JP5307307B1 - シート及び発光装置 - Google Patents

シート及び発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5307307B1
JP5307307B1 JP2013512291A JP2013512291A JP5307307B1 JP 5307307 B1 JP5307307 B1 JP 5307307B1 JP 2013512291 A JP2013512291 A JP 2013512291A JP 2013512291 A JP2013512291 A JP 2013512291A JP 5307307 B1 JP5307307 B1 JP 5307307B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
light emitting
light
emitting device
refractive index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013512291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013084442A1 (ja
Inventor
純平 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2013512291A priority Critical patent/JP5307307B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5307307B1 publication Critical patent/JP5307307B1/ja
Publication of JPWO2013084442A1 publication Critical patent/JPWO2013084442A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L33/48Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof characterised by the semiconductor body packages
    • H01L33/58Optical field-shaping elements
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices
    • H10K50/858Arrangements for extracting light from the devices comprising refractive means, e.g. lenses

Abstract

発光層を含む複数の層を備える発光装置に用いられるシートであって、複数の凸部(60)を有する第1の層(51)と、第1の層(51)の上に形成された第2の層(52)と、を備え、複数の凸部(60)のそれぞれは、少なくとも2段以上の複数の段差部を有し、第2の層(52)は、少なくとも段差部の上面に形成され、第1の層(51)の実効屈折率をn、第2の層(52)の実効屈折率をn、第2の層(52)の上に位置する大気の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たすシート。

Description

本発明は、シート及び発光装置に関し、特に、一方の面を発光体に隣接させて用いられる透明なシート及びそれを用いた発光装置に関するものである。
ディスプレイ又は照明などとして用いられる発光装置には、例えば、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)が用いられるものがある。図19は、一般的な有機EL素子を用いた発光装置の断面構成の概要と光が伝搬する様子を示す図である。
図19に示すように、有機EL素子を用いた発光装置100は、基板101と、基板101の上に順次形成された、反射電極102、発光層103、及び透明電極104と、透明電極104の上に設けられた透明基板105とを備える。この発光装置100では、反射電極102と透明電極104との間に電圧が印加されることで、発光層103が発光する。このとき、例えば、図19に示すように、発光層103の内部の発光点Sで発光したとすると、この光は、直接、もしくは反射電極102で反射した後、透明電極104を透過し、透明基板105の表面上の点Pにおいて当該表面の面法線に対して角度θの入射角で入射し、この点Pにおいて屈折角θで屈折して空気層20側に出射する。
ここで、透明基板105の屈折率をnとすると、入射角θが臨界角θc=sin−1(1/n)より大きくなった場合に、全反射が発生する。例えば、発光層103の点Sからの光が臨界角θc以上の入射角で透明基板105の表面上の点Qに入射すると、この光は点Pにおいて全反射し、空気層20側に出射することはない。
次に、図19における発光層103上の透明層(透明電極104及び透明基板105)が多層構造である場合の光取り出し効率について、図20Aを用いて説明する。図20Aは、図19に示す発光装置における透明層が多層構造を有していると仮定した場合に、光が伝搬する様子を示す図である。
図20Aに示すように、発光層103の屈折率をn、空気層20の屈折率をn、発光層103と空気層20との間に介在する複数の透明層の屈折率を発光層103に近い側から順にnk−1、nk−2、・・・、nとする。発光層103内の発光点Sで発光する光の伝搬方位(屈折面の面法線となす角)をθとする。各屈折面での屈折角を発光層103に近い側から順にθk−1、θk−2、・・・、θ、θとする。このとき、スネルの法則より次の(式1)が成り立つ。
sinθ=nk−1sinθk−1=・・・=nsinθ=nsinθ…(式1)
そして、この(式1)から、次の(式2)が成り立つ。
sinθ=sinθ×n/n…(式2)
(式2)は、発光層103が空気層20に直接接触する場合のスネルの法則に他ならず、発光層103と空気層20との間に介在する透明層の各層の屈折率には関係せずに、θ≧θc=sin−1(n/n)で全反射が発生することを表している。
また、図20Bは、図19に示す発光装置において、発光層から取り出せる光の範囲を模式的に示したものである。
図20Bに示すように、発光層103から取り出せる光は、2対の円錐体301、302、すなわち、発光層103の発光点Sを頂点、臨界角θcの2倍を頂角とし、屈折面の面法線に沿ったz軸を中心軸とする2対の円錐体の内部に含まれることになる。ここで、発光点Sからの光が、全方位に等強度の光を放射するものとし、屈折面での透過率が臨界角θc以内の入射角で100%とすれば、発光層103からの光取り出し効率ηは、球面303の表面積に対する、円錐体301、302により球面303を切り取った面積の比に等しくなり、次の(式3)で与えられる。
η=1−cosθc…(式3)
なお、実際の光取り出し効率ηは、臨界角θ以内の透過率が100%とはならないので、(1−cosθc)よりも小さくなる。また、発光装置としての全効率は、発光層103の発光効率を上記取り出し効率ηに乗じた値となる。
例えば、(式2)においてn=1.0、n=1.457とすると、臨界角θc=sin−1(n/n)=43.34度となり、光取り出し効率ηは、1−cosθc=0.273程度と小さく、n=1.70の場合になると、光取り出し効率ηは、0.191程度まで下がる。このように、従来の発光装置では、全反射により発光エネルギーの2割程度しか利用することが出来ず、輝度の低下や消費電力の増大の原因となっている。
そこで、視野角特性を劣化させることなく発光効率を向上させることを目的として、発光波長によらず臨界角以上の光を透過させる構造を有するシートが提案されている(特許文献1)。
図21に、特許文献1に開示された光取り出し構造を示す。図21の(a)は、特許文献1に開示された光取り出し構造における表面構造のパターン図であり、図21の(b)は、図21の(a)に示すパターン図の一部拡大図であり、図21の(c)は、図21の(b)におけるA−A断面図である。
図21に示すように、特許文献1に開示された光取り出し構造400は、全体を、一定の幅w(以下、「境界幅」と呼ぶ)で一定の深さdの碁盤の目(正方形の微小領域)に仮想的に隙間無く分割し、凹部401と凸部402とをランダムに割り当てた凹凸構造となっている。
このように、凹凸構造とすることで臨界角以上の入射角で入射する光を取り出すことができ、また、凹部と凸部とをランダムに配置することで方位の偏りなく光を取り出すことができる。これにより、全光束を増加させることができるとともに輝度及び色視野角の改善効果を得ることができる。従って、特許文献1に開示された光取り出し構造を有するシートを用いることで、ディスプレイや照明等の発光装置において、外観を損ねること無く光取り出し効率を向上させることができ、輝度向上、消費電力の低減及び素子寿命の延長を図ることができる。
特開2009−217292号公報
しかしながら、特許文献1に開示された光取り出し構造は、発光装置内部で反射を繰り返す光の吸収が考慮されておらず、選択する材料や有機ELの構成により、発光装置全体としての全効率が変動するという問題があった。
本発明は、一回目取り出し効率を向上させ、発光装置内部の光吸収の影響を受け難いシート及び発光装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るシートの一態様は、発光層を含む複数の層を備える発光装置に用いられるシートであって、複数の凸部を有する第1の層と、前記第1の層の上に形成された第2の層と、を備え、前記複数の凸部のそれぞれは、少なくとも2段以上の複数の段差部を有し、前記第2の層は、少なくとも前記段差部の上面に形成され、前記第1の層の実効屈折率をn、前記第2の層の実効屈折率をn、前記第2の層の上に位置する大気の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たすことを特徴とする。
また、本発明に係る発光装置の一態様は、発光層を含む複数の層を備える発光装置であって、複数の凸部を有する第1の層と、前記第1の層の上に形成された第2の層と、前記第2の層の上に形成された第3の層と、を備え、前記複数の凸部のそれぞれは、少なくとも2段以上の複数の段差部を有し、前記第2の層は、少なくとも前記段差部の上面に形成され、前記第1の層の実効屈折率をn、前記第2の層の実効屈折率をn、前記第3の層の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たし、前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、前記発光層から大気へ向かう方向に、前記第1の層、前記第2の層、前記第3の層の順に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、入射角が臨界角以上である最初(一回目)の光を効率良く取り出すことができるので、多重反射時における発光装置内部の光吸収の影響を受け難くすることができる。これにより、発光装置内部が光吸収の多い構造又は光吸収の多い材料であったとしても光取り出し効率を向上させることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る発光装置の断面構成と光の伝搬の様子を示す図である。 図2の(a)は、本発明の実施の形態1に係る発光装置の透明基板における表面構造の拡大平面図であり、図2の(b)は、図2の(a)のA−A線における断面図である。 図3の(a)は、屈折率が1.5の媒質Aに高さHの段差を作製した場合の模式断面図であり、図3の(b)は、図3の(a)の電磁波解析の結果を示す電場コンター図である。 図4の(a)〜(h)は、屈折面における光の場の境界条件を説明する図である。 図5の(a)〜(c)は、段差構造における段差の角部における電場ベクトルを説明する図である。 図6の(a)は、段差が1段である表面構造(シングルレベル)の透明基板を有する比較例1に係る発光装置の拡大断面図であり、図6の(b)は、段差が2段である表面構造(マルチレベル)の透明基板を有する本発明の実施の形態1に係る発光装置の拡大断面図である。 図7の(a)は、図6の(a)に示すシングルレベルの構造(比較例1)における透過率の構造高さ依存性を示す図であり、図7の(b)は、図6の(b)に示すマルチレベルの構造(本発明)における透過率の構造高さ依存性を示す図である。 図8は、図6の(a)に示すシングルレベル構造(比較例1)及び図6の(b)に示すマルチレベル構造(本発明)のそれぞれに第2の層を形成したときの表面構造において、透過率の膜厚依存性を構造高さごとに比較した図である。 図9の(a)は、図2に示す本発明の実施の形態1に係る発光装置における表面構造の拡大断面図であり、図9の(b)は、本発明の実施の形態1の変形例に係る発光装置における表面構造の拡大断面図であり、図9の(c)は、比較例2に係る発光装置における表面構造の拡大断面図である。 図10は、図9の(a)〜(c)に示す構造において入射角θに対する透過率の第2の層の膜厚依存性を示す図であり、図10の(a)は入射角θがθ=30°の場合、図10の(b)は入射角θがθ=45°の場合、図10の(c)は入射角θがθ=60°の場合の透過率特性を示している。 図11の(a)は、本発明の実施の形態1に係る発光装置の表面構造における凸部周辺の拡大断面図であり、図11の(b)は、同発光装置の表面構造における透過率のWa依存性を示す図である。 図12の(a)は、本発明の実施の形態1に係る発光装置の表面構造における凹部(凸部間)周辺の拡大断面図であり、図12の(b)は、同発光装置の表面構造における透過率のWb依存性を示す図である。 図13は、図6の(a)に示す比較例1に係る表面構造(シングルレベル)及び図6の(b)に示す本実施の形態に係る表面構造(マルチレベル)における一回取り出し効率を比較した図である。 図14は、マルチレベルの構造の発光装置における各段差部の高さと一回取り出し効率との関係を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態1に係る発光装置の表面構造において、凸部の全幅又は段差幅と一回取り出し効率との関係を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態1に係る発光装置の表面構造において、第2の層又は屈折率と一回取り出し効率との関係を示す図である。 図17の(a)は、本発明の実施の形態2に係る発光装置の拡大断面図であり、図17の(b)は、図17の(a)に示す同発光装置の表面構造において、凸部の全幅又は段差幅と一回取り出し効率との関係を示す図である。 図18の(a)は、本発明の実施の形態3に係る発光装置の断面図であり、図18の(b)は、図18の(a)に示す同発光装置の表面構造周辺の拡大図である。 図19は、一般的な有機EL素子を用いた発光装置の断面構成の概要と光が伝搬する様子を示す図である。 図20Aは、図19に示す発光装置における透明層が多層構造を有していると仮定した場合に、光が伝搬する様子を示す図である。 図20Bは、図19に示す発光装置において、発光層から取り出せる光の範囲を模式的に示したものである。 図21の(a)は、特許文献1に開示された光取り出し構造における表面構造のパターン図であり、図21の(b)は、図21の(a)に示すパターン図の一部拡大図であり、図21の(c)は、図21の(b)におけるA−A断面図である。 図22は、特許文献1に開示された光取り出し構造における凹凸構造の深さdに対する光取り出し効率ηの境界幅依存性を示す図である。
本発明の実施の形態を説明する前に、特許文献1に開示された光取り出し構造において、発光装置内部の光吸収を考慮すると、選択する材料や有機ELの構成によっては、発光装置全体としての全効率が変動するという問題について、図22を用いて説明する。
図22は、特許文献1に開示された光取り出し構造における凹凸構造の深さdに対する光取り出し効率ηの境界幅依存性を示す図である。図22において、発光点から発生した光(λ=635nm、450nm)のうち、最初(一回目)に凹凸構造に入射したときの光の透過特性から求めた光取り出し効率を一回目取り出し効率と称し、また、一回目の取り出し後に凹凸構造で反射して発光装置内(反射電極等)で再反射して凹凸構造に再入射したときの光の透過特性から求めた光取り出し効率を二回目取り出し効率と称する。なお、図22において、二点差線は鏡面での取り出し効率を表している。
図22に示すように、凹凸構造を用いた場合、各深さdにおいて境界幅wの依存性が見られるが、取り出し効率が最大の点を見ても、一回目取り出し効率は、鏡面取り出し効率に対して1.1倍程度である。一方、凹凸構造がない場合には、二回目取り出し効率は鏡面に関してはゼロである(すなわち臨界角以上では光は永久に取り出されない)が、図22に示すように、凹凸構造を用いることにより二回目以降の反射においても光取り出しの効果を得ることが出来る。
一方、凹凸構造を用いた場合における一回目取り出し効率が鏡面の場合の光取り出し効率と同程度であるということは、全光取り出し効果のほとんどを、二回目以降の取り出し効果に依存しているということも言える。
すなわち、特許文献1に開示された光取り出し構造における凹凸構造は、多重反射によって光取り出し効率を向上させている。
しかしながら、このような構造では、発光装置内部が光吸収の多い構造又は光吸収の多い材料である場合、発光装置内部に光が留まっているほど光が吸収されてしまうため、多重反射による取り出し効率の向上が期待できず、発光装置を含めた全効率を向上させることができないという問題がある。
本実施の形態は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、一回目取り出し効率を向上させ、発光装置内部の光吸収の影響を受け難いシート及び発光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の実施の形態に係るシートの一態様は、発光層を含む発光装置に用いられるシートであって、複数の凸部を有する第1の層と、前記第1の層の上に形成された第2の層と、を備え、前記複数の凸部のそれぞれは、少なくとも2段以上の複数の段差部を有し、前記第2の層は、少なくとも前記段差部の上面に形成され、前記第1の層の実効屈折率をn、前記第2の層の実効屈折率をn、前記第2の層の上に位置する大気の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たすことを特徴とする。
また、本実施の形態に係るシートの一態様において、前記複数の段差部のそれぞれの高さは、0.2μm以上であってもよい。
また、本実施の形態に係るシートの一態様において、前記第2の層の膜厚は、0.6μm以下であってもよい。
また、本実施の形態に係るシートの一態様において、前記複数の凸部は、周期的に配列されていてもよい。
また、本実施の形態に係るシートの一態様において、前記複数の凸部は、ランダムに配列されていてもよい。
また、本実施の形態に係るシートの一態様において、前記第2の層は、有機膜もしくは無機膜により構成されていてもよい。
また、本実施の形態に係るシートの一態様において、前記第2の層は、前記段差部の側面にも形成されていてもよい。
また、本発明の実施の形態に係る発光装置の一態様は、上記いずれかのシートを備えることを特徴とする。
また、本実施の形態に係る発光装置の一態様において、前記第1の層及び前記第2の層は、前記発光層から大気へ向かう方向に、前記第1の層、前記第2の層の順に配置されていてもよい。
また、本発明の他の実施の形態に係る発光装置の一態様は、発光層を含む発光装置であって、複数の凸部を有する第1の層と、前記第1の層の上に形成された第2の層と、前記第2の層の上に形成された第3の層と、を備え、前記複数の凸部のそれぞれは、少なくとも2段以上の複数の段差部を有し、前記第2の層は、少なくとも前記段差部の上面に形成され、前記第1の層の実効屈折率をn、前記第2の層の実効屈折率をn、前記第3の層の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たし、前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、前記発光層から大気へ向かう方向に、前記第1の層、前記第2の層、前記第3の層の順に配置されることを特徴とする。
また、本実施の形態に係る発光装置の一態様において、前記第2の層の膜厚は、0.6μm以下であってもよい。
また、本実施の形態に係る発光装置の一態様において、前記複数の凸部は、周期的に配列されていてもよい。
また、本実施の形態に係る発光装置の一態様において、前記複数の凸部は、ランダムに配列されていてもよい。
また、本実施の形態に係る発光装置の一態様において、前記第2の層は、有機膜もしくは無機膜により構成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る発光装置の一態様において、前記第2の層は、前記段差部の側面にも形成されていてもよい。
以下、より具体的な本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素及び構成要素の配置位置等は、一例であって、本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る発光装置10の全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る発光装置の断面構成と光の伝搬の様子を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る発光装置10は、面発光層を含む複数の層を備える面発光装置であって、基板1と、基板1の上に設けられた反射電極2と、反射電極2の上に設けられた発光層3と、発光層3の上に設けられた透明電極4と、透明電極4の上に設けられた透明基板5とを備える。本実施の形態では、基板1、反射電極2、発光層3及び透明電極4によって有機EL素子(発光体)が構成される。なお、発光装置10の周囲には空気層(大気)20が存在し、透明基板5は空気層20に露出している。
基板1は、例えば、ガラス基板又は可撓性を有する透明樹脂基板である。反射電極2は、例えば、Al又は銀合金APC等からなる反射性を有する金属電極である。発光層3は、有機発光材料によって構成された有機EL層からなる面発光層であり、反射電極2と透明電極4とに所定の電圧が印加されることにより有機発光材料が励起されて発光する。発光層3の屈折率は、一例として1.75程度とすることができる。透明電極4は、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)又はインジウム亜鉛酸化物(IZO)等の透明金属酸化物からなる電極である。本実施の形態では、屈折率が2.0のITOを用いて透明電極4を構成した。なお、反射電極2と透明電極4との間には、発光層3の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層又は電子注入層等の機能層が含まれていてもよい。
透明基板5は、例えば透明樹脂基板又はガラス基板をベースとして形成されたシート状の光学シートであって、表面に微細な凹凸を有する階段構造からなる表面構造50を備える。透明基板5は、接着部材(不図示)によって透明電極4に貼り合わされる。
このように構成される発光装置10において、反射電極2と透明電極4とに所定の電圧が印加されると発光層3が発光する。この場合、図1に示すように、例えば発光点Sで発生した光は、透明電極4を透過し、透明基板5の表面構造50の点Pにおいて表面の面法線に対して角度θの入射角で入射し、この点Pにおいて表面構造50によって屈折及び回折して空気層20に伝播していく。
次に、透明基板5の表面構造50の詳細構成について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る発光装置における透明基板の表面構造を説明するための図であり、(a)は表面構造の拡大平面図であり、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
図2の(a)及び(b)に示すように、透明基板5は、第1の層51と、第1の層51の上に形成された第2の層52とを備える。
図2の(b)に示すように、第1の層51は、基底部(ベース部)70と、基底部70上に形成された複数の凸部60とを有する。複数の凸部60のそれぞれは、少なくとも2段以上の複数の段差部を有する階段構造となっている。本実施の形態において、各凸部60は、2段構成となっており、径大の第1の段差部61と、第1の段差部61の上に位置する径小の第2の段差部62とからなる。第1の段差部61の直径は、第2の段差部62の直径よりも大きい。第1の層51は、所定の屈折率を有する樹脂等によって構成することができる。
第2の層52は、第1の層51の全面を覆うように形成された低屈折率薄膜であり、基底部70の表面上及び凸部60の表面上に形成されている。より具体的には、第2の層52は、第1の段差部61の側面及び上面と、第2の段差部62の側面及び上面と、凸部60同士の間で構成される基底部70の表面上に形成されている。なお、後述するように、第2の層52は、第1の段差部61及び第2の段差部62における少なくとも上面(天井面)に、つまり、少なくとも各段差部における基板面と略平行な面(積層方向に略垂直な面)上に形成されていればよい。また、第2の層52は、有機膜又は無機膜によって構成することができる。例えば、第2の層52は、所定の屈折率を有する樹脂によって構成することができる。本実施の形態において、第2の層52は、透明基板5の最表面層であり、空気層20に露出し、大気にさらされている。
このように構成される透明基板5(表面構造50)は、第1の層51の屈折率(実効屈折率)をnとし、第2の層52の屈折率(実効屈折率)をnとし、第2の層52の上に位置する空気層20の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たしている。なお、第1の層51の屈折率nとしては、1.21≦n≦3.0とすることができ、また、第2の層52の屈折率nとしては、1.2≦n≦2.9とすることができる。
なお、本実施の形態において、透明基板5は発光装置10における最上層に設けられており、表面構造50は空気層20との接触面に配置されているが、表面構造50は、図1に示す発光装置10における層内の全反射が起こる界面の何処に配置されていても良い。但し、どの層に配置しても、n>n>nなる屈折率差を満たしていることが必要である。
また、本実施の形態において、透明基板5における凸部60は、断面矩形上の段差部におけるエッジ(段差の角部)を有しており、各段差部の高さ(積層方向の長さ)は、0.2μm以上とすることが好ましい。すなわち、第1の段差部61の高さをH1とし、第2の段差部62の高さをH2とすると、H1≧0.2μm、H2≧0.2μmとすることが好ましい。
また、本実施の形態において、凸部60における最小加工幅(本実施の形態では、第2の段差部62の上面の直径)をWaとし、凸部60同士の間(凹部)の最小加工幅(凸部60間距離)をWbとし、各段差部の最小加工幅(段差幅)をWcとすると、0.2μm≦Wa≦8.0μm、0.2μm≦Wb≦8.0μm、0.2μm≦Wc≦8.0μmとすることが好ましい。
また、本実施の形態において、第2の層52の屈折率は、第1の層51との屈折率界面のうち、少なくとも基板1の主面と平行な面における部分の屈折率がnであればよい。なお、第2の層52において、基板面垂直方向(積層方向)の厚み(膜厚)をt1(>0)とし、基板面平行方向の厚み(壁面厚み)をt2(≧0)とする。この場合、膜厚t1は、製造上、0.6μm以下であることが好ましい。また、第1の段差部61及び第2の段差部62の側面に形成される第2の層52は存在しなくても良い(つまり、t2=0でもよい)。なお、本実施の形態では、t1=t2としている。
また、本実施の形態における表面構造50は、図2の(a)に示すように、基板面垂直方向に円柱状の微細構造が格子状配列で並んで構成された複数の凸部60を有する第1の層51を有するが、各段差部の高さが0.2μm以上であり、かつ基板面垂直方向に一定の厚みt1を有し屈折率nの第2の層52が形成されていれば、各凸部60の個々の微細構造の形状は矩形状の柱状構造(四角柱)でも良い。また、複数の凸部60の平面視方向の配列に関しても、格子状配列に限らず、三角格子配列等の他の配列を用いてもよい。また、本実施の形態では、複数の凸部60は周期的に配列された周期構造であるが、ランダムに配列されたランダム構造であってもよい。その他リッジ構造等の配列を用いることもできる。また、第2の層52の屈折率nは実効的な屈折率であれば良いので、例えばモスアイ構造のような微細構造とすることで第2の層52の実効的な屈折率をn(n>n>n)としても良い。
次に、本実施の形態に係る発光装置10の透明基板5(表面構造50)における光取り出し効率の向上効果について、本発明に至った経緯も含めて以下詳細に説明する。なお、本実施の形態において、表面構造50は、発光装置10の全反射が起こる層のどこに適用しても良いが、ここでは簡単のため、図1に示すように、透明基板5に、すなわち空気層20との界面に形成されている場合を説明する。
図1において、空気層20の屈折率をnとし、透明基板5の屈折率をnとすると、表面構造50(凸部60)が存在しない場合(透明基板の表面が平面の場合)には、発光層3から透明基板5と空気層20との界面に向かって入射する光の入射角θが、臨界角θc=sin−1(n/n)より大きくなると全反射が発生する。
これに対して、透明基板5の表面に表面構造50(凸部60)が存在する場合には、境界回折効果により、上記臨界角θc以上の角度で光が入射しても全反射することなく透過するエネルギーが発生し、発光層3で発する光の一部は透明基板5を透過して空気層20側へと出射する(一回目の光取り出し)。また、表面構造50に入射したエネルギーの一部はランダムな方向に反射する光のエネルギーとなり、発光層3で発する光の他の一部は表面構造50において反射して発光層3側へと戻る。反射した光は、反射電極2で反射した後、再び表面構造50に入射し、上記同様に、その一部は空気層20に出射し(二回目の光取り出し)、残りは再び反射する。発光層3で発する光は、以上の過程をほぼ無限に繰り返すことになる。
このように、透明基板5に表面構造50(凸部60)が存在しない場合には、全反射により二回目以降の光取り出しはゼロになるため、透明基板5に表面構造50(凸部60)を形成することにより、鏡面に対して光取り出し効率を向上させることができる。
このとき、発光装置の内部の層が光吸収の多い層である場合、反射を繰り返す程、外部に取り出される迄の光路長が長くなるため、必然的に発光装置の内部の層に吸収される光の割合は多くなる。このため、図21に示した従来の光取り出し構造のように、一回目の光取り出し効率が低い構造を、光吸収が多い発光装置に適用した場合、十分な光取り出し効率を得ることができない。このため、光吸収が多い発光装置においても同様の効果を得ようとする場合には、一回目の光取り出し効率を向上させる構造設計を行う必要がある。
ここで、段差(凸部)を有する表面構造において、当該段差に対して臨界角以上の入射角で光が入射する場合における光取り出しのメカニズムについて、図3〜図5を用いて説明する。
まず、図3を用いて、段差を有する表面構造体の電磁波解析について説明する。図3は、屈折率が1.5の媒質Aに高さHの段差を作製した場合の電磁波解析を示しており、(a)はその模式断面図であり、(b)はその電磁波解析の結果を示す電場コンター図である。
図3の(a)に示すように、この解析では、臨界角以上(図3では45°)の入射角で段差に対して平面波を入射し、屈折率が1.5の媒質Aから屈折率が1.0の媒質Bに光が伝播する場合を考えた。また、この場合に光が伝播していく様子を電磁界解析によって求めたものが、図3の(b)である。なお、図3の(b)において、白色部は、電場強度の高い領域を示しており、また、白色の太実線は、段差を有する表面構造体(媒質A)と媒質Bとの境界線を示している。
図3の(b)に示すように、この解析結果により、段差の角部(エッジ)の部分を中心として電場の集中が起こり、段差の角部から斜め方向に伝播光が発生している様子が確認できる。この現象は、次のようなメカニズムで発生していると考察される。以下、図4を用いて、このメカニズムについて説明する。
図4の(a)〜(h)は、屈折面における光の場の境界条件を模式的に示したものであり、幅Wの光が屈折面Tに入射する場合を考えている。なお、マックスウェルの方程式から、電界ベクトル又は磁界ベクトルに関して、屈折面Tを挟んで周回する経路Aに沿った積分(周回積分A)はゼロである。ただし、周回経路の内部には電荷や光源がなく、屈折面Tに沿った電界ベクトル又は磁界ベクトルの強度や位相は連続していることが前提条件である。
図4の(a)に示すように、光の幅Wが十分大きい場合には、屈折面Tに直交する幅tを、屈折面Tに沿った幅sに比べて無視できるほど小さくでき、周回積分の内、屈折面Tに沿った成分しか残らない。この関係から、屈折面Tを挟んで電界ベクトル又は磁界ベクトルが連続することが求められる。この連続性の関係を利用して導出されるのがフレネルの式であり、この式により反射や屈折の法則あるいは全反射の現象等が完全に解き明かされる。
また、図4の(b)に示すように、光の幅Wが波長の数十倍以下まで小さくなると、幅tは無視できなくなる。この場合、経路Aを経路Bと経路Bとに分けて、周回積分Aを周回積分Bと周回積分Cとに2分割すると、図4の(c)に示すようになる。このうち周回積分Bは光束内に含まれるのでゼロになる。残った周回積分Cは、光束外での電界ベクトル又は磁界ベクトルがゼロなので、図4の(d)に示すように、光束内にある経路PQの積分値だけが残る。従って、周回積分Cはゼロではなくなり、計算上周回経路内で光が発光することと等価になる。
さらに、光の幅Wが波長の1/10程度まで小さくなると、図4の(e)に示すように、周回積分Cと周回積分C’が近接し、経路PQと経路Q’P’とが重なるので、周回積分Cと周回積分C’とを合わせた周回積分がゼロになり、周回経路内で光が発光することはなくなる。
次に、図4の(f)に示すように、πだけ位相差がある光W、W’が並んで屈折面Tに入射する場合に、これらの光束をまたがる周回積分Aを考える。
この場合も光の幅Wが波長の数十倍以下まで小さくなると幅tは無視できなくなる。この時、図4の(g)に示すように、周回積分Aを周回積分Bと周回積分Cと周回積分B’とに3分割すると、このうち周回積分Bと周回積分B’とは光束内に含まれるのでゼロになる。一方、残った周回積分Cは屈折面Tに沿った成分を無視することができ、図4の(h)に示すように、2つの光束の境界に沿った経路PQと経路Q’P’との積分値だけが残る。光束の位相がπの場の経路Q’P’での積分は光束の位相が0の場の経路P’Q’での積分に等しいので、周回積分Cは経路PQでの積分の2倍の大きさになり、計算上周回経路内で光が発光することと等価になる。
このように、図4の(a)〜(h)で示したように、幅の狭い光の場合だけでなく、狭い幅を介して位相が異なる光が並ぶ場合でも幅の境界付近で光が発生する。なお、このような現象は、実際に発光するのではなく、実効的に発光と同じ振る舞いをする現象であり、回折理論の成立前にヤングが提唱した境界回折という現象に似ているので境界回折効果と呼ぶ。
以上のとおり、屈折面Tにおいてどのような入射条件であろうとも屈折面T上で発光があると、その光は屈折面Tを挟んだ両方の媒質内に伝搬する。すなわち、臨界角以上の入射角で入射する光であっても、計算上屈折面Tで発光が生じるような構成であれば、全反射しないで透過光が発生すると考えられる。
ここで、段差構造における段差の角部における電場ベクトルを、図5に示す。図5の(a)に示すように、図4と同様にして段差部の側面と上面とにおける電場ベクトルの周回積分を考えると、図5の(b)に示すように、屈折率境界がある面に対して平行な成分のみ電場ベクトルが残留する。そして、段差の上面と側面とに残留した電場ベクトルは、最終的に段差の角部で合流し、当該段差の角部が光源のように振る舞う。これにより、段差から外部に向かう光は、図5の(c)に示すように、段差の角部を中心にした斜め方向に放射光として伝播していくと考えられる。
以上、図3〜図5を用いて説明したように、段差(凸部)を有する表面構造では、臨界角以上の入射角で光を入射させた場合であっても、光を取り出すことができるということが分かる。
次に、段差を有する表面構造に関し、表面構造の高さ及び段差の数に応じて光取り出し効果が異なる点について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、単位段差の全体の高さがHである表面構造を示しており、(a)は、段差が1段である表面構造を有する透明基板を備える比較例1に係る発光装置の拡大断面図であり、(b)は、段差が2段である表面構造を有する透明基板を備える本実施の形態に係る発光装置の拡大断面図である。なお、図6の(a)のように段差が1段の場合の表面構造550をシングルレベルと称し、図6の(b)のように段差が2段以上の場合の表面構造50をマルチレベルと称する。また、図7は、図6の(a)及び(b)において第2の層52の厚みがゼロの場合に、表面構造50を有する透明基板5及び表面構造550を有する透明基板505に対して臨界角以上の入射角でパワーを1とする平面波を入射したときにおける、透過率の高さH依存性を示したものである。図7において、(a)はシングルレベルの場合における透過率の高さH依存性を示す図であり、(b)はマルチレベルの場合の透過率の高さH依存性を示す図である。なお、図7は、図6において、第1の層51の屈折率nをn=1.5とし、空気層の屈折率nをn=1.0とし、平行波(λ=555nm)の入射角θがθ=45°の場合と60°の場合とを示している。また、図6の(b)においては、Wc=0.6μmとしている。
図7の(a)及び図7の(b)に示すように、入射角が臨界角以上のエネルギーを有する光の透過率は、シングルレベルの表面構造550(透明基板505)及びマルチレベルの表面構造50(透明基板5)の両方とも、表面構造の高さHが高いほど上昇することが分かる。すなわち、表面構造の高さが高いほど、光取り出し効率が向上することが分かる。以下、この表面構造の高さHに対する透過率の向上効果について考察する。
段差を伝播した光のうち、基板方向に近い成分は再び物質内の電磁気的性質を表す構成方程式において、非磁性媒質内の電束密度Dは、分極をP、電界E、真空中の誘電率をεとすると、次の式で表される。
D=εE+P
また、分極Pと電界Eの関係が線形関係で表せるとき、電束密度Dは、比誘電率εと電気感受率χを用いて、次の3つの関係式で記述できる。
D=εε
ε=1+χ
P=εχ
また、比誘電率εは、屈折率nを用いて、次の式で関係付けられる。
ε=n
ここで、分極Pは電界Eが存在するときに、光を誘起するという物理的意味を有しているため、屈折率nが高いということは上式より分極Pが大きいことを意味する。つまり、屈折率nが高い部分に光が集中しやすいことが分かる。
このため、段差を有する表面構造において、段差の高さが低い、あるいは、段差の角部(エッジ)同士の距離が近いなどの要因で、伝播光が発生する段差角部近傍に分極の高い高屈折率領域が存在すると、段差から取り出された光が再度段差に引き戻されてしまうこととなり、光取り出し効率が低減してしまう。従って、光取り出し効率を向上させるには、分極は極力低減する必要がある。
分極を低減して光取り出し効率を向上させるためには、図7に示すように、表面構造の高さHを増加することで段差角部近傍から高屈折率領域を遠ざける方法と、表面構造を実効的に低屈折率とみなせる構成を付加する方法とが考えられる。
本願発明者は、表面構造を実効的に低屈折率とみなせる構成を付加することによって段差角部近傍の分極を低減する手段について検討し、段差の表面に当該段差の屈折率よりも低い屈折率の薄膜を形成することについて検討した。以下、この検討結果について、再び図6を用いて説明する。
図6の(a)及び(b)に示すように、段差を有する第1の層51の表面に低屈折率の第2の層52を被覆した場合について考える。このとき、臨界角以上の入射角で平行波が第1の層51から空気層に向かって進行したときの透過率を図8に示す。図8におけるそれぞれのグラフは、透過率における第2の層52の膜厚t1の依存性を表している。また、図8の左側のグラフは、図6の(a)に示す比較例1に係る発光装置(シングルレベル+第2の層)の透過率を示しており、図8の右側のグラフは、図6の(b)に示す本発明の実施形態に係る発光装置(マルチレベル+第2の層)の透過率を示している。また、図8の各図は、それぞれ、高さHが異なる構造に対して、平行波(λ=555nm)の入射角θがθ=45°の場合とθ=60°の場合の透過率を表している。また、図8では、n=1.51、n=1.34、n=1.0、Wc=0.6μm、としている。
図8に示すように、入射角θが45°の場合、比較例1に係る発光装置(シングルレベル)及び本実施の形態に係る発光装置(マルチレベル)の両方とも、第2の層52の膜厚t1が増大していくにつれて、透過率が上昇していくことが分かる。
一方、入射角θが60°の場合の透過率を見ると、比較例1に係る発光装置(シングルレベル)においては第2の層52の膜厚t1を増大させても、透過率の上昇効果はあまり見込めないことが分かる。これに対して、本実施の形態に係る発光装置(マルチレベル)においては、表面構造の高さHがH=1.2μm以上になると、第2の層52を付加することで、透過率の上昇効果が得られることが分かる。従って、表面構造を複数の段差部(マルチレベル)を有する凸部とし、さらに、当該凸部に第2の層52を形成することにより、より広角の入射光を伝播光に変換することが出来るということが分かる。これは、凸部60を複数段の階段構造とすることで、伝播光が発生するエッジ(段差の角部)の数が増えたためであること、さらには、凸部60の幾何的な配置によりエッジ近傍の分極が低減したためであると考えられる。
以上のとおり、本実施の形態に係る発光装置10における透明基板5(表面構造50)は、少なくとも2段以上の段差部によって構成された凸部60を有する第1の層51と、当該第1の層51の上に形成された第2の層52とを備える。この構成により、発光層3から透明基板5に向かって入射する光の入射角θが臨界角以上に大きい場合であっても、段差部において入射光を効率良く伝播光に変換することができるので、光取り出し効率を向上させることができる。
次に、凸部60における段差の角部(エッジ)近傍の分極に対して第2の層52が与える影響に関して、図9及び図10を用いて説明する。
図9は、第1の層51の凸部60の複数の段差部(マルチレベル)に第2の層52が形成された表面構造において、第2の層52の成形位置が異なる3つのケースを示したものである。図9の(a)は、図2に示す本発明の実施の形態1に係る発光装置における表面構造の拡大断面図である。図9の(b)は、本発明の実施の形態1の変形例に係る発光装置における表面構造の拡大断面図であり、図9の(c)は、比較例2に係る発光装置における表面構造の拡大断面図である。
図9の(a)に示すように、本発明の実施の形態1に係る発光装置10における表面構造50(透明基板5)では、第1の層51の段差の全面に第2の層52が形成されている。すなわち、第2の層52は第1の層51の全体を覆うように形成されており、第1の段差部61の上面及び側面と第2の段差部62の上面及び側面とに第2の層52が形成されている。
また、図9の(b)に示すように、本発明の実施の形態1の変形例に係る発光装置における表面構造50A(透明基板5A)は、第1の層51の段差の上面にのみ第2の層52が形成されている。すなわち、本変形例における第2の層52は、第1の段差部61の上面と第2の段差部62の上面とには形成されているが、第1の段差部61の側面と第2の段差部62の側面とには形成されていない。
また、図9の(c)に示すように、比較例2における表面構造650(透明基板605)は、第1の層51の段差の側面にのみ第2の層52が形成されている。すなわち、この比較例における第2の層52は、第1の段差部61の側面と第2の段差部62の側面とには形成されているが、第1の段差部61の上面と第2の段差部62の上面とには形成されていない。
次に、図9の(a)〜(c)に示す第2の層52の形成位置が異なる3つのケースのそれぞれにおいて、入射角θに対する透過率の関係について図10を用いて説明する。図10の各図は、上記3つのケースのそれぞれにおける入射角θに対する透過率の第2の層の膜厚依存性を比較した図を示したものであり、(a)は、入射角θがθ=30°の場合の透過率特性を示しており、(b)は、入射角θがθ=45°の場合の透過率特性を示しており、(c)は、入射角θがθ=60°の場合の透過率特性を示している。なお、図10において、n=1.51、n=1.34、n=1.0、H=1.0μm、Wc=0.4μmとし、第2の層52の膜厚t1を変数として透過率を算出した。また、発光層3から第1の層51に入射させる光は平行波(λ=555nm)とした。
図10の(a)〜(c)から明らかなように、第1の層51の段差部の上面に第2の層52が形成されていない場合、第2の層52の膜厚t1が増大しても透過率の向上が無いことが分かる。これに対して、第1の層51の段差部の上面に第2の層52が形成されている場合、透過率が向上することが分かる。さらに、この場合、凸部60における段差部の側面にも第2の層52が形成されることで、さらに透過率が向上することも分かる。このように、段差部における第2の層52の形成位置に応じて透過率が変化する現象は、図7と図8との比較における第2の層52(低反射膜)の付与の効果とは別の事由によるものであることを表している。
次に、本実施の形態に係る発光装置10の表面構造50(透明基板5)において、第1の層51の凸部60における第2の段差部62(最上の段差部)の上面の長さと透過率との関係について、図11を用いて説明する。図11の(a)は、本実施の形態に係る発光装置の表面構造における凸部周辺の拡大断面図であり、図11の(b)は、本実施の形態に係る発光装置の表面構造における透過率のWa依存性を示す図である。なお、図11の(b)では、凸部60における最小加工幅(第2の段差部62の上面の直径)Waをパラメータとし、Wc=0.6μm、H=1.2μm、t1=0.2μm、n=1.51、n=1.34、n=1.0と固定した場合において、入射角θ=45°、60°で平行波(λ=555nm)が入射したときの透過率を比較して示している。
図11の(b)から分かるように、Waが1μmよりも小さい領域では、θ=45°の場合もθ=60°の場合もともに透過率が低く、Waが大きくなるにつれて透過率が向上していく。これは、入射角θを大きくしていったときに、段差部の角部(エッジ)に入射する光が構造自身によって遮られずに入射できるようになるためであると考えられる。
次に、本実施の形態に係る発光装置10の表面構造50(透明基板5)において、第1の層51の凸部60における段差部間の距離(エッジ間の距離)と透過率との関係について、図12を用いて説明する。図12の(a)は、本実施の形態に係る発光装置の表面構造における凹部(凸部間)周辺の拡大断面図であり、図12の(b)は、本実施の形態に係る発光装置の表面構造における透過率のWb依存性を示す図である。なお、図12の(b)では、凸部60同士の間(凹部)の最小加工幅Wbをパラメータとし、図11の(b)と同様に、Wc=0.6μm、H=1.2μm、t1=0.2μm、n=1.51、n=1.34、n=1.0と固定した場合において、入射角θ=45°、60°で平行波(λ=555nm)が入射したときの透過率を比較して示している。
図12の(b)に示すように、凹部の幅Wbの大きさに依存して透過率が向上していくことが分かる。これはWbを拡大することで、段差部の角部(エッジ)から発生した伝播光が再度高屈折率領域側に取り込まれないようになるためであると考えられる。
以上の知見により、複数の段差部からなる階段構造の凸部(マルチレベル)を有する表面構造を用いて、各段差部の角部近傍に分極が少なく、かつ当該角部に対して光が入射される状態であれば、一回取り出し効率を向上させることができることが分かる。
ここで、図13を用いて、図6の(a)に示す比較例1に係る表面構造(シングルレベル)及び図6(b)に示す本実施の形態に係る表面構造(マルチレベル)をそれぞれ周期的な格子配列とした場合における一回取り出し効率について説明する。なお、図13では、シングルレベル及びマルチレベルの両方とも表面構造の高さHをH=1.0μmとして算出している。この場合、シングルレベルでは、一つ当たりの凸部の幅WをW=2.0μmとし、凸部のピッチを2.6μmとし、マルチレベルでは、Wa=0.8μm、Wb=0.6μm、Wc=0.6μmとしている。なお、シングルレベル及びマルチレベルのいずれにおいても、第2の層52の厚みはt1=0.16μmとし、第1の層51の屈折率はn=1.51とし、第2の層52の屈折率はn=1.34とし、空気層20の屈折率はn=1.0として、一回取り出し効率を算出している。
図13に示す結果から明らかなように、マルチレベルの構造において第2の層52を付加したものにおいては顕著に一回取り出し効率の向上を図ることができる。
ここで、図14を用いて、マルチレベルの構造(第2の層なし)における各段差部の高さHと一回取り出し効率との関係について説明する。なお、図14では、n=1.51、n=1.0、Wa=2.3μm、Wb=0.05μm、Wc=0.6μmとしている。
図14に示すように、各段差部の高さHが0.05μm以上の場合は、段差が無い場合と比較して一回取り出し効率が向上していることが分かる。さらに、同図に示すように、0.2μmを境界にして一回取り出し効率の変化率が上がっていることが分かるので、各段差部の高さHは0.2μm以上とすることが好ましい。
また、図15を用いて、図2に示す本実施の形態に係る発光装置(マルチレベル)の表面構造において、1つの凸部60の全幅(Wa+2×Wc)及び段差幅Wcの一回取り出し効率への影響について説明する。なお、図15では、H1=H2=0.6μm、Wa=1.4μm、Wb=0.6μm、n=1.51、n=1.34、n=1.0として、一回取り出し効率を算出している。また、第2の層52の膜厚t1は、0.16μmで固定している。
図15に示すように、凸部60の全幅(Wa+2×Wc)を拡大することにより、一回取り出し効率を大幅に向上できることが分かる。また、段差幅Wcを拡大することによって、さらに一回取り出し効率を大幅に向上できることも分かる。
また、図16を用いて、図2に示す本実施の形態に係る発光装置(マルチレベル)の表面構造において、第2の層52の膜厚t1と屈折率nとをパラメータとした場合の一回取り出し効率を説明する。なお、図16では、H1=0.6μm、H2=0.6μm、Wa=2.2μm、Wb=0.6μm、Wc=0.4μm、n=1.51、n=1.0として、一回取り出し効率を算出している。
図16に示すように、第2の層52の膜厚t1が増大するにつれて、一回取り出し効率が向上していくことが分かる。また、屈折率nに関しても、屈折率nが約1.34〜約1.37の範囲において最大値を示し、鏡面比1.5倍を超える一回取り出しが可能であることが明らかになった。
以上、本発明の実施の形態1に係る発光装置10によれば、当該発光装置10に用いられる透明基板5が、それぞれが複数の段差部(マルチレベル)を有する複数の凸部60が表面に形成された第1の層51(屈折率n)と、複数の段差部の少なくとも上面に形成された第2の層52(屈折率n)とを含み、かつ、n>n>nの関係を満たしている。これにより、発光層3から透明基板5に入射する光のうち入射角が臨界角以上である光の最初(一回目)の光を効率良く取り出すことができるので、発光装置内部が光吸収の多い構造又は光吸収の多い材料であったとしても光取り出し効率を向上させることができる。従って、発光装置の全光束及び輝度を向上させることができるとともに、消費電力の低減及び素子寿命の延長を図ることができる。
また、本実施の形態において、第2の層52は、図9の(a)に示すように、第1の層51の凸部60の段差部の全面(上面も側面も)に形成してもよいし、図9の(b)に示すように、第1の層51の凸部60の段差部の上面にのみ形成してもよい。
なお、図9の(a)の構成は、図10に示すように、入射角がより広角の場合に透過率を向上させることができるだけではなく、凹凸構造の第1の層51に対して第2の層52を容易に成膜することができる。また、図9の(b)の構成は、図9の(a)の構成と比べて、モスアイ構造に適した構成である。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態1に係る発光装置に用いられる光学シートの実施例について説明する。図2に示す本実施の形態に係る発光装置10に用いられる光学シートの表面構造は、次のようにして作製することができる。
まず、SiOに対してリソグラフィー及びエッチングを施すことにより、図2の(b)に示す第1の層51の反転パターンが形成されたモールドを作製し、その後、当該モールド上に離型処理を施した上で、UVナノインプリントを用いてシート基材に第1の層51の構造を転写する。これにより、複数の凸部60を有する第1の層51を作製することができる。
このとき、シート基材としては、例えば東洋紡績株式会社製のPETフィルム(コスモシャイン(登録商標))を用いることができる。また、UVナノインプリント用の樹脂としては、例えば東洋合成工業株式会社製のPAK02を用いることができる。
なお、第1の層51の階段構造を形成する方法としては、UVナノインプリントに限らず、熱インプリントや射出成形、あるいは、ゾル−ゲルインプリント法を用いてもよく、材質はそれぞれの作製方法に適したものを用いればよい。
次に、作製した第1の層51の上に、フッ素樹脂等の低屈折率樹脂を、膜厚を変えずに塗布することで、第1の層51の表面に第2の層52を形成することができる。
このとき、フッ素樹脂としては、例えば、旭硝子株式会社製のアモルファスフッ素樹脂(サイトップ)等を用いることができる。また、第2の層の形成方法としては、低屈折率の樹脂を塗布する方法に限らず、CVD(Chemical Vapor Deposition)やPVD(Physical Vapor Deposition)等の真空プロセスにより成膜してもよいし、ゾル−ゲル法やLPD(Liquid Phase Deposition)法により塗布形成してもよい。なお、第2の層52に相当する部分は、実効的な屈折率が等価であれば良く、例えば第2の層52の代わりにモスアイ構造のような微小構造を作製してもよい。
このようにして、段差部を有する複数の凸部60が形成された第1の層51と、当該第1の層51の上に形成された第2の層52とからなる表面構造50を備える光学シートを作製することができる。なお、作製した光学シートは、例えば、本実施の形態のように、発光装置における透明基板そのものとして用いて、接着部材によって透明電極4の上に直接貼り付けてもよいし、あるいは、発光装置の最表面に設けられた平板状の透明基板の上に接着部材によって貼り付けてもよい。
なお、本実施例において、透明基板5の第1の層51は、金型を用いてシート基材に転写して凹凸構造を形成したが、これに限らない。例えば、平板状の透明基板の表面に直接エッチング等の微細加工を施すことによって、凹凸構造を有する第1の層51を作製することもできる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る発光装置について、図17を用いて説明する。図17の(a)は、本発明の実施の形態2に係る発光装置の拡大断面図であり、図17の(b)は、(a)に示す同発光装置の表面構造において、1つの凸部の全幅(Wa+2×Wc)及び段差幅Wc(全て同じ)と一回取り出し効率との関係を示す図である。なお、図17において、図2における構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付しており、詳しい説明は省略する。
図17の(a)に示すように、本実施の形態に係る発光装置の表面構造50B(透明基板5B)は、第1の層の凸部が3つの段差部を有する点で、第1の層の凸部が2つの段差部を有する実施の形態1に係る発光装置10の透明基板5と異なる。なお、本実施の形態に係る発光装置における表面構造50Bは、実施の形態1と同様に、複数の段差部を有するマルチレベルである。
本実施の形態における表面構造50B(透明基板5B)は、第1の層51Bと、第1の層51Bの上に形成された第2の層52とを備える。第1の層51Bは、基底部70上に設けられた複数の凸部60Bを有し、複数の凸部60Bのそれぞれは3段構成となっている。すなわち、本実施の形態における凸部60Bは、径大の第1の段差部61と、第1の段差部61の上に位置する径中の第2の段差部62と、第2の段差部62上に位置する径小の第3の段差部63とからなる。
なお、第2の層52は、実施の形態1と同様に、第1の層51の全面を覆うように形成されているが、少なくとも、第1の段差部61、第2の段差部62及び第3の段差部の各上面に形成されていればよく、各段差部の側面には必ずしも第2の層52を形成する必要はない。また、本実施の形態においても、第1の層51の実効屈折率n、第2の層52の実効屈折率n、及び、空気層20の屈折率nは、n>n>nなる関係を満たしている。さらに、本実施の形態においても、表面構造50Bは、発光装置における層内の全反射が起こる界面の何処に配置しても良い。
また、図17の(b)では、凸部60Bの全高H=1.2μm(H1=H2=H3=0.4μm)、Wa=0.1μm〜3.3μm、Wb=0.6μm、n=1.51、n=1.34、n=1.0、t1=0.16μmとし、凸部60Bの全幅(Wa+2×Wc)及び段差幅Wc(全て同じ)をパラメータとして一回取り出し効率を算出している。
この結果、図17の(b)に示すように、凸部60Bの全幅(Wa+4×Wc)が約2.0μm以上であれば、一回取り出し効率が向上することが分かる。さらに、Wc=0.3〜0.4μmの寸法の場合には、凸部60Bの全幅(Wa+4×Wc)が約2.8μmを超えると、一回取り出し効率が大幅に向上することが分かる。また、図15と比較して分かるように、2段の場合と比べて、一回取り出し効率を高めることが可能であることも分かる。
以上、本発明の実施の形態2に係る発光装置によれば、3段の段差部を有する表面構造50Bを有する透明基板5Bを備えているので、実施の形態1に係る発光装置10と比べて、さらに、入射角が臨界角以上である最初(一回目)の光を効率良く取り出すことができる。
なお、本実施の形態に係る発光装置における透明基板5B(表面構造50B)は、実施の形態1の実施例と同様のプロセス及び材料によって作製することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る発光装置10Cについて、図18を用いて説明する。図18の(a)は、本発明の実施の形態3に係る発光装置の断面図であり、図18の(b)は、(a)に示す同発光装置の表面構造周辺の拡大図である。なお、図18において、図1及び図2における構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付しており、詳しい説明は省略する。
図18の(a)に示すように、本実施の形態に係る発光装置10Cは、2段以上の段差部からなる凸部を有する階段構造が発光装置の内部に形成されている点で、階段構造が発光装置の表面構造として形成されている実施の形態1に係る発光装置と異なる。なお、本実施の形態に係る発光装置の表面構造も、複数の段差部を有するのでマルチレベルである。
図18の(a)及び(b)に示すように、本実施の形態に係る発光装置10Cは、複数の凸部60Cを有する第1の層51C(透明電極4C)と、第1の層51C(透明電極4C)の上に形成された低屈折率膜である第2の層52Cと、第2の層52Cの上に形成された第3の層53C(透明基板5C)とを備える。
第1の層51Cは、透明電極4Cに対応し、基底部(ベース部)70Cと、基底部70C上に設けられた複数の凸部60Cとを有する。また、複数の凸部60Cのそれぞれは2段構成となっており、径大の第1の段差部61Cと、第1の段差部61Cの上に位置する径小の第2の段差部62Cとからなる。
第1の層51Cとしての透明電極4Cの材料は、実施の形態1の透明電極4と同様に、例えば、ITO又はIZO等の透明金属酸化物を用いることができる。本実施の形態では、屈折率が2.0であるITOを用いて透明電極4Cを構成した。また、第1の層51C(透明電極4C)の凹凸構造は、例えば、エッチング等によってパターン形成することができる。
第2の層52Cは、第1の層51Cの全面を覆うように形成されており、第1の層51Cの第1の段差部61Cの側面及び上面と、第2の段差部62Cの側面及び上面と、凸部60C同士の間で構成される基底部70Cの表面上に形成されている。なお、第2の層52Cは、実施の形態1の第2の層52と同様の材料を用いることができ、有機膜又は無機膜によって構成することができる。また、第2の層52Cは、少なくとも第2の層52Cの凸部60Cの段差部の上面に形成されていればよい。
第3の層53Cは、透明基板5Cに対応し、凹凸構造の第2の層52Cの全面を覆うように形成されている。第3の層53Cは、例えば、第2の層52Cの表面上に所定の屈折率を有する透明樹脂等を塗布することによって形成することができる。
このように、第1の層51C、第2の層52C及び第3の層53Cで構成される階段構造50Cは、第1の層51Cの実効屈折率をn、第2の層52Cの実効屈折率をn、第3の層53Cの実効屈折率の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たしている。
以上、本発明の実施の形態3に係る発光装置10Cによれば、発光装置10Cの内部に上記構成の階段構造50Cを備えているので、実施の形態1と同様の効果を奏することができ、入射角が臨界角以上である最初(一回目)の光を効率良く取り出すことができる。
なお、本実施の形態において、階段構造50Cは透明電極4Cと透明基板5Cとの界面に形成したが、当該階段構造50Cは、発光装置10Cにおける層内の全反射が起こる界面の何処に形成しても構わない。但し、どの層に配置しても、第2の層52Cを挟む第1の層51Cと第3の層53Cとは、n>n>nなる屈折率差を満たしていることが必要である。
また、本実施の形態においても、第2の層52Cの膜厚t1は、0.6μm以下であることが好ましい。
また、本実施の形態においても、階段構造50Cにおける複数の凸部60Cは、格子状配列又は三角格子配列等とすることができる。あるいは、複数の凸部60Cは、周期構造、ランダム構造又はリッジ構造等とすることもできる。
以上、本発明に係る発光装置及びシートについて、実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態1、2では、透明基板をシートとして用いたが、これに限らない。階段構造を有する表面構造が形成されたシートを、平板状の透明基板とは別に準備し、透明電極の上に貼り合わせた平板状の透明基板上に、別途準備したシートを貼り合わせても構わない。
その他、各実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態及び変形例における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明に係るシート及び発光装置は、照明装置又はディスプレイ等において広く利用することができる。特に、本発明に係るシートは、光取り出し効率を向上させることができるので、有機EL素子を用いたディスプレイ用シート、有機EL素子を用いた照明用シート、又は、LED用シート等として有用であり、輝度向上を目的とした様々な光源や発光体に広く適用することができる。
1、101 基板
2、102 反射電極
3、103 発光層
4、4C、104 透明電極
5、5A、5B、5C、105、505、605 透明基板
10、10C、100 発光装置
20 空気層
50、50A、50B、550、650 表面構造
50C 階段構造
51、51B、51C 第1の層
52、52C 第2の層
53C 第3の層
60、60B、60C、402 凸部
61、61C 第1の段差部
62、62C 第2の段差部
63 第3の段差部
70、70C 基底部
301、302 円錐体
303 球面
400 光取り出し構造
401 凹部

Claims (15)

  1. 発光層を含む発光装置に用いられるシートであって、
    複数の凸部を有する第1の層と、
    前記第1の層の上に形成された第2の層と、を備え、
    前記複数の凸部のそれぞれは、少なくとも2段以上の複数の段差部を有し、
    前記第2の層は、少なくとも前記段差部の上面に形成され、
    前記第1の層の実効屈折率をn、前記第2の層の実効屈折率をn、前記第2の層の上に位置する大気の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たす、
    シート。
  2. 前記複数の段差部のそれぞれの高さは、0.2μm以上である、
    請求項1に記載のシート。
  3. 前記第2の層の膜厚は、0.6μm以下である、
    請求項1に記載のシート。
  4. 前記複数の凸部は、周期的に配列されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート。
  5. 前記複数の凸部は、ランダムに配列されている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート。
  6. 前記第2の層は、有機膜もしくは無機膜により構成されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート。
  7. 前記第2の層は、前記段差部の側面にも形成されている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のシート。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシートを備える、
    発光装置。
  9. 前記第1の層及び前記第2の層は、前記発光層から大気へ向かう方向に、前記第1の層、前記第2の層の順に配置される、
    請求項8に記載の発光装置。
  10. 発光層を含む発光装置であって、
    複数の凸部を有する第1の層と、
    前記第1の層の上に形成された第2の層と、
    前記第2の層の上に形成された第3の層と、を備え、
    前記複数の凸部のそれぞれは、少なくとも2段以上の複数の段差部を有し、
    前記第2の層は、少なくとも前記段差部の上面に形成され、
    前記第1の層の実効屈折率をn、前記第2の層の実効屈折率をn、前記第3の層の屈折率をnとしたときに、n>n>nなる関係を満たし、
    前記第1の層、前記第2の層及び前記第3の層は、前記発光層から大気へ向かう方向に、前記第1の層、前記第2の層、前記第3の層の順に配置される、
    発光装置。
  11. 前記第2の層の膜厚は、0.6μm以下である、
    請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記複数の凸部は、周期的に配列されている、
    請求項10又は11に記載の発光装置。
  13. 前記複数の凸部は、ランダムに配列されている、
    請求項10又は11に記載の発光装置。
  14. 前記第2の層は、有機膜もしくは無機膜により構成されている、
    請求項10〜13のいずれか1項に記載の発光装置。
  15. 前記第2の層は、前記段差部の側面にも形成されている、
    請求項10〜14のいずれか1項に記載の発光装置。
JP2013512291A 2011-12-07 2012-11-27 シート及び発光装置 Active JP5307307B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013512291A JP5307307B1 (ja) 2011-12-07 2012-11-27 シート及び発光装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011268240 2011-12-07
JP2011268240 2011-12-07
PCT/JP2012/007602 WO2013084442A1 (ja) 2011-12-07 2012-11-27 シート及び発光装置
JP2013512291A JP5307307B1 (ja) 2011-12-07 2012-11-27 シート及び発光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5307307B1 true JP5307307B1 (ja) 2013-10-02
JPWO2013084442A1 JPWO2013084442A1 (ja) 2015-04-27

Family

ID=48573834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013512291A Active JP5307307B1 (ja) 2011-12-07 2012-11-27 シート及び発光装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8779424B2 (ja)
JP (1) JP5307307B1 (ja)
CN (1) CN103262649B (ja)
WO (1) WO2013084442A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10347870B2 (en) 2015-08-31 2019-07-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting device including concavo-convex boundary pattern
US11963390B2 (en) 2020-03-17 2024-04-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Light-emitting device and display apparatus including the same

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103262649B (zh) * 2011-12-07 2015-10-07 松下电器产业株式会社 薄板以及发光装置
WO2014097387A1 (ja) 2012-12-18 2014-06-26 パイオニア株式会社 発光装置
CA2918872A1 (en) * 2013-07-26 2015-01-29 Jx Nippon Oil & Energy Corporation Method for manufacturing substrate having textured structure
WO2015115046A1 (ja) * 2014-01-28 2015-08-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学シート及び発光装置
CN105940510B (zh) 2014-02-28 2019-01-11 松下知识产权经营株式会社 发光装置
CN106415337A (zh) * 2014-02-28 2017-02-15 松下知识产权经营株式会社 发光器件以及发光装置
JP2016034012A (ja) 2014-02-28 2016-03-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光素子および発光装置
US9618697B2 (en) 2014-02-28 2017-04-11 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light directional angle control for light-emitting device and light-emitting apparatus
CN105940508B (zh) 2014-02-28 2019-01-11 松下知识产权经营株式会社 发光器件以及发光装置
US9518215B2 (en) 2014-02-28 2016-12-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting device and light-emitting apparatus
US9515239B2 (en) 2014-02-28 2016-12-06 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting device and light-emitting apparatus
DE112015002819T5 (de) * 2014-09-25 2017-03-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Organisches, elektrolumineszierendes Element, Grundmaterial und Licht-emittierende Vorrichtung
US10182702B2 (en) 2015-03-13 2019-01-22 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting apparatus including photoluminescent layer
JP6569856B2 (ja) 2015-03-13 2019-09-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光装置および内視鏡
JP2016171228A (ja) 2015-03-13 2016-09-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光素子、発光装置および検知装置
US10031276B2 (en) 2015-03-13 2018-07-24 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Display apparatus including photoluminescent layer
JP2017005054A (ja) 2015-06-08 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光装置
JP2017003697A (ja) 2015-06-08 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光素子および発光装置
JP2017040818A (ja) 2015-08-20 2017-02-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光素子
US10359155B2 (en) 2015-08-20 2019-07-23 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting apparatus
KR102489948B1 (ko) * 2016-02-18 2023-01-19 삼성전자주식회사 전자 장치 및 전자 장치 제조방법
JP6719094B2 (ja) 2016-03-30 2020-07-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 発光素子
JP7136094B2 (ja) * 2017-05-26 2022-09-13 Agc株式会社 回折光学素子、投影装置及び計測装置
KR20210010720A (ko) * 2019-07-18 2021-01-28 삼성디스플레이 주식회사 광학 필름 및 이를 포함하는 표시 장치
CN110571356B (zh) 2019-10-14 2022-04-08 京东方科技集团股份有限公司 一种发光器件、制作方法、显示面板及显示装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004525396A (ja) * 2000-12-13 2004-08-19 オイ アイシーエス インテリジェント コントロール システムズ リミテッド ビーム整形器
WO2005124403A1 (ja) * 2004-06-18 2005-12-29 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 回折光学素子及びこれを利用した光学ロ-パスフィルタ-
JP2008537291A (ja) * 2005-04-13 2008-09-11 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Led用の構造化基板
WO2009063636A1 (ja) * 2007-11-13 2009-05-22 Panasonic Corporation シート及び発光装置
WO2010073585A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 パナソニック株式会社 シート及び発光装置
WO2010131439A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 光学シート、発光装置および光学シートの製造方法
WO2010131430A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 シート及び発光装置
WO2010131434A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 シート、発光装置及びシートの製造方法
WO2010131440A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 シート及び発光装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000075644A1 (de) * 1999-06-05 2000-12-14 Zeptosens Ag Sensorplatform und verfahren zur multianalytbestimmung
JP4258191B2 (ja) 2002-09-13 2009-04-30 日亜化学工業株式会社 窒化物半導体発光素子とその製造方法
CN100437159C (zh) * 2004-06-18 2008-11-26 大日本印刷株式会社 衍射光学元件及采用它的光学低通滤波器
US8033706B1 (en) * 2004-09-09 2011-10-11 Fusion Optix, Inc. Lightguide comprising a low refractive index region
JP2008258302A (ja) 2007-04-03 2008-10-23 Canon Inc 有機el発光装置
US9082673B2 (en) * 2009-10-05 2015-07-14 Zena Technologies, Inc. Passivated upstanding nanostructures and methods of making the same
JP5118659B2 (ja) 2009-02-24 2013-01-16 パナソニック株式会社 発光素子
JP5523870B2 (ja) 2010-02-26 2014-06-18 株式会社カネカ 面発光素子
JP5827885B2 (ja) * 2010-12-24 2015-12-02 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置及び照明装置
CN103262649B (zh) * 2011-12-07 2015-10-07 松下电器产业株式会社 薄板以及发光装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004525396A (ja) * 2000-12-13 2004-08-19 オイ アイシーエス インテリジェント コントロール システムズ リミテッド ビーム整形器
WO2005124403A1 (ja) * 2004-06-18 2005-12-29 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 回折光学素子及びこれを利用した光学ロ-パスフィルタ-
JP2008537291A (ja) * 2005-04-13 2008-09-11 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ Led用の構造化基板
WO2009063636A1 (ja) * 2007-11-13 2009-05-22 Panasonic Corporation シート及び発光装置
WO2010073585A1 (ja) * 2008-12-26 2010-07-01 パナソニック株式会社 シート及び発光装置
WO2010131439A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 光学シート、発光装置および光学シートの製造方法
WO2010131430A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 シート及び発光装置
WO2010131434A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 シート、発光装置及びシートの製造方法
WO2010131440A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 パナソニック株式会社 シート及び発光装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10347870B2 (en) 2015-08-31 2019-07-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting device including concavo-convex boundary pattern
US11963390B2 (en) 2020-03-17 2024-04-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Light-emitting device and display apparatus including the same

Also Published As

Publication number Publication date
US8779424B2 (en) 2014-07-15
WO2013084442A1 (ja) 2013-06-13
CN103262649A (zh) 2013-08-21
CN103262649B (zh) 2015-10-07
JPWO2013084442A1 (ja) 2015-04-27
US20130277703A1 (en) 2013-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5307307B1 (ja) シート及び発光装置
KR20170018417A (ko) 유기 전계 발광 소자, 기재 및 발광 장치
JP5450450B2 (ja) シート及び発光装置
WO2016145787A1 (zh) 黑色矩阵、平面显示器及其制作方法
JP2005063926A (ja) 発光デバイス
KR20150141955A (ko) 발광 장치
JP2012037912A (ja) シート
WO2013084900A1 (ja) 積層体、及び積層体の製造方法
JP2013235836A (ja) ディスプレイ用多孔性ガラス基板及びその製造方法
WO2014069565A1 (ja) 有機el素子並びにそれを備えた画像表示装置及び照明装置
WO2019024572A1 (zh) 抗反射结构、显示装置及抗反射结构制作方法
JP5023442B2 (ja) 面発光光源および液晶表示装置
JPWO2013035299A1 (ja) 発光装置および光シート
JP5511674B2 (ja) シートおよび発光装置
WO2015129219A1 (ja) 発光素子および発光装置
JP5057076B2 (ja) 発光素子からの光取出し構造
JP2016136484A (ja) 面発光装置
JP2015088388A (ja) 有機el素子並びにそれを備えた画像表示装置及び照明装置
WO2004112434A1 (ja) El装置及びその製造方法並びにel装置を用いた液晶表示装置
TW201438289A (zh) 半導體發光元件及其封裝結構
JP2011187239A (ja) 面光源素子およびそれを備えた照明装置
JP6493773B2 (ja) 発光装置
JP2015090799A (ja) 有機el素子並びにそれを備えた画像表示装置及び照明装置
JP2012079663A (ja) 面光源素子及びそれを備えた照明装置
KR101492503B1 (ko) 가시광 영역에서 낮은 반사율을 갖는 양면 나노 구조체

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5307307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150