JP6750513B2 - ハブおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
前記軸方向を含む断面において、前記第1のボスの内側へ向けて傾斜する該第1のボスの前記外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度は、下記(1)式により表される臨界角度以上であり、
前記断面において、前記第2のボスの内側へ向けて傾斜する該第2のボスの前記外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度は、前記臨界角度未満であり、
前記フランジの直径は、前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの外壁の直径の1.5倍以上であり、かつ70mm以上、好ましくは70〜180mmである、ハブ。
(1)式において、
H:前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの高さ[mm]
R:前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの外壁〜製品中心の距離[mm]
である。
前記軸方向を含む断面において、前記第1のボスの内側へ向けて傾斜する該第1のボスの前記外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度は、下記(1)式により表される臨界角度以上であり、
前記断面において、前記第2のボスの内側へ向けて傾斜する該第2のボスの前記外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度は、下記(1)式により表される臨界角度以上であり、
前記フランジの直径は、前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの外壁の直径の1.5倍以上であり、かつ70mm以上、好ましくは70〜180mmである、ハブ。
(1)式において、
H:前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの高さ[mm]
R:前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの外壁〜製品中心の距離[mm]
である。
前記第1の中間成形品に冷間回転鍛造または冷間揺動鍛造を行って、前記フランジと、前記軸方向を含む断面において、前記第1のボスに成形される部分の内側へ向けて傾斜する該部分の外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度が下記(1)式により表される臨界角度未満である、前記第1のボスに成形される部分とを備える第2の中間成形品を成形する第1の加工と、
パンチ金型により前方押出しによる冷間鍛造を行って、前記第2の中間成形品の前記第1のボスに成形される部分を押圧することによって、前記第1のボスに成形される部分を外側に曲げ倒す口拡げ加工を行う第2の加工を含む、4または5項に記載のハブの製造方法。
1.本発明に係るハブ7
図1(a)は、本発明の事前加工で用いる鍛造を模式的に示す説明図であり、図1(b)は、本発明の第1の加工で用いる回転鍛造を模式的に示す説明図であり、図1(c)は、本発明の第2の加工で用いる鍛造を模式的に示す説明図である。
図1(b)に示すように、軸方向を含む断面において、第1のボス8の内側へ向けて傾斜する第1のボス8の外壁8bと軸方向とがなす劣角である傾斜角度θ1は、下記(1)式により表される臨界角度以上である。
(1)式において、Hは、第1のボス8および第2のボス13のうちで直径が大きいボスの高さ[mm]であり、Rは、第1のボス8および第2のボス13のうちで直径が大きいボスの外壁〜製品中心の距離[mm]である。
軸方向を含む断面において、第1のボス8,13の内側へ向けて傾斜する第1のボス8,13の外壁8b,13bと軸方向とがなす劣角である傾斜角度θ1,θ2は、いずれも、上記臨界角度以上である。
2.本発明に係る製造方法
図1(a)に示すように、本発明の事前加工では、上型1および下型2を用いて円柱素材3に前方押出しによる冷間鍛造を行うことにより第2ボス13を有する第1の中間成形品4を成形する。
2 下型
3 円柱素材
4 第1の中間成形品
4a 第1のボスに成形される部分
5 上型
6 下型
7 ハブ
8 第1のボス
8a 内壁
8b 外壁
8c 根元部
10 加工領域
11 非加工領域
12 フランジ
12a,12b 表面
13 第2のボス
13a 内壁
13b 外壁
14,15 会合部
16,17 鍛流線
18 第2の中間成形品
18a ハブの第1のボスに成形される部分
18b フランジ
19 金型(上型)
19a 外壁
20 パンチ金型
21 上型
Claims (8)
- 軸方向の一部に該軸方向と略直交する方向へ張り出して設けられる中空のフランジと、該フランジの一方の表面から前記軸方向へ向けて突出する外壁を有する中空の円柱体である第1のボスと、前記フランジの他方の表面から前記軸方向へ向けて突出する外壁を有する中空の円柱体である第2のボスとを前記軸方向へ一体に備える金属製の冷間回転鍛造品または冷間揺動鍛造品であるハブであって、
前記軸方向を含む断面において、前記第1のボスの内側へ向けて傾斜する該第1のボスの前記外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度は、下記(1)式により表される臨界角度以上であり、
前記断面において、前記第2のボスの内側へ向けて傾斜する該第2のボスの前記外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度は、前記臨界角度未満であり、
前記フランジの直径は、前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの外壁の直径の1.5倍以上であり、かつ70mm以上である、ハブ。
臨界角度[deg.]=200×arctan[H/{R×(1-cos(arcsin(H/R)))}]/π・・・(1)
(1)式において、
H:前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの高さ[mm]
R:前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの外壁〜製品中心の距離[mm]
である。 - 前記フランジと前記第1のボスとの会合部の表面における鍛流線が連続するとともに、前記フランジと前記第2のボスとの会合部の表面における鍛流線が連続する、請求項1に記載のハブ。
- 金属製の素材に前方押出しによる冷間鍛造を行うことにより前記第1ボスを成形した後に、冷間回転鍛造または冷間揺動鍛造を行うことにより前記フランジおよび前記第2のボスを成形する、請求項1または2に記載のハブの製造方法。
- 軸方向の一部に該軸方向と略直交する方向へ張り出して設けられる中空のフランジと、該フランジの一方の表面から前記軸方向へ向けて突出する外壁を有する中空の円柱体である第1のボスと、前記フランジの他方の表面から前記軸方向へ向けて突出する外壁を有する中空の円柱体である第2のボスとを前記軸方向へ一体に備える金属製の冷間回転鍛造品または冷間揺動鍛造品であるハブであって、
前記軸方向を含む断面において、前記第1のボスの内側へ向けて傾斜する該第1のボスの前記外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度は、下記(1)式により表される臨界角度以上であり、
前記断面において、前記第2のボスの内側へ向けて傾斜する該第2のボスの前記外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度は、下記(1)式により表される臨界角度以上であり、
前記フランジの直径は、前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの外壁の直径の1.5倍以上であり、かつ70mm以上である、ハブ。
臨界角度[deg.]=200×arctan[H/{R×(1-cos(arcsin(H/R)))}]/π・・・(1)
(1)式において、
H:前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの高さ[mm]
R:前記第1のボスおよび前記第2のボスのうちで直径が大きいボスの外壁〜製品中心の距離[mm]
である。 - 前記フランジと前記第1のボスとの会合部の表面における鍛流線が連続するとともに、前記フランジと前記第2のボスとの会合部の表面における鍛流線が連続する、請求項4に記載のハブ。
- 金属製の素材に前方押出しによる冷間鍛造を行うことにより前記第2ボスを有する第1の中間成形品を成形する事前加工と、
前記第1の中間成形品に冷間回転鍛造または冷間揺動鍛造を行って、前記フランジと、前記軸方向を含む断面において、前記第1のボスに成形される部分の内側へ向けて傾斜する該部分の外壁と前記軸方向とがなす劣角である傾斜角度が下記(1)式により表される臨界角度未満である、前記第1のボスに成形される部分とを備える第2の中間成形品を成形する第1の加工と、
パンチ金型により前方押出しによる冷間鍛造を行って、前記第2の中間成形品の前記第1のボスに成形される部分を押圧することによって、前記第1のボスに成形される部分を外側に曲げ倒す口拡げ加工を行う第2の加工を含む、請求項4または5に記載のハブの製造方法。 - 前記第2の加工により、前記第2の中間成形品の前記第1のボスに成形される部分の外壁の前記傾斜角度を65°以上とする、請求項6に記載のハブの製造方法。
- 前記第2の加工において、前記金型により前記第2の中間成形品の前記第1のボスに成形される部分押圧する前に、前記第1のボスに成形される部分の外壁の外側に、前記ハブの前記第1のボスの外面形状に一致する内面形状を有する金型を配置する、請求項6または7に記載のハブの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017006910A JP6750513B2 (ja) | 2017-01-18 | 2017-01-18 | ハブおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017006910A JP6750513B2 (ja) | 2017-01-18 | 2017-01-18 | ハブおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018114534A JP2018114534A (ja) | 2018-07-26 |
JP6750513B2 true JP6750513B2 (ja) | 2020-09-02 |
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JP2017006910A Active JP6750513B2 (ja) | 2017-01-18 | 2017-01-18 | ハブおよびその製造方法 |
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JPS6182944A (ja) * | 1984-09-28 | 1986-04-26 | Musashi Seimitsu Kogyo Kk | 大径フランジ付き軸部品の製造方法 |
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