第四変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図14AのE1−E1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 第四変形例に係る成形用具用いる穴広げ加工方法に関し、成形用具の角度位置と指標σnとの関係を時系列に沿って示すグラフである。 第五変形例に係る成形用具の斜視図である。 第六変形例に係る成形用具の斜視図である。 第七変形例に係る成形用具の斜視図である。 第八変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図17AのF1−F1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 第八変形例に係る成形用具を用いる穴広げ加工方法に関し、成形用具の角度位置と指標σnとの関係を時系列に沿って示すグラフである。 第九変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図19AのG1−G1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 第十変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図20AのH1−H1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 第十一変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図21AのI1−I1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 第十二変形例に係る成形用具の平面図である。 同成形用具の側面図である。 図22AのJ1−J1線に沿って得られる同成形用具の断面図である。 同成形用具を用いる穴広げ加工方法において、穴広げ加工前の状態を示す断面図である。 同成形用具を用いる穴広げ加工方法において、穴広げ加工完了時の状態を示す断面図である。 横軸に線状突起の条数、縦軸に指標σを取ったグラフである。 横軸に線状突起のピッチ、縦軸に指標σを取ったグラフである。
本発明者らは、特に高強度鋼板のプレス成形による穴広げ加工方法ついて、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを防ぐとともにスプリングバックを低減させる方法について鋭意検討した。その結果、穴広げ加工時に下穴を同心円状に広げるのではなく、下穴を部分的に広げていき、逐次的に穴広げ加工を行うことが有効であることを知見した。
上記の知見に基づいてなされた本発明について、以下、図面を参照して詳細に説明する。
従来の穴広げ加工方法では、図2A、図2Bに示すように、被加工材である鋼板110に形成された円形の下穴111の周縁部全周に、先端側から後端側に向けて径が拡大する拡径部101を有する成形用具100を接触させた状態で、成形用具100で下穴111を押し込む。これにより、下穴111を同心円状に広げ、穴112を形成する。
成形用具100が下穴に挿入されるにつれて、鋼板110の下穴111及びその周縁部は、突出部を形成するように成形用具100の先端側に向けて押し出される。ここで、成形用具100の先端側とは、成形用具100を下穴111に挿入する際に、最初に下穴に近づく側を意味する。
図3は、図2A、図2Bに示す従来の穴広げ加工方法における加工時点T1〜T4について、横軸に角度位置、縦軸に指標σnを取って示すグラフである。
加工時点T1は、穴広げ加工が開始する直後の時点であり、。加工時点T2は、加工時点T1から時間t1が経過した後の時点であり、加工時点T3は、加工時点T2から時間t2が経過した後の時点であり、加工時点T4は、加工時点T3から時間t3が経過した後の時点である。時間t1〜t3は必ずしも一定ではない。
角度位置は、成形用具の平面図における中心点(中心軸線)を基準とした角度位置である。
指標σnは、成形用具が鋼板を押圧する単位面積当たりの荷重ベクトルσconeの大きさである。
図3に示すように、従来の穴広げ加工方法では、それぞれの加工時点における指標σnはいずれの角度位置でも一定の値とされる。尚、加工時点がT1〜T4に進むに連れて鋼板の加工硬化量が大きくなるため、指標σnの値は徐々に高くなる。
拡径部101の形状としては、先端側から後端側に向けて径が拡大すればよいので、円錐形状、円錐台形状、砲弾形状等が好適に用いられる。拡径部101はこれらの形状に限定されるわけではない。
尚、本明細書において拡径部とは、成形用具の中心軸線に垂直な断面の輪郭の直径又は円相当径が、先端側から後端側に向かうに連れて拡大する部位を意味する。
なお、穴広げ加工方法を説明する図では、成形用具及び鋼板のみを図示し、ダイ及びブランクホルダー等は省略する。これら省略された装置については、通常のものを用いればよい。
これに対して、本発明の一実施形態に係る穴広げ加工方法は、成形用具と鋼板とを準備する準備工程と、鋼板に伸びフランジを形成する穴広げ工程とを備え、穴広げ工程においては、鋼板に形成された下穴の周縁部の一部に対して成形用具の線状突起が2回以上点接触するように、成形用具を下穴に押し込むことにより、下穴を逐次的に広げることを特徴とする。
本明細書において、「周縁部の一部に対して点接触する」とは、「周縁部の全周に対して同時に接触する」ことを排除するものであり、有限面積での接触は許容される。
以下、具体的な例を用いて、より詳細に説明する。
本実施形態に係る穴広げ加工方法では、図4A〜図4Cに示す成形用具10を用いることができる。図4Aは平面図であり、図4Bは側面図であり、図4Cは図4AのA1−A1線に沿って得られる断面図である。
この成形用具10は、図4A〜図4Cに示すように、円錐台形状の拡径部11と、拡径部11の表面から外方に向けて突出するらせん状の線状突起12と、拡径部11の後端側に形成される円柱形状の胴体部13と、拡径部11の先端側に形成される頂部14と、胴体部13の後端側に形成される底部15と、底部15に設けられる把持部16と、を備える。
この成形用具10によれば、先端側から見た場合に線状突起12がらせん状に設けられるとともに、当該線状突起12は、拡径部11の中心軸線を含む断面で見た場合に、拡径部の一方の周面において、線状突起が2個以上存在している。
したがって、拡径部11の水平断面は円形ではないので、この成形用具10を用いて円形の下穴S1を押し込む場合、下穴S1の周縁部全周が成形用具10と接触するのではなく、周縁部の一部が成形用具10と点接触することになる。すなわち、線状突起12が下穴S1の周縁部の一部に点接触する。そして、この成形用具10を押し込むことで、被加工材Sの下穴S1の周縁部の一部に対し、線状突起を2回以上点接触させることが可能となる。
より具体的には、図5A、図5Bに示すように、被加工材である鋼板Sに形成された円形の下穴S1の周縁部に対し成形用具10を接触させた状態で、成形用具10を下穴S1に押し込むことにより、下穴S1を広げ、成形加工品が得られる。
図6A〜図6Eは、成形用具10と線状突起12との関係の変化を模式的に示したものであって、図6Aは成形用具10の側面図であり、図6B〜図6Eはそれぞれ、図6Aに示す成形用具10のA−A線矢視図、B−B線矢視図、C−C線矢視図、D−D線矢視図、E−E線矢視図である。図6B〜図6Eに示す断面図において、斜線領域が成形用具10の断面を示し、その外形曲線が図5A、図5Bに示す鋼板Sと接触する部位となる。
図2A、図2Bに示すような従来の成形用具100を用いた穴広げ加工方法では下穴111が円形を保ったまま拡大されるが、本実施形態に係る穴広げ加工方法では、各断面における線状突起12が鋼板Sと優先的に接触するため成形途中の穴形状は非円形となる。
穴広げ加工時には、鋼板Sの一部にらせん状の線状突起12が点接触するので、鋼板Sの一部が成形用具10に押され、下穴111が部分的に広げられる。成形用具10が進行するにしたがい、図6Bから図6Eに順次移行して、成形用具10と鋼板Sの接触位置が変化し、下穴111は逐次的に広げられる。その結果、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを生じさせることなく伸びフランジを形成することができる。
図6Bは穴広げ加工の初期の段階であり、下穴S1の周縁部のうち図中左側が成形用具10に設けられたらせん形状の線状突起12と接触しているが、下穴S1のうち、線状突起12と接触する部位に隣接する部位は成形用具10とは接触しない。したがって、下穴の図中左側には成形用具10により押し広げられる力が集中的に加わる。その後、成形用具10が鋼板Sに対して相対的に移動し、図6Cの状態となると、下穴の図中右側が成形用具10に設けられたらせん形状の線状突起12と接触しているので、図中右側に、成形用具10により押し広げられる力が集中的に加わる。図6B、図6Cの間で、下穴111の周縁部と成形用具10とが接触する位置は、成形用具10の移動に伴い連続的に変化するので、下穴111の周縁部のうち成形用具10により押し広げられる力を集中的に受ける箇所も連続的に変化する。以下、図6D、図6Eも同様に穴広げ加工が進められる。
図7は、本実施形態に係る穴広げ加工方法における加工時点T1〜T4について、横軸に角度位置、縦軸に指標σnを取って示すグラフである。
図7に示すように、加工時点T1では90度位置において指標σnのピークが発生し、加工時点T2〜T4に進むに連れて指標σnのピークが180度、270度、360度に移動する。尚、加工時点T1から加工時点T4に進むに連れてピークが徐々に高くなっているのは、被加工板の加工硬化の影響のためである。
本実施形態に係る穴広げ加工方法により、穴広げ加工時の伸びフランジ割れが生じない理由は次のように考えられる。すなわち、従来の穴広げ加工方法によると、図3に示すように、加工中、鋼板110の下穴111の周縁部全周に常に引張応力が与えられ続け、周縁部が一様に伸びる。さらに引張応力が与えられ続けると、周縁部の一部にくびれが生じ、最終的には伸びフランジ割れが生じる。
一方、本発明の加工方法によれば、図7に示すように、加工中のある時刻において、鋼板Sの下穴S1の周縁部のうち力が加えられる箇所は周縁部の一部であり、時刻の変化とともに力が加えられる箇所は変化する。すなわち、引張応力が与えられる箇所は周縁部の一部であり、さらに、その箇所ではくびれに起因する破断が生じる前に引張応力が開放され、他の箇所に引張応力が与えられる。したがって、力が加えられても、伸び、くびれの発生、破断という変形が進行する前に力が解放され変形前の状態にもどるので、伸びフランジ割れを抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る穴広げ加工方法においては、加工中に力が加えられるのは鋼板Sの下穴S1の周縁部の一部のみであり、かつその部位は成形が進行するに連れて移動するため、被加工の周縁部の特定部位に着目した場合に当該特定部位は負荷、除荷、再負荷のサイクルを複数回経ることになる。このため、当該特定部位では成形完了時にある程度の応力開放が施されていること、加えて複数回の矯正加工が施されていることと同様の加工状態に至る。このため、周縁部のスプリングバックを抑制することが可能である。これにより、伸びフランジの形状精度が向上する。
また、加工終了時に成形用具10が下穴S1の周縁部と一部のみで接触している場合、成形用具10の離型が容易となる。
本実施形態に係る穴広げ加工方法においては、上述した形状の成形用具10に限らず、種々の変形例に係る成形用具を用いることができる。以下、説明の簡素化のために、成形用具10で既に説明した構成については同じ参照符号を用いる。
第一変形例に係る成形用具10Aは、図8A〜図8Cに示すように、拡径部11の表面に二本の線状突起12a、12bが互いに同一方向にらせん状に形成される。図8Aは平面図であり、図8Bは側面図であり、図8Cは図8AのB1−B1線に沿って得られる断面図である。
図9は第一変形例に係る成形用具10Aを用いた場合の穴広げ加工方法における加工時点T1〜T4について、横軸に角度位置、縦軸に指標σnを取って示すグラフである。このグラフに示す通り、第一変形例に係る成形用具10Aを用いる場合、同一断面内における指標σnのピークの数を二つとすることができるため、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを防ぐ効果、及び、スプリングバックを低減する効果をより高めることができる。
第二変形例に係る成形用具10Bは、図10A〜図10Cに示すように、拡径部11の表面に二本の線状突起12c、12dが互いに逆方向にらせん状に形成される。図10Aは平面図であり、図10Bは側面図であり、図10Cは図10AのC1−C1線に沿って得られる断面図である。
図11は第二変形例に係る成形用具10Cを用いた場合の穴広げ加工方法における加工時点T1〜T4について、横軸に角度位置、縦軸に指標σnを取って示すグラフである。このグラフに示す通り、第二変形例に係る成形用具10Cを用いる場合にも、第一変形例に係る成形用具10Bと同様、同一断面内における指標σnのピークの数を増やすことができるため、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを防ぐ効果、及び、スプリングバックを低減する効果をより高めることができる。
第三変形例に係る成形用具10Cは、図12A〜図12Cに示すように、拡径部11の表面に三本の線状突起12e、12f、12gが互いに同一方向にらせん状に形成される。図12Aは平面図であり、図12Bは側面図であり、図12Cは図12AのD1−D1線に沿って得られる断面図である。
図13は第三変形例に係る成形用具10Cを用いた場合の穴広げ加工方法における加工時点T1〜T4について、横軸に角度位置、縦軸に指標σnを取って示すグラフである。このグラフに示す通り、第三変形例に係る成形用具10Cを用いる場合、同一断面内における指標σnのピークの数を三つとすることができるため、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを防ぐ効果、及び、スプリングバックを低減する効果をより高めることができる。
第四変形例に係る成形用具10Dは、図14A〜図14Cに示すように、拡径部11の表面に四本の線状突起12h、12i、12j、12kが、二本ずつ逆方向にらせん状に形成される。図14Aは平面図であり、図14Bは側面図であり、図14Cは図14AのE1−E1線に沿って得られる断面図である。
図15は第四変形例に係る成形用具10Dを用いた場合の穴広げ加工方法における加工時点T1〜T4について、横軸に角度位置、縦軸に指標σnを取って示すグラフである。このグラフに示す通り、第四変形例に係る成形用具10Dを用いる場合、同一断面内における指標σnのピークの数を四つとすることができるため、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを防ぐ効果、及び、スプリングバックを低減する効果をより高めることができる。
上述の成形用具10及び10A〜10Dでは、いずれも、円錐状の拡径部11にらせん形状の線状突起12を単数又は複数設ける構成としている。ただし、本発明の本質は、成形用具が鋼板Sに対して相対的に移動するのに伴い成形用具が接触する鋼板Sの下穴S1の周縁部の部位が変化することによって、逐次的に下穴が押し広げられる点にある。すなわち、これを実現できる成形用具であれば、特にらせん形状の線状突起を有するものに限定されるわけではない。
成形用具の先端側からの平面視において、中心から見た任意の方向に線状突起が存在するような形状であれば、成形用具の移動に伴い、成形用具が接触する鋼板Sの下穴S1の周縁部の部位が変化し、逐次的に下穴S1を押し広げることができる。成形される伸びフランジの形状は成形用具に設けられた線状突起の形状によって変えることができるので、所望の伸びフランジの形状によって、線状突起の形状は適宜調整すればよい。従って、図16A〜図16Cに示すような変形例に係る成形用具10E〜10Gを用いることもできる。
尚、図16A〜図16Cに示す変形例では、四角錐台形状の拡径部11’を拡径部11として用い、拡径部11’の後端に設けられる四角柱形状の胴体部13’と胴体部13として用い、拡径部11’の先端側に形成される四角形の頂部14’を頂部14として用いている。
第五変形例に係る成形用具10Eでは、図16Aに示すように、拡径部11’と胴体部13’の表面に、分断された複数の線状突起12lが成形用具10Eの軸方向に対し傾斜して形成されている。
第六変形例に係る成形用具10Fでは、図16Bに示すように、拡径部11’と胴体部13’の表面に、複数の線状突起12mが互いに平行に、成形用具10Fの軸方向に対し傾斜して形成されている。この変形例では、コーナー部に形成された線状突起12mが成形用具10Fの軸方向に対し傾斜して形成されているため、本発明の効果を得ることが可能である。
第七変形例に係る成形用具10Gでは、図16Cに示すように、拡径部11’と胴体部13’の表面に、単一の線状突起12nがらせん状に設けられている。
図16A〜図16Cに示す第五〜第七変形例に係る成形用具10E、10F、10Gにおいても、成形用具10と同様に、成形用具10E〜10Gが金属材に対して相対的に移動するのに伴い、線状突起12l、12m、12nが接触する鋼板Sの下穴S1の周縁部の部位が変化することによって、逐次的に下穴S1が押し広げられる。これにより、引張応力が与えられる箇所は周縁部の一部となり、さらに、その箇所ではくびれが生じる前に引張応力が開放され、他の箇所に引張応力が与えられる。したがって、力が加えられても、伸び、くびれの発生、破断という変形が進行する前に力が解放され変形前の状態にもどるので、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを抑制することが可能となる。
本実施形態に係る穴広げ加工方法においては、押し込み方向の中心軸線を中心として回転させながら成形用具を下穴に押し込むことで、下穴を広げてもよい。その場合、一回のプレスにより、下穴に線状突起12を当接させる回数を調整することができる点で好ましい。すなわち、図5A、図5Bに示すように、回転させずに押し込む場合には、下穴の所定の角度位置における線状突起の接触回数は4回程度であるが、成形用具10を回転させて押し込む場合、回転速度に応じその接触回数を増減することができる。
このように、成形用具10を回転させながら鋼板Sの下穴S1を広げる場合には、回転によって、鋼板Sの下穴S1の周縁部の成形用具10と接触する位置が逐次的に変化するので、線状突起12をらせん状に設けたり、複数の線状突起12を成形用具10の円周方向に均等に設ける必要はない。
従って、例えば、図17A〜図17Cに示されるような第八変形例に係る成形用具10Hを用いることができる。
この成形用具10Hは、6本の線状突起12oが拡径部11に直線状に形成されるとともに、成形用具10Hを回転させる回転機構Rが把持部16に設けられている。この回転機構Rにより、成形用具10Hが、鋼板Sに対して相対的に移動するのに伴い、成形用具10Hを回転させる。尚、回転機構Rは線状突起12oを回転させることができればよく、把持部16に設けられる形態に限定されるものではない。
図18は、第八変形例に係る成形用具10Hを回転させながら下穴を広げる加工方法における加工時点T1〜T4について、横軸に角度位置、縦軸に指標σnを取って示すグラフである。このグラフに示す通り、第八変形例に係る成形用具10Hを回転させながら下穴を広げる加工方法では、拡径部11に直線状の線状突起12oを設けることにより、成形用具10Hを鋼板Sの下穴S1の一部に接触するようにする。その後、成形用具10Hが鋼板Sに対して相対的に移動するのに伴い回転させることで、下穴S1の周縁部で成形用具に接触する箇所は、穴広げ加工に伴い移動する。
すなわち、引張応力が与えられる箇所は周縁部の一部であり、さらに、その箇所ではくびれが生じる前に引張応力が開放され、他の箇所に引張応力が与えられる。したがって、力が加えられても、伸び、くびれの発生、破断という変形が進行する前に力が解放され変形前の状態にもどるので、穴広げ加工時伸びフランジ割れを抑制することが可能となる。
成形用具10Hを回転させる場合、回転数を制御することにより同一断面内における指標σnのピークの移動速度を調整することができる。従って、単一の成形用具10Hを用いることで鋼板Sの材料特性に応じた適切な回転速度を採用することができ、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを防ぐ効果、及び、スプリングバックを低減する効果を確実に高めることができる。更に、成形用具10Hのパンチ・ストロークを短くすることができるので、大型のプレス機を使う必要がなくなるという利点もある。
尚、本実施形態に係る穴広げ加工方法で用いられる成形用具10では、胴体部13を有しているが、胴体部13は必須ではなく、拡径部11の底面に直接把持部16が設けられてもよい。
ただし、胴体部13を有する場合には、加工中の伸びフランジの特に先端部が押し広げられ、伸びフランジの内径を均一に整えるバーリング加工を行うことが可能となる点で好ましい。
成形用具10が胴体部13を有する場合、線状突起12は拡径部11につづいて胴体部13にまで連続するように設けられてもよい。すなわち、図19A〜図19Cに示す第九変形例に係る成形用具10I、図20A〜図20Cに示す第十一変形例に係る成形用具10J、図21A〜図21Cに示す第十二変形例に係る成形用具10Kを用いることができる。
第九変形例に係る成形用具10Iでは、図19A〜図19Cに示すように、線状突起12が胴体部13の表面においてもらせん状に連続して形成されている。
図19Aは平面図であり、図19Bは側面図であり、図19Cは図19AのG1−G1線に沿って得られる断面図である。
第十変形例に係る成形用具10Jは、図20A〜図20Cに示すように、線状突起12が胴体部13の表面において成形用具10Jの軸方向と平行に直線状に連続して形成されている。
図20Aは平面図であり、図20Bは側面図であり、図20Cは図20AのH1−H1線に沿って得られる断面図である。
第十一変形例に係る成形用具10Kは、図21A〜図21Cに示すように、拡径部11に直線状に形成された線状突起12が胴体部13まで延長して形成されている。
図21Aは平面図であり、図21Bは側面図であり、図21Cは図21AのI1−I1線に沿って得られる断面図である。
第九変形例〜第十一変形例に示すように、線状突起12が胴体部にまで形成される場合には、加工終了後の下穴S1と成形用具10I、10J、10Kとの接触面積が小さくなる。従って、スプリングバックの低減により離型を容易にする効果に加えて、更に離型を容易にする効果を得ることが可能となる。
本実施形態に係る穴広げ加工方法では、把持部16が後端側、すなわち、底部15に設けられる成形用具10を用い、把持部16を押し込むことで穴広げ加工を行う場合について説明した。しかしながら、図22A〜図22Cに示す第十二変形例に示すように、把持部16’が頂部14に設けられる成形用具10Lを用い、把持部16’を下穴に向けて引き込むことで穴広げ加工を行ってもよい。
なお、プレス成形による穴広げ加工に要する時間は1秒程度である。これは、生産性の観点からは短い時間であるが、材料変形のスピードという観点から考えると、それほど短い時間ではない。つまり、1秒という加工時間は、加工中の鋼板Sに引張応力が与えられ、くびれが生じる前にその力が解放され、変形前の状態に戻るという変化には十分な時間であると考えられる。
また、線状突起12が下穴S1の同一箇所に接触する回数は2回以上であれば、その箇所における引張応力の負荷と開放を複数回繰り返すことが可能であるため、穴広げ加工時の伸びフランジ割れを防ぐ効果、及び、スプリングバックを低減させる効果を得ることができる。
ただし、線状突起12が下穴S1の同一箇所に接触する回数を10回超とする場合、引張応力の負荷と開放を繰り返す間隔が短くなり、上記の効果を得ることが困難となる。従って、線状突起12が下穴S1の同一箇所に接触する回数は10回以下とすることが好ましい。
以上、本発明を実施形態及び変形例に基づき本発明の具体例を説明したが、本発明はこれらの例示に限定されるものではない。本発明は、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
被加工板は鋼板に限らず、アルミ板やチタン板等の金属板、FRPやFRTP等のガラス繊維強化樹脂板、更にはこれらの複合板を用いることができる。
また、鋼管などの中空の筒状部材を被加工板としてもよい。
線状突起12の断面形状は、半円以外の形状も採用し得る。ただし、線状突起12は穴広げ加工により伸びフランジを形成するためのものであるため、下穴の周縁部に接触する箇所については鋭角部を有さないことが好ましい。
線状突起12の断面形状は、少なくとも下穴の周縁部に接触する箇所が曲率半径0.1mm以上の円弧形状であることが好ましい。
線状突起12の突出高さについては下穴の寸法との関係で変わるものではないが、先端側から後端側に向けて漸減するように形成されてもよい。
拡径部11の傾きは先端部から後端部にかけて一定でなくてもよく、途中で変化してもよい。拡径部11と胴体部13との間で径がなだらかに変化するような形状としてもよい。
拡径部11の先端側に形成される頂部14は平面である必要はなく、曲面であってもよい。
下穴S1の形状は、円又は四角に限られず、楕円形やその他多角形であってもよい。
また、成形用具10を平面視した際の投影形状も、円又は四角に限られず、楕円形やその他多角形であってもよい。
(実施例A)
本発明による穴広げ加工時の伸びフランジ割れ防止効果及びスプリングバック低減効果を確認するための実験を行った。鋼板S(被加工材)として、板厚2.4mmの780MPa級の高強度熱延鋼板を準備した。
鋼板Sに対し、あらかじめ打抜き加工により各種サイズ、形状の下穴を設けた。下穴に対し、各種の成形用具を10mm/秒の速度で押し込むことで、穴広げ加工を行った。
穴広げ加工時の伸びフランジ割れ評価については、線状突起を有する発明例と線状突起を有さない比較例それぞれについて、下穴サイズを1mm単位で小さくしていき、どの程度まで下穴を小さくしても伸びフランジ割れが生じなかったか、により評価した。
スプリングバックについては、本発明例と比較例とで下穴サイズを揃えないと不公平であり、且つ、伸びフランジ割れが生じた場合にはスプリングバックが評価できないため、比較例で伸びフランジ割れが生じた下穴サイズで発明例・比較例それぞれで穴広げ加工を行い、成形用具の断面積と穴面積との比率をK値(K値=離形後の穴面積/成形用具の平面図投影面積)として評価した。
各種実験例で用いた成形用具の形状、成形用具の寸法、下穴の寸法、回転速度、伸びフランジ割れが発生した下穴の寸法、K値、及び離形性評価結果を表1〜表3に示す。
Figure 2017038976
Figure 2017038976
Figure 2017038976
発明例1−1では図4Bに示す一本の線状突起を有する成形用具を用い、発明例1−2では図12Bに示す三本の線状突起を有する成形用具を用いた。
比較例1では図4B又は図12Bに示す成形用具から線状突起を取り除いた成形用具を用いた。
表1に示す通り、線状突起を有さない比較例1の場合には下穴寸法が50mmの場合に伸びフランジ割れが発生したところ、線状突起を有する発明例1−1、発明例1−2では、それぞれ下穴寸法が35mm、31mmの場合に伸びフランジ割れが発生した。すなわち、線状突起を設けることにより優れた割れ抑制効果が得られることが確認できた。
更に、発明例1−1、発明例1−2では比較例1と比較して高いK値が得られた。すなわち、線状突起を有することにより、優れたスプリングバック抑制効果を得られることが確認できた。
更には、発明例1−1、発明例1−2の場合にはスプリングバックが低減されていることにより成形用具を引抜く際に鋼板Sの穴縁部が成形用具に食い付いて離れにくい事態は生じなかった。すなわち、離型性の向上も認められた。
発明例2−1では図16Aに示す成形用具を用い、発明例2−2では図16Bに示す成形用具を用い、発明例2−3では図16Cに示す成形用具を用いた。
比較例2では図16A、図16B、又は図16Cに示す成形用具から線状突起を取り除いた成形用具を用いた。
表2に示す通り、四角錐台形状の拡径部を有する成形用具を用いる場合であっても、線状突起を有することにより優れた割れ抑制効果及びスプリングバック低減効果を発揮できることが確認できた。
更には、発明例2−1、発明例2−2、発明例2−3の場合にはスプリングバックが低減されていることにより成形用具を引抜く際に鋼板Sの穴縁部が成形用具に食い付いて離れにくい事態は生じなかった。すなわち、離型性の向上も認められた。
発明例3−1では図17Bに示す成形用具を用い、発明例3−2では図21Bに示す成形用具を用い、金型内に組み込んだモーターの駆動力を歯車伝達機構により成形用具の把持部に伝達させることで、成形用具を回転させながら穴広げ加工を行った。
比較例3−1、比較例3−2では図17B、図21Bに示す成形用具から線状突起を取り除いた成形用具を用い、金型内に組み込んだモーターの駆動力を歯車伝達機構により成形用具の把持部に伝達させることで、成形用具を回転させながら穴広げ加工を行った。
表3に示す通り、直線状の線状突起を有する成形用具を用いる場合であっても、回転させながら穴広げ加工を行うことにより、優れた割れ抑制効果及びスプリングバック低減効果を発揮できることが確認できた。
更には、発明例3−1、発明例3−2の場合にはスプリングバックが低減されていることにより成形用具を引抜く際に鋼板Sの穴縁部が成形用具に食い付いて離れにくい事態は生じなかった。すなわち、離型性の向上も認められた。特に、発明例3−2においては、胴体部においても線状突起が設けられているため、より優れた離型性が得られた。
(実施例B)
成形用具の線状突起の条数とピッチが穴広げ加工時の伸びフランジ割れ防止効果及びスプリングバック低減効果に与える影響を確認するための実験を行った。
図4A〜図4Cに示す本発明例の成形用具をベースに、らせん角度は45度で固定して線状突起の条数を変更させて穴広げ加工を行った。
ここで、線状突起での遂次成形が適切に行われる数値指標δを以下のように定義する。ある時刻にて指標σnの分布を観測した場合に指標σnの最大値σmax、最小値σminであったとすると、
δ=|σmax−σmin|/σmax
と定義する。
上記δは、0.0<δ<1.0の範囲の値を採り得る。δ=0.0のときはσmax=σminになるため指標σnの山と谷の差が発生しないため部分的な成形用具と鋼板Sの接触が発生しておらず遂次成形が実施されない。δ=1.0ではσmin=0.0[MPa]となり指標σn=σmaxを生じている箇所で部分的接触が行われていることを示す。以上よりδが1.0に近い程部分的接触が発生して遂次成形が適切に行われており、またδが0.0に近い程連続した広い範囲で接触が生じて遂次成形には至っていないことを示す。
図24に、条数が0〜12の成形用具を用いて穴広げ加工を行った際の指標δの変化を示す。条数が0の成形用具、すなわち比較例に係る成形用具でバーリング成形を行う場合は穴縁全域で等しい指標σnが発生するためδ=0.0である。
遂次バーリング成形用具では1条でも線状突起を設けるとδ>0.70以上の高い値を採る。ただしこの成形用具の形状水準では1条らせん、2条らせんの場合は線状突起以外のベース面(円錐面)でも接触する場合がありδ=1.0よりは低い値に留まった。
3条よりも大きならせん数では多点接触が理想的に実現され遂次成形が行われるためδ=1.0に近い。条数を増加させていくとδは低下していった。これは接触点が増加していくと非零値のσminがσmaxの値に近付いて指標σnの分布に十分な谷が形成されないことで遂次成形が十分に発現されないことを意味する。
以上より、らせんの条数すなわち接触点の数は多過ぎると遂次成形を十分に実現できす、また少な過ぎると線状突起以外での接触を生じて想定される遂次成形の条件からは乖離が認められる。すなわち遂次成形可能な接触部位の数はある範囲に限定される。
また、図25に指標δのらせんピッチの影響の評価結果を示す。らせん条数は3条のままピッチを変化させた。らせんピッチ=0.0の成形用具の形状は線状突起無しの円錐パンチ形状に一致するためδ=0.0である。らせんピッチが小さい範囲では線状突起が密になり、それら線状突起の山と山の間で十分な指標σnの谷が発生しないことにより遂次成形として適切ではない状況になる。らせんピッチを大きくしていくと徐々に指標σnの分布に山と谷が発生していくためにδは漸増して1.0に近付く。ピッチが大きいとベース面での接触可能性が高まることにより遂次成形としての適切さが低下する。
以上より接触点の数を固定してらせんピッチを変更した場合、小さ過ぎると線状突起近傍での部分的接触が実現できずに遂次成形から乖離して円錐パンチでの穴広げ加工に近付くため遂次成形が適切に実施されない。らせんピッチが大きい範囲では線状突起以外での接触が生じ易く遂次成形としての適切さが低下する。すなわち遂次成形可能な接触部位のらせんピッチはある範囲に限定される。
本発明によれば、伸びが良い高強度鋼板においても穴広げ加工時の伸びフランジ割れの発生を防ぐことができ、なおかつ、スプリングバックの抑制により伸びフランジの形状精度を向上させることができる。
10、10A〜10L 成形用具
11、11’ 拡径部
12、12a〜12o 線状突起
13、13’ 胴体部
14、14’ 頂部
15 底部
16、16’ 把持部
110 鋼板
111 下穴
S 鋼板
S1 下穴
100 成形用具
101 拡径部
110 鋼板
111 下穴
112 穴
113 フランジ
114 縁部
115 伸びフランジ割れ

Claims (9)

  1. 先端側から後端側に向けて拡径する拡径部及び前記拡径部の表面から外方に向けて突出するように形成された線状突起を有する成形用具と、下穴が形成された被加工材とを準備する準備工程と;
    前記被加工材の前記下穴の周縁部の一部に対し、前記成形用具の前記線状突起が2回以上点接触するように前記成形用具を前記下穴に押し込むことで前記下穴を逐次的に広げ、伸びフランジを形成する穴広げ工程と;
    を有する
    ことを特徴とする穴広げ加工方法。
  2. 前記穴広げ工程では、前記成形用具をその押し込み方向の中心軸線を中心として回転させながら前記下穴に押し込む
    ことを特徴とする請求項1に記載の穴広げ加工方法。
  3. 請求項1又は2に記載の穴広げ加工方法で用いる成形用具であって、
    先端側から後端側に向けて拡径する拡径部と;
    前記拡径部の表面から外方に向けて突出するように形成された線状突起と;
    を備え、
    前記先端側から見た場合に前記線状突起がらせん状であり、
    前記拡径部の中心軸線を含む断面で見た場合に、前記拡径部の一方の周面において、前記線状突起が2個以上存在する
    ことを特徴とする成形用具。
  4. 前記拡径部の後端側に胴体部が形成され、
    前記線状突起が前記胴体部の表面にかけて延在している
    ことを特徴とする請求項3に記載の成形用具。
  5. 請求項2に記載の穴広げ加工方法で用いる成形用具であって、
    先端側から後端側に向けて拡径する拡径部と;
    前記拡径部の表面から外方に向けて突出するように形成された線状突起と;
    前記拡径部を、その中心軸線回りに回転させる回転機構と;
    を備える成形用具。
  6. 前記先端側から見た場合に、前記線状突起が直線状である
    ことを特徴とする請求項5に記載の成形用具。
  7. 前記先端側から見た場合に、前記線状突起がらせん状である
    ことを特徴とする請求項5に記載の成形用具。
  8. 前記拡径部の後端側に胴体部が形成され、
    前記線状突起が前記胴体部の表面にかけて延在している
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の成形用具。
  9. 請求項1又は2に記載の穴広げ加工方法により形成された伸びフランジを有する成形加工品。
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