JPWO2017037987A1 - 発光装置 - Google Patents

発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017037987A1
JPWO2017037987A1 JP2017537196A JP2017537196A JPWO2017037987A1 JP WO2017037987 A1 JPWO2017037987 A1 JP WO2017037987A1 JP 2017537196 A JP2017537196 A JP 2017537196A JP 2017537196 A JP2017537196 A JP 2017537196A JP WO2017037987 A1 JPWO2017037987 A1 JP WO2017037987A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
convex
concavo
pattern
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017537196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6493773B2 (ja
Inventor
純平 松崎
純平 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2017037987A1 publication Critical patent/JPWO2017037987A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493773B2 publication Critical patent/JP6493773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices
    • H10K50/858Arrangements for extracting light from the devices comprising refractive means, e.g. lenses
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K2102/00Constructional details relating to the organic devices covered by this subclass
    • H10K2102/301Details of OLEDs
    • H10K2102/302Details of OLEDs of OLED structures
    • H10K2102/3023Direction of light emission
    • H10K2102/3035Edge emission

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

発光装置(1、2)は、発光層(111)と、発光層(111)の光出射側に配置される第1の層(121、221)と、第1の層(121、221)の光出射側に配置され、且つ、第1の層(121、221)に接して配置される第2の層(122、222)とを備え、第1の層(121、221)と第2の層(122、222)との境界には、2段以上の段差を有する複数の凸部(120a、220a)からなる凹凸構造が形成されており、第1の層(121、221)の屈折率は、第2の層(122、222)の屈折率よりも大きく、凹凸構造の凹凸パターンは、空間充填曲線によって形成されたパターン又はフラクタルタイリングパターンである。

Description

本発明は、発光装置に関する。
有機EL(Electro Luminescence)素子は、面発光デバイスとして各種装置への適用が検討されている。例えば、特許文献1には、照明用の有機EL素子が提案されている。
また、有機EL素子で発光した光を効率良く取り出すために、有機EL素子の光出射側に光取り出し層が設けられた発光装置も提案されている。光取り出し層は、例えば、ナノオーダの微小な凸部と凹部とが周期的な切り返しで複数配列された凹凸パターンの凹凸構造を有する。このような凹凸構造を用いることによって光の全反射を抑制して光取り出し効率を向上させることができる。
特開2014−112515号公報
白色光を出射する照明用の有機EL素子では、光取り出し効率の波長依存性が小さいこと及び色度の視野角依存性が小さいことが要求される。しかし、微小な凸部(凹部)が周期的な繰り返しで複数配列された凹凸パターンの凹凸構造を有する光取り出し層では、この要求を十分に満たすことが難しい。
そこで、凹凸構造における凸部(凹部)をランダムに配列することが考えられている。凸部(凹部)をランダムに配列することによって、方位の偏りをなくして光を取り出すことができる。この結果、光取り出し効率の波長依存性を小さくできるとともに、色度の視野角依存性を小さくすることができる。
しかしながら、凸部又は凹部をランダムに複数配列すると、凹凸パターン内に凸部同士又は凹部同士が集まったパーコレーションが多数発生し、凹凸パターンに凸部(凹部)の段差の角部が存在しない箇所が多く発生してしまう場合がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、凹凸構造における凸部をランダムに複数配列した場合であってもパーコレーションの発生を抑制でき、光取り出し効率に優れた発光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る発光装置の一態様は、発光層と、前記発光層の光出射側に配置される第1の層と、前記第1の層の光出射側に配置され、且つ、前記第1の層に接して配置される第2の層とを備え、前記第1の層と前記第2の層との境界には、2段以上の段差を有する複数の凸部からなる凹凸構造が形成されており、前記第1の層の屈折率は、前記第2の層の屈折率よりも大きく、前記凹凸構造の凹凸パターンは、空間充填曲線によって形成されたパターンである。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る他の発光装置の一態様は、発光層と、前記発光層の光出射側に配置された第1の層と、前記第1の層の光出射側に配置され、且つ、前記第1の層に接して配置された第2の層とを備え、前記第1の層と前記第2の層との境界には、2段以上の段差を有する複数の凸部からなる凹凸構造が形成されており、前記第1の層の屈折率は、前記第2の層の屈折率よりも大きく、前記凹凸構造の凹凸パターンは、フラクタルタイリングパターンである。
凹凸構造における凸部をランダムに複数配列した場合であってもパーコレーションの発生を抑制でき、光取り出し効率に優れた発光装置を実現できる。
図1Aは、実施の形態1に係る発光装置の平面図である。 図1Bは、図1AのIB−IB線における実施の形態1に係る発光装置の断面図である。 図2は、従来例1の発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンを示す図である。 図3は、従来例2の発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンを示す図である。 図4は、高屈折率層と低屈折率層との積層構造からなる光取り出し層のモデル図である。 図5Aは、図4の光取り出し層における高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の元になる凹凸パターン(回折格子パターン)を示す図である。 図5Bは、図4の光取り出し層における高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の元になる凹凸パターン(空間充填曲線パターン)を示す図である。 図6Aは、図4に示す光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンが回折格子パターンである場合における光線入射角θと透過光量との関係を示す図である。 図6Bは、図4に示す光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンが空間充填曲線パターンである場合における光線入射角θと透過光量との関係を示す図である。 図7Aは、図4に示す光取り出し層の凹凸構造の凸部がシングルレベルである場合における光線入射角θと透過光量との関係を示す図である。 図7Bは、図4に示す光取り出し層の凹凸構造の凸部がマルチレベルである場合における光線入射角θと透過光量との関係を示す図である。 図8は、図4の光取り出し層における凹凸構造の凹凸パターンと透過光量向上率との関係を示す図である。 図9は、図4の光取り出し層における凹凸構造の凹凸パターンとして空間充填パターンを用いたときの凸部の段数と透過光量向上率との関係を示す図である。 図10は、実施の形態1の変形例1に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンの元になる曲線を示す図である。 図11は、実施の形態1の変形例2に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンの元になる曲線を示す図である。 図12は、実施の形態1の変形例3に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンの元になる曲線を示す図である。 図13は、実施の形態1の変形例4に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンの元になる曲線を示す図である。 図14は、実施の形態1の変形例5に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンの元になる曲線を示す図である。 図15Aは、実施の形態2に係る発光装置の平面図である。 図15Bは、図15AのXVB−XVB線における実施の形態2に係る発光装置の断面図である。 図16は、図15Aにおける領域Xの拡大図である。 図17Aは、実施の形態2に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の単位パターンを示す図である。 図17Bは、実施の形態2に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の単位パターンを示す図である。 図18は、高屈折率層と低屈折率層との積層構造からなる光取り出し層のモデル図である。 図19Aは、図18の光取り出し層における高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターン(回折格子パターン)を示す図である。 図19Bは、図18の光取り出し層における高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターン(フラクタイルタイリングパターン)を示す図である。 図20は、図18の光取り出し層における凹凸構造の凹凸パターンと透過光量向上率との関係を示す図である。 図21は、実施の形態2の変形例1に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の単位パターンを示す図である。 図22は、実施の形態2の変形例2に係る発光装置における光取り出し層の凹凸構造の単位パターンを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る発光装置1の構成について、図1A及び図1Bを用いて説明する。図1Aは、実施の形態1に係る発光装置1の平面図であり、有機EL層110を透過して見たときにおける光取り出し層120の凹凸構造の凹凸パターンを示している。図1Bは、図1AのIB−IB線における同発光装置1の断面図である。
図1A及び図1Bに示すように、発光装置1は、面発光する面発光装置であって、有機EL層110と、有機EL層110の光出射側に配置された光取り出し層120とを備える。本実施の形態において、発光装置1は、さらに基板130を備えている。なお、発光装置1の周囲には空気層(大気)120が存在し、基板130の表面は空気層に露出している。
有機EL層110は、光取り出し層120の上に設けられている。また、有機EL層110は、基板130の上方に設けられている。図1Bの矢印で示すように、本実施の形態において、有機EL層110は、下方に位置する基板130側に向けて光を出射する。つまり、発光装置1は、ボトムエミッション型の発光デバイスである。
有機EL層110は、例えば白色光を出射する有機EL素子であり、発光層111と、第1の電極112と、第2の電極113とを有する。
発光層111は、第1の電極112と第2の電極113との間に設けられた面発光層である。発光層111は、有機発光材料によって構成された有機発光層であり、第1の電極112と第2の電極113とに所定の電圧が印加されることにより有機発光材料が励起されて発光する。発光層111の屈折率は、一例として1.8程度である。
第1の電極112は、光取り出し層120と発光層111との間に設けられた電極層である。本実施の形態において、第1の電極112は、光取り出し層120の上に設けられる。具体的には、第1の電極112は、光取り出し層120の第1の層121の上に設けられる。第1の電極112は、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)又はインジウム亜鉛酸化物(IZO)等の透明金属酸化物からなる透明電極である。本実施の形態では、第1の電極112として、屈折率が2.0のITO膜を用いている。なお、第1の電極112は、光透過性を有していれば、金属薄膜であってもよい。
第2の電極113は、発光層111の上に設けられた電極層である。第2の電極113は、反射性を有する反射電極であり、例えばアルミニウム(Al)又は銀合金APC等からなる金属電極(金属膜)である。
なお、第1の電極112と第2の電極113との間には、発光層111の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層又は電子注入層等の機能層が含まれていてもよい。また、有機EL層110(第2の電極113)の上には、樹脂等からなる封止層又はガラス等からなる封止基板が設けられていてもよい。また、基板130と光取り出し層120との間には透明密着層が形成されていてもよい。
光取り出し層120は、有機EL層110の光出射側(光取り出し側)に設けられている。光取り出し層120は、光透過層であり、有機EL層110から出射する光を基板130に入射させる。具体的には、光取り出し層120は、基板130の上に設けられている。つまり、光取り出し層120は、基板130と有機EL層110との間に設けられている。光取り出し層120を設けることによって、有機EL層110からの光を効率良く取り出すことができ、発光装置1の光取り出し効率を向上させることができる。
光取り出し層120は、第1の層121(第1の光取り出し層)と、第2の層122(第2の光取り出し層)とを有する。光取り出し層120(第1の層121、第2の層122)は、例えば透明樹脂材料等によって構成されたシート状の光学シートであり、例えば、ナノインプリントによって作製することができる。
第1の層121は、発光層111の光出射側に配置される。具体的には、第1の層121は、有機EL層110の光出射側(光取り出し側)の全面に設けられている。第1の層121は、有機EL層110からの光を第2の層122に向けて透過する。
第2の層122は、第1の層121の光出射側に配置され、且つ、第1の層121に接して配置されている。具体的には、第2の層122は、第1の層121の光出射側(光取り出し側)の全面に設けられている。具体的には、第2の層122は、基板130に接している。第2の層122は、第1の層121からの光を基板30に向けて透過する。
基板130は、光取り出し層120からの光を空気層に向けて透過する。基板130は、例えば、ガラス基板又は透明樹脂基板等の透光性基板である。基板130は、リジッド基板及び可撓性を有するフレキシブル基板のいずれであってもよい。本実施の形態において、基板130は、屈折率が1.51のガラス基板である。
光取り出し層120において、第1の層121の屈折率は、第2の層122の屈折率よりも大きい。すなわち、第1の層121は高屈折率層であり、第2の層122は低屈折率層であり、第1の層121の屈折率(実効屈折率)をnとし、第2の層122の屈折率(実効屈折率)をnとすると、第1の層121と第2の層122とは、n>nなる関係を満たしている。
第1の層121の屈折率(n)は、例えば、1.51≦n≦1.90であり、本実施の形態では、n=1.80である。また、第2の層122の屈折率(n)は、1.01≦n≦1.51であり、本実施の形態では、n=1.50である。
なお、基板130の外面の空気層の屈折率をn(例えばn=1)とし、基板130の屈折率をnとし、発光層111の屈折率をnとすると、n≧n≧n≧nの関係式を満たすとよい。なお、第2の層122の屈折率は前述の通り、n>nなる関係を満たしていればよく、必ずしもn>nである必要はない。
また、光取り出し層120において、第1の層121と第2の層122との境界には、2段以上の段差(マルチレベル)を有する複数の凸部120aからなる凹凸構造(光取り出し構造)が形成されている。つまり、第1の層121と第2の層122との界面は、凹凸面となっている。
具体的には、光取り出し層120の凹凸構造は、ナノオーダ(最大1μm)の微小な凸部120aと凹部120bとが複数配列された構成である。凹凸構造における複数の凸部120aは、全てが2段以上の段差を有するとよい。つまり、複数の凸部120aの中には、1段のみの段差(シングルレベル)の凸部が含まれていない方がよい。
本実施の形態において、複数の凸部120a(凹部120b)の全てが2段の段差(ダブルレベル)からなる2段構成となっている。具体的には、各凸部120aは、第1の段差部120a1と、第1の段差部120a1の上に位置する第2の段差部120a2とからなる。第1の段差部120a1の直径は、第2の段差部120a2の直径よりも大きい。
各凸部120aの高さ(積層方向の長さ)をHとすると、例えば、0.2μm≦H≦20以下である。また、各凸部120aにおいて、第1の段差部120a1の高さをhとし、第2の段差部120a2の高さをhとすると、例えば、0.1μm≦h≦10μm、0.1≦h≦10μmである。
光取り出し層120において、複数の凸部120aからなる凹凸構造の凹凸パターンは、図1Aに示すように、空間充填曲線によって形成されたパターンである。つまり、発光装置1を平面視した場合に、光取り出し層120の凹凸構造の凸部120aの段差の角部(エッジ)の輪郭線140は、空間充填曲線によって形成されたパターンである。図1Aに示される凹凸パターンは、空間充填曲線としてヒルベルト曲線を用いて形成されたものである。
本実施の形態では凸部120aが2段の段差であるので、図1Aに示すように、輪郭線140は、二重線(2本線)となっており、1段目を示す第1の輪郭線141と、2段目を示す第2の輪郭線142とを有する。
次に、本実施の形態における発光装置1の作用効果について、図2及び図3に示す従来の発光装置と比較して説明する。図2は、従来例1の発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンを示す図である。図3は、従来例2の発光装置における光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンを示す図である。
ランダム生成アルゴリズム等によって凸部又は凹部をランダムに複数配列することによって光取り出し層の凹凸パターンを構成すると、例えば、図2及び図3に示すような凹凸パターンが得られる。図2及び図3において、黒色で示される第1領域と白色で示される第2領域とは、いずれか一方が凸部で、他方が凹部を示している。図2では、凸部又は凹部を格子状にランダムに配列している。また、図3では、円形の凸部又は凹部をランダムに配置している。
しかしながら、この場合、図2及び図3の破線で囲まれる領域に示すように、凹凸パターン内に凸部同士又は凹部同士が連続することで凸部同士又は凹部同士が集まったパーコレーションが多数発生する。凹凸パターンにおいてパーコレーションが発生した箇所では、凸部(凹部)の段差の角部(エッジ)が存在しない。
つまり、ランダム生成アルゴリズム等によって凸部又は凹部をランダムに複数配列すると、パーコレーションの発生によって凹凸パターンに凸部(凹部)の段差の角部が存在しない箇所が多く発生してしまう場合がある。このため、光取り出し効率が低下してしまうという課題がある。
そこで、本実施の形態における発光装置1では、発光層111の光出射側に配置された光取り出し層120における第1の層121と第2の層122との境界に形成された凹凸構造を、2段以上の段差を有する複数の凸部120aによって構成し、かつ、凹凸構造の凹凸パターンを空間充填曲線によって形成されたパターンとしている。
このように、光取り出し層120における凹凸構造を各々が2段以上の段差を有する複数の凸部120aによって構成することで(つまり、マルチレベルの凹凸構造にすることで)、優れた光取り出し効率を実現することができる。まず、この点について説明する。
光取り出し層120に凹凸構造を設けることによって凸部(凹部)の段差の角部(エッジ)から斜め方向に出射する伝播光を発生させることができるので、臨界角以上の入射角で光が入射した場合であっても光を取り出すことができる。したがって、凹凸構造における凸部が占める割合を大きくすることで光取り出し効率を向上させることができると考えられるが、単純に凸部が占める割合を大きくすると、隣り合う凸部同士の間隔が狭くなって光取り出し効率が十分に向上しなくなる。このように、光取り出し効率を効果的に向上させるには、凹凸構造における凹凸比(凸部と凹部の割合)が重要となる。
そこで、凹凸構造の凸部を1つの段差のみ(シングルレベル)で構成するのではなく、本実施の形態のように、凹凸構造の凸部120aを2段以上の段差(マルチレベル)で構成することを考えた。これにより、隣り合う凸部120a同士を近づけすぎることなく最適な凹凸比を実現できるので、凸部120aの段差の角部を1つの段差のみ(シングルレベル)で構成する場合と比べて、凸部(凹部)の段差の角部の存在比率を容易に2倍以上にすることができる。この結果、入射光を伝播光に変換できる割合を大きくできる。また、1つの段差のみ(シングルレベル)の場合と比べて、より広い範囲で入射光を伝播光に変換することができる。
このように、光取り出し層120における凹凸構造を各々が2段以上の段差を有する複数の凸部120aによって構成することで、凸部120a(凹部)の段差の角部(エッジ)から斜め方向に出射する伝播光をより多く発生させることができる。この結果、凹凸構造を構成する凸部が1つの段差のみ(シングルレベル)の場合と比べて、凸部120a(凹部)の2段以上の段差部分で入射光を効率良く伝播光に変換できるので、光取り出し効率を飛躍的に向上させることができる。
しかも、本実施の形態では、光取り出し層120における凹凸構造の凹凸パターンを空間充填曲線によって形成しているので、空間充填曲線に沿って多段化した凸部120aを効率良く配置することができる。つまり、隣り合う凸部120a同士を近づけすぎることなく最適な凹凸比で、多段化した凸部120aを細密化して多数配置することができる。さらに、光取り出し層120における凹凸構造の凹凸パターンを空間充填曲線によって形成することで、凸部120aの段差の角部(エッジ)の方位をランダムに複数存在させることもできる。このように、凹凸パターンを空間充填曲線によって形成することで、凸部120aの並べ方にランダム性を持たせて凹凸構造の周期性を消すことができるとともに、単位面積当たりにおける凸部120aの段差の角部の割合を最適化して細密化できる。
ここで、光取り出し層の凹凸構造が回折格子によって形成された凹凸パターン(比較例)である場合と空間充填曲線によって形成された凹凸パターン(本実施の形態)である場合との2つのテクスチャ構造に関して、光取り出し効率に関するシミュレーションを行ったので、そのシミュレーション結果について、図4〜図9を用いて説明する。
図4は、高屈折率層と低屈折率層との積層構造からなる光取り出し層のモデル図である。図4の光取り出し層における高屈折率層と低屈折率層との界面(光取り出し構造形成面)には、凹凸構造が形成される。
図5A及び図5Bは、図4の光取り出し層における高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の元になる凹凸パターンを示す図であり、図5Aは回折格子パターン、図5Bは空間充填曲線パターンを示している。なお、図5Bに示すパターンは、図1Aに示すパターンと同じであり、ヒルベルト曲線による凹凸パターンである。
また、図4では、光が高屈折率層から低屈折率層に入射する場合を示しており、光線入射方向が高屈折率層から低屈折率層に向かう方向となっている。本シミュレーションでは、図4に示される入射光線角度θ、φをパラメータとして光透過率の光学解析を行った。
図6A及び図6Bは、そのシミュレーション結果を示しており、図4に示す光取り出し層の凹凸構造における光線入射角θと透過光量との関係(透過率方位依存性)を示している。図6Aは、その凹凸構造の凹凸パターンが回折格子パターン(図5A)である場合の透過率方位依存性を示しており、図6Bは、その凹凸構造の凹凸パターンが空間充填曲線パターン(図5B)である場合の透過率方位依存性を示している。
図6A及び図6Bの結果から、光取り出し層における凹凸構造の凹凸パターンを回折格子パターンから空間充填曲線パターンにすることで、光透過率の方位依存性を抑えながら臨界角以上の透過光量(光透過率)を向上させることができることが分かる。
また、図7A及び図7Bのシミュレーション結果は、図4に示す光取り出し層の凹凸構造における光線入射角θと透過率との関係(透過率方位依存性)を示している。図7Aは、その凹凸構造の凸部が1つの段差のみの場合(シングルレベル)である場合の透過率方位依存性を示しており、図7Bは、その凹凸構造の凸部が2つの段差である場合(マルチレベル)である場合の透過率方位依存性を示している。なお、図7A及び図7Bにおいて、凹凸構造の凹凸パターンが図5Aの回折格子パターンである場合の結果と図5Bの空間充填曲線パターンである場合の結果とを示している。
図8は、図4の光取り出し層における凹凸構造の凹凸パターンと透過光量向上率との関係を示す図であり、図7A及び図7Bの光透過率(光透過量)をもとに透過光量向上率を算出した結果を示している。図8において、各パターンの透過光量向上率は、図4における高屈折率層と低屈折率層との界面が鏡面である場合を1としたときの比率を示している。
また、図7A、図7A及び図8において、「空間充填曲線(シングルレベル)」は、高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターンが空間充填曲線パターンであり、かつ、凹凸構造の凸部が1つの段差のみの場合の結果を示している。また、「回折格子(シングルレベル)」は、高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターンが回折格子パターンであり、かつ、凹凸構造の凸部が1つの段差のみの場合の結果を示している。また、「空間充填曲線(マルチレベル)」は、高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターンが空間充填曲線パターンであり、かつ、凹凸構造の凸部が2段の段差である場合の結果を示している。また、「回折格子(マルチレベル)」は、高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターンが回折格子パターンであり、かつ、凹凸構造の凸部が2段の段差である場合の結果を示している。
図7A、図7B及び図8の結果から、凹凸パターンとして空間充填曲線パターンを用いることで、線密度を落とさずに面内配置できることが分かる。また、凹凸パターンとして空間充填曲線パターンを用いることで、凹凸パターンが回折格子パターンである場合と比べて透過光量向上率を維持させることができることが分かる。
しかも、光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンとして空間充填曲線パターンを用いて、なおかつ、凸部の段差を2段(マルチレベル)にすることで、透過光量が大きく向上することも分かる。つまり、光取り出し層における光取り出し効率を向上させることができる。
図9は、図4の光取り出し層における凹凸構造の凹凸パターンとして空間充填パターンを用いたときの凸部の段数と透過光量向上率との関係を示す図である。つまり、図9は、凹凸構造の凸部の段数依存性を示している。図9においても、透過光量向上率は、図4における高屈折率層と低屈折率層との界面が鏡面である場合を1としたときの比率を示している。
図9の結果から、光取り出し層における凹凸構造の凹凸パターンとして空間充填パターンを用いた場合に、凹凸構造の凸部の段数を増やすことによって透過光量向上率が向上することが分かる。つまり、凹凸構造の凸部の段数を増加させることで、光取り出し層における光取り出し効率を向上させることができる。
以上、本実施の形態における発光装置1によれば、光取り出し層120の凹凸構造の凸部120aを2段以上の段差を有する構造(マルチレベル)とし、かつ、凹凸構造の凹凸パターンを空間充填曲線によって形成することで、凸部120aのランダム化と凸部120aの段差の角部の細密化との両立を図ることができる。
これにより、凹凸構造における凸部120aをランダムに配列して方位の偏りをなくして光を取り出すことで光取り出し効率の波長依存性及び色度の視野角依存性を小さくでき、かつ、凸部120aの2段以上の段差の角部によって光取り出し効率を向上させることができる。
したがって、光取り出し効率の波長依存性及び色度の視野角依存性を小さくするために凹凸構造における凸部120aをランダムに複数配列した場合であってもパーコレーションの発生を抑制できるので、2段以上の段差の凸部120aによる優れた光取り出し効率を維持することができる。
また、本実施の形態において、光取り出し層120の凹凸パターンの元になる空間充填曲線は、ヒルベルト曲線である。
これにより、凸部120aのランダム化と凸部120aの段差の角部の細密化とを両立できる凹凸パターンを容易に得ることができる。
また、光取り出し層120の凹凸パターンの元になる空間充填曲線としては、図10の(a)〜(d)に示すように、ヒルベルト曲線のムーア版を用いてもよい。
また、光取り出し層120の凹凸パターンの元になる空間充填曲線としては、図11の(a)及び(b)に示すように、ペアノ曲線を用いてもよい。この場合、図12に示すように、スイッチバック型のペアノ曲線を用いてもよい。
その他に、光取り出し層120の凹凸パターンの元になる空間充填曲線としては、図13に示すように、ミーンダー型のペアノ曲線を用いてもよいし、図14の(a)〜(d)に示すように、シェルピンスキー曲線を用いてもよい。
光取り出し層120の凹凸パターンの元になる空間充填曲線としてこれらの曲線を用いた場合も、凸部120aのランダム化と凸部120aの段差の角部の細密化とを両立できる凹凸パターンを容易に得ることができる。なお、光取り出し層20の凹凸パターンは、上記の曲線に限るものではなく、その他の空間充填曲線を用いて形成されていてもよい。
また、光取り出し層120の凹凸パターンにおいて、複数の凸部120aの全てが2段以上の段差を有するとよい。
これにより、凸部120aが2段以上の段差を有することによる上記の光取り出し効率向上効果を最大限発揮させることができる。
また、本実施の形態において、発光層111は、有機発光層である。
これにより、有機EL層110(有機EL素子)を光源とする発光装置1を実現することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る発光装置2の構成について、図15A、図15B及び図16を用いて説明する。図15Aは、実施の形態2に係る発光装置2の平面図であり、有機EL層210を透過して見たときにおける光取り出し層220の凹凸構造の凹凸パターンを示している。図15Bは、図15A及び図16のXVB−XVB線における同発光装置2の断面図である。図16は、図15Aにおける領域Xの拡大図である。
図15A及び図15Bに示すように、発光装置2は、面発光する面発光装置であって、有機EL層110と、有機EL層110の光出射側に配置された光取り出し層220と、基板130とを備えている。なお、発光装置2の周囲には空気層(大気)220が存在し、基板130の表面は空気層に露出している。
有機EL層110は、光取り出し層220の上に設けられている。また、有機EL層210は、基板230の上方に設けられている。図15Bの矢印で示すように、本実施の形態でも、有機EL層210は、下方に位置する基板30側に向けて光を出射する。つまり、発光装置2は、実施の形態1と同様に、ボトムエミッション型の発光デバイスである。
光取り出し層220は、有機EL層210の光出射側(光取り出し側)に設けられている。光取り出し層220は、光透過層であり、有機EL層210から出射する光を基板130に入射させる。具体的には、光取り出し層220は、基板30の上に設けられている。つまり、光取り出し層220は、基板130と有機EL層110との間に設けられている。光取り出し層220を設けることによって、有機EL層110からの光を効率良く取り出すことができ、発光装置2の光取り出し効率を向上させることができる。
光取り出し層220は、実施の形態1における光取り出し層120と同様に、第1の層221(第1の光取り出し層)と、第2の層222(第2の光取り出し層)とを有する。光取り出し層220(第1の層221、第2の層222)は、例えば透明樹脂材料等によって構成されたシート状の光学シートであり、例えば、ナノインプリントによって作製することができる。
第1の層221は、発光層111の光出射側に配置される。具体的には、第1の層221は、有機EL層110の光出射側(光取り出し側)の全面に設けられている。第1の層221は、有機EL層110からの光を第2の層222に向けて透過する。
第2の層222は、第1の層221の光出射側に配置され、且つ、第1の層221に接して配置されている。具体的には、第2の層222は、第1の層221の光出射側(光取り出し側)の全面に設けられている。具体的には、第2の層222は、基板130に接している。第2の層222は、第1の層221からの光を基板130に向けて透過する。
光取り出し層220において、第1の層221の屈折率は、第2の層222の屈折率よりも大きい。すなわち、第1の層221は高屈折率層であり、第2の層222は低屈折率層であり、第1の層221の屈折率(実効屈折率)をnとし、第2の層222の屈折率(実効屈折率)をnとすると、第1の層221と第2の層222とは、n>nなる関係を満たしている。
第1の層221の屈折率(n)は、例えば、1.51≦n≦1.90であり、本実施の形態でも、n=1.80である。また、第2の層222の屈折率(n)は、1.01≦n≦1.51であり、本実施の形態でも、n=1.50である。
なお、基板130の外面の空気層の屈折率をn(例えばn=1)とし、基板130の屈折率をnとし、発光層111の屈折率をnとすると、n≧n≧n≧nの関係式を満たすとよい。なお、第2の層222の屈折率は前述の通り、n>nなる関係を満たしていればよく、必ずしもn>nである必要はない。
また、光取り出し層220において、第1の層221と第2の層222との境界には、2段以上の段差(マルチレベル)を有する複数の凸部220aからなる凹凸構造(光取り出し構造)が形成されている。つまり、第1の層221と第2の層222との界面は、凹凸面となっている。
具体的には、光取り出し層220の凹凸構造は、ナノオーダ(最大1μm)の微小な凸部220aと凹部220bとが複数配列された構成である。凹凸構造における複数の凸部220aは、全てが2段以上の段差を有するとよい。つまり、複数の凸部220aの中には、1段のみの段差(シングルレベル)の凸部が含まれていない方がよい。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、複数の凸部220a(凹部220b)の全てが2段の段差(ダブルレベル)からなる2段構成となっている。具体的には、各凸部220aは、第1の段差部220a1と、第1の段差部220a1の上に位置する第2の段差部220a2とからなる。第1の段差部220a1の直径は、第2の段差部220a2の直径よりも大きい。
各凸部220aの高さ(積層方向の長さ)をHとすると、例えば、0.2μm≦H≦20μmである。また、各凸部220aにおいて、第1の段差部220a1の高さをhとし、第2の段差部220a2の高さをhとすると、例えば、0.1μm≦h≦10μm、0.1≦h≦10μmである。
光取り出し層220において、複数の凸部220aからなる凹凸構造の凹凸パターンは、図15A及び図16に示すように、フラクタルタイリングパターンである。つまり、発光装置2を平面視した場合に、光取り出し層220の凹凸構造の凸部220aの段差の角部(エッジ)の輪郭線240は、フラクタルタイリングパターンである。
具体的には、光取り出し層220の凹凸パターンは、当該凹凸パターンの全体を正方形の仮想単位領域(微小領域)250に隙間なく分割した場合に、ランダムに回転させた所定の単位パターンを各仮想単位領域250に割り当てたパターンとなっている。言い換えると、光取り出し層220の凹凸パターンは、正方形の所定の単位パターンをランダムに回転させて隙間なく並べたパターンになっている。本実施の形態において、光取り出し層220における凹凸パターンの全体領域は、正方形の仮想単位領域250をマトリクス状(行列状)に配列した矩形領域となっている。なお、凹凸パターンは正方形の仮想単位領域250によって均等に分割されており、複数の仮想単位領域250は互いに同じ形状及び同じ大きさである。
光取り出し層220の凹凸パターンの各仮想単位領域250に割り当てられる所定の単位パターンは、凸部220aの段差を示す輪郭線240によって構成されている。つまり、各単位パターンは、凸部220aの段差の角部(エッジ)の輪郭線240の軌跡を示している。本実施の形態では凸部220aが2段の段差であるので、図16に示すように、輪郭線240は、1段目を示す第1の輪郭線241と、2段目を示す第2の輪郭線242とを有する。
図17Aは、本実施の形態に係る発光装置2における光取り出し層220の凹凸構造の単位パターン(仮想単位領域250)を示す図であり、図16のハッチングで示される領域Yを示している。図17Bは、図17Aに示す単位パターンを270°回転させたときのパターンを示している。
図17Aに示すように、正方形の各仮想単位領域250の所定の単位パターンにおいて、凸部220aの段差を示す輪郭線240は、回転対称形状であり、かつ、仮想単位領域250を規定する正方形の四辺のうちの隣り合う一組の二辺の中心部同士を結ぶ第1の線240a(第1のパターン線)と、仮想単位領域250を規定する正方形の四辺のうちの隣り合う他の一組の二辺の中心部同士を結ぶ第2の線240b(第2のパターン線)とによって構成されている。
本実施の形態では、凸部220aが2段の段差であるので、各所定の単位パターンにおける凸部220aの段差を示す輪郭線240は、図17Aに示すように、二重線(2本線)となっている。つまり、各所定の単位パターンにおける第1の線240a及び第2の線240bの各々は、二重線となっている。したがって、輪郭線240(第1の線240a、第2の線240b)の二重線の一方が1段目の段差の角部の軌跡を示し、二重線の他方が2段目の段差の角部の軌跡を示すことになる。なお、本実施の形態において、輪郭線240(第1の線240a、第2の線240b)は、円弧状である。
光取り出し層220の凹凸パターンの各仮想単位領域250には、仮想単位領域250を規定する正方形に従うように図17Aに示す所定の単位パターンを回転させたパターンが割り当てられている。具体的には、図17Aに示す所定の単位パターンを、90度、180度、又は、270度に回転することで得られるパターンが各仮想単位領域250に割り当てられている。
図17Aに示す単位パターンにおける凸部220aの段差を示す輪郭線240は、回転対称形状であるので、例えば、図17Aに示す単位パターンを90度回転させると、図17Bに示すパターンとなる。また、図17Aに示す単位パターンを180度回転させると、図17Aに示すパターンと同じになる。また、図17Aに示す単位パターンを270度回転させると、図17Bに示すパターンとなる。つまり、光取り出し層220の凹凸パターンにおける各仮想単位領域250には、図17Aに示す単位パターン及び図17Bに示す単位パターンのいずれかが割り当てられる。
次に、本実施の形態における発光装置2の作用効果について、上記の図2及び図3に示す従来の発光装置と比較して説明する。
上述のように、図2及び図3に示される発光装置の凹凸パターンでは、ランダム生成アルゴリズム等によって凸部又は凹部がランダムに複数配列されているので、パーコレーションの発生によって凹凸パターンに凸部(凹部)の段差の角部が存在しない箇所が多く発生し、光取り出し効率が低下する。
そこで、本実施の形態における発光装置2では、発光層111の光出射側に配置された光取り出し層220における第1の層221と第2の層222との境界に形成された凹凸構造を、2段以上の段差を有する複数の凸部220aによって構成し、かつ、凹凸構造の凹凸パターンをフラクタルタイリングパターンとしている。
このように、光取り出し層220における凹凸構造を各々が2段以上の段差を有する複数の凸部220aによって構成することで(つまり、マルチレベルの凹凸構造にすることで)、実施の形態1と同様に、優れた光取り出し効率を実現することができる。
すなわち、光取り出し層220における凹凸構造を各々が2段以上の段差(マルチレベル)を有する複数の凸部220aによって構成することで、凸部220a(凹部)の段差の角部(エッジ)から斜め方向に出射する伝播光をより多く発生させることができる。この結果、凹凸構造を構成する凸部が1つの段差のみ(シングルレベル)の場合と比べて、凸部220a(凹部)の2段以上の段差部分で入射光を効率良く伝播光に変換できるので、光取り出し効率を飛躍的に向上させることができる。
しかも、本実施の形態では、光取り出し層220凹凸構造の凹凸パターンをフラクタルタイリングパターンとしている。つまり、本実施の形態では、凸部220aの存在にランダム性を持たせるという凸部220aの存在確率によって凹凸構造の周期性を消しているのではなく、均等に分割された複数の仮想単位領域250に対して凸部220aの並べ方にランダム性を持たせることによって凹凸構造の周期性を消している。
すなわち、本実施の形態における光取り出し層220では、凹凸パターンの各仮想単位領域250の全てを凸部220aの段差の角部(エッジ)で埋め尽くしてパーコレーションの発生をなくしながらも、凹凸構造にランダム性が付与されている。
これにより、各仮想単位領域250の全ての領域において凸部220aの段差の角部による伝播光を発生させて光取り出し効率を向上させることができ、かつ、凹凸構造における凸部220aをランダムに配列して方位の偏りをなくして光を取り出すことで光取り出し効率の波長依存性及び色度の視野角依存性を小さくできる。
ここで、光取り出し層の凹凸構造が回折格子パターン(比較例)である場合とフラクタルタイリングパターン(本実施の形態)である場合との2つのテクスチャ構造に関して、凹凸構造の凸部が1つの段差のみ(シングルレベル)の場合と2段の段差(マルチレベル)の場合とにおける光取り出し効率に関するシミュレーションを行ったので、そのシミュレーション結果について、図18〜図20を用いて説明する。
図18は、高屈折率層と低屈折率層との積層構造からなる光取り出し層のモデル図である。図18の光取り出し層における高屈折率層と低屈折率層との界面(光取り出し構造形成面)には、凹凸構造が形成される。
図19A及び図19Bは、図18の光取り出し層における高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターンを示す図であり、図19Aは回折格子パターン、図19Bはフラクタイルタイリングパターンを示している。なお、図19Bに示すパターンは、図15Aに示すパターンと同じである。
また、図18では、図4に示すモデル図と同様に、光が高屈折率層から低屈折率層に入射する場合を示しており、光線入射方向が高屈折率層から低屈折率層に向かう方向となっている。本シミュレーションでも、図18に示される入射光線角度θ、φをパラメータとして光透過率の光学解析を行った。
図20は、そのシミュレーション結果を示しており、図18の光取り出し層における凹凸構造の凹凸パターンと透過光量向上率との関係を示す図である。
なお、図20において、各パターンの透過光量向上率は、図18における高屈折率層と低屈折率層との界面が鏡面である場合を1としたときの比率を示している。
また、図20において、「回折格子(シングルレベル)」は、高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターンが回折格子であり、かつ、凹凸構造の凸部が1つの段差のみの場合の結果を示している。また、「フラクタルタイリング(シングルレベル)」は、高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターンがフラクタルタイリングパターンであり、かつ、凹凸構造の凸部が1つの段差のみの場合の結果を示している。また、「フラクタルタイリング(マルチレベル)」は、高屈折率層と低屈折率層との界面における凹凸構造の凹凸パターンがフラクタルタイリングパターンであり、かつ、凹凸構造の凸部が2段の段差である場合の結果を示している。
図20に示すように、光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンとしてフラクタルタイリングパターンを用いても、凸部の段差が1つの段差のみ(シングルレベル)では、凹凸パターンが回折格子である場合と比べて透過光量は増加せずに透過光量向上率は向上しない。
しかしながら、光取り出し層の凹凸構造の凹凸パターンとしてフラクタルタイリングパターンを用いて、なおかつ、凸部の段差を2段(マルチレベル)にすることで、透過光量が大きく向上することが分かる。つまり、光取り出し層における光取り出し効率を向上させることができる。
以上、本実施の形態における発光装置2によれば、光取り出し層220の凹凸構造における複数の凸部220aの各々を2段以上の段差を有するように構成し、かつ、この凹凸構造の凹凸パターンをフラクタルタイリングパターンにすることで、光取り出し効率の波長依存性及び色度の視野角依存性を小さくするために凹凸構造における凸部220aをランダムに複数配列した場合であってもパーコレーションの発生を抑制できる。これにより、優れた光取り出し効率を維持することができる。
また、本実施の形態において、光取り出し層220の凹凸パターンは、当該凹凸パターンを正方形の仮想単位領域250に隙間なく分割した場合に、ランダムに回転させた所定の単位パターンを各仮想単位領域250に割り当てたパターンである。さらに、この所定の単位パターンにおける凸部220aの段差を示す輪郭線40は、回転対称形状であり、かつ、仮想単位領域250を規定する正方形の四辺のうちの隣り合う一組の二辺の中心部同士を結ぶ第1の線と、仮想単位領域50を規定する正方形の四辺のうちの隣り合う他の一組の二辺の中心部同士を結ぶ第2の線とによって構成されている。
これにより、光取り出し層220の凹凸パターンは、外周端縁を除く全ての仮想単位領域250において、凸部220aの段差を示す輪郭線240が途切れることなく連続して存在するパターンとなる。具体的には、輪郭線240は、ループ状に閉じた線であり、輪郭線240には分岐点が存在しない。つまり、外周端縁を除く領域では、輪郭線240には枝先となる解放端(終端)が存在しない。したがって、光取り出し層220の凹凸パターンの全領域において、パーコレーションが存在しない凹凸構造を実現できる。
また、図17Aに示すように、本実施の形態において、凸部220aの段差を示す輪郭線240である第1の線240a及び第2の線240bは、円弧状である。
これにより、光取り出し層220の凹凸パターンの全領域において、凸部220aの段差の角部の軌跡を連続する滑らかな曲線にすることができ、凸部220aの段差を均等に配置することができる。したがって、光取り出し効率の波長依存性及び色度の視野角依存性をさらに小さくできるとともに、凸部220aの角部における伝播光の変換損失を小さくできるので光取り出し効率を向上させることができる。
また、光取り出し層220の凹凸パターンにおいて、複数の凸部220aの全てが2段以上の段差を有するとよい。
これにより、凸部220aが2段以上の段差を有することによる上記の光取り出し効率向上効果を最大限発揮させることができる。
また、本実施の形態においても、発光層111は、有機発光層である。
これにより、有機EL層110(有機EL素子)を光源とする発光装置2を実現することができる。
なお、実施の形態2において、各仮想単位領域250における所定の単位パターンは、図17Aに示すパターンに限るものではない。一例として、各仮想単位領域250における所定の単位パターンとして、図21に示すパターン又は図22に示すパターンを用いてもよい。つまり、凸部220aの段差の角部を示す輪郭線240(第1の線240a、第2の線240b)は円弧状に限るものではない。輪郭線240としては、回転対称形状であり、かつ、仮想単位領域250における正方形の四辺のうちの隣り合う一組の二辺の中心部同士を結ぶ第1の線240aと、この正方形の四辺のうちの隣り合う他の一組の二辺の中心部同士を結ぶ第2の線240bとによって構成されていればよい。ただし、十字形状のように、90度、180度、270度で回転した場合にいずれも同じ形状となるパターンは、ランダムに回転させても並べたときに周期的な規則パターンになってしまうので、輪郭線240としては望ましくない。
(変形例)
以上、本発明に係る発光装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態1、2に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1、2において、発光装置1は、ボトムエミッション型としたが、トップエミッション型であってもよい。
また、上記実施の形態1、2において、発光装置1の光源として有機EL層10(有機EL素子)を用いたが、これに限るものではない。具体的には、発光装置1の光源としては、無機EL素子等のその他の固体発光素子を用いてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、2 発光装置
111 発光層
120a、220a 凸部
121、221 第1の層
122、222 第2の層

Claims (8)

  1. 発光層と、
    前記発光層の光出射側に配置される第1の層と、
    前記第1の層の光出射側に配置され、且つ、前記第1の層に接して配置される第2の層とを備え、
    前記第1の層と前記第2の層との境界には、2段以上の段差を有する複数の凸部からなる凹凸構造が形成されており、
    前記第1の層の屈折率は、前記第2の層の屈折率よりも大きく、
    前記凹凸構造の凹凸パターンは、空間充填曲線によって形成されたパターンである
    発光装置。
  2. 前記空間充填曲線は、ヒルベルト曲線である
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記空間充填曲線は、ペアノ曲線である
    請求項1に記載の発光装置。
  4. 発光層と、
    前記発光層の光出射側に配置された第1の層と、
    前記第1の層の光出射側に配置され、且つ、前記第1の層に接して配置された第2の層とを備え、
    前記第1の層と前記第2の層との境界には、2段以上の段差を有する複数の凸部からなる凹凸構造が形成されており、
    前記第1の層の屈折率は、前記第2の層の屈折率よりも大きく、
    前記凹凸構造の凹凸パターンは、フラクタルタイリングパターンである
    発光装置。
  5. 前記凹凸パターンは、当該凹凸パターンを正方形の仮想単位領域に隙間なく分割した場合に、ランダムに回転させた所定の単位パターンを前記仮想単位領域に割り当てたパターンであり、
    前記所定の単位パターンにおける前記段差を示す輪郭線は、回転対称形状であり、かつ、前記正方形の四辺のうちの隣り合う一組の二辺の中心部同士を結ぶ第1の線と、前記正方形の四辺のうちの隣り合う他の一組の二辺の中心部同士を結ぶ第2の線とによって構成されている
    請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記第1の線及び前記第2の線は、円弧状である
    請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記複数の凸部の全てが2段以上の段差を有する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光装置。
  8. 前記発光層は、有機EL層である
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の発光装置。
JP2017537196A 2015-08-31 2016-07-08 発光装置 Active JP6493773B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015171352 2015-08-31
JP2015171352 2015-08-31
JP2015171264 2015-08-31
JP2015171264 2015-08-31
PCT/JP2016/003239 WO2017037987A1 (ja) 2015-08-31 2016-07-08 発光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017037987A1 true JPWO2017037987A1 (ja) 2017-12-14
JP6493773B2 JP6493773B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=58186811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017537196A Active JP6493773B2 (ja) 2015-08-31 2016-07-08 発光装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10347870B2 (ja)
JP (1) JP6493773B2 (ja)
TW (1) TW201719948A (ja)
WO (1) WO2017037987A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7342354B2 (ja) * 2017-12-04 2023-09-12 大日本印刷株式会社 光照射装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013084442A1 (ja) * 2011-12-07 2013-06-13 パナソニック株式会社 シート及び発光装置
JP2014500783A (ja) * 2010-10-08 2014-01-16 ガーディアン・インダストリーズ・コーポレーション ハイブリッドコーティングを有する光源、ハイブリッドコーティングを有する光源を備える装置及び/又はこれらの製造方法
JP2015095383A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4858337A (ja) 1971-11-24 1973-08-16
JPS537307A (en) 1976-07-09 1978-01-23 Okamura Shiro Magnetic recorder reproducer
US6644832B2 (en) * 2000-12-25 2003-11-11 Seiko Epson Corporation Illumination device and manufacturing method therefor, display device, and electronic instrument
JP3815221B2 (ja) 2001-01-11 2006-08-30 セイコーエプソン株式会社 照明装置、表示装置、並びに電子機器
US7166871B2 (en) * 2003-04-15 2007-01-23 Luminus Devices, Inc. Light emitting systems
JP4858337B2 (ja) 2007-07-11 2012-01-18 日本ゼオン株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法
JP2010262851A (ja) 2009-05-08 2010-11-18 Canon Inc 発光素子及びそれを利用した発光装置
JP2013228656A (ja) 2011-06-28 2013-11-07 Mitsubishi Rayon Co Ltd 光学フィルム、光学シート、面発光体及び光学シートの製造方法
US8907367B2 (en) * 2011-10-04 2014-12-09 Panasonic Corporation Light emission device
JP2014112515A (ja) 2012-11-06 2014-06-19 Nitto Denko Corp 有機el素子
JP5880587B2 (ja) 2014-01-28 2016-03-09 王子ホールディングス株式会社 光学装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014500783A (ja) * 2010-10-08 2014-01-16 ガーディアン・インダストリーズ・コーポレーション ハイブリッドコーティングを有する光源、ハイブリッドコーティングを有する光源を備える装置及び/又はこれらの製造方法
WO2013084442A1 (ja) * 2011-12-07 2013-06-13 パナソニック株式会社 シート及び発光装置
JP2015095383A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20180212196A1 (en) 2018-07-26
TW201719948A (zh) 2017-06-01
WO2017037987A1 (ja) 2017-03-09
US10347870B2 (en) 2019-07-09
JP6493773B2 (ja) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5307307B1 (ja) シート及び発光装置
WO2015184712A1 (zh) 一种有机发光显示装置及其制造方法
US8987767B2 (en) Light emitting device having improved light extraction efficiency
KR20080010458A (ko) 전장 발광 광원
JP2004296215A (ja) 面状光源用の透明基板、透明基板の製造方法、面状光源及び液晶表示装置
CN113394351A (zh) 一种显示面板及显示装置
KR102033162B1 (ko) Oled 발광 소자 및 표시 장치
JP5179392B2 (ja) 有機el発光装置
JP6251883B2 (ja) 紫外線発光素子
JP2024508135A (ja) 表示パネル及び表示装置
JP6493773B2 (ja) 発光装置
JP5138569B2 (ja) 有機el発光装置
JP2013012377A (ja) 発光装置及び表示装置
JP6626570B2 (ja) 有機発光素子
CN111697162A (zh) 显示面板及其制备方法、显示装置
JP2016136484A (ja) 面発光装置
JP2011159394A (ja) 光学部材、エレクトロルミネッセンス素子、エレクトロルミネッセンス表示装置、エレクトロルミネッセンス照明装置
WO2017169741A1 (ja) 発光素子
CN210443585U (zh) 一种有机电致发光器件
CN204230304U (zh) 发光模块及照明器具
KR20160119145A (ko) El 소자용 전방면판 및 조명 장치
JP2015179584A (ja) 発光素子
JP5785245B2 (ja) 発光ダイオード構造
JP2012079663A (ja) 面光源素子及びそれを備えた照明装置
WO2013175868A1 (ja) 面発光素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6493773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S131 Request for trust registration of transfer of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313133

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250