JPWO2016199733A1 - 滅菌装置及びその扉の開閉方法 - Google Patents

滅菌装置及びその扉の開閉方法 Download PDF

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肇 三島
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Abstract

【課題】滅菌装置の扉の開閉時の安全性を向上させる。【解決手段】本発明に係る滅菌装置は、被滅菌物を収容する滅菌室と、前記滅菌室を開閉する扉と、前記扉を閉じる際に前記扉の移動方向における障害物を検知するセンサとを具備している。この滅菌装置は、前記センサが前記障害物を検知すると前記扉の移動を停止するか又は前記扉を前記移動方向とは逆向きに移動させるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、滅菌装置及びその扉の開閉方法に関する。
従来、医療用機器などを滅菌する滅菌装置について、種々の開発が為されている。この滅菌装置は、通常、被滅菌物を収容する滅菌室と、滅菌室を開閉する扉とを備えている。この扉の構造に関しては、特許文献1及び2に記載されているような開発例がある。しかしながら、上記の開発例においては、扉の開閉時の安全対策が不十分である。
特開2013−215513号公報
特許第5494608号公報
本発明の目的は、滅菌装置の扉の開閉時の安全性を向上させることにある。
本発明の第1の側面によると、被滅菌物を収容する滅菌室と、前記滅菌室を開閉する扉と、前記扉を閉じる際に前記扉の移動方向における障害物を検知するセンサとを具備し、前記センサが前記障害物を検知すると前記扉の移動を停止するか又は前記扉を前記移動方向とは逆向きに移動させるように構成されている滅菌装置が提供される。
本発明の第2の側面によると、第1の側面に係る滅菌装置の扉の開閉方法であって、前記扉を閉じる動作は、前記扉を鉛直方向に移動させる第1工程と、その後に前記扉を前記滅菌室に向けて水平方向に移動させる第2工程とを含んでいる開閉方法が提供される。
本発明によると、滅菌装置の扉の開閉時の安全性を向上させることが可能となる。
図1は、本発明の一態様に係る滅菌装置(開状態)の概略を示す斜視図である。 図2は、本発明の一態様に係る滅菌装置(閉状態)の概略を示す斜視図である。 図3は、扉ユニット(開状態)の一例を示す斜視図である。 図4は、扉ユニット(閉状態)の一例を示す斜視図である。 図5は、係合ユニットの一例を示す斜視図である。 図6は、安全センサの一例を示す概略図である。 図7は、安全センサの他の例を示す概略図である。 図8は、安全センサによる制御方法の一例を示すフローチャートである。 図9は、一形態の滅菌装置の全体構成を示す概念図である。 図10は、滅菌装置のインターロック制御に関するブロック図である。 図11は、滅菌装置のインターロック制御の一例を示すフローチャートである。 図12は、滅菌装置のインターロック制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同様又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する記載は省略する。また、本明細書において「障害物」とは、被滅菌物などの物体の外、ユーザの手や腕などあらゆるものを包含するものとする。
図1は、本発明の一態様に係る滅菌装置(開状態)の概略を示す斜視図である。図2は、本発明の一態様に係る滅菌装置(閉状態)の概略を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、滅菌装置10は、滅菌室100と、扉ユニット200と、支持部材300とを備えている。また、滅菌装置10は、後で詳述する通り、少なくとも1つの安全センサを備えている。
滅菌室100は、被滅菌物を収容するように構成されている。被滅菌物は、典型的には、医療用機器である。滅菌室100の構造については、特に制限はない。また、滅菌室100における滅菌方法についても、特に制限はない。例えば、この滅菌は、過酸化水素を用いて行ってもよく、エチレンオキサイドガスを用いて行ってもよい。なお、滅菌室100は、開口部側が下方に位置するように傾斜して配置されていてもよい。
扉ユニット200は、滅菌室100を開閉するように構成されている。図1及び図2に示す例においては、扉ユニット200は、扉本体が鉛直方向上下にスライド可能な構成とされている。この扉本体を閉じる動作は、例えば、扉本体を鉛直方向に上昇させた後に、扉本体を滅菌室100に向けて水平方向に移動させることによって行うことができる。或いは、図示は省略するが、扉本体を閉じる動作は、扉本体を鉛直方向に下降させた後に、扉本体を滅菌室100に向けて水平方向に移動させることによって行ってもよい。或いは、扉本体は、左右方向にスライド可能となっていてもよい。或いは、扉本体は、左右開きの構成となっていてもよい。即ち、扉本体の開閉方法については、特に制限はない。
但し、扉本体を閉じる動作は、扉本体を鉛直方向に移動させた後に扉本体を滅菌室100に向けて水平方向に移動させることによって行われることが好ましい。即ち、扉本体を閉じる動作は、扉本体を鉛直方向に移動させる第1工程と、その後に扉本体を滅菌室100に向けて水平方向に移動させる第2工程とを含んでいることが好ましい。この場合、滅菌装置10の設置に必要なスペースを大幅に減らすことが可能となる。
支持部材300は、滅菌室100と扉ユニット200とを支持している。支持部材300の構成には制限はない。
図3は、扉ユニット(開状態)の一例を示す斜視図である。図4は、扉ユニット(閉状態)の一例を示す斜視図である。図3及び図4に示すように、扉ユニット200は、扉本体202と、その駆動機構を備えている。この駆動機構は、モータ204と、第1のギア206と、第2のギア208と、シャフト210と、第3のギア212と、駆動部214と、ガイド216と、プーリ218と、錘220と、扉開センサ230と、扉減速位置センサ232と、扉閉センサ234と、係合ユニット250とを備えている。なお、扉ユニット200において、扉本体202を除く構成は全て任意であり、省略してもよい。例えば、モータ204などの駆動機構を省略して、扉本体202を手動で開閉する構成としてもよい。
扉本体202の構成には特に制限はない。扉本体202は、例えば、内扉と外扉とを備えた二重扉であってもよい。また、この内扉と外扉とは、バネなどの弾性体によって互いに接合されていてもよい。このような構成を採用すると、扉本体202と上記滅菌室100の開口側の面との密着性を更に向上させることができる。即ち、これにより、滅菌に用いるガスなどが流出する可能性を更に減らし、安全性や滅菌効率を向上させることができる。
扉ユニット200において、扉本体202を閉じる動作は、例えば、以下のようにして実現される。まず、動力源としてのモータ204の回転が、第1のギア206及び第2のギア208を介して、シャフト210及び第3のギア212に伝達される。そして、第3のギア212の回転運動が、駆動部214により構成されるカム機構により直線運動に変換され、扉本体202を、ガイド216に沿って鉛直方向に上昇させる。その後、扉本体202は、ガイド216の水平部分に沿って、更に水平方向に移動する。このような動作により、扉本体202は、鉛直方向に上昇した後に滅菌室100に向けて水平方向に移動して、滅菌室100を閉じることができる。なお、扉本体202を開く動作は、上記モータ204を逆回転させることにより実現できる。
なお、第2のギア208は、トルクリミッタとして機能するように構成されている。即ち、扉ユニット200の駆動機構は、扉本体202を閉じる際に扉本体202の移動方向に存在する障害物に過負荷がかかった場合に、当該障害物に更なる負荷がかかることを制限するように構成されたトルクリミッタを備えている。即ち、扉ユニット200の駆動機構は、上記過負荷の検知をした場合に、第2のギア208を介し、モータ204の動力が一定以上扉本体202に伝達されないように構成されている。このような構成を採用すると、万が一駆動機構の制御が不調となった場合でも、障害物の挟み込みなどの事故を回避することが可能となる。なお、トルクリミッタの構成は、上記に限られるものではなく、任意の方法を使用することができる。
扉ユニット200は、錘220と、扉本体202と錘220とを接続するプーリ218とを備えている。ここで、扉本体202の重量は、錘220の重量の合計と比較して、やや重いことが好ましい。即ち、扉ユニット200は、扉本体202を鉛直方向上向きに引っ張るように構成され且つ扉本体202より合計重量が小さい錘220を備えていることが好ましい。このような構成を採用すると、万が一扉本体202の動作の制御が不調となった場合でも、扉本体202が自然に下降するため、扉本体202による障害物の挟み込みなどの危険性をより小さくすることが可能となる。なお、扉本体202の重量は、錘220の重量の合計とほぼ同一又は完全に同一としてもよい。こうすると、扉本体202を手動で動かすことがより容易となる。また、扉本体202を閉める際に、扉本体202を鉛直方向に下降させる構成を採用する場合には、上記とは逆に、扉本体202の重量を、錘220の重量の合計と比較して、やや軽くすることが好ましい。こうすると、上記と同様の理由で、扉本体202による障害物の挟み込みなどの危険性をより小さくすることが可能となる。
扉ユニット200は、上述した通り、扉開センサ230と、扉減速位置センサ232と、扉閉センサ234とを備えている。扉開センサ230は、扉本体202が開状態にあることを検知するためのセンサである。扉閉センサ234は、扉本体202が閉状態にあることを検知するためのセンサである。扉減速位置センサ232は、扉本体202を閉める際のスピードを減速させ始めるべき位置に扉本体202が到達したことを検知するためのセンサである。この減速位置は、例えば、扉本体202の移動方向が鉛直方向から水平方向に切り替わる位置としてもよい。これにより、滅菌装置10の扉の開閉時の安全性を更に向上させることが可能となる。
図5は、係合ユニットの一例を示す斜視図である。係合ユニット250は、滅菌室100の開口側に位置し、扉本体202と係合して扉本体202を引き込むように構成されている。係合ユニット250は、モータ252と、ロック位置センサ254と、ロック解除位置センサ256とを備えている。モータ252は、上記引き込み動作の動力源である。ロック位置センサ254は、扉本体202が引き込み動作をされているべき位置、つまり、引き込み動作が完了した位置にあることを検知するとともに、扉本体202が閉じている状態を検出するためのセンサである。ロック解除位置センサ256は、扉本体202が滅菌室100側から引き離す動作をされているべき位置、つまり、引き離す動作が完了した位置にあることを検知するとともに、扉本体202が開いている状態を検出するためのセンサである。上記のような引き込み動作を可能とする係合ユニット250を設けることにより、扉本体202と滅菌室100の開口側の面との密着性を更に向上させることができる。即ち、これにより、滅菌に用いるガスなどが流出する可能性を更に減らし、安全性や滅菌効率を向上させることができる。なお、係合ユニット205による扉本体202の引き込みは、例えば、爪状の部材を用いて行うことができる。
滅菌装置10が係合ユニット250を更に備えている場合、扉本体を閉じる動作は、少なくとも以下の3段階で行われることが好ましい。即ち、まず、扉本体202を鉛直方向に移動させる。その後、扉本体202を滅菌室100に向けて水平方向に移動させる。最後に、扉本体202を係合ユニット250を用いて滅菌室100側に引き込む。このような構成を採用すると、開閉時の扉本体202の軌跡のコンパクト化により、滅菌装置10の設置にかかる省スペース化を実現すると共に、扉本体202と滅菌室100の開口側の面との密着性をも更に向上させることができる。
上述した通り、滅菌装置10は、少なくとも1つの安全センサ(以下、単に「センサ」ともいう)を備えている。このセンサは、扉本体202を閉じる際に扉本体202の移動方向における障害物を検知するように構成されている。そして、滅菌装置10は、このセンサが上記障害物を検知すると、扉本体202の移動を停止するか又は扉本体202を上記移動方向とは逆向きに移動させるように構成されている。このような構成を採用することにより、滅菌装置の扉の開閉時の安全性を向上させることが可能となる。以下、この安全センサの構成例について説明するが、安全センサの構成は、これらに限られるものではない。また、後述する安全センサの構成は、複数の態様を組み合わせて採用してもよい。
図6は、安全センサの一例を示す概略図である。図6には、滅菌装置10における滅菌室100の開口側が描かれている。滅菌室100は、被滅菌物を載置するための棚102A及び102Bと、発光センサ110と受光センサ120とを含んだエリアセンサとを備えている。
発光センサ110は、滅菌室100の開口側下部に設けられている。受光センサ120は、滅菌室100の開口側上部に、発光センサ110と対になるように設けられている。発光センサ110は、受光センサ120に向けて、光線130を放射している。この光線は、例えば、赤外線である。そして、滅菌装置10は、この光線130が障害物を検知すると、扉本体202の移動を停止するか又は扉本体202を上記移動方向とは逆向きに移動させるように構成されている。
棚102A及び102Bは、典型的には、滅菌室100内から引き出し可能に設けられている。これらの棚102A及び102Bは、引き出されたときに、上記エリアセンサの光線130の少なくとも一部を遮るように構成されていることが好ましい。このような構成を採用すると、棚102A及び102Bの一部が引き出されたまま扉本体202が閉じられてしまう危険性を減少させることができる。
なお、上述した発光センサ110及び受光センサ120の位置や構成は、上述したものに限られない。例えば、図6には、4組の発光センサ110及び受光センサ120が描かれているが、発光センサ110及び受光センサ120は、少なくとも1組あれば足りる。また、発光センサ110及び受光センサ120は、滅菌室100の開口側の左右に設けられていてもよいし、斜めに設けられていてもよい。
図7は、安全センサの他の例を示す概略図である。図7には、滅菌室100の開口側上部に、バー状の接触センサ140が設けられている。滅菌装置10は、この接触センサ140が押されると、扉本体202の移動を停止するか又は扉本体202を上記移動方向とは逆向きに移動させるように構成されている。これにより、滅菌室100の開口側上部と扉本体202との間における上記障害物の挟み込みを検知することが可能となる。
なお、図7では、扉本体202を閉じる際に扉本体202が上昇するような構成であるため、接触センサ140を滅菌室100の開口側上部に設けているが、接触センサ140の設置位置は、扉本体202の動作に応じて、適宜変更することができる。例えば、扉本体202を閉じる際に扉本体202が下降するような構成であれば、接触センサ140は、滅菌室100の開口側下部に設置することが好ましい。
図8は、安全センサによる制御方法の一例を示すフローチャートである。図8には、一例として、滅菌装置10が、図6及び図7を参照しながら説明したエリアセンサ及び接触センサの両方を備えている場合について記載している。
図8に示すフローチャート400では、まず、モータを正転させて、扉を閉じる動作を開始する(工程402)。次に、エリアセンサによって障害物が検知された場合(工程404)、モータを一旦停止する(工程406)。そして、エリアセンサが所定時間に亘って障害物を検知し続けた場合(工程408)には、モータを逆転させ(工程410)、扉を開放する(工程412)。或いは、エリアセンサが所定時間内に障害物を検知しなくなった場合には、工程404に戻る。このように、所定時間に亘ってエリアセンサが障害物を検知し続けた場合にのみモータを逆転させる動作を行う構成とすることにより、安全性に問題が生じ得る場合に限って扉の開放動作を行わせることができる。なお、上記の所定時間は、例えば1秒間以下とし、好ましくは0.3秒間〜0.7秒間とする。図8では、一例として、この所定時間を0.5秒間としている。
エリアセンサが障害物を検知しなかった場合(工程404)、モータの正転を継続する(工程414)。次いで、接触センサが障害物の挟み込みを検知した場合(工程416)、モータを一旦停止する(工程418)。そして、接触センサが所定時間に亘って障害物を検知し続けた場合(工程420)には、モータを逆転させ(工程410)、扉を開放する(工程412)。或いは、接触センサが所定時間内に障害物の挟み込みを検知しなくなった場合には、工程416に戻る。このように、所定時間に亘って接触センサが障害物の挟み込みを検知し続けた場合にのみモータを逆転させる動作を行う構成とすることにより、安全性に問題が生じ得る場合に限って扉の開放動作を行わせることができる。なお、上記の所定時間は、例えば1秒間以下とし、好ましくは0.3秒間〜0.7秒間とする。図8では、一例として、この所定時間を0.5秒間としている。
接触センサが障害物の挟み込みを検知しなかった場合(工程416)、モータの正転を継続し(工程422)、扉を完全に閉鎖する(工程424)。以上のようにして、安全センサを用いることにより、滅菌装置の扉の開閉時の安全性を向上させることが可能となる。
<滅菌装置の全体構成>
次に、本実施形態の滅菌装置をさらに具体的に説明する。図9は、一形態の滅菌装置の全体構成を示す概念図である。滅菌装置10は、滅菌室100と、供給ユニット1030と、蒸発部1040と、濃度測定手段1045と、充填ユニット1050と、減圧ユニット1060と、第1分解ユニット1070と、第2分解ユニット1071と、残液回収ユニット1080と、フィルタ1091とを備えている。なお、充填ユニット1050、供給ユニット1030、および、滅菌室100以外のユニットは、適宜省略してもよい。また、後述する圧力計、バルブ、真空計、ポンプ、及びセンサなどの具体的な構成は、単なる一例であり、本発明の範囲がこれらに限定されるものではない。
滅菌室100は、被滅菌物を収容するように構成されている。滅菌室100は、典型的には、真空チャンバである。滅菌室100は、圧力計PG1を備えている。滅菌室100は、ソレノイドバルブSV14およびフィルタ1091を介して系外に接続されている。
供給ユニット1030は、三方向ソレノイドバルブSV7及びSV8を介して、滅菌室100に接続されている。供給ユニット1030は、滅菌室100内に液体過酸化水素を含んだ滅菌剤を供給するように構成されている。この過酸化水素は、過酸化水素ガスであってもよく、液体過酸化水素であってもよい。供給ユニット1030は、圧力計PG2を備えている。供給ユニット1030は、ソレノイドバルブSV6、フィルタ1092、及びフィルタ1091を介して系外に接続されている。なお、供給ユニット1030は、ヒータを備えていてもよい。
滅菌室100及び供給ユニット1030は、三方向ソレノイドバルブSV11およびSV17を介して、真空計CG1に接続されている。この真空計CG1は、滅菌室100及び/又は供給ユニット1030の絶対圧を計測するために用いられる。また、この真空計CG1は、過酸化水素の飽和蒸気圧曲線を参照することにより、例えば供給ユニット1030で滅菌剤の濃縮を行う際の供給ユニット1030内の間接的な濃度管理にも使用することができる。
蒸発部1040は、滅菌室100の内部に設けられている。蒸発部1040は典型的にはヒータを備え、供給ユニット1030から供給された液体過酸化水素を、滅菌室100内で蒸発させるように構成されている。これにより、滅菌室100内に過酸化水素ガスが充満し、被滅菌物の滅菌が可能となる。なお、蒸発部1040は、滅菌室100の中央付近に設置することが好ましい。こうすると、滅菌室100内における過酸化水素ガスの拡散をより効率的に行うことが可能となる。なお、蒸発部1040は、滅菌室100の外部に設けてもよい。
滅菌装置10は、滅菌室100内に濃度測定手段1045を備えていてもよい。この濃度測定手段1045は、滅菌室100内における過酸化水素ガスの濃度を計測するために用いられる。なお、滅菌装置10は、濃度測定手段1045で計測された過酸化水素ガス濃度に応じて滅菌室100への滅菌剤の供給量を調整する制御ユニット(第1処理部)を更に備えていてもよい。
濃度測定手段1045は、典型的には、過酸化水素が吸収を示す波長300nm以下の紫外光及び/又は波長1400nm以上の赤外光を含む光源1045Aと光度計1045Bとを備えている。濃度測定手段1045は、典型的には、測定部(プローブ)1045Cも更に備えている。。
減圧ユニット1060は、滅菌室100及び/又は供給ユニット1030内を減圧するように構成されている。減圧ユニット1060は、ソレノイドバルブSV0を介して、第1分解ユニット1070に接続されている。また、減圧ユニット1060は、ソレノイドバルブSV0及びSV4を介して、第2分解ユニット1071に接続されている。
減圧ユニット1060は、ロータリーポンプRPと、オイルミストセパレータSepとを備えている。なお、オイルミストセパレータSepは、省略してもよい。また、ロータリーポンプRPの代わりに、ドライポンプなどの他の真空ポンプを使用することもできる。
第1分解ユニット1070は、互いに並列したソレノイドバルブSV2及びSV3を介して滅菌室100と接続され、滅菌室100と減圧ユニット1060との間に設けられている。第1分解ユニット1070は、滅菌室100内を通過する過酸化水素を分解するように構成された分解触媒ユニット1070A及び1070Bを備えている。
第2分解ユニット1071は、ソレノイドバルブSV9および残液回収ユニット1080を介して、供給ユニット1030に接続されている。第2分解ユニット1071は、カートリッジ500内の余剰分の過酸化水素や滅菌処理で使用するために供給ユニット1030に充填された容量のうち滅菌処理に使用されずに残存した過酸化水素を分解するように構成された分解触媒ユニットを備えている。
残液回収ユニット1080は、供給ユニット1030及びカートリッジ500に残存した滅菌剤を回収するように構成されている。残液回収ユニット1080は、典型的には、回収した滅菌剤を気化させるためのヒータを備えている。残液回収ユニット1080において気化された過酸化水素は、第2分解ユニット1071を通過して、系外に排出される。
フィルタ1091は、系内に流入する空気の清浄化のために用いられる。フィルタ1091としては、例えば、HEPAフィルタを用いることができる。
充填ユニット1050は、供給ユニット1030に滅菌剤を充填するように構成されている。充填ユニット1050は、送液ポンプTP及びソレノイドバルブSV5を介して、供給ユニット1030に接続されている。また、充填ユニット1050と供給ユニット1030とを繋ぐ配管には、液面センサSNSと圧力計PG3とが接続されている。圧力計PG3は、例えば、装置異常で配管内の圧力が上がった際に強制的に送液ポンプを停止する安全装置として機能する。
充填ユニット1050は、典型的には、滅菌剤を含んだカートリッジ500を含んでいる。充填ユニット1050は、例えば、抽出管510を用いてカートリッジ500から滅菌剤を吸い上げて、その滅菌剤を供給ユニット1030に充填するように構成されている。
<滅菌処理>
次に、滅菌処理の一例について説明する。まず、減圧ユニット1060を動作させ、滅菌室100内の気圧が所定の気圧になるまで減圧する。また、充填ユニット1050から供給ユニット1030に滅菌剤を充填し濃縮する。滅菌装置10は、これらの滅菌準備工程の処理を行う。
そして、滅菌装置10は、供給ユニット1030から滅菌室100に滅菌剤を入れて被滅菌物を滅菌する滅菌工程の処理を行う。
次に、滅菌装置10は、滅菌室100内、及びその他のユニット内に含まれている滅菌剤を取り除くための残液回収工程の処理を行う。
<インターロック制御>
次に、滅菌装置10のインターロック制御について説明する。図10は、滅菌装置のインターロック制御に関するブロック図である。図10に示すように、滅菌装置10は、第1処理部(メインCPU)600と、第2処理部(サブCPU)700と、を備える。第1処理部600は、滅菌装置10の全体の制御を行う処理部であり、例えば、被滅菌物の滅菌処理に関する制御を行う。一方、第2処理部700は、ユーザが過酸化水素に接触する危険性を排除するため扉本体202が開いている状態で滅菌室100に滅菌剤が投入されないようにするインターロック制御、又は、滅菌室100内に滅菌剤が存在している状態で扉本体202が開かないようにするインターロック制御、を常時行うようになっている。なお、第1処理部600からの指示で第2処理部700が行ったインターロック制御を解除することはできないようになっている。
第1処理部600と第2処理部700は異なる別体のハードウェアである。第1処理部600と第2処理部700は相互に通信することができる。例えば、第1処理部600と第2処理部700の間では継続して信号をやりとりしており、信号が断絶した場合、又は、各処理部が処理を行う上でセンサ等から入力された情報に基づいて判断した装置の動作状態が不一致の場合には、どちらかの処理部又はセンサ等が故障したことを検知することができる。
第2処理部700は、インターロック制御部710を備える。インターロック制御部710は、扉本体202が開いている状態で滅菌室100に滅菌剤が投入されないようにする第1制御、又は、滅菌室100内に滅菌剤が存在している状態で扉が開かないようにする第2制御、を行う。以下、第1制御および第2制御について詳細に説明する。
本実施形態の滅菌装置10は、扉本体202が開いている状態を検出する開センサ(例えば、扉開センサ230又はロック解除位置センサ256)を備えている。また、本実施形態の滅菌装置10は、供給ユニット1030と滅菌室100とを接続する供給経路に弁(ソレノイドバルブSV7,SV8)が設けられている。そこで、インターロック制御部710は、第1制御において、開センサ(例えば、扉開センサ230又はロック解除位置センサ256)によって扉本体202が開いている状態が検出された場合には、供給ユニット1030と滅菌室100とが連通しないように第1処理部の指示による通電を遮断することで供給経路に設けられている弁(ソレノイドバルブSV7,SV8)を制御することができる。具体的には、インターロック制御部710は、図9に示すように、ソレノイドバルブSV7の共通ポートとNO(ノーマルオープン)ポートとが連通するようソレノイドバルブSV7を制御する。また、インターロック制御部710は、図9に示すように、ソレノイドバルブSV8の共通ポートとNO(ノーマルオープン)ポートとが連通するようにソレノイドバルブSV8を制御する。インターロック制御710は、ソレノイドバルブSV7とソレノイドバルブSV8の両方を上記のように制御してもよいし、いずれか一方を上記のように制御してもよい。これによって、供給ユニット1030と滅菌室100とが連通しない状態になるので、扉本体202が開いている状態で滅菌室100内に滅菌剤が投入されるのを防止することができる。
また、本実施形態の滅菌装置10は、扉本体202が閉じている状態を検出する閉センサ(例えば、扉閉センサ234又はロック位置センサ254)を備える。そこで、インターロック制御部710は、第1制御において、閉センサ(例えば、扉閉センサ234又はロック位置センサ254)によって扉本体202が閉じている状態が検出されない場合には、供給ユニット1030と滅菌室100とが連通しないように供給経路に設けられている弁(ソレノイドバルブSV7,SV8)を制御することができる。すなわち、扉本体202が閉じている状態が検出されない場合には、扉本体202が開いている可能性があるので、このような場合には、供給ユニット1030と滅菌室100とが連通しないようにすることによって、滅菌室100へ滅菌剤が投入されるのを防止することができる。ソレノイドバルブSV7とソレノイドバルブSV8の具体的な制御は、上記と同様である。
また、本実施形態の滅菌装置10は、滅菌室100内の滅菌剤の濃度を検出する濃度センサ(例えば、濃度測定手段1045)を備える。そこで、インターロック制御部710は、第2制御において、濃度センサ(例えば、濃度測定手段1045)によって滅菌室100内に滅菌剤が存在している状態が検出された場合には、扉本体202を開閉するための動力源(例えば、モータ204)への通電を遮断することができる。このように、動力源への通電を遮断することによって、滅菌室100内に滅菌剤が存在している状態で扉本体202が開くことを防止することができる。
なお、濃度測定手段1045が第1処理部600によって制御されている場合には、第1処理部600が故障している際には濃度測定手段1045を用いることができない可能性がある。そこで、インターロック制御710は、以下のとおり、インターロック制御を行うことができる。
インターロック制御710は、供給ユニット1030と滅菌室100とを接続する供給経路に設けられている弁(ソレノイドバルブSV7,SV8)の切り替えによって供給ユニット1030と滅菌室100とが連通したことが検出された場合には、動力源(例えば、モータ204)への通電を遮断することができる。すなわち、インターロック制御710は、弁(ソレノイドバルブSV7,SV8)の切り替えによって供給ユニット1030と滅菌室100とが連通したことが検出された場合には、滅菌剤が滅菌室100へ投入される可能性があるので、この場合には、動力源(例えば、モータ204)への通電を遮断する。このように、動力源への通電を遮断することによって、滅菌室100内に滅菌剤が存在している状態で扉本体202が開くことを防止することができる。
なお、上記のように供給ユニット1030と滅菌室100とが連通したことが検出された場合には、滅菌剤が滅菌室100へ投入される可能性がある。しかしながら、滅菌装置10の運転サイクルの都合上、実際に滅菌剤(過酸化水素)を滅菌室100へ投入していない工程でも供給ユニット1030と滅菌室100とが連通する可能性もある。そこで、インターロック制御710は、第2制御において、供給ユニット1030内に滅菌剤が存在していると判定され、かつ、供給ユニット1030と滅菌室100とを接続する供給経路に設けられている弁(ソレノイドバルブSV7,SV8)の切り替えによって供給ユニット1030と滅菌室100とが連通したことが検出された場合には、動力源(例えば、モータ204)への通電を遮断することができる。すなわち、供給ユニット1030内に滅菌剤が存在していると判定され、かつ、供給ユニット1030と滅菌室100とが連通したことが検出された場合には、滅菌室100へ滅菌剤が投入される可能性が高い。そこで、このような場合には、インターロック制御710は、動力源への通電を遮断することによって、滅菌室100内に滅菌剤が存在している状態で扉本体202が開くことを防止することができる。なお、供給ユニット1030内に滅菌剤が存在していると判定されている期間中に1度でも供給ユニット1030と滅菌室100とが連通したことが検出された場合には、インターロック制御710は、動力源への通電を遮断することができる。
なお、インターロック制御710は、以下のようにして、供給ユニット1030内に滅菌剤が存在しているか否かを判定することができる。すなわち、本実施形態の滅菌装置10は、充填ユニット1050と供給ユニット1030とを接続する充填経路に設けられた液面センサSNSを備える。また、本実施形態の滅菌装置10は、充填ユニット1050から供給ユニット1030へ滅菌剤を送るための送液ポンプTPを備える。そこで、インターロック制御710は、第2制御において、液面センサSNSによって充填経路に滅菌剤が存在することが検出されるか、充填経路に設けられた弁(SV5)の切り替えによって充填ユニット1050と供給ユニット1030とが連通したことが検出されるか、及び/または、送液ポンプTPが駆動されている場合には、供給ユニット1030内に滅菌剤が存在していると判定することができる。
なお、上記では、インターロック制御710がインターロック制御を行うことを説明したが、以下、インターロック制御の解除について説明する。インターロック制御部710は、所定の条件下で、扉本体202のインターロック制御(第2制御)を解除することができる。扉本体202のインターロック制御(第2制御)が解除されたら、扉本体202のロックが解除されて扉本体202を開くことができるようになる。例えば、本実施形態の滅菌装置10は、滅菌室100内の圧力を計測する真空計CG1を備える。そこで、インターロック制御710は、供給ユニット1030と滅菌室100とを接続する供給経路に設けられている弁(ソレノイドバルブSV7,SV8)の切り替えによって供給ユニット1030と滅菌室100とが連通していない状態で、真空計CG1によって計測された圧力が少なくとも1回以上所定の圧力以下になった場合には、第2制御を解除することができる。
より具体的には、インターロック制御部710は、ソレノイドバルブSV7の共通ポートとNO(ノーマルオープン)ポートとが連通するようソレノイドバルブSV7が制御されている状態で、真空圧CG1及び圧力計PG1によって滅菌室100内の圧力が真空と大気圧との間を複数回(例えば、4回)往復したことが検出されたら、第2制御を解除することができる。
また、インターロック制御部710は、濃度センサ(例えば、濃度測定手段1045)によって滅菌室100内に滅菌剤が存在していない状態が検出された場合にも、第2制御を解除することができる。
<フローチャート>
次に、滅菌装置10による処理のフローチャートを説明する。図11は、滅菌装置のインターロック制御の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、インターロック制御部710は、扉本体202が開いているか否かを判定する(ステップS101)。インターロック制御部710は、例えば、上記で説明したように、開センサ(例えば、扉開センサ230又はロック解除位置センサ256)、又は、閉センサ(例えば、扉閉センサ234又はロック位置センサ254)を用いて、扉本体202が開いているか否かを判定することができる。
インターロック制御部710は、扉本体202が開いていないと判定した場合には(ステップS101,No)、ステップS101の判定を繰り返す。一方、インターロック制御部710は、扉本体202が開いていると判定した場合には(ステップS101,Yes)、第1制御を実行する(ステップS102)。具体的には、インターロック制御部710は、第1制御として、滅菌室100に滅菌剤が投入されないようにする。インターロック制御部710は、上記で説明したように、供給ユニット1030と滅菌室100とが連通しないように供給経路に設けられている弁(ソレノイドバルブSV7,SV8)を制御することによって、滅菌室100に滅菌剤が投入されないようにすることができる。本実施形態の滅菌装置10によれば、扉本体202が開いている状態で滅菌室100内に滅菌剤が投入されることを防止することができる。また、本実施形態の滅菌装置10によれば、第1処理部600が何らかの原因で故障した場合であっても、第2処理部700によってインターロック処理を継続することができる。
次に、滅菌装置10による他の処理のフローチャートを説明する。図12は、滅菌装置のインターロック制御の一例を示すフローチャートである。図12に示すように、インターロック制御部710は、滅菌室100内に滅菌剤が存在するか否かを判定する(ステップS201)。インターロック制御部710は、例えば、上記で説明したように、濃度センサ(例えば、濃度測定手段1045)、弁(例えばソレノイドバルブSV7,SV8)の状態、液面センサSNS、又は、弁(ソレノイドバルブ)SV5の状態、などを用いて、滅菌室100内に滅菌剤が存在するか否かを判定することができる。
インターロック制御部710は、滅菌室100内に滅菌剤が存在しないと判定した場合には(ステップS201,No)、ステップS201の判定を繰り返す。一方、インターロック制御部710は、滅菌室100内に滅菌剤が存在すると判定した場合には(ステップS201,Yes)、第2制御を実行する(ステップS202)。具体的には、インターロック制御部710は、第2制御として、滅菌室100の扉本体202が開かないようにする。例えば、インターロック制御部710は、上記で説明したように、扉本体202を開閉するための動力源(例えば、モータ204)への通電を遮断することによって、扉本体202が開かないようにすることができる。本実施形態の滅菌装置10によれば、滅菌室100内に滅菌剤が存在する状態で扉本体202が開かれることを防止することができる。また、本実施形態の滅菌装置10によれば、第1処理部600が何らかの原因で故障した場合であっても、第2処理部700によってインターロック処理を継続することができる。
10…滅菌装置、100…滅菌室、102A…棚、102B…棚、110…発光センサ、120…受光センサ、130…光線、140…接触センサ、200…扉ユニット、202…扉本体、204…モータ、206…第1のギア、208…第2のギア、210…シャフト、212…第3のギア、214…駆動部、216…ガイド、218…プーリ、220…錘、230…扉開センサ、232…扉減速位置センサ、234…扉閉センサ、250…係合ユニット、300…保持部材、600…第1処理部、700…第2処理部、710…インターロック制御部。

Claims (20)

  1. 被滅菌物を収容する滅菌室と、
    前記滅菌室を開閉する扉と、
    前記扉を閉じる際に前記扉の移動方向における障害物を検知するセンサと
    を具備し、
    前記センサが前記障害物を検知すると前記扉の移動を停止するか又は前記扉を前記移動方向とは逆向きに移動させるように構成されている滅菌装置。
  2. 前記扉を閉じる動作は、前記扉を鉛直方向に移動させた後に前記扉を前記滅菌室に向けて水平方向に移動させることによって行われる、請求項1に記載の滅菌装置。
  3. 前記センサは前記滅菌室の開口側上部又は下部に設けられ且つ前記滅菌室の前記開口側上部又は下部と前記扉との間の前記障害物の挟み込みを検知するように構成されている請求項1又は2に記載の滅菌装置。
  4. 前記扉を移動させる駆動機構を更に具備し、前記駆動機構は、前記扉を閉じる際に前記障害物に過負荷がかかった場合に前記障害物に更なる負荷がかかることを制限するように構成されたトルクリミッタを備えている、請求項1乃至3の何れか1項に記載の滅菌装置。
  5. 前記滅菌室は、前記滅菌室の開口側に、前記扉と係合して前記扉を引き込むための係合ユニットを備えている、請求項1乃至4の何れか1項に記載の滅菌装置。
  6. 前記扉は内扉と外扉とを備え、前記内扉と前記外扉とは弾性体によって互いに接合されている、請求項1乃至5の何れか1項に記載の滅菌装置。
  7. 前記扉を鉛直方向上向きに引っ張るように構成され且つ前記扉より合計重量が小さい錘を更に具備した請求項1乃至6の何れか1項に記載の滅菌装置。
  8. 前記被滅菌物の滅菌処理に関する制御を行うための第1処理部と、前記第1処理部とは異なる第2処理部と、をさらに備え、
    前記第2処理部は、
    前記扉が開いている状態で前記滅菌室に滅菌剤が投入されないようにする第1制御、又は、前記滅菌室内に前記滅菌剤が存在している状態で前記扉が開かないようにする第2制御、を行うインターロック制御部、を備える、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の滅菌装置。
  9. 前記扉が開いている状態を検出する開センサと、
    前記滅菌剤を前記滅菌室に供給する供給ユニットと、
    前記供給ユニットと前記滅菌室とを接続する供給経路に設けられている弁と、
    をさらに備え、
    前記第1制御において、前記インターロック制御部は、前記開センサによって前記扉が開いている状態が検出された場合には、前記供給ユニットと前記滅菌室とが連通しないように前記供給経路に設けられている弁を制御する、
    請求項8に記載の滅菌装置。
  10. 前記扉が閉じている状態を検出する閉センサと、
    前記滅菌剤を前記滅菌室に供給する供給ユニットと、
    前記供給ユニットと前記滅菌室とを接続する供給経路に設けられている弁と、
    をさらに備え、
    前記第1制御において、前記インターロック制御部は、前記閉センサによって前記扉が閉じている状態が検出されない場合には、前記供給ユニットと前記滅菌室とが連通しないように前記供給経路に設けられている弁を制御する、
    請求項8に記載の滅菌装置。
  11. 前記扉を開閉するための動力源と、
    前記滅菌室内の前記滅菌剤の濃度を検出する濃度センサと、
    をさらに備え、
    前記第2制御において、前記インターロック制御部は、前記濃度センサによって前記滅菌室内に前記滅菌剤が存在している状態が検出された場合には、前記動力源への通電を遮断する、
    請求項8に記載の滅菌装置。
  12. 前記扉を開閉するための動力源と、
    前記滅菌剤を前記滅菌室に供給する供給ユニットと、
    前記供給ユニットと前記滅菌室とを接続する供給経路に設けられている弁と、
    をさらに備え、
    前記第2制御において、前記インターロック制御部は、前記供給経路に設けられている弁の切り替えによって前記供給ユニットと前記滅菌室とが連通したことが検出された場合には、前記動力源への通電を遮断する、
    請求項8に記載の滅菌装置。
  13. 前記扉を開閉するための動力源と、
    前記滅菌剤を前記滅菌室に供給する供給ユニットと、
    前記供給ユニットと前記滅菌室とを接続する供給経路に設けられている弁と、
    をさらに備え、
    前記第2制御において、前記インターロック制御部は、前記供給ユニット内に前記滅菌剤が存在していると判定され、かつ、前記供給経路に設けられている弁の切り替えによって前記供給ユニットと前記滅菌室とが連通したことが検出された場合には、前記動力源への通電を遮断する、
    請求項8に記載の滅菌装置。
  14. 前記滅菌剤が充填された充填ユニットと、
    前記充填ユニットと前記供給ユニットとを接続する充填経路に設けられた液面センサと、
    前記充填経路に設けられた弁と、
    をさらに備え、
    前記第2制御において、前記インターロック制御部は、前記液面センサによって前記充填経路に前記滅菌剤が存在することが検出されるか、前記充填経路に設けられた弁の切り替えによって前記充填ユニットと前記供給ユニットとが連通したことが検出されるか、または、前記充填ユニットから前記供給ユニットへ前記滅菌剤を送るための送液ポンプが駆動されている場合には、前記供給ユニット内に前記滅菌剤が存在していると判定する、
    請求項13に記載の滅菌装置。
  15. 前記滅菌剤を前記滅菌室に供給する供給ユニットと、
    前記供給ユニットと前記滅菌室とを接続する供給経路に設けられている弁と、
    前記滅菌室内の圧力を計測する圧力計と、
    をさらに備え、
    前記インターロック制御部は、前記供給経路に設けられている弁の切り替えによって前記供給ユニットと前記滅菌室とが連通していない状態で、前記圧力計によって計測された圧力が少なくとも1回以上所定の圧力以下になった場合には、前記第2制御を解除する、
    請求項8に記載の滅菌装置。
  16. 前記インターロック制御部は、前記濃度センサによって前記滅菌室内に前記滅菌剤が存在していない状態が検出された場合には、前記第2制御を解除する、
    請求項11に記載の滅菌装置。
  17. 請求項1乃至16の何れか1項に記載の滅菌装置の扉の開閉方法であって、前記扉を閉じる動作は、前記扉を鉛直方向に移動させる第1工程と、その後に前記扉を前記滅菌室に向けて水平方向に移動させる第2工程とを含んでいる開閉方法。
  18. 前記滅菌室は、前記滅菌室の開口側に、前記扉と係合して前記扉を引き込むための係合ユニットを備えており、前記扉を閉じる動作は、前記第2工程の後に、前記係合ユニットにより前記扉を前記滅菌室側に引き込む第3工程を更に含んでいる、請求項17に記載の開閉方法。
  19. 請求項8乃至16の何れか1項に記載の滅菌装置の扉の開閉方法であって、
    前記第2処理部の前記インターロック制御部が、
    前記滅菌室の扉が開いているか否かを判定する工程と、
    前記滅菌室の扉が開いていると判定された場合に、前記滅菌室に滅菌剤が投入されないようにする工程と、
    を実行する、開閉方法。
  20. 請求項8乃至16の何れか1項に記載の滅菌装置の扉の開閉方法であって、
    前記第2処理部の前記インターロック制御部が、
    前記滅菌室内に前記滅菌剤が存在しているか否かを判定する工程と、
    前記滅菌室内に前記滅菌剤が存在していると判定された場合に、前記滅菌室の扉が開かないようにする工程と、
    を実行する、開閉方法。

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